JP3066545B2 - 侵入物体検知機能を有した超音波センサ - Google Patents

侵入物体検知機能を有した超音波センサ

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JP3066545B2
JP3066545B2 JP3208622A JP20862291A JP3066545B2 JP 3066545 B2 JP3066545 B2 JP 3066545B2 JP 3208622 A JP3208622 A JP 3208622A JP 20862291 A JP20862291 A JP 20862291A JP 3066545 B2 JP3066545 B2 JP 3066545B2
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俊昌 高木
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用して、侵
入物体を検知するようにした超音波センサに関する。
【0002】
【従来の技術】監視エリア内に超音波の監視パルスを送
波し、所定の受波ゲ−ト期間内に物体からの反射波が受
波されるか否かによって、監視エリア内の物体の有無を
検知するようにした超音波センサが開発され使用される
ようになってきた。図4は、このような超音波センサ1
00の構成例を示したもので、発振回路101の発振信
号を送波回路102に伝送して送波器Tから超音波の監
視パルスを出力すると、この監視パルスは監視エリア内
の物体A,B・・で個々に反射し、この反射波が受波器
Rで受信され、増幅回路103、検波回路104、増幅
回路105を介して復調されて検知回路106に伝送さ
れる。そして、検知回路106では、ゲート回路107
で規定される監視パルスの送波後の所定の受波ゲート期
間内に、反射波が復調され検出されれば、監視エリア内
に物体が有るものと判別して、物体検知を行うようにな
っている。ところが、このような超音波センサでは、監
視エリア内の物体の有無は検知できても、監視エリア内
に物体が侵入したか否かを検出する機能は有していなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みて提案されるもので、超音波を利用して、監視エリ
ア内に侵入した物体を検知することのできる超音波セン
サを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案される本発明の超音波センサは、監視エリアに超
音波監視パルスを送波する送波器と、監視エリア内の物
体で反射された超音波を受波する受波器と、上記受波器
による反射波のサンプリング期間を、予め定められた複
数の区間に分割する受波ゲート信号を出力するための受
波ゲート回路と、基準データのサンプリング時におい
て、上記送波器から発射された超音波監視パルスに対す
る反射波の有無を示す情報を上記受波ゲート信号に対応
させて生成した受波基準データを保存する記憶回路と、
侵入物体の監視時において、上記送波器から発射された
超音波監視パルスに対する反射波の有無を示す情報を上
記受波ゲート信号に対応させて生成した現受波データ
と、上記記憶回路から読み出した受波基準データとを時
系列順に比較して、データの不一致が判別されたときに
侵入物体検知信号を出力する比較判別回路とを備えた構
成になっている。
【作用】本発明では、受波基準データ、現受波データの
いずれもが、受波器による反射波のサンプリング期間
を、予め定められた複数の区間に分割して形成される受
波ゲート信号に応じて、反射波の有無が判別された結
果、反射波の有無が受波ゲート信号に対応させて示され
た時系列的なデータとして生成される。そして、監視時
には、送波器から発射された監視パルスに対する反射波
の有無を、受波ゲート信号に対応させて判別して形成さ
れた現受波データと、記憶回路から読み出した受波基準
データとが時系列的に比較され、両者の不一致が判別さ
れたときに侵入物体検知信号が出力される。
【0005】
【実施例】 以下に、図面を参照して本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明の侵入物体検知機能を有した
超音波センサ1の構成例を示したもので、図において、
10は超音波周波数の電気信号を発振する発振回路、1
1は発振回路10から伝送された発振信号をパルス状に
して出力する送波回路、Tは送波回路11から伝送され
るパルス信号を超音波に変換して監視エリアに放射する
送波器、Rは監視エリア内の個々の物体A〜Dで反射し
た超音波を受波して電気信号に変換する受波器、12お
よび14は増幅回路、13は受波した電気信号を検波し
て反射波信号を取り出す検波回路、15は反射波信号を
受波ゲート回路16から受波ゲート信号を受けている期
間だけ次段に伝送する検知回路である。また、17は検
知回路15から伝送される反射波信号を受波基準データ
として時系列順に記憶する記憶回路、18は、検知回路
15から現受波データとして出力される反射波信号を記
憶回路17に予め格納されている受波基準データと比較
する比較回路18aと、この比較回路18aによって現
受波データと受波基準データとの不一致が判別されたと
きに侵入物体検知信号を出力する判別回路18bとを有
した比較判別回路である。
【0006】このような構成の本発明の超音波センサ1
では、監視エリアの背景情報となる受波基準データのサ
ンプリング時には、図2の(a)に示した送波ゲート期
間において送波器Tから超音波が発射されると、受波器
Rでは反射波が受波され、検波回路13によって図2の
(b)に示した受波信号(反射有信号)が出力される。
そして、この受波信号は、増幅回路14で増幅され、更
に検知回路15では、受波ゲート回路16から伝送され
る1〜8の複数区間に分割された受波ゲート信号に同期
して、反射波の有無が判別され、その結果、反射波の有
無が受波ゲート信号に応じて示された受波基準データが
生成されて記憶回路17に保存され、これによって受波
基準データのサンプリングが完了する。
【0007】一方の監視時には、図3の(a)に示した
送波ゲート期間において送波器Tから監視パルスが発射
されると、受波器Rでは反射波が受波され、検波回路1
3によって図3の(b)に示した受波信号(反射有信
号)が出力される。そして、この受波信号は、増幅回路
14で増幅され、更に検知回路15では、受波ゲート回
路16から伝送される1〜8の複数区間に分割された受
波ゲート信号に同期して、反射波の有無が判別され、そ
の結果、反射波の有無が受波ゲート信号に応じて示され
た現受波データが生成される。ここまでの基本動作は、
受波基準データのサンプリング時の場合と同一である
が、この後、検知回路15から出力された現受波データ
が比較回路18aに加えられ、このとき記憶回路17に
記憶されている受波基準データが読み出されて比較回路
18aに加えられる。比較回路18aでは、現受波デー
タと受波基準データとが順次、時系列的に比較され、両
者が不一致になれば判別回路18bから侵入物体検知信
号が出力される。
【0008】このように、本発明の超音波センサによれ
ば、侵入物体が無い状態において予め受波基準データを
生成して記憶回路に記憶させておけば、以降は、監視パ
ルスを発射する毎に受波して現受波データを生成し、生
成した現受波データを、記憶回路17から読み出した受
波基準データと時系列的に比較する動作を行い、両者が
不一致になった時点で侵入物体検知信号を出力させるこ
とによって、監視エリア内への侵入物体の検知が容易に
判別できる。
【0009】また、ドップラー効果を利用して移動物体
による反射波の周波数偏位を検知するようにした超音波
センサでは、静止物体や、超音波センサに対して反射波
が周波数偏位を生じないような方向に移動する物体を検
知することができないが、本発明の超音波センサによれ
ば、そのようなことはなく監視エリアに対して侵入した
物体を確実に検知することも可能である。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の超音波センサによれば、発射した監視パルスに対す
る反射波の有無を、サンプリング期間を規定するゲート
信号を予め定められた複数の区間に分割して形成した受
波ゲート信号に対応させて判別して形成した時系列的な
受波基準データと、現受波データとを用い、両者を時系
列的に比較し、不一致が判断されたときに、ゲ侵入物体
検知信号を出力する構成にしているので、サンプリング
期間を規定する一連のゲート信号の間、微小な間隔のク
ロックパルスに同期させて反射波をサンプリングして生
成された基準データと、監視データとを比較して不一致
を判別して、侵入物体検知信号を出力する従来の手法に
比べて、記憶回路に記憶すべきデータ量を著しく軽減で
きるので、メモリ容量の軽減された超音波センサが実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の侵入物体検知機能を有した超音波セン
サの構成例図である。
【図2】(a)〜(c)は、超音波センサの受波基準デ
ータを生成する基本動作を説明する波形図である。
【図3】(a)〜(d)は、超音波センサの監視時にお
ける比較動作を説明する波形図である。
【図4】従来の超音波センサの構成例図である。
【符号の説明】
1・・・侵入物体検知機能を有した超音波センサ 16・・・受波ゲート回路 17・・・記憶回路 18・・・比較判別回路 R・・・受波器 T・・・送波器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視エリア内の物体で反射された超音波を
    受波する受波器と、 上記受波器による反射波のサンプリング期間を、予め定
    められた複数の区間に分割する受波ゲート信号を出力す
    るための受波ゲート回路と、 基準データのサンプリング時において、上記送波器から
    発射された超音波監視パルスに対する反射波の有無を示
    す情報を上記受波ゲート信号に対応させて生成した受波
    基準データを保存する記憶回路と、 侵入物体の監視時において、上記送波器から発射された
    超音波監視パルスに対する反射波の有無を示す情報を上
    記受波ゲート信号に対応させて生成した現受波データ
    と、上記記憶回路から読み出した受波基準データとを時
    系列順に比較して、データの不一致が判別されたときに
    侵入物体検知信号を出力する比較判別回路とを備えたこ
    とを特徴とする侵入物体検知機能を有した超音波セン
    サ。
JP3208622A 1991-07-25 1991-07-25 侵入物体検知機能を有した超音波センサ Expired - Lifetime JP3066545B2 (ja)

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