JP2000326839A - 制動装置 - Google Patents

制動装置

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JP2000326839A
JP2000326839A JP11139503A JP13950399A JP2000326839A JP 2000326839 A JP2000326839 A JP 2000326839A JP 11139503 A JP11139503 A JP 11139503A JP 13950399 A JP13950399 A JP 13950399A JP 2000326839 A JP2000326839 A JP 2000326839A
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JP
Japan
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push rod
hydraulic pressure
valve
wheel cylinder
brake
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Withdrawn
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JP11139503A
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Inventor
Minoru Masuko
実 増子
Hiroshi Ikegami
洋 池上
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Akebono Research and Development Centre Ltd
Original Assignee
Akebono Research and Development Centre Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気系統に失陥が生じたときでもブレーキペダ
ルの操作により、機械的にブレーキを作動させることが
できる制動装置を提供する。 【解決手段】電子制御装置からの信号によって駆動され
るアクチュエータ8と、前記アクチュエータの作動によ
って移動するプッシュロッド18と、前記プッシュロッ
ドの移動によって流路を切り換えるバルブ12と、前記
バルブの切替えによってホイールシリンダに液圧を供給
することができるアキュムレータ4を備えてなる制動装
置であって、前記プッシュロッド18は前記アクチュエ
ータ4が不作動の時、ブレーキペダル1の踏み込みによ
って揺動するレバー27によって押圧され、前記バルブ
12を切り換えることができるようにしたことを特徴と
する制動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に制動力を
制御できる車両用の制動装置に関するものであり、さら
には、電気系統に失陥が生じたときでもブレーキペダル
の操作により、機械的にブレーキを作動させることがで
きる制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気的に制動力を制御するブ
レーキ装置として特開平10−258718号に記載さ
れたもの等が知られている。このブレーキ装置は、ブレ
ーキペダルの操作量を検出する圧力センサと、この圧力
センサの検出結果に応じて、ホイールシリンダへ加える
目標液圧に対応する電流値を演算し、この目標液圧にパ
ルス幅変調された三角波状のディザを重畳した駆動電流
を出力するコントローラと、駆動電流に応じた液圧をホ
イールシリンダに供給する手段とを備えており、電気的
にブレーキペダルの操作量に応じたブレーキ液圧を発生
できる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−258718号に記載された制動装置は、電
気的に失陥が発生した場合、正常ブレーキが作動しない
ため、車両を停止するためにはパークングブレーキを操
作するなどの通常ブレーキ作動とは異なる作動をする必
要がある。そのため、このような事態が発生すると、操
作が遅れたり、特に不慣れなドライバー等はパニックに
陥りブレーキ操作が出来ないなどの事態が発生する。
【0004】そこで、本発明は、制動中に仮に電気失陥
が発生しても、ブレーキペダルの通常操作によって機械
的に制動力を発生できる制動装置を提供し、上記問題点
を解決することを目的とする。
【0005】本発明は、制動中に仮に電気失陥が発生し
ても、ブレーキペダルの踏み込み量に応じて揺動するレ
バーによって、プッシュロッドを押圧移動し、このプッ
シュロッドの移動によってスプールバルブの流路を切換
えてブレーキ液圧を発生できるようにしたため、不慣れ
なドライバーであってもパニック等に陥いる事態を回避
でき、確実にブレーキ作動を行うことができる。また、
アキュムレータからの液圧を利用できるため、正常時と
ほぼ同様の軽い踏力で大きなブレーキ力を得ることがで
きる。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、電子制御装置からの信号によって
駆動されるアクチュエータと、前記アクチュエータの作
動によって移動するプッシュロッドと、前記プッシュロ
ッドの移動によって流路を切り換えるバルブと、前記バ
ルブの切替えによってホイールシリンダに液圧を供給す
ることができるアキュムレータを備えてなる制動装置で
あって、前記プッシュロッドは前記アクチュエータが不
作動の時、ブレーキペダルの踏み込みによって揺動する
レバーによって押圧され、前記バルブを切り換えること
ができるようにしたことを特徴とする制動装置であり、
前記レバーは前記アクチュエータが作動しプッシュロッ
ドを押圧している状態の時にホイールシリンダからの液
圧の作用によって揺動不能に構成されていることを特徴
とする制動装置である。
【0007】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本制動装置の全体構成図であ
る。図1において、1はブレーキペダル、1aはブレー
キペダルスイッチ、2はコンピュータ等からなる電子制
御装置、3はバッテリ、4はアキュムレータ、5はリザ
ーバ、6は常開型の電磁弁、7は液圧発生手段、8は電
動リニアアクチュエータ、9はホイールシリンダ、10
はチェック弁である。
【0008】液圧発生手段7は、本体11内にスプール
バルブ12を摺動自在に備えており、スプールバルブ1
2によって区画された液圧発生室13はホイールシリン
ダ9と連通している。液圧発生室13内にはスプールバ
ルブ12を図中右方に付勢するリターンスプリング14
が配置され、このスプリング14の付勢力によってスプ
ールバルブ12は非作動時(図示状態の時)には、本体
11に形成したストッパ15に当接している。スプール
バルブ12は内部に流路16を備えており、この流路1
6はスプールバルブ12の外周に形成した溝17に連通
しており、溝17と液圧発生室13とは常時連通された
状態となっている。溝17は、液圧発生手段7が非作動
の状態の時(即ち図示状態の時)にはリザーバ5と連通
して液圧発生室13を大気圧としており、スプールバル
ブ12が図中左方に移動した時にリザーバ5との連通を
絶つとともにアキュムレータ4と連通し、液圧発生室1
3を介してアキュムレータ4の液圧をホイールシリンダ
9に供給できるようになっている。
【0009】本体11内のスプールバルブ12と同軸方
向にはスプールバルブ12に隣接してプッシュロッド1
8が摺動自在に配置され、スプールバルブ12はこのプ
ッシュロッド18に当接しており、プッシュロッド18
は液圧発生手段7に取りつけた電動リニアアクチュエー
タ8の直動ロッド19に当接している。また、プッシュ
ロッド18の周囲には段付きピストン20および補助プ
ッシュ部材21が摺動自在に配置され、さらに段付きピ
ストン20の小径部20a端部と補助プッシュ部材21
との間に第3液室22を区画しこの第3液室22内に両
者が離れる方向に付勢する押しつけバネ23が配置され
ている。段付きピストン20はその大径部20bによっ
て本体11との間に第1液室24および第2液室25を
区画しており、第1液室24は電磁弁6を介してリザー
バ5と、また第2液室25は直接リザーバ5と連通して
いる。また、第1液室24は、段付きピストン20の小
径部20a端部と補助プッシュ部材21との間に区画さ
れる第3液室22とも常時連通している。第3液室22
はホイールシリンダ9から第3液室22側への流体の流
れを許容する機能を有するチェック弁10を介してホイ
ールシリンダ9と接続されている。また第3液室22は
補助プッシュ部材21の移動によりホイールシリンダ9
との連通が遮断されるようになっている。
【0010】補助プッシュ部材21は、非作動時にはプ
ッシュロッド18との間に隙間Sが形成されるように構
成されており、この補助プッシュ部材21を貫通して直
動ロッド19が配置されている。補助プッシュ部材21
の図中右側端部は、支点26によって揺動自在に支持さ
れているレバー27の端部に当接しており、レバー27
が支点26を中心に図中左方に揺動すると補助プッシュ
部材21が図中左方に移動し、前述の隙間Sがなくなる
とプッシュロッド18と当接してプッシュロッド18を
左方に移動できるようになっている。レバー27の他端
側はワイヤ等の線材28によってブレーキペダル1に接
続されており、ブレーキペダル1が踏み込まれると、ワ
イヤ28によってレバー27を揺動させることができる
ようになっている。また、前述のバッテリ3、電磁弁
6、電動リニアアクチュエータ8は電子制御装置2と電
気的に接続されている。図中31、32、33、34は
シール部材である。
【0011】以上のように構成された制動装置の作動を
説明する。 〔正常作動時〕運転者がブレーキぺダル1を踏み込みむ
とその踏み込み量をブレーキペダルスイッチ1aが検知
しその信号が電子制御装置2に入力され、その踏み込み
量に応じた駆動電流によって電動リニアアクチュエータ
8が駆動される。また、同時に電磁弁6がリザーバ5と
第1液室24との連通を遮断する。この時、ブレーキペ
ダル1とワイヤ28によって接続されているレバー27
にも操作力が働くが、押しつけバネ23の設定により、
ブレーキペダル1をある程度踏み込まないと補助プッシ
ュ部材21は移動しない構成となっているため、電動リ
ニアアクチュエータ8の直動ロッド19が先ず移動す
る。
【0012】電動リニアアクチュエータ8が駆動すると
直動ロッド19が図中左方に移動し、プッシュロッド1
8を移動し、スプールバルブ12を移動して、スプール
バルブ12の周囲に形成した溝17をリザーバ5と遮断
しアキュムレータ4と連通する。この結果、アキュムレ
ータ4からの液圧が溝17→流路16→液圧発生室13
を介してホイールシリンダ9に供給され、ブレーキが働
く。また、ホイールシリンダ9で発生した液圧はチェッ
ク弁10を介して第3液室22に流入し、さらに第1液
室24に作用して、段付きピストン20を押しつけバネ
23の付勢力に抗して図中右方に移動し、補助プッシュ
部材21をレバー27に押圧する。ここで、ブレーキペ
ダル1の踏力がさらに上昇するとレバー27が押しつけ
バネ23の付勢力に打ち勝って移動しようとするが段付
きピストン20に作用するホイールシリンダ9からの液
圧相当の力が働かない限りレバー27は動かない。この
結果、ホイールシリンダ9の液圧は電動リニアアクチュ
エータ8の駆動力によってのみ制御されることになる。
【0013】また、スプールバルブ12にはホイールシ
リンダ9からの液圧が作用しているためスプールバルブ
12はこの液圧によって図中右方への力が働いており、
この力と電動リニアアクチュエータ8の推力がバランス
した液圧で制御される。なお、アンチロック制御が開始
され踏力に対して液圧を低く制御しようとした場合で
も、段付きピストン20によりレバー27が固定された
状態で維持されるため、ホイールシリンダ9は電動リニ
アアンチロックの力相当の圧力で制御される。
【0014】〔電気的失陥が発生した時〕電気的失陥が
発生すると、電動リニアアクチュエータ8は作動せずプ
ッシュロッド18を移動させることができない。この結
果、段付きピストン20にはホイールシリンダ9からの
液圧が作用せず、補助プッシュ部材21にも力が作用し
ない。このためブレーキペダル1にある程度の踏力が働
くと、ワイヤ28によってレバー27が支点26を中心
に揺動し、補助プッシュ部材21を押圧する。補助プッ
シュ部材21が押し込まれると、隙間Sがなくなり、補
助プッシュ部材21とプッシュロッド18が当接し、さ
らに補助プッシュ部材21の押し込みによりプッシュロ
ッド18が移動する。プッシュロッド18の移動により
スプールバルブ12が移動し、アキュムレータ4と液圧
発生室13を連通し、アキュムレータ4からの液圧がホ
イールシリンダ9に供給されブレーキが作動する。ま
た、ホイールシリンダ9からの液圧はチェック弁10を
介して第3液室22に作用しようとするが、第3液室2
2は補助プッシュ部材21の移動によりホイールシリン
ダ9との連通が遮断された状態となっているため、第3
液室22には流入することはなく第1液室24は大気圧
を維持した状態となっている。
【0015】以上のように電気的失陥が発生しても、ブ
レーキペダル1の操作によってアキュムレータ4からの
液圧を利用したブレーキ作動を実現できるため、正常時
とほぼ同様な軽い踏力で大きなブレーキ力を得ることが
できる。なお、上記実施形態において、電磁弁6および
チェック弁10を無くすことも可能である。この場合、
レバー27に作用する力よりも、ホイールシリンダ9の
液圧を受けて段付きピストン20に働く力を十分に大き
く設定しておく。これによってアンチロック制御時に
も、電動リニアアクチュエータ8によってホイールシリ
ンダ9圧をブレーキペダル踏力相当の液圧よりも低く制
御してもレバー27は作動することがない。ただし、こ
の場合ホイールシリンダ圧をブレーキペダル踏力相当の
液圧よりも低く制御する幅には限界がある。
【0016】なお、本発明による制動装置は、ブレーキ
システムを複数系統で構成した場合夫々の系統に設ける
ことが可能である。また、実施形態で述べた各種センサ
およびそれらの信号の処理の仕方は本発明の特徴ではな
く、種々の公知のセンサーおよび信号の処理手段を本発
明に係る制動装置に適用できる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
制動中に仮に電気失陥が発生しても、ブレーキペダルの
踏み込み量に応じて揺動するレバーによって、プッシュ
ロッドを押圧移動し、このプッシュロッドの移動によっ
てブレーキ液圧を発生できるようにしたため、不慣れな
ドライバーであってもパニック等に陥いる事態を回避で
き、確実にブレーキ作動を行うことができる。また、ア
キュムレータからの液圧を利用できるため、正常時とほ
ぼ同様な軽い踏力で大きなブレーキ力を得ることができ
る、等の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる制動装置の全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 コンピュータ等からなる電子制御装置 3 バッテリ 4 アキュムレータ 5 リザーバ 6 常開型電磁弁 7 液圧発生手段 8 電動リニアアクチュエータ 9 ホイールシリンダ 10 チェック弁 11 本体 12 スプールバルブ 13 液圧発生室 14 スプリング 15 ストッパ 16 流路 17 溝 18 プッシュロッド 19 直動ロッド 20 段付きピストン 21 補助プッシュ部材 22 第3液室 23 押しつけバネ 24 第1液室 25 第2液室 26 支点 27 レバー 28 ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子制御装置からの信号によって駆動され
    るアクチュエータと、前記アクチュエータの作動によっ
    て移動するプッシュロッドと、前記プッシュロッドの移
    動によって流路を切り換えるバルブと、前記バルブの切
    替えによってホイールシリンダに液圧を供給することが
    できるアキュムレータを備えてなる制動装置であって、
    前記プッシュロッドは前記アクチュエータが不作動の
    時、ブレーキペダルの踏み込みによって揺動するレバー
    によって押圧され、前記バルブを切り換えることができ
    るようにしたことを特徴とする制動装置。
  2. 【請求項2】前記レバーは前記アクチュエータが作動し
    プッシュロッドを押圧している状態の時にホイールシリ
    ンダからの液圧の作用によって揺動不能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
JP11139503A 1999-05-20 1999-05-20 制動装置 Withdrawn JP2000326839A (ja)

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Cited By (4)

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Effective date: 20060801