JP2000329847A - 警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】サート信号を自動的に識別し自動的に警報を発
し人命救助の迅速化を行わせるることを目的とする。 【構成】レーダー装置の受信信号の中より、サート信号
を抽出、識別する信号処理装置と、その指令により警報
を発する警報表示装置とで構成され、自動的にサート信
号の受信を認識できることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、サート信号の受信方式
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からレーダーによるサート信号の受
信においては、サートが発射する広帯域ＦＭ信号の内、
当該レーダーの受信帯域幅で制限された信号成分がパル
ス状の信号として検波され、このパルス信号がレーダー
表示器上にパルス列として表示するようにしてある。こ
のため、海面近くに浮遊するサートからの信号は波浪等
の反射波に埋没して信号の識別が難しくなることがあ
る。また、目視によるしか監視の方法がないため、レー
ダーの操作に不慣れな者が監視していた場合は、せっか
く救助信号が受信されたにも拘わらず見落としをする事
があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題を解消するためなされたもので、受信したサート
信号を自動的に検出して警告する事を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による警報装置
は、レーダーの中間周波信号、ビデオ信号又はラスタス
キャン信号を信号処理し、内部で設定した基準信号と、
サート信号との相関を求める。また、当該レーダー装置
の濾波器とは別の周波数帯の濾波器を設けてサート信号
を、本来のレーダー反射波から分離抽出する。

【０００５】

【作用】上記のように、本発明の警報装置によれば、内
部の基準信号と、サート信号との相関が一致した場合の
みサート信号が本来のレーダー反射波の中から分離抽出
される。また、請求項２の装置によれば、上記、相関処
理以前に本来のレーダー反射波を分離できるので、サー
ト信号の検出をさらに効果的に実行することができる。

【０００６】

【実施例】以下，本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図１は本発明の警報装置の構成を示す図
である。本例はレーダーに附加された形で描かれてい
る。１はレーダー装置、２は信号処理装置、３はブザ
ー、赤色灯等の警報装置である。図２はレーダーから発
射された電波の受信信号をトリガーとして発射される、
サートの信号波形で、時間によって９２００ＭＨｚから
９５００ＭＨｚまで変化する１２サイクルのＦＭ波であ
る。よってレーダーは、サートが存在する位置を始点と
する１２点の画像としてサート信号を受信することにな
る。

【０００７】レーダー装置１で受信された信号は、本来
のエコーであるか、サートの信号であるかは、画像の目
視以外には識別ができない。よって信号処理装置２に印
加される。

【０００８】信号はゲート回路２１をトリガーしてゲー
トを開く、計数回路２２はゲートが開いている時間が、
個々のレーダー装置のＩＦ帯域幅に相当する時間（サー
ト信号はＦＭ波だからＩＦ帯域の端から端まで受信され
る）であるかを計測する。

【０００９】計数回路２１で計測が満足になされた場
合、信号は相関回路２３へ導かれると共にゲート制御回
路２４に加えられる。

【００１０】ゲート制御回路２４は計数回路２２からの
信号で、次のサート信号の到来予測時間に、計数回路２
２で計数された時間に等しい時間だけゲートを開かせ、
待ち受け受信状態にする。最初に受信された信号がサー
トの信号であるならば、次の待ち受け時間には、信号の
受信が行われる。待ち受けの時間内に受信が無ければ、
信号処理装置２の系はリセットされ、始めの待受状態に
もどる。

【００１１】相関回路信号２３は内部に設けた、基準信
号発生器２６の出力信号と、サート信号との相関を求
め、その結果を平均化回路２５へ伝達する。

【００１２】平均化回路２５では相関回路２３からの信
号を平均化し単位時間内の平均値が一定以上であれば、
サート信号の受信であることを最終判断し、警報装置３
を作動させる。

【００１３】警報表示装置３は信号処理装置２よりの指
令により、ブザー赤色灯等の表示器３を作動させる。

【発明の効果】上記のように、本発明による警報装置に
よれば、自動的に救助を求める者の存在を迅速に知るこ
とができるので、人命救助等に大きな効果が期待でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の警報装置の構成を示す図であ
る。

【図２】図２はサート信号の内容を示す図である。

【符号の説明】

１； レーダー装置 ２； 信号処理装置 ２１； ゲート回路 ２２； 計数回路 ２３； 相関回路 ２４； ゲート制御回路 ２５； 平均化回路 ２６； 基準信号発生器 ３； 警報表示装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】受信したレーダー信号をトリガとし、応答
   電波として規定の時間間隔で、規定回数のＦＭ信号を送
   出する捜索救難用レーダートランスポンダ（ＳＡＲＴ−
   Ｓｅａｒｃｈ Ａｎｄ Ｒｅｓｃｕｅ Ｔｒａｎｓｐｏ
   ｎｄｅｒ）（以下サートという）からの信号を受信する
   レーダー装置に内蔵、又は附加する警報装置において、
   レーダー装置で増幅・検波される中間周波数信号、又は
   ビデオ信号を分岐抽出し、サート電波に含まれる変調成
   分を、内部に設けた基準信号との相関処理によって、混
   在するレーダー反射波の中から分離抽出するようにした
   ことを特徴とする警報装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の警報装置において、分岐
   抽出する中間周波数信号を、当該レーダー装置と異なる
   周波数帯域を通過させる濾波器をもうけ、サート信号を
   本来のレーダー反射波から分離抽出するようにしたこと
   を特徴とする警報装置