JP2000326759A - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置

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JP2000326759A
JP2000326759A JP11140265A JP14026599A JP2000326759A JP 2000326759 A JP2000326759 A JP 2000326759A JP 11140265 A JP11140265 A JP 11140265A JP 14026599 A JP14026599 A JP 14026599A JP 2000326759 A JP2000326759 A JP 2000326759A
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semi
degree
vehicle
automatic driving
state
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JP11140265A
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English (en)
Inventor
Tatsumi Yanai
達美 柳井
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、半自動運転の作動状態が解除状態
へ接近している程度を確認することができる半自動運転
装置を提供することにある。 【解決手段】 ステップS30では、レーザレーダ3に
より計測された前方車両との車間距離Dを時間的距離T
に変換し、さらに、時間的距離Tに対応する理想的な受
光基準量Qiを内部ROMから参照して準備する。そし
て、ステップS40では、レーザレーダ3により計測さ
れる前方車両での反射光の受光量Qrを入力する。ステ
ップS50では、準備された受光基準量Qiに対して、
計測した実際の受光量Qrの比率γを算出し、この受光
量の比率γに対応する逸脱度を判定する。ステップS6
1〜S67では、判定した逸脱度に対応する緊急度に応
じてブレーキペダル7の高さ位置を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の半自動運転
を行う半自動運転装置に適応可能な車両用制御装置に関
し、特に、半自動運転装置が正常作動状態から解除状態
へ接近した程度を運転者に報知することができる車両用
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半自動運転装置においては、前方
車両との車間距離を一定に保つ半自動運転が行われてい
た。
【0003】この半自動運転中には、運転者の右足の置
き場を確保するために、ブレーキぺダルに単に足を乗せ
ただけの踏力以下で踏み込まれても制動力を発生させな
いようにしておくことで、ブレーキペダルをフットレス
トとしても活用していた。
【0004】すなわち、ブレーキペダルによる上方向に
向かう反力と、運転者による下方向に向かう踏力とを均
衡させてブレーキぺダルにフットレストのような役割を
兼ねさせる構成となっていた。
【0005】このため、運転者自らの意志でブレーキぺ
ダルを踏み込んで、半自動運転装置の動作を容易に解除
することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半自動運転装置にあっては、運転者の予期しないタイミ
ングで解除された場合、運転者が速やかにマニュアル運
転に移行しにくいといった問題があった。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、半自動運転の作動状態が解除される
状態へ接近している程度を確認することができる半自動
運転装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、車両の半自動運転を行なう半
自動運転手段と、該半自動運転手段が作動状態から解除
状態へ接近している程度を検出する逸脱検出手段と、該
逸脱検出手段によって検出された程度を運転者に報知す
る報知手段とを有することを要旨とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記報知手段は、前記半自動運転手段が作動中
に運転者が足を置くことが可能な部材と、該部材の高さ
位置を一定の踏力以下で保持可能に調整する位置調整手
段と、前記半自動運転手段が作動中は、前記逸脱検出手
段により検出された程度に応じた前記部材の高さ位置に
なるように該位置調整手段を制御する制御手段とを有す
ることを要旨とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記報知手段は、前記半自動運転手段が作動中
に、前記逸脱検出手段により前記解除状態が検出された
ときには、前記一定の踏力以下で前記部材の高さ位置が
最上位置になるように前記位置調整手段を制御すること
を要旨とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記部材は、ブレーキペダルであることを要旨
とする。
【0012】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記報知手段は、前記半自動運転手段が作動中
に運転者が足を置くことが可能な部材と、該部材に振動
を発生する振動発生手段と、前記半自動運転手段が作動
中は、前記逸脱検出手段により検出された程度に応じて
前記部材を振動するように該振動発生手段を制御する制
御手段とを有することを要旨とする。
【0013】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記部材は、アクセルペダル、フットレスト又
は床の一部であることを要旨とする。
【0014】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記半自動運転手段は、外部からの光を受光す
る受光手段を有し、前記逸脱検出手段は、該受光手段に
より受光された受光量に基づいて、前記半自動運転手段
が正常に作動するための必要情報に対する減衰程度を検
出することを要旨とする。
【0015】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記半自動運転手段は、車両前部に複数並列配
置された指向性の高い送受光手段を有し、前記逸脱検出
手段は、各送受光手段毎の受光量に基づいて、前記半自
動運転手段が正常に作動するための必要情報に対する不
足程度を検出することを要旨とする。
【0016】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記半自動運転手段は、車両前部に前方風景を
撮像する撮像手段を有し、前記逸脱検出手段は、該撮像
手段により撮像された前方道路面上の白線を検出する画
像処理手段を有し、該画像処理手段により検出される白
線情報に基づいて、前記半自動運転手段が正常に作動す
るための必要情報に対する不足程度を検出することを要
旨とする。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、車両の
半自動運転中に、半自動運転が作動状態から解除状態へ
接近している程度を検出しておき、この程度を運転者に
報知することで、半自動運転の作動状態が解除状態へ接
近している程度を確認することができる。この結果、半
自動運転から運転者による手動運転に切り替えるべき時
期を予め確認しておくことができ、運転者によるマニュ
アル運転に移行することができる。
【0018】また、請求項2記載の本発明によれば、半
自動運転中に運転者が足を置くことが可能な部材を用意
しておき、この部材の高さ位置を一定の踏力以下で保持
可能に調整するようにしておき、半自動運転中は、半自
動運転の作動状態が正常作動状態から解除状態へ接近し
ている程度に応じた部材の高さ位置になるように制御す
ることで、半自動運転の作動状態が解除状態へ接近して
いる程度を運転者に報知することができる。
【0019】また、請求項3記載の本発明によれば、半
自動運転中に、解除状態が検出されたときには、一定の
踏力以下で部材の高さ位置が最上位置になるように制御
することで、解除状態が検出されたことを運転者に報知
しているので、運転者によるマニュアル運転に移行する
タイミングを知らせることができる。
【0020】また、請求項4記載の本発明によれば、部
材としてブレーキペダルを用いることで、ブレーキぺダ
ルの高さ位置に応じて、半自動運転の作動状態が解除状
態へ接近している程度を運転者に報知することができ
る。
【0021】また、請求項5記載の本発明によれば、半
自動運転中に運転者が足を置くことが可能な部材を用意
しておき、この部材に振動を発生するようにしておき、
半自動運転中は、半自動運転の作動状態が正常作動状態
から解除状態へ接近している程度に応じて部材を振動す
るように制御することで、半自動運転の作動状態が解除
状態へ接近している程度を運転者に報知することができ
る。
【0022】また、請求項6記載の本発明によれば、部
材としてアクセルペダル、フットレスト又は床の一部を
用いることで、これらの振動程度に応じて、半自動運転
の作動状態が解除状態へ接近している程度を運転者に報
知することができる。
【0023】また、請求項7記載の本発明によれば、外
部からの光を受光するようにしておき、この受光された
受光量に基づいて、半自動運転が正常に作動するための
必要情報に対する減衰程度を検出することで、半自動運
転の作動状態が解除状態へ接近している程度を検出する
ことができる。
【0024】また、請求項8記載の本発明によれば、車
両前部に複数並列配置された指向性の高い送受光手段を
用意しておき、各送受光手段毎の受光量に基づいて、半
自動運転が正常に作動するための必要情報に対する不足
程度を検出することで、半自動運転の作動状態が解除状
態へ接近している程度を検出することができる。
【0025】また、請求項9記載の本発明によれば、車
両前部に前方風景を撮像するようにしておき、撮像され
た前方道路面上の白線を検出するようにしておき、検出
される白線情報に基づいて、半自動運転が正常に作動す
るための必要情報に対する不足程度を検出することで、
半自動運転の作動状態が解除状態へ接近している程度を
検出することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る車両用制御装置が適応可能な車両
のシステム構成を示す図である。
【0028】レーザレーダ3は、車両1の前方部分に取
り付けられており、図2に示すように、前方車両と自車
両との車間距離D、受光量を検出する。車速センサ5
は、車輪に取り付けられたロータリエンコーダからの所
定時間当たりのパルス信号数を計数して車両の車速を検
出する。
【0029】ブレーキぺダル7には、ブレーキぺダル操
作センサ9、マスタシリンダ11が取り付けられてい
る。このマスタシリンダ11から管路13a、阻止弁1
5、開閉弁17、管路13bを介して前後車輪に設けら
れたブレーキ19a,19b,19c,19dに至る油
圧系にブレーキオイルが封入されており、ブレーキぺダ
ル7による踏力が各ブレーキまで伝達可能となる。ブレ
ーキぺダル操作センサ9は、運転者によるブレーキぺダ
ル7の踏み込み操作量を検出する。
【0030】開閉弁17は、通常走行時には開状態に設
定され、半自動運転が作動中には閉状態に設定される。
阻止弁15は、管路13a内のブレーキオイルが所定の
開弁圧力になるまでは閉弁状態であり、この所定の開弁
圧力を超えた場合に始めて開弁する構造であり、この開
弁圧の設定により所定の踏力以下でのブレーキペダル位
置を保持する。また、半自動運転作動中は阻止弁15を
介して油圧が伝達される。さらに、阻止弁15の開閉を
短周期で制御することにより任意の制動力の制御も可能
となる。
【0031】エンジン21は、制御部25からのスロッ
トル開度指令値に対応する吸入空気量に応じて駆動力を
発生する内燃機関である。トランスミッション23は、
制御部25からのポジション指令値に応じて変速比を切
り替え、エンジン21からの駆動力をこの変速比で駆動
軸に伝達する。
【0032】制御部25は、レーザレーダ3、車速セン
サ5、ブレーキペダル操作センサ9、エンジン21、ト
ランスミッション23、半自動運転スイッチ27からの
各信号が入力され、内部に演算処理を行うCPU、制御
プログラムを記憶するROM、制御データを記憶するR
AMを備え、各種入力信号と制御プログラムに従って装
置全体を制御する。
【0033】制御部25は、阻止弁15と開閉弁17を
それぞれ独立して制御し、ブレーキペダル7を踏み込み
操作するとマスタシリンダ11からの油圧が管路13
a、阻止弁15、開閉弁17、管路13bを介してブレ
ーキ19に掛かるように制御する。
【0034】なお、制御部25が実行する制御プログラ
ムは、大別して半自動運転機能、逸脱検出機能、報知機
能等の機能を実行するためのソフトウエアモジュールか
ら構成されている。
【0035】詳しくは、半自動運転機能は、図2に示す
ように、運転者による操作に代わって車両に車間距離追
従型の半自動運転を行わせる機能である。すなわち、制
御部25は、レーザレーダ3から出力される前方車両と
の車間距離D、車速センサ5からの車速Vに基づいて、
エンジン21に出力すべきスロットル開度、ブレーキ1
9に出力すべきブレーキ制御量、トランスミッション2
3に出力すべきポジション指令値を演算処理し、自動的
に安全走行するための車間距離を維持して追従走行する
ように制御する。
【0036】また、逸脱検出機能は、半自動運転機能が
正常作動状態から解除状態へ接近している程度を検出す
る機能である。すなわち、制御部25は、レーザレーダ
3から出力される前方車両との車間距離D、車速センサ
5から出力される車速値Vに基づいて、前方車両との車
間距離Dを時間的距離Tに変換し、さらに、時間的距離
Tに対応する理想的な受光基準量Qiとレーザレーダ3
から出力される実際の受光量Qrとの比率γを、 γ=(Qr/Qi)×100 算出し、半自動運転機能が正常作動状態から解除状態へ
接近している逸脱度に変換する。
【0037】なお、上述した比率γは、半自動運転が正
常に作動するための必要情報に対する減衰程度を表して
いる。
【0038】図3に示すように、レーザレーダ3から出
力される前方車両からの反射光の受光量に対して、イニ
シャル状態と3段階の逸脱度及び緊急度に分類する。
【0039】レーザレーダ3による実際の受光量の比率
γ、すなわち、逸脱度が90%以上の場合、レーザレー
ダ3に設けられている送受光部の汚れが極めてない状態
であるので、緊急度をイニシャル状態とする。同様に、
逸脱度が75%以上90%未満の場合に緊急度をLo状
態、逸脱度が50%以上75%未満の場合に緊急度をM
i状態、逸脱度が50%未満の場合に緊急度をHi状態
としている。
【0040】なお、逸脱度及び緊急度の算出方法とし
て、時間的距離Tと受光量Qrに対応する逸脱度及び緊
急度を予め内部ROM内に2次元マップとして記憶して
おき、レーザレーダ3で検出される時間的距離Tと実際
の受光量Qrに対応する逸脱度及び緊急度をこの2次元
マップから参照するようにしてもよい。
【0041】さらに、報知機能は、逸脱検出機能によっ
て検出された逸脱度に対応する緊急度を運転者に報知す
る機能である。すなわち、制御部25は、逸脱検出機能
によって検出された逸脱度に対応する緊急度に応じたブ
レーキペダルの高さ位置になるように、阻止弁15の圧
力を予め定められた圧力に設定して運転者に報知する。
【0042】図4に示すように、半自動運転機能が作動
中に、ブレーキペダル7の高さ位置は緊急度に応じて4
段階に固定される。最下位置から順に、イニシャル位
置、Lo位置、Mi位置、Hi位置に設定されている。
それぞれの高さ位置に設定されたブレーキペダル7は、
運転者が右足を通常に乗せた程度の所定の踏力以下では
その位置を変えられないが、運転者が意志を持ってこの
所定の踏力を超えた力で踏み込んだ時には、制動力を発
生することができる。緊急度が低い時には、ブレーキペ
ダル7は低い位置になり、右足のフットレストのような
機能を兼ねることができる。一方、緊急度が高い時に
は、ブレーキペダル7は高い位置になり、ブレーキぺダ
ルを踏み込むための準備状態に自動的に移行することが
できる。また、半自動運転機能が作動中ではない時に
は、ブレーキペダル7の高さ位置は最上位置に設定され
る。
【0043】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て、本実施の形態に係る車両用制御装置の動作を説明す
る。
【0044】いま、車両が例えば高速道路を走行中であ
り、運転者が追随走行の対象となる前方車両を決定し、
例えばステアリング上に設けられた半自動運転スイッチ
27を操作したこととする。
【0045】まず、ステップS10では、運転者により
半自動運転スイッチ27がON操作されているかを判断
する。半自動運転スイッチ27がON操作された場合に
は、半自動運転を行う意志があるので、ステップS20
に進む。一方、半自動運転スイッチ27がON操作され
ない場合には、半自動運転の意志がないので、ステップ
S10に戻り、この判断処理を繰り返す。
【0046】ここで、半自動運転スイッチ27がON操
作された場合、運転者に半自動運転を行う意志があるの
で、まず、ステップS20では、ブレーキぺダル7の位
置をイニシャル位置に固定する。すなわち、制御部25
は、開閉弁17を閉じるように制御し、さらに、ブレー
キぺダル7の位置がイニシャル位置となる所定の圧力を
阻止弁15に設定する。この結果、図4に示すように、
ブレーキぺダル7の位置がイニシャル位置になり、マス
タシリンダ11からの油圧は、管路13aから阻止弁1
5までに掛かるようになる。
【0047】そして、ステップS25では、通常の手動
運転から半自動運転に制御を移行する。すなわち、制御
部25は、レーザレーダ3から出力される前方車両との
車間距離D、車速センサ5からの車速Vに基づいて、エ
ンジン21に出力すべきスロットル開度、ブレーキ19
に出力すべきブレーキ制御量、トランスミッション23
に出力すべきポジション指令値を演算処理し、自動的に
安全走行するための車間距離を維持して追従走行するよ
うに制御する。
【0048】そして、ステップS30では、レーザレー
ダ3により計測された前方車両との車間距離Dを時間的
距離Tに変換し、さらに、時間的距離Tに対応する理想
的な受光基準量Qiを内部ROMから参照して準備す
る。
【0049】そして、ステップS40では、レーザレー
ダ3により計測される前方車両での反射光の受光量Qr
を入力する。
【0050】そして、ステップS50では、ステップS
30で準備された受光基準量Qiに対して、ステップS
40で計測した実際の受光量Qrの比率γを上述したよ
うに算出する。そして、図3に示す表を参照してこの受
光量の比率γに対応する逸脱度を判定する。この結果、
逸脱度に対応する緊急度としてイニシャル状態、Lo状
態、Mi状態、Hi状態のいずれか1つの状態が判定さ
れる。
【0051】そして、ステップS61〜S67では、ス
テップS50で判定した逸脱度に対応する緊急度に応じ
てブレーキペダル7の高さ位置を変更する。すなわち、
制御部25は、ブレーキぺダル7の位置が緊急度に応じ
た高さになる所定の圧力を阻止弁15に設定する。この
結果、図4に示すように、ブレーキぺダル7の位置が変
更される。
【0052】ここで、ステップS70では、半自動運転
が解除状態になったか否かを判定する。すなわち、レー
ザレーダ3の送受光部に水滴やゴミ等が付着するという
外的要因に起因して、レーザレーダ3から出力される反
射光の受光量の比率γが、例えば30%以下になった場
合には検出精度が低下するため解除状態になったことと
判定する。
【0053】そして、半自動運転が解除状態になった場
合にはステップS80に進み、ブレーキペダル7に反力
を発生させ運転者に解除状態を報知する。すなわち、制
御部25は、開閉弁17を開放するように制御し、さら
に、阻止弁15を閉鎖するように制御して、通常運転時
の油圧がマスタシリンダ11から管路13a、開閉弁1
7、管路13bを介してブレーキ19に掛かるように制
御する。この結果、阻止弁15と開閉弁17の制御を切
り替えた時点で、ブレーキペダル7の高さ位置がHi位
置以下から最上位置に切り替わり、ブレーキペダル7に
反力が発生する。
【0054】そして、半自動運転を終了し、ステップS
10に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0055】一方、半自動運転が正常作動状態にある場
合にはステップS90に進み、ブレーキぺダル操作セン
サ9によりブレーキぺダル7の踏み込みが検出された
か、または、半自動運転スイッチ27がOFF操作され
たか否かを判断する。運転者の意志により半自動運転が
解除された場合はステップS100に進み、図4に示す
ように、ブレーキぺダル7を最上位置に復帰させ、半自
動運転を終了する。
【0056】また、半自動運転を継続する場合には、ス
テップS30に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0057】このように、車両の半自動運転中に、半自
動運転の作動状態が正常作動状態から解除状態へ接近し
ている程度を検出しておき、この程度を運転者に報知す
ることで、半自動運転の作動状態が解除状態へ接近して
いる程度を確認することができる。この結果、半自動運
転から運転者による手動運転に切り替えるべき時期を予
め確認しておくことができる。
【0058】また、半自動運転中に運転者が足を置くこ
とが可能なブレーキぺダルを用意しておき、このブレー
キぺダルの高さ位置を一定の踏力以下で保持可能に調整
するようにしておき、半自動運転中は、半自動運転の作
動状態が正常作動状態から解除状態へ接近している程度
に応じたブレーキぺダルの高さ位置になるように制御す
ることで、半自動運転の作動状態が解除状態へ接近して
いる程度を運転者に報知することができる。
【0059】さらに、半自動運転中に、解除状態が検出
されたときには、一定の踏力以下でブレーキぺダルの高
さ位置が最上位置になるように制御することで、解除状
態が検出されたことを運転者に報知しているので、半自
動運転から運転者による手動運転に切り替えるべき時期
を知ることができる。
【0060】また、外部からの光をレーザレーダで受光
するようにしておき、この受光された受光量に基づい
て、半自動運転が正常に作動するための必要情報に対す
る減衰程度を検出することで、半自動運転の作動状態が
解除状態へ接近している程度を検出することができる。
【0061】(第2の実施の形態)図6は、本発明の第
2の実施の形態に係る車両用制御装置に用いる逸脱度及
び緊急度の設定条件を示す表である。図7は、本発明の
第2の実施の形態に係る車両用制御装置の制御動作を示
すフローチャートである。
【0062】なお、第2の実施の形態は、図1に示す第
1の実施の形態に対応する車両用制御装置と全く同一の
構成を有しており、かつ、図5に示す第1の実施の形態
に対応する制御フローチャートと同様の基本的制御動作
を行うので、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明
し、同様の部分についての説明を省略する。
【0063】第2の実施の形態の特徴は、図6に示すよ
うに、前方車両との車間距離を考慮した点にある。すな
わち、レーザレーダ3による実際の受光量の比率γが5
0%未満の場合に対して、前方車両との時間的距離Tに
応じて緊急度を考慮して判別している。前方車両との時
間的距離Tが4秒未満の場合は時間的余裕が少ないので
Hi状態、4秒以上の場合は時間的余裕が比較的あるの
でMi状態としている。
【0064】図7に示すフローチャートにおいて、ステ
ップS250では、ステップS30で準備された受光基
準量Qiに対して、ステップS40で計測した実際の受
光量Qrの比率γを上述したように算出する。そして、
図6に示す表を参照してこの受光量の比率γに対応する
逸脱度を判定する際に、逸脱度が50%未満か否かをも
判定しておく。
【0065】この結果、逸脱度が50%以上の場合に、
ステップS250で判定した逸脱度に対応する緊急度と
してイニシャル状態、Lo状態、Mi状態のいずれか1
つの状態が判定される。
【0066】そして、ステップS61〜S65では、ス
テップS250で判定した逸脱度に対応する緊急度に応
じてブレーキペダル7の高さ位置を変更する。すなわ
ち、制御部25は、ブレーキぺダル7の位置が緊急度に
応じた高さになる所定の圧力を阻止弁15に設定する。
この結果、図4に示すように、ブレーキぺダル7の位置
が変更される。
【0067】一方、逸脱度が50%未満の場合に、ステ
ップS261に進み、レーザレーダ3により計測された
前方車両との車間距離Dから求めた時間的距離Tが4秒
以上か否かを判断する。
【0068】この結果、逸脱度が50%未満の場合に、
前方車両との時間的距離Tが4秒以上のときには、逸脱
度に対応する緊急度としてMi状態と判定される。そし
て、ステップS265では、この緊急度に応じてブレー
キペダル7の高さ位置を変更する。すなわち、制御部2
5は、ブレーキぺダル7の位置が緊急度に応じた高さに
なる所定の圧力を阻止弁15に設定する。この結果、図
4に示すように、ブレーキぺダル7の位置がMi位置に
変更される。
【0069】また、逸脱度が50%未満の場合に、前方
車両との時間的距離Tが4秒未満のときには、逸脱度に
対応する緊急度としてHi状態と判定される。そして、
ステップS263では、この緊急度に応じてブレーキペ
ダル7の高さ位置を変更する。すなわち、制御部25
は、ブレーキぺダル7の位置が緊急度に応じた高さにな
る所定の圧力を阻止弁15に設定する。この結果、図4
に示すように、ブレーキぺダル7の位置がHi位置に変
更される。
【0070】第1の実施の形態における効果に加わえ
て、半自動運転の作動状態が正常作動状態から解除状態
へ接近している逸脱度が例えば50%未満の場合に、前
方車両との時間的距離が例えば4秒未満のときには、ブ
レーキぺダルの高さ位置を高く変更するので、逸脱度が
同じでも自車周囲の状況に応じて、解除された際の運転
者の対応の緊急性を知らせることができる。
【0071】(第3の実施の形態)図8は、本発明の第
3の実施の形態に係る車両用制御装置が適応可能な車両
のシステム構成を示す図である。なお、第3の実施の形
態は、図1に示す第1の実施の形態に対応する車両用制
御装置と一部同一の構成を有しているので、第1の実施
の形態と異なる部分のみ説明し、同様の部分についての
説明を省略する。
【0072】第3の実施の形態の特徴は、図8に示すよ
うに、車両1の前方部分に指向性の鋭い複数のレーザレ
ーダ33a〜33eを取り付けたことにある。また、制
御部25が実行する制御プログラムの一つである逸脱検
出機能は、車両1の前面に並列に配した指向性の鋭い複
数のレーザレーダにより先行車の捕捉程度を各レーダの
受光量から判別し、半自動運転機能が正常作動状態から
解除状態へ接近している逸脱度を算出する。
【0073】次に、図9(a)に、車間距離追従走行時
に先行車を見失った場面の様子を示す。
【0074】図9(a)に示すように、レーザレーダ3
3a〜33eの送受光部は、車両の前面に並列に所定の
間隔で配置してあり、各レーダは指向性が鋭く、検出範
囲の側面が互いに接する程度に調整されている。
【0075】先行車が車線変更を行う場合、又は、道路
がカーブしている場合に、指向性の鋭い複数のレーザレ
ーダ33a〜33eによる先行車の捕捉程度を各レーダ
の実際の受光量から判別するものである。
【0076】例えば、図9(a)に示すように、自車両
の進行方向に対して先行車が左横方向に移動した場合、
図9(b)に示すように、先行車の位置に応じて各レー
ザレーダの受光量に差異が生じる。
【0077】そこで、中央のレーザレーダ33cの受光
量が下がり、左側方のレーザレーダ33aの受光量が上
がったときには、次の場面で先行車を捕捉できなくなる
可能性があるため、逸脱度の設定を高くする必要があ
る。
【0078】さらに、先行車を捕捉しているので、設定
車速に対して現車速が低い場合は、先行車がレーザレー
ダの検出範囲から逸脱した後に車両が加速するため、緊
急度を高く設定する必要がある。
【0079】ここで、図10を参照して、本発明の第3
の実施の形態に係る車両用制御装置に用いる逸脱度及び
緊急度の設定条件を示す表について説明する。なお、図
10に示す符号a〜eは、それぞれレーザレーダ33a
〜33eに対応することとする。
【0080】図10に示すように、最大の受光量となる
レーザレーダがaの場合は、逸脱度が低く緊急度も低い
イニシャル状態とする。また、最大の受光量となるレー
ザレーダがb又はdの場合は、逸脱度が中程度で緊急度
も中程度のMi状態とする。さらに、最大の受光量とな
るレーザレーダが33a又は33eの場合は、設定車速
Voに対して現車速Vの方が低いときは逸脱度が高く緊
急度をHi状態とする。一方、設定車速Voと現車速V
が等しいときには逸脱度が中程度で緊急度も中程度のM
i状態とする。
【0081】なお、逸脱度は、半自動運転が正常に作動
するための必要情報に対する不足程度を表している。
【0082】次に、図11に示すフローチャートを参照
して、本実施の形態に係る車両用制御装置の動作を説明
する。なお、第3の実施の形態は、図7に示す第2の実
施の形態に対応する制御フローチャートと同様の基本的
制御動作を行うので、第2の実施の形態と異なる部分の
み説明し、同様の部分についての説明を省略する。
【0083】ステップS340では、レーザレーダ33
a〜33eからそれぞれ出力される受光量を比較して、
最大の受光量となるレーザレーダを判定する。
【0084】そして、ステップS350では、ステップ
S340で判定された最大の受光量となるレーザレーダ
に対応する逸脱度を判定する際に、逸脱度が高いか否か
をも判定しておく。
【0085】この結果、逸脱度が低程度又は中程度の場
合に、ステップS350で判定した逸脱度に対応する緊
急度としてイニシャル状態、Mi状態のいずれか1つの
状態が判定される。
【0086】そして、ステップS61,S65では、ス
テップS350で判定した逸脱度に対応する緊急度に応
じてブレーキペダル7の高さ位置を変更する。すなわ
ち、制御部25は、ブレーキぺダル7の位置が緊急度に
応じた高さになる所定の圧力を阻止弁15に設定する。
この結果、図4に示すように、ブレーキぺダル7の位置
が変更される。
【0087】一方、逸脱度が高程度の場合には、ステッ
プS361に進み、車速センサ5から出力された現車速
Vが設定車速Voと等しいかを判断する。
【0088】この結果、逸脱度が高程度の場合に、現車
速Vが設定車速Voと等しいときには、逸脱度に対応す
る緊急度としてMi状態と判定される。そして、ステッ
プS365では、この緊急度に応じてブレーキペダル7
の高さ位置を変更する。すなわち、制御部25は、ブレ
ーキぺダル7の位置が緊急度に応じた高さになる所定の
圧力を阻止弁15に設定する。この結果、図4に示すよ
うに、ブレーキぺダル7の位置がMi位置に変更され
る。
【0089】また、逸脱度が高程度の場合に、現車速V
が設定車速Voよりも低いときには、逸脱度に対応する
緊急度としてHi状態と判定される。そして、ステップ
S363では、この緊急度に応じてブレーキペダル7の
高さ位置を変更する。すなわち、制御部25は、ブレー
キぺダル7の位置が緊急度に応じた高さになる所定の圧
力を阻止弁15に設定する。この結果、図4に示すよう
に、ブレーキぺダル7の位置がHi位置に変更される。
【0090】そして、ステップS370では、半自動運
転が先行車の見失いにより解除状態になったか否かを判
定する。すなわち、レーザレーダ33a〜33eからそ
れぞれ出力される受光量が所定値以上かになった場合に
は、先行車を見失ったこととになり、解除状態になった
と判定する。そして、半自動運転が解除状態になった場
合にはステップS80に進む。一方、半自動運転が正常
作動状態にある場合にはステップS90に進む。
【0091】このように、第1の実施の形態における効
果に加えて、車両前部に複数並列配置された指向性の高
いレーザレーダを用意しておき、各レーザレーダ毎の受
光量に基づいて、半自動運転が正常に作動するための必
要情報に対する不足程度を検出することで、半自動運転
の作動状態が解除状態へ接近している程度を検出するこ
とができる。
【0092】(第4の実施の形態)図12は、本発明の
第4の実施の形態に係る車両用制御装置が適応可能な車
両のシステム構成を示す図である。なお、第4の実施の
形態は、図1に示す第1の実施の形態に対応する車両用
制御装置と一部同一の構成を有しているので、第1の実
施の形態と異なる部分のみ説明し、同様の部分について
の説明を省略する。
【0093】第4の実施の形態の特徴は、図12に示す
ように、車両1の前方部分に前方道路面上の白線を撮像
するカメラ43a,43bを取り付けたことにある。ま
た、制御部25が実行する制御プログラムの一つである
半自動運転機能は、車両前方道路の画像をカメラ43
a,43bで撮像し、道路上の白線位置を画像処理によ
り検出して自動的に走行車線を維持するように制御す
る。
【0094】さらに、制御部25が実行する制御プログ
ラムの別の逸脱検出機能は、車両前方に取り付けられた
カメラ43a,43bにより撮像された道路上の白線部
分に対して、白線部分の検出度合いから逸脱度を判別し
て、半自動運転機能が正常作動状態から解除状態へ接近
している逸脱度を算出する。
【0095】次に、図13に、道路上の白線を撮像する
様子と、白線部分の検出方法を示す。
【0096】図13(a)に示すように、カメラ43
a,43bは、車両の前面に並列に所定の間隔で左右端
部に配置してあり、道路上の白線間の中央位置を車両が
走行しているときに車両前方の道路上の風景内に白線が
入るように車両に取り付けてある。
【0097】制御部25が実行する半自動運転機能で
は、図13(b)に示すように、カメラ43a,43b
で撮像された前方道路面に関する画像データに対して、
周知の画像処理技術を用いてエッジ検出処理を施してエ
ッジ部分が鋭い画素の連続性から左右の白線の位置座標
を検出し、さらに、走行中の車両を白線の間に自動的に
位置させるように車両の操舵角を制御している。
【0098】ただし、図13(a)の右上部に示すよう
に、道路上の白線が消えていたり、水たまりやごみ等の
影響で白線を検出できない場合は、車線維持制御は不能
となる。
【0099】そこで、制御部25が実行する逸脱検出機
能では、図13(b)に示すように、カメラ43a,4
3bで撮像された画像内に白線に対するエッジ検出処理
がなされているかを判定するための小エリア(以下、セ
ルという)を設定し、エッジ検出処理によるセル内の白
線の有無の比率から逸脱度を設定する。
【0100】すなわち、エッジ検出処理によりセル内に
白線がある場合に当該セルに対して「1」を設定し、セ
ル内に白線がない場合に当該セルに対して「0」を設定
する。そして、セル内に白線がある比率を表す白線検出
セル比率hは、セル内に白線がある左右のセル数Nw
と、左右画面内のセル総数Nsに基づいて、 h=(Nw/Ns)×100 となる。
【0101】また、車速が高い場合には、車線維持制御
から逸脱した場合の影響が大きいため、車速との関係で
逸脱度を設定を行う。
【0102】ここで、図14を参照して、本発明の第4
の実施の形態に係る車両用制御装置に用いる逸脱度及び
緊急度の設定条件を示す表について説明する。
【0103】図14に示すように、白線検出セル比率h
で表される逸脱度が80%以上の場合は、緊急度が最も
低くく初期状態となるイニシャル状態とする。また、逸
脱度が60%以上80%未満の場合は、緊急度が低いL
o状態とする。さらに、逸脱度が30%以上60%未満
の場合は、緊急度が中程度のMi状態とする。
【0104】ここで、逸脱度が30%未満の場合に、車
速センサ5から出力される車速Vが60km/h以上の
ときは逸脱時の緊急度か高いHi状態とし、車速Vが6
0km/h未満のときは逸脱時の緊急度が中程度のMi
状態とする。
【0105】なお、逸脱度は、半自動運転が正常に作動
するための必要情報に対する不足程度を表している。
【0106】次に、図15に示すフローチャートを参照
して、本実施の形態に係る車両用制御装置の動作を説明
する。なお、第4の実施の形態は、図7に示す第2の実
施の形態に対応する制御フローチャートと同様の基本的
制御動作を行うので、第2の実施の形態と異なる部分の
み説明し、同様の部分についての説明を省略する。
【0107】ステップS425では、制御部25は半自
動運転を行う。すなわち、カメラ43a,43bで撮像
された前方道路面に関する画像データに対して、周知の
画像処理技術を用いてエッジ検出処理を施してエッジ部
分が鋭い画素の連続性から左右の白線の位置座標を検出
し、さらに、走行中の車両を白線の間に自動的に位置さ
せるように車両の操舵角を制御する。
【0108】そして、ステップS440では、制御部2
5は、図13(b)に示すように、カメラ43a,43
bで撮像された画像内に白線に対してセル内の白線検出
セル比率hを判定する。
【0109】そして、ステップS450では、ステップ
S440で判定された白線検出セル比率hに対して、図
14に示す表を参照してこの白線検出セル比率hで表さ
れる逸脱度を判定する際に、逸脱度が30%未満か否か
をも判定しておく。
【0110】この結果、逸脱度が30%以上の場合に、
ステップS450で判定した逸脱度に対応する緊急度と
してイニシャル状態、Lo状態、Mi状態のいずれか1
つの状態が判定される。
【0111】そして、ステップS61〜S65では、ス
テップS450で判定した逸脱度に対応する緊急度に応
じてブレーキペダル7の高さ位置を変更する。すなわ
ち、制御部25は、ブレーキぺダル7の位置が緊急度に
応じた高さになる所定の圧力を阻止弁15に設定する。
この結果、図4に示すように、ブレーキぺダル7の位置
が変更される。
【0112】一方、逸脱度が30%未満の場合に、ステ
ップS461に進み、車速センサ5により計測された自
車両の車速Vが60km/h以上か否かを判断する。
【0113】この結果、逸脱度が30%未満の場合に、
自車両の車速Vが60km/h未満のときには、逸脱度
に対応する緊急度としてMi状態と判定される。そし
て、ステップS465では、この緊急度に応じてブレー
キペダル7の高さ位置を変更する。すなわち、制御部2
5は、ブレーキぺダル7の位置が緊急度に応じた高さに
なる所定の圧力を阻止弁15に設定する。この結果、図
4に示すように、ブレーキぺダル7の位置がMi位置に
変更される。
【0114】また、逸脱度が30%未満の場合に、自車
両の車速Vが60km/h以上のときには、逸脱度に対
応する緊急度としてHi状態と判定される。そして、ス
テップS463では、この緊急度に応じてブレーキペダ
ル7の高さ位置を変更する。すなわち、制御部25は、
ブレーキぺダル7の位置が緊急度に応じた高さになる所
定の圧力を阻止弁15に設定する。この結果、図4に示
すように、ブレーキぺダル7の位置がHi位置に変更さ
れる。
【0115】そして、ステップS470では、半自動運
転が白線の見失いにより解除状態になったか否かを判定
する。すなわち、ステップS440で判定された白線検
出セル比率hが所定値以下になった場合には、白線を見
失ったこととになり、解除状態になったと判定する。
【0116】そして、半自動運転が解除状態になった場
合にはステップS80に進む。一方、半自動運転が正常
作動状態にある場合にはステップS90に進む。
【0117】このように、車両前部に前方風景を撮像す
るカメラを1対用意しておき、撮像された前方道路面上
の白線を検出するようにしておき、検出される白線情報
に基づいて、半自動運転が正常に作動するための必要情
報に対する不足程度を検出することで、半自動運転の作
動状態が解除状態へ接近している程度を検出することが
できる。
【0118】なお、図16は、第1乃至第4の実施の形
態に係る車両用制御装置に適応可能な報知部分を示す図
である。この特徴は、ブレーキぺダル7に代わって、ア
クセルペダル51、フットレスト53、床面55に振動
を発生する振動子を付加しておき、制御部25では、緊
急度に応じて振動パターンを変更し、該当する制御パタ
ーンでON/OFF制御される制御信号を振動子に出力
するように構成することにある。
【0119】この振動子としては、電気エネルギーを機
械振動エネルギーに変換するもので、磁気ひずみ振動子
や、電磁ひずみ振動子や、回転子の重心点を回転軸外に
意図的にづらして通電時に振動を発生させる振動モータ
等を用いればよい。
【0120】また、振動パターンは、図17に示すよう
に、緊急度が低いLo状態のときには比較的振動周期が
長いLo振動を行い、緊急度が中程度のMi状態のとき
には比較的振動周期が中程度のMi振動を行い、緊急度
が高いHi状態のときには比較的振動周期が短いHi振
動を行うように制御される。なお、図17に示す振動パ
ターンは、網掛け部分が振動期間を表し、白抜き部分が
静止期間を表している。
【0121】以下、半自動運転中に、運転者がブレーキ
ぺダル7に代わって、アクセルペダル51、フットレス
ト53、床面55に足を置いた場合の制御部25の動作
を説明する。
【0122】制御部25では、逸脱度に対応する緊急度
に応じて振動パターンを変更し、該当する制御パターン
でON/OFF制御される制御信号を振動子に出力する
ことで、半自動運転の作動状態が解除状態へ接近してい
る程度を振動子の振動程度で運転者に報知する。
【0123】このように、半自動運転中に運転者が足を
置くことが可能なアクセルペダル、フットレスト又は床
の一部を用意しておき、これらに振動を発生する振動子
を取り付けておき、半自動運転中は、半自動運転の作動
状態が正常作動状態から解除状態へ接近している程度に
応じて振動子を振動するように制御することで、半自動
運転の作動状態が解除状態へ接近している程度を運転者
に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る車両用制御装置が適応
可能な車両のシステム構成を示す図である。
【図2】前方車両と自車両との車間距離、レーザレーダ
の検出範囲を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係る車両用制御装置に用い
る逸脱度及び緊急度の設定条件を示す表である。
【図4】ブレーキペダル7の高さ位置を緊急度に応じて
4段階に変更された様子を示す図である。
【図5】第1の実施の形態に係る車両用制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係る車両用制御装置に用い
る逸脱度及び緊急度の設定条件を示す表である。
【図7】第2の実施の形態に係る車両用制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態に係る車両用制御装置が適応
可能な車両のシステム構成を示す図である。
【図9】車間距離追従走行時に先行車を見失った場面の
様子を示す図(a)と、この時に、先行車の位置に応じ
て各レーザレーダの受光量に差異が生じたことを表す図
(b)である。
【図10】第3の実施の形態に係る車両用制御装置に用
いる逸脱度及び緊急度の設定条件を示す表である。
【図11】第3の実施の形態に係る車両用制御装置の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図12】第4の実施の形態に係る車両用制御装置が適
応可能な車両のシステム構成を示す図である。
【図13】道路上の白線を撮像する様子(a)と、白線
部分の検出方法(b)を示す図である。
【図14】第4の実施の形態に係る車両用制御装置に用
いる逸脱度及び緊急度の設定条件を示す表である。
【図15】第4の実施の形態に係る車両用制御装置の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図16】第1乃至第4の実施の形態に係る車両用制御
装置に適応可能な報知部分を示す図である。
【図17】振動パターンを表す図である。
【符号の説明】
3 レーザレーダ 5 車速センサ 7 ブレーキぺダル 9 ブレーキぺダル操作センサ 11 マスタシリンダ 15 阻止弁 17 開閉弁 19a,19b,19c,19d ブレーキ 21 エンジン 23 トランスミッション 25 制御部 27 半自動運転スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/16 G01S 17/88 A 5J070 // G01S 13/91 13/91 Z 5J084 Fターム(参考) 2F065 AA22 BB26 BB27 CC40 DD08 FF04 FF44 FF64 GG04 JJ03 JJ16 JJ26 QQ24 3D044 AA11 AA24 AA35 AB01 AC24 AC26 AC51 AC56 AC59 AD00 AD04 AD12 AD17 AD21 AE03 AE04 3D046 BB01 BB18 CC02 CC04 EE01 HH22 JJ00 LL02 LL23 LL43 MM08 3G093 AA01 BA04 BA23 BA24 CB12 DB00 DB05 DB15 DB16 DB18 EA09 EB00 EB03 EB04 FA11 FA12 5H180 AA01 CC04 CC14 LL04 LL09 5J070 AB01 AC02 AC06 AD01 AD05 AE01 AF03 AG03 AK36 AK39 BF02 BF03 BF16 5J084 AA05 AA07 AB01 AC02 AD03 BA03 BA14 CA71 EA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の半自動運転を行なう半自動運転手
    段と、 該半自動運転手段が作動状態から解除状態へ接近してい
    る程度を検出する逸脱検出手段と、 該逸脱検出手段によって検出された程度を運転者に報知
    する報知手段とを有することを特徴とする車両用制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、 前記半自動運転手段が作動中に運転者が足を置くことが
    可能な部材と、 該部材の高さ位置を一定の踏力以下で保持可能に調整す
    る位置調整手段と、 前記半自動運転手段が作動中は、前記逸脱検出手段によ
    り検出された程度に応じた前記部材の高さ位置になるよ
    うに該位置調整手段を制御する制御手段とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 【請求項3】 前記報知手段は、 前記半自動運転手段が作動中に、前記逸脱検出手段によ
    り前記解除状態が検出されたときには、前記一定の踏力
    以下で前記部材の高さ位置が最上位置になるように前記
    位置調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の車両用制御装置。
  4. 【請求項4】 前記部材は、 ブレーキペダルであることを特徴とする請求項2又は請
    求項3に記載の車両用制御装置。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は、 前記半自動運転手段が作動中に運転者が足を置くことが
    可能な部材と、 該部材に振動を発生する振動発生手段と、 前記半自動運転手段が作動中は、前記逸脱検出手段によ
    り検出された程度に応じて前記部材を振動するように該
    振動発生手段を制御する制御手段とを有することを特徴
    とする請求項1に記載の車両用制御装置。
  6. 【請求項6】 前記部材は、 アクセルペダル、フットレスト又は床の一部であること
    を特徴とする請求項5に記載の車両用制御装置。
  7. 【請求項7】 前記半自動運転手段は、 外部からの光を受光する受光手段を有し、 前記逸脱検出手段は、 該受光手段により受光された受光量に基づいて、前記半
    自動運転手段が正常に作動するための必要情報に対する
    減衰程度を検出することを特徴とする請求項1乃至請求
    項6に記載の車両用制御装置。
  8. 【請求項8】 前記半自動運転手段は、 車両前部に複数並列配置された指向性の高い送受光手段
    を有し、 前記逸脱検出手段は、 各送受光手段毎の受光量に基づいて、前記半自動運転手
    段が正常に作動するための必要情報に対する不足程度を
    検出することを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載
    の車両用制御装置。
  9. 【請求項9】 前記半自動運転手段は、 車両前部に前方風景を撮像する撮像手段を有し、 前記逸脱検出手段は、 該撮像手段により撮像された前方道路面上の白線を検出
    する画像処理手段を有し、 該画像処理手段により検出される白線情報に基づいて、
    前記半自動運転手段が正常に作動するための必要情報に
    対する不足程度を検出することを特徴とする請求項1乃
    至請求項6に記載の車両用制御装置。
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