JP6854141B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、道路環境を認識して車両の自動走行を制御する車両制御装置に関する。
自動運転で走行可能な車両は周囲の道路環境を認識しつつ加減速、操舵、制動等の制御を行う。例えば、カメラで撮影した画像情報やナビゲーション装置で保存される地図情報に基づいてレーンや停止線等の道路環境を認識する。
特許文献1には、道路データ(地図情報)から推定される道路形状と撮影手段(カメラ)が撮影した画像(画像情報)から推定される道路形状のいずれかを、各道路形状の信頼性に基づいて選択する装置が開示される。特許文献2には、カメラの撮影結果(画像情報)に基づいて走行レーンの認識精度が低くなる場合に、地図データ(地図情報)に基づいて仮想的な走行レーンを生成する装置が開示される。
特開2001−291197号公報(請求項1) 特開2015−005132号公報(段落[0041]、[0042])
特許文献1、2の装置は画像情報と地図情報のいずれかを用いて道路環境を認識する。このように、種類の異なる複数の認識処理を行う場合、画像情報に基づく認識処理と地図情報に基づく認識処理との切り替えを適切なタイミングで行うことは難しい。切り替えのタイミングを誤ると、道路環境の認識精度が低くなる可能性がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、種類の異なる複数の認識処理を行う場合であっても、道路環境を認識できる車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、道路環境を認識して車両走行の少なくとも一部をドライバによらない自動走行を制御する車両制御装置であって、入力情報に基づいて前記道路環境を認識する種類の異なる複数の認識部と、車両内外の状態を示す状態情報に基づいて個々の前記認識部の認識結果に対する重み付け係数を設定する重み付け係数設定部と、複数の前記認識結果と前記認識結果に対する前記重み付け係数とを用いて統合道路環境を推定する道路環境推定部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両内外の状態を示す状態情報に基づいて個々の認識部の認識結果に対する重み付け係数を設定し、複数の認識結果と各認識結果に対応する重み付け係数とを用いて統合道路環境を推定する。このように、重み付け係数を変更し、変更した重み付け係数を用いて各認識結果を統合して得られた統合道路環境を最終的な認識結果とすることにより、ある認識処理から他の認識処理へ瞬時に切り替える処理が不要となる。このため、認識処理の切り替えの際に道路環境の認識精度が低くなるという事象が発生しなくなり、道路環境を常に認識できるようになる。
車両制御装置は、前記状態情報に基づいて複数の前記認識部の信頼度を個別に判定する信頼度判定部を備え、前記道路環境は、レーン情報であり、前記認識部の1つは、カメラで撮影される画像情報に基づいて前記レーン情報を認識する画像情報認識部であり、前記重み付け係数設定部は、前記画像情報認識部の前記信頼度が低くなるに伴って前記画像情報認識部の認識結果に対する前記重み付け係数を変更するようにしてもよい。上記構成によれば、重み付け係数を適宜変更するため、レーン情報(統合道路環境)を精度よく認識することができる。
前記画像情報認識部の前記信頼度が低くなる前記状態は、前記車両が交差点を走行する状況であってもよい。上記構成によれば、レーンマークが存在しない交差点でカメラの画像情報に基づく認識結果の重み付け係数を変更するため、統合結果としてのレーン情報の推定精度を高くすることができる。
前記画像情報認識部は、前記信頼度が低くなる前記状態で、過去の前記画像情報を用いて仮想レーンを生成してもよい。上記構成によれば、レーンマークが存在しない状況でも仮想レーンを生成するため、画像情報に基づく認識結果を出力することができる。従って、統合結果としてのレーン情報の推定精度を高くすることができる。
前記画像情報認識部は、前記信頼度が低くなる前記状態で、前記画像情報に基づいて認識可能な前記レーン情報を用いて仮想レーンを生成してもよい。上記構成によれば、レーンマークが存在しない状況でも仮想レーンを生成するため、画像情報に基づく認識結果を出力することができる。従って、統合結果としてのレーン情報の推定精度を高くすることができる。
前記認識部の1つは、地図情報に基づいて前記レーン情報を認識する地図情報認識部であり、前記道路環境推定部は、前記画像情報認識部の認識結果に対する前記重み付け係数と、前記地図情報認識部の認識結果に対する前記重み付け係数と、前記画像情報認識部が前記画像情報に基づいて認識する前記レーン情報と、前記地図情報認識部が前記地図情報に基づいて認識する前記レーン情報とに基づいて、前記統合道路環境としての前記レーン情報を推定するようにしてもよい。上記構成によれば、カメラで撮影される画像情報に基づいて認識されるレーン情報と、地図情報に基づいて認識されるレーン情報と、個々の認識部の信頼度に応じたレーン情報が推定されるため、適切なレーン情報を取得することができる。
車両制御装置は、前記状態に基づいて複数の前記認識部の信頼度を個別に判定する信頼度判定部を備え、前記道路環境は、停止線情報であり、前記認識部の1つは、カメラで撮影される画像情報に基づいて前記停止線情報を認識する画像情報認識部であり、前記重み付け係数設定部は、前記画像情報認識部の前記信頼度が低くなるに伴って前記画像情報認識部の認識結果に対する前記重み付け係数を変更するようにしてもよい。上記構成によれば、重み付け係数を適宜変更するため、停止線情報(統合道路環境)を精度よく認識することができる。
前記状態情報には前記認識部による前記道路環境の認識タイミングに関する情報が含まれており、前記信頼度判定部は、任意の前記認識部の最近の前記認識タイミングが他の前記認識部の最近の前記認識タイミングよりも前記信頼度の判定タイミングに近い場合に、任意の前記認識部の前記信頼度を他の前記認識部の前記信頼度よりも高くしてもよい。上記構成によれば、相対的に認識結果が新しい認識部の信頼度を高くするため、統合結果としての停止線情報(統合道路環境)の精度を高くすることができる。
本発明によれば、認識処理の切り替えの際に道路環境の認識精度が低くなるという事象が発生しなくなり、道路環境を認識できるようになる。
図1は情報提供システムの構成図である。 図2は第1実施形態に係る車両制御装置を備えた車両の構成図である。 図3は第1実施形態で使用されるレーン認識部の機能ブロック図である。 図4は第1実施形態の状況及び交差点周辺での信頼度の説明図である。 図5は各種タイミングと信頼度の説明図である。 図6は第1実施形態で行われる処理のフローチャートである。 図7は第2実施形態に係る車両制御装置を備えた車両の構成図である。 図8は第2実施形態で使用される停止線認識部の機能ブロック図である。 図9は第2実施形態の状況説明図である。 図10は第2実施形態で行われる処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る車両制御装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[1 情報提供システム10]
図1を用いて各実施形態で使用される情報提供システム10の構成について説明する。情報提供システム10は、情報提供サーバ12と、複数の自動運転車両16(以下「車両16」ともいう。)と、路側機18と、放送局20を含む。
情報提供サーバ12は、車両16に対して路側機18と放送局20の少なくとも一方を介して、渋滞情報、道路の規制情報、気象情報(各地の天気情報及び天気予報情報を含む)、交通信号情報等を提供する。図1において情報提供サーバ12は1つのみ示されているが、提供する情報に応じて複数の情報提供サーバ12が設けられていてもよい。路側機18は道路に沿って設けられる。放送局20は各地域に設けられる。
[2 第1実施形態]
第1実施形態は、車両16が走行するレーン92(図4参照)を道路環境とするものであり、レーン92を複数のモジュールで認識し、認識された各レーン情報を統合して統合レーン情報を推定するものである。
[2−1 車両16の構成]
図2を用いて第1実施形態に係る車両16及び車両制御装置26の構成について説明する。本明細書において、自動運転というのは、車両16の走行制御を全て自動で行う「完全自動運転」のみならず、車両16の走行制御を部分的に自動で行う「部分自動運転」や「運転支援」も含む概念である。本明細書では、駆動力制御、制動制御、操舵制御のそれぞれを自動制御と手動制御の間で切り替えが可能な車両16を想定する。車両16は、自動運転を実行するための構成として、外界情報取得装置22と、車両センサ24と、車両制御装置26と、駆動力装置28と、操舵装置30と、制動装置32と、報知装置34を有する。
外界情報取得装置22は、1又は複数のカメラ38と、複数のレーダ40と、複数のLIDAR42と、ナビゲーション装置44と、通信部46を有する。カメラ38は車両16の前方を撮影する。レーダ40は車両16の周囲に電磁波を照射すると共に電磁波照射に対する反射波を検出する。LIDAR42は車両16の周囲にレーザを照射すると共にレーザ照射に対する散乱光を検出する。なお、カメラ38により撮影される画像情報とレーダ40により取得される検出情報とを融合するフュージョンセンサを用いることも可能である。
ナビゲーション装置44は、記憶部44aに保存される地図情報を参照しつつ、衛星測位装置や車両センサ24等の検出情報を用いて車両16の現在位置を測定し、その現在位置からユーザが指定した目的地までの走行経路を生成する。ナビゲーション装置44は、ユーザインタフェースとして、操作スイッチ(タッチパネルを含む)、ディスプレイ及びスピーカを有し、生成された走行経路を表示すると共に、走行経路を音声案内する。
通信部46は、複数の通信装置を有する。第1通信装置46aは、放送局20から送信される広域の渋滞情報、気象情報等を受信可能である。第2通信装置46bは、路側機18から送信される渋滞情報、規制情報、交通信号情報等を受信可能である。第3通信装置46cは、他の車両16に設けられる第3通信装置46cとの間で各種情報を送受信可能である。
車両センサ24は、車両16の各種挙動を検出する複数のセンサを有する。例えば、車両16の速度(車速)を検出する速度(車速)センサ、加減速度を検出する加速度センサ、横Gを検出する横Gセンサ、車両16の垂直軸周りの角速度を検出するヨーレートセンサ、車両16の向きを検出する方位センサ、車両16の勾配を検出する勾配センサ等を有する。また、車両センサ24は、各操作デバイス(アクセルペダル、ステアリングホイール、ブレーキペダル、シフトレバー、方向指示レバー等)の操作の有無、操作量、操作位置を検出する操作検出センサを含む。例えば、アクセル踏込(開度)量を検出するアクセルペダルセンサ、ステアリングホイールの操作量(操舵角)を検出する舵角センサ、操舵トルクを検出するトルクセンサ、ブレーキ踏込量を検出するブレーキペダルセンサ、シフト位置を検出するシフトセンサ等を有する。
車両制御装置26は、1又は複数のECUにより構成され、CPU50と記憶装置52とクロック54等を有する。本実施形態では、CPU50が記憶装置52に記憶されているプログラムを実行することにより、後述する各機能実現部60、62、64、66、68、70が実現される。なお、集積回路等からなるハードウエアにより各機能実現部60、62、64、66、68、70を実現することもできる。各機能実現部60、62、64、66、68、70については下記[2−2]にて説明する。
駆動力装置28は、駆動力ECUと、エンジン及び/又は駆動モータ等の車両16の駆動源を有する。駆動力装置28は、車両制御部66から出力される制御指令に従って車両16が走行するための走行駆動力(トルク)を生成し、トランスミッションを介し、あるいは直接車輪に伝達する。
操舵装置30は、EPS(電動パワーステアリングシステム)ECUと、EPS装置を有する。操舵装置30は、車両制御部66から出力される制御指令に従って車輪(操舵輪)の向きを変更する。
制動装置32は、例えば、油圧式ブレーキを併用する電動サーボブレーキであって、ブレーキECUと、ブレーキアクチュエータを有する。制動装置32は、車両制御部66から出力される制御指令に従って車輪を制動する。
報知装置34は、報知ECUと、表示装置及び/又は音響装置を有する。報知装置34は、報知制御部68から出力される報知指令に従って手動運転の要求、警告、案内等を報知する。
[2−2 各機能実現部60、62、64、66、68、70]
図2及び図3を用いて車両制御装置26の各機能実現部60、62、64、66、68、70について説明する。外界認識部60は、外界情報取得装置22により取得される各種情報に基づいて車両16の周辺の道路環境{道路構造物、レーン92(レーンマーク90)、停止線200(図9参照)、信号機、標識等}及び交通参加者(他車両、歩行者、障害物等)を認識する。第1実施形態に係る外界認識部60は、レーン認識部72とその他認識部74に分けられる。
図3で示すように、レーン認識部72は、画像情報認識部80と、地図情報認識部82と、信頼度判定部84と、重み付け係数設定部86と、レーン情報推定部88を有する。画像情報認識部80は、カメラ38で撮影される画像情報に基づいてレーン情報を認識する。例えば、ハフ変換等のエッジ抽出を行い、レーンマーク90の有無及びそれらの位置を認識し、車両16が走行するレーン92を認識する。以下では、画像情報認識部80を「認識部80」ともいう。地図情報認識部82は、ナビゲーション装置44の記憶部44aに保存される地図情報に基づいてレーン情報を認識する。ナビゲーション装置44は車両16の走行位置を測定している。地図情報認識部82は、その走行位置よりも前方のレーン92のノードを地図情報から取得し、車両16が走行するレーン92を認識する。以下では、地図情報認識部82を「認識部82」ともいう。なお、本明細書では、レーンマーク90の位置情報やノードの位置情報等、レーン92の位置を特定できる情報を総称してレーン情報という。
信頼度判定部84は、画像情報認識部80の信頼度R11及び地図情報認識部82の信頼度R12を車両16の内外の状態に基づいて判定する。認識部80、82の信頼度R11、R12は車両16の内外の状態が変化するに伴い変化する。本明細書では、車両16の内外の状態のうち、認識部80、82の信頼度R11、R12と相関する状態を示す情報を状態情報という。状態情報の具体例は下記[2−3]で説明する。信頼度判定部84は、1種類又は複数種類の状態情報を所定規則に基づいて数値化して状態パラメータP1を求める。そして、状態パラメータP1と信頼度R11、R12とを関連付けるマップ(テーブル)M1を使用して信頼度R11、R12を判定する。マップM1及び数値化の所定規則は記憶装置52に保存される。
重み付け係数設定部86は、画像情報認識部80の認識結果に対する重み付け係数C11及び地図情報認識部82の認識結果に対する重み付け係数C12を、信頼度R11、R12に基づいて設定する。重み付け係数C11、C12を設定する具体的な方法については下記[2−4]で説明する。
レーン情報推定部88は、画像情報認識部80及び地図情報認識部82の認識結果と重み付け係数C11、C12を用いて統合レーン情報(統合道路環境)を推定する。統合レーン情報というのは、画像情報認識部80が画像情報に基づいて認識するレーン情報と、地図情報認識部82が地図情報に基づいて認識するレーン情報を、重み付け係数C11、C12に応じて統合したものである。統合レーン情報を推定する具体的な方法については下記[2−4]で説明する。
図2に戻り外界認識部60の説明を続ける。その他認識部74は、カメラ38の画像情報、レーダ40の検出情報、LIDAR42の検出情報、ナビゲーション装置44の地図情報、通信部46の通信情報の少なくとも1つに基づいてレーン92以外の外界情報の位置や挙動を認識する。
自車位置認識部62は、ナビゲーション装置44により測定される車両16の位置情報に基づいて車両16の現在位置と姿勢を認識する。これとは別に、ナビゲーション装置44を用いずに、衛星測位装置や車両センサ24等の検出情報を用いて車両16の現在位置を測定し、車両16の現在位置と姿勢を認識することも可能である。
軌道生成部64は、ナビゲーション装置44により生成された走行経路に沿って車両16を走行させるために、外界認識部60の認識結果と自車位置認識部62の認識結果に基づいて車両16の目標走行軌道と目標速度を生成する。
車両制御部66は、駆動力装置28と操舵装置30と制動装置32に対して制御指令を出力する。車両制御部66は、自動運転の際に、軌道生成部64で生成された目標走行軌道に沿って目標速度で車両16を走行させるように制御指令を出力し、手動運転の際に、車両センサ24(操作検出センサ)の検出結果に基づいて制御指令を出力する。
報知制御部68は、ドライバに対する報知が必要な場合、例えば自動運転を停止する場合に、報知装置34に対して報知指令を出力する。
自動運転制御部70は、自動運転を統括制御する。自動運転制御部70は、ドライバが行う自動運転スイッチの操作に応じて自動運転を開始させるか、又は、停止させる。また、自動運転制御部70は、自動運転中に車両センサ24によりいずれかの操作デバイスの手動操作が検出された場合に自動運転を停止させる。
[2−3 状態情報と信頼度との関係]
上述したように、信頼度判定部84は、車両16の内外の状態を示す1又は複数の状態情報に基づいて認識部80、82の信頼度R11、R12を判定する。状態情報の具体例としては、例えば、交差点94(図4参照)に関する情報、走行路の曲率を示す情報、走行地域の天候を示す情報、現時点の時刻を示す情報、レーン情報(道路環境を示す情報)の鮮度を示す情報等が挙げられる。
交差点94に関する情報というのは、車両16から所定距離内に交差点94があるか否か、車両16から交差点94までの距離、交差点94の大きさ等を示す情報である。交差点94に関する情報はナビゲーション装置44の地図情報から取得できる。図4で示すように、交差点94にはレーンマーク90が存在しない。この場合、画像情報認識部80は仮想レーン92´を生成する。これは信頼度R11が低い状況であることを意味する。信頼度R11は、交差点94がある場合、すなわち仮想レーン92´が生成されている場合に低い。また、信頼度R11は、車両16と交差点94との距離が短くなるほど低くなり、距離が長くなるほど高くなる。また、信頼度R11は、交差点94が大きくなるほど低くなり、交差点94が小さくなるほど高くなる。一方、信頼度R12は、信頼度R11と相反する。信頼度R12は、交差点94がある場合、すなわち仮想レーン92´が生成されている場合に高い。すなわち、信頼度R12は、車両16と交差点94との距離が短くなるほど高くなり、距離が長くなるほど低くなる。また、信頼度R12は、交差点94が大きくなるほど高くなり、交差点94が小さくなるほど低くなる。
走行路の曲率を示す情報はナビゲーション装置44の地図情報から取得でき、走行路をカメラ38で撮影できる場合は画像情報からも取得できる。信頼度R11は、曲率が小さくなるほど低くなり、曲率が大きくなるほど高くなる。一方、信頼度R12は、曲率が小さくなるほど高くなり、曲率が大きくなるほど低くなる。
走行地域の天候を示す情報は情報提供サーバ12が放送局20又は路側機18を介して送信する気象情報から取得できる。信頼度R11は、天候が雨(雪)に近いほど低くなり、天候が晴れに近いほど高くなる。一方、信頼度R12は、天候が雨(雪)に近いほど高くなり、天候が晴れに近いほど低くなる。
現時点の時刻を示す情報はクロック54から取得できる。信頼度R11は、時刻が夜間に近いほど低くなり、時刻が昼間に近いほど高くなる。一方、信頼度R12は、時刻が夜間に近いほど高くなり、時刻が昼間に近いほど低くなる。
図5を用いてレーン情報(道路環境を示す情報)の鮮度について説明する。レーン情報の鮮度というのは、画像情報認識部80により認識されるレーン情報と地図情報認識部82により認識されるレーン情報のどちらが新しいかを示す情報である。レーン情報の鮮度は、画像情報認識部80によるレーン情報の認識タイミング110及び地図情報認識部82によるレーン情報の認識タイミング112から判別される。画像情報認識部80によるレーン情報の認識周期T1と地図情報認識部82によるレーン情報の認識周期T2は相違する。このため、認識タイミング110と認識タイミング112にはズレが生ずる。信頼度判定部84による信頼度R11、R12の判定タイミング114から遡って最も近いタイミングで認識処理を行った認識部80、82の信頼度R11、R12は相対的に高い。信頼度R11は、認識タイミング110と判定タイミング114との時間差が、認識タイミング112と判定タイミング114との時間差よりも大きい場合に低く、小さい場合に高い。一方、信頼度R12は、認識タイミング110と判定タイミング114との時間差が、認識タイミング112と判定タイミング114との時間差よりも大きい場合に高く、小さい場合に低い。
[2−4 重み付け係数の設定方法及び統合レーン情報の推定方法]
重み付け係数設定部86及びレーン情報推定部88は、下記方法1又は方法2のいずれかにより重み付け係数を設定し、統合レーン情報を推定する。なお、以下の説明にある「認識部80、82の認識結果」の一例としては、基準方向(例えば車両16の進行方向)に対するレーン92(レーンマーク90)の延在方向の角度が挙げられる。
[2−4−1 方法1]
重み付け係数設定部86は、認識部80、82の認識結果のうち、信頼度が相対的に高い認識部80、82の認識結果に対する重み付け係数(C11又はC12)を基準値1とする。また、信頼度が相対的に低い認識部80、82の認識結果に対する重み付け係数(C11又はC12)を、認識部80、82の認識結果及び信頼度R11、R12を用いる所定の変換式又はマップから算出する。例えば、認識部80の信頼度R11が認識部82の信頼度R12よりも高い場合、重み付け係数設定部86は、(重み付け係数C12×認識部82の認識結果)が(重み付け係数C11×認識部80の認識結果)に近づき、且つ、超えないような重み付け係数C12を算出する。信頼度R12が低いほど(重み付け係数C12×認識部82の認識結果)が(重み付け係数C11×認識部80の認識結果)に近づくように、重み付け係数C12は設定される。同様に、認識部82の信頼度R12が認識部80の信頼度R11よりも高い場合、重み付け係数設定部86は、(重み付け係数C11×認識部80の認識結果)が(重み付け係数C12×認識部82の認識結果)に近づき、且つ、超えないような重み付け係数C11を算出する。信頼度R11が低いほど(重み付け係数C11×認識部80の認識結果)が(重み付け係数C12×認識部82の認識結果)に近づくように、重み付け係数C11は設定される。
レーン情報推定部88は、(重み付け係数C11×認識部80の認識結果)と(重み付け係数C12×認識部82の認識結果)とを足し合わせ、合計値を認識部80、82の数(ここでは2)で除算し、その演算結果を統合レーン情報とする。
[2−4−2 方法2]
重み付け係数設定部86は、重み付け係数C11、C12の合計値が1となるように、重み付け係数C11、C12を算出する。この際、重み付け係数C11、C12の割合を信頼度R11、R12の割合と等しくする。すなわち、C11+C12=1、且つ、R11:R12=C11:C12の両式から重み付け係数C11及びC12を算出する。
レーン情報推定部88は、(重み付け係数C11×認識部80の認識結果)と(重み付け係数C12×認識部82の認識結果)とを足し合わせ、その演算結果を統合レーン情報とする。なお、方法1の演算と異なり、方法2の演算では認識部80、82の数での除算は行わない。
[2−4−3 その他方法]
重み付け係数設定部86は、上記方法1、2以外の方法で重み付け係数C11、C12を算出することも可能である。要するに、信頼度R11、R12が相対的に高い認識部80、82の認識結果に対する重み付け係数C11、C12を他の重み付け係数C11、C12より重くするような処理であれば、どのような処理を用いてもよい。
[2−5 第1実施形態で実行される処理]
図6を用いて第1実施形態の処理について説明する。以下で説明する一連の処理は、外界認識部60が主体となり、所定時間毎に繰り返し実行される。以下で説明する一連の処理は、所定のタイミングで開始される。例えば、その他認識部74が、車両16の前方に交差点94を認識した場合に開始される。また、他のタイミングで開始されてもよい。
ステップS1において、自動運転中か否かが判定される。自動運転による走行制御が行われている場合(ステップS1:YES)、処理はステップS2に移行する。一方、自動運転による走行制御が行われていない場合(ステップS1:NO)、ステップS2以降の処理は実行されずに処理は一旦終了する。
ステップS2において、画像情報認識部80は、カメラ38で撮影された最新の画像情報に基づいてレーン情報を認識する。また、地図情報認識部82はナビゲーション装置44の記憶部44aに保存される地図情報に基づいて現在走行位置の前方のレーン情報を認識する。
図4で示すように、画像情報認識部80はレーンマーク90の認識精度が低くなる場合に、仮想レーン92´を生成する。仮想レーン92´は、認識可能な一部のレーンマーク90を使用して直線補間又は曲線補間を行うことにより生成することができる。例えば、交差点94にはレーンマーク90が存在しない。画像情報認識部80は、走行予定経路に基づいて交差点94からの退出路98を特定する。そして、交差点94への進入路96の出口96o付近に認識できるレーンマーク90と退出路98の入口98i付近に認識できるレーンマーク90を使用して直線補間又は曲線補間を行い、仮想レーンマーク90´及び仮想レーン92´を生成する。
画像情報認識部80は、交差点94への進入路96の出口96o及び交差点94からの退出路98の入口98iのレーンマーク90を使用するのではなく、単にその時点で認識できるレーンマーク90をその形状に従って車両16の前方に延ばし、仮想レーンマーク90´を生成してもよい。
画像情報認識部80は、過去に取得した画像情報を用いて仮想レーンマーク90´を生成してもよい。記憶装置52には、現時点よりも一定時間前、又は、現位置よりも一定距離前のレーンマーク90の位置情報が逐次記憶される。画像情報認識部80は、その位置情報を使用し、過去のレーンマーク90をその形状に従って車両16の前方に延ばし、仮想レーンマーク90´を生成してもよい。記憶装置52には、過去のレーンマーク90の位置情報の代わりにレーンマーク90の向きの情報が記憶されていてもよい。その場合、画像情報認識部80は、過去のレーンマーク90をその向きに延ばし、仮想レーンマーク90´を生成する。
また、画像情報認識部80は、第3通信装置46cを介して他の車両16から最新の画像情報又は現時点よりも一定時間前の画像情報を取得し、取得した情報を用いて仮想レーンマーク90´を生成してもよい。また、図示しない通信装置を介して外部のサーバに蓄積される走行位置の画像情報を取得し、取得した情報を用いて仮想レーンマーク90´を生成してもよい。この場合、各車両16は、通信装置を介して外部のサーバから画像情報を受信し、通信装置を介して外部のサーバにカメラ38で撮影した画像情報を送信する。
ステップS3において、信頼度判定部84は、状態パラメータP1を求める。上述したように、信頼度判定部84は、1又は複数の状態情報を取得し、所定規則に基づいて状態パラメータP1を求める。
ステップS4において、信頼度判定部84は、状態パラメータP1とマップM1に基づいて画像情報認識部80の信頼度R11及び地図情報認識部82の信頼度R12を判定する。一例として、信頼度R11、R12の判定処理を、交差点94に関する情報に対応する状態パラメータP1に基づいて行う場合を想定する。図4で示すように、交差点94にはレーンマーク90が存在しないため、仮想レーン92´が設定される。これは信頼度R11が低い状況であることを意味する。対して、信頼度R12は、交差点94に近くなるほど高くなり、交差点94から遠ざかるほど低くなる。
ステップS4の別の例として、信頼度R11、R12をレーン情報の鮮度に対応する状態パラメータP1に基づいて判定した場合を想定する。図5で示すように、画像情報認識部80の認識結果が地図情報認識部82の認識結果よりも新しい場合、信頼度R11は高くなり、信頼度R12は低くなる。一方、地図情報認識部82の認識結果が画像情報認識部80の認識結果よりも新しい場合、信頼度R12は高くなり、信頼度R11は低くなる。
ステップS5において、重み付け係数設定部86は、上記[2−4]で説明した方法1又は方法2により、信頼度R11、R12に応じた重み付け係数C11、C12を設定する。また、ステップS6において、レーン情報推定部88は、上記[2−4]で説明した方法1又は方法2により、統合レーン情報を推定する。
[2−6 第1実施形態のまとめ]
第1実施形態に係る車両制御装置26は、レーン情報を認識して車両走行の少なくとも一部をドライバによらない自動走行を制御するものに関する。この車両制御装置26は、入力情報に基づいてレーン情報を認識する種類の異なる認識部80、82と、車両16の内外の状態を示す状態情報に基づいて個々の認識部80、82の認識結果に対する重み付け係数C11、C12を設定する重み付け係数設定部86と、複数の認識結果と認識結果に対する重み付け係数C11、C12とを用いて統合道路環境としてのレーン情報を推定するレーン情報推定部88(道路環境推定部)とを備える。
第1実施形態によれば、状態情報に基づいて個々の認識部80、82の認識結果に対する重み付け係数C11、C12を設定し、複数の認識結果と各認識結果に対応する重み付け係数C11、C12とを用いて統合道路環境としてのレーン情報を推定する。このように、重み付け係数C11、C12を変更し、変更した重み付け係数C11、C12を用いて各認識結果を統合して得られたレーン情報を最終的な認識結果とすることにより、ある認識処理から他の認識処理へ瞬時に切り替える処理が不要となる。このため、認識処理の切り替えの際にレーン情報の認識精度が低くなるという事象が発生しなくなり、レーン情報を常に認識できるようになる。
車両制御装置26は、状態情報に基づいて複数の認識部80、82の信頼度R11、R12を個別に判定する信頼度判定部84を備える。認識部80、82の1つは、カメラ38で撮影される画像情報に基づいてレーン情報を認識する画像情報認識部80である。重み付け係数設定部86は、画像情報認識部80の信頼度R11が低くなるに伴って画像情報認識部80の認識結果に対する重み付け係数C11を変更する。上記構成によれば、重み付け係数C12を適宜変更するため、レーン情報(統合道路環境)を精度よく認識することができる。
画像情報認識部80の信頼度R11が低くなる状態は、車両16が交差点94を走行する状況である。上記構成によれば、レーンマーク90が存在しない交差点94でカメラ38の画像情報に基づく認識結果の重み付け係数C11を変更するため、統合結果としてのレーン情報の推定精度を高くすることができる。
画像情報認識部80は、信頼度R11が低くなる状態で、過去の画像情報を用いて仮想レーン92´を生成する。上記構成によれば、レーンマーク90が存在しない状況でも仮想レーン92´を生成するため、画像情報に基づく認識結果を出力することができる。従って、統合結果としてのレーン情報の推定精度を高くすることができる。
画像情報認識部80は、信頼度R11が低くなる状態で、画像情報に基づいて認識可能なレーン情報を用いて仮想レーン92´を生成する。上記構成によれば、レーンマーク90が存在しない状況でも仮想レーン92´を生成するため、画像情報に基づく認識結果を出力することができる。従って、統合結果としてのレーン情報の推定精度を高くすることができる。
認識部80、82の1つは、地図情報に基づいてレーン情報を認識する地図情報認識部82である。レーン情報推定部88は、画像情報認識部80の認識結果に対する重み付け係数C11と、地図情報認識部82の認識結果に対する重み付け係数C12と、画像情報認識部80が画像情報に基づいて認識するレーン情報と、地図情報認識部82が地図情報に基づいて認識するレーン情報とに基づいて、統合道路環境としてのレーン情報を推定する。
上記構成によれば、カメラ38で撮影される画像情報に基づいて認識されるレーン情報と、地図情報に基づいて認識されるレーン情報と、個々の認識部80、82の信頼度R11、R12に応じた統合道路環境としてのレーン情報が推定されるため、適切なレーン情報を取得することができる。
状態情報には認識部80、82による道路環境の認識タイミングに関する情報が含まれる。信頼度判定部84は、任意の認識部80、82の最近の認識タイミングが他の認識部80、82の最近の認識タイミングよりも信頼度R11、R12の判定タイミングに近い場合に、任意の認識部80、82の信頼度R11、R12を他の認識部80、82の信頼度R11、R12よりも高くする。上記構成によれば、相対的に認識結果が新しい認識部80、82の信頼度R11、R12を高くするため、統合道路環境としてのレーン情報の精度を高くすることができる。
[3 第2実施形態]
第2実施形態は、停止線を道路環境とするものであり、停止線200を複数のモジュールで認識し、認識された各停止線情報を統合して統合停止線情報を推定するものである。
[3−1 車両16Aの構成]
図7を用いて車両16Aの構成について説明する。車両16Aの構成は、図2で示す車両16の構成と多くの点で共通する。このため、共通する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。車両16Aは車両制御装置26Aを有し、車両制御装置26AはCPU50Aを有する。CPU50Aが記憶装置52Aに記憶されているプログラムを実行することにより、外界認識部160が実現される。
[3−2 外界認識部160]
図7及び図8を用いて外界認識部160について説明する。外界認識部160は、外界情報取得装置22により取得される各種情報に基づいて車両16Aの周辺の道路環境{道路構造物、レーン92(レーンマーク90)、停止線200、信号機、標識等}及び交通参加者(他車両、歩行者、障害物等)を認識する。第2実施形態に係る外界認識部160は、停止線認識部172とその他認識部174に分けられる。
図8で示すように、停止線認識部172は、第1画像情報認識部180と、第2画像情報認識部182と、地図情報認識部183と、信頼度判定部184と、重み付け係数設定部186と、停止線情報推定部188を有する。第1画像情報認識部180は、カメラ38で撮影される画像情報に基づいてテクスチャ抽出を行い、停止線200の有無及びその位置を認識する。以下では、第1画像情報認識部180を「認識部180」ともいう。第2画像情報認識部182は、カメラ38で撮影される画像情報に基づいてハフ変換等のエッジ抽出を行い、停止線200の有無及びその位置を認識する。以下では、第2画像情報認識部182を「認識部182」ともいう。地図情報認識部183は、ナビゲーション装置44の記憶部44aに保存される地図情報に基づいて停止線200の有無及びその位置を認識する。ナビゲーション装置44は車両16Aの走行位置を測定している。地図情報認識部183は、その走行位置よりも前方所定距離内に存在する停止線200の情報を地図情報から取得し、停止線200の有無及び位置を認識する。以下では、地図情報認識部183を「認識部183」ともいう。
信頼度判定部184は、第1画像情報認識部180の信頼度R21、第2画像情報認識部182の信頼度R22及び地図情報認識部183の信頼度R23を車両16Aの内外の状態に基づいて判定する。認識部180、182、183の信頼度R21、R22、R23は車両16Aの内外の状態が変化するに伴い変化する。認識部180、182、183の信頼度R21、R22、R23と相関する状態を示す状態情報としては、例えば、車両16Aから停止線200までの距離に関する情報、走行路の曲率を示す情報、走行地域の天候を示す情報、現時点の時刻を示す情報、停止線情報(道路環境を示す情報)の鮮度を示す情報等が挙げられる。信頼度判定部84は、1種類又は複数種類の状態情報を所定規則に基づいて数値化して状態パラメータP2を求める。そして、状態パラメータP2と信頼度R21、R22、R23とを関連付けるマップ(テーブル)M2を使用して信頼度R21、R22、R23を判定する。マップM2及び数値化の所定規則は記憶装置52Aに保存される。
重み付け係数設定部186は、第1画像情報認識部180の認識結果に対する重み付け係数C21と、第2画像情報認識部182の認識結果に対する重み付け係数C22と、地図情報認識部183の認識結果に対する重み付け係数C23を、信頼度R21、R22、R23に基づいて設定する。重み付け係数C21、C22、C23を設定する具体的な方法としては、上記[2−4]で説明した方法1、2又はその他方法を用いることができる。
停止線情報推定部188は、第1画像情報認識部180、第2画像情報認識部182及び地図情報認識部183の認識結果と重み付け係数C21、C22、C23を用いて統合停止線情報(統合道路環境)を推定する。統合停止線情報というのは、第1画像情報認識部180が画像情報のテクスチャ抽出により認識する停止線情報と、第2画像情報認識部182が画像情報のエッジ抽出により認識する停止線情報と、地図情報認識部183が地図情報に基づいて認識する停止線情報を、重み付け係数C21、C22、C23に応じて統合したものである。
図7に戻り外界認識部160の説明を続ける。その他認識部174は、カメラ38の画像情報、レーダ40の検出情報、LIDAR42の検出情報、ナビゲーション装置44の地図情報、通信部46の通信情報の少なくとも1つに基づいて停止線200以外の外界情報の位置や挙動を認識する。
[3−3 第2実施形態で実行される処理]
図10を用いて第2実施形態の処理について説明する。以下で説明する一連の処理は、外界認識部60Aが主体となり、所定時間毎に繰り返し実行される。
ステップS11において、自動運転中か否かが判定される。自動運転による走行制御が行われている場合(ステップS11:YES)、処理はステップS12に移行する。一方、自動運転による走行制御が行われていない場合(ステップS11:NO)、ステップS12以降の処理は実行されずに処理は一旦終了する。
ステップS12において、第1画像情報認識部180は、カメラ38で撮影された最新の画像情報に基づいてテクスチャ抽出を行い、停止線情報を認識する。第2画像情報認識部182は、カメラ38で撮影された最新の画像情報に基づいてエッジ抽出を行い、停止線情報を認識する。また、地図情報認識部183はナビゲーション装置44の記憶部44aに保存される地図情報に基づいて現在走行位置の前方の停止線情報を認識する。
ステップS13において、停止線200の有無が判定される。ステップS12で行われる認識の結果、車両16Aの前方所定範囲内に停止線200がある場合(ステップS13:YES)、処理はステップS14に移行する。一方、車両16Aの前方所定範囲内に停止線200がない場合(ステップS13:NO)、ステップS14以降の処理は実行されずに処理は一旦終了する。
ステップS14において、停止線200での停止の要否が判定される。その他認識部174は、地図情報に基づいて停止線200の属性(一時停止箇所か否か)を認識する。更に、通信部46を介して情報提供サーバ12から取得した情報に基づいて停止線200における信号機の有無及び信号機の指示を認識する。そして、車両16Aが停止線200に到達した時に停止する必要があるか否かを判定する。停止の必要がある場合(ステップS14:YES)、処理はステップS15に移行する。一方、停止の必要がない場合(ステップS14:NO)、ステップS15以降の処理は実行されずに処理は一旦終了する。
ステップS15において、信頼度判定部184は、状態パラメータP2を求める。上述したように、信頼度判定部184は、1又は複数の状態情報を取得し、所定規則に基づいて状態パラメータP2を求める。
ステップS16において、信頼度判定部184は、状態パラメータP2とマップM2に基づいて第1画像情報認識部180の信頼度R21を判定する。また、状態パラメータP2とマップM2に基づいて第2画像情報認識部182の信頼度R22を判定する。また、状態パラメータP3とマップM2に基づいて地図情報認識部183の信頼度R23を判定する。一例として、信頼度R21、R22、R23の判定処理を、車両16Aから停止線200までの距離に関する情報に対応する状態パラメータP2に基づいて行う場合を想定する。図9で示すように、第1画像情報認識部180の信頼度R21は、停止線200から近距離(L2未満)の範囲で相対的に高く、停止線200からの距離がL2よりも長くなるほど低くなる。また、第2画像情報認識部182の信頼度R22は、停止線200から中距離(L2以上、L1未満)の範囲で相対的に高く、停止線200からの距離がL2よりも短くなるほど、又は、停止線200からの距離がL1よりも長くなるほど低くなる。また、地図情報認識部183の信頼度R23は、停止線200から長距離(L1以上)の範囲で相対的に高く、停止線200からの距離がL1よりも短くなるほど低くなる。
ステップS17において、重み付け係数設定部186は、上記[2−4]で説明した方法1、2又はその他方法により、信頼度R21、R22、R23に応じた重み付け係数C21、C22、C23を設定する。また、ステップS18において、停止線情報推定部188は、上記[2−4]で説明した方法1、2又はその他方法により、統合停止線情報を推定する。
[3−4 第2実施形態のまとめ]
第2実施形態に係る車両制御装置26Aは、停止線情報を認識して車両走行の少なくとも一部をドライバによらない自動走行を制御するものに関する。この車両制御装置26Aは、入力情報に基づいて停止線情報を認識する種類の異なる認識部180、182、183と、車両16Aの内外の状態を示す状態情報に基づいて個々の認識部180、182、183の認識結果に対する重み付け係数C21、C22、C23を設定する重み付け係数設定部186と、複数の認識結果と認識結果に対する重み付け係数C21、C22、C23とを用いて統合道路環境としての停止線200を推定する停止線情報推定部188(道路環境推定部)を備える。
第2実施形態によれば、状態情報に基づいて個々の認識部180、182、183の認識結果、すなわち停止線情報に対する重み付け係数C21、C22、C23を設定し、複数の認識結果と各認識結果に対応する重み付け係数C21、C22、C23とを用いて統合道路環境としての停止線情報を推定する。このように、重み付け係数C21、C22、C23を変更し、変更した重み付け係数C21、C22、C23を用いて各認識結果を統合して得られた停止線情報を最終的な認識結果とすることにより、複数の認識処理を明確に切り替える処理が不要となる。このため、認識処理の切り替えの際に停止線情報の認識精度が低くなるという事象が発生しなくなり、停止線情報を認識できるようになる。
車両制御装置26は、状態に基づいて複数の認識部180、182、183の信頼度R21、R22、R23を個別に判定する信頼度判定部184を備える。認識部180、182、183の1つは、カメラ38で撮影される画像情報に基づいて停止線情報を認識する第1画像情報認識部180又は第2画像情報認識部182である。重み付け係数設定部186は、第1画像情報認識部180の信頼度R21が低くなるに伴って第1画像情報認識部180の認識結果に対する重み付け係数C21を変更する。また、第2画像情報認識部182の信頼度R22が低くなるに伴って第2画像情報認識部182の認識結果に対する重み付け係数C22を変更する。上記構成によれば、重み付け係数を適宜変更するため、停止線情報(統合道路環境)を精度よく認識することができる。
なお、本発明に係る車両制御装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
16、16A…車両 26、26A…車両制御装置
38…カメラ 80…画像情報認識部(認識部)
82、183…地図情報認識部(認識部)
84…信頼度判定部 86、186…重み付け係数設定部
88…レーン情報推定部(道路環境推定部)
90…レーンマーク 90´…仮想レーンマーク
92´…仮想レーン 94…交差点
180…第1画像情報認識部(認識部)
182…第2画像情報認識部(認識部)
188…停止線情報推定部(道路環境推定部)
200…停止線

Claims (6)

  1. 道路環境を認識して車両走行の少なくとも一部をドライバによらない自動走行を制御する車両制御装置であって、
    入力情報に基づいて前記道路環境を認識する種類の異なる複数の認識部と、
    車両内外の状態を示す状態情報に基づいて個々の前記認識部の認識結果に対する重み付け係数を設定する重み付け係数設定部と、
    複数の前記認識結果と前記認識結果に対する前記重み付け係数とを用いて統合道路環境を推定する道路環境推定部と
    前記状態情報に基づいて複数の前記認識部の信頼度を個別に判定する信頼度判定部と、を備え、
    前記道路環境は、レーン情報であり、
    前記認識部の1つは、カメラで撮影される画像情報に基づいて前記レーン情報を認識する画像情報認識部であり、
    前記重み付け係数設定部は、前記画像情報認識部の前記信頼度が低くなるに伴って前記画像情報認識部の前記認識結果に対する前記重み付け係数を変更し、
    前記状態情報には前記認識部による前記道路環境の認識タイミングに関する情報が含まれており、
    前記信頼度判定部は、任意の前記認識部の最近の前記認識タイミングが他の前記認識部の最近の前記認識タイミングよりも前記信頼度の判定タイミングに近い場合に、任意の前記認識部の前記信頼度を他の前記認識部の前記信頼度よりも高くする
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 請求項に記載の車両制御装置において、
    前記画像情報認識部の前記信頼度が低くなる前記状態は、前記車両が交差点を走行する状況である
    ことを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両制御装置において、
    前記画像情報認識部は、前記信頼度が低くなる前記状態で、過去の前記画像情報を用いて仮想レーンを生成する
    ことを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の車両制御装置において、
    前記画像情報認識部は、前記信頼度が低くなる前記状態で、前記画像情報に基づいて認識可能な前記レーン情報を用いて仮想レーンを生成する
    ことを特徴とする車両制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両制御装置において、
    前記認識部の1つは、地図情報に基づいて前記レーン情報を認識する地図情報認識部であり、
    前記道路環境推定部は、前記画像情報認識部の認識結果に対する前記重み付け係数と、前記地図情報認識部の認識結果に対する前記重み付け係数と、前記画像情報認識部が前記画像情報に基づいて認識する前記レーン情報と、前記地図情報認識部が前記地図情報に基づいて認識する前記レーン情報とに基づいて、前記統合道路環境としての前記レーン情報を推定する
    ことを特徴とする車両制御装置。
  6. 道路環境を認識して車両走行の少なくとも一部をドライバによらない自動走行を制御する車両制御装置であって、
    入力情報に基づいて前記道路環境を認識する種類の異なる複数の認識部と、
    車両内外の状態を示す状態情報に基づいて個々の前記認識部の認識結果に対する重み付け係数を設定する重み付け係数設定部と、
    複数の前記認識結果と前記認識結果に対する前記重み付け係数とを用いて統合道路環境を推定する道路環境推定部と、
    前記状態に基づいて複数の前記認識部の信頼度を個別に判定する信頼度判定部を備え、
    前記道路環境は、停止線情報であり、
    前記認識部の1つは、カメラで撮影される画像情報に基づいて前記停止線情報を認識する画像情報認識部であり、
    前記重み付け係数設定部は、前記画像情報認識部の前記信頼度が低くなるに伴って前記画像情報認識部の前記認識結果に対する前記重み付け係数を変更し、
    前記状態情報には前記認識部による前記道路環境の認識タイミングに関する情報が含まれており、
    前記信頼度判定部は、任意の前記認識部の最近の前記認識タイミングが他の前記認識部の最近の前記認識タイミングよりも前記信頼度の判定タイミングに近い場合に、任意の前記認識部の前記信頼度を他の前記認識部の前記信頼度よりも高くする
    ことを特徴とする車両制御装置。
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