JP2021075108A - 運転支援方法及び運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、他車両が自車線上で停止する可能性を判定して他車両回避のための自車両の車線変更を支援することを目的とする。
(第1実施形態)
(構成)
自車両1は、自車両1の運転を支援する運転支援装置10を備える。運転支援装置10は、自車両1の現在位置である自己位置を検出し、検出した自己位置に基づいて自車両1の運転を支援する。
例えば、運転支援装置10は、検出した自己位置と周囲の走行環境とに基づいて、運転者が関与せずに自車両1を自動で運転する自律走行制御を行うことによって運転を支援する。また例えば、運転支援装置10は、推定した自己位置と周囲の走行環境に基づいて、自車両1の操舵制御又は加減速のみを制御することによって運転を支援してもよい。
運転支援装置10は、物体センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース14と、通信装置15と、ナビゲーションシステム16と、コントローラ17と、アクチュエータ18と、出力装置19を備える。図面において地図データベースを「地図DB」と表記する。
例えば物体センサ11は、自車両1に搭載されたカメラを備える。カメラは、自車両1の前方の所定の画角範囲(撮影範囲)の画像を撮影し、撮像画像をコントローラ17へ出力する。
また物体センサ11は、レーザレーダやミリ波レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)などの測距センサを備えてもよい。
地図データベース14は、自動運転用の地図情報として好適な高精度地図データ(以下、単に「高精度地図」という。)を記憶してよい。高精度地図は、ナビゲーション用の地図データ(以下、単に「ナビ地図」という。)よりも高精度の地図データである。
高精度地図が有する道路の情報は、道路単位の情報よりも詳細な車線単位の情報を含む。以下、高精度地図データに含まれる車線単位の情報を「車線情報」と表記することがある。
車線ノードの情報は、その車線ノードの識別番号、位置座標、接続される車線リンク数、接続される車線リンクの識別番号を含む。車線リンクの情報は、その車線リンクの識別番号、車線の種類、車線の幅員、車線区分線の種類、車線の形状、車線の勾配、車線区分線の形状を含む。
高精度地図は更に、車線上又はその近傍に存在する停止線、標識、建物、電柱、縁石、横断歩道等の地物の種類及び位置座標と、地物の位置座標に対応する車線ノードの識別番号及び車線リンクの識別番号等の地物の情報を含む。
ナビゲーションシステム16は、測位装置13により自車両1の現在位置を認識し、その現在位置における地図情報を地図データベース14から取得する。ナビゲーションシステム16は、乗員が入力した目的地までの走行経路を設定し、この走行経路に従って乗員に経路案内を行う。
またナビゲーションシステム16は、設定した走行経路の情報をコントローラ17へ出力する。自律走行制御を行う際に、コントローラ17は、ナビゲーションシステム16が設定した走行経路に沿って走行するように自車両1を自動で運転する。
記憶装置22は、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置22は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
以下に説明するコントローラ17の機能は、例えばプロセッサ21が、記憶装置22に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
例えば、コントローラ17は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ17はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
出力装置19は、運転支援装置10が運転者に対して運転支援のために提示する情報(例えば、操舵操作や減速操作を促すメッセージ)を出力する。出力装置19は、例えば、視覚情報を出力する表示装置、ランプ若しくはメータ、又は音声情報を出力するスピーカを備えてよい。
いま、自車線2の両側方の一方及び他方である第1側方及び第2側方のうち、第1側方には自車線2に隣接する隣接車線3が存在し、第2側方には前方の交差点における右折のための分岐車線(右折車線)5が存在する場面を想定する。以下、自車線2の第2側方に存在する分岐車線5を「側方通路」と表記することがある。
コントローラ17は、隣接車線3から自車線2へ車線変更した他車両4の有無を検出する。以下、このような他車両4を「車線変更車両」と表記する。
隣接車線3の混雑度合よりも自車線2の混雑度合が高い場合(すなわち隣接車線3よりも混雑している自車線2へと車線変更車両4が車線変更した場合)には、この車線変更車両4は、自車線2を経由して側方通路5へ進入しようとしていると予測できる。
これにより、自車両1の前方の車線変更車両4が自車線2上で停止しうるかを予測するので、早期に自車両1の車線変更を決定することができる。
自己位置推定部30は、地図データベース14に記憶されている地図上における、自車両1が現在走行している自己位置を推定して、自車両1の周囲の車線や道路(例えば、自車線2、隣接車線3及び側方通路5)の位置情報(以下「車線情報」と表記することがある)を、地図データベース14から取得する。
なお、自己位置推定部30は、自車両1に対する自車両1の周囲の車線情報を取得できればよく、物体センサ11が備える車線認識カメラなどを用いて車線情報を取得してもよい。
例えば混雑度合算出部33は、車線を走行する車両の速度が遅いほど高くなるように混雑度合を算出してよい。また例えば混雑度合算出部33は、所定長の区間内に存在する車両台数が多いほど高くなるように混雑度合を算出してよい。また例えば混雑度合算出部33は、車両間隔が狭いほど高くなるように混雑度合を算出してよい。
具体的には、停止予測部34は、車線変更車両4の大きさ(長さ及び幅)を取得する。例えば停止予測部34は、物体検出部31が取得した物体情報に基づいて車線変更車両4の大きさを所得してよい。停止予測部34は、物体センサ11が備えるカメラにより撮影した車線変更車両4の撮像画像の画像認識に基づいて、車線変更車両4の車種を判定して、車線変更車両4の大きさを推定してもよい。
図4は、側方通路が、右折のための分岐車線(右折車線)5である場合の例を示す。分岐車線5には、他車両7a、7b及び7cが存在する。停止予測部34は、これら他車両7a〜7cの位置を物体検出部31から取得する。停止予測部34は、通信装置15による車車間通信や路車間通信を介して他車両7a〜7cの位置情報を取得してもよい。
これによって停止予測部34は、他車両7a〜7cのうち自車両1に最も近い最後尾車両7cの車両位置を取得する。
これによって停止予測部34は、他車両41a及び41bのうち自車両1に最も近い最後尾車両41bの車両位置を取得する。
はみ出し量の閾値Dtとしては、自車線2の車線幅と自車両1の大きさ(車幅)の差として、はみ出し量dを考慮しても自車両1が自車線2内で車線変更車両4を回避できるか否かを目安としてもよい。
このため、停止予測部34は、最後尾車両7cの位置よりも車線変更車両4の位置の方が自車両1から遠い場合には、分岐車線5上に車線変更車両4が進入可能な進入可能範囲43が存在するか否かを判定する。また、停止予測部34は、物体検出部31から車線変更車両4の速度を取得する。
はみ出し量dが閾値Dt未満である場合に、停止予測部34は車線変更車両4が自車線2上で停止しないと予測する。
一方で、進入可能範囲43が存在しない場合又は車線変更車両4の速度が閾値Vt以上の場合には、停止予測部34は、車線変更車両4が分岐車線5に進入せず、車線変更車両4が自車線2上で停止しないと予測する。
また、自車両経路生成部35は、隣接車線3上に駐車車両や工事現場のような障害物が存在するか否かを判定する。
例えば、自車線2に対する信号現示が停止信号である場合には、自車両1が隣接車線3へ車線変更しても進行できない。このため停止予測部34は、車線変更車両4が自車線2上で停止するか否かの判定処理を実施しなくてよい。この場合に、自車両経路生成部35は、自車両1が自車線2上での走行を続ける目標走行軌道と目標速度プロファイルを生成する。
はみ出し量dが閾値Dt以上である場合に、停止予測部34は車線変更車両4が自車線2上で停止すると予測する。はみ出し量dが閾値Dt未満である場合に、停止予測部34は車線変更車両4が自車線2上で停止しないと予測する。
次に、図7〜図9を参照して、第1実施形態の運転支援方法の一例を説明する。図7は、第1実施形態の運転支援方法の一例の全体フローチャートである。
ステップS1において自己位置推定部30は、自車両1が現在走行している自己位置の地図上の位置を推定して、自車両1の周囲の車線や道路の車線情報を取得する。
ステップS3において混雑度合算出部33は、自車線2及び隣接車線3上の車両の状態、または車両間の関係をもとに、自車線2及び隣接車線3の混雑度合を算出する。
ステップS5において車線変更判断部32は、隣接車線3から自車線2へ車線変更する車線変更車両4の有無を検出する。
ステップS6において停止予測部34は、停止状態予測処理を実行する。停止状態予測処理において停止予測部34は、車線変更車両4が自車線2上で停止するかを予測する。停止状態予測処理については後述する。
ステップS8において自車両経路生成部35は、隣接車線3の通行区分の進行方向として、自車両1の予定進行方向と異なる方向が指定されているか否かを判定する。自車両1の予定進行方向と異なる方向が隣接車線3の通行区分の進行方向が指定されている場合(ステップS8:Y)に処理はステップS11に進む。
ステップS9において自車両経路生成部35は、隣接車線3上に障害物が存在するか否かを判定する。隣接車線3上に障害物が存在する場合(ステップS9:Y)に処理はステップS11に進む。隣接車線3上に障害物が存在しない場合(ステップS9:N)に処理はステップS10に進む。
ステップS11において自車両経路生成部35は、自車両1が自車線2上での走行を続ける目標走行軌道と目標速度プロファイルを生成する。車両制御部36は、目標走行軌道と目標速度プロファイルに従って、自車両1が自車線2上での走行を続けるように自車両1の走行を制御する。その後に処理は終了する。
ステップS20において停止予測部34は、車線変更車両4の大きさを取得する。
ステップS21において停止予測部34は、側方通路(例えば分岐車線5、交差道路40、駐車場の入口)に存在する車両のうち自車両1に最も近い最後尾車両の位置を検出する。
ステップS23において停止予測部34は、予測した推定停止位置に停止した車線変更車両4が自車線2にはみ出すはみ出し量dが閾値Dt以上であるか否かを判定する。はみ出し量dが閾値Dt以上である場合(ステップS23:Y)に処理はステップS24へ進む。
ステップS24において停止予測部34は、車線変更車両4が自車線2上で停止すると予測する。その後に停止状態予測処理は終了する。ステップS25において停止予測部34は、車線変更車両4が自車線2上で停止しないと予測する。その後に停止状態予測処理は終了する。
ステップS30において停止予測部34は、最後尾車両の位置よりも車線変更車両4の位置の方が自車両1から遠いか否かを判定する。最後尾車両の位置よりも車線変更車両4の位置の方が自車両1から遠い場合に(ステップS30:Y)に処理はステップS31に進む。最後尾車両の位置よりも車線変更車両4の位置の方が自車両1から遠くない場合(ステップS30:N)に処理はステップS34に進む。
ステップS34において停止予測部34は、最後尾車両の後方の推定停止位置を、車線変更車両4の停止位置として予測する。その後に、停止位置予測処理を終了する。
図10を参照する。いま側方通路が、自車両1の前方で自車線2と交差する交差道路40である場合を想定する。側方通路が、自車両1の前方の駐車場の入口である場合も同様である。本例では、自車線2と、交差道路45との間に自車線2の対向車線46が存在する。
図11を参照する。対向車線46を多数の対向車両が走行する場合も同様に、参照符号6で示す自車線2上の位置で、右折待ちをすることが予測される。
ステップS40において停止予測部34は、側方通路が交差道路45や駐車場入口であるか否かを判定する。側方通路が交差道路45や駐車場入口である場合(ステップS40:Y)に処理はステップS41へ進む。側方通路が交差道路45や駐車場入口でない場合(ステップS40:N)に処理はステップS44へ進む。
ステップS42において停止予測部34は、最後尾車両47bの後方位置が対向車線46上にあるか、又は多数の対向車両が存在するか否かを判定する。
ステップS43において停止予測部34は、自車線2上の位置を車線変更車両4の推定停止位置として予測する。その後に停止位置予測処理を終了する。
ステップS44において停止予測部34は、最後尾車両47bの後方の位置を車線変更車両4の推定停止位置として予測する。その後に停止位置予測処理を終了する。
図13を参照する。いま複数の車線変更車両4a及び4bが存在する場合を想定する。
この場合に停止予測部34は、先頭の車線変更車両4aが最後尾車両47bの後方の位置に停止し、後続の車線変更車両4bが、車線変更車両4a及び4b同士が所定間隔sを空けるように停止するように、車線変更車両4a及び4bの推定停止位置6a及び6bを配置する。停止予測部34は、推定停止位置6bに停止した車線変更車両4bが自車線2にはみ出すはみ出し量を算出し、はみ出し量が閾値Dt以上であるか否かを判定する。
図14を参照する。側方通路(図14の例では分岐車線5)に存在する他車両7a及び7bが動いている場合を想定する。この場合に停止予測部34は、車線変更車両4が側方通路に到達するまでの時間を推定し、推定した時間に基づいて、車線変更車両4が側方通路に到達した時点における他車両7a及び7bの位置48a及び48bを推定する。停止予測部34は、最後尾車両47bの推定位置48bの後方の位置に、車線変更車両4の推定停止位置6を配置する。
複数の他車両7a及び7bの位置48a及び48bを推定する際には、複数車両からなる車列では後続車両が先行車両に連なることを前提として、最後尾車両47bよりも前方に最後尾車両47bよりも低速の車両が存在する場合には、後続車両が先行車両に衝突しないように、先頭車両7aの位置及び速度を基準として各車両の位置を推定する。
(1)車線変更判断部32は、自車両1が走行する自車線2の両側方の一方及び他方である第1側方及び第2側方のうち第1側方に隣接する隣接車線3から自車線2へ車線変更した他車両である車線変更車両4の有無を検出する。混雑度合算出部33は、自車線2と隣接車線3の混雑度合を算出する。停止予測部34は、隣接車線3の混雑度合よりも自車線2の混雑度合が高く、かつ自車両1の前方に車線変更車両4が存在する場合に、車線変更車両4が自車線2上で停止するか否かを予測する。自車両経路生成部35と車両制御部36は、車線変更車両4が自車線2上で停止すると予測した場合に自車両1が隣接車線3へ車線変更する運転を支援する。
これにより、隣接車線3に車線変更すると自車両1が目的の進行方向に進むことができなくなる場合には、隣接車線3への車線変更が抑制されるため、無駄な車線変更を抑制することができる。
これにより、隣接車線3に障害物が存在する場合には、隣接車線3への車線変更が抑制されるため、無駄な車線変更を抑制することができる。
自車線2に対する信号現示が停止信号である場合には、自車両1が車線変更しても進行できない。この場合には自車線2を走行し続けることで、無駄な車線変更を抑制できる。
これにより、側方通路へ進入できるか否かに基づいて車線変更車両4が自車線2上で停止しうるかを予測するので、早期に自車両1の車線変更を決定することができる。
これにより、車線変更車両4が物理的に側方通路へ進入できるかを予測するので、将来的に自車線2上にはみ出して停止しうるか否かを予測することができる。
これにより、複数の車線変更車両4を考慮して自車線2上で車線変更車両4が停止するか予測することができる。
これにより、側方通路を移動中の車両に基づいて最後尾車両の位置を予測することができ、車線変更車両4が自車線2上で停止するかを予測することができる。
分岐車線に対する信号現示が進行信号が出ている際には、分岐車線上の車両が移動するので、車線変更車両4は自車線2上で停止しなくなる。この場合には自車線2を走行し続けることで、無駄な車線変更を抑制できる。
分岐車線に対する信号現示が停止信号である際には、分岐車線上の先頭車両が停止線位置に基づいて停止してその車両の後方に後続車が続く。停止線位置に基づいて分岐車線に存在する車両の停止位置を推定することにより、分岐車線上の移動中の車両を配置して、車線変更車両4が自車線2上で停止するか否かを予測することができる。
これにより、車線変更車両4が、分岐車線上の車両と車両の間に割り込む場合であっても、車線変更車両4が自車線2上で停止するか予測することができる。
これにより、車線変更車両4が側方通路に進入できない場合に、自車線2上で停止するか否かを予測することができる。
これにより、車線変更車両4が側方通路に進入できない場合に、自車線2上で停止するか否かを予測することができる。
次に、第2実施形態を説明する。車線変更車両4が自車線2上で停止すると予測された場合、仮に自車両1が一時的に隣接車線3へ車線変更したとしても、その後に自車線へ復帰することができれば、ナビゲーションシステム16によって設定された目的の走行経路を逸脱することなく、自車両1の運転を継続することができる。一方で、隣接車線3へ車線変更した後に自車線2に復帰することができなければ、目的の走行経路を逸脱するおそれがある。
図15を参照する。第2実施形態のコントローラ17は、図3を参照して説明した第1実施形態のコントローラ17と同様の構成を有しており、同様の機能については重複説明を省略する。コントローラ17は、復帰推定部37を備える。
復帰推定部37は、車線変更車両4が隣接車線3から自車線2へ車線変更した時点の速度及び減速度に基づいて停止時間を推定してよい。または復帰推定部37は、車線変更車両4が隣接車線3から自車線2へ車線変更した時点の速度と所定の減速度に基づいて、停止時間を推定してよい。
復帰推定部37は、推定停止位置6に停止した車線変更車両4と、位置51へ移動した先行車両50との距離Lを推定し、距離Lが閾値Lt以上であるか否かを判定する。距離Lが閾値Lt以上である場合に復帰推定部37は、車線変更車両4の前方には十分な空間があり、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できると推定する。
なお、閾値Ltは例えば自車両1の車長としてよい。車線変更車両4が自車線2上で停止したと予測した際に、前方に自車両1の大きさ分の空間があるかどうかを推定したいためである。
次に、図17及び図18を参照して、第2実施形態の運転支援方法の一例を説明する。図17は、第2実施形態の運転支援方法の一例の全体フローチャートである。
ステップS50〜S55の処理は、図7を参照して説明したステップS1〜S6の処理と同様である。
ステップS56において復帰推定部37は、復帰推定処理を行う。復帰推定処理において復帰推定部37は、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できるか否かを推定する。復帰推定処理については後述する。
ステップS58において自車両経路生成部35は、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できるか否かを判定する。自車線2へ復帰できる場合(ステップS58:Y)に処理はステップS59へ進む。自車線2へ復帰できない場合(ステップS58:N)に処理はステップS62へ進む。
ステップS59〜S62の処理は、図7を参照して説明したステップS8〜S11の処理と同様である。
ステップS70において復帰推定部37は、車線変更車両4が側方通路に到達して推定停止位置6で停止するまでの停止時間を推定する。
ステップS71において復帰推定部37は、車線変更車両4の停止時間における先行車両50の移動距離を算出して、車線変更車両4の推定停止位置6と、移動後の先行車両50の位置51との間の距離Lを算出する。
ステップS73において復帰推定部37は、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できると判定する。その後に復帰推定処理は終了する。
ステップS74において復帰推定部37は、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できないと判定する。その後に復帰推定処理は終了する。
図19を参照する。復帰推定部37は、自車両1の前方において自車線2上から隣接車線3へ車線変更した車両52が存在する場合に、車線変更車両4の前方には十分な空間があり、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できると推定してよい。
また、復帰推定部37は、自車両1の前方、特に側方通路(図19の例では分岐車線5)の最後尾車両7bよりも自車両1から遠い位置に存在する車両53が、隣接車線3から自車線2へ車線を変更し、車両53の速度が所定値以上の場合に、車線変更車両4の前方には十分な空間があり、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できると推定してもよい。
ステップS80において復帰推定部37は、自車両1の前方において自車線2上から隣接車線3へ車線変更した車両が存在するか否かを判定する。車線変更した車両が存在する場合に(ステップS80:Y)に処理はステップS83へ進む。車線変更した車両が存在しない場合に(ステップS80:N)に処理はステップS81へ進む。
ステップS82において復帰推定部37は、隣接車線から自車線へ車線変更した車両の速度が所定値以上であるか否かを判定する。速度が所定値以上である場合に(ステップS82:Y)に処理はステップS83へ進む。速度が所定値以上でない場合に(ステップS82:N)に処理は図18のステップS70へ進む。
ステップS83において復帰推定部37は、自車両1が隣接車線3へ車線変更した後に自車線2へ復帰できると判定する。その後に復帰推定処理は終了する。
(1)復帰推定部37は、自車両1が隣接車線3へ車線変更した場合に自車線2へ復帰できるか否かを推定する。自車両経路生成部35と車両制御部36は、自車線2へ復帰できると推定した場合に自車両1が隣接車線3へ車線変更する運転を支援し、自車線2へ復帰できないと推定した場合に自車線2の走行を続ける運転を支援する。
これにより、ナビゲーションシステム16によって設定された目的の走行経路を逸脱することなく、自車両1の運転を継続することができる。
これにより、自車両1の前方を走行する自車線2上の車両の速度に基づいて、自車両1が自車線2へ復帰する空間が存在するかを判定できる。
これにより、自車線2から他車線へ車線変更する車両が存在すれば、自車両1が自車線2へ復帰する空間が存在することを判定できる。また、他車線から自車線2へ車線変更する車両が十分速ければ、自車線2が空いており、自車両1が自車線2へ復帰する空間が存在することを判定できる。
Claims (17)
- 自車両が走行する自車線の両側方の一方及び他方である第1側方及び第2側方のうち前記第1側方に隣接する隣接車線から前記自車線へ車線変更した他車両である車線変更車両の有無を検出し、
前記自車線と前記隣接車線の混雑度合を算出し、
前記隣接車線の混雑度合よりも前記自車線の混雑度合が高く、かつ前記自車両の前方に前記車線変更車両が存在する場合に、前記車線変更車両が前記自車線上で停止するか否かを予測し、
前記車線変更車両が前記自車線上で停止すると予測した場合に前記自車両が前記隣接車線へ車線変更する運転を支援する、
ことを特徴とする運転支援方法。 - 前記自車両の予定進行方向と異なる方向が前記隣接車線の通行区分の進行方向として指定されているか否かを判定し、
前記予定進行方向と異なる方向が前記隣接車線の通行区分の進行方向として指定されていない場合に前記自車両が前記隣接車線へ車線変更する運転を支援し、前記予定進行方向と異なる方向が前記隣接車線の通行区分の進行方向として指定されている場合に前記自車線の走行を続ける運転を支援する、
ことを特徴とする請求項1に記載の運転支援方法。 - 前記隣接車線上の障害物の有無を検出し、
前記隣接車線上に障害物が存在しない場合に前記自車両が前記隣接車線へ車線変更する運転を支援し、前記隣接車線上に障害物が存在する場合に前記自車線の走行を続ける運転を支援する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の運転支援方法。 - 前記自車両が前記隣接車線へ車線変更した場合に前記自車線へ復帰できるか否かを推定し、
前記自車線へ復帰できると推定した場合に前記自車両が前記隣接車線へ車線変更する運転を支援し、前記自車線へ復帰できないと推定した場合に前記自車線の走行を続ける運転を支援する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の運転支援方法。 - 前記自車両の前方を走行する前記自車線上の車両の速度に基づいて、前記自車両が前記隣接車線へ車線変更した場合に前記自車線へ復帰できるか否かを推定することを特徴とする請求項4に記載の運転支援方法。
- 前記自車両の前方において前記自車線から他車線へ車線変更する車両の有無、又は前記自車両の前方において他車線から前記自車線へ車線変更する車両の走行速度に基づいて、前記自車両が前記隣接車線へ車線変更した場合に前記自車線へ復帰できるか否かを推定することを特徴とする請求項4又は5に記載の運転支援方法。
- 前記自車線に対する交通信号機の信号現示が停止信号である場合に、前記車線変更車両が前記自車線上で停止するか否かを予測せずに、前記自車両が前記自車線の走行を続ける運転を支援することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 前記自車線の前記第2側方に存在する、右折若しくは左折車線を含む分岐車線、交差道路又は駐車場の入口のいずれかである側方通路へ、前記車線変更車両が進入できるか否かに基づいて、前記車線変更車両が前記自車線上で停止するか否かを予測することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 前記側方通路に存在する車両のうち前記自車両に最も近い車両である第2他車両の位置を検出し、
前記車線変更車両が前記第2他車両に隣接して前記側方通路の進行方向後方に停止した場合に、前記車線変更車両が前記自車線へはみ出るはみ出し量を算出し、前記はみ出し量が閾値以上である場合に前記車線変更車両が前記自車線上で停止すると予測する、
ことを特徴とする請求項8に記載の運転支援方法。 - 複数の前記車線変更車両が存在する場合、前記複数の車線変更車両が所定間隔を空けて停車した場合における前記はみ出し量を算出することを特徴とする請求項9に記載の運転支援方法。
- 前記側方通路に存在する車両が動いている場合、前記車線変更車両が前記側方通路に到達するまでの時間を推定し、前記車線変更車両が前記側方通路に到達した時刻における第2他車両の位置を推定して前記はみ出し量を算出する、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の運転支援方法。
- 前記分岐車線に対する交通信号機の信号現示が進行信号である場合に、前記車線変更車両が前記自車線上で停止するか否かを予測せずに、前記自車両が前記自車線の走行を続ける運転を支援することを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 前記分岐車線に対する交通信号機の信号現示が停止信号である場合に、前記交通信号機の停止線位置に基づいて前記分岐車線に存在する車両の停止位置を推定して、前記はみ出し量を算出することを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 前記分岐車線に存在する車両のうち前記自車両に最も近い車両である第2他車両の位置よりも前記車線変更車両の位置の方が前記自車両から遠く、前記分岐車線上に前記車線変更車両が進入可能な範囲が存在する場合、前記進入可能な範囲に前記車線変更車両が進入した場合に前記車線変更車両が前記自車線にはみ出るはみ出し量を算出し、前記はみ出し量が閾値以上である場合に、前記車線変更車両が前記自車線上で停止すると予測することを特徴とする請求項8〜13のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 前記側方通路である交差道路又は駐車場の入口と前記自車線との間に前記自車線の対向車線が存在し、前記側方通路で停止する他車両により前記車線変更車両が前記側方通路に進入できない場合に、前記車線変更車両が前記自車線上で停止すると予測することを特徴とする請求項8〜14のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 前記側方通路である交差道路又は駐車場の入口と前記自車線との間に前記自車線の対向車線が存在し、前記対向車線を走行する対向車両が存在する場合に、前記車線変更車両が前記自車線上で停止すると予測することを特徴とする請求項8〜15のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 自車両の周囲の物体を検出する物体センサと、
前記物体検出センサによって、前記自車両が走行する自車線の両側方の一方及び他方である第1側方及び第2側方のうち前記第1側方に隣接する隣接車線から前記自車線へ車線変更した他車両である車線変更車両の有無を検出し、前記自車線と前記隣接車線の混雑度合を算出し、前記隣接車線の混雑度合よりも前記自車線の混雑度合が高く、かつ前記自車両の前方に前記車線変更車両が存在する場合に、前記車線変更車両が前記自車線上で停止するか否かを予測し、前記車線変更車両が前記自車線上で停止すると予測した場合に前記自車両が前記隣接車線へ車線変更する運転を支援するコントローラと、
を備えることを特徴とする運転支援装置。
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