JP2000329755A - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JP2000329755A
JP2000329755A JP11136791A JP13679199A JP2000329755A JP 2000329755 A JP2000329755 A JP 2000329755A JP 11136791 A JP11136791 A JP 11136791A JP 13679199 A JP13679199 A JP 13679199A JP 2000329755 A JP2000329755 A JP 2000329755A
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尚幸 河野
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    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/24Probes
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    • G01N29/245Ceramic probes, e.g. lead zirconate titanate [PZT] probes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温下での使用に耐えることができ、また高温
下での検出感度の低下しない超音波探触子を得る。 【解決手段】 超音波振動子1と、該超音波振動子表面
に接合して前記超音波振動子表面を保護する保護板2か
らなり、前記保護板を表面に接合した超音波振動子を被
検査体表面に接触して該被検査体を超音波検査する超音
波探触子において、前記保護板と前記振動子はその熱膨
張係数の方向性を一致して接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波探触子にかか
り、特に超音波探触子表面に保護板を安定に接合して信
頼性を向上した超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の超音波探触子を示す図であ
り、図8(a)は平面図、図8(b)は断面図である。
これらの図において、21は超音波振動子、22は振動
子21の表面を保護する保護板、23は超音波振動子1
のケース、24は超音波振動子21を駆動する駆動信号
および超音波振動子の受信信号を図示しない超音波探触
装置本体に伝送するケーブル、25は超音波探触子であ
り、超音波探触子25は超音波振動子21、保護板2
2、ケース23およびケーブル24からなる。
【0003】26は被検査体、27は超音波振動子21
が放射した超音波、28は超音波振動子の保護板と被検
査体26間に充填したグリセリン等のペースト状の接触
媒体である。前記探触装置本体からケーブル24を介し
て駆動信号、例えば数十ないし数百Vの高圧パルスの駆
動信号を供給する。超音波振動子25は前記高圧パルス
の駆動信号を超音波に変換し、保護板22および接触媒
体8を介して被検査体26の一方端から超音波27を被
検査体26中に送信する。被検査体26中を伝播し、被
検査体の他方端で反射した反射波は接触媒体28および
保護板22を介して超音波振動子に入射する。超音波振
動子21は入射した前記超音波を電気信号に変換し、ケ
ーブル24を介して前記超音波探触装置に送信する。前
記超音波探触装置は前記超音波の送信から受信までに要
する時間と前記被検査体中の超音波の伝播速度から前記
被検査体の厚み等を測定する。
【0004】前記超音波探触子は、超音波振動子21と
してはセラミック系振動子であるPZT(Pb(Zr,T
i)O3)を用い、保護板22としてはベークライトやア
クリル樹脂等を用い、超音波振動子21と保護板22は
エポキシ系接着剤で接合する。
【0005】ところで、従来から発電プラントなどの配
管の健全性を確保するため、超音波探触装置により前記
配管を被破壊検査することが行われている。発電プラン
トが定期検査期間中で休止状態にある場合には、前記配
管を常温で非破壊検査することができる。しかし、発電
プラントの運転中あるいは停止直後においては前記配管
は高温状態にある。例えば、沸騰水型原子力発電プラン
ト(BWR)では、炉内温度は280℃以上、高温水が
循環する配管表面温度は100℃以上になる。
【0006】前記エポキシ接着剤は高温で接着強度が低
下するため、高温配管を検査すると、超音波振動子21
と保護板2間に剥離が生じる可能性がある。
【0007】特開平10−153586号公報および特
開平10−339722号公報には、高温環境で使用で
きる高温用超音波探触子が示されている。該高温用超音
波探触子は高温環境で使用するため、超音波振動子と保
護板との間にろう材を挿入し、該ろう材を加熱溶融して
超音波振動子と保護板を接合している。
【0008】図9は従来の高温用超音波探触子を示す図
であり、図9(a)は平面図、図9(b)は断面図であ
る。これらの図において、21aはニオブ酸リチウム
(LiNbO3)等で形成した高温用の超音波振動子、2
2aは超音波振動子とほぼ同一の熱膨張係数を有するス
テンレス鋼の保護板であり、保護板22aは超音波振動
子21aとろう材等により接合している。26aは高温
配管、28aは高温用接触媒体である。なお、図におい
て図8に示される部分と同一部分については同一符号を
付してその説明を省略する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】超音波振動子に用いる
ニオブ酸リチウム(LiNbO3)の結晶体はX、Y、Z
の直交する3軸の結晶方向がある。超音波振動子はこの
結晶体から平板を切り出して使用する。平板の切り出し
方向によって、Xカット、YカットおよびZカットと呼
ばれる振動子が得られる。
【0010】ニオブ酸リチウム(LiNbO3)の結晶体
は、前記3軸の各結晶方向で熱膨張係数が相互に相違す
る。このため切り出した超音波振動子の熱膨張係数はそ
の縦方向と横方向で異なる。
【0011】例えば、Xカットの超音波振動子の縦方向
の熱膨張係数は15×10-6、横方向のそれは7.5×
10-6である。この超音波振動子を、この超音波振動子
の縦方向の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を持つステ
ンレス鋼製の保護板(熱膨張係数は縦方向および横方向
とも17×10-6)に接合すると、ろう付け後の冷却過
程において、前記ステンレス鋼の保護板の熱膨張係数と
超音波振動子の熱膨張係数が大きく相違する振動子の横
方向に歪みが生じて、振動子に割れが発生する可能性が
生じる。また、割れを生じることなく接合しても、高温
下での使用による熱サイクルにより割れを生じる可能性
がある。
【0012】図10は超音波振動子と保護板の接合によ
る割れを説明する図である。図に示すようにXカットの
超音波振動子をステンレス鋼製の保護板にろう付けす
る。接合後の冷却過程において、Xカット振動子にはそ
の熱膨張係数の小さい方向に沿って圧縮応力が作用し、
図に示すような割れが生じる。
【0013】一方、図9に示すように超音波探触子の保
護板81は平板であるのに対し、被検査体である高温配
管は筒状である場合には、超音波振動子11が送受信す
る超音波ビーム7の高温用接触媒体81中を通過する距
離は、振動子の中央部は短く周縁部で長くなる。さら
に、前記高温用接触媒体81としては、常温用の接触媒
体に比して沸点が高く粘性の大きな媒体を使わざるを得
ないため、高温用接触媒体81中での減衰が大きくな
り、超音波探触子の検出感度が低下する。また、接触媒
体中の超音波に伝播速度は前記被検査体である配管中の
それに比してかなり遅くなる。このため前記接触媒体中
を通過する距離の差による伝播時間の差により、前記ビ
ームに干渉が生じて感度が低下する。
【0014】また、超音波振動子の材料にPZTを使用
すると比較的良好な感度を持つ超音波振動子を得ること
ができる。しかし、キュリー温度が低いため高温用の超
音波振動子として利用することはできない。このためキ
ュリー温度の高いニオブ酸リチウム(LiNbO3)が一
般的に用いられるが、ニオブ酸リチウム(LiNbO3
を用いた超音波振動子はPZTに比して感度は低い。さ
らに超音波振動子と保護板の接合法も制限されるため、
高温用超音波振動子の感度は常温用超音波振動子のそれ
に比して低い。
【0015】すなわち、高温状態の配管を検査する高温
用超音波振動子においては、超音波振動子自体の感度低
下のほかに、高温状態の円筒状の配管に平板状の超音波
探触子の保護板を接することによる感度低下が加わり、
感度低下は無視できない量になる。
【0016】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、高温下での使用に耐えることができ、また高温下で
の検出感度の低下しない超音波探触子を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を採用した。
【0018】超音波振動子と、該超音波振動子表面に接
合して前記超音波振動子表面を保護する保護板からな
り、前記保護板を表面に接合した超音波振動子を被検査
体表面に接触して該被検査体を超音波検査する超音波探
触子において、前記保護板と前記振動子はその熱膨張係
数の方向性を一致して接合したことを特徴とする。ま
た、前記超音波振動子において、前記保護板は被検査面
の曲率に合致する曲率を有することを特徴とする。
【0019】また、前記超音波振動子において、前記保
護板は該保護板と円筒状の被検査面間に形成される間隙
を充填する遮蔽材を備えたことを特徴とする。また、超
音波振動子と、該超音波振動子表面に接合して前記超音
波振動子表面を保護する保護板からなり、前記保護板を
表面に接合した超音波振動子を被検査体表面に接触して
該被検査体を超音波検査する超音波探触子において、前
記保護板は前記超音波振動子と同材質の結晶からなり、
かつ結晶の方向性を一致して接合したことを特徴とす
る。また、前記超音波振動子において、前記保護板は被
検査面の曲率に合致する曲率を有することを特徴とす
る。また、前記超音波振動子において、前記保護板は該
保護板と円筒状の被検査面間に形成される間隙を充填す
る遮蔽材を備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
かかる超音波探触子を示す図であり、図1(a)は平面
図、図1(b)は断面図である。これらの図において、
1は超音波振動子であり、ニオブ酸リチウム(LiNbO
3)等の圧電材料で形成する。2は振動子1の表面を保
護する保護板であり、超音波振動子1と同一材料で形成
する。また、超音波振動子1の熱膨張係数と保護板2
は、その熱膨張係数の方向性を一致して接合する。すな
わち、すなわち振動子および保護板の接合面において、
振動子1の熱膨張係数が最大となる方向と、保護板2の
熱膨張係数が最大となる方向を一致させて接合する。ま
た、保護板2の被検査体に接する面側は被検査体である
配管表面の曲率に合致するように、一軸のみ凹型に形成
する。
【0021】3は超音波振動子1のケース、4は超音波
振動子1を駆動する駆動信号および超音波振動子の受信
信号を図示しない超音波探触装置本体に伝送するケーブ
ル、5は超音波探触子であり、超音波探触子5は超音波
振動子1、保護板2、ケース3およびケーブル4からな
る。
【0022】6は被検査体、7は超音波振動子1が放射
した超音波、8は超音波振動子の保護板と被検査体6間
に充填したグリセリン等のペースト状の接触媒体であ
る。
【0023】前記探触装置本体からケーブル4を介して
駆動信号、例えば数十ないし数百Vの高圧パルスの駆動
信号を供給する。超音波振動子5は前記高圧パルスの駆
動信号を超音波に変換し、保護板2および接触媒体8を
介して被検査体6の一方端から超音波7を被検査体6中
に送信する。被検査体6中を伝播し、被検査体の他方端
で反射した反射波は接触媒体8および保護板2を介して
超音波振動子に入射する。超音波振動子1は入射した前
記超音波を電気信号に変換し、ケーブル4を介して前記
超音波探触装置に送信する。前記超音波探触装置は前記
超音波の送信から受信までに要する時間と前記被検査体
中の超音波の伝播速度から前記被検査体の厚み等を測定
する。
【0024】前述したように超音波振動子の表面を保護
する保護板を超音波振動子と同一材料で形成し、さらに
超音波振動子1の熱膨張係数と保護板2は、その熱膨張
係数の方向性が一致するように接合する。これにより超
音波振動子と保護板は温度変化に対して常に同一割合で
伸縮するので、振動子に割れが生じることはなく、信頼
性の高い高温用探触子が得られる。
【0025】なお、前記保護板は超音波振動子と同一材
料であることは必要ではなく熱膨張係数が略一致すれば
他の材料でもよい。
【0026】図2ないし図4は保護板2の管状の被検査
体6に接する面を凹型に形成した場合の超音波ビームの
伝播経路を保護板の材質毎に示す図である。
【0027】図2は、保護板6中の超音波の音速が被検
査体6中の音速と同程度の場合の超音波ビームの伝播経
路を示す図である。例えば、炭素鋼の配管を検査すると
きに保護板としてステンレス鋼を使用した場合がこれに
相当する。保護板2と被検査体6との界面において屈折
角と入射角が等しくなるので超音波振動子1が発信した
超音波は直進し被検査体の底面で反射し、反射した超音
波のほとんどは超音波振動子1に入射する。このように
保護板を凹型に形成することにより超音波振動子の感度
の低下を抑制することができる。
【0028】図3は、保護板6中の超音波の音速が被検
査体6中の音速よりも速い場合の超音波ビームの伝播経
路を示す図である。例えば、炭素鋼の配管を検査すると
きに保護板としてニオブ酸リチウムを使用した場合がこ
れに相当する。保護板2と被検査体6との界面において
屈折角が入射角より小さくなるように屈折するので超音
波振動子1が発信した超音波ビーム収束する方向に進行
し被検査体の底面で反射し、反射した超音波のほとんど
は超音波振動子1に入射する。このように保護板を凹型
に形成することにより超音波振動子の感度の低下をさら
に抑制することができる。
【0029】図4は、保護板6中の超音波の音速が被検
査体6中の音速よりも遅い場合の超音波ビームの伝播経
路を示す図である。例えば、炭素鋼の配管を検査すると
きに保護板としてポリスチレンおよびアクリル等のシュ
ー材またはベークライトを使用した場合がこれに相当す
る。保護板2と被検査体6との界面において屈折角が入
射角より大きくなるように屈折するので超音波振動子1
が発信した超音波ビームを拡散する方向に進行し被検査
体の底面で反射する。しかしこの場合は反射した超音波
の小部分が超音波振動子1に入射するのみであり、超音
波振動子の感度の低下を抑制することはできない。
【0030】すなわち、保護板6の材質はニオブ酸リチ
ウムおよびステンレス鋼が望ましく、ニオブ酸リチウム
が特に望ましいことが分かる。
【0031】図5は、本発明の第2の実施形態にかかる
超音波探触子を示す図であり、図5(a)は平面図、図
5(b)は断面図である。これらの図において、1aは
超音波振動子であり、超音波振動子1aの被検査体側の
面は凹型に形成してある。2a保護板であり、保護板2
はその一方の面を前記超音波振動子1aに接合するとと
もに、他方の管状の被検査体に接する面は凹型に形成し
てある。なお、図において図1に示される部分と同一部
分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】本実施形態においては、保護板2aと管状
の被検査体間に接触媒体の層を均一に形成することがで
きる。また、保護板の厚みを均一に形成することができ
る。すなわち、接触媒体を通過する超音波の伝播距離お
よび保護板を通過する超音波の伝播距離をそれぞれ均一
に形成することができる。
【0033】したがって、振動子の各表面で送受信する
超音波の伝播時間をそろえることができ、超音波探触子
の感度低下をより一層抑制することができる。
【0034】図6は、本発明の第3の実施形態にかかる
超音波探触子を示す図であり、図6(a)は平面図、図
6(b)は断面図である。これらの図において、1bは
超音波振動子であり、超音波振動子1bは被検査体であ
る配管の軸方向に縦長に形成し、その縦横比は約3:1
である。2bは円盤状の保護板である。なお、図におい
て図1に示される部分と同一部分については同一符号を
付してその説明を省略する。
【0035】発明者等の実験によると、沸騰水型原子力
発電プラント(BWR)の一次冷却水循環系(PLR
系)配管によく用いられる呼び径12B(外径12イン
チ)の配管表面と平面状の保護板が実質的に接触してい
る幅は約1mmであった。一方、現段階では長辺が3m
m以上の高温用の振動子を製作することは困難である。
【0036】このようにして形成した縦横比が3以上の
振動子を用い、該振動子の長辺を配管の軸方向に向けて
配置すると、保護板が実質的に接触しない部分に超音波
が発信されることを抑制できる。したがって超音波の干
渉を防止することができ検出感度の低下を防止すること
ができる。
【0037】本実施形態においては、平板状の保護板を
使用するため、保護板の製作が簡単である。また、保護
板2bの形状を振動子1b同様に縦長とすることもでき
る。
【0038】図7は、本発明の第4の実施形態にかかる
超音波探触子を示す図であり、図7(a)は平面図、図
7(b)は断面図である。これらの図において、9は上
面に超音波探触子5を回転可能に装着し、下面に管状の
被検査体表面を装着した遮蔽材である。遮蔽材9は被検
査体である配管の軸方向に沿った縦長の貫通孔を備え
る。
【0039】前記遮蔽体に装着した超音波振動子1は前
記貫通孔を介して前記配管と接触することができる。し
たがって、超音波振動子1が発信する超音波は前記貫通
孔を通してのみ前記被検査体に入射することが可能であ
り、これによって超音波の干渉を防止して、検出感度の
低下を防止することができる。
【0040】また、前記超音波探触子を90度回転させ
ることにより、振動面の直交する超音波をそれぞれ被検
査体に送信して、被検査体の残留応力、組織の劣化等を
測定することができる。
【0041】以上の説明では、高温状態の配管等の被検
査体を検査する高温用超音波探触子について説明した
が、常温状態および低温状態の被検査体を検査する常温
用および低温用の超音波探触子においても、超音波振動
子と保護板を高温で接合する際の歪みや使用環境下での
温度変化による歪みを回避することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
温下での使用に耐えることができ、また高温下での検出
感度の低下しない超音波探触子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる超音波探触子
を示す図である。
【図2】超音波ビームの伝播経路を示す図である。
【図3】超音波ビームの伝播経路を示す図である。
【図4】超音波ビームの伝播経路を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかる超音波探触子
を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態にかかる超音波探触子
を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態にかかる超音波探触子
を示す図である。
【図8】従来の超音波探触子を示す図である。
【図9】従来の高温用超音波探触子を示す図である。
【図10】超音波振動子と保護板の接合による割れを説
明する図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 超音波振動子 2,2a,2b 保護板 3 超音波振動子のケース 4 ケーブル 5 超音波探触子 6 被検査体 7 超音波 8 接触媒体 9 遮蔽材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 良明 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 河野 尚幸 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 高橋 文信 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 Fターム(参考) 2G047 AB01 BC11 CA01 GA09 GB11 GB30 GB35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子と、 該超音波振動子表面に接合して前記超音波振動子表面を
    保護する保護板からなり、 前記保護板を表面に接合した超音波振動子を被検査体表
    面に接触して該被検査体を超音波検査する超音波探触子
    において、 前記保護板と前記振動子はその熱膨張係数の方向性を一
    致して接合したことを特徴とする超音波探触子。
  2. 【請求項2】請求項1の記載において、 前記保護板は被検査面の曲率に合致する曲率を有するこ
    とを特徴とする超音波探触子。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 前記保護板は該保護板と円筒状の被検査面間に形成され
    る間隙を充填する遮蔽材を備えたことを特徴とする超音
    波探触子。
  4. 【請求項4】 超音波振動子と、 該超音波振動子表面に接合して前記超音波振動子表面を
    保護する保護板からなり、 前記保護板を表面に接合した超音波振動子を被検査体表
    面に接触して該被検査体を超音波検査する超音波探触子
    において、 前記保護板は前記超音波振動子と同材質の結晶からな
    り、かつ結晶の方向性を一致して接合したことを特徴と
    する超音波探触子。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、 前記保護板は被検査面の曲率に合致する曲率を有するこ
    とを特徴とする超音波探触子。
  6. 【請求項6】 請求項4の記載において、 前記保護板は該保護板と円筒状の被検査面間に形成され
    る間隙を充填する遮蔽材を備えたことを特徴とする超音
    波探触子。
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