JP2000329677A - 光マイクロカンチレバーとその製造方法および光マイクロカンチレバーホルダ - Google Patents

光マイクロカンチレバーとその製造方法および光マイクロカンチレバーホルダ

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JP2000329677A
JP2000329677A JP2000040030A JP2000040030A JP2000329677A JP 2000329677 A JP2000329677 A JP 2000329677A JP 2000040030 A JP2000040030 A JP 2000040030A JP 2000040030 A JP2000040030 A JP 2000040030A JP 2000329677 A JP2000329677 A JP 2000329677A
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microcantilever
forming
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隆 新輪
Kenji Kato
健二 加藤
Yasuyuki Mitsuoka
靖幸 光岡
Manabu Omi
学 大海
Nobuyuki Kasama
宣行 笠間
Susumu Ichihara
進 市原
Tokuo Chiba
徳男 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝播光の損失を低減させた光マイクロカンチ
レバーを提供すること。 【解決手段】 光マイクロカンチレバー10は、支持部
1と、光導波路2と、遮光膜3と、反射膜4と、先鋭化
されたチップ部5と、そのチップ部5の先端の微小開口
6と、光導波路2の光入射/出射端8から伝播してきた
伝播光Hを微小開口6に導くように反射するミラー7
と、から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝播光を効率良く
伝播することができる光マイクロカンチレバーとその製
造方法と、光マイクロカンチレバーとその光マイクロカ
ンチレバーに入射させる光または、光マイクロカンチレ
バーから出射する光に作用する光学素子を固定する光マ
イクロカンチレバーホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、先端が先鋭化された光媒体からな
るプローブを、光の波長以下まで測定試料に近づけるこ
とで、試料の光学特性や形状を測定する走査型近視野顕
微鏡(以下、SNOMと言う)が知られている。この走
査型近視野顕微鏡では、試料に対して垂直に保持した直
線状の光ファイバプローブの先端を、試料表面に対して
水平に振動させ、試料表面と光ファイバプローブ先端の
せん断力よって生じる振動の振幅の変化を検出してい
る。なお、この振幅の変化は、光ファイバプローブの先
端にレーザ光を照射してその影の変化により検出され
る。この走査型近視野顕微鏡では、光ファイバプローブ
の振動の振幅が一定となるように試料を微動機構で動か
すことによって光ファイバプローブの先端と試料表面の
間隔を一定に保ち、微動機構に入力した信号強度から表
面形状を検出したり、試料の光透過性の測定を行う。
【0003】また、鈎状に形成した光ファイバプローブ
を原子間力顕微鏡(以下、AFMと言う)のカンチレバ
ーとして使用し、AFM動作すると同時に、光ファイバ
プローブに導入されたレーザ光により、その先端に近視
野光を生成し、生成した近視野光と試料とを相互作用さ
せることで、試料の表面形状を検出すると共に試料の光
学特性の測定を行う走査型近視野原子間力顕微鏡が提案
されている(特開平7−174542号公報)。図12
は、従来例の光導波路プローブの側断面図である。この
光導波路プローブ110では、光導波路101として光
ファイバが用いられ、その光導波路101の周囲は金属
膜102で覆われている。光導波路プローブ110の一
端には先鋭化されたチップ部103が形成されており、
チップ部103の先端には近視野光を生成するための微
小開口104が設けられている。なお、チップ部103
は、光導波路プローブ110の先端部を、図示しない試
料に向けて湾曲されることにより形成されている。更
に、従来は、図13に示したような光マイクロカンチレ
バーが知られている(T. Niwa et al., Journal of Mic
roscopy, vol. 194, pt. 2/3, pp.388-392)。この光
マイクロカンチレバー120では、光導波路111をコ
アとクラッドの積層により構成し、光導波路111の表
面には金属膜112が設けられている。光マイクロカン
チレバー120の一端には先鋭化されたチップ部11
9、他端には光マイクロカンチレバー120を固定する
ための支持部114が形成されている。チップ部119
の先端には、近視野光を発生させるための微小開口11
3が設けられている。
【0004】なお、光マイクロカンチレバー120にお
いては、チップ部119が形成されている端をカンチレ
バーの自由端、支持部114が形成されている光導波路
の端を光入射端117と称する。そして、自由端は、微
小開口113を図示しない試料に対して近接させるため
に湾曲している。また、光入射端117からは光導波路
111に伝播光が入射される。
【0005】支持部114には、光ファイバを固定する
ための光ファイバ用ガイド溝115が形成されている。
図14は、光ファイバ用ガイド溝115に光ファイバ1
30を固定した状態を示す。光ファイバ130からの伝
播光は、光入射端117を介して光導波路111に入射
され、光導波路111により微小開口113に導かれ
る。この微小開口113を通過しようとする伝播光によ
り、微小開口113付近に近視野光が発生する。なお、
逆に、試料表面に発生している近視野光を微小開口11
3で散乱させて伝播光を発生させると共に、この伝播光
を微小開口113と光導波路111を介して、光入射端
117側で検出することが可能である。支持部114に
光ファイバ用ガイド溝115を設けているので、光ファ
イバ130の装着が容易となり、交換時などにおいて、
光マイクロカンチレバー120と光ファイバ130のア
ライメントの手間が省ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
ファイバプローブ110は、光ファイバ101を材料と
して多くの工程を手作業により製造しているため量産性
が低い。更に、光ファイバ101が金属膜102で覆わ
れているとしても、光ファイバ101が湾曲している個
所に伝播光の損失が発生し、伝播光を効率良く伝播する
ことができない問題点があった。この湾曲の角度が急な
ほど伝播光の損失が大きくなる。逆に、湾曲の角度が滑
らかなほど光ファイバプローブが長くなってしまい、取
り扱いが面倒になる問題点があった。
【0007】上記光マイクロカンチレバー120は、量
産性や均一性は優れているが、光導波路111の表面に
金属膜112が設けられているとしても、光導波路11
1が湾曲している個所に伝播光の損失が発生し、伝播光
を効率良く伝播することができない問題点があった。更
に、製造の工程で、光入射端117と光ファイバ用ガイ
ド溝115との間に、図14に示すように、滑らかな斜
面116が生じてしまい、光ファイバ130を光入射端
117に十分に近づけることが困難であり、光の入射効
率の悪化、すなわちカップリングロスの増大という問題
点があった。また、光マイクロカンチレバー120にお
いて、光ファイバー130によって光入射端117に光
が導入される際、光入射端117において散乱光が発生
し、微小開口113の方向にも前記散乱光が伝搬する。
したがって、走査型近視野顕微鏡の光像のS/N比が低下
してしまう問題点があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あって、伝播光を効率良く入射および伝播させることが
できる光マイクロカンチレバーと、このような光マイク
ロカンチレバーを作成するための製造方法とを提供する
ことを目的とする。また、光マイクロカンチレバーと光
学素子を支持する光マイクロカンチレバーホルダを提供
することを目的とする。また、走査型近視野顕微鏡の光
像のS/N比を向上させることができる光マイクロカンチ
レバーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る光マイクロカンチレバーは、走査
型近視野顕微鏡に用いる光マイクロカンチレバーにおい
て、光入射/出射端と自由端とを有し、伝播光を伝播す
る光導波路と、前記自由端に形成され、先端に微小開口
が設けられたチップ部と、前記光入射/出射端から伝播
してきた伝播光を前記微小開口に導くように反射し、ま
たは前記微小開口から伝播してきた伝播光を前記光入射
/出射端に導くように反射する反射手段と、を具備した
ことを特徴とする。
【0010】上記光マイクロカンチレバーでは、光入射
/出射端からの伝播光を微小開口に導くように反射し、
または微小開口からの伝播光を光入射/出射端に導くよ
うに反射する反射手段を設けている。この反射手段によ
り、伝播光を効率良く反射させることができ、微小開口
に導かれる伝播光の損失を低減することができる。
【0011】また、請求項2に係る光マイクロカンチレ
バーは、走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロカンチ
レバーにおいて、光入射/出射端と自由端と、かつ前記
光入射/出射端を通過する伝播光の光軸に対して角度を
有するノーズ部分とを有し、伝播光を伝播する光導波路
と、前記自由端に形成され、先端に微小開口が設けられ
たチップ部と、前記光入射/出射端から伝播してきた伝
播光を前記微小開口に導くように反射し、または前記微
小開口から伝播してきた伝播光を前記光入射/出射端に
導くように反射する反射手段と、を具備したことを特徴
とする。
【0012】上記光マイクロカンチレバーでは、光入射
/出射端からの伝播光を微小開口に導くように反射し、
または微小開口からの伝播光を光入射/出射端に導くよ
うに反射する反射手段と、光入射/出射端を通過する伝
播光の光軸に対して角度を有する部分とを設けている。
反射手段により、伝播光を効率良く反射させることがで
き、微小開口に導かれる伝播光の損失を低減することが
できる。また、光入射/出射端を通過する伝播光の光軸
に対して角度を有する部分の長さを調整することによ
り、大きな段差を有する試料の表面の観察が可能とな
る。
【0013】また、請求項3に係る光マイクロカンチレ
バーは、請求項1または請求項2に記載の光マイクロカ
ンチレバーにおいて、前記光導波路の少なくとも一部
は、コアと、そのコアの一方側または両側またはコアの
周囲に堆積されたクラッドとからなることを特徴とす
る。
【0014】上記光マイクロカンチレバーでは、光導波
路が、コアと、そのコアの一方側または両側またはコア
の周囲に積層されたクラッドとからなるため、光導波路
を伝播する伝播光が外部へ漏れてしまうことを防止で
き、また、伝播光が全反射条件で光導波路内を伝播す
る。
【0015】また、請求項4に係る光マイクロカンチレ
バーは、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の
光マイクロカンチレバーにおいて、前記光導波路上に、
前記チップ部が形成されている側に遮光膜を設け、前記
チップ部が形成されている側の反対側に反射膜を設けた
ことを特徴とする。
【0016】上記光マイクロカンチレバーでは、光導波
路上に、チップ部が形成されている側に遮光膜を設け、
チップ部が形成されている側の反対側に反射膜を設ける
ことにより、光導波路を伝播する伝播光が外部へ漏れて
しまうことを防止できる。
【0017】また、上記の目的を達成するために、請求
項5に係る光マイクロカンチレバーの製造方法は、走査
型近視野顕微鏡に用いる光マイクロカンチレバーの製造
方法において、基板に、光導波路の型とする段差を形成
する段差形成工程と、前記基板上に反射膜を堆積する反
射膜堆積工程と、前記反射膜上に光導波路を堆積する光
導波路堆積工程と、前記光導波路を加工してチップ部を
形成するチップ部形成工程と、前記光導波路上に遮光膜
を堆積する遮光膜堆積工程と、前記チップ部の先端に微
小開口を形成する微小開口形成工程と、光入射/出射端
となる側の前記基板を残して自由端となる側の前記基板
を除去することにより支持部を形成する支持部形成工程
と、を含むことを特徴とする。上記光マイクロカンチレ
バーの製造方法は、基板に、光導波路の型とする段差形
成工程と、基板上に反射膜を堆積する反射膜堆積工程
と、その反射膜上に光導波路を堆積する光導波路堆積工
程と、光導波路を加工してチップ部を形成するチップ部
形成工程と、光導波路上に遮光膜を堆積する遮光膜堆積
工程と、チップ部の先端に微小開口を形成する微小開口
形成工程と、光入射/出射端となる側の基板を残して自
由端となる側の基板を除去することにより支持部を形成
する支持部形成工程とを含む。これにより、光入射/出
射端からの伝播光を微小開口に導くように反射し、また
は微小開口からの伝播光を光入射/出射端に導くように
反射する反射膜を形成することができるから、伝播光を
効率良く反射することができ、伝播光の損失を低減する
ことができる。また、これらの工程は、シリコンプロセ
スを用いたバッチ処理が可能なため、量産性や均一性に
優れた光マイクロカンチレバーを作成することができ
る。
【0018】また、請求項6に係る光マイクロカンチレ
バーの製造方法は、請求項5に記載の光マイクロカンチ
レバー製造方法において、前記段差形成工程で形成した
前記段差の角度を、前記反射膜堆積工程で堆積した前記
反射膜により前記光入射/出射端から伝播してきた伝播
光を微小開口に導くことができる角度、または前記微小
開口から伝播してきた伝播光を前記光入射/出射端に導
くことができる角度とすることを特徴とする。
【0019】上記光マイクロカンチレバーの製造方法で
は、段差形成工程で形成した段差の角度を、反射膜堆積
工程で堆積した反射膜により光入射/出射端から伝播し
てきた伝播光を微小開口に導くことができ、または微小
開口から伝播してきた伝播光を光入射/出射端に導くこ
とができる角度とする。このように形成された反射膜に
より、伝播光を効率良く反射させることができ、伝播光
の損失を低減することができる。
【0020】また、上記の目的を達成するために、請求
項7に係る光マイクロカンチレバーは、光導波路からな
る片持ち梁と、前記片持ち梁の支持部と、前記光導波路
の光入射/出射端と自由端とを有し、前記支持部に形成
され、前記光導波路への入射光または、前記光導波路か
らの出射光に作用する光学素子の位置決めを行う光学素
子用ガイドと、前記光入射/出射端と前記光学素子用ガ
イドとの間に設けられた溝を具備したことを特徴とす
る。
【0021】上記光マイクロカンチレバーでは、光導波
路の光入射/出射端と光学素子用ガイドとの間に溝が形
成されている。光導波路の光入射/出射端と光学素子用
ガイドとの間に溝を形成することにより、光入射/出射
端と前記光導波路に光を入射する光または、前記光導波
路から出射する光に作用する光学素子の間に邪魔になっ
ていた斜面を略垂直にすることができるから、光学素子
を光入射/出射端に近づけることができる。
【0022】また、上記の目的を達成するために、請求
項8に係る光マイクロカンチレバーの製造方法は、走査
型近視野顕微鏡に用いる光マイクロカンチレバーの製造
方法において、基板に、光導波路の型とする段差を形成
する段差形成工程と、前記基板に、光学素子用ガイドを
形成する光学素子用ガイド形成工程と、前記基板上に光
導波路を堆積する光導波路堆積工程と、光入射/出射端
を形成する入射端形成工程と、前記光入射/出射端と前
記光学素子用ガイドとの間の前記基板を加工して溝を形
成する溝形成工程と、前記光学素子用ガイド上の前記光
導波路を除去して前記光学素子用ガイドを露出する光学
素子用ガイド露出工程と、光入射/出射端となる側の前
記基板を残して自由端となる側の前記基板を除去するこ
とにより支持部を形成する支持部形成工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0023】上記光マイクロカンチレバーの製造方法
は、基板に、光導波路の型とする段差を形成する段差形
成工程と、基板に、光学素子用ガイド形成する光学素子
用ガイド形成工程と、基板上に光導波路を堆積する光導
波路堆積工程と、光導波路の光入射/出射端を形成する
光入射/出射端形成工程と、光入射/出射端と光学素子
用ガイドとの間の基板を加工して溝を形成する溝形成工
程と、光学素子用ガイド上の光導波路を除去して光学素
子用ガイドを露出する光学素子用ガイド露出工程と、光
入射/出射端となる側の基板を残して自由端となる側の
基板を除去することにより支持部を形成する支持部形成
工程とを含む。これにより、前記光導波路に光を入射す
る光または、前記光導波路から出射する光に作用する光
学素子を固定するためのガイドを形成することができる
と共に、光入射/出射端と光学素子との間に邪魔になっ
ていた斜面を略垂直にすることができる。更に、これら
の工程は、シリコンプロセスを用いたバッチ処理が可能
なため、量産性や均一性に優れた光マイクロカンチレバ
ーを作成することができる。また、上記の目的を達成す
るために、請求項9に係る光マイクロカンチレバーの製
造方法は、走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロカン
チレバーの製造方法において、基板に、光導波路の型と
する段差を形成する段差形成工程と、前記基板に、光学
素子用ガイドを形成する光学素子用ガイド形成工程と、
前記基板上に反射膜を堆積する反射膜堆積工程と、前記
反射膜上に光導波路を堆積する光導波路堆積工程と、前
記光導波路を加工してチップ部を形成するチップ部形成
工程と、前記光導波路上に遮光膜を堆積する遮光膜堆積
工程と、前記チップ部の先端に微小開口を形成する微小
開口形成工程と、前記光導波路の光入射/出射端となる
部分の前記遮光膜と前記光導波路と前記反射膜とを除去
して光導波路の光入射・出射端を形成する光入射/出射
端形成工程と、前記光入射/出射端と前記光学素子用ガ
イドとの間の前記基板を加工して溝を形成する溝形成工
程と、前記光学素子用ガイド上の前記遮光膜と前記光導
波路と前記反射膜とを除去して前記光学素子用ガイドを
露出する光学素子用ガイド露出工程と、光入射/出射端
となる側の前記基板を残して自由端となる側の前記基板
を除去することにより支持部を形成する支持部形成工程
と、を含むことを特徴とする。
【0024】上記光マイクロカンチレバーの製造方法
は、基板に、光導波路の型とする段差を形成する段差形
成工程と、基板に、光学素子用ガイド形成する光学素子
用ガイド形成工程と、基板上に反射膜を堆積する反射膜
堆積工程と、反射膜上に光導波路を堆積する光導波路堆
積工程と、光導波路を加工してチップ部を形成するチッ
プ部形成工程と、光導波路上に遮光膜を堆積する遮光膜
堆積工程と、チップ部の先端に微小開口を形成する微小
開口形成工程と、前記光導波路の光入射/出射端となる
部分の前記遮光膜と前記光導波路と前記反射膜とを除去
して光導波路の光入射・出射端を形成する光入射/出射
端形成工程と、前記光入射/出射端と前記光学素子用ガ
イドとの間の前記基板を加工して溝を形成する溝形成工
程と、前記光学素子用ガイド上の前記遮光膜と前記光導
波路と前記反射膜とを除去して前記光学素子用ガイドを
露出する光学素子用ガイド露出工程と、光入射/出射端
となる側の前記基板を残して自由端となる側の前記基板
を除去することにより支持部を形成する支持部形成工程
とを含む。これにより、光学素子を固定するためのガイ
ドを形成することができると共に、光入射/出射端と光
学素子との間に邪魔になっていた斜面を略垂直にするこ
とができる。また、光入射/出射端からの伝播光を微小
開口に導くように反射し、または微小開口からの伝播光
を光入射/出射端に導くように反射する反射膜を形成す
ることができるから、伝播光を効率良く反射することが
でき、伝播光の損失が発生することがなくなる。更に、
これらの工程は、シリコンプロセスを用いたバッチ処理
が可能なため、量産性や均一性に優れた光マイクロカン
チレバーを作成することができる。
【0025】また、上記の目的を達成するために、光マ
イクロカンチレバーを支持する光マイクロカンチレバー
用ガイドと、前記光マイクロカンチレバーへの入射光ま
たは、前記光マイクロカンチレバーからの出射光に作用
する光学素子の位置決めを行う光学素子用ガイドと、を
具備することを特徴とする。
【0026】上記光マイクロカンチレバーホルダでは、
光マイクロカンチレバーを支持する光マイクロカンチレ
バー用ガイドと光マイクロカンチレバーに光学素子を支
持する光学素子用ガイドが形成されている。光マイクロ
カンチレバー用ガイドに光マイクロカンチレバーを、光
学素子用ガイドに光学素子をセットするだけで光マイク
ロカンチレバーと光学素子とをアライメントすることが
できる。
【0027】また、上記目的を達成するために、請求項
11に係る光マイクロカンチレバーは、片持ち梁状の光
導波路と、前記光導波路の自由端側に形成され、先端に
微小開口を有するチップ部からなり、前記光導波路は、
固定端側の光入射/出射端と、自由端と固定端の間に形
成され、固定端における前記光導波路の光軸に対して角
度を有するノーズ部と、前記光入射/出射端から伝播し
てきた伝播光を前記ノーズ部へ導き、または/および、
前記微小開口によって検出し、前記ノーズ部を伝搬した
光が、光入射/出射端に導くように反射する反射手段
と、を具備したことを特徴とする。
【0028】また、請求項12に係る光マイクロカンチ
レバーは、請求項11に記載の光マイクロカンチレバー
において、前記光導波路は、前記ノーズ部の先に前記固
定端における前記光導波路と略平行に延伸したヘッド部
を有し、前記チップ部が前記ヘッド部に形成されている
ことを特徴とする。
【0029】上記光マイクロカンチレバーは、ノーズ部
を設けることによって段差の大きな試料の測定に適し、
また、前記チップ部を形成しやすくなる。
【0030】また、上記目的を達成するために、請求項
13に係る光マイクロカンチレバーは、請求項1から請
求項3および請求項11から請求項12のいずれか記載
の光マイクロカンチレバーにおいて、前記チップ部と前
記反射手段との間に、レンズを有していることを特徴と
する。また、請求項14に係る光マイクロカンチレバー
は、請求項13に記載の光マイクロカンチレバーにおい
て、前記レンズが、凸レンズであることを特徴とする。
また、請求項15に係る光マイクロカンチレバーは、請
求項13に記載の光マイクロカンチレバーにおいて、前
記レンズがフレネルレンズであることを特徴とする。ま
た、請求項16に係る光マイクロカンチレバーは、請求
項13に記載の光マイクロカンチレバーにおいて、前記
レンズが、屈折率分布レンズであることを特徴とする。
【0031】上記光マイクロカンチレバーでは、前記レ
ンズによって、前記微小開口にエネルギー密度の高い光
を導入させることができるため、前記微小開口から照射
される近視野光の強度を大きくすることができる。また
は/および、前記微小開口によって検出した光を、前記
レンズによってコリメートすることによって、検出光を
効率よく検出器に伝搬させることができる。
【0032】また、上記目的を達成するために、請求項
17に係る光マイクロカンチレバーは、請求項1から3
および請求項11から16のいずれか一つに記載の光マ
イクロカンチレバーにおいて、前記チップ部が前記光導
波路よりも高い屈折率を有する材料で形成されているこ
とを特徴とする。
【0033】上記光マイクロカンチレバーでは、屈折率
の高い材料によってチップが構成されているため、前記
微小開口から照射または/および検出する近視野光の発
生効率または/および検出効率を高くすることができ
る。
【0034】また、上記目的を達成するために、請求項
18に係る光マイクロカンチレバーは、基部と、前記基
部に形成された片持ち梁状の光導波路と、先端に微小開
口を有し、前記片持ち梁の自由端側に形成されたチップ
部と、前記光導波路の固定端側に位置する光入射/出射
端と、前記基部上の前記光入射/出射端となる側に形成
され、前記光導波路への入射光または、前記光導波路か
らの出射光に作用する光学素子の位置決めを行う光学素
子用ガイドからなり、前記光入射/出射端が前記光学素
子用ガイド上に突出した形状となっていることを特徴と
する。
【0035】上記光マイクロカンチレバーでは、前記光
入射/出射端が前記光学素子用ガイド上に突出している
ため、前記光入射/出射端と、光学素子との距離を短く
することができる。したがって、前記光導波路への入射
光または/及び前記光導波路からの出射光を効率よく導
入または/および検出することができる。また、上記目
的を達成するために、請求項19に係る光マイクロカン
チレバーは、基部と、前記基部に形成された片持ち梁状
の光導波路と、前記光導波路の固定端側に位置する光入
射/出射端と、前記片持ち梁の自由端側に設けられ、先
端に微小開口を有するチップ部からなり、前記光入射/
出射端における散乱光が、前記チップ部の方向に伝搬し
ないような遮光手段を備えていることを特徴とする。ま
た、請求項20に係る光マイクロカンチレバーは、請求
項19に記載の光マイクロカンチレバーにおいて、前記
遮光手段が、前記基部および前記光導波路上に配置さ
れ、前記散乱光を遮光する壁であることを特徴とする。
また、請求項21に係る光マイクロカンチレバーは、請
求項19に記載の光マイクロカンチレバーにおいて、前
記遮光手段が、前記基部および前記光導波路上に形成さ
れた遮光剤と、前記遮光剤の上に形成された遮光フィル
ムからなり、前記遮光フィルムが、少なくとも前記光入
射/出射端を覆うように配置されていることを特徴とす
る。また、請求項22に係る光マイクロカンチレバー
は、請求項19に記載の光マイクロカンチレバーにおい
て、前記遮光手段が、前記基部および前記光導波路上に
配置された遮光フィルムと、前記遮光フィルムの端の少
なくとも一部を覆うように配置された遮光剤からなり、
前記遮光フィルムが、少なくとも前記入射/出射端を覆
うように配置されていることを特徴とする。また、請求
項23に係る光マイクロカンチレバーは、請求項21か
ら請求項22のいずれか一つに記載の光マイクロカンチ
レバーにおいて、前記遮光フィルムが、可動であること
を特徴とする。
【0036】上記光マイクロカンチレバーでは、前記遮
光手段によって、前記光入射/出射端における散乱光が
前記チップ部の方向に伝搬しないため、走査型近視野顕
微鏡における光学像のS/N比を向上させることができ
る。したがって、走査型近視野顕微鏡の走査速度を向上
させることができる。また、前記遮光フィルムが可動で
あるため、光学素子と前記導波路の光入射/出射端との
位置決めを観察しながら行うことができる。したがっ
て、精度良く、かつ、容易に光学素子の位置決めを行う
ことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光マイクロカンチ
レバーとその製造方法および光マイクロカンチレバーホ
ルダについて、添付の図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
光マイクロカンチレバーの側断面図である。この光マイ
クロカンチレバー10は、支持部1と、光導波路2と、
遮光膜3と、反射膜4と、先鋭化されたチップ部5と、
そのチップ部5の先端に形成された微小開口6と、ミラ
ー7と、から構成されている。なお、光マイクロカンチ
レバー10では、支持部1が形成されている端を光入射
/出射端と言い、チップ部5が形成されている端を自由
端と言う。
【0038】図1中Lで示す部分は、長さが例えば50
〜1000μm、幅は例えば10〜100μm、厚さが
例えば4〜10μmである。また、前記チップ部5の高
さは、例えば5〜10μmである。チップ部5の先端半
径は、AFM用のカンチレバーのチップと同等で、50
nm以下である。また、微小開口6のサイズは、100
nm以下である。前記支持部1はシリコンやガラスや石
英系材料など、前記光導波路2は二酸化ケイ素やポリイ
ミドなど、前記遮光膜3はクロムやアルミやチタンな
ど、前記反射膜4は金やアルミなどの高反射率材料から
なる。なお、前記ミラー7は、前記反射膜4の一部であ
る。
【0039】図示しない光源により放出された伝播光
は、前記光導波路2の光入射/出射端8から前記光導波
路2に入射する。前記ミラー7は、前記光入射/出射端
8から伝播してきた伝播光Hを前記微小開口6に導くよ
うに反射する。そして、前記微小開口6を通過しようと
する伝播光Hにより、微小開口6付近に近視野光が発生
する。このように、光マイクロカンチレバー10では、
伝播光Hの光路を変更するためにミラー7を用いている
ので、伝播光を効率良く微小開口6に向けて反射するこ
とができ、伝播光の損失を低減することができる。
【0040】次に、図2を用いて、上記光マイクロカン
チレバー10の製造方法について説明する。まず、図2
(a)に示すように、シリコン基板50を用意するが、
モールドが形成できればガラスや石英基板でも良い。次
に、図2(b)に示すように、水酸化カリウム(KO
H)やテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
(TMAH)を用いた異方性エッチングにより、シリコ
ン基板50に段差を形成してモールドを作製する。次
に、図2(c)に示すように、シリコン基板50上に、
反射膜材料51と導波路材料52を堆積する。前記反射
膜材料51は例えば金やアルミなどの高反射率材料であ
り、前記導波路材料52は例えば二酸化ケイ素やポリイ
ミドなどである。
【0041】次に、図2(d)に示すように、導波路材
料52上に、チップ部5となる個所にフォトレジスト材
料のマスク53を形成する。そして、導波路材料52
を、ドライエッチングまたはウェットエッチングを施す
ことにより、図中の点線に沿って除去する。これによ
り、図2(e)に示すように、先鋭化されたチップ部5
が形成される。また、前記反射膜材料51の不要な部分
はチップ形成とともに除去されてもよいし、後の工程で
除去されてもよい。次に、図2(f)に示すように、シ
リコン基板50と反射膜材料51と導波路材料52とを
覆うように、遮光膜材料55を堆積する。前記遮光膜材
料55は例えばクロムやアルミやチタンなどである。
【0042】次に、図2(g)に示すように、遮光膜材
料55上に、フォトレジスト材料のマスク56を形成す
る。そして、ドライエッチングまたはウェットエッチン
グを施すことにより、チップ部5の先端の遮光膜材料5
5を除去し、微小開口6(図2(h)参照)を形成す
る。最後に、図2(h)に示すように、光入射/出射端
となる側のシリコン基板50を残し、自由端となる側の
シリコン基板50をエッチングにより除去することで光
マイクロカンチレバー10を形成する。
【0043】前記チップ部5の先端の微小開口6は、導
波路材料52を伝播する伝播光がシリコン基板50の段
差に堆積されている反射膜材料51において微小開口6
に向けて反射される位置に形成する。
【0044】図3は、光マイクロカンチレバー10を用
いた走査型近視野顕微鏡の構成図である。この走査型近
視野顕微鏡1000は、光マイクロカンチレバー10
と、光源509と、光源509からの伝播光を集光して
光マイクロカンチレバー10の光導波路に照射するレン
ズ510と、試料501の下方に配置され光マイクロカ
ンチレバー10の先端で発生した近視野光が散乱される
ことで得られる伝播光を反射するプリズム502と、プ
リズム502からの伝播光を集光するレンズ505と、
レンズ505により集光された伝播光を受光する光検出
部506と、を備えている。
【0045】また、光マイクロカンチレバー10の上方
には、レーザ光を発振するレーザ発振器512と、光マ
イクロカンチレバー10の自由端において反射されたレ
ーザ光を反射するミラー513と、ミラー513におい
て反射されたレーザ光を受光して光電変換する上下2分
割した光電変換部511と、を備えている。更に、試料
501およびプリズム502を3次元的に移動制御する
微動機構503および粗動機構504と、これら微動機
構503および粗動機構504を駆動するサーボ機構5
08と、装置全体を制御するコンピュータ507と、を
備えている。この走査型近視野顕微鏡1000は、ダイ
ナミックモードまたはコンタクトモードの観察に適す
る。
【0046】次に、走査型近視野顕微鏡1000の動作
について説明する。レーザ発振器512から発振された
レーザ光は、光マイクロカンチレバー10の自由端にお
いて反射される。光マイクロカンチレバー10は、その
先端と試料501との間の原子間力によって変移する。
この変移と共に、光マイクロカンチレバー10の自由端
において反射されたレーザ光の反射角度が振れ、この振
れを光電変換部511で検出する。
【0047】光電変換部511により検出した信号は、
コンピュータ507に送られる。コンピュータ507
は、試料501に対する光マイクロカンチレバー10の
アプローチや、表面の観察の際に光マイクロカンチレバ
ー10の撓みが設定値を超えないように、サーボ機構5
08により微動機構503および粗動機構504を制御
する。
【0048】また、光源509から放出された伝播光
は、レンズ510により集光され、光マイクロカンチレ
バー10の光導波路を介して微小開口に照射される。こ
れにより、光マイクロカンチレバー10の微小開口付近
に近視野光が発生する。一方、プリズム502により反
射した試料501の光学的情報は、レンズ505により
集光され、光検出部506に導入される。コンピュータ
507は、光検出部506の信号を受け取り、その信号
から試料501の光学的情報を検出してトポ像や光学像
などを作成する。
【0049】このように、上記実施の形態1による光マ
イクロカンチレバー10によれば、ミラー7により、光
導波路2の光入射/出射端8から伝播してきた伝播光H
を微小開口6に導くように反射するから、伝播光Hを近
視野光に効率良く変換することができ、伝播光の損失を
低減することができる。また、チップ部5を鋭く、微小
開口を小さくできるので高解像度のトポ像や光学像を得
ることが可能となる。また、ミラー7から微小開口6ま
での距離が短いため、より伝播光の損失を低減すること
ができ、強度の大きな近視野光を発生することができ
る。また、全体的にサイズが小さいため、取り扱いが容
易である。
【0050】また、上記実施の形態1による光マイクロ
カンチレバー10の製造方法によれば、光入射/出射端
からの伝播光Hを微小開口6に導くように反射するミラ
ー7を形成することができるから、伝播光の損失が低減
された光マイクロカンチレバー10を容易に製造するこ
とができる。また、図2に示した工程は、シリコンプロ
セスを用いたバッチ処理が可能なため、量産性や均一性
に優れた光マイクロカンチレバーを作成することができ
る。
【0051】上記では、光導波路2が1層構造であるよ
うに図示したが、光導波路2を、屈折率の高いコアと屈
折率の低いクラッドからなる2層または3層またはコア
の周囲をクラッドで覆った構造とすることにより、伝播
光が外部へ漏れてしまうことを防止できる。また、光導
波路2の少なくとも一部が、屈折率の高いコアと屈折率
の低いクラッドからなる2層または3層またはコアの周
囲をクラッドで覆った構造であっても良い。光導波路2
の構造は、以下の実施の形態においても同様である。ま
た、上記では、ミラー7は光入射/出射端8から伝播し
てきた伝播光Hを微小開口6に導くように反射するよう
に説明したが、微小開口6から伝播してきた伝播光H
を、ミラー7により、光入射/出射端8に導くように反
射することも可能である。 (実施の形態2)図4は、本発明の実施の形態2に係る
光マイクロカンチレバーの側断面図である。この光マイ
クロカンチレバー20では、光導波路2の光入射/出射
端8を伝播する伝播光の光軸に対して角度を有するノー
ズ部9が形成され、そのノーズ部9の先端にチップ部5
が形成されている。なお、これ以外の構成に関しては、
実施の形態1の上記光マイクロカンチレバー10の構成
と同じであるため、その説明は省略する。
【0052】前記ノーズ部9の長さは例えば1〜200
μmであり、光マイクロカンチレバー20のこれ以外の
寸法は実施の形態1の上記光マイクロカンチレバー10
の寸法と同じである。このようなノーズ部9を形成する
ためには、厚めのシリコン基板50を用意して、図2
(b)に形成した段差を長く形成すれば良く、それ以降
の製造工程は図2(c)〜図2(h)に示した製造工程
と同じである。この光マイクロカンチレバー20を、図
3の走査型近視野顕微鏡1000の光マイクロカンチレ
バー10に代えて用いることができる。
【0053】図示しない光源により発生された伝播光
は、前記光導波路2の光入射/出射端8から前記光導波
路2に入射される。前記ミラー7は、前記光入射/出射
端8から伝播してきた伝播光Hを前記微小開口6に導く
ように反射する。前記微小開口6を通過しようとする伝
播光Hにより、微小開口6付近に近視野光が発生する。
このように、光マイクロカンチレバー20では、伝播光
Hの光路を変更するためにミラー7を用いているので、
伝播光を効率良く微小開口6に向けて反射することがで
き、伝播光の損失を低減することができる。
【0054】このように、上記実施の形態2による光マ
イクロカンチレバー20によれば、ミラー7により、光
導波路2の光入射/出射端8から伝播してきた伝播光H
を微小開口6に導くように反射するから、伝播光Hを効
率良く微小開口6に向けて反射することができ、伝播光
の損失を低減することができる。また、長いノーズ部9
を設けているため、大きな段差を有する試料の表面の観
察が可能となる。 (実施の形態3)図5は、本発明の実施の形態3に係る
光マイクロカンチレバーの側断面図である。この光マイ
クロカンチレバー30は、支持部31に、光ファイバを
支持するための光ファイバ用ガイド溝32と、その光フ
ァイバ用ガイド溝32と光導波路2の光入射/出射端8
との間に溝33と、が形成されている。光ファイバ用ガ
イド溝32は、例えばV溝である。なお、これ以外の構
成は実施の形態1の上記光マイクロカンチレバー10の
構成と同じであるためその説明は省略する。なお、光フ
ァイバの他に光導波路に入射する光、または、光導波路
から出射する光に作用する光学素子は例えば、発光ダイ
オードや半導体レーザやレンズやビームスプリッターや
フォトダイオードなどがある。その場合、光ファイバ用
ガイド溝32は、それぞれの素子の形態にあわせた光学
素子用ガイドとなる。
【0055】図6は、光マイクロカンチレバー30の光
ファイバ用ガイド溝32に光ファイバ130を固定した
状態を示す。光ファイバ130からの伝播光は、光入射
/出射端8を介して光導波路2に入射され、光導波路2
により微小開口6に導かれる。なお、光マイクロカンチ
レバー30に光ファイバ用ガイド溝32を形成すること
により、交換時などにおいて、光マイクロカンチレバー
30と光ファイバ130のアライメントの手間が省け
る。また、光入射/出射端8と光ファイバ用ガイド溝3
2との間に深い溝33が形成されているために、従来邪
魔になっていた斜面(図14参照)がなく、光ファイバ
130を光入射/出射端8に近づけることができる。こ
れにより、光ファイバ130と光導波路2とのカップリ
ングロスが低減されて、光導波路2に入射する伝播光の
強度が大きくなり、微小開口6からは強度の大きな近視
野光を発生させることができる。
【0056】次に、図7および図8を用いて、上記光マ
イクロカンチレバー30の製造方法について説明する。
まず、図7(a)に示すように、シリコン基板70を用
意するが、モールド形成ができればガラスや石英基板で
も良い。次に、図7(b)に示すように、KOHやTM
AHを用いた異方性エッチングにより、シリコン基板7
0に2つの段差71,72と光ファイバ用ガイド溝32
を形成してモールドを作製する。次に、図7(c)に示
すように、シリコン基板70上に、反射膜材料74と導
波路材料75を堆積する。前記反射膜材料74は例えば
金やアルミなどの高反射率材料であり、前記導波路材料
75は例えば二酸化ケイ素やポリイミドなどである。
【0057】次に、図7(d)に示すように、段差71
上に堆積されている導波路材料75を、ドライエッチン
グまたはウェットエッチングを施すことにより除去し、
先鋭化されたチップ部5を形成する。次に、図7(e)
に示すように、シリコン基板70と反射膜材料74と導
波路材料75とを覆うように、遮光膜材料77を堆積す
る。また、ドライエッチングまたはウェットエッチング
を施すことにより、チップ部5の先端の遮光膜材料77
を除去して微小開口6を形成する。次に、図7(f)に
示すように、段差72上の遮光膜材料77と導波路材料
75と反射膜材料74とをドライエッチングまたはウェ
ットエッチングを施すことにより除去して光入射/出射
端8を形成する。
【0058】次に、図8(g)に示すように、光入射/
出射端8と光ファイバ用ガイド溝32との間のシリコン
基板70をドライエッチングまたはウェットエッチング
を施すことにより除去して、光ファイバ用ガイド溝73
より深い溝33を形成する。次に、図8(h)に示すよ
うに、光ファイバ用ガイド溝32上の反射膜材料74と
導波路材料75と遮光膜材料77とをドライエッチング
またはウェットエッチングを施すことにより除去して、
光ファイバ用ガイド溝32を露出する。最後に、図8
(i)に示すように、光入射/出射端となる側のシリコ
ン基板70を残し、自由端となる側のシリコン基板70
をエッチングにより除去することで光マイクロカンチレ
バー30を形成する。
【0059】このように、上記実施の形態3による光マ
イクロカンチレバー30によれば、光ファイバ用ガイド
溝32を形成することにより、交換時などにおいて、光
マイクロカンチレバー30と光ファイバ130のアライ
メントにかかる手間を省くことができる。また、光入射
/出射端8と光ファイバ用ガイド溝32との間に深い溝
33が形成されているために、光ファイバ130を光入
射/出射端8に近づて、光導波路2にカップリングロス
が低減された強度の大きな伝播光を入射させることがで
き、微小開口6から強度の大きな近視野光を発生させる
ことができる。
【0060】この光マイクロカンチレバー30を、図3
の走査型近視野顕微鏡1000の光マイクロカンチレバ
ー10に代えて用いることができる。この場合は、レン
ズ510で集光した伝播光を、光ファイバを介して、光
マイクロカンチレバー30の光導波路に導くことにな
る。
【0061】また、上記実施の形態3による光マイクロ
カンチレバー30の製造方法によれば、光入射/出射端
8と光ファイバ用ガイド溝32との間に深い溝33が形
成されている光マイクロカンチレバー30を容易に製造
することができる。また、図7および図8に示した製造
工程は、シリコンプロセスを用いたバッチ処理が可能な
ため、量産性や均一性に優れた光マイクロカンチレバー
を作成することができる。 (実施の形態4)図9は、本発明の実施の形態4に係る
光マイクロカンチレバーホルダの模式図である。この光
マイクロカンチレバーホルダ40では、シリコンやステ
ンレスやプラスチック製の基板41に、V字型のガイド
溝42とガイド溝43が形成されている。なお、ガイド
溝43は、ガイド溝42より深い。
【0062】図10および図11は、上記光マイクロカ
ンチレバーホルダ40に、実施の形態1の光マイクロカ
ンチレバー10および光ファイバ130をセットした状
態を示す。図10では、ガイド溝42に光マイクロカン
チレバー10の光導波路がセットされ、ガイド溝43に
光ファイバ130がセットされている。一方、図11で
は、ガイド溝42に光ファイバ130がセットされ、ガ
イド溝43に光マイクロカンチレバー10の支持部1が
セットされている。なお、図11に示した状態では、光
マイクロカンチレバー10のチップ部が光マイクロカン
チレバーホルダ40と反対側に位置しているので、試料
とチップ部との間に基板41が存在しない分、チップ部
を試料表面に接近させることが図10に示した状態より
も容易である。なお、なお、光ファイバ130の他に光
導波路に入射する光、または、光導波路から出射する光
に作用する光学素子は、例えば、発光ダイオードや半導
体レーザやレンズやビームスプリッターやフォトダイオ
ードなどがある。その場合、ガイド溝42または、ガイ
ド溝43はそれぞれの素子の形態にあわせた光学素子用
ガイドとなる。
【0063】このように、上記実施の形態4による光マ
イクロカンチレバーホルダ40によれば、2つのガイド
溝を設け、一方のガイド溝に光マイクロカンチレバーを
セットし、他方のガイド溝に光ファイバをセットするこ
とにより、交換時などに、光マイクロカンチレバーと光
ファイバのアライメントにかかる手間を省くことができ
る。 (実施の形態5)図15は、本発明の実施の形態5に係
る光マイクロカンチレバー80の構成図である。光マイ
クロカンチレバー80は、本発明の実施の形態2で説明
した光マイクロカンチレバー20におけるノーズ部9の
先に、ヘッド部81を有している。ヘッド部81は、チ
ップ部5を有している。チップ部5の先端には、微小開
口6が形成されている。ヘッド部81の長さは、10〜
100μmである。なお、これ以外の構成に関しては、
実施の形態1の上記光マイクロカンチレバー10の構成
と同じであるため、その説明は省略する。
【0064】図示しない光源により発生した伝播光は、
光入射/出射端8から光導波路2に入射される。ミラー
7は、光入射/出射端8から伝播してきた伝播光Hをヘ
ッド部81に導くように反射する。ヘッド部81に導か
れた伝播光のうち微小開口6を通過しようとする成分に
より、微小開口6付近に近視野光が発生する。このよう
に、光マイクロカンチレバー20では、伝播光Hの光路
を変更するためにミラー7を用いているので、伝播光を
効率良く微小開口6に向けて反射することができ、伝播
光の損失を低減することができる。
【0065】図16は、光マイクロカンチレバー80の
製造方法を説明する図である。ヘッド部81を有する光
カンチレバー80の製造方法は、図16(a)に示すよ
うに、シリコン基板50に形成した段差に反射膜材料5
1および導波路材料52を堆積する。次に、図16(b)
に示すように、シリコン基板50に形成した段差の上側
にマスク53を形成し、ウエットエッチングによって、
チップ部5を形成する。それ以降の製造工程は図2
(e)〜図2(h)に示した製造工程と同じである。こ
の光マイクロカンチレバー80を、図3の走査型近視野
顕微鏡1000の光マイクロカンチレバー10に代えて
用いることができる。
【0066】以上説明したように、光マイクロカンチレ
バー80によれば、実施の形態2で説明した効果の他
に、製造工程において、チップ部5をシリコン基板50
に形成した段差の上側に形成できるため、フォトリソグ
ラフィーにおけるフォトマスクの形状を正確に転写する
ことができる効果がある。したがって、光マイクロカン
チレバー80のチップ部5の形状制御性が良い。 (実施の形態6)図17は、本発明の実施の形態6に係
る光マイクロカンチレバー90の構成図である。光マイ
クロカンチレバー90のチップ部5は、光導波路2を構
成する材料よりも高い屈折率を有するチップ材料91か
らなっており、光導波路2とチップ材料91の界面に、
レンズ92が設けられている。レンズ92は、図17に
示すような凸レンズやフレネルレンズなどである。ま
た、光マイクロカンチレバー90は、支持部1上に光導
波路2が直接形成されている。光マイクロカンチレバー
90は、光マイクロカンチレバー10と同様に、支持部
1と光導波路2との間に、反射膜7が形成されていても
良い。支持部1と光導波路2間の反射膜7の有無は、前
述の実施の形態および後述の実施の形態においても同様
である。なお、これ以外の構成は、光マイクロカンチレ
バー10と同じであるため、説明を省略する。
【0067】図18は、光マイクロカンチレバー90の
製造工程を説明した図である。図2(a)〜(b)で説
明した方法によって、段差を形成したシリコン基板50
上に、図18(a)に示すように、導波路材料52を堆
積する。次に、図18(b)に示すように、研磨、研
削、エッチング等の方法によって、導波路材料52を平
坦化する。次に、図18(c)に示すように、フォトレ
ジストをはじめとするマスク58を形成し、ウエットエ
ッチングなどの方法によって、導波路材料に凸レンズを
形成するための凹形状を形成する。次に、図18(d)
に示すように、チップ材料91をCVD、スパッタ、ス
ピンコートなどの方法によって堆積し、チップ部5を形
成する位置に、マスク53を形成し、ウエットエッチン
グやドライエッチングなどの等方性エッチングによっ
て、チップ材料91からなるチップ部5を形成する。な
お、図18(c)で説明した工程において、導波路材料
52上に、フレネルレンズの形状を形成することによっ
て、チップ部5と光導波路2の界面にフレネルレンズを
形成することができる。また、図18(c)で説明した
工程において、導波路材料52にイオン注入などの方法
によって、導波路材料52の表面近傍に屈折率分布を持
たせることによって、屈折率分布レンズを形成すること
ができる。これ以後の工程は、図2(e)〜(h)で説明
した製造方法と同じであるため、説明を省略する。最後
に、図2(h)で説明した工程の後、支持部1側から、
スパッタや真空蒸着などの方法によって、反射膜7を形
成する。
【0068】図17において、図示しない光源により発
生した伝播光は、光入射/出射端8から光導波路2に入
射される。ミラー7は、光入射/出射端8から伝播して
きた伝播光Hをレンズ92に導くように反射する。伝搬
光Hは、レンズ92によって微小開口6近傍で集光さ
れ、微小開口6を通過しようとする伝播光Hにより、微
小開口6付近に近視野光が発生する。このように、光マ
イクロカンチレバー80では、レンズ92による集光に
よって高エネルギー密度の光を微小開口6に導入するこ
とができるため、微小開口6から照射される近視野光の
強度を大きくすることができる。
【0069】この光マイクロカンチレバー90を、図3
の走査型近視野顕微鏡1000の光マイクロカンチレバ
ー10に代えて用いることができる。
【0070】以上説明したように、光マイクロカンチレ
バー90によれば、実施の形態1で説明した効果の他
に、微小開口6から照射される近視野光の強度を光マイ
クロカンチレバー10よりも大きくできるため、走査型
近視野顕微鏡1000で取得される光信号のS/N比が
向上する。したがって、走査型近視野顕微鏡1000の
走査速度を大きくすることができる。 (実施の形態7)図19は、本発明の実施の形態7に係
る光マイクロカンチレバー100の側断面図である。こ
の光マイクロカンチレバー100は、支持部31に、光
ファイバを支持するための光ファイバ用ガイド溝32が
形成され、光導波路2は、光ファイバー用ガイド溝32
上に飛び出した突出部777を有している。光ファイバ
用ガイド溝32は、例えばV溝である。なお、これ以外
の構成は実施の形態1の光マイクロカンチレバー10の
構成と同じであるためその説明は省略する。なお、光フ
ァイバの他に光導波路に入射する光、または、光導波路
から出射する光に作用する光学素子は例えば、発光ダイ
オードや半導体レーザやレンズやビームスプリッターや
フォトダイオードなどがある。その場合、光ファイバ用
ガイド溝32は、それぞれの素子の形態にあわせた光学
素子用ガイドとなる。
【0071】図20は、光マイクロカンチレバー100
の光ファイバ用ガイド溝32に光ファイバ130を固定
した状態を示す。光ファイバ130からの伝播光は、光
入射/出射端8を介して光導波路2に入射し、光導波路
2により微小開口6に導かれる。なお、光マイクロカン
チレバー100に光ファイバ用ガイド溝32を形成する
ことにより、光マイクロカンチレバー100の交換時な
どにおいて、光マイクロカンチレバー100と光ファイ
バ130のアライメントの手間が省ける。また、光入射
/出射端8が突出部777によって、従来邪魔になって
いた斜面(図14参照)上に位置しているために、光フ
ァイバ130を光入射/出射端8に近づけることができ
る。これにより、光ファイバ130と光導波路2とのカ
ップリングロスが低減されて、光導波路2に入射する伝
播光の強度が大きくなり、微小開口6からは強度の大き
な近視野光を発生させることができる。
【0072】図21および図22は、光マイクロカンチ
レバー100の突出部777を形成する方法を説明した
図である。図2(a)〜(e)で説明した方法によっ
て、図21(a)に示す状態まで工程を進める。なお、
反射膜7が光導波路2と支持部1との間に無い場合は、
反射膜材料51を堆積せずに、工程を進めればよい。以
下では、反射膜7が光導波路2と支持部1との間に無い
場合について説明する。次に、フォトリソグラフィーと
異方性ドライエッチングによって、導波路材料52を図
21(b)に示すようにパターニングする。次に、マス
ク材101を図21(c)に示すように形成する。マス
ク材101は、例えば、窒化珪素や二酸化珪素である。
図21(c)中点線で囲んだ部分の拡大上面図を図22
(a)に、図22(a)のA−A’で示す断面図を図2
2(b)に示す。次に、TMAHやKOHによる結晶異
方性ウエットエッチングによって、図21(d)に示す
ように光ファイバー用ガイド溝32を形成し、同時に、
光導波路2からなるカンチレバーのリリースを行う。図
21(d)中、点線で囲んだ部分の拡大上面図を図22
(c)に、図22(c)のA−A’で示す断面図を図2
2(d)に示す。図22(a)に示すようにマスク材1
01をパターニングし、結晶異方性エッチングを行うこ
とによって、突出部777を形成することができる。次
に、図21(e)に示すように、遮光膜材料55および
反射膜材料51をスパッタや真空蒸着によって形成し、
チップ部5の先端に微小開口を形成する。最後に、光フ
ァイバー用溝32の不要な部分を取り除くことによっ
て、光マイクロカンチレバー100を形成することがで
きる。図23は、光ファイバー用溝32の上面図であ
る。図22(c)で説明した光ファイバー用溝32のパ
ターンの他に、図22(a)のマスク材101のパター
ンを変えることによって、図23(a)や図23(b)
のような光ファイバー用溝32を、図21(d)で説明
した工程によって形成することができる。図23(a)
に示す構造によれば、光ファイバー用溝32の不要な部
分を取り除く必要がないため、工程が簡略化できる。ま
た、図23(b)に示す構造によれば、図中Yで示す部
分がガイドとなるため、光ファイバーを光ファイバー用
溝32に導入しやすくなる。
【0073】この光マイクロカンチレバー100を、図
3の走査型近視野顕微鏡1000の光マイクロカンチレ
バー10に代えて用いることができる。
【0074】以上説明したように、本発明の光マイクロ
カンチレバー100によれば、光ファイバー用ガイド溝
32を形成する工程だけで、実施の形態3で述べた効果
を得ることができる。したがって、製造工程を簡略化す
ることができるため、安価な光マイクロカンチレバー1
00を提供することができる。また、図23(b)に示
す構造によれば、光ファイバーを容易にセットすること
ができるため、取扱が簡単になる。 (実施の形態8)図24は、本発明の実施の形態8に係
る光マイクロカンチレバーへの光導入部の構成図であ
る。
【0075】光マイクロカンチレバーの光導入部は、支
持部1上に形成された光導波路2のコア2aとクラッド
2bと、光導波路2に光を導入するための光伝搬体のコ
ア110とクラッド111からなる。コア2aとコア1
10は、L1の長さで接触している。コア2aとコア1
10の間隔は、数10〜数100nmである。L1の長
さは、500〜3000μmである。図には示していな
い光源から伝搬光Hをコア110に導入すると、L1の
部分でコア110からの浸み出し光がコア2aに結合す
る。したがって、コア2a中を伝搬光Hが伝搬すること
ができる。図24(b)は、図24(a)の状態におけ
る斜視図である。簡単のため、コア2aおよびコア11
0のみを示している。コア2aの幅W1は、5〜100
μmであり、コア110の幅W2は、W1よりも小さ
く、3〜50μmである。したがって、通常のマイクロ
メータの精度によって高い結合効率でコア2aに光を導
入することができる。
【0076】また、図24(c)に示すように、コア1
10の厚さを徐々に薄くした場合、図24(a)に示す
光導入部よりも高い結合効率を得ることができる。
【0077】以上説明したように、本発明の実施の形態
8に係る光導入部によれば、簡単に、高い結合効率を有
する光導入部を得ることができる。 (実施の形態9)図25は、本発明の実施の形態9に係
る光マイクロカンチレバー200の構成図である。光マ
イクロカンチレバー200は、光マイクロカンチレバー
100の構成要素の他に、遮光壁758を有している。
遮光壁758は、シリコーンゴムをはじめとする樹脂や
粘土からなる。遮光壁758の高さは、数100μm〜
数mmであり、厚さは、数10μm〜数mmである。
【0078】この光マイクロカンチレバー200を、図
3の走査型近視野顕微鏡1000の光マイクロカンチレ
バー10に代えて用いることができる。
【0079】遮光壁758によって、光ファイバー13
0と光導波路2との結合部で生じる散乱光を、チップ部
5の方向に漏れないようにすることが可能である。した
がって、光マイクロカンチレバー1000によれば、走
査型近視野顕微鏡において、S/N比の高い光学像を得
ることができる。また、測定試料が蛍光物質の場合、ブ
リーチングをはじめとする試料の損傷を防ぐことができ
る。さらに、S/N比の高い光信号を得られることか
ら、走査型近視野顕微鏡の走査速度を大きくすることが
できる。 (実施の形態10)図26は、本発明の実施の形態10
に係る光マイクロカンチレバー300の構成図である。
光マイクロカンチレバー300は、光マイクロカンチレ
バー100の構成要素の他に、遮光材759と遮光フィ
ルム760を有している。遮光材759は、遮光膜3上
に形成されている。遮光フィルム760は、遮光材75
9によって固定され、遮光フィルム760の他端は、光
ファイバー130の出射端を覆っている。
【0080】遮光材759は、シリコーンゴムをはじめ
とする樹脂や粘土からなる。遮光フィルム760は、ア
ルミニウムや銅などの金属やシリコーンゴムをはじめと
する樹脂からなる。遮光材759の厚さは、数10μm
〜1mm程度である。遮光フィルム760の厚さは、数
10〜数100μmである。したがって、遮光フィルム
760は、塑性変形または/および弾性変形によって、
移動可能である。
【0081】この光マイクロカンチレバー300を、図
3の走査型近視野顕微鏡1000の光マイクロカンチレ
バー10に代えて用いることができる。
【0082】光マイクロカンチレバー300によれば、
薄い遮光材759と遮光フィルム760によって実施の
形態9で述べた効果を得られる。したがって、光マイク
ロカンチレバー300は、光マイクロカンチレバー20
0よりも薄型化が可能である。また、遮光フィルム76
0が可動なため、光ファイバー130の位置決めを行う
ときは、光入射/出射端8が見える状態にすることがで
きる。したがって、光ファイバー130の位置決めを正
確に行うことができる。 (実施の形態11)図27は、本発明の実施の形態10
に係る光マイクロカンチレバー400の構成図である。
光マイクロカンチレバー400は、光マイクロカンチレ
バー100の構成要素の他に、遮光材759と遮光フィ
ルム760を有している。遮光フィルム760は、遮光
材759によって遮光膜3上に直接固定されている。
【0083】遮光材759は、シリコーンゴムをはじめ
とする樹脂や粘土からなる。遮光フィルム760は、ア
ルミニウムや銅などの金属やシリコーンゴムをはじめと
する樹脂からなる。遮光材759の厚さは、数10μm
〜1mm程度である。遮光フィルム760の厚さは、数
10〜数100μmである。
【0084】この光マイクロカンチレバー400を、図
3の走査型近視野顕微鏡1000の光マイクロカンチレ
バー10に代えて用いることができる。
【0085】光マイクロカンチレバー400によれば、
実施の形態11でのべた効果の他に、薄い遮光フィルム
760を薄い遮光材759によって固定しているため、
実施の形態10で説明した光マイクロカンチレバー30
0よりも小型化が可能である。また、遮光材759が、
直接空気と接触するため、遮光材759の乾燥が容易で
あるため、遮光フィルム760の固定を短時間で行うこ
とができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る光
マイクロカンチレバーによれば、光入射/出射端からの
伝播光を微小開口に導くように反射し、または微小開口
からの伝播光を光入射/出射端に導くように反射する反
射手段を設けるため、近視野光を生成するための伝播光
の損失を低減することができる。
【0087】また、請求項2に係る光マイクロカンチレ
バーによれば、光入射/出射端を通過する伝播光の光軸
に対して角度を有する部分を設けているため、大きな段
差を有する試料の表面の観察が可能となる。
【0088】また、請求項3に係る光マイクロカンチレ
バーによれば、光導波路が、コアと、そのコアの一方側
または両側またはコアの周囲に堆積されたクラッドとか
らなるため、光導波路を伝播する伝播光は外部に漏れな
くなり、また、伝播光が全反射条件で光導波路内を伝播
するため、伝播光を効率良く伝播することができる。
【0089】また、請求項4に係る光マイクロカンチレ
バーによれば、光導波路上に、チップ部が形成されてい
る側に遮光膜を設け、チップ部が形成されている側の反
対側に反射膜を設けているため、光導波路を伝播する伝
播光は外部に漏れなくなり、伝播光を効率良く伝播する
ことができる。
【0090】また、請求項5に係る光マイクロカンチレ
バーの製造方法によれば、基板に、所定の角度の段差を
形成する段差形成工程と、基板上に反射膜を堆積する反
射膜堆積工程と、その反射膜上に光導波路を堆積する光
導波路堆積工程と、反射膜と光導波路とを加工してチッ
プ部を形成するチップ部形成工程と、光導波路の上に遮
光膜を堆積する遮光膜堆積工程と、チップ部の先端に微
小開口を形成する微小開口形成工程と、光入射/出射端
となる側の基板を残して自由端となる側の基板を除去す
ることにより支持部を形成する支持部形成工程とを含む
ため、伝播光の損失を低減させた、量産性や均一性に優
れた光マイクロカンチレバーを容易に製造することがで
きる。
【0091】また、請求項6に係る光マイクロカンチレ
バーの製造方法によれば、段差形成工程で形成した段差
の角度を、反射膜堆積工程で堆積した反射膜により光入
射/出射端から伝播してきた伝播光を微小開口に導くこ
とができる角度、または微小開口から伝播してきた伝播
光を光入射/出射端に導くことができる角度としたた
め、近視野光を生成するための伝播光を効率良く反射す
ることができ、伝播光の損失を低減させた光マイクロカ
ンチレバーを容易に製造することができる。
【0092】また、請求項7に係る光マイクロカンチレ
バーによれば、光導波路の光入射/出射端と光学素子用
ガイドとの間に溝を形成することにより、光学素子を光
入射/出射端に近づて、伝播光の損失を低減させること
ができるので、強度の大きな近視野光を発生させること
ができる。
【0093】また、請求項8に係る光マイクロカンチレ
バーの製造方法によれば、基板に、少なくとも光導波路
の光入射/出射端となる個所付近に段差を形成する段差
形成工程と、基板に、光学素子用のガイドを形成するガ
イド形成工程と、基板上に光導波路を堆積する光導波路
堆積工程と、段差形成工程で段差を形成した個所の光導
波路を除去して光導波路の光入射/出射端を形成する入
射端形成工程と、光入射/出射端と光学素子用のガイド
との間の基板を加工して溝を形成する溝形成工程と、光
学素子用のガイド上の光導波路を除去して光学素子用の
ガイドを露出する光学素子用ガイド露出工程と、光入射
/出射端となる側の基板を残して自由端となる側の基板
を除去することにより支持部を形成する支持部形成工程
とを含むため、伝播光の損失を低減させた、量産性や均
一性に優れた光マイクロカンチレバーを容易に製造する
ことができる。
【0094】また、請求項9に係る光マイクロカンチレ
バーの製造方法によれば、基板に、少なくとも光導波路
の光入射/出射端となる個所付近に段差を形成する段差
形成工程と、基板に、光学素子用のガイド形成する光学
素子用ガイド形成工程と、基板上に反射膜を堆積する反
射膜堆積工程と、反射膜上に光導波路を堆積する光導波
路堆積工程と、光導波路を加工してチップ部を形成する
チップ部形成工程と、光導波路上に遮光膜を堆積する遮
光膜堆積工程と、チップ部の先端に微小開口を形成する
微小開口形成工程と、前記段差形成工程で段差を形成し
た個所の前記遮光膜と前記光導波路と前記反射膜とを除
去して光導波路の光入射/出射端を形成する入射端形成
工程と、前記光入射/出射端と前記光学素子用のガイド
との間の前記基板を加工して溝を形成する溝形成工程
と、前記光学素子用のガイド上の前記遮光膜と前記光導
波路と前記反射膜とを除去して前記光学素子用のガイド
を露出する光学素子用ガイド露出工程と、光入射/出射
端となる側の前記基板を残して自由端となる側の前記基
板を除去することにより支持部を形成する支持部形成工
程とを含むので、光学素子とのアライメントが容易で、
量産性や均一性に優れた光マイクロカンチレバーを得る
ことができる。
【0095】また、請求項10に係る光マイクロカンチ
レバーホルダによれば、光マイクロカンチレバーを支持
する光マイクロカンチレバー用ガイドと光マイクロカン
チレバーに光を入射させるための光学素子を支持する光
学素子用ガイドが形成されているため、光マイクロカン
チレバー用ガイドに光マイクロカンチレバーを、光学素
子用ガイドに光学素子をセットするだけで光マイクロカ
ンチレバーと光学素子をアライメントすることができ、
アライメントにかかる手間を省けることが可能となる。
【0096】また、請求項11に係る光マイクロカンチ
レバーによれば、前記ノーズ部によって、大きな段差を
有する試料の表面観察が可能となる。さらに、請求項1
2に係る光マイクロカンチレバーによれば、平坦なヘッ
ド部にチップ部を形成することができるため、チップ部
の形成が容易となる。
【0097】また、請求項13から請求項16に係る光
マイクロカンチレバーによれば、レンズによって、エネ
ルギー密度の高い光を微小開口に導くことができるため
微小開口から照射される近視野光の強度を大きくするこ
とができる。また、微小開口によって検出した光をレン
ズによってコリメートすることができるため、効率よく
検出光を検出器に導くことができる。
【0098】また、請求項17に係る光マイクロカンチ
レバーによれば、屈折率の高い材料によってチップが構
成されているため、前記微小開口から照射または/およ
び検出する近視野光の発生効率または/および検出効率
を高くすることができる。
【0099】したがって、走査型近視野顕微鏡におい
て、光像のS/N比が大きくなり、走査速度を大きくする
ことができる。また、近視野光の発生および/または検
出効率が大きいため、加工や分析といった応用分野に適
した光マイクロカンチレバーを提供できる。
【0100】また、請求項18に係る光マイクロカンチ
レバーによれば、光入射/出射端が光学素子用ガイド上
に突出しているため、光入射/出射端と、光学素子との
距離を短くすることができる。したがって、光導波路へ
の入射光または/及び光導波路からの出射光を効率よく
導入または/および検出することができる。
【0101】また、請求項19から請求項23に係る光
マイクロカンチレバーによれば、遮光手段によって、光
入射/出射端における散乱光がチップ部の方向に伝搬し
ないため、走査型近視野顕微鏡における光学像のS/N
比を向上させることができる。したがって、走査型近視
野顕微鏡の走査速度を向上させることができる。また、
遮光フィルムが可動であるため、光学素子と光導波路の
光入射/出射端との位置決めを観察しながら行うことが
できる。したがって、精度良く、かつ、容易に光学素子
の位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光マイクロカンチ
レバーを示す側断面図である。
【図2】図1の光マイクロカンチレバーの製造工程を示
す説明図である。
【図3】図1の光マイクロカンチレバーを用いた走査型
近視野顕微鏡を示す構成図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る光マイクロカンチ
レバーを示す側断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る光マイクロカンチ
レバーを示す側断面図である。
【図6】図5の光マイクロカンチレバーの光学素子用ガ
イドに光ファイバをセットした状態を示す説明図であ
る。
【図7】図5の光マイクロカンチレバーの製造工程を示
す説明図である。
【図8】図5の光マイクロカンチレバーの製造工程を示
す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る光マイクロカンチ
レバーホルダを示す模式図である。
【図10】図9の光マイクロカンチレバーホルダに光マ
イクロカンチレバーと光ファイバをセットした状態を示
す説明図である。
【図11】図9の光マイクロカンチレバーホルダに光マ
イクロカンチレバーと光ファイバをセットした状態を示
す説明図である。
【図12】従来の光ファイバプローブを示す側断面図で
ある。
【図13】光ファイバガイド溝を有する従来の光マイク
ロカンチレバーを示す側断面図である。
【図14】図13の光マイクロカンチレバーの光ファイ
バ用ガイドに光ファイバをセットした状態を示す説明図
である。
【図15】本発明の実施の形態5に係る光マイクロカン
チレバーを示す構成図である。
【図16】本発明の実施の形態5に係る光マイクロカン
チレバーの製造方法を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態6に係る光マイクロカン
チレバーを示す構成図である。
【図18】本発明の実施の形態6に係る光マイクロカン
チレバーの製造方法を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態7に係る光マイクロカン
チレバーを示す構成図である。
【図20】図19の光マイクロカンチレバーに光ファイ
バーを固定した状態を示す図である。
【図21】図19の光マイクロカンチレバーの突出部を
形成する方法を示す図である。
【図22】図19の光マイクロカンチレバーの突出部を
形成する方法を示す図である。
【図23】図19の光マイクロカンチレバーの光ファイ
バー用溝のパターンを示す図である。
【図24】本発明の実施の形態8に係る光マイクロカン
チレバーへの光導入部を示す構成図である。
【図25】本発明の実施の形態9に係る光マイクロカン
チレバーを示す構成図である。
【図26】本発明の実施の形態10に係る光マイクロカ
ンチレバーを示す構成図である。
【図27】本発明の実施の形態11に係る光マイクロカ
ンチレバーを示す構成図である。
【符号の説明】
1 支持部 2 光導波路 3 遮光膜 4 反射膜 5 チップ部 6 微小開口 7 ミラー 8 光入射/出射端 9 ノーズ部 10 光マイクロカンチレバー 20,30,80,90,100,200,300,4
00 光マイクロカンチレバー 31 支持部 32 ファイバー用ガイド溝 33 溝 41 基板 42,43 ガイド溝 50 シリコン基板 51 反射膜材料 52 導波路材料 53 マスク 55 遮光膜材料 56 マスク 58 フォトレジスト 70 シリコン基板 71,72 段差 74 反射膜材料 75 導波路材料 77 遮光膜材料 81 ヘッド部 91 チップ材料 92 レンズ 130 光ファイバー 501 試料 502 プリズム 503 微動機構 504 粗動機構 505 レンズ 506 光検出部 507 コンピュータ 508 サーボ機構 509 光源 510 レンズ 511 光電変換部 512 レーザ発振器 513 ミラー 758 遮光壁 759 遮光剤 760 遮光フィルム 1000 走査型近視野顕微鏡
フロントページの続き (72)発明者 光岡 靖幸 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 大海 学 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 笠間 宣行 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 市原 進 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 千葉 徳男 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA49 BB01 DD04 FF00 GG04 GG06 GG07 LL02 LL04 LL12 LL46 2F069 AA60 AA66 CC06 DD26 DD30 GG04 GG07 GG62 HH05 JJ12 LL04 MM34 MM38

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロ
    カンチレバーにおいて、 光入射/出射端と自由端とを有し、伝播光を伝播する光
    導波路と、 前記自由端に形成され、先端に微小開口が設けられたチ
    ップ部と、前記光入射/出射端から伝播してきた伝播光
    を前記微小開口に導くように反射し、または前記微小開
    口から伝播してきた伝播光を前記光入射/出射端に導く
    ように反射する反射手段と、を具備したことを特徴とす
    る光マイクロカンチレバー。
  2. 【請求項2】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロ
    カンチレバーにおいて、 光入射/出射端と自由端と、かつ前記光入射/出射端を
    通過する伝播光の光軸に対して角度を有するノーズ部分
    とを有し、伝播光を伝播する光導波路と、 前記自由端に形成され、先端に微小開口が設けられたチ
    ップ部と、前記光入射/出射端から伝播してきた伝播光
    を前記微小開口に導くように反射し、または前記微小開
    口から伝播してきた伝播光を前記光入射/出射端に導く
    ように反射する反射手段と、を具備したことを特徴とす
    る光マイクロカンチレバー。
  3. 【請求項3】 前記光導波路の少なくとも一部は、コア
    と、そのコアの一方側または両側またはコアの周囲に堆
    積されたクラッドとからなることを特徴とする請求項1
    から請求項2および請求項11から請求項12のいずれ
    かに記載の光マイクロカンチレバー。
  4. 【請求項4】 前記光導波路上に、前記チップ部が形成
    されている側に遮光膜を設け、前記チップ部が形成され
    ている側の反対側に反射膜を設けたことを特徴とする請
    求項1から請求項3および請求項11から請求項12の
    いずれかに記載の光マイクロカンチレバー。
  5. 【請求項5】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロ
    カンチレバーの製造方法において、 基板に、光導波路の型とする段差形成工程と、 前記基板上に反射膜を堆積する反射膜堆積工程と、 前記反射膜上に光導波路を堆積する光導波路堆積工程
    と、 前記光導波路を加工してチップ部を形成するチップ部形
    成工程と、 前記光導波路上に遮光膜を堆積する遮光膜堆積工程と、 前記チップ部の先端に微小開口を形成する微小開口形成
    工程と、 光入射/出射端となる側の前記基板を残して自由端とな
    る側の前記基板を除去することにより支持部を形成する
    支持部形成工程と、を含むことを特徴とする光マイクロ
    カンチレバーの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記段差形成工程で形成した前記段差の
    角度を、前記反射膜堆積工程で堆積した前記反射膜によ
    り前記光入射/出射端から伝播してきた伝播光を微小開
    口に導くことができる角度、または前記微小開口から伝
    播してきた伝播光を前記光入射/出射端に導くことがで
    きる角度とすることを特徴とする請求項5に記載の光マ
    イクロカンチレバー製造方法。
  7. 【請求項7】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロ
    カンチレバーにおいて、光導波路からなる片持ち梁と、
    前記片持ち梁の支持部と、前記光導波路の光入射/出射
    端と自由端とを有し、前記支持部に形成され、前記光導
    波路への入射光または、前記光導波路からの出射光に作
    用する光学素子の位置決めを行う光学素子用ガイドと、
    前記光入射/出射端と前記光学素子用ガイドとの間に設
    けられた溝を具備したことを特徴とする光マイクロカン
    チレバー。
  8. 【請求項8】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロ
    カンチレバーの製造方法において、 基板に、光導波路の型とする段差を形成する段差形成工
    程と、 前記基板に、光学素子用のガイドを形成する光学素子用
    ガイド形成工程と、 前記基板上に光導波路を堆積する光導波路堆積工程と、 光導波路の光入射/出射端を形成する光入射/出射端形
    成工程と、 前記光入射/出射端と前記光学素子用ガイドとの間の前
    記基板を加工して溝を形成する溝形成工程と、 前記光学素子用ガイド上の前記光導波路を除去して前記
    光学素子用ガイドを露出する光学素子用ガイド露出工程
    と、 光入射/出射端となる側の前記基板を残して自由端とな
    る側の前記基板を除去することにより支持部を形成する
    支持部形成工程と、を含むことを特徴とする光マイクロ
    カンチレバーの製造方法。
  9. 【請求項9】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロ
    カンチレバーの製造方法において、 基板に、光導波路の型とする段差を形成する段差形成工
    程と、 前記基板に、前記光導波路への入射光または、前記光導
    波路からの出射光に作用する光学素子の位置を固定する
    光学素子用ガイドを形成する光学素子用ガイド形成工程
    と、 前記基板上に反射膜を堆積する反射膜堆積工程と、 前記反射膜上に光導波路を堆積する光導波路堆積工程
    と、 前記光導波路を加工してチップ部を形成するチップ部形
    成工程と、 前記光導波路上に遮光膜を堆積する遮光膜堆積工程と、 前記チップ部の先端に微小開口を形成する微小開口形成
    工程と、 前記光導波路の光入射/出射端となる部分の前記遮光膜
    と前記光導波路と前記反射膜とを除去して光導波路の光
    入射・出射端を形成する光入射/出射端形成工程と、 前記光入射/出射端と前記光学素子用ガイドとの間の前
    記基板を加工して溝を形成する溝形成工程と、 前記光学素子用ガイド上の前記遮光膜と前記光導波路と
    前記反射膜とを除去して前記光学素子用のガイドを露出
    するガイド露出工程と、 光入射/出射端となる側の前記基板を残して自由端とな
    る側の前記基板を除去することにより支持部を形成する
    支持部形成工程と、を含むことを特徴とする光マイクロ
    カンチレバーの製造方法。
  10. 【請求項10】 光マイクロカンチレバーを支持する光
    マイクロカンチレバー用ガイドと、 前記光マイクロカンチレバーへの入射光または、前記光
    マイクロカンチレバーからの出射光に作用する光学素子
    の位置決めを行う光学素子用ガイドと、を具備すること
    を特徴とする光マイクロカンチレバーホルダ。
  11. 【請求項11】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、片持ち梁状の光導波路と、前
    記光導波路の自由端側に形成され、先端に微小開口を有
    するチップ部からなり、前記光導波路は、固定端側の光
    入射/出射端と、自由端と固定端の間に形成され、固定
    端における前記光導波路の光軸に対して角度を有するノ
    ーズ部と、前記光入射/出射端から伝播してきた伝播光
    を前記ノーズ部へ導き、または/および、前記微小開口
    によって検出し、前記ノーズ部を伝搬した光が、光入射
    /出射端に導くように反射する反射手段と、を具備した
    ことを特徴とする光マイクロカンチレバー。
  12. 【請求項12】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、 前記光導波路は、前記ノーズ部の先に前記固定端におけ
    る前記光導波路と略平行に延伸したヘッド部を有し、前
    記チップ部が前記ヘッド部に形成されていることを特徴
    とする請求項11に記載の光マイクロカンチレバー。
  13. 【請求項13】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、前記チップ部と前記反射手段
    との間に、レンズを有していることを特徴とする請求項
    1から請求項3および請求項11から請求項12のいず
    れかに記載の光マイクロカンチレバー。
  14. 【請求項14】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、前記レンズが、凸レンズであ
    ることを特徴とする請求項13に記載の光マイクロカン
    チレバー。
  15. 【請求項15】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、前記レンズが、フレネルレン
    ズであることを特徴とする請求項13に記載の光マイク
    ロカンチレバー。
  16. 【請求項16】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、前記レンズが、屈折率分布レ
    ンズであることを特徴とする請求項13に記載の光マイ
    クロカンチレバー。
  17. 【請求項17】走査型近視野顕微鏡に用いる光マイクロ
    カンチレバーにおいて、前記チップ部が、前記光導波路
    よりも高い屈折率を有する材料で形成されていることを
    特徴とする請求項1から3および請求項11から16の
    いずれかに記載の光マイクロカンチレバー。
  18. 【請求項18】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、基部と、前記基部に形成され
    た片持ち梁状の光導波路と、先端に微小開口を有し、前
    記片持ち梁の自由端側に形成されたチップ部と、前記光
    導波路の固定端側に位置する光入射/出射端と、前記基
    部上の前記光入射/出射端となる側に形成され、前記光
    導波路への入射光または、前記光導波路からの出射光に
    作用する光学素子の位置決めを行う光学素子用ガイドか
    らなり、 前記光入射/出射端が前記光学素子用ガイド上に突出し
    た形状となっていることを特徴とする光マイクロカンチ
    レバー。
  19. 【請求項19】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、基部と、前記基部に形成され
    た片持ち梁状の光導波路と、前記光導波路の固定端側に
    位置する光入射/出射端と、前記片持ち梁の自由端側に
    設けられ、先端に微小開口を有するチップ部からなり、
    前記光入射/出射端における散乱光が、前記チップ部の
    方向に伝搬しないような遮光手段を備えていることを特
    徴とする光マイクロカンチレバー。
  20. 【請求項20】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、 前記遮光手段が、前記基部および前記光導波路上に配置
    され、前記散乱光を遮光する壁であることを特徴とする
    請求項19に記載の光マイクロカンチレバー。
  21. 【請求項21】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、 前記遮光手段が、前記基部および前記光導波路上に配置
    された遮光剤と、前記遮光剤の上に配置された遮光フィ
    ルムからなり、前記遮光フィルムが、少なくとも前記光
    入射/出射端を覆うように配置されていることを特徴と
    する請求項19記載の光マイクロカンチレバー。
  22. 【請求項22】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、前記遮光手段が、前記基部お
    よび前記光導波路上に配置された遮光フィルムと、前記
    遮光フィルムの端の少なくとも一部を覆うように配置さ
    れた遮光剤からなり、前記遮光フィルムが、少なくとも
    前記入射/出射端を覆うように配置されていることを特
    徴とする請求項19記載の光マイクロカンチレバー。
  23. 【請求項23】 走査型近視野顕微鏡に用いる光マイク
    ロカンチレバーにおいて、前記遮光フィルムが、可動で
    あることを特徴とする請求項21から請求項22のいず
    れかに記載の光マイクロカンチレバー。
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