JP2000327537A - 養毛剤及び毛髪用化粧料 - Google Patents
養毛剤及び毛髪用化粧料Info
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Abstract
髪の成長を促進し得る、養毛剤及び毛髪用化粧料を得る
こと。 【解決手段】 炭素数2〜8のヒドロキシ脂肪酸
のアルギニン塩,特に炭素数2〜6のヒドロキシ脂肪酸
のアルギニン塩を有効成分とする。
Description
ヒドロキシ脂肪酸のアルギニン塩、特に好ましくは炭素
数2〜6のヒドロキシ脂肪酸のアルギニン塩を有効成分
として含有する、養毛剤及び毛髪用化粧料に関する。
した毛髪用化粧料が開発されてきた。脱毛症のうち、男
性型脱毛症の占める割合が高いことから、特に抗アンド
ロゲン作用を有する成分の応用が検討され、活性型テス
トステロンであるジヒドロテストステロンの受容体への
結合を競合的に阻害するものや、テストステロンからジ
ヒドロテストステロンへの変換を触媒する酵素であるテ
ストステロン5α−リダクターゼを阻害するものが開示
されてきた。前者としては酢酸シプロテロンが、後者と
してはアンドロスタノン誘導体,ジシクロヘプテノン誘
導体,フェノキシブタン誘導体,トコフェリルキノン,
トロポロン誘導体,ユビキノン等の他、シソ科植物,キ
ク科植物をはじめ多くの植物の抽出物が挙げられる。
ジン-3-オキシド(ミノキシジル),セファランチン,ビ
タミンE誘導体,塩化カルプロニウム等、頭皮の血行促
進作用を有するものや、アデノシン三リン酸,ウロガス
トロン,バイカレイン,パンテテイン-S-スルホン酸,
奇数鎖脂肪酸誘導体といった毛母細胞をはじめ毛包を活
性化する作用を有するものの応用も検討されている。
ロン依存性の男性型脱毛症の他に、老化や栄養不良,ス
トレス等種々の原因により見られる。このような男性型
以外の脱毛症には、抗アンドロゲン作用を有する成分の
効果は期待できず、また上記した抗アンドロゲン作用を
有する成分の中には、副作用の発現が懸念されたり、化
粧料基剤中での安定性が悪かったり、作用効果が不十分
であったりするものも少なくなかった。さらに、植物抽
出物等天然物を基原とするものについては、一定の品質
のものを得るのが困難で、さらに化粧料への配合に際し
好ましくない色や臭いを有するものも多かった。
を有すると報告されたものについても、低濃度で十分な
作用効果の得られるものは少なく、安定性及び安全性上
問題のあるものも存在していた。
ては、頭皮の血行を促進し、発毛及び毛髪の成長を促進
し得る養毛剤及び毛髪用化粧料を得ることを目的とし
た。
に、鋭意検討した結果、炭素数2〜8のヒドロキシ脂肪
酸のアルギニン塩、特に炭素数2〜6のヒドロキシ脂肪
酸のアルギニン塩が、頭皮の血行を促進することを見い
だし、これを応用することにより、発毛及び毛髪成長促
進効果に優れ、製剤安定性及び安全性も良好で、使用感
的にも優れた養毛剤及び毛髪用化粧料を得ることがで
き、本発明を完成するに至った。
するヒドロキシ脂肪酸は、炭素数2〜8のヒドロキシ脂
肪酸が用いられる。具体的には、炭素数が2の2−ヒド
ロキシ酢酸(グリコール酸)、炭素数が3の2−ヒドロ
キシプロパン酸(2−ヒドロキシプロピオン酸,乳
酸),3−ヒドロキシプロパン酸(3−ヒドロキシプロ
ピオン酸,ヒドロアクリル酸),2,3−ジヒドロキシ
プロパン酸、炭素数が4の2−ヒドロキシブタン酸(2
−ヒドロキシ酪酸),3−ヒドロキシブタン酸(3−ヒ
ドロキシ酪酸),4−ヒドロキシブタン酸(4−ヒドロ
キシ酪酸),2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸
(メチル乳酸),2−ヒドロキシブタン二酸(リンゴ
酸),2,3−ジヒドロキシブタン二酸(酒石酸),3
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸,2−ヒドロキシ
−3−ブテン酸、炭素数が5のイタ酒石酸,オキシメチ
ルコハク酸(イタマル酸),2−ヒドロキシペンタン酸
(2−ヒドロキシ吉草酸,2−ヒドロキシバレリアン
酸),2,3−ジヒドロキシペンタン酸(2,3−ジヒ
ドロキシ吉草酸,2,3−ジヒドロキシバレリアン
酸),2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸,2−ヒド
ロキシ−2−メチルブタンジカルボン酸、炭素数が6の
2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸
(クエン酸),1−ヒドロキシトリカルボン酸(1−ヒ
ドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸,イソ
クエン酸),ガラクツロン酸,2−ケト−ガラクトン
酸,2−ヒドロキシヘキサン酸(2−ヒドロキシカプロ
ン酸),2−ヒドロキシ−2−メチルグルタル酸、炭素
数7のo−ヒドロキシ安息香酸(サリチル酸),3,
4,5−トリヒドロキシ安息香酸(没食子酸),キナ酸
(キニン酸),2−ヒドロキシヘプタン酸(2−ヒドロ
キシエナント酸)、炭素数が8の2−ヒドロキシ−2−
フェニル酢酸(マンデル酸),4−メチルサリチル酸,
3−メトキシサリチル酸,2−ヒドロキシオクタン酸
(2−ヒドロキシカプリル酸),3,4−ジヒドロキシ
フェニル酢酸,4−ヒドロキシフタル酸等が例示され
る。
の点から、炭素数2〜6の2−ヒドロキシ酢酸(グリコ
ール酸)、2−ヒドロキシプロパン酸(2−ヒドロキシ
プロピオン酸,乳酸),3−ヒドロキシプロパン酸(3
−ヒドロキシプロピオン酸,ヒドロアクリル酸),2,
3−ジヒドロキシプロパン酸、2−ヒドロキシブタン酸
(2−ヒドロキシ酪酸),3−ヒドロキシブタン酸(3
−ヒドロキシ酪酸),4−ヒドロキシブタン酸(4−ヒ
ドロキシ酪酸),2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
酸(メチル乳酸),2−ヒドロキシブタン二酸(リンゴ
酸),2,3−ジヒドロキシブタン二酸(酒石酸),3
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸,2−ヒドロキシ
−3−ブテン酸、イタ酒石酸,オキシメチルコハク酸
(イタマル酸),2−ヒドロキシペンタン酸(2−ヒド
ロキシ吉草酸,2−ヒドロキシバレリアン酸),2,3
−ジヒドロキシペンタン酸(2,3−ジヒドロキシ吉草
酸,2,3−ジヒドロキシバレリアン酸),2−ヒドロ
キシ−3−メチルブタン酸,2−ヒドロキシ−2−メチ
ルブタンジカルボン酸、2−ヒドロキシプロパン−1,
2,3−トリカルボン酸(クエン酸),1−ヒドロキシ
トリカルボン酸(1−ヒドロキシプロパン−1,2,3
−トリカルボン酸,イソクエン酸),ガラクツロン酸,
2−ケト−ガラクトン酸,2−ヒドロキシヘキサン酸
(2−ヒドロキシカプロン酸),2−ヒドロキシ−2−
メチルグルタル酸等が好ましく用いられ、さらには、乳
酸,2−ヒドロキシ酢酸を用いることが特に好ましい。
塩もしくはアルギニン塩を形成する状態で用いられる。
アルギニンとしては、D−アルギニン,DL−アルギニ
ン,L−アルギニンから選択される1種又は2種以上を
用いることができるが、その効果の点から、L−アルギ
ニンが最も好ましく、次いでDL−アルギニンが好まし
く用いられる。ヒドロキシ脂肪酸のアルギニン塩は、予
めアルギニン塩を形成させたものを用いてもよく、養毛
剤及び毛髪化粧料の調製時にヒドロキシ脂肪酸とアルギ
ニンを混合若しくは混合加熱することにより塩を形成さ
せてもよい。また養毛剤及び毛髪用化粧料担体又は基剤
中に、ヒドロキシ脂肪酸とアルギニンを共存させて用い
てもよい。本発明においては、これらのヒドロキシ脂肪
酸のアルギニン塩より、1種又は2種以上を選択して配
合する。
ギニン塩の配合量は、0.01重量%〜5重量%が好ま
しく、更にその効果の点から0.1重量%〜5重量%が
適当である。
ローション,乳剤,ゲル,クリーム,軟膏等の剤型で提
供することができ、ヘアーローション,ヘアートニッ
ク,ヘアーミルク,ヘアージェル,ヘアークリーム,ヘ
アーパック,ヘアートリートメント,ヘアーシャンプ
ー,ヘアーリンスといった形態の養毛剤及び毛髪用化粧
料として提供することができる。
粧料には、本発明の特徴を損なわない範囲で、油脂類,
低級アルコール類,多価アルコール類,界面活性剤,保
湿剤,細胞賦活剤,殺菌剤,防腐剤,紫外線吸収剤,香
料等、通常養毛剤や毛髪用化粧料において用いられる原
料や添加剤を含有させることができる。
ギニン塩の血行促進作用を以下に示す。
に塗布し、塗布前後の皮膚温の変化を測定することによ
り評価した。皮膚温の変化は、20〜60才代の健常成
人男女,合計30名の頭皮に、試料をそれぞれ塗布し、
塗布前及び塗布30分後の頭皮皮膚温を測定した。試料
及び結果を表1に示す。
ルギニン塩を塗布することにより、グリコール酸又はL
−アルギニンを単独で塗布した場合と比較して、頭皮皮
膚温の上昇が有意に大きくなり、血行が促進されている
ことが示された。
る。
(6)に添加,混合して均一に溶解する。
(6)に添加,混合して均一に溶解する。
ーで均一に乳化する。これを(4)〜(9)の溶液に添加,
混合し、均一とする。充填は缶に原液を充填し、バルブ
装着後,液化石油ガスを充填して行う。
(8)に溶解して添加,混合し、(9)を加えて増粘させ
る。
れに、予め溶解した(5)〜(8)の水相成分を加え、均一
に溶解する。
る。一方(4)〜(9)の水相成分を混合,加熱溶解し、8
0℃とする。これに前記油相を撹拌しながら加え、ホモ
ジナイザーにより均一に乳化する。冷却後50℃で(10)
〜(12)をそれぞれ添加し、混合する。
一に溶解して冷却し、50℃にて(8),(9)を添加,混
合し、均一に溶解する。
加熱する。一方(1)〜(4)の油相成分を混合し、70℃
に加熱する。前記水相に油相を添加してホモミキサーに
て乳化し、冷却後50℃にて(10)及び(11)を添加,混合
する。
び実施例6について、薄毛や脱毛症状を有するパネラー
による使用試験を行った。パネラーとしては、顕著な薄
毛や脱毛症状を有する20〜60才代の男性及び女性を
一群20名として用いた。各実施例において、グリコー
ル酸・L−アルギニン塩,乳酸・L−アルギニン塩,グ
リコール酸,L−アルギニンを精製水に代替し、それぞ
れ比較例1,比較例2及び比較例6とし、実施例及び比
較例を各群にブラインドにてそれぞれ1日2回、6ヶ月
間使用させた。使用試験開始前及び終了後の毛髪の状態
を写真撮影により表2に示す判定基準に従って評価して
点数化し、20名の平均値を算出して表3に示した。
施例使用群では、何れにおいても発毛及び毛髪成長の有
意な促進が認められていた。特に、グリコール酸・L−
アルギニン塩を5重量%含有する実施例1使用群では、
薄毛及び脱毛の顕著な改善が見られた。これに対し、各
比較例使用群では、毛髪の状態には殆ど変化は認められ
なかった。
25℃で6ヶ月間保存した場合に状態の変化は認められ
ず、良好な安定性を示した。また、男性パネラー30名
による48時間の閉塞貼付試験において皮膚刺激性は認
められず、男女パネラー35名による使用試験において
も、使用時の刺激感や不快感は認められなかった。
皮の血行を促進することにより、発毛及び毛髪成長を有
効に促進し得る、養毛剤及び毛髪用化粧料を得ることが
できた。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素数2〜8のヒドロキシ脂肪酸のアル
ギニン塩を配合してなる、養毛剤及び毛髪用化粧料。 - 【請求項2】 炭素数2〜6のヒドロキシ脂肪酸のアル
ギニン塩を配合してなる、養毛剤及び毛髪用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11136662A JP2000327537A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 養毛剤及び毛髪用化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11136662A JP2000327537A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 養毛剤及び毛髪用化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000327537A true JP2000327537A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15180574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11136662A Pending JP2000327537A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 養毛剤及び毛髪用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000327537A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1430933A3 (de) * | 2002-12-20 | 2004-09-29 | Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien | Kosmetische und pharmazeutische Zusammensetzungen enthaltend Steroidsulfatase-Inhibitoren und deren Verwendung zur Verminderung von Haarausfall |
JP2005536515A (ja) * | 2002-07-22 | 2005-12-02 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | ヘアケア用組成物 |
US7045550B2 (en) * | 2001-08-07 | 2006-05-16 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Polyamines and analogs for protecting cells during cancer chemotherapy and radiotherapy |
JP2009242396A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | L'oreal Sa | マデカッソシド及び/またはターミノロシド並びにアルギニン及び/またはその塩及び/またはその誘導体の組み合わせを含む組成物;ヒトケラチン線維の成長を誘導及び/または刺激するための、及び/またはヒトケラチン線維の損失を予防するための前記組み合わせの使用 |
-
1999
- 1999-05-18 JP JP11136662A patent/JP2000327537A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7045550B2 (en) * | 2001-08-07 | 2006-05-16 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Polyamines and analogs for protecting cells during cancer chemotherapy and radiotherapy |
JP2005536515A (ja) * | 2002-07-22 | 2005-12-02 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | ヘアケア用組成物 |
EP1430933A3 (de) * | 2002-12-20 | 2004-09-29 | Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien | Kosmetische und pharmazeutische Zusammensetzungen enthaltend Steroidsulfatase-Inhibitoren und deren Verwendung zur Verminderung von Haarausfall |
JP2009242396A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | L'oreal Sa | マデカッソシド及び/またはターミノロシド並びにアルギニン及び/またはその塩及び/またはその誘導体の組み合わせを含む組成物;ヒトケラチン線維の成長を誘導及び/または刺激するための、及び/またはヒトケラチン線維の損失を予防するための前記組み合わせの使用 |
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