JP2003172777A - 目標検出システムおよび目標検出方法 - Google Patents

目標検出システムおよび目標検出方法

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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーダーエコーを解析することにより目標の
位置を検出する場合に、降雨などによるクラッタが発生
した場合でも、ユーザに過度の負担をかけることなく、
誤認識の危険性を低減する。 【解決手段】 クラッタ要因調査手段(レーダーマップ
メモリ)66により、所定の観測エリアの観測を行って
クラッタの要因を調査する。クラッタレベル判定手段6
8が、調査結果に基づき発生し得るクラッタのレベルを
判定する。信頼性情報出力手段(表示用データ生成処理
部)64は、クラッタのレベルに基づいて、システムの
信頼性を表示し、これにより、クラッタの影響で正確な
目標検出ができず、システムの信頼性が一時的に低下し
た場合でも、ユーザがその旨を認識した上で適切な対処
をすることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空港内を
走行する航空機、車両などを管制する際に、空港面上に
ある航空機などの目標を検出して、表示画面にその位置
を表示するシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空港に離着陸する航空機、あるい
は空港内を走行する航空機や車両の安全かつ円滑な運行
を確保するために、空港面探知装置(Airport Surface
Detection Equipment. 以下「ASDE」という。)、
空港監視レーダー(Airport Surveillance Radar. 以下
「ASR」という。)および2次監視レーダー(Second
ary Surveillance Radar. 以下「SSR」という。)に
より目標を検出して、管制するシステムが知られてい
る。
【0003】例えば、特開平08−146130号に
は、このような管制システムの一例が開示されている。
図16は、この空港面地上走行管制システムの構成を示
すブロック図である。図に示すように、このシステム
は、空港面にある目標を探知するレーダーアンテナ1、
レーダーアンテナ1を介して電波を送信する送信機2、
目標に反射されて戻ってきた電波をレーダーアンテナ1
を介して受信する受信機3、および電波の送受信の方向
を切り替えるサーキュレータ8からなるASDE101
と、受信した電波(以下、レーダービデオという)に基
づいて目標を検出するASDE目標検出装置4と、レー
ダー目標検出装置4で検出された目標にコールサインな
どの識別符号を付加する識別符号付加装置5と、検出さ
れた目標の位置を表示する高機能表示装置6と、空港周
辺の空域にある航空機を監視し、管制を行うためのAS
R/SSR14と、ASR/SSR14の受信電波から
目標および所定のビーコンコードを検出するASR/S
SR目標検出装置15と、各航空機のコールサインなど
の飛行情報を送信する飛行情報処理装置(Flight PlanP
rocessing system 以下「FDP」という。)18と、
ASDEの電波死角となるスポット周辺を撮影する光学
式センサ20と、光学式センサ20からの情報に基づい
て航空機位置情報を検出するブラインド目標検出装置2
1と、SSRモードS搭載航空機のモードS信号を受信
するSSRモード送受信機24と、SSRモードS信号
から目標の位置およびビーコンコードを検出する位置評
定装置25と、空港内を監視、管理する車両に搭載した
GPS(Global Navigation Positioning System)に
よって測位した位置を無線電波で送信する車両搭載GP
S送受信機28と、空港面の車両の位置を算出する車両
目標検出装置29と、空港内を移動する航空機、車両の
移動位置の予測をすることにより衝突予測を行って衝突
防止のための警報を発生する衝突予測装置32とにより
構成される。
【0004】次に、この空港面地上走行管制システムの
動作について説明する。レーダーアンテナ1は、送信機
2からの送信電波10をサーキュレータ8を経由して電
波7として空間に発射する。発射された電波7は、航空
機等の目標に反射して再度レーダーアンテナ1により受
信され、電波7としてサーキュレータ8を経由し、受信
電波9として受信機3に入力される。受信機3は微弱航
空機信号を増幅および周波数変換してレーダービデオ1
1を生成する。このレーダービデオ11は、ASDE目
標検出装置4に入力される。ASDE目標検出装置4
は、レーダービデオ11から航空機の位置を検出する。
検出の結果は、ASDE目標検出位置データ12とし
て、識別符号付加装置5に入力される。
【0005】また、ASR/SSR14からのASR/
SSRレーダービデオ16は、ASR/SSR目標検出
装置15に入力され、ASR/SSR目標検出装置15
は、入力されたASR/SSRレーダービデオ16か
ら、空港周辺の空域を飛行中の航空機の位置やビーコン
コードを検出する。検出結果は、ASR/SSR目標検
出データ17として識別符号付加装置5に入力される。
FDP18から送信されるフライトプランデータ19
も、識別符号付加装置5に入力される。
【0006】さらに、光学式センサ20により、空港面
のスポット周辺などASDEの電波が届かない死角エリ
アが撮影され、その画像データ22が、ブラインド目標
検出装置21に入力される。ブラインド目標検出装置2
1は、画像データ22に対して画像処理を施して、目標
を検出する。検出結果は、ブラインド目標位置データ2
3として、識別符号付加装置5に入力される。
【0007】識別符号付加装置5は、ASR/SSR目
標検出装置15が検出したビーコンコードとFDP18
から送信されたフライトプランデータ19に記述されて
いるビーコンコードとを照合することにより自動的に当
該航空機にコールサインなどを付加する。また、ASR
/SSR14とASDEのレーダー覆域およびASDE
と光学式センサ20の監視範囲にそれぞれオーバーラッ
プする領域を設け、それぞれの位置相関を算出すること
によりASR/SSR14で付加されたコールサインを
ASDE領域から光学式センサ領域まで連続して維持す
る。
【0008】また、SSRモードS送受信機24が受信
したSSRモードS信号26は位置評定装置25に入力
され、位置評定装置25はその信号に基づいて目標の位
置を検出する。SSRモードS搭載の航空機は、これに
より得られるSSRモードS位置データ27を使用する
ことにより、航空機個別の問答が可能となり、電波干渉
がなくスポット位置に駐機している出発前の状態からビ
ーコンコードを得ることができる。また、FDP18で
得られたフライトプランデータ19のビーコンコードと
照合することにより、コールサインの自動付加が可能に
なる。
【0009】また、各種車両に搭載された車両搭載GP
S送信機28は、車両のGPS位置をGPS位置データ
30として無線電波により、車両位置検出装置29に送
信する。車両位置検出装置29は、空港面の座標に変換
した車両位置を算出し、算出した車両位置情報31を識
別符号付加装置5に入力する。これにより、車両にも車
両番号などの識別符号が付加される。
【0010】識別符号付加装置5により識別符号が付加
された目標の情報は、航空機識別表示データ13とし
て、高機能表示装置6および衝突予測装置32に入力さ
れる。高機能表示装置6は、入力された航空機識別表示
データ13に基づいて、検出された目標を、空港面を示
すマップ上のシンボルとして表示する。一方、衝突予測
装置32は、入力された航空機識別表示データ13から
目標の位置の相対関係を把握し、これに基づいて各目標
の未来位置を予測する。予測の結果から、衝突防止の警
報の必要性を算出し、衝突予測データ33として高機能
表示装置6に送信する。高機能表示装置6は、画面上に
衝突予測される目標についての警報を、前記シンボルと
ともに表示する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムが
有効であるためには、目標を正確に検出することが必要
不可欠である。しかし、一般に目標検出は、レーダーエ
コーを表す信号が所定の閾値を越えるか否かで目標の有
無を判定して行うため、雪や降雨の影響により目標以外
のものからの反射(以下、クラッタという)が強くなっ
た場合には、一時的に検出の精度が悪くなることがあ
る。
【0012】このため、従来から、悪条件の中でも正確
に目標を検出するための方法が、種々検討されている。
例えば、特開平10−142329号には、受信したレ
ーダー信号を増幅する増幅器の入出力特性曲線を、誤目
標発生数により帰還制御することによって、レーダー信
号に含まれるクラッタを抑圧する方法が提案されてい
る。しかし、このような方法は、目標をより検出しやす
くするために、信号の振幅を調整したに過ぎない。した
がって、検出率は改善されるものの、100%正確に目
標を検出できるようにはならず、必ず限界がある。そし
て、その限界を越えた悪条件の中では、やはり目標の誤
認が生ずる可能性がある。
【0013】これに対する唯一の有効な対策は、航空管
制官が、システムの限界を正しく認識し、システムによ
る表示のみをもって安易に判断しないことである。しか
し、航空管制の効率化を図るためにシステムを導入した
のに、常にシステムを疑いながら慎重に判断しなければ
ならないというのでは、航空管制官の負担が増大して、
かえって効率が悪化するおそれがある。
【0014】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、航空管制官などの負担を増大させる
ことなく航空機や車両の効率的な監視を行い、かつ、航
空管制官などがシステムを過信することなく必要に応じ
て適切な措置をとれるようにして交通の安全を図ること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーダーエコ
ーを表す信号値が所定の閾値を越えるか否かによって目
標を検出し、その目標の位置を表示画面に表示する目標
検出システムにおいて、レーダー覆域にあるクラッタ要
因を調査するクラッタ要因調査手段と、前記クラッタ要
因調査手段による調査結果に基づいて、発生し得るクラ
ッタのレベルを判定するクラッタレベル判定手段と、前
記クラッタレベル判定手段により判定されたクラッタの
レベルに基づいて、目標の検出結果の信頼性を示す情報
を出力する信頼性情報出力手段とを備えたことを特徴と
する目標検出システムである。
【0016】より詳細には、本発明は、レーダーエコー
を表すアナログ信号をディジタル化するA/D変換手段
と、前記A/D変換手段によりディジタル化されたレー
ダーエコーの信号を一時記録する記録手段と、前記記録
手段に記録された信号の値を所定の閾値と比較すること
により、当該閾値を越えた信号を目標を表す信号と判定
して、目標を抽出する目標抽出手段と、レーダー覆域に
あるクラッタ要因を調査するクラッタ要因調査手段と、
前記クラッタ要因調査手段による調査結果に基づいて、
発生し得るクラッタのレベルを判定するクラッタレベル
判定手段と、前記クラッタレベル判定手段により判定さ
れたクラッタのレベルに基づいて、目標の検出結果の信
頼性を示す情報を出力する信頼性情報出力手段とを備え
たことを特徴とする目標検出システムである。
【0017】前記信頼性情報出力手段により出力された
信頼性を示す情報は音として出力することもできるが、
上記システムに信頼性を示す情報を可視表示する表示手
段を備えて、可視表示すればさらに好ましい。
【0018】ここで、上記システムは、前記クラッタレ
ベル判定手段の判定結果に応じて、前記閾値を調整する
閾値調整手段を、さらに備えることが好ましい。
【0019】前記クラッタ要因調査手段は、例えば、前
記レーダー覆域内の所定の観測エリアにおけるレーダー
エコーを表す信号値を取得する手段とし、前記クラッタ
レベル判定手段は、取得した信号値を所定の信号値と比
較することにより、発生し得るクラッタのレベルを判定
する手段とすればよい。
【0020】または、前記クラッタ要因調査手段を、前
記レーダー覆域内に設置された擬似目標のレーダーエコ
ーを表す信号値を取得する手段とし、前記クラッタレベ
ル判定手段は、取得した信号値を所定の信号値と比較す
ることにより、発生し得るクラッタのレベルを判定する
手段としてもよい。
【0021】または、前記クラッタ要因調査手段を、前
記レーダー覆域内に設置された擬似目標のレーダーエコ
ーの減衰量を算定する手段とし、前記クラッタレベル判
定手段は、前記減衰量に基づいて、発生し得るクラッタ
のレベルを判定する手段としてもよい。
【0022】または、前記クラッタ要因調査手段を、前
記レーダー覆域内の所定の観測点に設置された降雨強度
計とし、前記クラッタレベル判定手段は、前記降雨強度
計の測定値に基づいて、発生し得るクラッタのレベルを
判定する手段としてもよい。
【0023】または、前記クラッタ要因調査手段を、音
声として提供される気象情報を取得する音声受信装置
と、取得した気象情報を数値データに変換する音声認識
装置とからなる手段とし、前記クラッタレベル判定手段
は、前記数値データに基づいて、発生し得るクラッタの
レベルを判定する手段としてもよい。
【0024】または、前記クラッタ要因調査手段は、画
像として提供された気象情報を数値データに変換するパ
ターン認識処理装置であり、前記クラッタレベル判定手
段が、前記数値データに基づいて、発生し得るクラッタ
のレベルを判定する手段であってもよい。この場合、前
記画像として提供される気象情報としては、インターネ
ットにより配信された気象情報、テレビの文字放送によ
り配信される気象情報、気象衛星により取得、配信され
た気象情報、気象レーダーにより取得された気象情報な
どが考えられる。
【0025】一方、本発明の目標検出方法は、上記シス
テムが実施する方法であって、レーダーエコーを表す信
号値が所定の閾値を越えるか否かによって目標を検出
し、その目標の位置を表示画面に表示する目標検出方法
において、レーダー覆域にあるクラッタ要因を調査し、
前記クラッタ要因の調査結果に基づいて、発生し得るク
ラッタのレベルを判定し、前記クラッタのレベルに基づ
いて、目標の検出結果の信頼性を示す情報を出力するこ
とを特徴とする方法である。前述のように、前記閾値
を、前記判定の結果に応じて調整すれば、さらに好まし
い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を示す。なお、以下に示す実施の形態は、いずれも、図
16のASDE101の出力であるレーダービデオ11
を入力とするシステムである。
【0027】実施の形態1.図1は、実施の形態1の目
標検出システムの構成を示すブロック図である。図に示
すように、このシステムは、入力されたレーダービデオ
11をディジタル信号に変換するA/D変換部34と、
レーダーの送受信のタイミング信号を生成するレーダー
タイミング変換部36と、生成されたタイミング信号3
7に基づいてレーダービデオ38を積分処理するレンジ
/アジマス積分処理部39(レンジ:距離方向、アジマ
ス:方位方向)と、積分処理されたレーダービデオ40
を一時的に記録するレーダービデオバッファ部41と、
ヒット検定のためのスレッショルドレベルを算出するス
レッショルドレベル算出部44と、算出されたスレッシ
ョルドレベル以下の信号を切り捨てるヒット検定処理部
45と、ヒット検定により抽出されたレーダービデオ4
7を一時記録する2次元メモリ48と、レーダービデオ
49中に残存する微小クラッタを低減させる収縮処理部
50と、クラッタ低減後のデータを移動平均処理するこ
とによりノイズを除去する2次元移動平均処理部52
と、ターミナルビル等の目標検出不要エリアを示すブラ
ンクマップを記憶するブランクマップメモリ56と、ノ
イズ除去後のレーダービデオ53とブランクマップ57
に基づいて目標を検出する2値化処理部54と、検出し
た目標をラベル付けして統合するクラスタリング・ラベ
ル付け処理部58と、目標の重心位置を算出する重心位
置算出処理部60と、算出した重心位置の変化に基づい
て移動する目標を追尾する目標追尾処理部62と、検出
および追尾した目標の位置を所定のフォーマットに変換
して高機能表示装置6に出力する表示用データ生成処理
部64とを備えている。
【0028】さらに、このシステムは、本発明のクラッ
タ要因調査手段に相当するレーダーマップメモリ66
と、クラッタレベル判定手段に相当するクラッタレベル
判定部68とを備えている。また、前記表示用データ生
成処理部64は、本発明の信頼性情報出力手段としての
機能を兼ね備えている。
【0029】次に、このシステムの動作、すなわち上記
各手段が行う処理について説明する。ASDEの出力で
あるレーダービデオ11は、A/D変換部34に入力さ
れてディジタル信号(レーダービデオ38)に変換され
る。一方、レーダーからのACP(Azimuth Count Puls
e),ARP(Azimuth Reference Pulse),トリガ信号
35は、レーダータイミング変換部36に入力され、レ
ーダービデオ処理のための内部タイミング信号37とし
てレンジ/アジマス積分処理部39に入力される。レン
ジ/アジマス積分処理部39は、内部タイミング信号3
7からレーダーのアンテナ回転のタイミングと距離方向
の測定単位を把握し、それらに合わせて、レーダービデ
オ38を積分処理する。同一の場所でスイープを繰り返
した場合、実際にレーダーエコーが強ければ常に高い信
号値が得られるので、積分処理をしても高い値が得られ
る。一方、例えば電気的なノイズなどはランダムに発生
するため、積分処理すれば低い値となる。すなわち、レ
ンジ/アジマス積分処理により、レーダーエコーの信号
のみが強調される。積分処理後のレーダービデオ40
は、レーダービデオバッファ部41に数スイープ分蓄え
られ、スレッショルドレベル算出部44とヒット検定処
理部45とにスイープごとに順次出力される。スレッシ
ョルドレベル算出部44は、後述するヒット検定処理の
ためのスレッショルドレベルをスイープごとに算出す
る。スレッショルドレベルの算出は、クラッタレベル判
定部68から送られた情報69に基づいて行うが、この
処理については後述する。また、スレッショルドレベル
の算出を、管制官により手動で入力された情報103に
基づいて行うようにすることもできる。スレッショルド
レベル算出部44がいずれの情報を参照するかは、自動
/手動切替器102により切り替える。
【0030】目標の検出は、ヒット検定処理部45、収
縮処理部50、2次元移動平均処理部52による3段階
の前処理を経た後に、2値化処理部54によって行われ
る。まず、ヒット検定処理部45は、各スイープについ
て、算出されたスレッショルドレベル46とレーダービ
デオ43とを比較し、信号の振幅がスレッショルドレベ
ル46を越えればヒットとし、ヒットしなかった信号は
切り捨てる。その結果、ヒットした信号以外の信号の振
幅を0とするスイープごとのレーダービデオ47が2次
元メモリ48に順次記録される。この処理によりレーダ
ービデオ43に含まれているノイズの一部を除去するこ
とができる。ここで、レーダービデオ47を一旦2次元
メモリ48に記録することによって、それまでスイープ
ごとに(1次元的に)処理していたレーダービデオを、
以降の処理においてレンジ(距離方向)、アジマス(方
位方向)を座標軸とする2次元画像として取り扱うこと
が可能となる。次に、収縮処理部50により、2次元画
像となったレーダービデオ49に対して画像処理を施し
て、点在する微少クラッタを不要信号として除去する。
飛行機などの目標はある程度の大きさを有するため、点
在して現れる信号は微小クラッタとみなしてよいからで
ある。さらに次に、2次元移動平均処理部52により、
微小クラッタ除去後のレーダービデオ51に対して2次
元移動平均処理を施す。2次元移動平均処理は2次元画
像を構成する各画素の信号値を、その周辺画素の値に所
定の重み付けをして求めた平均値と置き換えることによ
って、全体として2次元画像のスムージングを行うとい
う処理である。この処理により、有効な信号に混在して
いるノイズを除去することができる。2値化処理部54
は、以上の前処理を経たレーダービデオ53を、予め定
められた所定のスレッショルドレベルをもとに2値化処
理する。但し、ターミナルビルなどの建物の位置は、あ
らためて検出する必要がないため、2値化処理を行う際
には、ブランクマップメモリ56から目標検出不要エリ
アを記憶したブランクマップ57を読み出し、目標検出
不要エリアの信号値は0とし、それ以外のエリアについ
て2値化を行う。これにより、検出対象を示す信号のみ
が残存する2値化画像55が得られる。
【0031】次に、クラスタリング・ラベル付け処理部
58により、レーダービデオ55中の信号を群(クラス
タ)ごとに統合し、各クラスタにラベルを付ける。すな
わち、飛行機、車両といった1つ1つの目標に対してラ
ベルをつける。重心位置算出処理部60は、ラベル付け
された2値化画像59に基づいて、各目標の重心位置を
算出する。また、目標追尾処理部62は、算出された重
心位置のデータ61を一時保持し、1スキャン前に保持
したデータとの差分を表す追尾データ63を生成し、表
示用データ生成処理部64に受け渡す。表示用データ生
成処理部64は、それらのデータに基づいて、空港設備
などを示した地図画像と、飛行機などを示すシンボルと
を画像合成する。さらに、必要に応じて目標が検出され
た周辺の地図画像に拡大処理を施すなどして、所定のフ
ォーマットの表示用データ65を生成し、高機能表示装
置6に出力する。
【0032】次に、本発明の特徴ともいうべきレーダー
マップメモリ66およびクラッタレベル判定部68の処
理について説明する。また、前述の表示用データ生成処
理部64が本発明の信頼性情報出力手段として行う処理
についても説明する。レーダーマップメモリ66には、
レーダー覆域の所定の観測エリアが記憶されており、レ
ーダーからのACP、ARP、トリガ信号35が入力さ
れると、スイープ中のエリアが観測エリアか否かを区別
することができる。クラッタレベル判定部68は、レー
ダーマップメモリ66から、観測エリアのマップ座標6
7を受け取り、これをA/D変換部34から受け取った
ディジタル変換後のレーダービデオ38と照合すること
により、観測エリアのレーダーエコーのみを抽出する。
この際、クラッタレベル判定部68には、晴天時など、
クラッタが発生しない状況における観測エリアのレーダ
ーエコーが予め記憶されている。クラッタレベル判定部
68は、観測エリアのレーダーエコーと、予め記憶して
いたレーダーエコーと比較して、どの程度のクラッタが
発生しているかを判断し、その発生度合いに応じたレベ
ル判定をする。判定情報は、前述の表示用データ生成処
理部64と、スレッショルドレベル算出部44に入力さ
れる。
【0033】表示用データ生成処理部64は、クラッタ
レベル判定部68からの判定情報70に基づいて、検出
精度あるいはシステムの信頼性を示す文字、マークなど
を、前述の目標の位置を示す画像と合成し、高機能表示
装置6に出力する。図2は、表示画面の一例を示す図で
ある。表示画面の右上部に目標検出の信頼性(Reliabili
ty)がCランクである旨の表示99がされている。クラ
ッタレベルに応じて、この表示は、「Reliability
A」、「Reliability B」のように変化する。なお、
実施の形態1では、常時信頼性表示を行っているが、ク
ラッタレベルが高くなったとき、すなわち信頼性が低下
したときにのみ、警告メッセージを表示するようにして
もよい。管制官は、上記目標検出の信頼性の表示に基づ
き、目視管制への注意を喚起されることになる。例え
ば、晴天時にはクラッタレベルが低くなり、目標検出の
信頼性が「Reliability A」と表示される。このよう
なときには、本システムによる表示の信頼度は高く、目
視管制は確認程度にとどめることができる。逆に、雨天
時にはクラッタレベルが高くなり、目標検出の信頼性が
「Reliability C」と表示される。このようなときに
は、本システムによる表示の信頼度が低くなり、目視管
制を注意深く行う必要がある。以上のように、目標検出
の信頼性を画面に表示し、管制官に提示することによ
り、管制官は本システムからの情報を効率よく使用し、
目視管制を行うことが可能となる。
【0034】一方、スレッショルドレベル算出部44
は、この判定情報69に基づいて、例えばクラッタレベ
ルが低いときにはスレッショルドレベルを所定の固定値
とし、クラッタレベルが高いときには通常より高いスレ
ッショルドレベルを設定するというように、ヒット検定
のためのスレッショルドレベルを自動調整する。また
は、自動/手動切替器102によりスレッショルドレベ
ル算出部44への入力を切り替えて、システムを使用す
る管制官が入力した情報103に基づいてスレッショル
ドレベルを設定してもよい。すなわち、管制官が高機能
表示装置6の表示画面上で上記目標検出の信頼性の表示
を目視により確認し、独自の判断によりスレッショルド
レベルが最適となるように手動で調整を行ってもよい。
【0035】図3および図4は、信頼性表示およびスレ
ッショルドレベルの調整の有効性を説明するための図で
ある。図3は、航空機92のレーダービデオと周囲の緩
衝緑地91のレーダービデオ表示である。図3(a)は
晴天時のものであり、図3(b)は降雨時のものであ
る。図3(b)に示すように、降雨時には、降雨の影響
で空港面自体からのレーダーエコーが大きくなるため、
得られる画像は、航空機92、緩衝緑地91からのレー
ダーエコーが、降雨によるレーダーエコー94に埋もれ
た画像となる。図4は、レーダーエコーの振幅を示した
図である。図4(a)は図3(a)中の断面Xにおける
振幅であり、図4(b)は図3(b)中の断面Yにおけ
る振幅である。これらの図から明らかであるように、晴
天時には、航空機のレーダーエコー95が緩衝緑地のレ
ーダーエコー96に比べて大きく、航空機目標の認識が
容易である。観測エリア93におけるレーダーエコーの
振幅も航空機エコー95に比べて小さい。一方、降雨時
には緩衝緑地91のレーダーエコー96は、航空機のレ
ーダーエコー95と比較が困難になっている。
【0036】したがって、前述のように、観測エリアの
レーダーエコーに基づいてクラッタのレベルを判定し、
これに基づいてシステムの信頼性を評価してユーザに告
知することは、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を
向上して安全を確保する上で、効果的といえる。さら
に、ヒット検定のためのスレッショルドレベルを観測エ
リアのクラッタレベルに基づいて調整すれば、システム
の性能を限界まで引き出し、それでも検出精度に問題が
ある場合にのみ、警告を発することができる。
【0037】実施の形態2.図2は、実施の形態2の目
標検出システムの構成を示すブロック図である。上記実
施の形態1では、空港面にどの程度クラッタの要因があ
るかを調べるために、観測エリアを設けて、レーダービ
デオからそのエリアのレーダーエコーを抽出したが、実
施の形態2では、レーダー覆域に擬似目標を設定し、そ
の擬似目標のレーダーエコーを取得する。そのための手
段として、実施の形態2のシステムは、実施の形態1の
レーダーマップメモリに代えて擬似目標処理部85を備
え、さらに実施の形態1と同様のその他の手段を備え
る。
【0038】次に、実施の形態2のシステムの処理につ
いて説明する。実施の形態2のシステムでは、図6
(a)に示すとおり、空港および空港周辺に擬似目標9
7が設置されていることが必要となる。晴天時における
擬似目標97のレーダーエコーは予め観測され、クラッ
タレベル判定部68に記憶されている。擬似目標処理部
85は、記憶しているレーダーエコーと、図6(b)に
示すような目標探査時に取得した擬似目標のレーダーエ
コー98との比を数値データに変換して、クラッタ観測
基準データ86としてクラッタレベル判定部68に受け
渡す。クラッタレベル判定部68は、このクラッタ観測
基準データ86に基づいてクラッタレベルの判定を行
う。他の各手段の処理は実施の形態1において説明した
各手段の処理と同様である。
【0039】実施の形態2は、実施の形態1と同様、航
空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安全を確
保する上で、効果的であり、さらに擬似目標を設置する
ことにより、観測エリアを観測する場合より正確にレー
ダーエコーの晴天時と降雨時の比を判定することが可能
となるので、実施の形態1に比べてクラッタレベル判定
の精度が向上する。
【0040】実施の形態3.図7は、実施の形態3の目
標検出システムの構成を示すブロック図である。このシ
ステムは、実施の形態2と同じくレーダー覆域内に設置
された擬似目標のレーダーエコーを測定するシステムで
あり、実施の形態2の擬似目標処理部85に変えてレー
ダーエコー減衰判定部87を備える。短い波長の電波は
降雨による電波減衰が著しく大きいため、電波の減衰量
からクラッタレベルを判定する。
【0041】次に、実施の形態3のシステムの処理につ
いて説明する。実施の形態3のレーダーエコー減衰判定
部87は、レーダーエコーの比ではなく、減衰量、すな
わち差分をクラッタレベル判定部68に対し出力する。
すなわち、レーダーエコー減衰判定部87は、図8
(a)に示すような、擬似目標の晴天時のレーダーエコ
ーを記憶しており、図8(b)に示すように観測時(雨
天時)における擬似目標のレーダーエコーが晴天時に比
べてどの程度減衰しているかを算出し、この減衰量88
に基づいてクラッタレベルの判定を行う。他の各手段の
処理は実施の形態1において説明した各手段の処理と同
様である。
【0042】実施の形態3は、実施の形態1、2と同
様、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安
全を確保する上で、効果的であり、擬似目標を設置する
ことにより、正確な判定をすることができる。
【0043】実施の形態4.図9は、実施の形態4の目
標検出システムの構成を示すブロック図である。実施の
形態4は、クラッタ要因を調べる手段として降雨強度計
71を備え、その他、実施の形態1と同様の各手段を備
える。
【0044】クラッタレベル判定部68は、降雨強度計
71により測定された降雨強度72に基づいてクラッタ
レベルの判定を行う。他の各手段の処理は実施の形態1
において説明した各手段の処理と同様である。
【0045】実施の形態4は、前述の各実施の形態と同
様、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安
全を確保する上で、効果的である。また、クラッタレベ
ルの判定にレーダーエコーを利用せず降雨強度計71の
測定値を利用するので、クラッタ要因を調べるために、
レーダーACPなどからのトリガ信号35あるいはレー
ダービデオ38を必要としない。このため、システムを
簡素化することができる。
【0046】実施の形態5.図10は、実施の形態5の
目標検出システムの構成を示すブロック図である。実施
の形態5は、クラッタ要因を調べるために、定期的に更
新される空港情報を利用する形態であり、そのための手
段として空港情報受信装置73と音声認識装置75とを
備え、その他、実施の形態1と同様の各手段を備える。
【0047】空港情報受信装置73は、空港周辺の風
向、風速、気象に関する音声放送を常時している空港情
報送信装置(ATIS)の電波を受信する。受信した空
港情報は音声情報であるため、音声認識装置75によっ
て、これを数値データに変換する。クラッタレベル判定
部68は数値化された空港情報76の中から、降雨量に
関する情報のみを抜き出し、これに基づいてクラッタレ
ベルを判定する。他の各手段の処理は実施の形態1にお
いて説明した各手段の処理と同様である。
【0048】実施の形態5は、前述の各実施の形態と同
様、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安
全を確保する上で、効果的である。また、前述の各実施
の形態のように、レーダー覆域内に新たに設備を設置す
る必要がなく、既存の空港情報受信装置や音声認識装置
を利用すればよいので、安価にシステムを構築すること
ができる。
【0049】実施の形態6.図11は、実施の形態6の
目標検出システムの構成を示すブロック図である。実施
の形態6は、クラッタ要因を調べるために、インターネ
ットで提供されている気象情報を利用する形態であり、
そのための手段としてインターネット接続端末77とパ
ターン認識装置79とを備え、その他、実施の形態1と
同様の各手段を備える。インターネット接続端末77
は、ルータ、ターミナルアダプタ、モデムなどの通信設
備を備えた情報処理端末である。
【0050】インターネット接続端末77は、インター
ネットに常時あるいは定期的に接続し、気象情報を提供
しているWebサイトから、レーダー覆域周辺の気象情
報を取得する。パターン認識装置79は、文字あるいは
画像として提供された気象情報78を、公知のパターン
認識法に基づいて処理し、数値データに変換する。クラ
ッタレベル判定部68は数値化された気象情報80の中
から、降雨量に関する情報のみを抜き出し、これに基づ
いてクラッタレベルを判定する。他の各手段の処理は実
施の形態1において説明した各手段の処理と同様であ
る。
【0051】実施の形態6は、前述の各実施の形態と同
様、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安
全を確保する上で、効果的である。また、実施の形態5
と同様、レーダー覆域内に新たに設備を設置する必要が
なく、既存のインターネット接続端末やパターン認識装
置を利用すればよいので、安価にシステムを構築するこ
とができる。
【0052】実施の形態7.図12は、実施の形態7の
目標検出システムの構成を示すブロック図である。実施
の形態7は、クラッタ要因を調べるために、テレビの文
字放送を利用する形態であり、そのための手段としてテ
レビ文字放送受信端末83とパターン認識装置79とを
備え、その他、実施の形態1と同様の各手段を備える。
【0053】テレビ文字放送端末83は、文字放送のう
ち気象情報に関する放送の電波を受信する。パターン認
識装置79は、その文字の気象情報84を、公知のパタ
ーン認識法に基づいて処理し、数値データに変換する。
クラッタレベル判定部68は数値化された気象情報80
の中から、降雨量に関する情報のみを抜き出し、これに
基づいてクラッタレベルを判定する。他の各手段の処理
は実施の形態1において説明した各手段の処理と同様で
ある。
【0054】実施の形態7は、前述の各実施の形態と同
様、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安
全を確保する上で、効果的である。また、受信する情報
が文字に限られているという点で、パターン認識が容易
であるという利点を有する。
【0055】実施の形態8.図13は、実施の形態8の
目標検出システムの構成を示すブロック図である。実施
の形態8は、クラッタ要因を調べるために、気象衛星の
データ(例えば気象衛星ひまわりの地上観測写真)を利
用する形態であり、そのための手段として気象衛星デー
タ受信端末81とパターン認識装置79とを備え、その
他、実施の形態1と同様の各手段を備える。気象衛星デ
ータ受信端末81は、空港内に気象衛星ひまわりからの
電波を受信する衛星アンテナを設置して、そのアンテナ
からの信号を受信する端末でもよいが、アンテナと受信
設備を備えた専門機関から、電話回線などを通じてデー
タを受信する端末であってもよい。
【0056】図14は、気象衛星ひまわりがとらえた地
上写真の一例であり、日本列島全体を雲100が覆って
いる状態を示している。気象衛星データ受信端末81が
受信した、このような画像情報82は、パターン認識装
置79により処理される。例えば、公知のパターン認識
法に基づいて、雲100の移動、発生状況をおおまかに
認識し、その状況からレーダー覆域の降雨強度を推測し
て、降雨強度を数値データ化する。クラッタレベル判定
部68は、この数値データ80に基づいてクラッタレベ
ルを判定する。他の各手段の処理は実施の形態1におい
て説明した各手段の処理と同様である。
【0057】実施の形態8は、前述の各実施の形態と同
様、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安
全を確保する上で、効果的である。
【0058】実施の形態9.図15は、実施の形態9の
目標検出システムの構成を示すブロック図である。実施
の形態9は、クラッタ要因を調べるために、気象レーダ
ーを利用する形態であり、そのための手段として気象レ
ーダー受信端末89とパターン認識装置79とを備え、
その他、実施の形態1と同様の各手段を備える。
【0059】このシステムでは、空港周辺に設置された
空港用の気象レーダー受信端末89によって気象レーダ
ーの降雨情報90を受信する。さらに、パターン認識装
置79によって雲の発生状況を認識して降雨の予測を行
う。この降雨予測結果を数値データ80に変換して、ク
ラッタレベル判定部68によってクラッタ判定を行う。
【0060】実施の形態9は、前述の各実施の形態と同
様、航空管制官の負荷を軽減し、管制効率を向上して安
全を確保する上で、効果的である。また、実施の形態8
の気象衛星からの画像データを、気象レーダーからの受
信データに置き換えることにより、よりリアルタイムの
雲の動きを検出することができ、さらに正確なクラッタ
レベルの判定が可能となる。
【0061】他の実施の形態.なお、上記各実施の形態
は、いずれも表示画面上に目標検出の信頼性を示す文字
を出力する形態であったが、文字の代わりに警告マーク
を表示してもよいし、ビープ音あるいは音声メッセージ
など音による警告を発するようにしてもよい。
【0062】また、上記各実施の形態では、ヒット検
定、収縮処理、2次元移動平均処理の3段階も前処理を
経た後に2値化処理を行うことにより目標検出を行って
おり、その中のヒット検定処理において用いられるスレ
ッショルドレベルをクラッタレベルの判定結果に基づい
て調整しているが、調整するスレッショルドレベルは、
ヒット検定のためのものに限定されず、例えば2値化処
理において使用するスレッショルドレベルを調整しても
よい。また、この他にもスレッショルドレベルを定義し
て目標検出を行う方法は種々考えられるが、本発明の方
法は、どのようなケースにも適用可能である。また、複
数のスレッショルドレベルを定義して段階的に目標検出
を行う方法の場合には、クラッタレベルの判定結果をど
の段階で利用してもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明の目標検出システムおよび目標検
出方法によれば、降雨などのクラッタ要因を調査し、調
査結果を利用して目標検出の信頼性を評価、表示するた
め、クラッタの影響により誤目標が検出される可能性が
高い場合に、その旨を航空管制官などのユーザに適切に
警告することができる。これにより、ユーザに過度の負
担を強いることなく効率的な目標検出を実現し、システ
ムの過信による事故を防止して交通の安全を図ることが
できる。
【0064】また、目標検出のための閾値を、調査結果
に応じて調整すれば、システムの性能を最大限に引き出
した上で、さらに誤目標検出のおそれがある場合にの
み、信頼性が低下している旨の警告を発することができ
る。
【0065】この際、所定の観測エリアからのレーダー
エコーを抽出して、予め記憶しているレーダーエコーと
比較することによってクラッタの要因を調査すれば、実
際にどの程度のクラッタが発生し得るかを的確に把握す
ることができる。また、擬似目標を設置して、そのレー
ダーエコーを予め記憶しているレーダーエコーと比較し
たり、擬似目標からのレーダーエコーの減衰量を算定し
て、それをもとにクラッタの要因を調査したりすれば、
さらに正確な判断が可能となる。
【0066】また、レーダー覆域内に降雨強度計を設置
して、測定した降雨強度に基づいてクラッタの要因を調
査すれば、クラッタレベル判定のためにレーダーエコー
を抽出する必要がないので、システムを簡素化すること
ができる。
【0067】また、定期的に送信されている空港情報か
らクラッタの要因である降雨や降雪の情報を取り出し
て、その情報に基づいてクラッタレベルの判定を行え
ば、レーダー覆域内に新たな設備を設置する必要がな
く、また既存の空港情報受信装置を活用することができ
るので、安価にシステムを構築することができる。
【0068】また、インターネットやテレビの文字放送
から得られる気象情報、あるいは気象衛星から配信され
る衛星画像や、気象レーダーにより取得した画像に対し
て公知のパターン認識処理を施して、クラッタの要因で
ある降雨や降雪の情報を取り出し、その情報に基づいて
クラッタレベルの判定を行う場合も、レーダー覆域内に
新たな設備を設置する必要がなく、また既存の設備を活
用して安価にシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるシステム構成
を示すブロック図。
【図2】 実施の形態1における目標検出結果表示画面
の一例を示す図。
【図3】 実施の形態1の効果を説明するための図。
【図4】 実施の形態1の効果を説明するための図。
【図5】 本発明の実施の形態2におけるシステム構成
を示すブロック図。
【図6】 実施の形態2における目標検出方法を説明す
るための図。
【図7】 本発明の実施の形態3におけるシステム構成
を示すブロック図。
【図8】 実施の形態3における目標検出方法を説明す
るための図。
【図9】 本発明の実施の形態4におけるシステム構成
を示すブロック図。
【図10】 本発明の実施の形態5におけるシステム構
成を示すブロック図。
【図11】 本発明の実施の形態6におけるシステム構
成を示すブロック図。
【図12】 本発明の実施の形態7におけるシステム構
成を示すブロック図。
【図13】 本発明の実施の形態8におけるシステム構
成を示すブロック図。
【図14】 実施の形態8の気象衛星データ受信端末が
取得する衛星写真の一例を示す図。
【図15】 本発明の実施の形態9におけるシステム構
成を示すブロック図。
【図16】 従来の目標検出システムの一例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
7 電波、 9 受信電波、 10 送信電波、
11、16 レーダービデオ、 12 ADSE目
標検出位置データ、 13 航空機識別表示データ、
17 目標検出データ、 19 フライトプラン
データ、 22画像データ、 23 ブラインド目
標位置データ、 26 SSRモードS信号、 2
7 SSRモードS位置データ、 30 GPS位置
データ、31 車両位置情報、 33 衝突予測デー
タ、 35 ACP,ARP,トリガ信号、 37
タイミング信号、 38、40、43、47、4
9、51、53 レーダービデオ、 46 スレッシ
ョルドレベル、 55、59 2値化画像、 57
ブランクマップ、 61 重心位置データ、63
追尾データ、 64 表示用データ生成処理部(信頼
性情報出力手段)、 65 表示用データ、 67
マップ座標、 69、70 判定情報、 72
降雨強度、 76 空港情報、 78、80、84
気象情報、 82 画像情報、 86 クラッタ
観測基準データ、 88 減衰量、 90 降雨情
報、 91 緩衝緑地、 92 航空機、 93
観測エリア、 94 降雨によるレーダーエコー、
95 航空機のレーダーエコー、 96 緩衝緑地
のレーダーエコー、 97 擬似目標、98 擬似目
標のレーダーエコー、 99 信頼性表示、 10
0 雲、101 ASDE、 102 自動/手動切
替器、 103 管制官により入力された情報。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加来 信之 東京都東村山市富士見町一丁目23番9号 村山第1住宅5棟305号室 Fターム(参考) 5H180 AA26 BB04 CC01 CC12 CC14 FF32 LL01 LL04 LL06 5J070 AA14 AC01 AE01 AE04 AF01 AH14 AH19 AK16 AK39

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダーエコーを表す信号値が所定の閾
    値を越えるか否かによって目標を検出し、その目標の位
    置を表示画面に表示する目標検出システムにおいて、 レーダー覆域にあるクラッタ要因を調査するクラッタ要
    因調査手段と、 前記クラッタ要因調査手段による調査結果に基づいて、
    発生し得るクラッタのレベルを判定するクラッタレベル
    判定手段と、 前記クラッタレベル判定手段により判定されたクラッタ
    のレベルに基づいて、目標の検出結果の信頼性を示す情
    報を出力する信頼性情報出力手段とを備えたことを特徴
    とする目標検出システム。
  2. 【請求項2】 レーダーエコーを表すアナログ信号をデ
    ィジタル化するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段によりディジタル化されたレーダー
    エコーの信号を一時記録する記録手段と、 前記記録手段に記録された信号の値を所定の閾値と比較
    することにより、当該閾値を越えた信号を目標を表す信
    号と判定して、目標を抽出する目標抽出手段と、 レーダー覆域にあるクラッタ要因を調査するクラッタ要
    因調査手段と、 前記クラッタ要因調査手段による調査結果に基づいて、
    発生し得るクラッタのレベルを判定するクラッタレベル
    判定手段と、 前記クラッタレベル判定手段により判定されたクラッタ
    のレベルに基づいて、目標の検出結果の信頼性を示す情
    報を出力する信頼性情報出力手段とを備えたことを特徴
    とする目標検出システム。
  3. 【請求項3】 前記信頼性情報出力手段により出力され
    た信頼性を示す情報を可視表示する表示手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項1または2記載の目標検出
    システム。
  4. 【請求項4】 前記クラッタレベル判定手段の判定結果
    に応じて、前記閾値を調整する閾値調整手段を、さらに
    備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載の目標検出システム。
  5. 【請求項5】 前記クラッタ要因調査手段は、前記レー
    ダー覆域内の所定の観測エリアにおけるレーダーエコー
    を表す信号値を取得する手段であり、 前記クラッタレベル判定手段は、取得した信号値を所定
    の信号値と比較することにより、発生し得るクラッタの
    レベルを判定する手段であることを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の目標検出システム。
  6. 【請求項6】 前記クラッタ要因調査手段は、前記レー
    ダー覆域内に設置された擬似目標のレーダーエコーを表
    す信号値を取得する手段であり、 前記クラッタレベル判定手段は、取得した信号値を所定
    の信号値と比較することにより、発生し得るクラッタの
    レベルを判定する手段であることを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の目標検出システム。
  7. 【請求項7】 前記クラッタ要因調査手段は、前記レー
    ダー覆域内に設置された擬似目標のレーダーエコーの減
    衰量を算定する手段であり、 前記クラッタレベル判定手段は、前記減衰量に基づい
    て、発生し得るクラッタのレベルを判定する手段である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の目
    標検出システム。
  8. 【請求項8】 前記クラッタ要因調査手段は、前記レー
    ダー覆域内の所定の観測点に設置された降雨強度計であ
    り、 前記クラッタレベル判定手段は、前記降雨強度計の測定
    値に基づいて、発生し得るクラッタのレベルを判定する
    手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載の目標検出システム。
  9. 【請求項9】 前記クラッタ要因調査手段は、音声とし
    て提供される気象情報を取得する音声受信装置と、取得
    した気象情報を数値データに変換する音声認識装置とを
    有しており、 前記クラッタレベル判定手段は、前記数値データに基づ
    いて、発生し得るクラッタのレベルを判定する手段であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    目標検出システム。
  10. 【請求項10】 前記クラッタ要因調査手段は、画像と
    して提供された気象情報を数値データに変換するパター
    ン認識処理装置であり、 前記クラッタレベル判定手段は、前記数値データに基づ
    いて、発生し得るクラッタのレベルを判定する手段であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    目標検出システム。
  11. 【請求項11】 前記画像として提供される気象情報
    は、インターネットにより配信された気象情報であるこ
    とを特徴とする請求項10記載の目標検出システム。
  12. 【請求項12】 前記画像として提供される情報は、テ
    レビの文字放送により配信される気象情報であることを
    特徴とする請求項10記載の目標検出システム。
  13. 【請求項13】 前記画像として提供される気象情報
    は、気象衛星により取得、配信された気象情報であるこ
    とを特徴とする請求項10記載の目標検出システム。
  14. 【請求項14】 前記画像として提供される情報は、気
    象レーダーにより取得された気象情報であることを特徴
    とする請求項10記載の目標検出システム。
  15. 【請求項15】 レーダーエコーを表す信号値が所定の
    閾値を越えるか否かによって目標を検出し、その目標の
    位置を表示画面に表示する目標検出方法において、 レーダー覆域にあるクラッタ要因を調査し、 前記クラッタ要因の調査結果に基づいて、発生し得るク
    ラッタのレベルを判定し、 前記クラッタのレベルに基づいて、目標の検出結果の信
    頼性を示す情報を出力することを特徴とする目標検出方
    法。
  16. 【請求項16】 前記判定の結果に応じて、前記閾値を
    調整することを特徴とする請求項15記載の目標検出方
    法。
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