JP2001130400A - ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置 - Google Patents

ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置

Info

Publication number
JP2001130400A
JP2001130400A JP31493699A JP31493699A JP2001130400A JP 2001130400 A JP2001130400 A JP 2001130400A JP 31493699 A JP31493699 A JP 31493699A JP 31493699 A JP31493699 A JP 31493699A JP 2001130400 A JP2001130400 A JP 2001130400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
simulator
hydraulic pressure
pedal
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31493699A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Kusano
彰仁 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP31493699A priority Critical patent/JP2001130400A/ja
Publication of JP2001130400A publication Critical patent/JP2001130400A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ操作初期において好適なペダル操作
フィーリングを得ることができ、且つ、マスターシリン
ダのピストンの固着等の異常を検出することができるペ
ダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置を提
供する。 【解決手段】マスターシリンダ12には第1及び第2ピ
ストン23,24が収容されて、第1液室35及び第2
液室36が形成されている。第1及び第2液室35,3
6には、それぞれ第1及び第2ペダルストロークシミュ
レータ17,18が接続されている。ブレーキペダル1
1の操作による第1及び第2ピストン23,24の摺動
によって第1及び第2液室35,36に発生する液圧に
基づき第1及び第2シミュレータピストン43,53を
押し下げて、ブレーキペダル11のストロークを発生す
る。第1シミュレータピストン43が摺動を開始すると
きの第1液室35の液圧は、第2ピストン24が摺動を
開始するときの第1液室35の液圧よりも低く設定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペダルストローク
シミュレータ付き車両ブレーキ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両ブレーキ装置として種々のも
のが提案されており、例えば特開昭58−39551号
公報に記載されたものが知られている。同公報記載の装
置においては、運転者のブレーキ操作を電気的に検出
し、その検出結果に基づいてパワー液圧源の液圧を車輪
ブレーキに加える等して車輪に対する所要の制動力制御
を行っている。
【0003】このブレーキ装置は、上記パワー液圧源の
失陥時等において、運転者のブレーキ操作に基づき車輪
ブレーキに加える液圧を発生するタンデム型のマスター
シリンダを備えている。このマスターシリンダ内には、
ブレーキペダルに連結された第1ピストンと、底壁側に
配置された第2ピストンとを備えている。そして、第1
ピストンと第2ピストンとの間、及び第2ピストンと底
壁との間には、それぞれ第1液室及び第2液室が形成さ
れている。パワー液圧源の失陥時等においては、ブレー
キペダルの操作(踏力)に応じてこれら第1及び第2液
室に発生する液圧が、それぞれ対応する車輪ブレーキに
加えられて車輪に対する制動力を発生する。
【0004】上記第2液室には、距離シミュレータが接
続されている。この距離シミュレータは、上記パワー液
圧源の正常時において、ブレーキペダルの操作(踏力)
に応じて発生する第2液室の液圧に基づき、同距離シミ
ュレータのピストンを押し下げることで、同操作(踏
力)に応じたブレーキペダルのストロークを発生し、ペ
ダル操作フィーリングを運転者に伝えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このブレー
キ装置においては、上記距離シミュレータが第2液室に
接続されているため、ブレーキペダルがストロークを開
始するためには、マスターシリンダの第1及び第2ピス
トンがともに摺動して第2液室に液圧を発生し、更にこ
の液圧によって距離シミュレータのピストンを摺動させ
る(押し下げる)必要がある。従って、これら第1及び
第2ピストン、距離シミュレータのピストンが全て摺動
開始する荷重が比較的大きいことから、運転者にはブレ
ーキ操作初期のブレーキペダルが重く感じられ、ペダル
操作フィーリングがよくなかった。
【0006】なお、このように摺動開始荷重が大きくな
ることによってブレーキ操作初期のブレーキペダルが重
く感じられることを回避するために、第1液室に上記距
離シミュレータを接続することが考えられる。この場
合、マスターシリンダの第1ピストンのみが摺動して第
1液室に液圧を発生すれば、この液圧によって距離シミ
ュレータのピストンを摺動させ、ブレーキペダルがスト
ロークを開始する。従って、運転者にはブレーキ操作初
期のブレーキペダルが軽く感じられ、ペダル操作フィー
リングが良好となる。
【0007】しかしこの場合、パワー液圧源の正常時に
は、ブレーキペダルの操作において第1ピストンのみが
摺動して第1液室に液圧を発生すれば、上記距離シミュ
レータのピストンを押し下げてブレーキペダルがストロ
ークを開始し、上記ペダル操作フィーリングが得られる
こととなる。従って、上記パワー液圧源が正常である通
常は、第2ピストンが摺動することはないため、同第2
ピストンが固着等するという別の問題が生じてしまう。
また、このような固着等の異常が発生したとしてもこの
異常がペダル操作フィーリングとして運転者に伝えられ
ることがないため、この状態が放置されることとなる。
【0008】本発明の目的は、ブレーキ操作初期におい
て好適なペダル操作フィーリングを得ることができ、且
つ、マスターシリンダのピストンの固着等の異常を検出
することができるペダルストロークシミュレータ付き車
両ブレーキ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、運転者のブレーキ操作
の検出結果に基づき、車輪ブレーキの液圧を制御して各
車輪に対する制動力を制御するペダルストロークシミュ
レータ付き車両ブレーキ装置において、ブレーキペダル
に連結される第1ピストンと、第2ピストンとが収容さ
れ、これら第1ピストン及び第2ピストンの間、及び該
第2ピストンの第1ピストンと対向しない側にそれぞれ
第1液室及び第2液室が形成されるマスターシリンダ
と、第1シミュレータピストンを備えて前記第1液室に
連通され、前記ブレーキペダルの操作による前記第1ピ
ストンの摺動によって該第1液室に発生する液圧に基づ
き該第1シミュレータピストンを摺動させて、該ブレー
キペダルのストロークを発生する第1ペダルストローク
シミュレータと、第2シミュレータピストンを備えて前
記第2液室に連通され、前記第1液室の液圧による前記
第2ピストンの摺動によって該第2液室に発生する液圧
に基づき該第2シミュレータピストンを摺動させて、該
ブレーキペダルのストロークを発生する第2ペダルスト
ロークシミュレータとを備え、前記第1シミュレータピ
ストンが摺動を開始するときの前記第1液室の液圧は、
前記第2シミュレータピストンが摺動を開始するときの
前記第1液室の液圧よりも低く設定されていることを要
旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置
において、前記第1シミュレータピストンが摺動を開始
するときの前記第1液室の液圧は、前記第2ピストンが
摺動を開始するときの前記第1液室の液圧よりも低く設
定されていることを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のペダルストロークシミュレータ付き車両ブレー
キ装置において、前記第1シミュレータピストンが摺動
限界位置に達するときの前記第1液室の液圧は、前記第
2シミュレータピストンが摺動を開始するときの前記第
1液室の液圧よりも高く設定されていることを要旨とす
る。
【0012】(作用)請求項1及び2に記載の発明の構
成によれば、上記第1シミュレータピストンが摺動を開
始するときの第1液室の液圧は、上記第2シミュレータ
ピストンが摺動を開始するときの第1液室の液圧よりも
低く設定されている。従って、ブレーキペダルの踏力
(第1ピストンへの操作力)が小さく第1液室に発生す
る液圧が低い場合には、上記第2シミュレータピストン
を摺動させることなく第1シミュレータピストンが摺動
を開始する。このため、ブレーキペダルの踏力が比較的
小さなブレーキ操作の初期においても、第1シミュレー
タピストンを摺動し、同操作(踏力)に応じたブレーキ
ペダルのストロークを発生して、好適なペダル操作フィ
ーリングが運転者に伝えられる。
【0013】また、ブレーキペダルの踏力(第1ピスト
ンへの操作力)が大きく第1液室に発生する液圧が高い
場合には、第2ピストンが摺動して、第2液室に液圧を
発生する。そして、この液圧に基づき上記第2シミュレ
ータピストンを第1シミュレータピストンとともに摺動
する。従って、上記第2ピストンが所定位置に保持され
続けることはないため、同第2ピストンが固着したりす
ることは回避される。
【0014】また、上記第1及び第2シミュレータピス
トンを摺動することにより発生するブレーキペダルのス
トロークが、ペダル操作フィーリングとして運転者に伝
えられるため、例えば上記第1若しくは第2ピストンに
固着等の異常が発生した場合にも、この異常がペダル操
作フィーリングとして直ちに運転者に伝えられるため、
整備所への待避行動等の迅速な処置が可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明の構成によれば、上
記第1シミュレータピストンが摺動限界位置に達すると
きの第1液室の液圧は、上記第2シミュレータピストン
が摺動を開始するときの第1液室の液圧よりも高く設定
されている。従って、ブレーキペダルの踏力(第1ピス
トンへの操作力)が大きく第1液室に発生する液圧が高
い場合には、上記第1シミュレータピストンが摺動限界
位置に達する前に、上記第2シミュレータピストンが第
1シミュレータピストンとともに摺動し、同操作(踏
力)に応じたブレーキペダルのストロークを発生する。
従って、例えば第1シミュレータピストンのみが摺動す
る状態から第1及び第2シミュレータピストンがともに
摺動する状態への移行は円滑なものとされ、好適なペダ
ル操作フィーリングが運転者に伝えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車両ブ
レーキ装置の一実施形態を図1〜図2に従って説明す
る。なお、本実施形態の車両ブレーキ装置は、運転者の
ブレーキ操作を電気的に検出して各車輪に対する制動力
を制御するEHB(Electro-hydraulicBrake )機能
と、同EHB機能の失陥時等において作動する通常ブレ
ーキ機能とを有している。
【0017】図1は、本発明に係る車両ブレーキ装置を
示す概略構成図である。同図に示されるように、車両ブ
レーキ装置10は、ブレーキペダル11と、タンデム型
のマスターシリンダ12と、ブレーキ液を貯留するブレ
ーキ液リザーバ13と、各車輪14(同図においては、
1つのみ図示)に配設され、加えられた液圧に応じて同
車輪14に対する制動力を発生する車輪ブレーキ15
と、パワー液圧源16と、同パワー液圧源16の正常時
においてブレーキペダル11のストロークを発生するた
めの第1ペダルストロークシミュレータ17及び第2ペ
ダルストロークシミュレータ18と、電子制御装置19
とを備えている。
【0018】前記マスターシリンダ12は、上記パワー
液圧源16の失陥時等において上記車輪ブレーキ15に
加える液圧を発生するためのものである。このマスター
シリンダ12は、略有底筒状のシリンダ21を備えてお
り、同シリンダ21の内部には、前記ブレーキペダル1
1と入力ロッド22を介して連結された第1ピストン2
3、及び第2ピストン24が液密的に摺動自在に配設さ
れている。また、第1ピストン23と第2ピストン24
との間、及び第2ピストン24とシリンダ21の底壁2
1aとの間には、それぞれ第1ピストン戻しスプリング
25及び第2ピストン戻しスプリング26が所定の付勢
力を有して取り付けられている。これら第1及び第2ピ
ストン戻しスプリング25,26は、上記ブレーキペダ
ル11の非操作時において同ブレーキペダル11(第1
及び第2ピストン23,24)を復帰状態に戻す。
【0019】上記第1ピストン23及び第2ピストン2
4の外周側には、前記ブレーキ液リザーバ13とそれぞ
れ第1液路31及び第2液路32を介して常時、連通さ
れる第1環状液室33及び第2環状液室34が形成され
ている。また、上記第1ピストン23と第2ピストン2
4との間、及び第2ピストン24とシリンダ21の底壁
21aとの間には、それぞれ第1液室35及び第2液室
36が形成されている。これら第1及び第2液室35,
36は、上記ブレーキペダル11の非操作時(第1及び
第2ピストン23,24が復帰状態にあるとき)には、
それぞれ第3液路37及び第4液路38を介して上記ブ
レーキ液リザーバ13に連通され、同ブレーキペダル1
1の操作時には、同ブレーキ液リザーバ13と遮断され
る。従って、上記ブレーキペダル11の操作(踏力)に
基づき第1及び第2ピストン23,24が移動すると、
その操作力に応じた大きさの液圧がこれら第1及び第2
液室35,36にそれぞれ発生する。
【0020】上記第1及び第2液室35,36は、それ
ぞれ常開型の電磁開閉弁39を介して各対応する車輪ブ
レーキ15に接続されている(第2液室36については
図示略)。従って、上記電磁開閉弁39がオフ状態(非
通電状態)のときには、上記第1及び第2液室35,3
6と車輪ブレーキ15とは連通される。このため、上記
ブレーキペダル11の操作(踏力)に基づく第1及び第
2ピストン23,24の移動によって第1及び第2液室
35,36に発生した液圧が各対応する車輪ブレーキ1
5に加えられて車輪14に対する制動力が発生する。一
方、上記電磁開閉弁39がオン状態(通電状態)のとき
には、同第1及び第2液室35,36と車輪ブレーキ1
5とは遮断される。
【0021】また、上記第1液室35は、常閉型の電磁
開閉弁41を介して前記第1ペダルストロークシミュレ
ータ17に接続されている。この第1ペダルストローク
シミュレータ17は、略有底筒状に形成された第1シミ
ュレータシリンダ42と、同第1シミュレータシリンダ
42内に摺動自在に設けられた第1シミュレータピスト
ン43と、第1シミュレータシリンダ42の底壁及び第
1シミュレータピストン43間に介装された第1シミュ
レータスプリング44とを備えている。そして、上記第
1シミュレータピストン43には、上記電磁開閉弁41
に接続された第1シミュレータ液室45が形成されてい
る。従って、上記電磁開閉弁41がオフ状態のときに
は、上記第1液室35と第1ペダルストロークシミュレ
ータ17の第1シミュレータ液室45とは遮断される。
また、上記電磁開閉弁41がオン状態のときには、上記
第1液室35と上記第1シミュレータ液室45とは連通
される。このため、上記ブレーキペダル11の操作(踏
力)に基づく第1ピストン23の移動によって発生する
第1液室35の液圧が上記第1シミュレータ液室45に
加えられる。この液圧に基づき、上記第1シミュレータ
ピストン43を第1シミュレータスプリング44の付勢
力に抗して押し下げることで、上記操作(踏力)に応じ
たブレーキペダル11のストロークを発生する。
【0022】なお、本実施形態においては、上記第1シ
ミュレータピストン43が摺動を開始するときの第1液
室35の液圧が、前記マスターシリンダ12の第2ピス
トン24が摺動を開始するときの液圧(第1液室35の
液圧)よりも低くなるように上記第1及び第2ピストン
戻しスプリング25,26、第1シミュレータスプリン
グ44の取付荷重、ばね定数等が設定されている。従っ
て、ブレーキペダル11の踏力(第1ピストン23への
操作力)が小さく第1液室35に発生する液圧が低い場
合には、上記第2ピストン24を摺動させることなく第
1シミュレータピストン43を押し下げる。このため、
ブレーキペダル11の踏力が比較的小さなブレーキ操作
の初期においても、第1シミュレータピストン43を押
し下げることで、同操作(踏力)に応じたブレーキペダ
ル11のストロークを発生し、ペダル操作フィーリング
が運転者に伝えられる。
【0023】また、上記第1シミュレータピストン43
を完全に押し下げるときの第1液室35の液圧は、上記
第2ピストン24が摺動を開始するときの液圧(第1液
室35の液圧)よりも高くなるように上記第1及び第2
ピストン戻しスプリング25,26、第1シミュレータ
スプリング44の取付荷重、ばね定数等が設定されてい
る。従って、ブレーキペダル11の踏力(第1ピストン
23への操作力)が大きく第1液室35に発生する液圧
が高い場合には、上記第1シミュレータピストン43を
完全に押し下げる前に、上記第2ピストン24が摺動を
開始して、第2液室36に液圧を発生する。
【0024】上記第2液室36は、常閉型の電磁開閉弁
51を介して前記第2ペダルストロークシミュレータ1
8に接続されている。この第2ペダルストロークシミュ
レータ18は、略有底筒状に形成された第2シミュレー
タシリンダ52と、同第2シミュレータシリンダ52内
に摺動自在に設けられた第2シミュレータピストン53
と、第2シミュレータシリンダ52の底壁及び第2シミ
ュレータピストン53間に介装された第2シミュレータ
スプリング54とを備えている。なお、この第2シミュ
レータスプリング54は前記第1シミュレータスプリン
グ44と同等のばね定数を有している。そして、上記第
2シミュレータピストン53には、上記電磁開閉弁51
に接続された第2シミュレータ液室55が形成されてい
る。従って、上記電磁開閉弁51がオフ状態のときに
は、上記第2液室36と第2ペダルストロークシミュレ
ータ18の第2シミュレータ液室55とは遮断される。
また、上記電磁開閉弁51がオン状態のときには、上記
第2液室36と上記第2シミュレータ液室55とは連通
される。このため、上記ブレーキペダル11の操作(踏
力)に基づく第1ピストン23の移動によって第1液室
35に発生する液圧が、上記第2ピストン24が摺動を
開始するのに十分な大きさのときには、同第2ピストン
24は摺動する。そして、第2ピストン24の移動によ
って発生する第2液室36の液圧が上記第2シミュレー
タ液室55に加えられ、この液圧に基づき上記第2シミ
ュレータピストン53を第2シミュレータスプリング5
4の付勢力に抗して押し下げる。このため、ブレーキペ
ダル11の踏力が大きい場合には、これら第1及び第2
シミュレータピストン43,53を押し下げることで、
同操作(踏力)に応じたブレーキペダル11のストロー
クを発生し、ペダル操作フィーリングが運転者に伝えら
れる。
【0025】なお、上記第1シミュレータピストン43
を完全に押し下げる前に、上記第2ピストン24が摺動
を開始して第2シミュレータピストン53を押し下げる
ので、例えば第1シミュレータピストン43のみを押し
下げる状態から第1及び第2シミュレータピストン4
3,53をともに押し下げる状態への移行は円滑なもの
とされ、快適なペダル操作フィーリングが運転者に伝え
られる。
【0026】ここで、本実施形態においては、上記第1
ペダルストロークシミュレータ17の液圧に対する消費
液量の特性としての消費液量の割合(液圧P1、消費液
量V1としたときの勾配V1/P1)が第2ペダルスト
ロークシミュレータ18の液圧に対する消費液量の特性
としての消費液量の割合(液圧P2、消費液量V2とし
たときの勾配V2/P2)よりも大きくなるように、上
記第1シミュレータピストン43の外径を第2シミュレ
ータピストン53の外径よりも大きく設定している。こ
のため、同等の液圧が第1及び第2ペダルストロークシ
ミュレータ17,18(第1及び第2シミュレータ液室
45,55)に加えられると、第2シミュレータピスト
ン53に比べてより大きな荷重が第1シミュレータピス
トン43に加えられて同第1シミュレータピストン43
のストロークが大きくなる。従って、図2(a),
(b)に示されるように、第1シミュレータピストン4
3の液圧P1に対するストロークSt1の勾配は、第2
シミュレータピストン53の液圧P2に対するストロー
クSt2の勾配よりも大きくなっている。なお、同図に
おいては、簡略化のために上述の第2ピストン24の液
圧に基づく摺動開始遅れの影響、すなわち、第2シミュ
レータピストン53のストロークの遅れを割愛して図示
している。従って、図2(c)に示されるように、第1
及び第2シミュレータピストン43、53を併せたスト
ロークStは、液圧Pに対して2段階の勾配を有して変
化する。このため、ブレーキペダル11の操作(踏力)
が小さいときには同操作に対してブレーキペダル11の
ストローク変化量が大きく、同操作(踏力)が大きくな
ると同操作に対してブレーキペダル11のストローク変
化量が小さくなり、快適なペダル操作フィーリングが運
転者に伝えられる。
【0027】前記パワー液圧源16は、上記車輪ブレー
キ15に加える液圧を発生させるためのもので、アキュ
ームレータ61と、液圧ポンプ62と、電気モータ63
とを備えている。このパワー液圧源16は、上記電気モ
ータ63によって液圧ポンプ62を駆動し、前記ブレー
キ液リザーバ13のブレーキ液を吸入・昇圧してアキュ
ームレータ61に吐出する。このアキュームレータ61
は、常閉型の電磁開閉弁64を介して前記車輪ブレーキ
15に接続されており、上記ブレーキ液リザーバ13
は、常閉型の電磁開閉弁65を介して車輪ブレーキ15
に接続されている。従って、前記電磁開閉弁39がオン
状態であって、上記電磁開閉弁64のみがオン状態のと
きには、上記アキュームレータ61で蓄圧されたブレー
キ液が上記車輪ブレーキ15に供給されて車輪14に対
する制動力を増大し、上記電磁開閉弁65のみがオン状
態のときには、上記車輪ブレーキ15のブレーキ液が上
記ブレーキ液リザーバ13へと排出されて車輪14に対
する制動力を減少し、これら電磁開閉弁64,65がと
もにオフ状態のときには、車輪ブレーキ15とパワー液
圧源16とが遮断されて車輪14に対する制動力を保持
する。
【0028】前記ブレーキペダル11には、運転者のブ
レーキ踏力を荷重として検出する踏力センサ71及びブ
レーキ操作量を検出するストロークセンサ72が設けら
れている。また、前記車輪ブレーキ15と電磁開閉弁3
9との間には同車輪ブレーキ15の液圧を検出するため
の圧力センサ73が設けられている。これら踏力センサ
71、ストロークセンサ72及び圧力センサ73の検出
信号は前記電子制御装置19に出力される。
【0029】前記電子制御装置19は、パワー液圧源1
6の正常時には、これら踏力センサ71、ストロークセ
ンサ72及び圧力センサ73からの検出信号に基づき、
前記電磁開閉弁39,41,51,64,65を駆動
し、上記車輪ブレーキ15に対して所要の液圧制御を行
う。詳述すると、パワー液圧源16の正常時には、電子
制御装置19は、上記電磁開閉弁39,41,51を常
にオン状態とする。そして、電子制御装置19は、踏力
センサ71及びストロークセンサ72の検出信号に基づ
き、ブレーキペダル11の操作に対して車輪ブレーキ1
5に加える液圧の目標値を算出し、圧力センサ73の検
出信号に基づく実際の車輪ブレーキ15の液圧が、同目
標値と一致するように上記電磁開閉弁64,65をオン
・オフ制御する。
【0030】次に、この車両ブレーキ装置10の動作に
ついて説明する。図1に示されるように、上記パワー液
圧源16の失陥時等において車両ブレーキ装置10が通
常ブレーキモードにあるとき、前記電子制御装置19に
よって上記電磁開閉弁39,41,51,64,65の
作動が禁止され、これら電磁開閉弁39,41,51,
64,65は全てオフ状態となっている。従って、この
状態においては、前記マスターシリンダ12の第1及び
第2液室35,36と車輪ブレーキ15とが電磁開閉弁
39を介して連通され、一方、同第1及び第2液室3
5,36と第1及び第2ペダルストロークシミュレータ
17,18とはそれぞれ電磁開閉弁41,51によって
遮断される。また、上記パワー液圧源16(アキューム
レータ61、ブレーキ液リザーバ13)と車輪ブレーキ
15とは、電磁開閉弁64,65によって遮断される。
この状態においては、上記ブレーキペダル11の操作
(踏力)に基づく第1及び第2ピストン23,24の移
動によって第1及び第2液室35,36に発生した液圧
が電磁開閉弁39を介して車輪ブレーキ15に加えら
れ、同操作(踏力)に応じた制動力が車輪14に対して
発生する。
【0031】一方、上記車両ブレーキ装置10がEHB
モードにあるとき、上記電磁開閉弁39,41,51は
電子制御装置19によってオン状態とされる。従って、
この状態においては、前記マスターシリンダ12の第1
及び第2液室35,36と車輪ブレーキ15とは電磁開
閉弁39によって遮断され、一方、同第1及び第2液室
35,36と第1及び第2ペダルストロークシミュレー
タ17,18とがそれぞれ電磁開閉弁41,51を介し
て連通される。従って、上記ブレーキペダル11の操作
(踏力)に基づく第1及び第2ピストン23,24の移
動によって第1及び第2液室35,36にそれぞれ発生
した液圧に基づき、前記第1及び第2シミュレータピス
トン43,53を押し下げることで、同操作(踏力)に
応じたブレーキペダル11のストロークを発生し、上述
のペダル操作フィーリングが運転者に伝えられる。ま
た、上記パワー液圧源16のアキュームレータ61は電
磁開閉弁64を介して前記車輪ブレーキ15に接続さ
れ、上記ブレーキ液リザーバ13は電磁開閉弁65を介
して車輪ブレーキ15に接続されている。このため、前
記踏力センサ71、ストロークセンサ72及び圧力セン
サ73からの検出結果に基づきこれら電磁開閉弁64,
65が電子制御装置19によってオン・オフ制御される
ことで、上記車輪ブレーキ15のブレーキ液の増圧・減
圧・保持が選択的に切り替えられ、車輪14に対する好
適な制動力制御が行われる。
【0032】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、上記第1シミュレータピストン
43が摺動を開始するときの第1液室35の液圧が、前
記マスターシリンダ12の第2ピストン24が摺動を開
始するときの液圧(第1液室35の液圧)よりも低くな
るように上記第1及び第2ピストン戻しスプリング2
5,26、第1シミュレータスプリング44の取付荷
重、ばね定数等が設定されている。従って、ブレーキペ
ダル11の踏力(第1ピストン23の移動量)が小さく
第1液室35に発生する液圧が低い場合には、上記第2
ピストン24を摺動させることなく第1シミュレータピ
ストン43を押し下げることができる。このため、ブレ
ーキペダル11の踏力が比較的小さなブレーキ操作の初
期においても、第1シミュレータピストン43を押し下
げ、同操作(踏力)に応じたブレーキペダル11のスト
ロークを発生して、好適なペダル操作フィーリングを運
転者に伝えることができる。
【0033】(2)本実施形態では、パワー液圧源16
が正常である通常においても、ブレーキペダル11の踏
力(第1ピストン23への操作力)が大きく第1液室3
5に発生する液圧が高い場合には、第2ピストン24が
摺動を開始して、第2液室36に液圧を発生する。そし
て、この液圧に基づき上記第2シミュレータピストン5
3を第1シミュレータピストン43とともに押し下げ
る。従って、上記第2ピストン24が所定位置に保持さ
れ続けることはないため、同第2ピストン24が固着し
たりすることを回避することができる。
【0034】また、上記第1及び第2シミュレータピス
トン43,53を押し下げることにより発生するブレー
キペダル11のストロークが、ペダル操作フィーリング
として運転者に伝えられるため、例えば上記第1若しく
は第2ピストン23,24に固着等の異常が発生した場
合にも、この異常がペダル操作フィーリングとして直ち
に運転者に伝えられるため、整備所への待避行動等の迅
速な処置が可能となる。
【0035】(3)本実施形態では、第1シミュレータ
ピストン43が完全に押し下げられるときの第1液室3
5の液圧は、上記第2ピストン24が摺動を開始すると
きの液圧(第1液室35の液圧)よりも高くなるように
上記第1及び第2ピストン戻しスプリング25,26、
第1シミュレータスプリング44の取付荷重、ばね定数
等が設定されている。従って、ブレーキペダル11の踏
力(第1ピストン23への操作力)が大きく第1液室3
5に発生する液圧が高い場合には、上記第1シミュレー
タピストン43が完全に押し下げられる前に、上記第2
ピストン24が摺動を開始して、第2液室36に液圧を
発生する。そして、この液圧に基づき上記第2シミュレ
ータピストン53を第1シミュレータピストン43とと
もに押し下げ始め、同操作(踏力)に応じたブレーキペ
ダル11のストロークを発生する。従って、例えば第1
シミュレータピストン43のみが押し下げられる状態か
ら第1及び第2シミュレータピストン43,53がとも
に押し下げられる状態への移行を円滑なものとし、好適
なペダル操作フィーリングを運転者に伝えることができ
る。
【0036】(4)本実施形態では、上記第1ペダルス
トロークシミュレータ17の液圧に対する消費液量の割
合が第2ペダルストロークシミュレータ18の液圧に対
する消費液量の割合よりも大きくなるように、第1シミ
ュレータピストン43の外径を第2シミュレータピスト
ン53の外径よりも大きく設定し、第1シミュレータピ
ストン43の液圧に対するストロークの勾配を、第2シ
ミュレータピストン53の液圧に対するストロークの勾
配よりも大きくした。従って、第1及び第2シミュレー
タピストン43、53を併せたストロークは、液圧に対
して2段階の勾配を有して変化する。このため、ブレー
キペダル11の操作(踏力)が小さいときには同操作に
対してブレーキペダル11を軽く、同操作(踏力)が大
きくなると同操作に対してブレーキペダル11を重くす
ることができ、好適なペダル操作フィーリングを運転者
に伝えることができる。
【0037】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記実施形態においては、運転者のブレーキ操作を電
気的に検出するために、踏力センサ71及びストローク
センサ72を設けたが、これは一方のみであってもよ
い。また、これら踏力センサ71及びストロークセンサ
72に代えて、若しくは加えて、例えばマスターシリン
ダ12の第1液室35と電磁開閉弁39との間に圧力セ
ンサを設けてもよい。
【0038】・前記実施形態においては、第1シミュレ
ータピストン43の外径を第2シミュレータピストン5
3の外径よりも大きく設定したが、この関係は逆であっ
てもよい。
【0039】・前記実施形態においては、上記第1ペダ
ルストロークシミュレータ17の液圧に対する消費液量
の特性としての消費液量の割合(液圧P1、消費液量V
1としたときの勾配V1/P1)が、第2ペダルストロ
ークシミュレータ18の液圧に対する消費液量の特性と
しての消費液量の割合(液圧P2、消費液量V2とした
ときの勾配V2/P2)と異なるように、上記第1シミ
ュレータピストン43の外径が第2シミュレータピスト
ン53の外径と異なるようにしたが、例えばこれら第1
及び第2シミュレータピストン43,53の外径を同等
として、第1及び第2シミュレータスプリング44,5
4のばね定数が互いに異なるようにしてもよい。また、
これらの組み合わせであってもよい。
【0040】・前記実施形態においては、上記第1ペダ
ルストロークシミュレータ17の液圧に対する消費液量
の特性としての消費液量の割合(液圧P1、消費液量V
1としたときの勾配V1/P1)が、第2ペダルストロ
ークシミュレータ18の液圧に対する消費液量の特性と
しての消費液量の割合(液圧P2、消費液量V2とした
ときの勾配V2/P2)と異なるようにしたが、第1及
び第2ペダルストロークシミュレータ17,18が完全
に押し下げられたときの消費液量が互いに異なるように
してもよい。
【0041】・例えば、ブレーキ液リザーバ13と第2
液室36との連通状態が遮断されるまでの間において、
マスターシリンダ12の第2ピストン24の方が第1シ
ミュレータピストン43より先に摺動開始する態様であ
っても、本発明を逸脱するものではない。
【0042】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (イ)請求項1〜3のいずれかに記載のペダルストロー
クシミュレータ付きブレーキ装置において、前記第1ペ
ダルストロークシミュレータの液圧に対する消費液量の
特性と、前記第2ペダルストロークシミュレータの液圧
に対する消費液量の特性とは、互いに異なることを特徴
とするペダルストロークシミュレータ付きブレーキ装
置。
【0043】(ロ)上記(イ)に記載のペダルストロー
クシミュレータ付きブレーキ装置において、前記第1シ
ミュレータピストンの外径と、前記第2シミュレータピ
ストンの外径とは、互いに異なることを特徴とするペダ
ルストロークシミュレータ付きブレーキ装置。
【0044】(ハ)上記(イ)又は(ロ)に記載のペダ
ルストロークシミュレータ付きブレーキ装置において、
前記第1シミュレータピストンを弾性支持する第1シミ
ュレータスプリングのばね定数と、前記第2シミュレー
タピストンを弾性支持する第2シミュレータスプリング
のばね定数とは、互いに異なることを特徴とするペダル
ストロークシミュレータ付きブレーキ装置。
【0045】(ニ)請求項1〜3のいずれかに記載のペ
ダルストロークシミュレータ付きブレーキ装置におい
て、前記第1シミュレータピストンが摺動限界位置に達
するときの消費液量と、前記第2シミュレータピストン
が摺動限界位置に達するとき消費液量とは、互いに異な
ることを特徴とするペダルストロークシミュレータ付き
ブレーキ装置。
【0046】上記(イ)〜(ニ)に記載の発明によれ
ば、第1シミュレータピストンの液圧に対する摺動量
(ストローク)の特性と、第2シミュレータピストンの
液圧に対する摺動量(ストローク)の特性とが互いに異
なるため、第1及び第2シミュレータピストンの摺動量
に対応するブレーキペダルのストロークは、液圧に対し
て2段階の勾配を有して変化する。このため、ブレーキ
ペダルの操作(踏力)が小さいときには同操作に対して
ブレーキペダルのストローク変化量が大きく、同操作
(踏力)が大きくなると同操作に対してブレーキペダル
のストローク変化量が小さくされ、好適なペダル操作フ
ィーリングが運転者に伝えられる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2に
記載の発明によれば、ブレーキ操作初期において好適な
ペダル操作フィーリングを得ることができ、且つ、マス
ターシリンダのピストンの固着等の異常を検出すること
ができるペダルストロークシミュレータ付き車両ブレー
キ装置を提供することができる。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、第1シミ
ュレータピストンのみが摺動する状態から第1及び第2
シミュレータピストンがともに摺動する状態への移行を
円滑なものとし、好適なペダル操作フィーリングを運転
者に伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るペダルストロークシミュレータ付
きブレーキ装置の概略構成図。
【図2】液圧に対するストロークの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10 車両ブレーキ装置 11 ブレーキペダル 12 マスターシリンダ 14 車輪 15 車輪ブレーキ 17 第1ペダルストロークシミュレータ 18 第2ペダルストロークシミュレータ 23 第1ピストン 24 第2ピストン 35 第1液室 36 第2液室 43 第1シミュレータピストン 53 第2シミュレータピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB01 BB03 CC02 CC04 DD02 HH02 HH16 LL00 LL02 LL05 LL23 LL37 LL51 MM03 3D048 BB08 BB25 BB26 BB27 CC05 CC54 DD02 HH00 HH15 HH26 HH42 HH53 RR06 RR11 RR25 RR35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者のブレーキ操作の検出結果に基
    づき、車輪ブレーキの液圧を制御して各車輪に対する制
    動力を制御するペダルストロークシミュレータ付き車両
    ブレーキ装置において、 ブレーキペダルに連結される第1ピストンと、第2ピス
    トンとが収容され、これら第1ピストン及び第2ピスト
    ンの間、及び該第2ピストンの第1ピストンと対向しな
    い側にそれぞれ第1液室及び第2液室が形成されるマス
    ターシリンダと、 第1シミュレータピストンを備えて前記第1液室に連通
    され、前記ブレーキペダルの操作による前記第1ピスト
    ンの摺動によって該第1液室に発生する液圧に基づき該
    第1シミュレータピストンを摺動させて、該ブレーキペ
    ダルのストロークを発生する第1ペダルストロークシミ
    ュレータと、 第2シミュレータピストンを備えて前記第2液室に連通
    され、前記第1液室の液圧による前記第2ピストンの摺
    動によって該第2液室に発生する液圧に基づき該第2シ
    ミュレータピストンを摺動させて、該ブレーキペダルの
    ストロークを発生する第2ペダルストロークシミュレー
    タとを備え、 前記第1シミュレータピストンが摺動を開始するときの
    前記第1液室の液圧は、前記第2シミュレータピストン
    が摺動を開始するときの前記第1液室の液圧よりも低く
    設定されていることを特徴とするペダルストロークシミ
    ュレータ付き車両ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のペダルストロークシ
    ミュレータ付き車両ブレーキ装置において、 前記第1シミュレータピストンが摺動を開始するときの
    前記第1液室の液圧は、前記第2ピストンが摺動を開始
    するときの前記第1液室の液圧よりも低く設定されてい
    ることを特徴とするペダルストロークシミュレータ付き
    車両ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のペダルストロ
    ークシミュレータ付き車両ブレーキ装置において、 前記第1シミュレータピストンが摺動限界位置に達する
    ときの前記第1液室の液圧は、前記第2シミュレータピ
    ストンが摺動を開始するときの前記第1液室の液圧より
    も高く設定されていることを特徴とするペダルストロー
    クシミュレータ付き車両ブレーキ装置。
JP31493699A 1999-11-05 1999-11-05 ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置 Pending JP2001130400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31493699A JP2001130400A (ja) 1999-11-05 1999-11-05 ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31493699A JP2001130400A (ja) 1999-11-05 1999-11-05 ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001130400A true JP2001130400A (ja) 2001-05-15

Family

ID=18059445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31493699A Pending JP2001130400A (ja) 1999-11-05 1999-11-05 ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001130400A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004203188A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Advics:Kk 液圧ブレーキ装置
JP2009067320A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Toyota Motor Corp 車両用制動装置
JP2012176745A (ja) * 2011-01-31 2012-09-13 Honda Motor Co Ltd 車両用ブレーキ装置
US9358964B2 (en) 2011-01-31 2016-06-07 Honda Motor Co., Ltd. Brake device for vehicle
JP2018100019A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 液圧制御装置およびブレーキシステム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004203188A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Advics:Kk 液圧ブレーキ装置
US7146812B2 (en) 2002-12-25 2006-12-12 Advics Co., Ltd. Hydraulic brake apparatus
JP2009067320A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Toyota Motor Corp 車両用制動装置
JP2012176745A (ja) * 2011-01-31 2012-09-13 Honda Motor Co Ltd 車両用ブレーキ装置
US9358964B2 (en) 2011-01-31 2016-06-07 Honda Motor Co., Ltd. Brake device for vehicle
JP2018100019A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 液圧制御装置およびブレーキシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6063824B2 (ja) ブレーキ制御装置
US8833072B2 (en) Hydraulic brake booster comprising a motor
JP2000142369A (ja) ブレーキシステム
US8052226B2 (en) Electronic control brake system having simulation function
JP2002264795A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JPH0624921B2 (ja) 液圧ブレーキ装置
US9840244B2 (en) Electromechanical brake booster
KR20160082036A (ko) 전자식 브레이크 시스템
JP5705166B2 (ja) 車両の制動装置
KR20140077033A (ko) 차량 제동 시스템 및 그 제어 방법
WO2005123475A1 (ja) フィルアップ機能付マスタシリンダ
US20170361823A1 (en) Electric brake apparatus and control method thereof
JPH07156785A (ja) 液圧ブレーキ装置の圧力発生装置
JP2001130400A (ja) ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置
JP2001001883A (ja) ブレーキシステム
JP2001510761A (ja) 液圧式ブレーキブースタ/マスタシリンダユニット
JP3979260B2 (ja) ブレーキ液圧発生装置
US6908160B2 (en) Hydraulic brake apparatus for a vehicle
JPH11157439A (ja) ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置
JP2009513411A (ja) 自動車用電気油圧式ブレーキシステム
JPH11263211A (ja) 電気制御ブレーキシステムのブレーキ制御方法
JPH11334577A (ja) アキュムレータ
JPH05139279A (ja) 電子制御ブレーキ装置
JP2000203410A (ja) パ―キングブレ―キ装置
JP2000142367A (ja) 液圧システムおよびこの液圧システムを用いたブレーキシステム