JP2000298169A - 船舶用衝突予防援助装置 - Google Patents

船舶用衝突予防援助装置

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JP2000298169A
JP2000298169A JP11107054A JP10705499A JP2000298169A JP 2000298169 A JP2000298169 A JP 2000298169A JP 11107054 A JP11107054 A JP 11107054A JP 10705499 A JP10705499 A JP 10705499A JP 2000298169 A JP2000298169 A JP 2000298169A
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Masahide Tanabe
昌英 田辺
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】船舶に搭載されたレーダ送受信機からのエコー
信号から自船に接近する他の船舶等の目標を捕捉して追
尾する船舶用衝突予防援助装置において、目標船舶の識
別精度を向上させる。 【解決手段】目標位置検出部30において、目標エコー
検出部32は目標とする船舶のエコー信号を検出し、目
標位置推定部38において、目標船舶の過去の位置から
次スキャンにおける目標位置の推定値と分散を算出し、
目標大きさ推定部39は、目標船舶の過去の面積から次
スキャンにおける目標面積の推定値と分散を算出する。
これら目標位置の推定値とその分散および目標面積の推
定値とその分散から目標の確からしさ算出部34におい
て、目標の確からしさを算出し、この目標の確からしさ
に基づいて、目標の最新の推定位置を算出する。この場
合、目標の位置に加えて、目標の大きさ(面積)の情報
を用いて目標の確からしさを算出するため、目標の識別
精度、追尾精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶に搭載され
たレーダ送受信機からの受信信号を処理して自船に接近
する他の船舶等の目標を捕捉して追尾する船舶用衝突予
防援助装置に関し、特に、目標の識別精度を向上させた
船舶用衝突予防援助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、船舶にはレーダ装置が搭載さ
れ、陸地や他船舶等の目標の探知を行い、航路の観測や
衝突防止のための観測が行われている。
【0003】レーダ装置は、周知のように、回転する空
中線から所定周波数の送信電波を発射し、この送信電波
が目標により反射された反射電波(エコー信号)を受信
してレーダ指示機の表示器に自己位置を中心とした同心
円状の画像として表示する。
【0004】このようなレーダ装置によれば、航行中並
びに停泊中に、自船に接近する他の移動船舶の観測、あ
るいは陸地等のような固定的な目標からのエコー信号を
もとに航路を観測し、また、自船の停泊位置から潮流等
の影響によって離脱したか否かの監視等を行うことがで
きる。従って、自船の位置、自船に近づく他の船舶の移
動状況を把握して衝突の危険の有無を判断し、適切な回
避行動を取ることにより航行の安全を図ることができ
る。
【0005】この種の船舶の衝突を予防するための支援
装置に関する技術としては、第1に、自船の前方を重視
した特定の範囲を設定して、その範囲内に存在する目標
のみを捕捉し、危険性の高い目標を重点的に観測する技
術(特開昭54−21194号公報)、第2に、障害物
の大きさ、種類、静止船舶の向き等をイメージセンサか
らの情報に基づいて自動認識し、その障害物に関する危
険エリアを最適に設定する技術(特開昭61−2479
88号公報)、第3に、陸上の固定局レーダ装置により
逐次入力される各目標の将来の予測位置を逐次算出して
目標を追尾し、衝突のおそれのある目標についてはその
大きさを変数として加味した警報判定値を用いて警報判
定を行う技術(特開平08−235500号公報)等が
知られている。
【0006】図2は、レーダによる目標からのエコー信
号(レーダ映像信号)を利用した従来の衝突予防援助装
置の構成を示すブロック図である。
【0007】図2において、送受信機1からアンテナを
介して送信された電波は、船舶等の目標により反射さ
れ、該目標からのエコー信号がレーダ映像信号として送
受信機1により受信され、方位信号θと距離信号Rから
なる極座標とともにスキャンコンバータ2に入力され
る。
【0008】スキャンコンバータ2は、極座標を2次元
XY座標の画像データに変換する。変換された2次元画
像データが、フレームメモリ3に蓄積される。
【0009】フレームメモリ3から読み出された2次元
画像データに基づき、CRT表示器4の表示画面上に船
舶等の目標のレーダ映像が表示される。以上の作用は通
常のレーダ装置と同様のものである。
【0010】一方、送受信機1により受信した目標から
のエコー信号は、目標位置検出部5を構成する目標エコ
ー検出部6にも入力される。目標エコー検出部6におい
ては、目標位置推定部9において算出された目標の推定
位置に基づいて、目標と推定されるエコー信号が検出さ
れ、目標の確からしさ算出部7に送られる。この場合、
目標位置推定部9では、過去の目標の位置から次スキャ
ンの目標位置の推定値と目標位置の分散の推定値とを算
出し、目標の推定位置データを目標エコー検出部6と目
標の確からしさ算出部7に送出する。
【0011】目標の確からしさ算出部7では、目標位置
推定部9から供給された次スキャンの目標位置の推定値
と目標位置の分散の推定値とに基づいて、目標エコー検
出部6において検出された目標と推定されるエコー信号
の各々について、その確からしさpを次の(1)式を用
いて算出する。
【0012】なお、(1)式において、目標位置の分散
の推定値Sx、検出された目標位置Zxおよび過去のデ
ータによる目標位置の推定値X(Xのハット)は、それ
ぞれベクトル量である。
【0013】
【数1】
【0014】目標の確からしさ算出部7により算出され
た目標候補各々のエコー信号の確からしさpは目標位置
算出部8に送られ、最新のデータによる目標の推定位置
Xpが次の(2)式を用いて算出される。
【0015】なお、(2)式において、最新のデータに
よる目標位置の推定位置Xp(Xハットp)、i番目の
目標候補の位置Zxiは、それぞれベクトル量である。
【0016】
【数2】
【0017】目標位置算出部8においては、算出された
目標の推定位置Xpに基づいて、その推定位置データを
目標の位置データとしてCRT表示器4に表示するため
にフレームメモリ3に書き込む。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
上記従来の衝突予防援助装置においては、目標のエコー
信号から自船に接近する目標(船舶)を補足し、自動的
に目標の位置を記録し、その速度と進路方位を算出し、
目標の位置の推定を行うという構成が採用されている。
【0019】この場合、上記従来の衝突予防援助装置に
おいては、目標(船舶)を補足し自動的に目標(船舶)
の位置を記録する際、同一の目標と推定されるエコー信
号が存在する場合には、個々のエコー信号の確からしさ
を算出し、その結果に基づいて、目標(船舶)の推定位
置を算出する。目標(船舶)と推定されるエコー信号の
確からしさは、通常、目標(船舶)の過去の位置や、目
標追尾に使用するフィルタにより求められた目標の分散
などから得られた目標(船舶)位置の確率密度関数を用
いて算出される。
【0020】しかしながら、上記した従来の船舶用衝突
予防援助装置においては、目標(船舶)の位置情報のみ
を基に目標船舶のエコー情報の確からしさを算出するた
め、目標(船舶)の予測位置に近いエコー信号ほどその
確からしさが高い確率となる。このため、海面反射エコ
ー、受信機ノイズ、ブイなどが存在する場合や、近傍に
同行船が存在する場合に、エコーの得られた位置のデー
タのみからでは個々の目標候補の確からしさの差が発生
せず、真の目標との判別が困難となり、高い存在確率が
真の目標から偽の目標に移動する、いわゆる乗り移りが
発生するという不都合があった。
【0021】通常、海面反射エコーや受信機ノイズによ
るエコー信号は、目標(船舶)によるエコー信号よりも
小さいため、レーダ映像を目視すれば容易に判別するこ
とができるのにもかかわらず、従来技術による船舶用衝
突予防援助装置では、上述したように誤認追尾する場合
が存在していた。
【0022】この発明は、このような課題を考慮してな
されたものであって、目標の識別精度を向上させること
を可能とする船舶用衝突予防援助装置を提供することを
目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、目標船の位
置情報に加えて、目標の大きさ、すなわち、目標の面積
に基づいて、目標のエコー情報の確からしさを算出する
ことにより、目標識別精度を向上し得るという考察に基
づくものであり、送信レーダ電波に対する目標からのエ
コー信号を検出し、該目標の過去の位置から次スキャン
の目標位置の推定値を算出するとともに、目標の過去の
大きさ、すなわち、目標の面積から次のスキャンの目標
面積の推定値を算出し、該目標位置の推定値と目標面積
の推定値とから、目標の確からしさを算出し、算出した
目標の確からしさに基づいて、目標の最新の推定位置を
算出するようにしている。
【0024】これにより、目標の位置情報のみに基づい
て目標の確からしさを算出していた従来の船舶用衝突予
防援助装置に比べて、目標の識別精度を格別に向上する
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】図1は、この発明の一実施の形態に係る船
舶用衝突予防援助装置10の構成を示すブロック図であ
る。
【0027】船舶用衝突予防援助装置10は、水平方向
に回転するアンテナ(レーダ空中線)12から所定周波
数の送信電波を発射し、この送信電波が目標により反射
されたエコー信号を受信する送受信機14と、送受信機
14で受信したエコー信号からノイズを除去する信号処
理回路16と、信号処理回路16によりノイズを除去し
たエコー信号をデジタル信号に変換するA/D変換器1
8と、デジタル変換されたエコー信号と送受信機14で
得られた反射波の方位信号、距離信号に基づいて、レー
ダ映像を2次元XY座標の画像データに変換しフレーム
メモリ22に蓄積するスキャンコンバータ20と、フレ
ームメモリ22に蓄積された2次元画像データをアナロ
グ信号に変換するD/A変換器24と、D/A変換器2
4によってアナログ変換されたレーダ映像を表示するラ
スタスキャン型のCRT表示器26とを有している。な
お、これらの構成要素は、船舶に搭載される周知のレー
ダ装置と同様である。
【0028】船舶用衝突予防援助装置10は、さらに、
目標位置検出部30を有し、この目標位置検出部30に
は、送受信機14により受信した目標エコーを検出する
目標エコー検出部32と、目標の確からしさを算出する
目標の確からしさ算出部34と、目標の確からしさの算
出結果に基づき目標の位置を算出する目標位置算出部3
6と、目標の位置を推定する目標位置推定部38と、目
標の大きさ(面積)を推定する目標の大きさ推定部39
とが含まれる。
【0029】さらに、船舶用衝突予防援助装置10は、
GPS装置あるいはDGPS装置等の自船位置検出装置
42と処理プロセッサ40とを備え、処理プロセッサ4
0は、目標位置算出部36により算出された目標船舶位
置をCRT表示器26に表示するためにフレームメモリ
22に書き込む処理、あるいは自船位置検出装置42に
より検出した自船位置と目標船舶位置の比較等を行う。
【0030】この実施の形態の船舶用衝突予防援助装置
10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその作用について詳細に説明する。
【0031】送受信機14は、周知の送受信機と同様
に、アンテナ12を水平方向に回転させるモータと、モ
ータの回転軸に連結されたエンコーダと、送信トリガ発
生器と、所定の周波数の送信電波をアンテナ12を介し
て放射する送信機と、目標からのエコー信号(反射電
波)を受信してレーダ映像信号を出力する受信機と、送
信トリガ発生器に接続され、送信トリガ発生からエコー
信号の受信までの時間により船舶等の目標までの距離を
計測する距離計測タイマ等から構成されている。
【0032】アンテナ12は、モータにより水平面内で
回転駆動され、船舶の船首に対するアンテナ12の方位
情報(θ)を示す回転方位信号がエンコーダから出力さ
れる。送信トリガ発生器から出力される送信トリガが送
信機に入力され、この送信トリガによってマグネトロン
等の発振器で発振した所定周波数の送信パルスが送信電
波として送信機から送出され、アンテナ12から発射さ
れる。
【0033】アンテナ12から発射された送信電波は、
陸地や海上を航行する他の船舶等の目標によって反射さ
れ、この目標からのエコー信号を送受信機14で受信す
る。送受信機14で受信した信号の振幅値、すなわち、
受信信号レベルがエコー信号として信号処理回路16に
入力されノイズ成分が除去される。信号処理回路16に
よりノイズ成分が除去されたエコー信号はA/D変換器
18に入力され、デジタル信号に変換される。
【0034】一方、送信トリガ発生器の送信トリガ出力
は、距離計測タイマにも供給され、送信トリガ信号が供
給された時点から反射波が受信機により受信されるまで
の経過時間を距離計測タイマにより計測する。距離計測
タイマで計測した経過時間と、送信した電波の伝播速度
の積を1/2した値が目標までの距離信号Rとなり、送
受信機14から出力される。距離計測タイマの計測動作
は、予め図示していない操作部から設定した最大計測距
離を示す時間経過を検出することにより完了しリセット
される。
【0035】A/D変換器18でデジダル信号に変換さ
れたレーダ映像信号は、極座標の方位信号θ、距離信号
Rとともにスキャンコンバータ20に入力され、このス
キャンコンバータ20により2次元XY座標の画像デー
タに変換されフレームメモリ22に蓄積される。
【0036】蓄積された2次元画像データは、処理プロ
セッサ40によりフレームメモリ22から読み出され、
D/A変換器24によりアナログ信号に変換されてCR
T表示器26の表示画面上に船舶等の目標を含むレーダ
映像が表示される。以上の作用は通常のレーダ装置と同
様のものである。
【0037】次に、送受信器14により得られた目標の
エコー信号から自船に接近する目標船舶の位置を算出す
る作用について詳細に説明する。
【0038】A/D変換器18によりデジタル変換され
た目標からのエコー信号は、目標位置検出部30を構成
する目標エコー検出部32に入力される。目標エコー検
出部32においては、目標と推定されるエコー信号が検
出され、目標の確からしさを算出する目標の確からしさ
算出部34に送られる。
【0039】この際、目標位置推定部38では、過去の
目標の位置から次スキャンの目標位置の推定値Xと、予
想される目標位置の分散の推定値Sxとを算出し、算出
した目標位置の推定値Xと、その分散の推定値Sxを目
標の確からしさ算出部34に送出する。
【0040】一方、目標の大きさ推定部39では、過去
の目標のエコー信号の大きさ、すなわち、反射を生じた
目標の面積から次スキャンの目標の面積の推定値Mと、
目標面積の分散の推定値σM 2 を算出し、算出した目標
の面積の推定値Mと分散の推定値σM 2 と目標面積の標
準偏差の推定値σM を目標の確からしさ算出部34に送
出する。
【0041】目標の確からしさ算出部34では、目標位
置推定部38と目標の大きさ推定部39から送出された
次スキャンの目標位置の推定値Xと、目標位置の分散の
推定値Sxと、目標面積の推定値Mと、目標面積の分散
の推定値σM 2 と目標面積の標準偏差の推定値σM に基
づいて目標エコー検出部32において検出された目標と
推定されるエコー信号(検出された目標位置Zxと検出
された目標面積ZM )の各々について、その確からしさ
(確率密度関数)pを次の(3)式を用いて算出する。
なお、(3)式において、目標位置の分散の推定値S
x、検出された目標位置Zxおよび過去のデータによる
目標位置の推定値X(Xハット)は、それぞれベクトル
量である。
【0042】
【数3】
【0043】目標の確からしさ算出部34により算出さ
れた目標(目標候補)各々のエコー信号の確からしさp
は目標位置算出部36に送られ、この目標位置算出部3
6において、最新のデータによる目標の推定位置Xpと
目標の推定面積(大きさ)Mpがそれぞれ次の(4)式
および(5)式を用いて算出される。なお、(4)式に
おいて、最新のデータによる目標位置の推定位置Xp
(Xハットp)、i番目の目標候補の位置Zxiはそれ
ぞれベクトル量である。
【0044】
【数4】
【0045】
【数5】
【0046】なお、(4)式において、piは、目標と
推定されるエコー信号のi番目の候補の確からしさであ
り、Zxiは、目標と推定されるエコー信号のi番目の
候補の位置である。
【0047】また、(5)式において、piは、目標と
推定されるエコー信号のi番目の候補の確からしさであ
り、ZMiは、目標と推定されるエコー信号のi番目の候
補の面積である。
【0048】処理プロセッサ40では、目標位置算出部
36から供給された目標の推定位置Xpと目標の推定大
きさMpに応じて、これらに該当するフレームメモリ2
2に追尾目標のシンボルを描画する。この表示により、
観測者は目標エコーを認識することができる。
【0049】上述した目標位置検出部30における処理
と処理プロセッサ40における処理は自動的に行われる
ので、CRT表示器26上の画面上には、自動的に目標
を捕捉して正確に追尾される目標のシンボルが表示され
る。
【0050】なお、同時に、処理プロセッサ40では、
前記目標位置算出部36により算出された目標の推定位
置Xpが、自船位置検出装置42により検出された自船
位置から衝突の危険があると判断した場合には警告情報
をデータとして出力し、フレームメモリ22に書き込
む。
【0051】この警報情報は、D/A変換器24を介し
てCRT表示器26上に、前記目標エコーとともに表示
される。この場合、警告情報は、アラームや音声による
警告と併せて行うようにしてもよい。
【0052】以上説明したように、この実施の形態に係
る船舶用衝突予防援助装置10では、目標船舶の位置情
報に加えて、目標船舶の大きさ、すなわち、目標の面積
にも基づいて、目標船舶のエコー情報の確からしさを算
出することにより、目標船舶識別精度を向上することが
できるという効果が達成される。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る船舶用衝
突予防援助装置によれば、目標の位置情報に加えて、目
標の大きさ、すなわち、目標の面積にも基づいて、目標
のエコー情報の確からしさを算出しているので、目標が
錯綜してもより正確に真の目標を追尾することができる
という利点がある。
【0054】より具体的な例で説明すれば、受信エコー
に海面反射エコーや受信機ノイズが存在し、その位置が
実際の目標船舶の位置より推定位置(算出位置)の方が
近い場合であっても、該海面反射エコーや受信機ノイズ
によるエコー信号は、通常、目標船舶によるエコー信号
よりも小さいので、目標の面積をも考慮した、それら偽
の目標によるエコー信号の確からしさ(確率密度関数)
は、真の目標船舶によるエコー信号の確からしさよりも
小さいものとなり、結果として、目標船舶の識別精度が
向上し、乗り移りや誤認追尾を回避することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る船舶用衝突予防援助
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の衝突予防援助装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10…船舶用衝突予防援助装置 12…アンテナ 14…送受信機 16…信号処理回路 18…A/D変換器 20…スキャンコン
バータ 22…フレームメモリ 24…D/A変換器 26…CRT表示器 30…目標位置検出
部 32…目標エコー検出部 34…目標の確から
しさ算出部 36…目標位置算出部 38…目標位置推定
部 40…処理プロセッサ 42…自船位置検出
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H180 AA25 CC12 CC14 FF05 LL01 LL02 LL04 LL08 5J070 AA14 AB01 AC01 AC02 AC13 AC20 AD01 AE02 AF05 AH14 AH19 AH31 AH33 AH50 AJ03 AJ13 AK14 AK22 BB02 BB03 BB04 BB06 BB13 BB14 BD10 BF02 BF04 BF12 BG02 BG06 BG21 BG24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信レーダ電波に対する目標からのエコー
    信号を検出する目標エコー検出部と、 前記エコー信号から導出される過去の目標位置から次ス
    キャンの目標位置の推定値とその分散を算出する目標位
    置推定部と、 前記エコー信号から導出される過去の目標面積から次ス
    キャンの目標面積の推定値とその分散を算出する目標大
    きさ推定部と、 前記目標位置の推定値とその分散および前記目標面積の
    推定値とその分散から、目標の確からしさを算出する目
    標の確からしさ算出部と、 前記目標の確からしさ算出部により算出された目標の確
    からしさに基づいて、前記目標の最新の推定位置を算出
    する目標位置算出部とを有する目標位置検出部を備える
    ことを特徴とする船舶用衝突予防援助装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の船舶用衝突予防援助装置に
    おいて、 さらに、自船位置検出装置と処理プロセッサとを備え、 該処理プロセッサは、前記目標位置算出部により算出さ
    れた目標エコーの推定位置が、前記自船位置検出装置に
    より検出された自船位置から所定の範囲内にあるかどう
    かを判断し、所定の範囲内にあると判断した場合には警
    告情報を出力することを特徴とする船舶用衝突予防援助
    装置。
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