JP2015040927A - カメラ内蔵ストロボ装置のポップアップ機構 - Google Patents

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JP2015040927A
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浩 須長
Hiroshi Sunaga
浩 須長
三明 平碆
Mitsuaki Hirahaya
三明 平碆
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Abstract

【課題】格納時のスペースの大幅な増加を招くことなく、発光部を従来よりも上方と前方に大きく突出させることによって、レンズによるストロボ光の遮蔽を防ぐことができるカメラ内蔵ストロボ装置のポップアップ機構を提供すること。【解決手段】カメラ本体に内蔵されたストロボ装置1を必要に応じて起立させる機構であって、収納ケース2に揺動可能に支持されたブラケット5と、該ブラケット5を起立方向に付勢するスプリング(第1の付勢手段)7と、発光部8を保持するホルダ9を備えたポップアップ機構において、前記ホルダ9を前記ブラケット5に対してスライド可能に支持するとともに、該ホルダ9を前記ブラケット5から突出する方向に付勢するスプリング(第2の付勢手段)11を設ける。【選択図】図8

Description

本発明は、カメラに内蔵されたストロボ装置を必要に応じて起立させるポップアップ機構に関するものである。
例えば、デジタルカメラに内蔵されるストロボ装置は、夜間や雨天時などのように周囲が暗い環境舌において、所定の撮影有効範囲での撮影を可能とするために補助光としてのストロボ光を照射対象である被写体に向けて照射するものである。
ところで、カメラには、カメラ本体に内蔵されたすトロボ装置を必要に応じて起立させて所要の用途に供するためのポップアップ機構を備えたものが或る(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−284091号公報
しかしながら、特許文献1において提案されたものを含む従来のポップアップ機構においては、ストロボ装置がポップアップされて起立した状態での発光部の上方および前方への突出量が十分ではなく、発光部から出射するストロボ光がカメラ本体のレンズによって遮られる「蹴られ」と称される現象が発生し、綺麗な写真を撮ることができない可能性があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、格納時のスペースの大幅な増加を招くことなく、発光部を従来よりも上方と前方に大きく突出させることによって、レンズによるストロボ光の遮蔽を防ぐことができるカメラ内蔵ストロボ装置のポップアップ機構を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、カメラ本体に内蔵されたストロボ装置を必要に応じて起立させる機構であって、
収納ケースに揺動可能に支持されたブラケットと、該ブラケットを起立方向に付勢する第1の付勢手段と、発光部を保持するホルダを備えたポップアップ機構において、
前記ホルダを前記ブラケットに対してスライド可能に支持するとともに、該ホルダを前記ブラケットから突出する方向に付勢する第2の付勢手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ブラケットまたは前記ホルダの一方にスライド溝を形成し、他方に前記スライド溝に嵌合するスライド突起を形成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記ホルダとこれを覆うカバーによって形成される収納部に前記第2の付勢手段を収納したことを特徴とする。
本発明によれば、発光部を支持したホルダがポップアップ時にブラケットに対してスライドして斜め前方へと突出するため、発光部を従来よりも上方と前方に大きく突出させることができ、発光部から出射するストロボ光がカメラ本体のレンズによって遮られることがなく、被写体に十分な光量のストロボ光を照射して綺麗な写真を撮ることができる。
また、ストロボ装置がカメラ本体内に格納されている状態では、ホルダはスライドする前の状態でコンパクトに収納されているため、ストロボ装置の格納時のスペースの大幅な増加を招くことがない。
本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置のポップアップ時の状態を示す斜視図である。 本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置の分解斜視図である。 本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置の収納ケースにブラケットを組み付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置のホルダの斜視図である。 本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置のカバーを内側から見た斜視図である。 本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置の組付状態にあるホルダとカバーを内側から見た斜視図である。 本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置の格納状態を示す斜視図である。 図7のA−A線断面図である。 図7のB−B線断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置のポップアップ時の状態を示す斜視図、図2は同ストロボ装置の分解斜視図、図3は同ストロボ装置の収納ケースにブラケットを組み付けた状態を示す斜視図、図4は同ストロボ装置のホルダの斜視図、図5は同ストロボ装置のカバーを内側から見た斜視図、図6は同ストロボ装置の組付状態にあるホルダとカバーを内側から見た斜視図、図7は同ストロボ装置の格納状態を示す斜視図、図8は図7のA−A線断面図、図9は図7のB−B線断面図である。
本発明に係るポップアップ機構を備えたストロボ装置1は、通常は図7に示すように不図示のカメラ本体内に格納されており、必要に応じてポップアップ機構によって図1に示すようにポップアップされて上方へと起立する。ここで、本発明に係るポップアップ機構の構成の詳細について説明する。
図1〜図3において、2は不図示のカメラ本体に固設された収納ケースであって、該収納ケース2の前端部には支持アーム3の下端部が前後に回動可能に軸支されている。すなわち、図1および図2に示すように、収納ケース2の前端部上の左右には、ボス状の軸支部2aが一体に形成されており、支持アーム3の下部左右にはボス状の軸支部3aが一体に形成されている。そして、支持アーム3の左右の軸支部3aは、収納ケース2の左右の軸支部2aに挿通する水平な軸4によって支持アーム3の下端部が前述のように収納ケース2に前後に回動可能に軸支されている。
また、上記支持アーム3の上端部には、ブラケット5の前後方向中間部が軸6によって回動可能に軸支されている。すなわち、図1および図2に示すように、支持アーム3の上部左右にはボス状の軸支部3bが一体に形成されており、ブラケット5の長手方向中間部の左右下部には軸支部5aが一体に突設されている。そして、ブラケット5の長手方向中間部は、その左右に突設された軸支部5aと支持アーム3の上端部の左右に形成された前記軸支部3bに挿通する水平な前記軸6によって前述のように支持アーム3の上端部に回動可能に軸支されている。
さらに、ブラケット5の左右の側壁5Aには、図2に示すようにスライド突起(図2には一方のみ図示)5bが前後方向に沿って一体に突設されている。そして、ブラケット5の左右の側壁5Aの後端下部には円孔状のピン孔5c(図2には一方のみ図示)が形成されており、図示しないが、各ピン孔5cに嵌着されたピンは、収納ケース2の左右内面に形成された前後方向に長い嵌合溝に嵌合している。
以上のように、支持アーム3は、その下端が軸4によって回動可能に軸支され、この支持アーム3の上端部にブラケット5の長手方向中間部が軸6によって回動可能に軸支され、ブラケット5の後端部は、不図示のピンを介して収納ケース2に前後方向にスライド可能に支持されている。
而して、図1および図2に示すように、ブラケット5を支持アーム3に対して回動可能に軸支する軸4には第1の付勢手段であるスプリング7が巻装されており、該スプリング7の一端は支持アーム3に係止され、他端はブラケット5に係止されている。したがって、ブラケット5は、スプリング7によってポップアップ方向(図1に示すように起立する方向)に付勢されている。
ところで、図1に示すように、ストロボ装置1の横方向に細長い矩形の発光部8は、ホルダ9の前面の幅方向中央部に取り付けられており、ホルダ9の上面は箱状のカバー10によって覆われるが、これらのホルダ9とカバー10は、図6に示すように一体的に組み付けられ、これらはブラケット5に対して前後方向にスライド可能に支持されている。そして、これらのホルダ9とカバー10は、第2の付勢手段であるスプリング11(図8参照)によって前方へと付勢されている。以下、これらの構成の詳細について説明する。
図5および図9に示すように、カバー10の左右の側壁10Aの内面には、スライド溝10a(図5には一方のみ図示)が前後方向(図9の紙面垂直方向)に沿ってそれぞれ形成されており、これらのスライド溝10aには、ブラケット5の左右側壁5Aの外面に突設された前記スライド突起5bが嵌合している。したがって、発光部8が取り付けられたホルダ9とこれを覆うカバー10は、ブラケット5のスライド突起5bに沿って前後方向にスライドすることができる。なお、本実施の形態では、スライド突起5bをブラケット5側に形成し、該スライド突起5bが嵌合するスライド溝10aをカバー10側に形成したが、これとは逆にスライド突起5bをカバー10側に形成し、スライド溝10aをブラケット5側に設けてもよい。
また、図4に示すように、前記ホルダ9の左右には、ステー9Aが後方に向かってそれぞれ一体に延設されたおり、各ステー9Aには、上方が開口する凹状のスプリング受け9aがそれぞれ形成されている。そして、各スプリング受け9aとカバー10とで囲まれる空間は収納部をそれぞれ形成しており、図8に示すように、左右の各収納部には前記スプリング11がそれぞれ収納されており、各スプリング11は、ホルダ9とブラケット5の間に縮装されている。したがって、図6に示すように組付一体化されたホルダ9とカバー10とは、これらをスライド可能に保持するブラケット5に対して前方にスライドする方向に付勢されている。
ところで、図1および図2に示すように、カバー10の一方の側壁10Aの前端部外面には矩形の係合穴10bが形成されており、ストロボ装置1が図7に示すようにカメラ本体内に格納されている状態では、カメラ本体内に設けられた不図示の係合突起が係合穴10bに係合することによって、ストロボ装置1は格納状態が保持されている。なお、ストロボ装置1が図7に示すようにカメラ本体内に格納されている状態では、ホルダ9とカバー10とはスライドする前の初期状態に保持されており、スプリング11は圧縮された状態にある。
而して、図7に示すようにストロボ装置1がカメラ本体内に格納されている状態から、撮影者がカメラ本体の不図示のボタンを操作して係合突起をスプリング等の不図示の付勢手段の付勢力に抗して移動させると、ストロボ装置1のカバー10に形成された係合穴10bへの係合突起の係合が解除される。すると、ストロボ装置1は、本発明に係るポップアップ機構によってポップアップされて図1および図8に示すようにカメラ本体の上部に起立し、この状態から撮影者が不図示のボタンを操作すると、ストロボ装置1の発光部8からストロボ光が被写体に向けて照射され、夜間や雨天時などにおける光量不足がストロボ光によって補われる。
すなわち、上述のように不図示の係合突起とストロボ装置1のカバー10に形成された係合穴10bとの係合が解除されると、ストロボ装置1のブラケット5とこれにスライド可能に保持されたホルダ9とカバー10は、左右のスプリング11の付勢力によって軸6を中心として図1および図8に示すように上方へと略45°回動し、これらは前方に向かって斜め上方に傾斜する状態で起立する。これと同時に、一体化されたホルダ9とカバー10は、左右2本のスプリング11の前方への付勢力によってブラケット5の左右のスライド突起5bに沿って斜め上方へとスライドして突出する。このため、ホルダ9に取り付けられた発光部8は、従来よりも上方と前方に大きく突出(本実施の形態では、上方と前方に約6mm突出)させることができ、発光部8から出射するストロボ光がカメラ本体の不図示のレンズによって遮られることがなく、被写体に向けて十分な光量のストロボ光を照射して綺麗な写真を撮ることができる。
そして、ポップアップされたストロボ装置1をカメラ本体内に格納する場合には、一体化されたホルダ9とカバー10をスプリング11の付勢力の抗してブラケット5のスライド突起5bに沿って後方へとスライドさせて初期位置(前方へとスライドする前の位置)に戻し、その状態でホルダ9とカバー10をスプリング7の付勢力に抗して下方へと押圧する。すると、ストロボ装置1のホルダ9とカバー10およびブラケット5が軸4,6を中心として回動するとともに、ブラケット5のピン孔5cに嵌着された不図示のピンが収納ケース2の不図示のガイド溝に沿って後方へと移動することによって、ストロボ装置1は、閉じ方向に回動しつつ後方へとスライドし、カメラ本体内に図7に示すように格納される。そして、このようにストロボ装置1がカメラ本体内に格納されている状態では、ホルダ9とカバー10はスライドする前の状態(初期状態)でコンパクトに収納されているため、ストロボ装置1の格納時のスペースの大幅な増加を招くことがない。
以上のように、本発明に係るストロボ装置1のポップアップ機構によれば、ストロボ装置1の格納時のスペースの大幅な増加を招くことなく、発光部8を従来よりも上方と前方に大きく突出させることができ、カメラ本体のレンズによるストロボ光の遮蔽を防ぐことができるという効果が得られる。
1 ストロボ装置
2 収納ケース
2a 収納ケースの軸支部
3 支持アーム
3a,3b 支持アームの軸支部
4 軸
5 ブラケット
5A ブラケットの側壁
5a ブラケットの軸支部
5b ブラケットのスライド突起
5c ブラケットのピン孔
6 軸
7 スプリング(第1の付勢手段)
8 発光部
9 ホルダ
9A ホルダのステー
9a ホルダのスプリング受け
10 カバー
10A カバーの側壁
10a カバーのスライド溝
10b カバーの係合穴
11 スプリング(第2の付勢手段)

Claims (3)

  1. カメラ本体に内蔵されたストロボ装置を必要に応じて起立させる機構であって、
    収納ケースに揺動可能に支持されたブラケットと、該ブラケットを起立方向に付勢する第1の付勢手段と、発光部を保持するホルダを備えたポップアップ機構において、
    前記ホルダを前記ブラケットに対してスライド可能に支持するとともに、該ホルダを前記ブラケットから突出する方向に付勢する第2の付勢手段を設けたことを特徴とするカメラ内蔵ストロボ装置のポップアップ機構。
  2. 前記ブラケットまたは前記ホルダの一方にスライド溝を形成し、他方に前記スライド溝に権号するスライド突起を形成したことを特徴とする請求項1記載のカメラ内蔵ストロボ装置のポップアップ機構。
  3. 前記ホルダとこれを覆うカバーによって形成される収納部に前記第2の付勢手段を収納したことを特徴とする請求項1または2記載のカメラ内蔵ストロボ装置のポップアップ機構。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000330162A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Olympus Optical Co Ltd 閃光発光装置付きカメラ
JP2010266770A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Hoya Corp カメラのストロボ装置
JP2012133141A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Pikuseru Giken Kk ストロボ装置

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