JPH09127250A - 侵入体検出装置および人体検出装置 - Google Patents

侵入体検出装置および人体検出装置

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JPH09127250A
JPH09127250A JP28503295A JP28503295A JPH09127250A JP H09127250 A JPH09127250 A JP H09127250A JP 28503295 A JP28503295 A JP 28503295A JP 28503295 A JP28503295 A JP 28503295A JP H09127250 A JPH09127250 A JP H09127250A
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waveform
unit
signal
detection signal
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JP28503295A
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Inventor
Yoshinobu Yaguchi
喜信 矢口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検知範囲に入り込む侵入体や人体の検出精度
を向上することができる侵入体検出装置および人体検出
装置を提供する。 【解決手段】 赤外線検出部11は、検知範囲内を移動
する人体が放射する赤外線を検出すると、検出信号aを
出力する。超音波送信部13は、検知範囲にパルス状の
超音波を送信し、超音波受信部14は、検知範囲からの
反射波を受信して、反射信号を出力する。比較部16
は、超音波受信部14からの反射波形と、記憶部15が
記憶する基準波形とに基づいて、検出信号bを出力す
る。判定部12は、赤外線検出部11からの検出信号a
と、比較部16からの検出信号bとに基づいて、人体検
知信号cを出力する。判定部12が人体検知信号cの出
力を停止している場合、反射信号の波形が所定時間一定
を保つとき、比較部16は、この波形を基準波形として
記憶部15に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、あらかじめ設定
された検知範囲に入り込む侵入体を検出する侵入体検出
装置、および検知範囲に入り込む人体を検出する人体検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】あらかじめ設定された検知範囲に入り込
む侵入体や人体を検出する検出装置には、各種のものが
ある。
【0003】例えば、検知範囲の人体の有無を検出する
ために、焦電センサを用いる検出装置がある。焦電セン
サは、検知範囲の遠赤外線の変化を検出すると、パルス
を出力する。一方、人体は、熱線として遠赤外線を放射
する。この結果、焦電センサは、検知範囲を動く人体か
ら放射される遠赤外線を検出するので、検知範囲に入り
込む人体や、検知範囲を動く人体を検出する。
【0004】また、検知範囲の人体や侵入体を検出する
ために、超音波を用いる検出装置がある。この装置は、
検知範囲に超音波を送信してから、この超音波の反射波
を受信するまでの往復時間を調べる。そして、検出装置
は、往復時間の変化を調べて、人体や侵入体の有無を検
出する。
【0005】さらに、焦電センサと超音波を組み合わせ
た検出装置がある。焦電センサと超音波を用いることに
より、人体の検出精度を上げることができる。このよう
な人体検出装置が特開昭64−39581号公報に示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、焦電センサ
を用いた検出装置には、次のような欠点がある。焦電セ
ンサは、検知範囲の遠赤外線の変化を検出する。したが
って、検知範囲の人体が静止状態を続けると、焦電セン
サは、人体検出を示すパルスを出力しない。つまり、検
知範囲に人が居ても、この人が静止すると、人体を検出
することができない。
【0007】また、超音波を用いた検出装置には、次の
ような欠点がある。この装置は、超音波の往復時間の違
いを検出して、人体を検出する。したがって、人が検知
範囲に物などを置くと、検出装置が常に人体検出をして
いる状態になり、正常な人体検出ができない。また、こ
のために、検出装置の設置場所が平面な所などに限られ
てしまう。
【0008】この発明の目的は、このような欠点を除
き、検知範囲に入り込む侵入体や人体の検出精度を向上
することができる侵入体検出装置および人体検出装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1の発明は、パルス状の超音波を、侵入体の
検知範囲に送信する超音波送信部と、検知範囲からの超
音波の反射波を受信して、反射信号を出力する超音波受
信部と、反射信号の基準波形を記憶する記憶部と、超音
波受信部から反射信号を受け取ると、記憶部から基準波
形を読み出し、この基準波形と反射信号の波形とを比較
し、比較の結果、波形の変化を検出すると、侵入体有り
を示す検出信号を出力し、超音波受信部からの反射信号
の波形が所定時間一定のとき、この波形を基準波形とし
て記憶部に記憶する比較部とを備えることを特徴とす
る。
【0010】請求項1の発明により、超音波送信部は、
パルス状の超音波を、侵入体の検知範囲に送信する。超
音波受信部は、検知範囲からの超音波の反射波を受信し
て、反射信号を出力する。
【0011】比較部は、超音波受信部から反射信号を受
け取ると、記憶部から基準波形を読み出し、この基準波
形と反射信号の波形とを比較する。比較の結果、波形の
変化を検出すると、比較部は、侵入体有りを示す検出信
号を出力する。
【0012】また、比較部は、超音波受信部からの反射
信号の波形が所定時間一定のとき、この波形を基準波形
として記憶部に記憶する。
【0013】請求項2の発明は、人体が検知範囲を移動
するときに放射する赤外線を検出すると、検出信号を出
力する焦電センサ部と、焦電センサ部の検知範囲内に設
定されている検知範囲に、パルス状の超音波を送信する
超音波送信部と、超音波送信部の検知範囲からの超音波
の反射波を受信して、反射信号を生成する超音波受信部
と、反射信号の基準波形を記憶する記憶部と、超音波受
信部から反射信号を受け取ると、記憶部から基準波形を
読み出し、この基準波形と反射信号の波形とを比較し、
比較の結果、波形の変化を検出すると、検出信号を出力
する比較部と、焦電センサ部からの検出信号を受け取る
と、人体検出を示す人体検知信号を出力し、焦電センサ
部からの検出信号を受け取った後、比較部からの検出信
号を受け取ると、人体検知信号の出力を延長し、比較部
が検出信号の出力を停止した後に焦電センサ部から検出
信号を受け取る場合と、比較部が所定時間、検出信号の
出力を続ける場合のどちらかで人体検知信号の出力を停
止する判定部とを備え、比較部は、判定部が検出信号の
出力を停止している場合、超音波受信部からの反射信号
の波形が所定時間一定を保つとき、この波形を基準波形
として記憶部に記憶することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明により、焦電センサ部は、
検知範囲内を移動する人体が放射する赤外線を検出する
と、検出信号を出力する。
【0015】超音波送信部は、検知範囲にパルス状の超
音波を送信する。超音波受信部は、超音波送信部の検知
範囲からの超音波の反射波を受信して、反射信号を出力
する。
【0016】比較部は、超音波受信部から反射信号を受
け取ると、記憶部から基準波形を読み出し、この基準波
形と反射信号の波形とを比較する。比較の結果、波形の
変化を検出すると、比較部は、検出信号を出力する。
【0017】判定部は、焦電センサ部からの検出信号を
受け取ると、人体検出を示す人体検知信号を出力する。
また、判定部は、焦電センサ部からの検出信号を受け取
った後、比較部からの検出信号を受け取ると、人体検知
信号の出力を延長する。また、判定部は、比較部が検出
信号の出力を停止した後、焦電センサ部から検出信号を
受け取ると、人体検知信号の出力を停止する。さらに、
比較部が所定時間、検出信号の出力を続けると、判定部
は、人体検知信号の出力を停止する。
【0018】判定部が検出信号の出力を停止している場
合、超音波受信部からの反射信号の波形が所定時間一定
を保つとき、比較部は、この波形を基準波形として記憶
部に記憶する。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0020】[発明の実施の形態]図1は、この発明の
侵入体検出装置に係る実施の形態を示すブロック図であ
る。この侵入体検出装置は、超音波送信部1と、超音波
受信部2と、記憶部3と、比較部4とを備える。
【0021】超音波送信部1は、あらかじめ設定されて
いる超音波検知範囲にパルス状の超音波を送信する。超
音波送信部1は、発振回路1Aと、変調回路1Bと、超
音波送信素子1Cとを備える。
【0022】超音波送信部1の発振回路1Aは、図2に
示すように、周期Tの間隔で幅TWのパルスを生成す
る。発振回路1Aは、生成したパルスをパルス信号とし
て、変調回路1Bと超音波受信部2に送る。
【0023】超音波送信部1の変調回路1Bは、発振回
路1Aからパルス信号を受け取ると、このパルス信号の
中で、パルスの幅TWの間だけ超音波を送信するための
変調信号を生成する。変調回路1Bは、生成した変調信
号を超音波送信素子1Cに送る。
【0024】超音波送信部1の超音波送信素子1Cは、
変調回路1Bからの変調信号でパルス状の超音波を超音
波検知範囲に送信する。
【0025】超音波受信部2は、超音波検知範囲から反
射されてくる、超音波の反射波を受信する。超音波受信
部2は、超音波受信素子2Aと、増幅回路2Bと、波形
認識回路2Cとを備える。
【0026】超音波受信部2の超音波受信素子2Aは、
超音波検知範囲からの反射波を受信する。このとき、超
音波受信素子2Aが受信する反射波は、超音波検知範囲
内の異なる所や、超音波検知範囲に置かれている複数の
物体などにより、超音波送信素子1Cからの超音波が反
射されたものである。さらに、反射波は、パルス信号の
パルスの幅TWのときに送信される超音波の反射による
ものであるので、各パルスに応じて、順次に超音波受信
素子2Aに入射する。超音波受信素子2Aは、受信した
反射波を電圧に変換し、この電圧を反射信号として増幅
回路2Bに送る。
【0027】超音波受信部2の増幅回路2Bは、超音波
受信素子2Aからの反射信号を増幅し、この増幅した反
射信号を波形認識回路2Cに送る。
【0028】超音波受信部2の波形認識回路2Cは、発
振回路1Aからのパルス信号に同期して、反射信号の波
形(以下、反射波形と記す)を認識する。このとき、波
形認識回路2Cは、次のようにして反射波形を認識す
る。波形認識回路2Cは、発振回路1Aが生成するパル
ス信号のパルスの周期Tを小区間TP1〜小区間TPN(図
2)に分割する。そして、波形認識回路2Cは、各小区
間での反射信号の有無を反射信号のデータとする。つま
り、波形認識回路2Cは、 小区間TP1では、反射信号無し 小区間TP2では、反射信号有り 小区間TP3では、反射信号有り … 小区間TPNでは、反射信号無し のように、反射信号のデータを生成する。
【0029】波形認識回路2Cは、このようにして反射
波形を認識し、この反射波形を記憶部3と比較部4に送
る。
【0030】記憶部3は、基準波形の記憶と、順次に加
えられる反射波形とを記憶する。基準波形の記憶では、
記憶部3は、比較部4から基準波形更新を示す指示信号
を受け取ると、波形認識回路2Cの反射信号の波形を基
準波形として記憶する。反射波形の記憶では、記憶部3
は、比較部4から波形更新を示す指示信号を受け取る
と、波形認識回路2Cからの反射波形を読み込んで、記
憶している反射波形を更新する。
【0031】また、記憶部3は、比較部4から反射波形
の読み出しを示す指示信号を受け取ると、記憶している
反射波形を比較部4に送る。記憶部3は、比較部4から
基準波形の読み出しを示す指示信号を受け取ると、記憶
している基準波形を比較部4に送る。
【0032】比較部4は、波形認識回路2Cから反射波
形を受け取ると、次の2つの処理をする。第1処理とし
て、比較部4は、反射波形を受け取ると、基準波形の読
み出しを示す指示信号を記憶部3に送る。これにより、
比較部4は、記憶部3から基準波形を受け取る。比較部
4は、読み出した基準波形と、今回受け取った反射波形
とを比較する。具体的には、比較部4は、反射波形の小
区間TP1〜小区間TPNの各電圧と、基準波形の小区間T
P1〜小区間TPNの電圧との有無を調べて、2つの波形を
比較する。この比較の後、比較部4は、反射波形の記憶
更新を示す指示信号を記憶部3に送る。
【0033】比較部4は、第2処理として、波形認識回
路2Cから反射波形を受け取ると、反射波形の読み出し
を示す指示信号を記憶部3に送る。これにより、比較部
4は、記憶部3から、今回の反射波形より1つ前の反射
波形を受け取る。比較部4は、読み出した反射波形と、
今回受け取った反射波形とを比較する。
【0034】比較部4は、第1処理と第2処理で得た比
較結果に基づいて、次のような検出信号を出力する。
【0035】A.第1処理の比較結果により、反射信号
の波形と基準波形が異なる場合、超音波検知範囲に侵入
体が入ったことを示す検出信号を出力する。
【0036】B.状態A(以下、侵入状態Aと記す)の
後、第2処理の比較結果により、前回と今回の反射波形
が異なる場合、侵入体が超音波検知範囲で動いているこ
とを示す検出信号を出力する。なお、状態B(以下、移
動状態Bと記す)とは逆に、前回と今回の反射波形が同
じとき、比較部4は、侵入体が超音波検知範囲内で静止
していることを示す検出信号を出力してもよい。
【0037】また、比較部4は、あらかじめ設定された
時間T1の間、移動状態Bを示す検出信号が無いとき、
基準波形の更新を示す指示信号を記憶部3に送る。
【0038】比較部4は、このようにして、侵入状態A
と移動状態Bを示す2つの検出信号を同時に出力する。
【0039】次に、この実施の形態の動作について説明
する。
【0040】超音波送信部1の発振回路1Aは、パルス
信号を変調回路1Bと波形認識回路2Cに送る。変調回
路1Bは、発振回路1Aからパルス信号を受け取ると、
変調信号を超音波送信素子1Cに送る。超音波送信素子
1Cは、変調回路1Bからの変調信号でパルス状の超音
波を超音波検知範囲に送信する。
【0041】超音波送信素子1Cからの超音波は、超音
波検知範囲の異なる所や、超音波検知範囲に置かれてい
る複数の物体で反射する。例えば、図3に示すように、
超音波検知範囲102に物体201〜203が存在する
とき、超音波送信素子1Cからの超音波は、物体20
1、物体203、物体202の順で、超音波受信素子2
Aに向けて反射される。これにより、反射波は、物体2
01〜203による、複数のパルス状の信号からなる。
さらに、反射波が周期Tの間にすべて超音波受信素子2
Aに到達するので、周期Tの間のパルス状の信号を1組
として、パルス信号の各パルスに応じて、各組の反射波
が順次に超音波受信素子2Aに入射する。
【0042】超音波受信素子2Aは、超音波検知範囲1
02からの反射波を受信すると、反射信号を増幅回路2
Bに送る。増幅回路2Bは、超音波受信素子2Aからの
反射信号を増幅し、この増幅した反射信号を波形認識回
路2Cに送る。波形認識回路2Cは、反射信号の反射波
形を認識し、認識した波形を記憶部3と比較部4に送
る。
【0043】比較部4は、反射波形を受け取ると、記憶
部3から基準波形と反射波形を読み出して、第1処理と
第2処理をする。第1処理と第2処理で得た比較結果が
侵入状態Aであるとき、比較部4は、超音波検知範囲1
02に侵入体が入ったことを示す検出信号を出力する。
また、比較結果が侵入状態Bであるとき、比較部4は、
侵入体が超音波検知範囲102で動いていることを示す
検出信号を出力する。
【0044】さらに、比較部4は、あらかじめ設定され
た時間T1の間、移動状態Bを示す検出信号が無いと
き、基準波形の更新を示す指示信号を記憶部3に送る。
これにより、記憶部3は、波形認識回路2Cからの反射
波形を読み込んで、記憶している反射波形を更新する。
【0045】このようにして、この実施の形態では、侵
入状態Aを示す検出信号により、超音波検知範囲102
に侵入体が入り込んだことを通知することができる。移
動状態Bを示す検出信号により、この侵入体が超音波検
知範囲102内で動いているのか、静止しているのかの
区別を通知することができる。
【0046】さらに、時間T1の間、移動状態Bの検出
信号が無いとき、記憶部3の基準波形を更新し、次回か
ら、更新した基準波形に基づいて、検出信号を出力す
る。この結果、例えば、超音波検知範囲102に家具な
どの物を置くと、この家具を認識する。これにより、次
回の侵入体の検出では、この物を検出しないので、従来
のように、装置の設置場所の制限を除くことができる。
【0047】[発明の実施の形態]図4は、この発明の
人体検出装置に係る実施の形態を示すブロック図であ
る。この人体検出装置は、焦電センサ部として赤外線検
出部11と、判定部12と、超音波送信部13と、超音
波受信部14と、記憶部15と、比較部16とを備え
る。
【0048】赤外線検出部11は、人体から放射される
熱線として遠赤外線を受信すると、赤外線検出信号を出
力する。赤外線検出部11は、焦電センサ11Aと、増
幅回路11Bと、比較回路11Cとを備える。
【0049】赤外線検出部11の焦電センサ11Aは、
図6に示す円形状の赤外線検知範囲101を動く人体か
ら放射される遠赤外線を検出する。焦電センサ11A
は、遠赤外線の変化を検出すると、赤外線検出信号とし
てパルスを出力する。
【0050】赤外線検出部11の増幅回路11Bは、焦
電センサ11Aからの赤外線検出信号を増幅する。増幅
回路11Bは、増幅した赤外線検出信号を比較回路11
Cに送る。
【0051】赤外線検出部11の比較回路11Cは、増
幅回路11Bからの赤外線検出信号と、あらかじめ設定
されている基準電圧とを比較する。赤外線検出信号の電
圧が基準電圧を越えるとき、比較回路11Cは、検出信
号aを出力する。つまり、比較回路11Cは、赤外線検
出信号からノイズの影響を除く。
【0052】超音波送信部13は、図1の超音波送信部
1と同じである。超音波送信部13が送信する超音波
は、図6に示すように、超音波検知範囲102に送信さ
れる。超音波検知範囲102は、赤外線検出部11の赤
外線検知範囲101の内側に設定されている円形状の範
囲である。
【0053】記憶部15は、図1の記憶部3と同じであ
る。
【0054】比較部16は、次の点で図1の比較部4と
異なるだけである。比較部16は、あらかじめ設定され
た時間T1の間、移動状態Bを示す検出信号が無いと
き、かつ、判定部12からの人体検知信号cが無いとき
に、基準波形の更新を示す指示信号を記憶部15に送
る。
【0055】判定部12は、赤外線検出部11からの検
出信号aと、比較部16からの検出信号bとに基づい
て、人体検知信号cを出力する。判定部12は、図5に
示すように、検知タイマ12Aと、赤外線用タイマ12
Bと、超音波用タイマ12Cと、判定回路12Dとを備
える。
【0056】判定部12の検知タイマ12Aは、判定回
路12Dにより起動し、時間T2を計測する。この時間
T2は、あらかじめ比較部16に設定されていると共に
基準波形の更新に係る時間T1に比べて、 時間T2<時間T1 のように設定されている。
【0057】判定部12の赤外線用タイマ12Bは、赤
外線検出部11に係るタイマである。赤外線用タイマ1
2Bは、判定回路12Dにより起動し、時間T3を計測
する。この時間T3は、検知タイマ12Aに設定されて
いる時間T2に比べて、 時間T3<時間T2 のように設定されている。
【0058】判定部12の超音波用タイマ12Cは、超
音波受信部14に係るタイマである。超音波用タイマ1
2Cは、判定回路12Dにより起動し、時間T4を計測
する。この時間T4は、検知タイマ12Aに設定されて
いる時間T2に比べて、 時間T4<時間T2 のように設定されている。かつ、時間T4は、比較部1
6が侵入状態Aの検出信号bを出力した後、侵入状態A
の次の検出信号bを出力するまでの時間より長く設定さ
れている。
【0059】判定部12の判定回路12Dは、赤外線検
知範囲101の人体の有無を検出し、人体有りを検出す
ると、人体検知信号cを出力する。この人体検知信号c
は、比較部16にも送られる。
【0060】判定回路12Dは、検出信号a,bと、各
タイマ12A〜12Cが計測する時間とを基にして、人
体検知信号cを出力する。つまり、判定回路12Dは、 c1.人体検知信号cを出力していないとき、 c2.赤外線検出部11からの検出信号aを受け取る
と、次の処理をする。
【0061】C1.検知タイマ12Aと赤外線用タイマ
12Bを起動する。
【0062】C2.赤外線用タイマ12Bが計測する時
間T3の間、人体検知信号cを出力する。
【0063】この処理C2は、赤外線検知範囲101に
人体が入ったことを想定している。
【0064】処理C1,C2の後、判定回路12Dは、 d1.検知タイマ12Aが時間T2を計測していると
き、 d2.赤外線検出部11からの検出信号a、および比較
部16からの、移動状態Bを示す検出信号bのどちらか
を受け取ると、 D1.検知タイマ12Aのリセットをして、検知タイマ
12Aの再起動をする。
【0065】また、処理C1,C2の後、判定回路12
Dは、 e1.検知タイマ12Aが時間T2を計測している場
合、 e2.赤外線用タイマ12Bが時間T3を計測している
とき、 e3.比較部16から、侵入状態Aの検出信号bを順次
に受け取ると、次の処理をする。
【0066】E1.超音波用タイマ12Cを起動する。
【0067】E2.超音波用タイマ12Cが計測する時
間T4時間の間、人体検知信号cを引き続いて出力す
る。
【0068】E3.次の検出信号bにより、超音波用タ
イマ12Cのリセットをして、超音波用タイマ12Cの
再起動をする。
【0069】この処理E1,E2は、人体が超音波検知
範囲102に入ったことを想定している。
【0070】処理E1,E2の後、判定回路12Dは、 f1.検知タイマ12Aが時間T2を計測している場
合、 f2.超音波用タイマ12Cが侵入状態Aの最後の検出
信号bにより、時間T4を計測しているとき、 f3.赤外線検出部11から検出信号aを受け取ると、
次の処理をする。
【0071】F1.赤外線用タイマ12Bを起動する。
【0072】F2.赤外線用タイマ12Bが計測する時
間T3が終了すると、人体検知信号cの出力を止める。
【0073】この処理F1,F2は、人体が赤外線検知
範囲101から出たことを想定している。
【0074】また、処理E1,E2の後、判定回路12
Dは、 g1.検知タイマ12Aが赤外線検出部11からの最後
の検出信号a、または、比較部16からの最後の検出信
号bで、時間T2を計測している場合、 g2.赤外線用タイマ12Bが時間T3を計測している
とき、 g3.比較部16から、侵入状態Aの検出信号bを順次
に受け取っていると、次の処理をする。
【0075】G1.検知タイマ12Aが時間T2の計測
を終了すると、人体検知信号cの出力を止める。
【0076】この処理E1は、超音波検知範囲102に
物などが置かれた状態を想定している。
【0077】判定部12は、このようにして人体検知信
号cを生成して出力する。
【0078】次に、この実施の形態の動作について説明
する。
【0079】人が赤外線検知範囲101に入ると、赤外
線検出部11が人体からの遠赤外線の変化を検出して、
赤外線検出信号を出力する。この赤外線検出信号は、増
幅回路11Bと比較回路11Cを経由し、図7に示す検
出信号aとして判定部12に加えられる。
【0080】判定部12の判定回路12Dは、人体検知
信号cを出力していないとき、赤外線検出部11からの
検出信号aを受け取ると、次の処理をする。判定回路1
2Dは、検出信号aのパルス301により、検知タイマ
12Aと赤外線用タイマ12Bを起動する(処理C
1)。そして、判定回路12Dは、赤外線用タイマ12
Bが計測する時間T3の間、人体検知信号cを出力する
(処理C2)。
【0081】人が赤外線検知範囲101から超音波検知
範囲102に入り、超音波検知範囲102で静止する
と、超音波受信部14が反射波形を出力する。比較部1
6は、この反射波形に基づいて、侵入状態Aと判断し、
この侵入状態Aを示す検出信号aを判定回路12Dに出
力する。
【0082】判定回路12Dは、検知タイマ12Aが時
間T2を計測している場合、赤外線用タイマ12Bが時
間T3を計測しているとき、比較部16から、侵入状態
Aの検出信号bを順次に受け取ると、次の処理をする。
判定回路12Dは、超音波用タイマ12Cを起動し、時
間T4を計測し(処理E1)、時間T3に引き続いて時
間T4の間、人体検知信号cを出力する(処理E2)。
そして、次の検出信号bにより、超音波用タイマ12C
のリセットをして、超音波用タイマ12Cの再起動をす
る(処理E3)。これにより、人体検知信号cの出力が
延長される。
【0083】この後、人が超音波検知範囲102内を動
くと、超音波受信部14が移動状態Bを示す検出信号b
を判定回路12Dに送る。判定回路12Dは、検知タイ
マ12Aが時間T2を計測しているとき、赤外線検出部
11からの検出信号a、および比較部16からの、移動
状態Bを示す検出信号bのどちらかを受け取ると、次の
処理をする。判定回路12Dは、検知タイマ12Aのリ
セットをして、検知タイマ12Aの再起動をする(処理
D1)。これにより、検知タイマ12Aは、引き続いて
時間T2を計測する。
【0084】人が、超音波検知範囲102から赤外線検
知範囲101を通って、外に出ると、赤外線検出部11
は、検出信号aを判定回路12Dに送る。判定回路12
Dは、検知タイマ12Aが時間T2を計測している場
合、超音波用タイマ12Cが侵入状態Aの最後の検出信
号bにより、時間T4を計測しているとき、赤外線検出
部11から検出信号aを受け取ると、次の処理をする。
判定回路12Dは、赤外線用タイマ12Bを起動する
(処理F1)。これにより、判定回路12Dは、時間T
4に続いて時間T3の間、人体検知信号cの出力を延長
する。
【0085】この後、赤外線用タイマ12Bが計測する
時間T3が終了すると、判定回路12Dは、人体検知信
号cの出力を止める(処理F2)。
【0086】ところで、人が超音波検知範囲102に物
を置いて、直ちに出ていくと、赤外線検出部11は、図
8に示すように、検出信号aのパルス301の後、次の
パルスを出力しない。そして、置かれた物だけが超音波
検知範囲102に残る。
【0087】この状態のとき、比較部16は、侵入状態
Aを示す検出信号bを判定回路12Dに出力し続ける。
判定回路12Dは、検知タイマ12Aが赤外線検出部1
1からの最後の検出信号a、または、比較部16からの
最後の検出信号bで、時間T2を計測している場合、赤
外線用タイマ12Bが時間T3を計測しているとき、比
較部16から、侵入状態Aの検出信号bを順次に受け取
ると、次の処理をする。判定回路12Dは、検知タイマ
12Aが時間T2の計測を終了すると、人体検知信号c
の出力を止める(処理G1)。
【0088】また、比較部16は、時間T1の間、移動
状態Bの検出信号が無いとき、記憶部15の基準波形を
更新し、次回から、更新した基準波形に基づいて、検出
信号を出力する。
【0089】このようにして、人体の有無を示す人体検
知信号cを出力すると共に、人が物を超音波検知範囲1
02に置いても、時間T1の間、移動状態Bの検出信号
が無いとき、記憶部15の基準波形を更新するので、次
回の人体の検出では、超音波検知範囲102に置かれた
物の影響を除くことができる。
【0090】このような人体検出装置を、例えば、人体
の有無を検出して、照明器具の点灯を制御する制御装置
に用いる。そして、この装置により、人体検知信号cを
受け取ったとき、照明を点灯するようにすると、人体検
出装置が確実に人体を検出するので、照明器具の点灯制
御の誤動作を防止することができる。また、検知範囲に
物などを置いても、照明器具が点灯し続けることを防止
することができる。
【0091】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
により、検知範囲に置かれた物などの影響により、検知
範囲の状態が変化しても、この状態変化の影響を除い
て、侵入体だけを検出することができる。
【0092】請求項2の発明により、検知範囲に人が居
るかどうかを検出することができると共に、検知範囲に
物などを置いても、次回の人体の検出では、この物など
の影響を除くことができる。また、検知範囲に置かれた
物などの影響を除いて、人体だけを検出するので、人体
の検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の侵入体検出装置に係る実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】図1の侵入体検出装置の波形図である。
【図3】図1の侵入体検出装置による検出の様子を説明
するための図である。
【図4】この発明の人体検出装置に係る実施の形態を示
すブロック図である。
【図5】図4の判定部を示すブロック図である。
【図6】図4の超音波送信素子および焦電センサの検知
範囲を示す図である。
【図7】人体検知信号の生成の様子を示す図である。
【図8】人体検知信号の生成の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 超音波送信部 1A 発振回路 1B 変調回路 1C 超音波送信素子 2 超音波受信部 2A 超音波受信素子 2B 増幅回路 2C 波形認識回路 3 記憶部 4 比較部 11 赤外線検出部 11A 焦電センサ 11B 増幅回路 11C 比較回路 12 判定部 13 超音波送信部 14 超音波受信部 15 記憶部 16 比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 13/16 9419−2E G08B 13/191 13/191 G01V 9/04 J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状の超音波を、侵入体の検知範囲
    に送信する超音波送信部と、 検知範囲からの超音波の反射波を受信して、反射信号を
    出力する超音波受信部と、 反射信号の基準波形を記憶する記憶部と、 超音波受信部から反射信号を受け取ると、記憶部から基
    準波形を読み出し、この基準波形と反射信号の波形とを
    比較し、比較の結果、波形の変化を検出すると、侵入体
    有りを示す検出信号を出力し、超音波受信部からの反射
    信号の波形が所定時間一定のとき、この波形を基準波形
    として記憶部に記憶する比較部とを備えることを特徴と
    する侵入体検出装置。
  2. 【請求項2】 人体が検知範囲を移動するときに放射す
    る赤外線を検出すると、検出信号を出力する焦電センサ
    部と、 焦電センサ部の検知範囲内に設定されている検知範囲
    に、パルス状の超音波を送信する超音波送信部と、 超音波送信部の検知範囲からの超音波の反射波を受信し
    て、反射信号を生成する超音波受信部と、 反射信号の基準波形を記憶する記憶部と、 超音波受信部から反射信号を受け取ると、記憶部から基
    準波形を読み出し、この基準波形と反射信号の波形とを
    比較し、比較の結果、波形の変化を検出すると、検出信
    号を出力する比較部と、 焦電センサ部からの検出信号を受け取ると、人体検出を
    示す人体検知信号を出力し、焦電センサ部からの検出信
    号を受け取った後、比較部からの検出信号を受け取る
    と、人体検知信号の出力を延長し、比較部が検出信号の
    出力を停止した後に焦電センサ部から検出信号を受け取
    る場合と、比較部が所定時間、検出信号の出力を続ける
    場合のどちらかで人体検知信号の出力を停止する判定部
    とを備え、 比較部は、判定部が検出信号の出力を停止している場
    合、超音波受信部からの反射信号の波形が所定時間一定
    を保つとき、この波形を基準波形として記憶部に記憶す
    ることを特徴とする人体検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070161A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Denso Corp 紫外線検出装置
JP2010086262A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Secom Co Ltd 人体検知器

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