JP2000328171A - 無機摩擦材料 - Google Patents

無機摩擦材料

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JP2000328171A
JP2000328171A JP11144289A JP14428999A JP2000328171A JP 2000328171 A JP2000328171 A JP 2000328171A JP 11144289 A JP11144289 A JP 11144289A JP 14428999 A JP14428999 A JP 14428999A JP 2000328171 A JP2000328171 A JP 2000328171A
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JP
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vermiculite
graphite
sio2
friction
weight
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JP11144289A
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Yoshinari Kato
吉成 加藤
Tatsu Imoto
龍 猪本
Hiroyoshi Kobayashi
寛良 小林
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MK KASHIYAMA KK
Akechi Ceramics Co Ltd
Original Assignee
MK KASHIYAMA KK
Akechi Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高摩擦係数、高耐摩耗性を有するとともに、
相手材に対する攻撃性が低い金属系摩擦材料を提供す
る。 【解決手段】 金属マトリックスが銅合金からなるメタ
リック摩擦材料或いはサーメット摩擦材料において、重
量パーセント表示でバーミキュライトを0.5〜5%、
黒鉛を7〜20%、SiO2、Al2O3、ZrO2等の金
属酸化物若しくはそれらを含有する鉱物を10〜40%
含有させた自動車用無機摩擦材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のブレーキ
用材料、クラッチ用材料等に用いられる無機摩擦材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属系摩擦材料は、高温時においても摩
擦係数及び耐摩耗性が劣化しないという特徴を有し、自
動車のブレーキ用材料、クラッチ用材料等に用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
の高性能化及び使用条件の過酷化に伴い、従来の金属系
摩擦材料では、安定した摩擦係数及び耐摩耗性を維持す
ることが困難になっている。このため、金属系摩擦材料
の長所を活かして高負荷及び高温に耐えるとともに、相
手材に対する攻撃性の低い金属系摩擦材料の開発が要請
されている。本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、高摩擦係数、高耐摩耗性を有するとともに、相手材
に対する攻撃性が低い金属系摩擦材料を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の無機摩擦材料は、金属マトリックスが銅合
金からなるメタリック摩擦材料或いはサーメット摩擦材
料において、重量パーセント表示でバーミキュライトを
0.5〜5%、黒鉛を7〜20%、SiO2、Al2O
3、ZrO2等の金属酸化物若しくはそれらを含有する鉱
物を10〜40%含有させたことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用】本発明の無機摩擦材料の組成成分である
バーミキュライトは、SiO2やMgO等の金属酸化物
である。このため、摩擦係数を高める点で有効となる。
しかも層状構造であるため相手材に対する攻撃性が低
い。重量%表示で0.5%未満の含有率では顕著な効果
が生じない。重量%表示で5%を超える含有率では機械
的強度が低下する。黒鉛は、自己潤滑成分として400
℃付近まで潤滑性を有するとともに、耐摩耗性に大きな
効果を有する。重量%表示で7%未満の含有率では耐摩
耗性に顕著な効果が生じない。重量%表示で20%を超
える含有率では機械的強度が低下する。また、SiO
2、Al2O3、ZrO2等の金属酸化物若しくはそれらを
含有する鉱物は、高硬度であるため耐摩耗性に効果があ
るとともに、摩擦係数を高める点で有効となる。さら
に、相手材の付着物を除去する作用を有し、摩擦調整材
として有効である。重量%表示で10%未満の含有率で
は効果が不十分であり、重量%表示で40%を超える含
有率では、相手材に対する攻撃性が強く当該摩擦材料の
機械的強度の低下を招く。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下に示
す実施例1〜5及び比較例1〜2により説明する。各実
施例の無機摩擦材料の配合組成(重量%、以下同じ)及
び各比較例の無機摩擦材料の配合組成は表1の通りであ
る。
【0007】
【表1】
【0008】実施例1〜5における配合組成は、Fe、
FeW、ムライト及び酸化ジルコニウムについて同じと
し、バーミキュライトの配合を順次変えて、摩擦性能に
ほとんど影響のないCu含量で配合組成を100重量%
に調整した。また、比較例1における配合組成は、Cu
含量及びバーミキュライトを含有しない点以外は、実施
例1〜5の配合組成と同様である。比較例2について
は、Cu含量及びFeW6%を含有させる代わりにMo
6%含有させるとともに、黒鉛の含有量を10%とする
点で、比較例1と相違する。
【0009】上記表1に示した各配合組成で周知の粉末
冶金法により製造された各実施例及び比較例の無機摩擦
材料は、ディスクブレーキパッド材として以下の条件で
摩擦試験に供せられた。 慣性モーメント:53.9kg・m2 制動減速度:0.6G ブレーキ初速度:160km/hr 雰囲気温度:500℃及び600℃ 相手材:鋳鉄(FC−25材) 繰り返し回数:20回
【0010】上記摩擦試験の結果を表2及び表3に示
す。表2は雰囲気温度500℃の場合であり、表3は雰
囲気温度600℃の場合である。
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】表2に示すように雰囲気温度500℃で
は、比較例1及び比較例2の摩擦係数が0.28及び
0.26であるのに対して、実施例1〜5では0.30
〜0.34と何れも上昇している。摩耗量(mm/回)
については、比較例1及び比較例2がそれぞれ0.01
5及び0.018であるのに対して、実施例1〜5では
0.010〜0.014と何れも減少している。また、
比較例1及び比較例2では相手材に対して攻撃性が認め
られるが、実施例2〜4では殆ど攻撃性が認められず良
好であった。一方、実施例1と実施例5は、バーミキュ
ライトの配合量がそれぞれ0.5重量%と5%重量%で
あるため、相手材に対する攻撃性が認められた。
【0014】また、表3に示すように雰囲気温度600
℃では、比較例1及び比較例2の摩擦係数が0.20及
び0.21であるのに対して、実施例1〜5では0.2
5、〜0.29と何れも上昇している。摩耗量(mm/
回)については、比較例1及び比較例2がそれぞれ0.
022及び0.028であるのに対して、実施例1〜5
では0.009〜0.017と何れも減少している。ま
た、比較例1及び比較例2では相手材に対する攻撃性が
認められるが、実施例2〜4では殆ど攻撃性が認められ
ず良好であった。一方、実施例1と実施例5は、バーミ
キュライトの配合量がそれぞれ0.5重量%と5%重量
%であるため、相手材に対する攻撃性が認められた。
【0015】
【発明の効果】上記したように、本発明の無機摩擦材料
は、重量パーセント表示でバーミキュライトを0.5〜
5%、黒鉛を7〜20%、SiO2、Al2O3、ZrO2
等の金属酸化物若しくはそれらを含有する鉱物を10〜
40%含有させたもので、特にバーミキュライトを上記
の配合組成で含有させることにより、高温高負荷の使用
条件下での摩擦係数が上昇し、耐摩耗性が向上するとと
もに、相手材に対する攻撃性が認められず良好である等
の諸効果を有する。
フロントページの続き (72)発明者 小林 寛良 長野県佐久市長土呂1091 エムケーカシヤ マ株式会社内 Fターム(参考) 3J058 BA32 BA41 BA76 FA01 GA28 GA31 GA33 GA34 GA40 GA45 GA62 GA92 GA93 4K020 AA22 AA24 AC04 BB29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属マトリックスが銅合金からなるメタ
    リック摩擦材料或いはサーメット摩擦材料において、 重量パーセント表示でバーミキュライトを0.5〜5
    %、黒鉛を7〜20%、SiO2、Al2O3、ZrO2等
    の金属酸化物若しくはそれらを含有する鉱物を10〜4
    0%含有させたことを特徴とする無機摩擦材料。
JP11144289A 1999-05-25 1999-05-25 無機摩擦材料 Withdrawn JP2000328171A (ja)

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