JP2001206651A - 物体検出装置、エレベータ制御システムおよび交通制御システム - Google Patents

物体検出装置、エレベータ制御システムおよび交通制御システム

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JP2001206651A
JP2001206651A JP2000015331A JP2000015331A JP2001206651A JP 2001206651 A JP2001206651 A JP 2001206651A JP 2000015331 A JP2000015331 A JP 2000015331A JP 2000015331 A JP2000015331 A JP 2000015331A JP 2001206651 A JP2001206651 A JP 2001206651A
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control system
signal
unit
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Hideki Takenaga
秀樹 武長
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適当な空間における物体の移動状態がリアルタ
イムで検出できる安価な物体検出装置を提供するととも
に、該物体検出装置を適用したエレベータ制御システム
および交通制御システムを提供する。 【解決手段】エレベータホールの床下には複数のインパ
ルスレーダ1がマトリクス状に配置された検出部25が
設けられている。制御部26は各インパルスレーダ1の
出力を取り込み、所定時間以上継続して物体を検出して
いるインパルスレーダ1の検出エリアに人が停止してい
ると判定する。これにより、高価な画像処理装置を使用
することなく、リアルタイムでエレベータの待ち人数を
適正に検出することができる。したがって、待ち人数の
多い階にエレベータを優先的に向かわせることができ、
効率的なエレベータの運転が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、適当な空間にお
ける物体の移動状態を検出する物体検出装置、この物体
検出装置を適用したエレベータ制御システムおよび交通
制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、適当な空間における人の存在を検
出する技術としては、 赤外線を利用して該空間の温度を検出し、人の体温が
検出されたときに該空間に人が存在していると判定する
方式や、 該空間をカメラで撮影した画像を画像処理して人が存
在しているかどうかを判定する方式、があった。
【0003】上記人の存在を検出する技術は、エレベー
タホールにおける人の存在を検出し該検出結果に基づい
てエレベータの運転を制御するエレベータ制御システム
に利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方式は所定の空間に人がいるかどうかが検出できるだ
けであり、人数や検出された人がその空間を移動してい
るのか、その空間に留まっているのかを識別することが
できない。したがって、エレベータホールにおいてエレ
ベータを待っている人を検出する装置として適用して
も、エレベータホールに人がいるかどうかが検出できる
だけで、何人がエレベータを待っているのかを検出でき
ず、待ち人数に応じたエレベータの適正な運転制御を実
行することができなかった。なお、このの方式は例え
ばオフィスにおける夜間の侵入者を検出する警備システ
ム等に適用されている。
【0005】一方、上記の方式ではカメラで撮影した
画像を時間的に連続して処理することで、所定の空間に
いる人数や検出された人がその空間を移動しているの
か、その空間に留まっているのかを検出できるが、撮影
画像を高速で処理することができる高価な画像処理装置
が必要であり、システムの構築にかかる費用が嵩むとい
う問題があった。
【0006】この発明の目的は、適当な空間における物
体の移動状態がリアルタイムで検出できる安価な物体検
出装置を提供することにある。
【0007】また、この発明は上記物体検出装置を適用
することでエレベータの適正な運転制御が行えるエレベ
ータ制御システムを提供することを目的とする。
【0008】さらに、この発明は上記物体検出装置を適
用することで信号機の適正な運転制御が行える交通制御
システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の物体検出装置は以下の構成を備えてい
る。
【0010】(1)所定周波数の電磁波を送信する送信
部と、上記送信部から送信された該電磁波の反射波を受
信する受信部と、上記受信部が受信した反射波を処理し
て物体の有無を検出して出力する信号処理部と、を有す
るセンサをマトリクス状に複数配置した検出部と、上記
検出部の個々のセンサの出力を取り込み、上記検出部上
方における物体の移動状態を検出する制御部と、を備え
ている。
【0011】(2)上記制御部は、上記検出部の上方に
留まっている物体の数を検出する機能を有する。
【0012】(3)上記検出部は、各センサの検出領域
の縦・横の大きさを異ならせた。
【0013】上記構成では、送信部から送信した電磁波
の反射波を受信部で受信し、該反射波を処理して物体の
有無を出力するセンサがマトリクス状に配置されてい
る。制御部では、個々のセンサの検出結果を時間的に連
続して処理することで、マトリクス状に配置したセンサ
上方における物体の移動状態が検出できる。具体的に
は、任意のセンサにおいて所定時間以上継続して物体が
検出されるのは該センサの検出エリアに物体が停止して
いるからであり、物体が移動しているときには物体を検
出しているセンサが時間的に変化する。したがって、任
意のセンサにおいて所定時間以上継続して物体が検出さ
れたときには停止している物体であると判定でき、物体
を検出しているセンサが時間的に変化していくときには
検出されている物体が移動していると判断できる。ま
た、物体を検出したセンサを時間的に解析することで、
物体の移動方向や移動速度等も検出できる。このよう
に、センサをマトリクス状に配置することで、高価な画
像処理装置を用いることなく所定の空間における物体の
移動状態をリアルタイムで検出でき安価である。
【0014】ここで、上記センサとして適当なものにイ
ンパルスレーダがある。より具体的には、特表平10−
511182号公報に開示されている、送信部から広い
周波数におよぶ電磁波を照射し、受信した反射波を遅延
サンプリングするインパルスレーダが適当である。以
下、このインパルスレーダについて説明する。図1は、
このインパルスレーダの構成を示すブロック図である。
このインパルスレーダ1は、送信アンテナ2および受信
アンテナ3を有している。受信アンテナ3は送信アンテ
ナ2から送信された電磁波のエコー(反射波)を受信す
る。発振器4は送信クロック(例えば、2MHz)を出
力し、第1のパルス発生回路5が前記送信クロックによ
り駆動される。図示するように、第1のパルス発生回路
5は送信アンテナ2に接続されており、送信アンテナ2
から送信パルス(電磁波)が送信される構成である。ま
た、ノイズの影響を考慮して送信アンテナ2および第1
のパルス発生回路5は他の構成要素からシールドされた
導波管空洞内に配置している。送信アンテナ1は抵抗性
負荷を有する単極アンテナである。
【0015】受信アンテナ3は、送信アンテナ1から送
信された電磁波が対象物20(例えば車両)に当たって
反射した反射波を受信する。第1のゲート6には受信ア
ンテナ3で受信された反射波が入力され、第2のゲート
7には基準信号が入力される。受信アンテナ3、第1の
ゲート6および第2のゲート7もノイズの影響を考慮し
て他の構成要素からシールドされた導波管空洞内に配置
している。パルス形成回路網8は、第1のゲート6およ
び第2のゲート7に信号を抽出させるサンプリングタイ
ミング信号(以下、サンプリング信号と言う。)を入力
する。パルス形成回路網8は第2のパルス発生回路9の
出力によって駆動され、第2のパルス発生回路9は指数
傾斜波遅延回路10から出力される遅延の距離に渡って
掃引された受信クロックにより駆動される。上記送信ク
ロックが入力された指数傾斜波発生器11が指数傾斜波
遅延回路10における遅延の掃引を制御する。時間的感
度調整器12(STC12)は指数傾斜波発生器11の
出力により駆動される。
【0016】第1のゲート6および第2のゲート7で抽
出された信号は差動増幅器13に入力される。差動増幅
器13において差動増幅された信号が時間的感度調整器
12に入力される。時間的感度調整器12は反射波の距
離が増加したときに、受信した反射波の振幅を補償する
ものであり、上述したように指数傾斜波発生器11の出
力により駆動している。時間的感度調整器12の出力は
増幅器14に入力され、増幅器14が距離について正規
化された等価時間信号、すなわち受信アンテナ2におい
て受信した信号、を出力する。増幅器14の出力はシグ
ナルプロセッサ15に入力される。指数傾斜波発生器1
1には、距離掃引発生器16から出力される低周波数
(例えば40Hz)の信号が入力されている。また、距
離掃引発生器16はシグナルプロセッサ14に同期信号
を供給している。
【0017】このインパルスレーダ1では、発振器4か
ら出力された送信クロックによって第1のパルス発生回
路5が駆動され、送信アンテナ1からパルス列の電磁波
が送信される。送信アンテナ2から送信された電磁波が
対象物20に当たって反射されると、この反射波が受信
アンテナ3で受信される。第1のゲート6には受信アン
テナ3で受信された信号が入力され、第2のゲート7に
は基準信号(例えば、グランドレベルの信号)が入力さ
れる。第1のゲート6および第2のゲート7ではパルス
形成回路網8から入力されるサンプリング信号に応じて
入力されている信号を出力する。
【0018】パルス形成回路網8から入力されるサンプ
リング信号は、送信アンテナ2から送信された電磁波の
周波数F1を低周波F2で位相変調した周期信号であ
る。低周波F2の信号は距離掃引発生器16において生
成されており、パルス形成回路網8、第2のパルス発生
回路9、指数傾斜波遅延回路10、指数傾斜波発生器1
1および距離掃引発生器16によって上記サンプリング
信号が生成される。なお、発振器4の出力(送信クロッ
ク)は指数傾斜波発生器11に入力されている。
【0019】上記サンプリング信号を用いて、受信アン
テナ3において受信している受信信号を抽出すると、図
2に示すように該受信信号の時間軸を拡大した信号を得
ることができる。具体的には、第1のゲート6および第
2のゲート7に、受信アンテナ3において1/F1se
c毎に繰り返し受信される受信信号(図2(A)参照)
のサンプリングポイントを少しずつずらす信号をサンプ
リング信号として入力することで、受信アンテナ3で受
信している受信信号の時間軸を拡大した信号を得ている
(図2(B)参照)。
【0020】第1のゲート6で抽出された信号および第
2のゲート7で抽出された信号は差動増幅器13におい
て差動増幅され、受信アンテナ3で受信された受信信号
の振幅(レベル)が補償された信号を得る。差動増幅器
13の出力は時間的感度調整器12に入力され、受信ア
ンテナ3で受信した反射波の距離による振幅が補償され
た信号(時間的感度調整器12の出力)を得ている。時
間的感度調整器12の出力は増幅器14において、適当
なレベルに増幅されてシグナルプロセッサ15に入力さ
れる。
【0021】このように、シグナルプロセッサ15には
受信アンテナ3で受信された反射波の時間軸を拡大した
信号が入力される。したがって、シグナルプロセッサ1
5は受信アンテナ3において高速で繰り返し受信される
受信信号の信号処理が容易に行え、この信号処理によっ
て対象物20の有無が検出できる。 (4)(1)〜(3)のいずれかに記載の物体検出装
置、および該物体検出装置の検出結果に基づいてエレベ
ータの運転を制御する運転制御装置を備えたエレベータ
制御システムであって、上記物体検出装置は、上記検出
部がエレベータホールの床下に配置され、上記制御部が
エレベータホールにおける人の移動状態を検出する。
【0022】この構成では、エレベータホールでエレベ
ータを待っている人を適正に検出することができるの
で、エレベータの適正な運転制御が行える。
【0023】(5)(1)〜(3)のいずれかに記載の
物体検出装置、および該物体検出装置の検出結果に基づ
いて信号機の運転を制御する運転制御装置を備えた交通
制御システムであって、上記物体検出装置は、上記検出
部が信号機手前の歩道の下に配置され、上記制御部が信
号機手前の歩道上における人の移動状態を検出する。
【0024】上記構成の信号制御装置では、信号待ちの
人を適正に検出することができるので、信号機の適正な
運転制御が行える。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態である
エレベータ制御システムについて説明する。図3は、こ
の発明の実施形態であるエレベータ制御システムの構成
を示すブロック図であり、図4はこのエレベータ制御シ
ステムのイメージを示している。この実施形態のエレベ
ータ制御システムは、エレベータの運転を制御する運転
制御装置21および各階のエレベータホール毎に設けら
れた待ち人数検出装置22とを備えている。待ち人数検
出装置22が、この発明で言う物体検出装置に相当す
る。待ち人数検出装置22は、エレベータホールにおけ
る待ち人数を検出する装置であり、検出部25および制
御部26を備えている。
【0026】エレベータホールは、床下が図5に示すよ
うに適当な大きさの領域に分割されている。この領域は
エレベータを待っている人が立っているのに十分な大き
さ(例えば50cm×50cm)であり、金属製、例え
ば鉄製、の仕切り板によって区切られている。各領域に
は1つずつ図1に示したインパルスレーダ1が配置され
ており、該インパルスレーダ1が配置された領域上方に
おける物体の有無を検出する。図6はインパルスレーダ
1の外観を示す図である。インパルスレーダ1は送信ア
ンテナ2および受信アンテナ3がそれぞれ導波管空洞内
に配置された直方体形状であり、送信アンテナ2および
受信アンテナ3が形成されている送受信面を上方(床
面)に向けて配置されている(図7参照)。エレベータ
ホールの床面は樹脂性の床材で覆われている。このよう
に、エレベータホールの床下には複数のインパルスレー
ダ1がマトリクス状に配置されており、この複数のイン
パルスレーダ1が上記検出部25を構成している。各イ
ンパルスレーダ1は、配置された領域上方の床面に物体
が存在しているかどうかが検出できればよいので、送信
アンテナ2から送信する電磁波の出力については、隣接
する領域に配置されている他のインパルスレーダ1の受
信アンテナ3で殆ど受信されることがない大きさに設定
されている。また、インパルスレーダ1は配置された領
域上方の床面に物体が存在しているかどうかを検出し、
その検出結果を出力する処理を繰り返し実行している。
【0027】制御部26は、マトリクス状に配置された
インパルスレーダ1の検出結果を取り込み、エレベータ
ホールにおける待ち人数を判断し、その結果を運転制御
装置21に通知する機能を有している。運転制御装置2
1は、各階の待ち人数検出装置22から入力されたエレ
ベータの待ち人数に基づいて、待ち人数が多い階に優先
的にエレベータを向かわせる等して、エレベータの効率
的な運転制御を行う。以下、この実施形態のエレベータ
制御システムの動作について詳細に説明する。まず、エ
レベータホールにおける待ち人数を検出する動作につい
て説明する。上述したように、エレベータホールの床下
にはインパルスレーダ1がマトリクス場に配置されてい
る。インパルスレーダ1は、上述したように送信アンテ
ナ2から送信したパルス列の電磁波を送信するととも
に、受信アンテナ3で受信を行っている。受信アンテナ
3で受信された信号は、上述した処理によって時間軸が
拡大された信号波形に変換されてジグナルプロセッサ1
5に入力される。この処理の詳細については上述してい
るので、ここでは説明を省略する。
【0028】シグナルプロセッサ15はメモリを備えて
おり、該メモリの所定の記憶領域には検出領域に物体が
ないときの信号波形が記憶されている。具体的には、上
記メモリには本体が配置されている領域上に物体がない
ときに受信アンテナ3で受信した信号について時間軸が
拡大された波形(以下、基準波形と言う。)の波形デー
タが記憶されている(図8(A)に示す波形の波形デー
タを記憶している。)。受信アンテナ3では送信アンテ
ナ2から送信された信号のまわり込みがあるため、基準
波形は最初に振幅の大きい波形が表れ、その後振幅の小
さい波形が連続している。図8(A)および後述する図
8(B)において破線で囲んだ部分Xが、送信アンテナ
2からの直接のまわり込みである。
【0029】図9はシグナルプロセッサ15の処理を示
すフローチャートである。シグナルプロセッサ15は上
記メモリから基準波形のデータを取り込み(n1)、受
信アンテナ3で受信された信号の波形(以下、受信波形
と言う。)を取り込む(n2)。n1で取り込んで基準
波形とn2で取り込んだ受信波形との差を算出し(n
3)、その差に予め設定された閾値を越える箇所がある
かどうかを判定する(n4)。ここで、インパルスレー
ダ1が配置された領域上方に送信アンテナ2から送信さ
れた電磁波を反射する対象物20がなければ、例えば人
がいなければ、受信波形は基準波形と略同じ波形であ
り、n4で閾値を越える箇所が無いと判定される。一
方、インパルスレーダ1が配置された領域上方に送信ア
ンテナ2から送信された電磁波を反射する対象物20が
あると、例えば人がいると、受信アンテナ3では該対象
物20からの反射波も受信されるので、シグナルプロセ
ッサ15には図8(B)に示すように送信アンテナ2か
ら送信された信号の直接まわり込みの後に、対象物20
で反射された反射波の振幅が現れた波形が入力される。
図8(B)において破線で囲んだYが対象物20で反射
された信号である。受信波形において対象物20からの
反射波が現れる位置はインパルスレーダ1本体と対象物
20との距離(送信アンテナ2→対象物20→受信アン
テナ3の距離)によって変化する。したがって、人がい
る領域に配置されたインパルスレーダ1のシグナルプロ
セッサ15はn3で対象物20からの反射波が受信され
た箇所に振幅のある波形を得るので(図8(C)参
照)、n4においてこの箇所を予め設定された閾値を越
える箇所であると判定する。
【0030】シグナルプロセッサ15は、n4で予め設
定された閾値を越える箇所があると判定すると、人がい
ることを示す信号(ハイ)を出力し(n5)、閾値を越
える箇所が無いと判定すると人がいないことを示す示す
信号(ロー)を出力する(n6)。n5またはn6で出
力された信号は制御部26に入力される。なお、インパ
ルスレーダ1はn5またはn6の処理を終了すると、n
2に戻って上記処理を繰り返す。
【0031】このように、エレベータホールではマトリ
クス状に配置された複数のインパルスレーダ1がそれぞ
れ配置された領域上に人がいるかどうかを検出し、その
結果を出力する処理を繰り返し実行している。
【0032】次に、制御部26の処理について説明す
る。図10は制御部の処理を示すフローチャートであ
る。制御部26は、接続されている複数のインパルスレ
ーダ1から検出結果が入力されると(n11)、入力さ
れた検出結果から人がいると判定された領域を全て抽出
する(n12)。n12で抽出した領域毎に人がいると
検出されている状態が継続している時間が所定時間(例
えば5秒)以上であるかどうかを判定する(n13)。
なお、制御部26は接続されているそれぞれのインパル
スレーダ1について入力されている検出結果がハイであ
る時間をカウントするタイマ機能を有している。n13
において、所定時間以上であると判定すると、待ち人数
をカウントするカウンタを1カウントアップし(n1
4)、n12で抽出した全ての領域について処理が完了
したかどうかを判定し(n15)、完了していなければ
n13に戻って上記処理を繰り返す。
【0033】また、n13で所定時間以上経過していな
いと判定すると、n14の処理を行うことなくn15に
進む。n15で完了したと判定すると、n12で抽出さ
れなかった領域について、入力されている検出結果がハ
イである時間をカウントするタイマをリセットし(n1
6)、待ち人数をカウントするカウンタの値を運転制御
装置21に送信する(n17)。制御部26は、n17
で運転制御装置21に待ち人数を送信すると、待ち人数
をカウントするカウンタをリセットしてn11に戻る
(n18)。
【0034】このように、制御部26はインパルスレー
ダ1によって所定時間以上継続して人が検出された領域
についてエレベエータ待ちの人がいると判定し、所定時
間未満であれば移動中の人が検出されたと判定する。
【0035】ここで、エレベータホールにおける人の行
動について考えてみると、エレベータホールを通過する
人は、エレベータホールに立ち止まることなく移動し続
けるので、図11(A)に示すようにこの人を検出する
インパルスレーダ1は時間的に変化する。なお、図中に
ONと示した領域に配置されているインパルスレーダ1
が人を検出している。したがって、エレベータホールの
通過する人は同一のインパルスレーダ1によって所定時
間以上継続して検出されない。一方、エレベータを待つ
人はエレベータホールに来て、適当な場所に立ち止まっ
てエレベータが到着するのを待つ。このため、図11
(B)に示すように同一のインパルスレーダ1によって
所定時間以上継続して検出される。
【0036】上記の理由から、同一のインパルスレーダ
1によって所定時間以上継続して人が検出された領域に
ついてエレベエータ待ちの人がいると判定し、所定時間
未満であれば移動中の人が検出されたと判定すること
で、エレベータホールにおけるエレベータ待ちの人数を
適正にカウントすることができる。
【0037】運転制御装置21は各階のエレベータホー
ルに設けられた待ち人数検出装置22からエレベータホ
ールにおける待ち人数が通知されると、待ち人数の多い
階に優先的にエレベータを向かわせる等して、エレベー
タの効率的な運転を行う。
【0038】以上のように、この実施形態の待ち人数検
出装置22はインパルスレーダ1をマトリクス状に配置
することによって、高価な画像処理装置を使用すること
なくエレベータの待ち人数を適正且つリアルタイムで検
出でき、装置本体も安価である。
【0039】また、上記待ち人数検出装置22によって
エレベータホールにおける待ち人数を適正にカウントす
ることができるので、運転制御装置21によるエレベー
タの運転が効率的に行える。
【0040】なお、上記実施形態では各階のエレベータ
ホールに待ち人数検出装置22を設けるとしたが、図1
2に示すように各階のエレベータホールの床下に設けた
検出部25からから検出結果を取り込んで処理する制御
装置26Aを設けてもよい。
【0041】また、送信アンテナ2および受信アンテナ
3の指向性を調整してインパルスレーダ1が物体を検出
する領域を長方形(例えば、80cm×50cm)にし
てもよい。例えば、図13に示すようにエレベータホー
ルにおける領域の区分をエレベータの入り口に向かう方
向を長辺としてもよい。通常、エレベータホールを通過
する人は図に示すA方向に移動することから、同一のイ
ンパルスレーダ1によって継続的に検出される可能性が
低く、逆にエレベータホールでエレベータを待つ人は図
に示すB方向に移動して停止することから同一のインパ
ルスレーダ1によって継続的に検出される可能性が高ま
り、待ち人数の検出精度を一層向上させることができ
る。
【0042】インパルスレーダ1における検出領域を長
方形にする手法としては、送信アンテナ2および受信ア
ンテナ3の指向性を調整するだけでなく、図14に示す
ように長辺側の仕切り板を金属とし、短辺側の仕切り板
の樹脂で構成することでも実現できる。
【0043】さらに、上記インパルスレーダ1のシグナ
ルプロセッサ15は、メモリに記憶している基準波形を
適当なタイミングで更新する基準波形更新処理を実行し
ている。図15は、基準波形更新処理を示すフローチャ
ートである。この処理は割り込み処理によって実行され
る。シグナルプロッセ15は、基準波形の更新タイミン
グになると割り込み処理がかかり(n21)、現在対象
物20が検出されている状態であるかどうかを判定する
(n22)。対象物20が検出されている状態であれ
ば、基準波形を更新することなく本処理を終了する。一
方、対象物20が検出されていない状態であれば、現在
受信アンテナ3で受信している受信波形を基準波形とし
てメモリに記憶する(n23)。なお、n23の処理を
実行しなかったときには、対象物20が検出されていな
い状態に変化したのち、再度割り込み処理がかかり基準
波形の更新が実行される。
【0044】このように、インパルスレーダ1は上記基
準波形を適当なタイミングで更新しているので、環境変
化や計時変化等の影響も低減され、物体の検出が常に高
精度で行える。
【0045】次に、この発明の別の実施形態である信号
制御システムについて説明する。図16は、この実施形
態の信号制御システムの構成を示すブロック図であり、
図17はこの信号制御システムのイメージを示してい
る。この実施形態の信号制御システムでは、上記エレベ
ータ制御システムにおいてエレベータホールに設けた、
待ち人数検出装置22の検出部25が信号機30手前の
歩道の下に設けられている。具体的には、信号機30手
前の歩道の下にインパルスレーダ1がマトリクス状に配
置されている。また、待ち人数検出装置22は、信号機
30の状態を制御する信号制御装置31に接続されてい
る。
【0046】待ち人数検出装置22の動作は上記したエ
レベータシステムの場合と同様である。したがって、信
号機30手前の歩道において信号が替わるのを待ってい
る人数を検出することができる。信号制御装置31は、
待ち人数検出装置22から入力された待ち人数に応じて
信号機30を切り替える。例えば、矛者の有無に応じて
信号機30の状態を切り換えることができる。これによ
り、歩行者用押しボタン信号機のように歩行者にボタン
を操作させることなく、信号機30を切り換えることが
できる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明の物体検出装置
によれば、高価な画像処理装置を使用するのではなく、
物体を検出するセンサをマトリクス状に配置するという
簡単な構成を採用したので、所定の空間における物体の
移動状態をリアルタイムで検出できるとともに本体装置
を安価にできる。
【0048】また、この物体検出装置をエレベータ制御
システムや信号制御システムに適用することで、エレベ
ータの運転制御や信号機の切り替え制御が適正に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インパルスレーダの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】インパルスレーダにおいて処理される信号の波
形を示す図である。
【図3】この発明の実施形態であるエレベータ制御シス
テムの構成を示す図である。
【図4】この発明の実施形態であるエレベータ制御シス
テムのイメージを示す図である。
【図5】エレベータホールにおける検出領域の分割例を
示す図である。
【図6】インパルスレーダの外観を示す図である。
【図7】インパルスレーダの配置を示す図である。
【図8】インパルスレーダのシグナルプロセッサに入力
される波形を示す図である。
【図9】インパルスレーダのシグナルプロセッサにおけ
る対象物の検出処理を示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施形態である待ち人数検出装置
の制御部の処理を示すフローチャートである。
【図11】移動している人と停止している人との検出状
態の違いを説明する図である。
【図12】この発明の別の実施形態であるエレベータ制
御システムの構成を示す図である。
【図13】エレベータホールにおける検出領域の他の分
割例を示す図である。
【図14】インパルスレーダにおける送受信アンテナの
指向性を調整する手法を示す図である。
【図15】基準波形の更新処理を示すフローチャートで
ある。
【図16】この発明の別の実施形態である信号制御シス
テムの構成を示す図である。
【図17】この発明の別の実施形態である信号制御シス
テムのイメージを示す図である。
【符号の説明】
1−インパルスレーダ 2−送信アンテナ 3−受信アンテナ 15−シグナルプロセッサ 21−運転制御装置 22−待ち人数検出装置 25−検出部 26−制御部 30−信号機 31−信号制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数の電磁波を送信する送信部
    と、 上記送信部から送信された該電磁波の反射波を受信する
    受信部と、 上記受信部が受信した反射波を処理して物体の有無を検
    出して出力する信号処理部と、を有するセンサをマトリ
    クス状に複数配置した検出部と、 上記検出部の個々のセンサの出力を取り込み、上記検出
    部上方における物体の移動状態を検出する制御部と、を
    備えた物体検出装置。
  2. 【請求項2】 上記制御部は、上記検出部の上方に留ま
    っている物体の数を検出する機能を有する請求項1に記
    載の物体検出装置。
  3. 【請求項3】 上記検出部は、各センサの検出領域の縦
    ・横の大きさを異ならせた請求項1または2に記載の物
    体検出装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜3のいずれかに記載の物
    体検出装置、および該物体検出装置の検出結果に基づい
    てエレベータの運転を制御する運転制御装置を備えたエ
    レベータ制御システムであって、 上記物体検出装置は、上記検出部がエレベータホールの
    床下に配置され、上記制御部がエレベータホールにおけ
    る人の移動状態を検出するエレベータ制御システム。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜3のいずれかに記載の物
    体検出装置、および該物体検出装置の検出結果に基づい
    て信号機の運転を制御する運転制御装置を備えた交通制
    御システムであって、 上記物体検出装置は、上記検出部が信号機手前の歩道の
    下に配置され、上記制御部が信号機手前の歩道上におけ
    る人の移動状態を検出する交通制御システム。
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