JPH08252560A - 廃合成樹脂類の加熱溶融混合方法及び加熱溶融固化装置 - Google Patents
廃合成樹脂類の加熱溶融混合方法及び加熱溶融固化装置Info
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- JPH08252560A JPH08252560A JP9576795A JP9576795A JPH08252560A JP H08252560 A JPH08252560 A JP H08252560A JP 9576795 A JP9576795 A JP 9576795A JP 9576795 A JP9576795 A JP 9576795A JP H08252560 A JPH08252560 A JP H08252560A
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 埋設処分や焼却処分に様々な問題がある現況
において、樹脂系産業廃棄物を加熱溶融加圧成型して減
容無害固化物として再生するために、無機系微粒子を添
加して溶融工程の分散攪拌効果と熱効率を高めることを
目的とした。 【構成】 無機粒体を加熱の媒体とし、塩化ビニール系
樹脂の溶融温度範囲内で無機粒体と均一に混和して、最
終段階で所定形状に加圧成型することで空隙のない固化
物に再生するため、廃合成樹脂類の加熱、溶融、移動を
円滑に図り、それらが本円筒体から排出された後、直ち
に、加圧成型する一連の工程が構成されている加熱溶融
混合方法および加熱溶融固化装置。
において、樹脂系産業廃棄物を加熱溶融加圧成型して減
容無害固化物として再生するために、無機系微粒子を添
加して溶融工程の分散攪拌効果と熱効率を高めることを
目的とした。 【構成】 無機粒体を加熱の媒体とし、塩化ビニール系
樹脂の溶融温度範囲内で無機粒体と均一に混和して、最
終段階で所定形状に加圧成型することで空隙のない固化
物に再生するため、廃合成樹脂類の加熱、溶融、移動を
円滑に図り、それらが本円筒体から排出された後、直ち
に、加圧成型する一連の工程が構成されている加熱溶融
混合方法および加熱溶融固化装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業分野等で発生する
廃塩化ビニールシート等の塩素系合成樹脂類を焼却処分
する場合に生じる塩素系有害ガスを防止するために、融
点範囲内で溶融減容と固化処理を行う、また、廃車や家
電製品等の金属回収によって発生するシュレッダーダス
トを加熱減容無害固化処理して再資源化する為のもので
ある、従来、大量に発生するビニールハウス等の廃棄ビ
ニールシートは泥や農薬が付着し再生が困難とされてい
る、また、シュレッダーダストは産業廃棄物処理法の政
令が改正され、平成7年4月から施工されることになっ
た、このため、従来の安定型最終処分場から管理型最終
処分場に移行することになり、処分費に差額が生じるた
め処理業者にとっては処分費の負担が死活問題になる、
こうした問題を解決するため本発明による加熱溶融固化
処理方法と加熱溶融固化装置を提供するものである。
廃塩化ビニールシート等の塩素系合成樹脂類を焼却処分
する場合に生じる塩素系有害ガスを防止するために、融
点範囲内で溶融減容と固化処理を行う、また、廃車や家
電製品等の金属回収によって発生するシュレッダーダス
トを加熱減容無害固化処理して再資源化する為のもので
ある、従来、大量に発生するビニールハウス等の廃棄ビ
ニールシートは泥や農薬が付着し再生が困難とされてい
る、また、シュレッダーダストは産業廃棄物処理法の政
令が改正され、平成7年4月から施工されることになっ
た、このため、従来の安定型最終処分場から管理型最終
処分場に移行することになり、処分費に差額が生じるた
め処理業者にとっては処分費の負担が死活問題になる、
こうした問題を解決するため本発明による加熱溶融固化
処理方法と加熱溶融固化装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、廃ビニールシートやペットボトル
等は原料として再生する方法がとられてきたが、再生の
ための選別作業に多大な費用が掛かかり選別によって発
生する未再生品の処分に対しても、最終処分場に持ち込
むか焼却処分によっての対応がなされている、しかし、
最近では処分場の確保が益々困難となり、まして焼却処
分においては塩素系有害ガスの発生によって大気汚染の
恐れがあるなどの問題があった。
等は原料として再生する方法がとられてきたが、再生の
ための選別作業に多大な費用が掛かかり選別によって発
生する未再生品の処分に対しても、最終処分場に持ち込
むか焼却処分によっての対応がなされている、しかし、
最近では処分場の確保が益々困難となり、まして焼却処
分においては塩素系有害ガスの発生によって大気汚染の
恐れがあるなどの問題があった。
【0003】また、廃車や廃家電製品等から金属を回収
して発生するシュレッダーダストの処理処分に就いて
は、最近になって有害物が含まれていることが判明した
ため産業廃棄物の対象となり、従来の安定型最終処分場
での処分が禁じられ平成7年度からは管理型最終処分場
に処分するか焼却処分にするしか方法がないとしてい
る、しかし管理型処分場の処分費は安定型処分場の処分
費に比較して高く、更に嵩量が大きいために民間の処分
場では受入れを歓迎しないなどの問題を抱えている。
して発生するシュレッダーダストの処理処分に就いて
は、最近になって有害物が含まれていることが判明した
ため産業廃棄物の対象となり、従来の安定型最終処分場
での処分が禁じられ平成7年度からは管理型最終処分場
に処分するか焼却処分にするしか方法がないとしてい
る、しかし管理型処分場の処分費は安定型処分場の処分
費に比較して高く、更に嵩量が大きいために民間の処分
場では受入れを歓迎しないなどの問題を抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明によれば、廃塩
化ビニール系樹脂類1やシュレッダーダスト2を加熱溶
融減容し無害固化処理するには、一次処理として粗引粉
砕機3で粉砕細片化しなければならない、この場合粉砕
物中に多少の異質物が混入されていても処理工程や製品
に問題は起こらない、また本発明の処理方法は配合材と
して川砂や無機系粒体4を篩に掛けて3mm以下零分ま
でを使用する、無機微粒子の使用目的は塩化ビニール系
樹脂細片1の溶融面に無機微粒子4が付着融結するため
に個々の樹脂細片1が融合して生じる溶融塊を作らない
ために均一な攪拌混和ができることである、また、加熱
溶融固化装置5内面や掻きあげ湾曲板6に融着して団子
状態を起こすなどの問題を防ぐための付着防止材の役目
を果たすことを特徴とした。
化ビニール系樹脂類1やシュレッダーダスト2を加熱溶
融減容し無害固化処理するには、一次処理として粗引粉
砕機3で粉砕細片化しなければならない、この場合粉砕
物中に多少の異質物が混入されていても処理工程や製品
に問題は起こらない、また本発明の処理方法は配合材と
して川砂や無機系粒体4を篩に掛けて3mm以下零分ま
でを使用する、無機微粒子の使用目的は塩化ビニール系
樹脂細片1の溶融面に無機微粒子4が付着融結するため
に個々の樹脂細片1が融合して生じる溶融塊を作らない
ために均一な攪拌混和ができることである、また、加熱
溶融固化装置5内面や掻きあげ湾曲板6に融着して団子
状態を起こすなどの問題を防ぐための付着防止材の役目
を果たすことを特徴とした。
【0005】無機粒体4は、断熱材17に被覆された加
熱溶融固化装置5前頭部に設けた投入口7により供給さ
れ、樹脂細片1の供給口8は無機粒体の供給口7より若
干中央部に位置して設けられる、供給された無機粒体4
は装置5下辺部に散積され、装置5外底部に一定の幅と
長さで装備された電気ヒーター内蔵の加熱室9による熱
伝達により加熱される、加熱無機粒体4は回転軸10に
複数配列して設けられた複数本の構成でなるアーム先端
部に2〜3°前方に傾斜して装着された掻きあげ湾曲板
6によって上方に掻きあげられ、供給される樹脂細片1
に降り掛かり溶融し、更に後段の湾曲板6によって、順
次、溶融攪拌混和されながら前方に移動する、また、底
部に一定の厚さで散積した無機粒体4は加熱室の熱を受
けて輻射熱を照射し樹脂細片1を下方から軟化溶融す
る、このように無機粒体4は樹脂細片1を直接底部の鋼
板に触れさせることなく溶融するために、鋼板底面部の
焼きつき防止材の役目にもなっている、こうした無機粒
体4の輻射熱による樹脂類の加熱溶融処理は極めて熱効
率の高い結果となることが本発明の特徴と言える。
熱溶融固化装置5前頭部に設けた投入口7により供給さ
れ、樹脂細片1の供給口8は無機粒体の供給口7より若
干中央部に位置して設けられる、供給された無機粒体4
は装置5下辺部に散積され、装置5外底部に一定の幅と
長さで装備された電気ヒーター内蔵の加熱室9による熱
伝達により加熱される、加熱無機粒体4は回転軸10に
複数配列して設けられた複数本の構成でなるアーム先端
部に2〜3°前方に傾斜して装着された掻きあげ湾曲板
6によって上方に掻きあげられ、供給される樹脂細片1
に降り掛かり溶融し、更に後段の湾曲板6によって、順
次、溶融攪拌混和されながら前方に移動する、また、底
部に一定の厚さで散積した無機粒体4は加熱室の熱を受
けて輻射熱を照射し樹脂細片1を下方から軟化溶融す
る、このように無機粒体4は樹脂細片1を直接底部の鋼
板に触れさせることなく溶融するために、鋼板底面部の
焼きつき防止材の役目にもなっている、こうした無機粒
体4の輻射熱による樹脂類の加熱溶融処理は極めて熱効
率の高い結果となることが本発明の特徴と言える。
【0006】前記無機粒体4と廃塩化ビニール樹脂細片
1は、円筒体装置5内を前方に2〜3度傾斜した複数列
複数本で構成された、アーム先端部に装着された掻きあ
げ湾曲板6によってって繰り返し混和されて加熱溶融し
先端部の開口部に移動して排出されて加圧成型の工程に
入る、排出された配合材は排出口11に連結されたホッ
パー12に充填される、ホッパー12下部には所定の寸
法のモールドボックス13が組み込まれた構成となり、
モールドボックス13は油圧シリンダー14によって前
方に設けられた加圧成型室へ移動し上部に設けられた油
圧シリンダー15のロッドに連結された押金型によって
所定形状に加圧成型される。
1は、円筒体装置5内を前方に2〜3度傾斜した複数列
複数本で構成された、アーム先端部に装着された掻きあ
げ湾曲板6によってって繰り返し混和されて加熱溶融し
先端部の開口部に移動して排出されて加圧成型の工程に
入る、排出された配合材は排出口11に連結されたホッ
パー12に充填される、ホッパー12下部には所定の寸
法のモールドボックス13が組み込まれた構成となり、
モールドボックス13は油圧シリンダー14によって前
方に設けられた加圧成型室へ移動し上部に設けられた油
圧シリンダー15のロッドに連結された押金型によって
所定形状に加圧成型される。
【0007】成型後、更にモールドボックス13は、前
方の脱型室に移動し上部に設けられた油圧シリンダー1
6のロッドに連結された脱型用金具によって下方に脱型
される、このようにしてモールドボックス13に供給さ
れた配合材は加圧成型、脱型の工程を終了して元のホッ
パー12からの供給起点に戻る往復運動を繰り返して目
的の固形化物を連続的に生産することができる,また、
モールドボックス13には前進したときにホッパー12
の下辺開口部を遮断するため、モールドボックス13上
面に合わせて後方に二室分の張り出し仕切板17を設け
る必要がある。
方の脱型室に移動し上部に設けられた油圧シリンダー1
6のロッドに連結された脱型用金具によって下方に脱型
される、このようにしてモールドボックス13に供給さ
れた配合材は加圧成型、脱型の工程を終了して元のホッ
パー12からの供給起点に戻る往復運動を繰り返して目
的の固形化物を連続的に生産することができる,また、
モールドボックス13には前進したときにホッパー12
の下辺開口部を遮断するため、モールドボックス13上
面に合わせて後方に二室分の張り出し仕切板17を設け
る必要がある。
【0008】シュレッダーダスト2は、既に破砕されて
いる状態で回収されるが、更に加熱軟化を促進し固形化
となったときの組成を密にして安定した製品とするため
に、粗引破砕機3に掛けて細片化する、また、シュレッ
ダーダスト2と塩化ビニール細片1の配合は、装置5に
供給する以前に行っても、別々の供給口から供給する方
法をとっても問題はない、シュレッダーダスト2中のウ
レタン樹脂は融点が高いので装置5内の設定温度では溶
融せず加熱軟化の状態で溶融塩化ビニール細片1と無機
粒体4とで混和包含されて排出しホッパー12下部に設
けたモールドボックス13に受けて加圧成型される、加
圧成型されることでシュレッダーダスト2中のウレタン
ホームの空隙部は加圧成型によって閉塞して熱塑性化す
るが、更に塩化ビニール細片1の接着作用によって無機
粒子4をも包含して強固な固化物を再現することができ
る。
いる状態で回収されるが、更に加熱軟化を促進し固形化
となったときの組成を密にして安定した製品とするため
に、粗引破砕機3に掛けて細片化する、また、シュレッ
ダーダスト2と塩化ビニール細片1の配合は、装置5に
供給する以前に行っても、別々の供給口から供給する方
法をとっても問題はない、シュレッダーダスト2中のウ
レタン樹脂は融点が高いので装置5内の設定温度では溶
融せず加熱軟化の状態で溶融塩化ビニール細片1と無機
粒体4とで混和包含されて排出しホッパー12下部に設
けたモールドボックス13に受けて加圧成型される、加
圧成型されることでシュレッダーダスト2中のウレタン
ホームの空隙部は加圧成型によって閉塞して熱塑性化す
るが、更に塩化ビニール細片1の接着作用によって無機
粒子4をも包含して強固な固化物を再現することができ
る。
【0009】シュレッダーダスト2を無害安定固化再生
物するに当たっては、塩化ビニール細片1と無機粒体4
の配合量を固化物の使途によって変える、例えば単に減
容して処分場に移行する場合には、塩化ビニール細片1
の配合量が少なくても問題はない、また、有価物に再生
する場合には塩化ビニール細片1の配合量を多くして固
化物の透水性を限りなく零にすることによって有害物の
溶出を環境基準の判定値以下にすることができる、ま
た、固化物の重量を増加したい場合には、比重の高い無
機粒体を使用するか無機粒体の配合割合を高めればよ
い。
物するに当たっては、塩化ビニール細片1と無機粒体4
の配合量を固化物の使途によって変える、例えば単に減
容して処分場に移行する場合には、塩化ビニール細片1
の配合量が少なくても問題はない、また、有価物に再生
する場合には塩化ビニール細片1の配合量を多くして固
化物の透水性を限りなく零にすることによって有害物の
溶出を環境基準の判定値以下にすることができる、ま
た、固化物の重量を増加したい場合には、比重の高い無
機粒体を使用するか無機粒体の配合割合を高めればよ
い。
【0010】
【作用】本発明によれば、塩化ビニール系樹脂を燃焼温
度に高めることなく溶融温度範囲で加熱減容することで
有害な塩素系ガスの発生を防ぐことができる、また、多
少のガスの発生には加熱溶融固化装置に設けられたガス
クリーナーで吸着処理されるため問題はない、本発明の
特徴は無機微粒体を配合することによって、加熱溶融混
合処理工程に於いて装置内での塩化ビニール細片どうし
の溶着を防ぎ、掻きあげ湾曲板や装置壁面の付着を極力
防ぐことから配合材を分散混和することができ、分散混
和した状態で加圧成型工程まで円滑に移動することが可
能となる、また、熱媒体として輻射熱が作用することで
熱効率も極めて高い結果を得ることである、その上、固
化物の重量を調整する場合にも無機粒体の配合割合を増
減して解決することができる。
度に高めることなく溶融温度範囲で加熱減容することで
有害な塩素系ガスの発生を防ぐことができる、また、多
少のガスの発生には加熱溶融固化装置に設けられたガス
クリーナーで吸着処理されるため問題はない、本発明の
特徴は無機微粒体を配合することによって、加熱溶融混
合処理工程に於いて装置内での塩化ビニール細片どうし
の溶着を防ぎ、掻きあげ湾曲板や装置壁面の付着を極力
防ぐことから配合材を分散混和することができ、分散混
和した状態で加圧成型工程まで円滑に移動することが可
能となる、また、熱媒体として輻射熱が作用することで
熱効率も極めて高い結果を得ることである、その上、固
化物の重量を調整する場合にも無機粒体の配合割合を増
減して解決することができる。
【0011】本発明の処理方法では融点温度が比較的低
い塩化ビニール系樹脂細片が、シュレッダーダストを複
合材としたマトリックスとして考えられる、この場合無
機粒体も同様で、骨材としての目的を果たす、無機粒体
は砂以外にも焼却灰や鋳物砂などの産業廃棄物を利用す
ることもできる、この場合には塩化ビニール系樹脂細片
の配合割合を高めることで固化物の透水性が低下して有
害重金属等の溶出を防ぎ有害物を環境基準の判定値以下
にすることができる。
い塩化ビニール系樹脂細片が、シュレッダーダストを複
合材としたマトリックスとして考えられる、この場合無
機粒体も同様で、骨材としての目的を果たす、無機粒体
は砂以外にも焼却灰や鋳物砂などの産業廃棄物を利用す
ることもできる、この場合には塩化ビニール系樹脂細片
の配合割合を高めることで固化物の透水性が低下して有
害重金属等の溶出を防ぎ有害物を環境基準の判定値以下
にすることができる。
【0012】
【実施例】図面は、本発明の1実施例を示しており、1
図は全体の処理工程を示す概略線図で、図において廃塩
化ビニール系樹脂類1とシュレッダーダスト2を粗引粉
砕機3に掛けて細片化しベルトコンベヤーで高架槽20
に貯蔵し、砂等の無機粒体4はスクリーン21に掛けて
3mm以下としてサイロ22に貯蔵する、前記原料は加
熱溶融固化装置5にスクリュー式コンベヤーで供給しな
ければならない、装置5への搬送機をスクリュー式コン
ベヤーとしたのは、装置5内の圧力変化によって大気中
にガスの放出を防ぐための処置である、また、装置5に
はガススクリーナー23を設けて若干発生するガスは吸
着無害処理をする、装置5内に供給された無機粒体4と
塩化ビニール細片1は回転軸10に複数配列されたボス
に設けられた複数本のアーム先端部に前方に2〜3°傾
斜した掻きあげ湾曲板6を装着し、回転しながら無機粒
体4と塩化ビニール細片1を攪拌溶融して装置5前方の
開口部11に送り開口部11に連結したホッパー12に
排出する。
図は全体の処理工程を示す概略線図で、図において廃塩
化ビニール系樹脂類1とシュレッダーダスト2を粗引粉
砕機3に掛けて細片化しベルトコンベヤーで高架槽20
に貯蔵し、砂等の無機粒体4はスクリーン21に掛けて
3mm以下としてサイロ22に貯蔵する、前記原料は加
熱溶融固化装置5にスクリュー式コンベヤーで供給しな
ければならない、装置5への搬送機をスクリュー式コン
ベヤーとしたのは、装置5内の圧力変化によって大気中
にガスの放出を防ぐための処置である、また、装置5に
はガススクリーナー23を設けて若干発生するガスは吸
着無害処理をする、装置5内に供給された無機粒体4と
塩化ビニール細片1は回転軸10に複数配列されたボス
に設けられた複数本のアーム先端部に前方に2〜3°傾
斜した掻きあげ湾曲板6を装着し、回転しながら無機粒
体4と塩化ビニール細片1を攪拌溶融して装置5前方の
開口部11に送り開口部11に連結したホッパー12に
排出する。
【0013】ホッパー12内部に排出された配合材は、
ホッパー12下部に設けられたモールドボックス13内
に充填し、モールドボックス13は油圧シリンダー14
によって前方の加圧成型室に移動され、油圧シリンダー
15によって所定の形状に加圧成型され、更に前方の脱
型室に移動されて油圧シリンダー16により下方に脱型
される構成となる、脱型された成型体は水槽24に落下
して急冷しスクレーバー25で集積ヤードに搬送する。
ホッパー12下部に設けられたモールドボックス13内
に充填し、モールドボックス13は油圧シリンダー14
によって前方の加圧成型室に移動され、油圧シリンダー
15によって所定の形状に加圧成型され、更に前方の脱
型室に移動されて油圧シリンダー16により下方に脱型
される構成となる、脱型された成型体は水槽24に落下
して急冷しスクレーバー25で集積ヤードに搬送する。
【0014】図2は、加熱溶融固化装置5の側断面を示
す、図において円筒形本体の側面板中心部を貫通する回
転軸10には複数配列された複数本の構成でなるアーム
の先端部に2〜3度前方に傾斜して攪拌掻きあげ湾曲板
6が装着され、円筒形本体の下辺には一定の幅と長さを
もった電気ヒーターを内蔵する加熱室9を設け、供給口
7から供給される微粒子を含む砂または無機粒体4が散
積され加熱される。
す、図において円筒形本体の側面板中心部を貫通する回
転軸10には複数配列された複数本の構成でなるアーム
の先端部に2〜3度前方に傾斜して攪拌掻きあげ湾曲板
6が装着され、円筒形本体の下辺には一定の幅と長さを
もった電気ヒーターを内蔵する加熱室9を設け、供給口
7から供給される微粒子を含む砂または無機粒体4が散
積され加熱される。
【0015】加熱された砂または無機粒体4は、掻きあ
げ湾曲板6によって上方に持ち上げられて供給口8から
投入される塩化ビニール細片1に降り掛かり、塩化ビニ
ール細片1を溶融すると同時に無機微粒子4が表面に溶
着して全面にわたって被膜をつくりビニール細片1どう
しの融着による溶融塊を防ぎ組成物の均一な混合ができ
る、また塩化ビニール細片1は円筒形本体に散積された
無機粒子4の加熱による輻射熱を受けて下方からも溶融
されながら攪拌混合され前方の開口部11からホッパー
12に排出される。
げ湾曲板6によって上方に持ち上げられて供給口8から
投入される塩化ビニール細片1に降り掛かり、塩化ビニ
ール細片1を溶融すると同時に無機微粒子4が表面に溶
着して全面にわたって被膜をつくりビニール細片1どう
しの融着による溶融塊を防ぎ組成物の均一な混合ができ
る、また塩化ビニール細片1は円筒形本体に散積された
無機粒子4の加熱による輻射熱を受けて下方からも溶融
されながら攪拌混合され前方の開口部11からホッパー
12に排出される。
【0016】シュレッダーダスト2の減容無害固化の例
では、塩化ビニール細片1とシュレッダーダスト2とを
別個の供給口から装置5に供給しても、供給以前に混合
してから供給しても処理工程に問題はない、シュレッダ
ーダスト2の加熱減容再資源化には無害固化物とする必
要があり、この場合には、塩化ビニール細片1の配合割
合を高める、また、処分場に移行するだけが目的の減容
処理であればウレタンホーム自体が加圧成型され熱塑性
化することから塩化ビニール細片1の配合割合は極力少
なめでよい。
では、塩化ビニール細片1とシュレッダーダスト2とを
別個の供給口から装置5に供給しても、供給以前に混合
してから供給しても処理工程に問題はない、シュレッダ
ーダスト2の加熱減容再資源化には無害固化物とする必
要があり、この場合には、塩化ビニール細片1の配合割
合を高める、また、処分場に移行するだけが目的の減容
処理であればウレタンホーム自体が加圧成型され熱塑性
化することから塩化ビニール細片1の配合割合は極力少
なめでよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニール系樹脂を
細片化して160〜190℃範囲の温度設定で溶融して
塩素系有害ガスを発生させない溶融減容処理方法をとっ
ていることである、また塩化ビニール細片が溶融過程に
おいて、塩化ビニール細片が互いに溶着し合って溶融塊
となることを防ぐための無機微粒子の配合であるが、更
に、配合したことで組成物の均質な固化物に再生するこ
とができる、シュレッダーダストを配合して固化物とす
る場合においても、塩化ビニール系樹脂細片と零から3
mmまでの無機粒体を適量配合することで、溶融塩化ビ
ニールに包含されて均質にして強固な透水性の低い固化
物を再生することができることを特徴とした極めて経済
的に優れた廃塩化ビニール樹脂類およびシュレッダーダ
ストの加熱溶融無害固化方法と加熱溶融固化装置を提供
するものである。
細片化して160〜190℃範囲の温度設定で溶融して
塩素系有害ガスを発生させない溶融減容処理方法をとっ
ていることである、また塩化ビニール細片が溶融過程に
おいて、塩化ビニール細片が互いに溶着し合って溶融塊
となることを防ぐための無機微粒子の配合であるが、更
に、配合したことで組成物の均質な固化物に再生するこ
とができる、シュレッダーダストを配合して固化物とす
る場合においても、塩化ビニール系樹脂細片と零から3
mmまでの無機粒体を適量配合することで、溶融塩化ビ
ニールに包含されて均質にして強固な透水性の低い固化
物を再生することができることを特徴とした極めて経済
的に優れた廃塩化ビニール樹脂類およびシュレッダーダ
ストの加熱溶融無害固化方法と加熱溶融固化装置を提供
するものである。
【図1】廃塩化ビニール系樹脂類と砂等の無機粒体を加
熱溶融固化装置によって減容無害固化して再利用する概
略線図である。
熱溶融固化装置によって減容無害固化して再利用する概
略線図である。
【図2】加熱溶融固化装置の側断面図。
【図3】加熱溶融固化装置の縦断面図。
1 廃塩化ビニール系樹脂類 2 シュレッダーダスト 3 粗引粉砕機 4 無機粒体 5 加熱溶融固化装置 6 掻きあげ湾曲板 7 無機粒体供給口 8 塩化ビニール細片供給口 9 加熱室 10 回転軸 11 排出口 12 ホッパー 13 モールドボックス 14 ボックス用シリンダー 15 加圧成型用シリンダー 16 脱型用シリンダー 17 断熱材 18 仕切板 19 ガス抜き口 20 高架貯槽 21 スクリーン 22 無機粒体サイロ 23 ガスクリーナー 24 急冷水槽 25 スクレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 75:00 105:26
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化ビニール等合成樹脂系廃棄物を溶融
減容し固化物として再生するには、塩化ビニール系樹脂
類を粗引粉砕した細片100重量部に対して、川砂、ま
たは、無機質の粒径0〜3mmを持った粒子を10〜2
0重量部配合する、これらを混合溶融するには、水平に
支持された鋼板製円筒体の両端面を鋼板によって密閉し
た容器を用いる、この両側面板の中心部を貫通する回転
軸に、複数配列してなる複数本のアームの先端部に前方
に向かって2〜3度傾斜した無機粒体掻きあげ湾曲板を
装着し、円筒体の下辺外側部には電気ヒーターを内蔵す
る加熱室を設けて、円筒体下辺部に散積された砂、又
は、無機質粒子を160〜190℃に加熱し、上記組成
物の溶融、混和、移動を図り、それらが本円筒体後部の
開口部から排出された後、直ちに、加圧成型して固化物
とする一連の工程で構成される、廃塩化ビニール系樹脂
組成物の加熱溶融混合方法および加熱溶融固化装置。 - 【請求項2】 廃車や廃家電製品等から金属を回収する
時に発生するシュレッダーダストを、下記する組成物に
配合して加熱減容固化再生する方法と装置に就いて、請
求項1記載の加熱溶融固化装置に供給するシュレッダー
ダスト組成物は、100重量部中、シュレッダーダスト
を70〜50重量部、塩化ビニール系樹脂を20〜30
重量部、無機粒体を10〜20重量部でなる組成物す
る、この時の装置内温度は、装置下辺部に散積する砂、
又は、無機質粒子が、塩化ビニール系樹脂の融点温度1
60〜190℃に加熱設定されることで塩素系有害ガス
の発生を防ぎ、ダスト中に含まれる大量のウレタンホー
ム等は加熱軟化されて無機質粒体と共に塩化ビニール系
樹脂の溶融体に包含されて移動し、本体より排出後、直
ちに、加圧成型することによって、ウレタンホームの空
隙部は閉塞し塑性化され、透水性も零に近い緻密な固形
物に再生することができる、シュレッダーダスト組成物
の加熱溶融混合方法と加熱溶融無害固化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9576795A JPH08252560A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 廃合成樹脂類の加熱溶融混合方法及び加熱溶融固化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9576795A JPH08252560A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 廃合成樹脂類の加熱溶融混合方法及び加熱溶融固化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08252560A true JPH08252560A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=14146645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9576795A Pending JPH08252560A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 廃合成樹脂類の加熱溶融混合方法及び加熱溶融固化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08252560A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160001447A (ko) * | 2014-06-27 | 2016-01-06 | 인천대학교 산학협력단 | 되메움재 제조장치 |
CN111497072A (zh) * | 2020-04-27 | 2020-08-07 | 郭寒生 | 一种橡胶回收再利用处理方法 |
CN112706326A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-04-27 | 曹璐 | 一种废旧泡沫热熔机 |
CN113799326A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-12-17 | 许强程 | 一种双注塑口注塑机 |
-
1995
- 1995-03-17 JP JP9576795A patent/JPH08252560A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160001447A (ko) * | 2014-06-27 | 2016-01-06 | 인천대학교 산학협력단 | 되메움재 제조장치 |
CN111497072A (zh) * | 2020-04-27 | 2020-08-07 | 郭寒生 | 一种橡胶回收再利用处理方法 |
CN112706326A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-04-27 | 曹璐 | 一种废旧泡沫热熔机 |
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