JP2000326750A - 4輪駆動車の制御システム - Google Patents

4輪駆動車の制御システム

Info

Publication number
JP2000326750A
JP2000326750A JP11137636A JP13763699A JP2000326750A JP 2000326750 A JP2000326750 A JP 2000326750A JP 11137636 A JP11137636 A JP 11137636A JP 13763699 A JP13763699 A JP 13763699A JP 2000326750 A JP2000326750 A JP 2000326750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel drive
shaft
control system
wheel
electromagnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11137636A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Ito
健一郎 伊藤
Makoto Yasui
誠 安井
Shiro Goto
司郎 後藤
Isao Hori
勲 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP11137636A priority Critical patent/JP2000326750A/ja
Publication of JP2000326750A publication Critical patent/JP2000326750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスミッションの外部で前輪駆動系の途
中に回転伝達装置を装着することにより、デファレンシ
ャルで減速された後の、回転数の低い部位で回転伝達装
置の使用が可能になり、発熱、摩耗に有利で、かつ、係
合回転差の小さい使用可能な領域で制御することによっ
て、簡単にフルタイム4WDとして走行可能なシステム
を提供する。 【解決手段】 前後輪を直結した4輪駆動車の前輪に装
着され、駆動力の伝達、遮断の切り換えを行う車両の回
転伝達装置において、カム部材17と外輪16を内外に
回転可能に嵌合させ、そのカム部材17と外輪16の間
に、保持器28と両方向係合可能な複数のローラ31と
を収納して2方向クラッチAを形成すると共に、ロータ
43を外輪16側に連結した電磁クラッチBを併設し、
車両の条件をセンサで検出してその情報を制御回路に入
力し、この制御回路で電磁クラッチBの電磁石39への
電流を制御することにより4WDと2WDの切り換えを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆるFRベ
ースの4輪駆動車において、車両の前輪駆動経路上に駆
動力の伝達と遮断の切換えを行う回転伝達装置を装着し
たレイアウトの車両の、2WDと4WDの切り換えを制
御するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】FRベースの4輪駆動車において、前輪
に対する駆動力の伝達と遮断を切換えて2WDと4WD
の選択が行えるようにした制御システムとして、本出願
人は特願平10−36052号によってすでに提案し
た。
【0003】この制御システムは、FRベースの4輪駆
動車のトランスファ内部に、係合子を用いた2方向クラ
ッチと、この2方向クラッチの係合と切り離しを電磁石
で行う電磁クラッチで構成された回転伝達装置を組み込
み、電磁石への電流を制御することにより、前輪駆動系
への動力の伝達と遮断を切り換えるようになっている。
【0004】この制御システムを使用することによっ
て、パートタイム式4輪駆動車特有のタイトコーナブレ
ーキング現象を回避することができ、かつ、路面の状況
に合わせて、2WDと4WDを適切に切り換えることが
できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、トランスフ
ァ内部に上記回転伝達装置を組み込むことは、トランス
ファの全長を長くする必要があり、大変な構造変更が必
要となる。
【0006】また、トランスファの推進軸の回転数は、
トランスミッションから出力されたそのままであり、数
千rpmの回転数である。即ち、高速で回転伝達装置が
回転するため、発熱、摩耗、係合回転差大等の問題が生
じる可能性がある。また、2WD走行選択時、上記回転
伝達装置によってトランスファ内部で動力を遮断したと
しても、前輪駆動系に別に切り離し装置を設けない限
り、前輪駆動系を停止させることは不可能であるという
点で改善の余地が見いだされた。
【0007】そこで、この発明の課題は、トランスファ
の外部で前輪駆動系の途中に回転伝達装置を装着するこ
とにより、デファレンシャルで減速された後の、回転数
の低い部位で回転伝達装置の使用が可能になり、発熱、
摩耗に有利で、かつ、係合回転差の小さい使用可能な領
域で制御することによって、簡単にフルタイム4WDと
して走行可能なシステムを提供することにある。
【0008】また、もう一つの課題は、シンクロ装置を
備えたトランスファと回転伝達装置を組み合わせて使用
することによって、2WD走行時は前輪駆動系を停止さ
せ、燃費の向上を狙い、かつ、走行中に切り換えること
が可能となり、4WD走行時は簡単にフルタイムとして
走行可能になるシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、トランスミッションから
の出力を、内部の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達
し、かつ、前輪推進用出力軸へ動力が分岐されるFRベ
ースの4輪駆動車の前輪駆動軸とホイールの動力伝達部
分で、左右前輪のどちらか一方に、前輪駆動軸とホイー
ルの回転伝達と遮断を行う2方向クラッチと、該2方向
クラッチのロックとフリーを制御する電磁クラッチとか
らなる回転伝達装置を装着し、電磁クラッチの電磁石に
配線した制御回路で電磁石への電流を制御することによ
り4WDと2WDの切り換えを行うようにした構成を採
用したものである。
【0010】請求項2の発明は、トランスミッションか
らの出力を、内部の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝
達し、かつ、前輪推進用出力軸へ動力が分岐されるFR
ベースの4輪駆動車の前輪駆動軸とホイールの動力伝達
部分で、左右前輪の両方に、前輪駆動軸とホイールの回
転伝達と遮断を行う2方向クラッチと、該2方向クラッ
チのロックとフリーを制御する電磁クラッチとからなる
回転伝達装置を装着し、電磁クラッチの電磁石と配線で
接続した制御回路で電磁石への電流を制御することによ
り4WDと2WDの切り換えを行うようにした構成を採
用したものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記回転伝達装置の2方向クラッチが、ホイ
ールに嵌合された外輪と、前輪駆動軸に嵌合された内方
部材とを同軸上に配置し、両対向面の一方に円筒面を、
他方にその円筒面と楔空間を形成する複数のカム面を形
成し、上記外輪と内方部材の対向面間に設けた保持器の
ポケットに、外輪と内方部材の相対回転によって噛み込
むローラを組み込み、上記保持器と外輪または内方部材
との間に、ローラを係合させずに中立位置に保持するた
めの弾性部材を組み込み、上記保持器の端部にアーマチ
ュアを回転不能かつ軸方向可動に取り付けた構造を有
し、また、電磁クラッチは、上記外輪と内方部材の間に
組み込まれ、内方部材または外輪に回転不能に固定され
た摩擦部材と、ナックルに固定され、この摩擦部材と上
記アーマチュアを吸着させて2方向クラッチの係合と解
放を切り換えるための電磁石とからなり、上記電磁石へ
の配線が制御回路に導かれている構成を採用したもので
ある。
【0012】請求項4の発明は、トランスミッションか
らの出力を、内部の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝
達し、かつ、前輪推進用出力軸へ動力が分岐されるFR
ベースの4輪駆動車の前輪推進軸から左右ホイールを駆
動するためにデファレンシャルによって分岐させられた
前輪駆動軸上で、デファレンシャルからの入力駆動軸と
ホイール側の出力駆動軸に分断された部分に、入力駆動
軸と出力駆動軸の回転伝達と遮断を行う2方向クラッチ
と、該2方向クラッチのロックとフリーを制御する電磁
クラッチとからなる回転伝達装置を装着し、電磁クラッ
チの電磁石に配線した制御回路で電磁石への電流を制御
することにより4WDと2WDの切り換えを行うように
した構成を採用したものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、上記回転伝達装置の2方向クラッチが、入力、また
は出力駆動軸と回転不能に嵌合された外輪と、出力、ま
たは入軸駆動軸に回転不能に嵌合された内方部材とを同
軸上に配置し、両対向面の一方に円筒面を、他方にその
円筒面と楔空間を形成する複数のカム面を形成し、上記
外輪と内方部材の対向面間に設けた保持器のポケット
に、外輪と内方部材の相対回転によって噛み込むローラ
を組み込み、上記保持器と外輪または内方部材との間
に、ローラを係合させずに中立位置に保持するための弾
性部材を組み込み、上記保持器の端部にアーマチュアを
回転不能かつ軸方向可動に取り付けた構造を有し、ま
た、電磁クラッチは、上記外輪と内方部材の間に組み込
まれ、内方部材または外輪に回転不能に固定された摩擦
部材と、ハウジングに固定され、この摩擦部材と上記ア
ーマチュアを吸着させて2方向クラッチの係合と解放を
切り換えるための電磁石とならなり、上記電磁石への配
線が制御回路に導かれている構成を採用したものであ
る。
【0014】上記各請求項の発明において、前記電磁石
への電流を、車両の状態を判断する各センサーからの情
報を制御回路に入力し、それに基づいて判断するための
具体的な手段は、下記に列挙した中から選択して使用す
ることができる。
【0015】即ち、車輪速度を検出するセンサー、アク
スルスロットルの負荷状態を検出するセンサー、エンジ
ンの回転数を検出するセンサー、オートマチックトラン
スミッションのギヤポジションを検出するセンサー、フ
ットブレーキの作動を検出するセンサー、アンチロック
ブレーキシステムが作動したことを検出するセンサー、
外気温を検出するセンサー、車両の前後傾き角度を検出
するセンサー、トランスファのギヤポジションを検出す
るセンサーである。
【0016】また、請求項16の発明は、請求項2又は
3の発明において、AUTOモードの制御時に、上記回
転伝達装置を両方同時に制御するのではなく、どちらか
一方に常時設定された値の電流を流してロックさせてお
き、もう片一方の回転伝達装置の電流を可変とする構成
を採用したものである。
【0017】また、請求項17の発明は、請求項1乃至
5の発明の回転伝達装置において、2WDと4WDの切
り換えをダイヤル等のスイッチで行っている構成を採用
したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0019】図1はこの発明の第1の実施の形態におけ
る4輪駆動車の車輪駆動系のレイアウトを、図2乃至図
5は回転伝達装置1の具体的な構造を示している。
【0020】図1において、エンジン2にトランスミッ
ション3を介して連なるトランスファー4の出力が、フ
ロントプロペラシャフト5とフロントディファレンシャ
ル6で前輪7と、リアプロペラシャフト8で後輪9に伝
達され、前輪駆動軸10の端部に連結した等速ジョイン
トのステム軸と一方前輪7の間に回転伝達装置1が装着
されている。
【0021】上記4輪駆動車の全輪の回転数をセンサ1
1で個々に検出し、その検出回転数を制御回路である制
御コントローラ(ECU)12に入力すると共に、トラ
ンスミッション3とトランスファー4の回転検出値と、
モード選択スイッチ13の信号も制御コントローラ12
に入力し、制御コントローラ12は、前後輪7、9の回
転数差と、予め設定した設定値とを比較し、後輪9側の
回転数がその設定値を越えた時に、上記回転伝達装置1
に出力して作動させるようになっている。
【0022】上記回転伝達装置1は、図2に示すよう
に、等速ジョイント14のステム軸15上に2方向クラ
ッチAと電磁クラッチBを併設して形成されている。
【0023】2方向クラッチAは、従動部材である円筒
状の外輪16の内部に駆動部材である円筒状のカム部材
17が軸受18を介して回転自在に収納され、該カム部
材17の内径部にステム軸15の先端部がスプライン1
9を介して一体に回転するよう結合されている。
【0024】上記ステム軸15に外嵌するスピンドル2
0がナックル21に固定された固定部材となり、このス
ピンドル20にハブ軸受22を介してハブ23が回転可
能に取り付けられ、ステム軸15は、ナックル部の軸受
24と2方向クラッチAによる2点支持により支持さ
れ、2方向クラッチAの外輪16はハブ23にボルト2
5で固定され、外端部が端壁16aにより閉鎖されてい
る。
【0025】図2と図3のように、上記外輪16の内径
面に円筒面26が形成され、これに対応するようカム部
材17に設けた大径部の外径面に、円周方向に所定の間
隔をおいて複数のカム面27が形成され、各カム面27
は、外輪16の円筒面26との間で円周方向の両側が狭
幅になる楔状空間を形成している。
【0026】前記カム部材17の外径部に環状の保持器
28が外嵌挿入され、保持器28の一端側は連成したプ
レート部29を介してカム部材17に回転可能となるよ
う支持され、他端側は後述する電磁クラッチBのアーマ
チュアを介して回転自在に支持されている。
【0027】この保持器28には、図3(B)に示すよ
うに、円周方向にカム面21と同数のポケット30が形
成され、その各ポケット30に係合子としてのローラ3
1を組み込まれている。ローラ31はカム部材17のカ
ム面27に対して1個ずつ組み込まれており、保持器2
8によって円周方向に所定量移動すると、カム面27と
円筒面26の間に係合し、外輪16とカム部材17を回
転方向に一体化する。
【0028】図3乃至図5のように、保持器28のプレ
ート部29と、カム部材17の端面に設けたスイッチば
ね32の収納部33の周壁34の両者には、円周方向の
一部に切り欠き35、36があり、そこに弾性部材であ
るスイッチばね32を撓ませて両端部32a、32aを
セットする。
【0029】保持器28とカム部材17は互いの切り欠
き35、36が合致しているとき、カム部材17のカム
面27と保持器28のポケット30及びローラ31の位
置関係は、図3(B)の如く、ローラ31と外輪16の
間に隙間が存在するように設定されている。従って、ス
イッチばね32がセットされていると、ローラ31が中
立位置に保持され、カム部材17と外輪16は係合され
ず空転可能な状態となる。
【0030】上記ローラ31は、図3(A)の如く、軸
方向中央部に同心溝37を形成し、その溝37に弾性リ
ング38を弾性装着してカム部材17のカム面27に押
さえられており、ローラ31が中立位置にある状態で、
ローラ31、カム部材17、保持器28と外輪16は空
転状態になるが、この時、ローラ31と外輪16は非接
触となるため、摩擦や異常摩耗の発生を防止することが
できる。
【0031】また、カム部材17に設けたカム面27
は、図3(B)に示すように、V字状やU字状等の狭角
形状の僅かな凹みによって形成し、この凹み内にローラ
31が納めることで、上記ローラ31との係合角度を小
さく設定している。この事により、回転伝達装置1が駆
動系の最終位置に設置される不利の解消、即ち、、デフ
ァレンシャル装置等の減速装置を通過することにより、
回転数が遅くなることで係合に時間を要し、車体へのシ
ョックの発生を起こすのを防止する役目を果たすことが
できる。
【0032】前記電磁クラッチBは、外輪16の開放端
側の内部に組み込まれており、電磁石39を収納した固
定用ロータ40が、ハブ軸受固定用ナット41を介して
スピンドル20に回転不能に固定され、外輪16の内径
に挿入されて回り止めとなるロータガイド42と、ロー
タガイド42内に嵌合し、かつ、電磁石39に対して回
転可能に外嵌するロータ43がロータガイド42と回り
止めピン44で外輪16に回転不能に結合され、ロータ
43とロータガイド42の対向するフランジ面間に、ア
ーマチュア45が軸方向隙間をもって挟み込まれ、ロー
タ43とアーマチュア45の対向面間に皿ばねのごとき
弾性部材46が設けられている。
【0033】なお、電磁クラッチBのリード線47は、
スピンドル20の外径部の溝の中を通ってフランジ20
aの外径部に引き出され、制御コントローラ12に導か
れている。
【0034】上記ロータ43とロータガイド42、外輪
16はいかなるときも相対回転しないと共に、ロータ4
3が外輪16に固定された摩擦部材となり、また、アー
マチュア45は、電磁石39への通電のONによる磁力
によってロータ43に移動吸着され、弾性部材46はロ
ータガイド42のフランジ面に向けてアーマチュア45
を軽く付勢し、電磁石39への通電をOFFしたとき、
ロータ43に対して非接触として摩耗が発生するのを防
止している。
【0035】ここで、ロータガイド42は非磁性体材料
からなり、アーマチュア45が外輪16へ接触して磁力
が外輪16へ漏洩しないように設定している。外輪16
へ磁力が逃げると、意図するアーマチュア45の吸着力
が得られないばかりか、吸着できないこともある。
【0036】このように、ロータガイド42とロータ4
3の摩擦面との間にアーマチュア45を遊嵌することに
よって、これら二つの部品によってアーマチュア45の
移動量を管理調節することができ、なおかつ、外輪16
への磁力の漏洩を防止することができることになる。
【0037】前記した2方向クラッチAにおいて、保持
器28の電磁クラッチB側となる他端側に一対の突起4
6が延長状に設けられ、上記アーマチュア45のスリッ
ト部47に突起46がはめ込まれ、これにより、保持器
28とアーマチュア45は回転方向に一体となるよう結
合され、アーマチュア45は保持器28に対して回転不
能で軸方向の移動は可能となっている。
【0038】即ち、ロータ43は外輪16とつながって
おり、アーマチュア45は、保持器28、スイッチばね
32を介してカム部材17とつながっているため、外輪
16とカム部材17の相対回転が可能である。
【0039】この発明の第1の実施の形態は、上記のよ
うな構成であり、2WDで走行する場合は、トランスフ
ァ4にて前輪駆動系の係合を切り離すことによって、回
転伝達装置1の電磁石39への電流をOFFにしてロッ
クが生じないようにすると、回転伝達装置1と反対側の
前輪駆動軸が前輪7から回転させられるが、回転伝達装
置1のステム軸15が前輪7と切り離されているため、
進行方向と逆側に回転することによって、前輪推進軸5
を停止させることができ、燃費、振動の面で有利であ
る。
【0040】しかし、トランスファ4にシンクロ装置を
持っていないので、4WDに切り換える場合には一旦車
両を停止させる必要がある。
【0041】また、トランスファ4の内部に動力を遮断
する機構を備えていない場合でも、回転伝達装置1の電
磁石39への電流をOFFにすることによって、2WD
として走行できる。しかし、この場合は、前輪推進軸5
を停止させることはできないが、車両走行中に4WDに
切り換えることができる。
【0042】図6は第2の実施の形態における4輪駆動
車の車輪駆動系のレイアウトを示し、トランスファ4に
シンクロ装置51を備えたものである。
【0043】この第2の実施の形態では、いかなる場合
でも走行中に4WDに切り換えることができる。
【0044】2WDから4WD(AUTO、LOCKモ
ード)に切り換える場合は、まず、トランスファ4のシ
ンクロ装置51が作動し、停止している前輪推進軸5の
回転を同調させ、トランスファ4内部のギヤにて前輪駆
動系と後輪駆動系を嵌合させる。
【0045】この状態では、回転伝達装置1の電磁石3
9への電流が流されていないので、車両は4WDとして
走行することはできない。
【0046】しかし、トランスファ4のポジション信号
によって、同調が完了した時点で、制御コントローラ1
2はAUTOモード又はLOCKモードの制御を始める
ことができ、その時点で4WDとしての走行が可能であ
る。
【0047】次に、AUTOモードで運転する場合の作
動を説明する。
【0048】運転席のダイヤル式モード選択スイッチ1
3によって、AUTOモードが選択された場合、制御コ
ントローラ12はAUTOモードの制御を開始する。制
御コントローラ12は4車輪の回転数をセンサ11で検
出しており、アスファルトなどの路面摩擦係数の高いと
ころでは、車輪がスリップしにくいため、回転伝達装置
1の電磁石39への電流をOFFにしている。
【0049】ところが、急加速または滑りやすい路面に
さしかかった場合は、主駆動輪である後輪9のスリップ
が大きくなり、制御コントローラ12は4WDが必要で
あると判断し、回転伝達装置1の電磁石39への電流が
ONされ、回転伝達装置1はロックして4WDの走行と
なる。
【0050】また、アクセルスロットル開度も常時モニ
ターしており、予め設定された値よりアクセルが踏み込
まれた場合は、回転伝達装置1の電磁石39への電流を
ONにする。オートマチックトランスミッションは流体
による動力伝達のため、アクセルを踏んでから動力軸の
回転が上がるまでのタイムロスが発生する。従って、ア
クセルスロットル開度を用いて判断することにより、車
両が加速するという判断を早く行うことができ、車両の
制御性が向上する。
【0051】また、エンジン回転数を常時モニターして
おくことによって、エンジンの負荷状態を推測すること
ができ、たとえば、エンジン回転数が上がっていないの
に、アクセルスロットル開度が立ち上がった場合など
は、スロットルの変化にエンジン回転数がついてこれな
いようなすばやい操作であると判断し、制御コントロー
ラ12の制御信号をわざと遅らせて、不必要な出力信号
を除去することができる。
【0052】即ち、図7のように、アクセルを短時間踏
んだ場合などは、エンジン回転数の立ち上がっていない
ので、回転伝達装置1の電磁石39への出力信号(電
流)をカット(OFF)する。
【0053】また、オートマチックトランスミッション
のギヤポジションを検出する位置センサによって、車両
進行方向を判断できるため、例えば、前進方向に進む場
合の制御設定値と後退方向に進む場合の制御設定値を分
けることができる。また、パーキングやニュートラルポ
ジションの場合は、電流を完全にOFFすることがで
き、電力消費の低減が可能となる。
【0054】また、フットブレーキの作動を検出するこ
とによって、車両は減速状態にあると判断することがで
きる。例えば、摩擦係数の低い路面で停止する場合に、
車輪がロックして回転数に大きな変化が発生する場合
に、フットブレーキ信号によって回転伝達装置1への出
力をカットすることにより、不必要なロックをさせない
ようにすることができる。
【0055】また、アンチロックブレーキシステムが作
動した場合の信号を取り込んで、制御コントローラ12
は回転伝達装置1への出力をカットし、安定したABS
作動を実現する。
【0056】また、外気温度を検出することによって、
予め設定された温度以下になった場合は、回転伝達装置
1の電磁石39に電流を流して強制的にロックさせるこ
とができる。回転伝達装置1の内部の潤滑油が超低温状
態では粘度が高くなって、空転機能に影響がでるような
ケースでは、回転伝達装置1をロックさせておくことに
よって、安定した係合状態を作ることができる。
【0057】また、車両の前後傾き角度を検出する傾斜
センサの情報により、急坂等で車両の発進が困難である
と推測される場合は、予め回転伝達装置1の電磁石39
に電流を流し、ロックさせておくことで滑らかな発進を
実現させることができる。
【0058】また、トランスファ4のギヤポジションが
低速ギヤ(4WD−LOモード)を検出した場合は、回
転伝達装置1の電磁石39に予め設定した電流を流して
ロック状態を保ち、大きな動力が入力されることに備え
ることができる。
【0059】図8は、これらを説明した制御ブロック図
を示している。
【0060】次にLOCKモードでの作用を説明する。
【0061】LOCKモードが選択された場合は、回転
伝達装置1に常時設定された値の電流を流しつづけるこ
とによって、直結状態を保ち、過酷なオフロード走行に
備える。
【0062】図9は、第3の実施の形態である4輪駆動
車の車輪駆動系のレイアウトを示している。
【0063】この第3の実施の形態は、トランスファ4
からの出力を内部の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝
達し、かつ、前輪推進軸へ動力を分岐し得るいわゆるF
Rベースの4輪駆動車の前輪駆動軸とホイールの動力伝
達部分に、図2乃至図5で示した回転伝達装置1を左右
前輪7、7の両方に組み込んだレイアウトである。
【0064】図9の第3の実施の形態に示すレイアウト
の車両は、2WDで走行する場合は、トランスファ4に
て前輪駆動系の係合を切り離すことによって、両車輪に
装着された回転伝達装置1への電流をOFFにしてやる
(ロックさせない)と、両方のドライブシャフトが前輪
7から切り離されるため、前輪駆動系を完全に停止させ
ることができ、燃費、振動の面で有利である。しかし、
トランスファ4にシンクロ装置を持っていないので、4
WDに切り換える場合は一旦車両を停止させる必要があ
る。
【0065】または、トランスファ4内部に動力を遮断
する機構を備えていない場合でも、回転伝達装置1への
電流を0FFにすることによって、2WDとして走行で
きる。しかし、この場合は、前輪推進軸5を停止させる
ことはできないが、車両走行中に4WDに切り換えるこ
とはできる。
【0066】また、図10の第4の実施の形態に示すよ
うなトランスファ4にシンクロ装置51を備えた車両の
レイアウトの場合は、いかなる場合でも走行中に4WD
に切り換えることができる。2WDから4WDに切り換
える作動は第2の実施の形態と同じであり省略する。
【0067】AUTOモードの制御は、両方同時に制御
するのではなく、どちらか一方に常時設定された値の電
流を流して、ロックさせておき、もう片一方の回転伝達
装置1の電流を可変とする。両方同時に制御することは
制御遅れを倍化させることのなるため、好ましい方法で
はない。
【0068】それ以外のAUTOモードの作用に関して
は、第1の実施の形態と同等であるので省略する。
【0069】LOCKモードが選択された場合は、回転
伝達装置1の両方に常時設定された値の電流を流しつづ
けることによって、直結状態を保ち、過酷なオフロード
走行に備える。
【0070】図11は、第5の実施の形態である4輪駆
動車の車輪駆動系のレイアウトを、図12は回転伝達装
置1の具体的な構造を示している。
【0071】この第5の実施の形態は、トランスファ4
からの出力を内部の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝
達し、かつ、前輪推進軸へ動力を分岐し得る、いわゆる
FRベースの4輪駆動車の前輪推進軸から左右ホイール
を駆動するためにデフアレンシヤル6によって分岐させ
られた前輪駆動軸上に、デフアレンシヤル6からの入力
駆動軸61と回転不能に嵌合された外輪16と、ホイー
ルに連結された出力駆動軸62と回転不能に験合された
内方部材17とを同軸上に配置し、両対向面間の一方に
円筒面26を、他方にその円筒面26と楔空間を形成す
る複数のカム面27を形成し、上記外輪16と内方部材
17の対向面問に設けた保持器28のポケットに、外輪
16と内方部材17の相対回転によって噛み込むローラ
31を組み込み、上記保持器28と外輪16または内方
部材17との問に、ローラ31を係合させずに中立位置
に保持するための弾性部材32を組み込み、上記保持器
28の端部にアーマチェア45を回転不能かつ軸方向可
動に取り付けて、2方向クラッチAを形成し、上記外輪
16と内方部材17との問に、内方部材17または外輪
16に回転不能に固定された摩擦部材としてのロータ4
3と上記アーマチェア45を吸着させ、ローラ31の係
合と解放を切り換えるための電磁クラッチBの電磁石3
9がハウジング63に回転不能に固定されており、上記
電磁石39への配線が制御回路12に導かれている回転
伝達装置1を組み込んだレイアウトである。
【0072】図11の第5の実施の形態に示すレイアウ
トの車両は、2WDで走行する場合は、トランスファ4
内部ギヤにて前輪駆動系の係合を切り離すことによっ
て、回転伝達装置1の電流をOFFにしてやる(ロック
させない)と、回転伝達装置1のホイ−ルと連結されて
いる出力駆動軸62と、反対側のホイールからデファレ
ンシヤルによって逆回転させられる入力駆動軸61間
で、相対回転することができるため、前輪推進紬5(フ
ロントプロペラシャフト)を停止することができ、燃
費、振動の面で有利である。しかし、トランスファ4に
シンクロ装置を持っていないので、4WDに切り換える
場合は一旦車両を停止させる必要がある。
【0073】または、トランスファ4内部に動力を遮断
する機構を備えていない場合でも、回転伝達装置1の電
流をOFFにすることによって、2WDとして走行でき
る。しかし、この場合は、前輪推進軸5を停止させるこ
とはできないが、車両走行中に4WDに切り換えること
はできる。
【0074】また、図13の第6の実施の形態に示すよ
うなトランスファ4にシンクロ装置51を備えた車両レ
イアウトの場合は、いかなる場合でも走行中に4WDに
切り換えることができる。2WDから4WDに切り換え
る作動は第2の実施の形態と同じであり省略する。AU
TOモード、LOCKモードの制御は、第1の実施の形
態及び第2の実施の形態と同様であるので省略する。
【0075】なお、外輪を出力駆動軸62に、内方部材
17を入力駆動軸61に連結しても成立し、効果は同じ
である。
【0076】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、前後
輪を直結した4輪駆動車の前左右輪のどちらか、または
両方、または前輪駆動軸上に、ローラ型2方向クラッチ
と電磁クラッチを併設した回転伝達装置を装着し、この
回転伝達装置の切り離しと結合を制御することによっ
て、4WDと2WDの切り換えが自動的に行え、簡単に
フルタイム4WDとして走行可能とすることができ、且
つ、シンクロ装置を備えたトランスファと回転伝達装置
を組み合わせて使用することによって、2WD走行時は
前輪駆動系を停止させ、燃費の向上を狙い、かつ、4W
D走行時は簡単にフルタイムとして走行可能とすること
ができるのである。
【0077】また、回転伝達装置をデファレンシャルで
減速された後の、回転数の低い部位で使用することによ
り、発熱、摩耗に有利で、かつ、係合回転差の小さい使
用可能な領域で制御することによって、簡単にフルタイ
ム4WDとして走行可能になる。
【0078】さらに、シンクロ装置を備えたトランスフ
ァと回転伝達装置を組み合わせて使用することによっ
て、2WD走行時は前輪駆動系を停止させ、燃費の向上
を狙い、かつ、走行中に切り換えることが可能となり、
4WD走行時は簡単にフルタイムとして走行可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転伝達装置を用いた4輪駆動車の車輪駆動系
の第1の実施の形態を示すレイアウトの平面図
【図2】同上における回転伝達装置の縦断面図
【図3】(A)は図2の要部を拡大した縦断面図、
(B)は(A)の矢印b−bに沿う断面図
【図4】スイッチばねの部分を示す側面図
【図5】(A)はカム部材の側面図、(B)同縦断面図
【図6】回転伝達装置を用いた4輪駆動車の車輪駆動系
の第2の実施の形態を示すレイアウトの平面図
【図7】エンジン回転数の制御利用方法を示す説明図
【図8】制御の方法を示すブロック図
【図9】回転伝達装置を用いた4輪駆動車の車輪駆動系
の第3の実施の形態を示すレイアウトの平面図
【図10】回転伝達装置を用いた4輪駆動車の車輪駆動
系の第4の実施の形態を示すレイアウトの平面図
【図11】回転伝達装置を用いた4輪駆動車の車輪駆動
系の第5の実施の形態を示すレイアウトの平面図
【図12】同上に用いる回転伝達装置の縦断面図
【図13】回転伝達装置を用いた4輪駆動車の車輪駆動
系の第6の実施の形態を示すレイアウトの平面図
【符号の説明】
1 回転伝達装置 7 前輪 9 後輪 10 前輪駆動軸 11 センサー 16 外輪 17 カム部材 26 円筒面 27 カム面 28 保持器 31 ローラ 32 スイッチばね 39 電磁石 42 ロータガイド 43 ロータ 45 アーマチュア A 2方向クラッチ B 電磁クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 司郎 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 堀 勲 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3D036 GA12 GB05 GD08 GG03 GG09 GG24 GG29 GG35 GG37 GG55 GH06 GH18 GJ08 3D043 AA01 AA05 AB17 EA02 EA16 EB07 EB12 EE01 EE02 EE03 EE07 EE09 EE18 EF09 EF12

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションからの出力を、内部
    の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達し、かつ、前輪
    推進用出力軸へ動力が分岐されるFRベースの4輪駆動
    車の前輪駆動軸とホイールの動力伝達部分で、左右前輪
    のどちらか一方に、前輪駆動軸とホイールの回転伝達と
    遮断を行う2方向クラッチと、該2方向クラッチのロッ
    クとフリーを制御する電磁クラッチとからなる回転伝達
    装置を装着し、電磁クラッチの電磁石に配線した制御回
    路で電磁石への電流を制御することにより4WDと2W
    Dの切り換えを行うようにしたことを特徴とする4輪駆
    動車の制御システム。
  2. 【請求項2】 トランスミッションからの出力を、内部
    の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達し、かつ、前輪
    推進用出力軸へ動力が分岐されるFRベースの4輪駆動
    車の前輪駆動軸とホイールの動力伝達部分で、左右前輪
    の両方に、前輪駆動軸とホイールの回転伝達と遮断を行
    う2方向クラッチと、該2方向クラッチのロックとフリ
    ーを制御する電磁クラッチとからなる回転伝達装置を各
    々装着し、電磁クラッチの電磁石に配線した制御回路で
    電磁石への電流を制御することにより4WDと2WDの
    切り換えを行うようにしたことを特徴とする4輪駆動車
    の制御システム。
  3. 【請求項3】 上記回転伝達装置の2方向クラッチが、
    ホイールに嵌合された外輪と、前輪駆動軸に嵌合された
    内方部材とを同軸上に配置し、両対向面の一方に円筒面
    を、他方にその円筒面と楔空間を形成する複数のカム面
    を形成し、上記外輪と内方部材の対向面間に設けた保持
    器のポケットに、外輪と内方部材の相対回転によって噛
    み込むローラを組み込み、上記保持器と外輪または内方
    部材との間に、ローラを係合させずに中立位置に保持す
    るための弾性部材を組み込み、上記保持器の端部にアー
    マチュアを回転不能かつ軸方向可動に取り付けた構造を
    有し、また、電磁クラッチは、上記外輪と内方部材の間
    に組み込まれ、内方部材または外輪に回転不能に固定さ
    れた摩擦部材と、ナックルに固定され、この摩擦部材と
    上記アーマチュアを吸着させて2方向クラッチの係合と
    解放を切り換えるための電磁石とからなり、上記電磁石
    への配線が制御回路に導かれていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の4輪駆動車の制御システム。
  4. 【請求項4】 トランスミッションからの出力を、内部
    の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達し、かつ、前輪
    推進用出力軸へ動力が分岐されるFRベースの4輪駆動
    車の前輪推進軸から左右ホイールを駆動するためにデフ
    ァレンシャルによって分岐させられた前輪駆動軸上で、
    デファレンシャルからの入力駆動軸とホイール側の出力
    駆動軸に分断された部分に、入力駆動軸と出力駆動軸の
    回転伝達と遮断を行う2方向クラッチと、該2方向クラ
    ッチのロックとフリーを制御する電磁クラッチとからな
    る回転伝達装置を装着し、電磁クラッチの電磁石に配線
    した制御回路で電磁石への電流を制御することにより4
    WDと2WDの切り換えを行うようにしたことを特徴と
    する4輪駆動車の制御システム。
  5. 【請求項5】 上記回転伝達装置の2方向クラッチが、
    入力、または出力駆動軸と回転不能に嵌合された外輪
    と、出力、または入力駆動軸に回転不能に嵌合された内
    方部材とを同軸上に配置し、両対向面の一方に円筒面
    を、他方にその円筒面と楔空間を形成する複数のカム面
    を形成し、上記外輪と内方部材の対向面に設けた保持器
    のポケットに、外輪と内方部材の相対回転によって噛み
    込むローラを組み込み、上記保持器と外輪または内方部
    材との間に、ローラを係合させずに中立位置に保持する
    ための弾性部材を組み込み、上記保持器の端部にアーマ
    チュアを回転不能かつ軸方向可動に取り付けた構造を有
    し、また、電磁クラッチは、上記外輪と内方部材の間に
    組み込まれ、内方部材または外輪に回転不能に固定され
    た摩擦部材と、ハウジングに固定され、この摩擦部材と
    上記アーマチュアを吸着させて2方向クラッチの係合と
    解放を切り換えるための電磁石とからなり、上記電磁石
    への配線が制御回路に導かれていることを特徴とする請
    求項4に記載の4輪駆動車の制御システム。
  6. 【請求項6】 上記電磁石への電流を、車両の状態を判
    断する各センサーからの情報を制御回路に入力し、それ
    に基づいて判断することを特徴とする請求項1乃至5の
    何れかに記載の4輪駆動車の制御システム。
  7. 【請求項7】 車輪速度を検出するセンサーを使用した
    ことを特徴とする請求項6に記載の4輪駆動車の制御シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 アクスルスロットルの負荷状態を検出す
    るセンサーを使用したことを特徴とする請求項6に記載
    の4輪駆動車の制御システム。
  9. 【請求項9】 エンジンの回転数を検出するセンサーを
    使用したことを特徴とする請求項6に記載の4輪駆動車
    の制御システム。
  10. 【請求項10】 オートマチックトランスミッションの
    ギヤポジションを検出するセンサーを使用したことを特
    徴とする請求項6に記載の4輪駆動車の制御システム。
  11. 【請求項11】 フットブレーキの作動を検出するセン
    サーを使用したことを特徴とする請求項6に記載の4輪
    駆動車の制御システム。
  12. 【請求項12】 アンチロックブレーキシステムが作動
    したことを検出するセンサーを使用したことを特徴とす
    る請求項6に記載の4輪駆動車の制御システム。
  13. 【請求項13】 外気温を検出するセンサーを使用した
    ことを特徴とする請求項6に記載の4輪駆動車の制御シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 車両の前後傾き角度を検出するセンサ
    ーを使用したことを特徴とする請求項6に記載の4輪駆
    動車の制御システム。
  15. 【請求項15】 トランスファのギヤポジションを検出
    するセンサーを使用したことを特徴とする請求項6に記
    載の4輪駆動車の制御システム。
  16. 【請求項16】 AUTOモードの制御時に、上記回転
    伝達装置を両方同時に制御するのではなく、どちらか一
    方に常時設定された値の電流を流してロックさせてお
    き、もう片一方の回転伝達装置の電流を可変とすること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の4輪駆動車の制御
    システム。
  17. 【請求項17】 2WDと4WDの切り換えをダイヤル
    等のスイッチで行っていることを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載の4輪駆動車の制御システム。
JP11137636A 1999-05-18 1999-05-18 4輪駆動車の制御システム Pending JP2000326750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11137636A JP2000326750A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 4輪駆動車の制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11137636A JP2000326750A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 4輪駆動車の制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000326750A true JP2000326750A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15203282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11137636A Pending JP2000326750A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 4輪駆動車の制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000326750A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283863A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 不整地走行用の四輪駆動車
JP2003039964A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Iseki & Co Ltd 動力車両の走行制御装置
CN105179518A (zh) * 2015-10-12 2015-12-23 吉林大学 一种车用自动自由轮毂装置及汽车

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283863A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 不整地走行用の四輪駆動車
US6904992B2 (en) 2001-03-27 2005-06-14 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Four-wheel-drive all terrain vehicle
JP2003039964A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Iseki & Co Ltd 動力車両の走行制御装置
CN105179518A (zh) * 2015-10-12 2015-12-23 吉林大学 一种车用自动自由轮毂装置及汽车
CN105179518B (zh) * 2015-10-12 2017-10-10 吉林大学 一种车用自动自由轮毂装置及汽车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6132332A (en) Four-wheel drive system
KR19980069794A (ko) 회전전동장치
KR100463710B1 (ko) 회전전달장치
JPS6323934B2 (ja)
JP2000326750A (ja) 4輪駆動車の制御システム
JP4072486B2 (ja) 車両の電気駆動装置の制御方法
US6035988A (en) Four-wheel drive control system
JP3770262B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JPH1059011A (ja) 回転伝達装置
JPH1053044A (ja) 回転伝達装置
JP2000326748A (ja) 車両の前輪アクスル用回転伝達装置
JP3604268B2 (ja) 4wd車の制御方法
JP2000326749A (ja) 車両の前輪ハブ用回転伝達装置
JPH11129778A (ja) 回転伝達装置とその制御方法
JP3597353B2 (ja) 回転伝達装置
JP3641360B2 (ja) 回転伝達装置を装着した4wd車両の制御方法
JPH11201195A (ja) 回転伝達装置の制御方法
JPH08175206A (ja) 回転伝達装置
JP3652492B2 (ja) 4輪駆動システム
JPH11129779A (ja) 回転伝達装置
JPH09202153A (ja) 4輪駆動車の回転伝達装置
JP4021171B2 (ja) 2輪4輪駆動切換え装置
JPH09328022A (ja) 回転伝達装置の制御方法
JPH0811569A (ja) 回転伝達装置
JPH10166887A (ja) 回転伝達装置