JP2000325910A - 廃棄物処理方法および廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理方法および廃棄物処理装置

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JP2000325910A
JP2000325910A JP13535999A JP13535999A JP2000325910A JP 2000325910 A JP2000325910 A JP 2000325910A JP 13535999 A JP13535999 A JP 13535999A JP 13535999 A JP13535999 A JP 13535999A JP 2000325910 A JP2000325910 A JP 2000325910A
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plastic
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/60Glass recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス瓶やプラスチック瓶などの廃棄物を効
率よく成形して処理する廃棄物処理方法を得ることを目
的とする。 【解決手段】 両螺旋翼25a、25bを回転させるこ
とにより、ガラス瓶などガラスを主とするガラス製品廃
棄物と、プラスチック瓶などプラスチックを主とするプ
ラスチック製品廃棄物とを混合しながら同時に粉砕し、
両加熱部29a、29bにより、粉砕された混合廃棄物
を加熱してプラスチック成分を溶融して混合廃棄物を一
体化し、混合廃棄物を圧縮して成形するのものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス瓶やプラ
スチック瓶などの廃棄物を効率よく成形して処理する廃
棄物処理方法および廃棄物処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開平5−192927号
公報に示された従来の廃棄物処理装置の構成を示す断面
図である。図において、1は廃棄物を混合加熱するため
の溶融炉、1a、1bはこの溶融炉1の側壁に形成され
た熱風導入管で、溶融炉1内に熱風を導入するためのも
のである。2は熱風を発生させるための熱風発生装置、
3は溶融炉1の周囲を取り囲むように形成された熱風滞
留室で、熱風発生装置2にて発生した熱風を滞留させる
ためのものである。
【0003】4は溶融炉1の上部に形成されたホッパー
で、廃棄物を投入するためのものである。5は溶融炉1
内に形成された撹拌排出手段で、スクリュー6にて構成
される。7は溶融炉1の底部の排出口8に形成された切
り出しゲートで、廃棄物を適当な大きさに切り出すもの
である。9は排出口8と対応して形成された成形機、1
0はこの成形機9に形成された排出ゲートである。
【0004】上記のように構成された従来の廃棄物処理
装置の動作について説明する。まず、熱風発生装置2に
て熱風を発生させ、熱風滞留室3に熱風を滞留させ、熱
風導入管1a、1bより溶融炉1に熱風を導入し、溶融
炉1を加熱しておく。次に、金属、紙、布、木、ガラ
ス、石、砂など他の廃棄物の混ざっているプラスチック
廃棄物をホッパー4より導入する。
【0005】次に、撹拌排出手段5を動作させ、スクリ
ュー6にて廃棄物を撹拌する。そして、切り出しゲート
7を開き、スクリュー6を使用して排出口8より強制的
に成形機9へ排出する。次に、成形機9にて冷却され、
直方形状に成形される。この際のプラスチック廃棄物に
対する他の廃棄物の容量比は約20%までとされてい
る。
【0006】他の従来技術として、例えば特開昭61−
78847号公報に記載された廃棄物処理方法がある。
これは、粉砕ガラスを加熱しておき、プラスチック廃棄
物とこの加熱された粉砕ガラスとを混合する。そして、
プラスチック廃棄物を溶融させ、粉砕ガラスと一体化す
るものである。この際の粉砕ガラスとプラスチック廃棄
物との重力比は1対0.3ないし0.7とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の廃棄物処理方法
は上記のように行われており、前者の方法では、直方体
にて形成された廃棄物のうち、プラスチック廃棄物の割
合がほとんどであり、この状態では比重が軽すぎて海上
への埋め立てなどに利用することはできない。また、後
者の方法では、粉砕ガラスをあらかじめ形成しておかな
くてはならなかったり、あらかじめ粉砕ガラスを加温し
ておくなど、手間が掛かるという問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためなされたもので、ガラス瓶などにてなるガラス製品
廃棄物およびプラスチック瓶などにてなるプラスチック
製品廃棄物を同時に処理する廃棄物処理方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の廃棄物処理方法は、ガラス瓶などガラスを主とするガ
ラス製品廃棄物と、プラスチック瓶などプラスチックを
主とするプラスチック製品廃棄物とを混合しながら同時
に粉砕し、粉砕された混合廃棄物を加熱してプラスチッ
ク成分を溶融して混合廃棄物を一体化し、混合廃棄物を
圧縮して成形するものである。
【0010】また、この発明に係る請求項2の廃棄物処
理方法は、請求項1において、混合廃棄物を加熱しなが
ら混合廃棄物を圧縮するものである。
【0011】また、この発明に係る請求項3の廃棄物処
理方法は、請求項1または請求項2において、ガラス製
品廃棄物と、プラスチック製品廃棄物との重量比を、1
対1.2ないし2として行うものである。
【0012】また、この発明に係る請求項4の廃棄物処
理方法は、請求項1ないし請求項3のいずれかにおい
て、混合廃棄物の加熱温度を250℃ないし300℃と
するものである。
【0013】また、この発明に係る請求項5の廃棄物処
理装置は、一端にホッパー部を設け他端に成形孔が形成
された筒状のケーシング、このケーシングの外周から加
熱する加熱部、ケーシング内で回転駆動されるスクリュ
ーシャフト、およびこのスクリューシャフトの外周に螺
設され、回転による被廃棄物の移動方向が一端側から他
端側となる向きに形成された第1の螺旋翼と、この第1
の螺旋翼の他端側に設けられその向きが第1の螺旋翼と
は逆向きに形成されかつその巻回数が第1の螺旋翼より
少ない第2の螺旋翼とから構成された螺旋翼を備え、請
求項1ないし請求項4のいずれかに記載の廃棄物処理方
法を行う廃棄物処理装置において、スクリューシャフト
および螺旋翼の回転により、ホッパー部からケーシング
内に導入した被廃棄物としてのガラス製品廃棄物と、プ
ラスチック製品廃棄物とを混合しながら同時に粉砕し、
混合廃棄物を一端側から他端側へ移動させ、圧縮し、加
熱部にて加熱した状態で成形孔から取り出すものであ
る。
【0014】また、この発明に係る請求項6の廃棄物処
理装置は、請求項5において、成形孔の排出側に連通し
て形成され混合廃棄物が成形される成形部と、成形部内
を上下動する切り出し部と、成形部の下方側を閉塞する
蓋部と、蓋部を切り出し部の下動方向と相反する方向に
所定の負荷を加えて保持するバネ機構とを備え、切り出
し部の下動にかかる負荷が、所定の負荷を超えるとバネ
機構に抗して、蓋部が開放し、成形部に挿入された混合
廃棄物が排出されるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の
形態1の廃棄物処理方法に利用する廃棄物処理装置を示
す断面図で、この装置は本願発明者が発明した廃棄物処
理装置(特登録第2838052号)の一部を改良した
ものである。図2は図1に示した廃棄物処理装置のII
−II線の断面を示す断面図である。
【0016】図において、21はその軸が水平となるよ
う基台22に取り付け固定された円筒状のケーシング
で、その右方一端には廃棄物を導入するためのホッパー
部23が形成されている。24a、24bはケーシング
21と同軸にその内部に配設された第1および第2のス
クリューシャフトで、基台22の右方端に取り付け固定
された駆動モータ26の駆動軸と連結され、回転駆動さ
れる。25a、25bはこれら各スクリューシャフト2
4a、24bの外周にそれぞれ螺設され形成されている
第1および第2の螺旋翼である。
【0017】第1の螺旋翼25aはホッパー部23から
成形孔28の方向(図中、右方から左方への方向)へ移
送する向きにその翼が形成されているのに対し、第2の
螺旋翼25bはその先端(図中、左方端)に移送する向
きが第1の螺旋翼25aとは逆となるように形成されて
いる。そして、第1の螺旋翼25aの巻回数に対して第
2の螺旋翼25bの巻回数を少なくしている。
【0018】29a、29bはケーシング21をその外
周から加熱する加熱部で、主として第1の螺旋翼25a
の部分をケーシング21の外周から加熱する第1の加熱
部29aと、主として第2の螺旋翼25bの部分を成形
型31の外周から加熱する第2の加熱部29bとからな
り、両部分の加熱温度を変更できるようになっている。
【0019】なお、加熱方式としては、灯油等のバーナ
ーを使用するものでもよいが、ケーシング21の外周に
耐熱マイカ板等の絶縁物を介してニクロム線を配した電
熱方式としてもよく、この場合は、加熱の入切や温度制
御が簡便になるという利点がある。
【0020】30はケーシング21の円筒状の内面に図
2に示すように、軸方向に延在するように形成された突
条で、周方向に所定の間隔で設けられている。この突条
30はケーシング21内移送時の廃棄物の周方向の移動
を抑制し、軸方向への移送を円滑になさしめ圧縮効率を
高める目的のものである。
【0021】31はケーシング21の先端(図中、左方
端)、即ち第1の螺旋翼25aと第2の螺旋翼25bと
の境界部分から成形孔28に至る部分に形成され、その
内径が次第に減少するディフューザー形状の成形型で、
この成形型31の先端、最小径の部分に成形孔28が形
成されている。前述した両螺旋翼25a、25bの外径
差、および第1の螺旋翼25a先端の翼幅低減の形状と
この成形型31のディフューザー形状とが相俟って、こ
の部分における高圧力圧縮成形が円滑になされ、良好な
固化成形が達成される。
【0022】32は成形孔28の排出側に連通して形成
され一体化された混合廃棄物が成形される成形部、33
は成形部32内を上下動する切り出し部で、例えば油圧
式などにより上下動するように構成されている。34は
成形部32の下方側を閉塞する蓋部で、この蓋部34は
切り出し部33の下動方向と相反する方向に所定の負荷
を加えるバネ機構(図示せず)にて保持されている。こ
の際の負荷としては、例えば30kgないし50kg程
度が設定されている。
【0023】発明者は上記のように構成された実施の形
態1の廃棄物処理装置を利用して、ガラス製品廃棄物と
プラスチック製品廃棄物とをいかに処理するかについて
検討した。ガラス製品廃棄物およびプラスチック製品廃
棄物とは一般需要者が分別して、回収業者に回収される
ようなものが想定されている。
【0024】よって、ここで指すガラス製品廃棄物と
は、ガラス瓶などが主体となる廃棄物を指し、もちろん
ガラス瓶は完全な形状が維持されていない場合も考えら
れる。また、完全にガラス瓶のみに分離されていない場
合、例えば、ラベルなどとして、紙またはフィルムなど
が用いられているような場合、蓋などとして、金属が用
いられている場合、ガラス瓶内に少量の内容物が残存す
る場合、砂などの汚れが付着している場合など様々な場
合が考えられるが、ガラスが主となるものであればよ
い。
【0025】また、ここで指すプラスチック製品廃棄物
とは、プラスチック瓶などが主体となる廃棄物を指し、
もちろんプラスチック瓶に完全に分離されていない場
合、例えば、ラベルなどとして、紙などが用いられてい
るような場合、プラスチック瓶内に少量の内容物が残存
する場合、蓋などとして、金属が用いられている場合、
砂などの汚れが付着している場合など様々な場合が考え
られるが、プラスチックが主となるものであればよい。
【0026】本来の処理の検討としては、ガラス製品廃
棄物のみを処分する場合、ガラス製品廃棄物を粉砕し
て、ガラスの融点程度の非常に高温に加熱すればガラス
の破片は丸まり作業者が怪我することもないが、低い温
度にて行うとガラスの破片にて作業者が怪我をする場合
がある。
【0027】また、プラスチック製品廃棄物のみを処分
する場合、幾ら圧縮してもその比重が小さいため(プラ
スチック製品廃棄物の比重としては、0.8〜1.0程
度であると考えられる)、海水(海水の比重は、1.0
2〜1.03である)に浮かんでしまい、海上埋め立て
などに使用するのが困難となる。
【0028】そこで、ガラス製品廃棄物とプラスチック
製品廃棄物とを混合して、加熱してプラスチック成分を
溶融して、混合廃棄物を一体化して処理することによ
り、比重の重い混合廃棄物が形成され、埋め立てなどに
使用可能になる。そして、粉砕されたガラスの表面を溶
融したプラスチック成分が溶融して覆い一体化すること
によりガラス粉砕片による作業者の怪我も減少すると考
えられる。
【0029】そしてこの際の加熱温度としては、混合廃
棄物の温度が250℃ないし300℃程度となるように
加熱する。この温度は、250℃より低いと、プラスチ
ック成分が十分に溶解せずこの混合廃棄物が一体化しに
くく、また、300℃より高いと、プラスチック成分に
異臭が発生したり、発火したりする恐れがあるため規定
された値である。
【0030】実際に処理を行い混合廃棄物を一体化する
と、ある程度の圧縮を加えたとしても、一体化された混
合廃棄物に空間が生じてしまう。そのため、その分を見
越して、プラスチック製品廃棄物の比重を0.6から
0.7程度として計算するとよいことが確認できた。
【0031】次に、ガラス製品廃棄物を従来技術のよう
に一旦粉砕した後、プラスチック製品廃棄物と混合した
のでは手間が掛かり時間も要するので、ガラス瓶など大
きな形状が残った状態のガラス製品廃棄物とプラスチッ
ク製品廃棄物とを同時にホッパー部23から投入し、両
スクリューシャフト24a、24bを回転させることに
より混合しながら同時に粉砕を行うこととした。この場
合、プラスチック製品廃棄物の比率が多いとうまく粉砕
されず、プラスチック瓶などの形状を残したままとなる
箇所が生じた。
【0032】それに対し、ガラス製品廃棄物の比率が多
いと、ガラス製品廃棄物およびプラスチック製品廃棄物
ともに細かく粉砕されていることが判った。これはガラ
ス製品廃棄物とプラスチック製品廃棄物とを混合して同
時に粉砕することにより、ガラス瓶の粉砕途中の破片が
カッターの役割をし、プラスチック製品廃棄物との混合
時にこれらを切断しているためであると考えられる。
【0033】しかしながら、ガラス製品廃棄物の比率が
多すぎると、プラスチック製品廃棄物の粉砕は十分とな
るものの、廃棄物処理装置自体へのダメージが大きくな
る。さらに、一体化された混合廃棄物のガラス成分が多
くなると、ガラス粉砕片にプラスチック成分が覆われな
くなって露出する箇所が多くなってしまい、作業者の怪
我の原因となる。
【0034】上記のことから、ガラス製品廃棄物とプラ
スチック製品廃棄物との重量比は、1対1.2ないし
2.0程度とすることにより、廃棄物処理装置自体への
ダメージが少なく、海水に沈み、かつ、プラスチック製
品廃棄物が効率的に粉砕できて、混合廃棄物を形成する
ことが可能であることが確認できた。
【0035】以上の条件にて、ガラス製品廃棄物および
プラスチック製品廃棄物の重量比を1対1.2ないし2
としてホッパー部23より投入し、両螺旋翼25a、2
5bを回転させることにより、混合しながら同時に粉砕
する。そして、第1および第2の加熱部29a、29b
により、ケーシング21内の混合廃棄物の温度が250
℃ないし300℃程度となるように加熱する。それと同
時に、第1および第2の螺旋翼25a、25bにて混合
廃棄物は圧縮される。
【0036】この際、図3(a)に示すように、切り出
し部33は成形部32内にあり、成形孔28を閉塞して
いる。これは、成形孔28からディフューザー形状の成
形型31に至るケーシング21内部の圧力を高めるとと
もに、熱効率を向上させるためである。次に、混合廃棄
物が成形型31にて一定時間加熱および圧縮されると、
切り出し部33は一旦上昇する。すると、成形部32内
に成形孔28から混合廃棄物35が排出され、成形部3
2内に充填される(図3(b))。
【0037】次に、切り出し部33が下動する。そし
て、この切り出し部33の下動にかかる負荷が、蓋部3
4を保持している所定の負荷を超えるとバネ機構に抗し
て、蓋部34は開放し、成形部32に充填された混合廃
棄物35が成形され排出される(図3(c))。この際
の混合廃棄物35の大きさとしては、例えば15cm角
より小さい略直方体にて形成される。
【0038】そして、成形部32から下部の例えば受け
皿に落下する際に、表面のプラスチックの硬化が始まり
成形された混合廃棄物が変形することはない。この大き
さは原理的にはどのような大きさでも形成することがで
きるが、この程度の大きさに形成しておけば、海上埋め
立てなどに土砂と同様に利用することが容易となる。
【0039】上記のように構成された実施の形態1の廃
棄物処理装置によれば、ガラス製品廃棄物およびプラス
チック製品廃棄物とを混合しながら同時に粉砕し、粉砕
された混合廃棄物を加熱してプラスチック成分を溶融し
て混合廃棄物を一体化し、混合廃棄物を圧縮して成形す
るので、ガラス瓶などが粉砕する段階における大きな破
片状態が、プラスチック製品廃棄物を切断するカッター
としての役割を果たすため、ガラス製品廃棄物およびプ
ラスチック製品廃棄物が共に容易に粉砕され、所望の比
重を有し、成形された混合廃棄物を確実に一体化して形
成することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、ガラス瓶などガラスを主とするガラス製品廃棄物
と、プラスチック瓶などプラスチックを主とするプラス
チック製品廃棄物とを混合しながら同時に粉砕し、粉砕
された混合廃棄物を加熱してプラスチック成分を溶融し
て混合廃棄物を一体化し、混合廃棄物を圧縮して成形す
るので、ガラス製品廃棄物およびプラスチック製品廃棄
物が容易に粉砕され、混合廃棄物を確実に一体化するこ
とができる廃棄物処理方法を提供することが可能とな
る。
【0041】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、混合廃棄物を加熱しながら混合廃棄物を
圧縮するので、混合廃棄物を効率よく一体化することが
できる廃棄物処理方法を提供することが可能となる。
【0042】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、ガラス製品廃棄物と、プ
ラスチック製品廃棄物との重量比を、1対1.2ないし
2として行うので、廃棄物処理方法による廃棄物処理装
置の損傷が少なく、かつ、海水に沈む、一体化された混
合廃棄物を得ることができる廃棄物処理方法を提供する
ことが可能となる。
【0043】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1ないし請求項3のいずれかにおいて、混合廃棄物の
加熱温度を250℃ないし300℃とするので、混合廃
棄物を確実にかつ安全に一体化することができる廃棄物
処理方法を提供することが可能となる。
【0044】また、この発明の請求項5によれば、一端
にホッパー部を設け他端に成形孔が形成された筒状のケ
ーシング、このケーシングの外周から加熱する加熱部、
ケーシング内で回転駆動されるスクリューシャフト、お
よびこのスクリューシャフトの外周に螺設され、回転に
よる被廃棄物の移動方向が一端側から他端側となる向き
に形成された第1の螺旋翼と、この第1の螺旋翼の他端
側に設けられその向きが第1の螺旋翼とは逆向きに形成
されかつその巻回数が第1の螺旋翼より少ない第2の螺
旋翼とから構成された螺旋翼を備え、請求項1ないし請
求項4のいずれかに記載の廃棄物処理方法を行う廃棄物
処理装置において、スクリューシャフトおよび螺旋翼の
回転により、ホッパー部からケーシング内に導入した被
廃棄物としてのガラス製品廃棄物と、プラスチック製品
廃棄物とを混合しながら同時に粉砕し、混合廃棄物を一
端側から他端側へ移動させ、圧縮し、加熱部にて加熱し
た状態で成形孔から取り出すので、ガラス製品廃棄物お
よびプラスチック製品廃棄物の混合粉砕を確実に行うこ
とができ、混合廃棄物を効率よく圧縮および加熱を行う
ことができる廃棄物処理装置を提供することが可能とな
る。
【0045】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、成形孔の排出側に連通して形成され混合
廃棄物が成形される成形部と、成形部内を上下動する切
り出し部と、成形部の下方側を閉塞する蓋部と、蓋部を
切り出し部の下動方向と相反する方向に所定の負荷を加
えて保持するバネ機構とを備え、切り出し部の下動にか
かる負荷が、所定の負荷を超えるとバネ機構に抗して、
蓋部が開放し、成形部に挿入された混合廃棄物が排出さ
れるので、一体化された混合廃棄物を所望の形状に容易
に成形することができる廃棄物処理装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による廃棄物処理装
置の構成を示す断面図である。
【図2】 図1に示した廃棄物処理装置のII−II線
の断面を示す断面図である。
【図3】 図1に示した廃棄物処理装置の排出側の動作
を示す断面図である。
【図4】 従来の廃棄物処理装置の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】 21 ケーシング、23 ホッパー部、24a 第1の
スクリューシャフト、24b 第2のスクリューシャフ
ト、25a 第1の螺旋翼、25b 第2の螺旋翼、2
8 成形孔、29a 第1の加熱部、29b 第2の加
熱部、30 突条、31 成形型、32 成形部、33
切り出し部、34 蓋部、35 混合廃棄物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 5/00 Z ZABQ Fターム(参考) 3F040 BA01 CA01 CA02 CA03 CA08 DA08 EA01 4D004 AA07 AA10 AA18 BA02 BB02 CA03 CA04 CA14 CA29 CA45 CB13 CB16 CB32 CB36 DA02 DA03 DA06 DA10 4D067 CB01 CB07 GA08 GA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス瓶などガラスを主とするガラス製
    品廃棄物と、プラスチック瓶などプラスチックを主とす
    るプラスチック製品廃棄物とを混合しながら同時に粉砕
    する工程と、粉砕された混合廃棄物を加熱してプラスチ
    ック成分を溶融して混合廃棄物を一体化する工程と、上
    記混合廃棄物を圧縮して成形する工程とを備えたことを
    特徴とする廃棄物処理方法。
  2. 【請求項2】 混合廃棄物を加熱する工程と、上記混合
    廃棄物を圧縮する工程とを同時に行うことを特徴とする
    請求項1に記載の廃棄物処理方法。
  3. 【請求項3】 ガラス製品廃棄物と、プラスチック製品
    廃棄物との重量比を、1対1.2ないし2として行うこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の廃棄物
    処理方法。
  4. 【請求項4】 混合廃棄物の加熱温度を250℃ないし
    300℃とすることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の廃棄物処理方法。
  5. 【請求項5】 一端にホッパー部を設け他端に成形孔が
    形成された筒状のケーシング、このケーシングの外周か
    ら加熱する加熱部、上記ケーシング内で回転駆動される
    スクリューシャフト、およびこのスクリューシャフトの
    外周に螺設され、回転による被廃棄物の移動方向が上記
    一端側から他端側となる向きに形成された第1の螺旋翼
    と、この第1の螺旋翼の上記他端側に設けられその向き
    が上記第1の螺旋翼とは逆向きに形成されかつその巻回
    数が上記第1の螺旋翼より少ない第2の螺旋翼とから構
    成された螺旋翼を備え、請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の廃棄物処理方法を行う廃棄物処理装置にお
    いて、上記スクリューシャフトおよび螺旋翼の回転によ
    り、上記ホッパー部からケーシング内に導入した上記被
    廃棄物としてのガラス製品廃棄物と、プラスチック製品
    廃棄物とを混合しながら同時に粉砕し、混合廃棄物を上
    記一端側から他端側へ移動させ、圧縮し、上記加熱部に
    て加熱した状態で上記成形孔から取り出すことを特徴と
    する廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 成形孔の排出側に連通して形成され混合
    廃棄物が成形される成形部と、上記成形部内を上下動す
    る切り出し部と、上記成形部の下方側を閉塞する蓋部
    と、上記蓋部を上記切り出し部の下動方向と相反する方
    向に所定の負荷を加えて保持するバネ機構とを備え、上
    記切り出し部の下動にかかる負荷が、上記所定の負荷を
    超えると上記バネ機構に抗して、上記蓋部が開放し、上
    記成形部に挿入された混合廃棄物が排出されることを特
    徴とする請求項5に記載の廃棄物処理装置。
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