JPH11129779A - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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JPH11129779A
JPH11129779A JP30089997A JP30089997A JPH11129779A JP H11129779 A JPH11129779 A JP H11129779A JP 30089997 A JP30089997 A JP 30089997A JP 30089997 A JP30089997 A JP 30089997A JP H11129779 A JPH11129779 A JP H11129779A
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Kenichiro Ito
健一郎 伊藤
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誠 安井
Shiro Goto
司郎 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の駆動経路上において、駆動力の伝達と
遮断の切換えが行えると共に、十分な潤滑が可能な回転
伝達装置を提供する。 【解決手段】 トランスミッションからの出力を内部の
入力軸6を介して直接後輪推進軸へ伝達し、サイレント
チェン20を介して前輪駆動軸へ動力を分岐し得るFR
ベースの4WD車用トランスファ5の内部に、入力軸6
と入力側チェンスプロケット18の回転伝達と遮断を行
うツーウェイクラッチ32と、該クラッチ32のロック
とフリーを制御する電磁クラッチ34を有する回転伝達
装置Aを組込み、2WDと4WDの切換えが行えるよう
になっていると共に、外輪25の周溝に複数の通油路5
3を貫通状に設け、ツーウェイクラッチ32内へのオイ
ルの導入を可能とし、潤滑性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の駆動経路
上において、駆動力の伝達と遮断の切換えに用いられる
回転伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前後輪を直結した4WD車が舗装路を旋
回すると、いわゆるタイトコーナブレーキング現象が発
生するが、この問題を解決する手段として、本出願人
は、特願平8−172598号や特願平9−28001
号によってローラ型ツーウェイクラッチと電磁コイルを
使用した回転伝達装置を提案している。
【0003】この回転伝達装置Aは、図9、10に示す
ように、前輪1の各端部にハブクラッチ2が装着されて
いるFRベースの4WD車において、エンジン3に連な
るトランスミッション4からの出力をトランスファ5の
内部の入力軸6を介して直接後輪7の推進軸8に伝達
し、トランスファ5の内部に、入力軸6と、それと同軸
上かつ相対回転可能に装着されたチエンスプロケット9
との回転伝達と遮断を行うためのローラ係合型のツーウ
ェイクラッチ10と、そのツーウェイクラッチ10のロ
ックとフリーを制御する電磁クラッチ11を設け、これ
によって、従来の典型的なパートタイム4WDの走行モ
ード(2WD、4WD−Hi、4WD−Lo)に加え
て、4WDの制御モードが追加されている。
【0004】この回転伝達装置によれば、4WD制御モ
ードを選択すれば、車両が通常一定走行中は後輪駆動
(2WD)状態であり、車両が加速した場合、後輪のス
リップを感知すると電磁クラッチ11に電流が流れ、ツ
ーウェイクラッチ10がロックされ4WDとなる。
【0005】また、低μ路で急なエンジンブレーキを掛
けた場合なども後輪のスリップを感知して電磁クラッチ
11に電流を流し、4WDとする制御を行っていた。
【0006】また、この装置を用いれば、図9のよう
に、2WDモード、4WDLOCKモード、4WD A
UTO(制御)モード等の車両の走行モードを運転者の
意思により選択できるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このシステ
ムは2WDモード選択時は図11に斜線で示すように、
前輪1のハブクラッチ2を切り離し、フロント駆動系の
回転を停止させるため、ツーウェイクラッチ10の外輪
も回転停止し、外輪に対してカム軸やローラは空転する
必要がある。その空転回転数は車両速度に比例して数千
rpmにもなる。一方、トランスファ5内の油面高さは
図10のように回転伝達装置よりも下にあり、2WD時
はチェーン12が回転停止するため、ハイ・ローセレク
トギヤ13の撹拌により跳ね上げるオイルを樋を通じて
外輪外径面に滴下するしかない。しかしツーウェイクラ
ッチ10の外輪にはオイルの浸入手段がなく、滴下する
オイルを内部のクラッチ空転面に導くことができず、も
し、オイルが不足した場合は、外輪とローラが焼き付い
て、空転できなくなる恐れもあった。
【0008】そこで、この発明の課題は、外輪外径面に
滴下されるオイルを外輪内部へ確実に導くことができ、
2WDモード時にも回転伝達装置に十分な潤滑が行える
回転伝達装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、トランスミッションから
の出力が、トランスファ内部で入力軸を介して直接後輪
推進軸へ伝達され、また、サイレントチエンを介して前
輪推進用出力軸へ動力が分岐されるトランスファ内部の
入力軸に、該入力軸と前輪推進用出力軸の回転伝達と遮
断を行うツーウェイクラッチと、該ツーウェイクラッチ
のロックとフリーを制御する制御手段を設けた回転伝達
装置において、ツーウェイクラッチの外輪に、該外輪の
外径面と内径面とを連通する通油路を設けた構成を採用
したものである。
【0010】請求項2の発明は、トランスミッションか
らの出力が、トランスファ内部で入力軸を介して直接後
輪推進軸へ伝達され、また、サイレントチエンを介して
前輪推進用出力軸へ動力が分岐されるトランスファ内下
部の該出力軸に、この出力軸と入力軸の回転伝達と遮断
を行うツーウェイクラッチと、該ツーウェイクラッチの
ロックとフリーを制御する制御手段を、潤滑油内に浸漬
状となるように設けた回転伝達装置において、ツーウェ
イクラッチの外輪に、該外輪の外径面と内径面とを連通
する通油路を設けた構成を採用したものである。
【0011】請求項3の発明は、ツーウェイクラッチ
が、入力軸又は出力軸に内方部材を同軸上に回転不能に
連結し、該入力軸又は出力軸に同軸上回転可能に嵌合さ
れた入力側チエンスプロケットに外輪を同軸上に回転不
可能に連結し、内方部材と外輪の一方に複数のカム面と
他方に円筒面を設けて両面間に楔空間を形成し、この楔
空間内に保持器を設け、この保持器に形成した複数のポ
ケットに係合子を組み込み、この係合子がカム面と円筒
面に係合しない中立位置へ保持器を支持付勢する弾性部
材を、保持器とカム面を有する内方部材又は外輪の間で
係止して形成され、前記制御手段が、外輪又は内方部材
に固定された摩擦フランジと、保持器の端部に保持器と
スライド可能、相対回転不可能に嵌合したアーマチュア
を適当な隙間を介して重ね合わせ、電磁コイルの磁力で
その摩擦フランジとアーマチュアを圧接させるように形
成されている構成を採用したものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明に
おいて、外輪の通油路にフィルタを設けた構成を採用し
たものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4の発明に
おいて、保持器の係合子を保持するポケットのポケット
壁の一部分に、係合子と接触しないぬすみ部を設けた構
成を採用したものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項1〜5の発明に
おいて、保持器の両端は、カム面を有する内方部材又は
外輪との間でそれぞれ円盤状のプレートにて支持されて
おり、かつ、アーマチュア側のプレートは、保持器と相
対回転不能に嵌合させ、両プレートに通油路を設けた構
成を採用したものである。
【0015】
【発明の実施の形態1】以下、この発明の実施の形態を
図示例と共に説明する。図1乃至図7に示す第1の実施
の形態において、図1はこの発明の回転伝達装置を組込
んだ4WD駆動レイアウトを示し、図2は回転伝達装置
を組み合せたトランスファの断面図、図3は回転伝達装
置の詳細を示している。
【0016】図1は、前輪1、1の各端部にハブクラッ
チ2が装着されているFRベース4WD車のトランスフ
ァ3の内部に回転伝達装置Aが組込まれ、これによっ
て、従来の典型的な4WDの走行モード(2WD、4W
D−Hi、4WD−Lo)に加えて、4WD制御モード
が追加される。
【0017】図1と図2に示すように、エンジン3に接
続されたトランスミッション4からの出力は、トランス
ファ5を介して後輪の推進軸8に伝達され、かつ、フロ
ントプロペラシャフト16に動力を分岐し得るようにな
っている。
【0018】トランスファ3は、入力軸6がトランスミ
ッション4の出力軸とハイ・ローセレクトギヤ13を介
して結合され、このハイ・ローセレクトギヤ13は既知
の技術であり、プラネタリーギヤセット14とセレクト
用のスライドギヤ15との組合せからなり、ハイギヤを
通過する場合は1対1の関係で回転トルクを伝達し、ロ
ーギヤを通過する場合は回転が減速され、トルクは増大
する。
【0019】上記入力軸6と、フロントプロペラシャフ
ト16に結合する出力軸17は、それぞれに装着したチ
ェンスプロケット18、19をサイレントチェン20で
連動し、動力を前輪1へ分岐するようになっており、上
記入力軸6に対するスプロケット18は、入力軸6に回
転自在に嵌合され、該スプロケット18を挟んで一方に
回転伝達装置Aと他方にシンクロ機構Bが設けられ、ス
プロケット18は回転伝達装置Aを介して入力軸6と結
合される。
【0020】回転伝達装置Aは、入力軸6の推進軸8に
通じる部分の位置に図2と図3に示すように、該入力軸
6に内方部材となるカムリング22を同軸上にセレーシ
ョン26で回転不能に外嵌固定し、入力軸6に軸受23
を介して回転可能となるよう外嵌挿したハウジング24
の筒状部がカムリング22に外嵌する外輪25となり、
該ハウジング24はチェンスプロケット18とセレーシ
ョン26で一体に回転するよう結合されている。
【0021】図3(B)の如く、上記カムリング22の
外周に複数のカム面27が設けられ、外輪25の内径は
円筒面28となり、各カム面27と円筒面28間に楔形
空間を形成していると共に、この楔形空間内にカムリン
グ22へ外嵌する保持器29を設け、この保持器29の
各カム面27と対応する位置に形成したポケット30内
に係合子としてのローラ31が組込まれ、ツーウェイク
ラッチ32を形成している。
【0022】上記ローラ31は、図3(B)の如く、カ
ム面27に対して中央の中立位置に位置するとき円筒面
28との間に隙間を生じ、カムリング22の回転を外輪
25に伝えないオフの状態となり、保持器29でローラ
31を楔空間の一方に片寄らすと、ローラ31はカム面
27と円筒面28間にかみ込み、カムリング22の回転
を外輪25に伝達するオンの状態になる。
【0023】上記保持器29に一方の端部を係止したス
イッチばね33の他方端部がカムリング22に係止さ
れ、図3(B)の如く、ローラ31がカム面27と円筒
面28に係合しない中立位置へ保持器29を支持付勢し
ている。
【0024】前記入力軸6と外輪25の間でツーウェイ
クラッチ32の一方端部側の位置に、ツーウェイクラッ
チ32をオン・オフ制御するための制御手段である電磁
クラッチ34が設けられている。
【0025】電磁クラッチ34は、電磁コイル35をト
ランスファケース36にボルト37等で回転不能に固定
し、該コイル35の電極はトランスファケース36を通
して外部コントローラ(以下ECU)38に接続され
る。このECU38は、図1のように、前輪1と後輪7
の回転数、モード選択スイッチ39、ABS作動信号4
0等から入力された各信号を演算および判断して、電磁
コイル35に流す電流を制御する。なお、図2の如く、
前輪1の回転数は、フロントスピードセンサ41で、後
輪7の回転数はリヤスピードセンサ42によって検出す
る。
【0026】上記電磁コイル35に対して回転可能とな
るよう外嵌するロータ43は、外輪25に固定されて一
体に回転する摩擦フランジとなり、このロータ43と保
持器29の端部の間に、該保持器29と軸方向のスライ
ド可能で相対回転不能に嵌合したアーマチュア44をロ
ータ43と適当な隙間を介して重なるように配置し、電
磁コイル35に通電すると、ロータ43とアーマチュア
44を磁力により圧接させ、外輪25と保持器29を回
転方向に固定化するようになっている。
【0027】保持器29の両端は、カム面27を有する
カムリング22との間でそれぞれ円盤状のプレート4
5、46にて支持されており、アーマチュア44側のプ
レート46には、図6(A)、(B)の如く、径方向お
よび軸方向に延びる複数の爪部47を設け、その爪部4
7を保持器29の切欠きおよびアーマチュア44の切欠
きとそれぞれ相対回転不能に係合させている。
【0028】前記シンクロ機構Bは、図2の如く、スプ
ロケット18とセレーション48で一体に回転するよう
結合した外筒49と入力軸6の間に、外筒49と回転方
向に結合され、軸方向に可動となるアウタープレート5
0と、入力軸6と回転方向に結合され、軸方向に可動と
なるインナープレート51を複数枚交互に重ね合わせ、
電磁コイル52の磁力による吸着で両プレート50と5
1を圧着させることにより、入力軸6の回転にスプロケ
ット18を同調させるようになっている。
【0029】この回転伝達装置によれば、4WD制御モ
ードを選択すれば、車両が通常一定走行中は後輪駆動
(2WD)状態であり、車両が加速した場合、後輪のス
リップを感知すると電磁クラッチ34に電流が流れ、ツ
ーウェイクラッチ32がロックされ4WDとなる。
【0030】また、低μ路で急なエンジンブレーキを掛
けた場合なども後輪のスリップを感知して電磁クラッチ
34に電流を流し、4WDとする制御を行っていた。
【0031】また、この装置を用いれば、図1のよう
に、2WDモード、4WDLOCKモード、4WD A
UTO(制御)モード等の車両の走行モードを運転者の
意思により選択できるものである。
【0032】上記のような回転伝達装置Aにおいて、外
輪25のツーウェイクラッチ32を形成する部分で一方
のプレート45に臨む位置に、外輪25の外径面と内径
面とを連通する通油路53が設けられ、外輪25の外径
面に跳ね上げられた潤滑オイルを、この通油路53から
ツーウェイクラッチ32の内部空転面に導くことができ
るようにしている。この通油路53は図示の場合、複数
の通油孔によって形成し、その形成位置は、電磁クラッ
チ34のアーマチュア44とロータ43間の隙間にオイ
ルが浸入し、両者の密着性を妨害するのを防止するのに
有効である。
【0033】上記外輪25の外径面に付着したオイルが
通油路53へ確実に導かれるよう、図4(A)の如く、
外輪25の外径面で通油路53を挟む両側を、通油路5
3に向けて下り傾斜の傾斜面54にすることができる。
【0034】更に、通油路53に対するオイルの導入を
より確実に行うため、図4(B)の如く、外輪25の外
径面で通油路53を設けた部分の周囲に環状の周溝55
を設けてもよい。
【0035】上記通油路53には、ツーウェイクラッチ
32の内部にコンタミの侵入を防ぐためのフィルタ56
が設けられ、該フィルタ56としては、フェルト、布
製、焼結材等を用いることができる。
【0036】また、ツーウェイクラッチ32における保
持器29は、図7で示すように、ローラ31を保持する
ポケット30のポケット壁の一部分に、ローラ31と接
触しないぬすみ部57を設け、外輪25内にコンタミが
侵入した場合、コンタミをぬすみ部57で逃がし、コン
タミがポケット30とローラ31間の隙間に詰まって堆
積し、ローラ31の自転を阻害することのないようにし
ている。
【0037】更に、図5(B)と図6に示すように、保
持器29を支持するプレート45、46には、それぞれ
外周部に複数の切欠による通油路58を設け、保持器2
9とカムリング22、両プレート45、46で囲まれた
閉鎖空間内のオイルの循環を向上させ、ローラ31とカ
ム面27の間にコンタミが堆積し、異常ロックが発生す
るのを防止している。
【0038】上記のように、回転伝達装置Aは、2WD
モード選択時に外輪25、チエン20等が回転停止する
が、外輪25に通油路53を設けることにより、ハイ・
ロープラネタリギヤ13で跳ね上げられたオイルが、通
油路53から外輪25内に浸入し、ツーウェイクラッチ
32の内部空転部分の潤滑を確実に行うことができる。
【0039】また、通油路53にはフィルタ56を設け
ることにより、外輪25内へのコンタミの侵入を防止で
きるが、保持器29のポケット30にぬすみ部57を設
けると共に、保持器29の支持プレート45、46に切
欠による通油路58を設けることにより、外輪25内に
おける閉鎖空間でのオイルの循環性が向上し、内部にコ
ンタミが侵入した場合でも異常ロックの発生を有効に防
止できる。
【0040】次に、図8に示す第2の実施の形態は、回
転伝達装置Aをトランスファ5内の下部に位置する出力
軸17に装着した例である。回転伝達装置Aの構造は、
第1の実施の形態と同じであるが、この第2の実施形態
では、入力軸6にチエンスプロケット18を一体に設
け、このスプロケット18と、出力軸17に回転自在と
なるよう装着したスプロケット19をチエン20で連動
し、出力軸17に装着した回転伝達装置Aの外輪25と
スプロケット19がスプライン等で一体に回転するよう
結合されている。
【0041】この第2の実施の形態では、回転伝達装置
Aをトランスファ5内の下部に位置する出力軸17に装
着することにより、該回転伝達装置Aが潤滑オイル内に
完全に浸漬状となり、ツーウェイクラッチ32内の潤滑
がより確実に行えると共に、外輪25に複数設けた通油
路53が空気抜きの働きをすることになる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、ツー
ウェイクラッチを電磁クラッチの制御でオン、オフさせ
て2WDと4WDの切り換えを行う回転伝達装置におい
て、ツーウェイクラッチの外輪に通油路を設けたので、
2WDモード選択時に外輪やチエン等が回転停止して
も、通油路から外輪の内部にオイルを導くことができ、
空転部分に対する潤滑が確実に行える。
【0043】また、通油路にフィルタを設けることによ
り、ツーウェイクラッチ内へのコンタミの侵入を防止で
きると共に、保持器のポケットに設けたぬすみ部や保持
器支持プレートの切欠による通油路によって、オイルの
循環性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の回転伝達装置を
組込んだ4WD駆動車のレイアウトを示す平面図
【図2】回転伝達装置を組込んだトランスファの断面図
【図3】(A)は同上における要部の拡大断面図、
(B)は(A)の矢印b−bに沿う断面図
【図4】(A)は回転伝達装置の他の例を示す断面図、
(B)は同じく回転伝達装置の他の例を示す断面図
【図5】(A)は図4(B)の矢印V−Vの断面図、
(B)は保持器支持プレートの斜視図
【図6】(A)は保持器支持プレートの正面図、(B)
は同縦断側面図
【図7】保持器とローラの分解斜視図
【図8】回転伝達装置の第2の実施の形態を示すトラン
スファの断面図
【図9】先行技術である回転伝達装置を組込んだ4WD
駆動車のレイアウトを示す平面図
【図10】同上のトランスファの断面図
【図11】2WD走行時を示す平面図
【符号の説明】
1 前輪 2 ハブクラッチ 6 入力軸 7 後輪 A 回転伝達装置 17 出力軸 18、19 スプロケット 20 チエン 22 カムリング 25 外輪 27 カム面 28 円筒面 29 保持器 30 ポケット 31 ローラ 32 ツーウェイクラッチ 34 電磁クラッチ 35 電磁コイル 43 ロータ 45、46 プレート 53 通油路 54 傾斜面 55 周溝 56 フィルタ 57 ぬすみ部 58 通油路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションからの出力が、トラ
    ンスファ内部で入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達さ
    れ、また、サイレントチエンを介して前輪推進用出力軸
    へ動力が分岐されるトランスファ内部の入力軸に、該入
    力軸と前輪推進用出力軸の回転伝達と遮断を行うツーウ
    ェイクラッチと、該ツーウェイクラッチのロックとフリ
    ーを制御する制御手段を設けた回転伝達装置において、
    ツーウェイクラッチの外輪に、該外輪の外径面と内径面
    とを連通する通油路を設けたことを特徴とする回転伝達
    装置。
  2. 【請求項2】 トランスミッションからの出力が、トラ
    ンスファ内部で入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達さ
    れ、また、サイレントチエンを介して前輪推進用出力軸
    へ動力が分岐されるトランスファ内下部の該出力軸に、
    この出力軸と入力軸の回転伝達と遮断を行うツーウェイ
    クラッチと、該ツーウェイクラッチのロックとフリーを
    制御する制御手段を、潤滑油内に浸漬状となるように設
    けた回転伝達装置において、ツーウェイクラッチの外輪
    に、該外輪の外径面と内径面とを連通する通油路を設け
    たことを特徴とする回転伝達装置。
  3. 【請求項3】 ツーウェイクラッチが、入力軸又は出力
    軸に内方部材を同軸上に回転不能に連結し、該入力軸又
    は出力軸に同軸上回転可能に嵌合された入力側チエンス
    プロケットに外輪を同軸上に回転不可能に連結し、内方
    部材と外輪の一方に複数のカム面と他方に円筒面を設け
    て両面間に楔空間を形成し、この楔空間内に保持器を設
    け、この保持器に形成した複数のポケットに係合子を組
    み込み、この係合子がカム面と円筒面に係合しない中立
    位置へ保持器を支持付勢する弾性部材を、保持器とカム
    面を有する内方部材又は外輪の間で係止して形成され、
    前記制御手段が、外輪又は内方部材に固定された摩擦フ
    ランジと、保持器の端部に保持器とスライド可能、相対
    回転不可能に嵌合したアーマチュアを適当な隙間を介し
    て重ね合わせ、電磁コイルの磁力でその摩擦フランジと
    アーマチュアを圧接させるように形成されている請求項
    1又は2記載の回転伝達装置。
  4. 【請求項4】 外輪の通油路にフィルタを設けたことを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回転伝達装
    置。
  5. 【請求項5】 保持器の係合子を保持するポケットのポ
    ケット壁の一部分に、係合子と接触しないぬすみ部を設
    けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の回
    転伝達装置。
  6. 【請求項6】 保持器の両端は、カム面を有する内方部
    材又は外輪との間でそれぞれ円盤状のプレートにて支持
    されており、かつ、アーマチュア側のプレートは、保持
    器と相対回転不能に嵌合させ、両プレートに通油路を設
    けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の回
    転伝達装置。
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