JP2000327401A - スライドゲート用プレート - Google Patents
スライドゲート用プレートInfo
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- JP2000327401A JP2000327401A JP11132583A JP13258399A JP2000327401A JP 2000327401 A JP2000327401 A JP 2000327401A JP 11132583 A JP11132583 A JP 11132583A JP 13258399 A JP13258399 A JP 13258399A JP 2000327401 A JP2000327401 A JP 2000327401A
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- refractory
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- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
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- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Abstract
用を可能とし得るスライドゲート用プレートを提供す
る。 【解決手段】 一種若しくは二種以上の耐火物材料から
なる耐火物骨材75〜96wt%、比表面積が3000
cm2 /g以上、1000cm2 /g以下の二種の金属
粉末0.5〜5wt%、及び炭素質粉末2〜10wt%
の混合物に、外率で、熱効硬化樹脂3〜10wt%を添
加して混練し、成形後、焼成してなる。
Description
銑や溶鋼等の溶融金属の流量制御に使用されるスライド
ゲート用プレートに関する。
トとしては、一種若しくは二種以上の耐火物材料、炭化
硼素粉末、アルミニウム粉末及び炭素粉末の混合物に、
タール、ピッチ又は合成樹脂を適量添加して混練し、成
形後、焼成してなるもの(特公昭63−11312号公
報参照)、又、耐火物材料、アルミニウム−シコリン合
金粉末若しくはアルミニウム粉末とシリコン粉末の混合
粉末、及び炭素粉末の混合物に、有機結合剤を適量添加
して混練し、成形後、焼成してなるもの(特公昭61−
41861号公報参照)が知られている。前者のスライ
ドゲート用プレートは、炭化硼素あるいはアルミニウム
が他の耐火物粉末及び炭素粉末とそれぞれ反応すること
で強度を発現し、かつ、それらの反応生成物が複雑に絡
み合って特異な組織形態を示すと共に、優れた耐酸化性
を示すというものである。又、後者のスライドゲート用
プレートは、アルミニウムとシリコンを窒化あるいは炭
化させることで、機械的強度に優れ、かつ、耐食性に優
れたものとなるというものである。
ドゲート用プレートのうち、前者のものでは、炭化硼素
が溶融金属中の酸素と反応してガラス状の低融点化合物
を生成し、この低融点化合物が使用時に溶融金属流によ
って洗い流されるので、多数回の使用により組織脆弱化
あるいは強度の低下が進行し、摺動面の摩耗損傷が多く
なる不具合がある。又、後者のものでは、通常のCO,
CO2 ガス雰囲気において焼成した場合、その特徴であ
る窒化アルミニウムよりも炭化アルミニウムの方を生成
し易いので、焼成雰囲気を高濃度の窒素ガス雰囲気にし
なければならず、コスト高となる不具合がある。そこ
で、本発明は、大幅なコスト増を招くことなく、多数回
の使用を可能とし得るスライドゲート用プレートを提供
することを目的とする。
め、本発明のスライドゲート用プレートは、一種若しく
は二種以上の耐火物材料からなる耐火物骨材75〜96
wt%、比表面積が3000cm2 /g以上、1000
cm2 /g以下の二種の金属粉末0.5〜5wt%、及
び炭素質粉末2〜10wt%の混合物に、外率で、熱硬
化性樹脂3〜10wt%を添加して混練し、成形後、焼
成してなることを特徴とする。前記耐火物骨材は、アル
ミナ−ジルコニア系耐火物骨材であることが好ましい。
前記アルミナ−ジルコニア系耐火物骨材は、焼結アルミ
ナ系耐火物材料65〜80wt%、電融ジルコニア系耐
火物材料10〜20wt%、シリカ系耐火物材料0.5
〜5wt%、及び炭化珪素粉末0.5〜5wt%からな
ることが好ましい。
cm2 /g以上の金属粉末は、反応性が高く、焼成時に
蒸気化(ガス化)して耐火物の微細な組織まで分散し、
コークスブリーズ中あるいは添加した熱硬化性樹脂等の
カーボン源から発生するCO,CO2 ,N2 ,O2 等の
ガスと容易に反応し、酸化物あるいは窒化物等となり組
織を緻密化する。一方、比表面積が1000cm2 /g
以下の金属粉末は、反応ガスとの接触面積は少なく、融
点以上の熱を受けた場合、まず、表層部分がCO,CO
2 ,N2,O2 等のガスと反応し、酸化膜、炭化膜又は
窒化膜を形成し、その後、徐々に中心部分との反応が進
むので、比表面積が3000cm2 /g以上の金属粉末
と比較して反応性が低い。このため、融点を超える温度
で焼成を行っても、金属粉末の状態で残存することが多
く、使用時に溶融金属中の酸化物(例えば、FeO)を
還元(FeO+金属粉→Fe+金属酸化物)する。
t%未満であると、耐食性が低下する、一方、96wt
%を超えると、耐スポーリング性が低下する。混合物中
の耐火物骨材の添加量は、80〜95wt%が好まし
く、より好ましくは82〜90wt%である。
0.5wt%未満であると、耐火物の組織を緻密化する
効果が少ない、一方、5wt%を超えると、焼成時の金
属粉末の反応により耐火物の組織を破壊するおそれがあ
る。二種の金属粉末の添加量は、1.0〜4.0wt%
が好ましく、より好ましくは2.0〜3.0wt%であ
る。一方の金属粉末の比表面積が、3000cm2 /g
未満であると、一方の金属粉末が溶融、ガス化し難く、
耐火物の微細な組織まで分散し、組織を緻密化させるこ
とができなくなる。一方の金属粉末の比表面積は、35
00cm2 /g以上が好ましく、より好ましくは400
0cm2 /g以上である。他方の金属粉末の比表面積
が、1000cm2 /gを超えると、使用時に溶融金属
中の酸化物を還元する効果が得られ難く、かつ、比表面
積の異なる二種の金属粉末を添加併用する意義が失われ
る。他方の金属粉末の比表面積は、900cm2 /g以
下が好ましく、より好ましくは800cm2 /g以下で
ある。金属粉末としては、上述したような比表面積を有
するものであれば何ら制限されるものではないが、コス
トあるいは扱い易さ等の点から、アルミニウム(A
l)、シリコン(Si)、Al−マグネシウム(Mg)
合金、Si−Al合金、Mg等の粉末が用いられる。
%未満であると、耐熱衝撃性が低下する一方、10wt
%を超えると、耐食性が低下する。炭素質粉末の添加量
は、2〜8wt%が好ましく、より好ましくは4〜8w
t%である。
骨材としての焼結アルミナ系耐火物材料の添加量が、6
5wt%未満であると、耐食性が低下する、一方、80
wt%を超えると、耐スポーリング性が低下する。焼結
アルミナ系耐火物材料の添加量は、68〜78wt%が
好ましく、より好ましくは70〜75wt%である。
融ジルコニア系耐火物材料は、耐食性と耐スポーリング
性の向上に寄与する。電融ジルコニア系耐火物材料の添
加量が、10wt%未満であると、上記耐食性と耐スポ
ーリング性の向上効果がみられない、一方、20wt%
を超えると、ジルコニアの異常膨張を生じ、プレートの
製造が困難になる。電融ジルコニア系耐火物材料の添加
量は、10〜18wt%が好ましく、より好ましくは1
2〜15wt%である。
リカ系耐火物材料は、耐スポーリング性の向上に寄与す
る。シリカ系耐火物材料の添加量が、0.5wt%未満
であると、上記耐スポーリング性の向上効果がみられな
い、一方、5wt%を超えると、耐食性が低下する。シ
リカ系耐火物材料の添加量は、1〜4wt%が好まし
く、より好ましくは1〜2wt%である。
化珪素粉末は、強度の向上、低膨張化、酸化抑制に寄与
する。炭化珪素粉末の添加量が、0.5wt%未満であ
ると、上記強度の向上、低膨張化、酸化抑制効果がみら
れない、一方、5wt%を超えると、耐食性が低下す
る。炭化珪素の添加量は、1〜4wt%が好ましく、よ
り好ましくは1.5〜2wt%である。
タールを1回又は2回以上含浸してもよい。
て具体的な実施例と比較例を参照して説明する。 実施例1〜8 先ず、表1に示す割合のアルミナ−ジルコニア系耐火物
骨材(焼結アルミナ系耐火物材料、電融ジルコニア系耐
火物材料、シリカ系耐火物材料及び炭化珪素粉末からな
る)、比表面積が3000cm2 /g以上、1000c
m2 /g以上の二種の金属粉末(例えば、Al粉末)、
及び炭素質粉末(カーボン粉末)の混合物に、外率で、
結合材として熱硬化性樹脂(フェノール樹脂)4wt%
を添加して混練し、スライドゲート用プレートの形状に
成形し、乾燥後、コークスブリーズを充填させた還元性
雰囲気において1200℃の温度で焼成して各種のスラ
イドゲート用プレートを得た。各プレートの見掛気孔
率、圧縮強さ、耐食性及び耐熱衝撃性は、それぞれ表1
に示すようになった。
外周にループ状をなす帯板状の鉄皮を嵌着し、摺動面に
研削加工を施し、上、下ノズルと相俟ってスライドゲー
トを構成して80トン及び110トンの取鍋に実機使用
したところ、耐用回数は、表1に示すようになった。
骨材(焼結アルミナ系耐火物材料)、電融ジルコニア系
耐火物材料、シリカ系耐火物材料及び炭化珪素粉末から
なる)、比表面積が3000cm2 /g以上、3000
cm2 /g未満、1000cm2 /g超(表2において
は3000cm2 /g未満と記載されている)、及び1
000cm2 /g以下の三種の金属粉末(例えば、Al
粉末)、及び炭素質粉末(カーボン粉末)の混合物に、
外率で、結合材として、熱硬化性樹脂(フェノール樹
脂)4wt%を添加して混練し、スライドゲート用プレ
ートの形状に成形し、乾燥後、コークスブリーズを充填
させた還元性雰囲気において1200℃の温度で焼成し
て各種のスライドゲート用プレートを得た。各プレート
の見掛気孔率、圧縮強さ、耐食性及び耐熱衝撃性は、そ
れぞれ表2に示すようになった。
にルーブ状をなす帯板状の鉄皮を嵌着し、摺動面に研削
加工を施し、上、下ノズルと相俟ってスライドゲートを
構成して80トン及び100トンの取鍋に実機使用した
ところ、耐用回数は、表2に示すようになった。
(SS鋼)中に試料を10rpmで回転させながら60
分間浸漬し、浸漬部分の損傷量の多少によって判定し、
又、耐熱衝撃性は、1600℃の温度の溶鋼中に試料を
1分間浸漬し、取り出した後1分間送風して急冷する操
作を3回繰り返し、外観の亀裂の発生状況を観察して判
定した。
ゲート用プレートによれば、通常の製造方法によって得
られるので、大幅なコスト増を招くことがなく、又、比
表面積3000cm2 /g以上の金属粉末が組織を緻密
化する一方、比表面積1000cm2 /g以下の金属粉
末が溶融金属中の酸化物を還元するので、従来のものに
比べて強度及び耐食性を高めることができ、かつ、多数
回の使用ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 一種若しくは二種以上の耐火物材料から
なる耐火物骨材75〜96wt%、比表面積が3000
cm2 /g以上、1000cm2 /g以下の二種の金属
粉末0.5〜5wt%、及び炭素質粉末2〜10wt%
の混合物に、外率で、熱硬化性樹脂3〜10wt%を添
加して混練し、成形後、焼成してなることを特徴とする
スライドゲート用プレート。 - 【請求項2】 前記耐火物骨材が、アルミナ−ジルコニ
ア系耐火物骨材であることを特徴とする請求項1記載の
スライドゲート用プレート。 - 【請求項3】 前記アルミナ−ジルコニア系耐火物骨材
が、焼結アルミナ系耐火物材料65〜80wt%、電融
ジルコニア系耐火物材料10〜20wt%、シリカ系耐
火物材料0.5〜5wt%、及び炭化珪素粉末0.5〜
5wt%からなることを特徴とする請求項2記載のスラ
イドゲート用プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11132583A JP2000327401A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | スライドゲート用プレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11132583A JP2000327401A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | スライドゲート用プレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000327401A true JP2000327401A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15084739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11132583A Pending JP2000327401A (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | スライドゲート用プレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000327401A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5565908B2 (ja) * | 2008-12-18 | 2014-08-06 | 黒崎播磨株式会社 | プレートれんがの製造方法及びプレートれんが |
KR101823665B1 (ko) * | 2014-02-28 | 2018-01-30 | 구로사키 하리마 코포레이션 | 강의 주조용 내화물 및 슬라이딩 노즐 장치용 플레이트와 강의 주조용 내화물의 제조 방법 |
CN115947591A (zh) * | 2022-08-15 | 2023-04-11 | 河北国亮新材料股份有限公司 | 一种高碳含量的中温烧成金属结合铝锆碳滑板砖及其制备方法 |
-
1999
- 1999-05-13 JP JP11132583A patent/JP2000327401A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5565908B2 (ja) * | 2008-12-18 | 2014-08-06 | 黒崎播磨株式会社 | プレートれんがの製造方法及びプレートれんが |
KR101823665B1 (ko) * | 2014-02-28 | 2018-01-30 | 구로사키 하리마 코포레이션 | 강의 주조용 내화물 및 슬라이딩 노즐 장치용 플레이트와 강의 주조용 내화물의 제조 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20041124 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050107 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050225 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050830 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060104 |