JP2000325555A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2000325555A
JP2000325555A JP11139887A JP13988799A JP2000325555A JP 2000325555 A JP2000325555 A JP 2000325555A JP 11139887 A JP11139887 A JP 11139887A JP 13988799 A JP13988799 A JP 13988799A JP 2000325555 A JP2000325555 A JP 2000325555A
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Yasushi Iwata
康司 岩田
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Samy KK
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Sammy Corp
Samy KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビックボーナスゲーム中において、上級者間
でもメダルの獲得枚数に差が生じるスロットマシンを提
供する。 【解決手段】 役の抽選を行う役抽選手段61と、リー
ル31の有効ライン上の入賞図柄を検知する入賞検知手
段62と、ビックボーナス役の当選かつ入賞時にビック
ボーナスゲームに移行させるビックボーナスゲーム移行
手段63と、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中に、
ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の抽選を
行うシフト図柄抽選手段70と、シフト図柄抽選手段7
0での抽選に基づくシフト図柄の入賞によりビックボー
ナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する
場合において、第1シフト図柄の入賞により移行するボ
ーナスゲームにおける役入賞回数期待値を、第2シフト
図柄の入賞時より大きくする役入賞回数変動手段72等
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビックボー
ナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する
ときのシフト図柄を複数設けたスロットマシンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスロットマシンとしては、一般遊
技中にボーナス役の抽選が行われ、この抽選で、例えば
ビックボーナスに当選するとともに、ビックボーナス役
を構成するリール図柄(「7」−「7」−「7」等)が
有効ライン上に揃ったときにビックボーナス役の入賞と
なり、ビックボーナスゲームに移行する。ビックボーナ
スゲームでは、最初にビックボーナスゲーム中の一般遊
技がスタートし、この一般遊技中に、ボーナスゲームに
移行するためのシフト(ボーナス・イン)図柄、例えば
構成役の1つであるリプレイ図柄が入賞すると、ボーナ
スゲームに移行する。
【0003】そして、ボーナスゲームでは、高確率で特
定役が入賞するモードとなり、この特定役が所定の入賞
回数に到達するか、又はボーナスゲーム中の遊技回数が
所定回数に到達したとき、ボーナスゲームが終了し、再
度、ビックボーナスゲーム中の一般遊技に戻る。以上の
ようにして、ビックボーナスゲーム中は、一般遊技から
ボーナスゲームへの移行、及びボーナスゲームから一般
遊技への移行を繰り返し、ビックボーナスゲーム中の一
般遊技回数が所定回数(例えば30回)に到達するか、
又は一般遊技からボーナスゲームへの移行回数が最大回
数(例えば3回)となったときのボーナスゲーム終了時
に、ビックボーナスゲームが終了し、通常の一般遊技に
戻るように設定されている。そして、今日では、ビック
ボーナス役が入賞してビックボーナスゲームに移行した
ときには、より多くのメダル獲得を目指すために、種々
の技術介入を可能としているが、その中でもいわゆる
「リプレイ外し」が大半を占めている。
【0004】ここで、「リプレイ外し」とは、ビックボ
ーナスゲーム中の一般遊技回数を最大限利用して、小役
を多く獲得する手法である。すなわち、ビックボーナス
ゲーム中は、一般遊技の上限回数及び一般遊技からボー
ナスゲームへの最大移行回数が予め定められているの
で、例えば一般遊技の上限回数を30回、一般遊技から
ボーナスゲームへの最大移行回数を3回とすると、ボー
ナスゲームへの移行を2回行った後のビックボーナスゲ
ーム中の一般遊技においては、3回目のボーナスゲーム
への移行を意図的に妨げ、小役の入賞を狙いつつ一般遊
技回数を上限ぎりぎりの30回付近まで消化した後に、
最後の3回目のボーナスゲームに移行させるという手法
である。
【0005】また、ボーナスゲームへの移行を意図的に
妨げる場合は、ボーナスゲームへのシフト図柄の入賞を
意図的に外せば良く、このシフト図柄として「リプレ
イ」図柄が一般に広く採用されていることから、シフト
図柄の入賞を意図的に外すことが「リプレイ外し」と称
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
スロットマシンの多くの機種は、ビックボーナスゲーム
中は、一般遊技において「リプレイ外し」を用いて小役
入賞を狙うことのみとなっている。よって、ビックボー
ナスゲーム中の一般遊技時のゲーム内容が同じものとな
っているという問題があった。そして、リプレイ外しの
みの技術介入では、一定以上の目押しの技能を有する者
では、ビックボーナスゲーム時のメダル獲得枚数にほと
んど差がつかないという問題があった。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、ビックボーナスゲーム中において、従来にはなか
った技術介入を可能とし、上級者間でもメダルの獲得枚
数に差が生じるスロットマシンを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、役の抽選を行う役抽選手段
と、リールの停止時に、リールの有効ライン上に入賞図
柄が存在するか否かを検知する入賞検知手段と、前記役
抽選手段で特別ボーナス役が当選し、かつ、前記入賞検
知手段が特別ボーナス図柄の入賞を検知したときに、一
般遊技から特別ボーナスゲームに移行させる特別ボーナ
スゲーム移行手段と、特別ボーナスゲーム中の一般遊技
回数をカウントする特別ボーナスゲーム中一般遊技回数
カウント手段と、特別ボーナスゲーム中の一般遊技中
に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の入
賞を前記入賞検知手段が検知したときに、ボーナスゲー
ムに移行させるボーナスゲーム移行手段と、特別ボーナ
スゲーム中のボーナスゲームにおいて、遊技回数をカウ
ントするボーナスゲーム中遊技回数カウント手段と、特
別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移
行した回数をカウントする移行回数カウント手段と、前
記特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段が所
定回数をカウントしたとき、又は前記移行回数カウント
手段が所定回数をカウントしたときのボーナスゲームに
おいて前記ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段が所
定の遊技回数をカウントしたときのいずれか一方を満た
したときに、特別ボーナスゲームを終了して一般遊技に
移行させる特別ボーナスゲーム終了手段とを備えるスロ
ットマシンであって、特別ボーナスゲーム中の一般遊技
中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の
抽選を行うシフト図柄抽選手段と、前記シフト図柄抽選
手段での抽選に基づくシフト図柄の入賞により特別ボー
ナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する
場合において、第1シフト図柄の入賞により移行するボ
ーナスゲームにおける獲得枚数期待値を、第2シフト図
柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚
数期待値より大きくする期待値変動手段とを備えること
を特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載のスロ
ットマシンにおいて、前記期待値変動手段は、第1シフ
ト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける所
定の遊技回数に対する役入賞回数期待値を、第2シフト
図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける所定
の遊技回数に対する役入賞回数期待値より大きくするこ
とを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1に記載の
スロットマシンにおいて、前記期待値変動手段は、第1
シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲーム中の遊
技回数を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナ
スゲーム中の遊技回数より多くすることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
特別ボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、前記
入賞検知手段が第1入賞図柄の入賞を検知したときの払
出し枚数を、第2入賞図柄の入賞を検知したときの払出
し枚数より多くするボーナスゲーム中払出枚数変動手段
を備えることを特徴とする。請求項5の発明は、請求項
1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマ
シンにおいて、複数並設された各リールには、それぞれ
第1シフト図柄及び第2シフト図柄が所定位置に所定数
配置されており、少なくとも1つのリールに、複数の第
2シフト図柄を所定位置に配置するとともに、2つの第
2シフト図柄によって挟まれる範囲のうちの少なくとも
1つに、リールの停止制御による図柄の最大移動数を越
える数の他の図柄を配列したことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、通常の一般遊技中
において、役抽選手段によって役の抽選が行われて特別
ボーナス役が当選し、入賞検知手段が特別ボーナス役の
入賞を検知すると、特別ボーナスゲーム移行手段は、通
常の一般遊技から特別ボーナスゲームの一般遊技に移行
させる。特別ボーナスゲーム中の一般遊技中において
は、特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段
は、その一般遊技回数をカウントする。また、その遊技
毎に、シフト図柄抽選手段は、ボーナスゲームに移行さ
せるためのシフト図柄の抽選を行う。この一般遊技中に
おいて、入賞検知手段がシフト図柄の入賞を検知する
と、ボーナスゲーム移行手段は、ボーナスゲームに移行
させる。
【0012】ボーナスゲームの移行時のシフト図柄は複
数設けられ、ボーナスゲームでは、どのシフト図柄によ
って移行したかで、ボーナスゲームにおけるメダル等の
獲得枚数期待値が異なる。期待値変動手段は、第1シフ
ト図柄の入賞により移行したときのボーナスゲームの獲
得枚数期待値を、第2シフト図柄の入賞により移行した
ときの獲得枚数期待値より大きくする。また、ボーナス
ゲームでは、ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段
は、その遊技回数をカウントし、所定回数に到達したと
きは、ボーナスゲームを終了する。さらにまた、移行回
数カウント手段は、特別ボーナスゲーム中の一般遊技か
らボーナスゲームに移行した回数をカウントする。そし
て、特別ボーナスゲーム終了手段は、特別ボーナスゲー
ム中の一般遊技回数が所定回数に到達するか、又は所定
回数のボーナスゲームを終了したときは、特別ボーナス
ゲームを終了して一般遊技に移行させる。したがって、
どのシフト図柄でボーナスゲームに移行したかによっ
て、ボーナスゲームにおけるメダル等の獲得枚数に差が
出るようになる。
【0013】請求項2の発明においては、第1シフト図
柄の入賞によりボーナスゲームに移行したときは、第2
シフト図柄で移行したときよりも、ボーナスゲーム中の
役入賞回数が増加する。また、請求項3の発明において
は、第1シフト図柄の入賞によりボーナスゲームに移行
したときは、第2シフト図柄で移行したときよりも、ボ
ーナスゲーム中の遊技回数が多くなる。したがって、ボ
ーナスゲームへの移行が第1シフト図柄であるか第2シ
フト図柄であるかによって、ボーナスゲーム中のメダル
等の獲得枚数を異ならせることができる。
【0014】請求項4の発明においては、ボーナスゲー
ム中の入賞図柄が複数設けられ、入賞図柄によって払出
し枚数が異なるので、遊技者の技術介入によってメダル
等の獲得枚数にさらに差を設けることができる。また、
請求項5の発明においては、少なくとも1つのリールの
2つの第2シフト図柄間には、リールの停止制御による
図柄の最大移動数を越える数の他の図柄が配列されてい
る。したがって、そのリールを最後に停止させるとき
に、他のリールの第2シフト図柄が有効ライン上に揃っ
ているときでも、第2シフト図柄の入賞を避けることが
でき、シフト図柄の入賞において技術介入をすることが
可能になる。
【0015】よって、遊技者は、第2シフト図柄よりも
第1シフト図柄の入賞によってボーナスゲームを消化す
ることで、より多くのメダル等を獲得することができる
ようになるが、例えばシフト図柄抽選手段で第2シフト
図柄の当選が続いているときは、第2シフト図柄の入賞
を積極的に外すことになるので、特別ボーナスゲーム中
の一般遊技回数が増加し、ボーナスゲームの移行回数が
上限回数になる前に特別ボーナスゲーム中の一般遊技回
数の上限に到達し、特別ボーナスゲームが終了してしま
う。したがって、遊技者は、既に消化した一般遊技回数
等を考慮して、第2シフト図柄の入賞を外すか否かを考
えければならなくなり、より深いゲーム性を出すことが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態
では、本発明の特別ボーナスゲームとしてビックボーナ
スゲームを例に挙げて説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明によるスロットマシン
の第1実施形態の外観を示す正面図である。図1におい
て、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロント
パネル20が設けられている。このフロントパネル20
内には、3つの透明な表示窓21が設けられており、こ
の表示窓21から、内部に並設された3つのリール(回
胴)31(図示せず)の外周面の所定範囲が見えるよう
にリール31を配置している。3つの各リール31は、
リング状に形成されるとともに、その中心部には、(ス
テッピング)モータ32(図示せず)が連結されてい
る。また、各リール31の外周面には、所定間隔で図柄
が配列されている(この点については後述する)。そし
て、モータ32の回転によってリール31を回転させる
ことで、表示窓21内にリール31上の図柄を上下方向
に所定の速度で移動表示させる。
【0017】フロントパネル20の表示窓21を含む部
分には、有効ライン22(22a〜22c)が表示され
ている。この有効ライン22は、水平方向の中段の有効
ライン22aと、水平方向の上段及び下段の2本の有効
ライン22bと、右下がり及び左下がりの斜め方向の2
本の有効ライン22cとから構成されている。各リール
31の停止時に、この有効ライン22上に特定の図柄が
揃った場合に入賞となり、メダルの払出しが行われる。
【0018】また、ゲーム時の有効ライン22は、投入
したメダルに応じて異なり、例えば1枚のメダル投入の
場合は、1つの有効ライン22a、2枚のメダル投入の
場合は、水平方向の3つの有効ライン22a及び22
b、3枚のメダル投入の場合は、さらに加えて斜め方向
の2つの有効ライン22cを含む計5つの有効ライン2
2a〜22cとなる。フロントパネル20の右下側には
メダル投入口23が設けられており、ここから遊技者に
よってメダルが投入されると、それを検出センサ(図示
せず)により判別し、投入されたメダル枚数に応じて有
効ライン22を有効化し、有効ラインランプ24を点灯
させる。
【0019】また、筐体の前面部において、スタートレ
バー41は、リール31の回転をスタートさせるときに
遊技者が操作するレバーである。さらに、ストップスイ
ッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設さ
れ、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止すると
きに操作するスイッチ(ボタン)である。
【0020】さらにまた、フロントパネル20内の図1
中、左下側にあるメダル払出し枚数表示LED25は、
入賞時に払出し枚数に応じたメダル枚数を表示等するL
EDである。一方、右下側の貯留メダル数表示LED2
7は、貯留されているメダル枚数を表示するLEDであ
る。さらに、その上側には2つの回数表示LED28
(28a及び28b)が設けられている。左側の回数表
示LED28bは、ビックボーナスゲーム中のボーナス
ゲーム回数等を表示するLEDである。右側の回数表示
LED28aは、ビックボーナス時の一般遊技回数や、
ボーナスゲーム中の役入賞回数等を表示するLEDであ
る。
【0021】図2は、図1のスロットマシン10の各リ
ール31の図柄配列を示す図である。各リール31の外
周面には、21個の図柄が等間隔に配列されており、各
リール31ごとに異なる配列がなされている。なお、図
2では、実際の図柄とは異なり、文字によって図柄配列
を表現している。図3は、スロットマシン10の役構成
を示す図である。役の種類は、ビックボーナス役である
「赤7」及び「青7」と、小役である「ベル」、「青リ
ンゴ」、「チェリー」及び「スイカ」と、「リプレイ」
とから構成されている。ゲームのリール31の停止時
に、これらの図柄が有効ライン22上に揃ったときに入
賞となる。
【0022】また、ビックボーナスゲーム中の一般遊技
から、ボーナスゲームに移行させるためのシフト(ボー
ナス・イン)図柄は、本実施形態では2つ(「リプレ
イ」図柄及び「青リンゴ」図柄)設けられている。そし
て、1回のボーナスゲームの遊技回数は、12ゲームに
設定されているとともに、入賞したシフト図柄によって
ボーナスゲーム中の役入賞回数期待値が異なるように設
定されている。本実施形態では、「リプレイ」図柄によ
ってボーナス・インしたときは、略12回の役入賞回数
期待値P1を有し、「青リンゴ」図柄によってボーナス
・インしたときは、略8回の役入賞回数期待値P2を有
するように設定される。さらにまた、ボーナスゲーム中
は、2種類の入賞図柄(「リプレイ」図柄及び「青リン
ゴ」図柄)が設けられており、それぞれ入賞時のメダル
の払出枚数が異なるように、すなわち「リプレイ」図柄
によって入賞したときは15枚のメダルが払い出され、
「青リンゴ」図柄によって入賞したときは6枚のメダル
が払い出されるように設定されている。
【0023】次に、スロットマシン10内部の制御動作
について説明する。図4は、第1実施形態のスロットマ
シン10の制御の概略を示すブロック図である。図4に
おいて、メインボード等に搭載されたCPUを含むゲー
ム制御手段60は、ゲーム全体の進行をつかさどる部分
である。ゲーム制御手段60は、スタートレバー41及
びストップスイッチ42と、各リール31に連結された
モータ32と電気的に接続されており、スタートレバー
41のオン状態を検知することによって、モータ32を
駆動して各リール31を回転させるとともに、役抽選手
段61等により種々の制御を行い、ストップスイッチ4
2のオン状態を検出すると、役抽選手段61での抽選結
果等に基づいてモータ32の回転を制御しつつ停止さ
せ、リール31の回転を止め、リール31上の所定の図
柄をそれぞれ有効ライン22上に停止させる。
【0024】役抽選手段61は、役(ビックボーナス、
小役又はリプレイ)の抽選を、例えばハード乱数を用い
て行うものである。入賞検知手段62は、リール31の
停止時に、リール31の有効ライン22上に入賞図柄が
存在するか否かを検知するものであり、通常の一般遊技
中では、ビックボーナス役、小役又はリプレイの図柄の
入賞を検知し、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中で
は、小役の図柄や、ボーナスゲームに移行させるシフト
図柄の入賞を検知し、ボーナスゲーム中では、入賞図柄
の入賞を検知するものである。例えば各リール31のモ
ータ32の停止位置(角度)とリール図柄とが対応する
ように記憶しておき、モータ32の停止角度をセンサ等
で検出することで、有効ライン22上にある図柄の判別
を行う。
【0025】ビックボーナスゲーム移行手段63は、役
抽選手段61でビックボーナス役が当選し、かつ入賞検
知手段62がビックボーナス図柄の入賞を検知したとき
に、一般遊技からビックボーナスゲームに移行させるも
のである。ビックボーナスゲーム中一般遊技回数カウン
ト手段64は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数
をカウントするものである。ボーナスゲーム移行手段6
5は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナ
スゲームに移行させるためのシフト図柄の入賞を入賞検
知手段62が検知したときに、ボーナスゲームに移行さ
せるものである。
【0026】移行回数カウント手段66は、ビックボー
ナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行した
回数をカウントするものである。ボーナスゲーム中遊技
回数カウント手段67は、ビックボーナスゲーム中の各
ボーナスゲームにおいて、遊技回数をカウントするもの
である。ビックボーナスゲーム終了手段69は、ビック
ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段64が所定
の遊技回数(本実施形態では30回)をカウントしたと
き、又は移行回数カウント手段66が所定回数(本実施
形態では3回)をカウントしたときのボーナスゲームが
終了したとき(本実施形態ではボーナスゲームで12回
の遊技を行ったとき)のいずれか一方を満たしたとき
に、ビックボーナスゲームを終了して通常の一般遊技に
移行させるものである。
【0027】シフト図柄抽選手段70は、ビックボーナ
スゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させ
るためのシフト図柄の抽選を行うものであり、シフト図
柄を選択するときは、シフト図柄である「リプレイ」図
柄又は「青リンゴ」図柄のいずれか一方を選択する。本
実施形態のシフト図柄抽選手段70は、ビックボーナス
ゲーム中の一般遊技中において、小役若しくはリプレイ
の図柄、2つのシフト図柄又はハズレの中から1つを選
択する抽選を行うものである。役入賞回数変動手段72
は、シフト図柄抽選手段70での抽選に基づくシフト図
柄の入賞によりビックボーナスゲーム中の一般遊技から
ボーナスゲームに移行する場合において、第1シフト図
柄である「リプレイ」図柄の入賞により移行するボーナ
スゲームにおける獲得枚数期待値を、第2シフト図柄で
ある「青リンゴ」図柄の入賞により移行するボーナスゲ
ームにおける獲得枚数期待値より大きくする期待値変動
手段の1つである。そして、役入賞回数変動手段72
は、ボーナスゲーム中の所定の遊技回数(12回)に対
する役入賞回数期待値を、第1シフト図柄である「リプ
レイ」図柄の入賞により移行したときはP1(本実施形
態では略12回)にし、第2シフト図柄である「青リン
ゴ」図柄の入賞により移行したときはP2(P2<P
1、本実施形態では略8回)にするものである。
【0028】ボーナスゲーム中払出枚数変動手段71
は、ビックボーナスゲーム中のボーナスゲームにおい
て、入賞検知手段62が第1入賞図柄である「リプレ
イ」図柄を検知したときは、その配当として15枚のメ
ダルを遊技者に対して払い出し、入賞検知手段62が第
2入賞図柄である「青リンゴ」図柄を検知したときは、
その配当として(上記の15枚より少ない枚数である)
6枚のメダルを遊技者に対して払い出すようにするもの
である。
【0029】続いて、第1実施形態におけるスロットマ
シン10のゲームの流れ、特にビックボーナスゲームの
流れをフローチャートに基づいて説明する。図5及び図
6は、第1実施形態のビックボーナスゲームの流れを示
すフローチャートである。先ず、ステップS1におい
て、遊技者は、メダル投入口23からメダルを投入し、
有効ライン22を有効化して、スタートレバー41をオ
ンし、各リール31を始動する。ゲーム制御手段60
は、スタートレバー41がオンされたか否かを検出し続
け、オンが検出されたときは、次のステップS2に進
み、例えばハード乱数を用いて役の抽選を行う(役抽選
手段61)。通常の一般遊技中の入賞役としては、ビッ
クボーナス(赤7又は青7)、小役(ベル、青リンゴ、
チェリー又はスイカ)、及びリプレイがある(図3参
照)。
【0030】次に、遊技者はストップスイッチ42を押
すことでリール31の回転を停止する。ステップS3で
は、全リール31が停止したか否かをストップスイッチ
42からの出力又はモータ32からの駆動信号等により
判別し続け、全リール31が停止したと判別したとき
は、ステップS4で有効ライン22上にビックボーナス
図柄が存在するか否かの判別を行う(入賞検知手段6
2)。ビックボーナス図柄(赤7又は青7)が有効ライ
ン22上に揃ったときは、ビックボーナスの入賞とな
り、ステップS5に進む。一方、ビックボーナス図柄の
入賞がない場合において、ハズレ時は何ら入賞処理をす
ることなくステップS20に進んで処理を終了する。一
方、小役等の入賞時は、メダルの払出し等の所定の処理
を行った後、ステップS20に進んで処理を終了する。
【0031】ステップS5では、ビックボーナスゲーム
中一般遊技回数カウント手段64は、ビックボーナスゲ
ーム中の一般遊技回数Nを初期化し(N=0)、移行回
数カウント手段66は、ビックボーナスゲーム中の一般
遊技からボーナスゲームへの移行回数Cを初期化する
(C=0)。そして、次のステップS6で、ビックボー
ナスゲーム移行手段63は、通常の一般遊技から、ビッ
クボーナスゲーム中の一般遊技に移行させ、この一般遊
技をスタートさせる。この一般遊技では、ゲーム毎に、
小役若しくはリプレイの図柄、2つのシフト図柄又はハ
ズレの中からいずれか1つを選択する抽選を行う(シフ
ト図柄抽選手段70)。ビックボーナスゲーム中の一般
遊技が行われると、ステップS7aでは、入賞検知手段
62は、リール31の停止時に、リール31の有効ライ
ン22上に小役又はリプレイの入賞図柄が存在するか否
かを検知し、これらのいずれかの入賞図柄が存在すると
きは入賞となり、その役に応じた払出し処理を行うとと
もに、ステップS9に進む。一方、ステップS7aで小
役等の入賞図柄がないと判別されたときは、次のステッ
プS7bに進み、シフト図柄の入賞があるか否かを判別
し、シフト図柄の入賞があるときはステップS8に進
む。ステップS7bでシフト図柄の入賞がないとき、す
なわちハズレ時は、ステップS9に進む。
【0032】ステップS9では、ビックボーナスゲーム
中一般遊技回数カウント手段64は、一般遊技回数Nに
1を加算して、ステップS10に進む。ステップS10
では、ビックボーナスゲーム終了手段69は、一般遊技
回数Nが30回に到達したか否か(ビックボーナスゲー
ム中一般遊技回数カウント手段64が一般遊技回数Nを
30回カウントしたか否か)を判別し、一般遊技回数N
が30回に到達したときは、ビックボーナスゲームの終
了条件を満たすので、ステップS18に進んで、ビック
ボーナスゲーム終了手段69は、ビックボーナスゲーム
を終了させ、ステップS20で処理を終了する。一方、
ステップS10で一般遊技回数Nが30回に未だ到達し
ていないと判別されたときは、ステップS6に戻ってビ
ックボーナスゲーム中の一般遊技を継続する。
【0033】ステップS8では、入賞検知手段62は、
入賞したシフト図柄が第1シフト図柄(リプレイ図柄)
であるか否かをさらに判別する。ここで、入賞したシフ
ト図柄が第1シフト図柄であるときは、ステップS11
に進み、第1シフト図柄でないとき、すなわち第2シフ
ト図柄(青リンゴ図柄)であるときは、ステップS14
に進み、ボーナスゲーム移行手段65は、それぞれビッ
クボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移
行させる。
【0034】ステップS11以降におけるボーナスゲー
ムでは、12回の遊技回数のうち、略12回の役入賞回
数期待値P1を有するモードとなり、ステップS14以
降におけるボーナスゲームでは、12回の遊技回数のう
ち、略8回の役入賞回数期待値P2を有するモードとな
る(役入賞回数変動手段72)。そして、ステップS1
1又はステップS14でボーナスゲームが行われ、入賞
検知手段62は、1遊技毎に入賞図柄(リプレイ図柄又
は青リンゴ図柄)があるか否かを検知する。そして、入
賞図柄があると判別された場合には、ボーナスゲーム中
払出枚数変動手段71は、入賞図柄が「リプレイ」図柄
のときは15枚のメダルを遊技者に対して払い出し、
「青リンゴ」図柄のときは6枚のメダルを遊技者に対し
て払い出すようにする。
【0035】次にステップS12又はステップS15に
進み、1遊技毎に、ボーナスゲーム中遊技回数カウント
手段67は、ボーナスゲーム中の遊技回数Yに1を加算
する。次のステップS13又はステップS16では、遊
技回数Yが12回に到達したか否か(ボーナスゲーム中
遊技回数カウント手段67が遊技回数Yを12回カウン
トしたか否か)が判別され、遊技回数Yが12回に到達
していないときは、ステップS11又はステップS14
に戻って、ボーナスゲームを継続する。一方、ステップ
S13又はステップS16で遊技回数Yが12回に到達
したと判別されたときは、そのボーナスゲームは終了と
なり、ステップS17に進む。
【0036】ステップS17では、ボーナスゲームへの
移行回数Cが3回に到達したか否か(移行回数カウント
手段66が移行回数Cを3回カウントしたか否か)が判
別され、移行回数Cが3回に到達したときは、ステップ
S18に進み、ビックボーナスゲーム終了手段69は、
ビックボーナスゲームを終了させ、ステップS20に進
んで処理を終了する。一方、ステップS17で、移行回
数Cが未だ3回に到達していないと判別されたときは、
ステップS19に進み、移行回数カウント手段66は、
移行回数Cに1を加算し、ステップS6に戻って、再
度、ビックボーナスゲーム中の一般遊技がスタートす
る。
【0037】以上のビックボーナスゲームにおいては、
第1に、ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、
シフト図柄が「リプレイ」図柄であるか「青リンゴ」図
柄であるかによって、遊技者のメダルの獲得枚数に差が
生じることになる。また第2に、ボーナスゲームにおけ
る入賞図柄が「リプレイ」図柄であるか「青リンゴ」図
柄であるかによっても、同様に差が生じる。
【0038】図7は、ビックボーナスゲーム中の一般遊
技において、第2シフト図柄である「青リンゴ」図柄の
入賞を積極的に外し、第1シフト図柄である「リプレ
イ」図柄での入賞を待つための方法を説明するリール図
である。図7は、中リール31及び右リール31が停止
したときに有効ライン22aに双方とも「青リンゴ」図
柄があり(左リール31は回転中)、左リール31の停
止時に有効ライン22aに「青リンゴ」図柄が停止すれ
ば「青リンゴ」図柄の入賞となる状態(以下、このよう
な状態を「テンパイ」という。)を示している。このと
き、「青リンゴ」図柄よってボーナスゲームに移行する
のを避けるためには、左リール31は、有効ライン22
aに「青リンゴ」図柄がない状態で停止すれば良い。図
2に示した左リール31の図柄配列において、「青リン
ゴ」図柄は、1番、7番、12番、17番に存在する。
したがって、2つの「青リンゴ」図柄によって挟まれる
範囲には、1番と7番との間は5つ、7番と12番、1
2番と17番、及び17番と1番との間はそれぞれ4つ
の他の図柄が配置されている。
【0039】ところで、通常のスロットマシンでは、リ
ール31の停止制御が行われている。これは、役抽選手
段61で役の抽選が行われ、役が当選した場合におい
て、ストップスイッチ42のオンを検知した位置では役
が入賞しないときは、リール31を移動制御することに
より、有効ライン22上にその役に係る図柄を積極的に
停止させることで、当選役の入賞確率を高めるようにす
るためである。なお、役抽選手段61での抽選で外れた
ときは、仮にストップスイッチ42のオンを検知した位
置でリール31が停止すれば役が入賞してしまう場合で
あっても、リール31を移動制御することにより、有効
ライン22上にその役に係る図柄が停止しないようにす
ることができる。そして、リール31の停止制御は、通
常、19ms以下(ストップスイッチ42のオンを検知
した位置から数えて図柄5コマ以内)である。
【0040】以上のことから、図7の例においては、ビ
ックボーナスゲーム中の一般遊技中に、シフト図柄抽選
手段70でシフト図柄の抽選が行われ、「青リンゴ」図
柄が当選したときは、ゲーム制御手段60は、モータ3
2の回転及び停止位置を制御して、可能な限り有効ライ
ン22上に「青リンゴ」図柄が停止するようにする。そ
して、上述のリール31の停止制御を用いたとき、スト
ップスイッチ42のオンを検知した時点のリール31の
位置から図柄4コマ先までに「青リンゴ」図柄が存在す
るときは、有効ライン22上に「青リンゴ」図柄を停止
させるようにする。
【0041】ここで、図7の例では、左リール31の1
番から5番、及び7番から21番までの間では、いずれ
の位置でストップスイッチ42がオンされたときでも、
「青リンゴ」図柄が有効ライン22a上に停止するよう
に制御することができる。例えば11番の位置でストッ
プスイッチ42がオンされたときは、左リール31を移
動制御して7番の位置で停止することができる。よっ
て、図7において左リール31を停止させるとき、6番
以外の位置では、いずれの位置でストップスイッチ42
を押しても、「青リンゴ」図柄を外すことはできない。
【0042】これに対し、図7に示すように、左リール
31を、有効ライン22aの位置(青リンゴ図柄がテン
パイしているライン)で6番を狙ってストップスイッチ
42を押せば、7番の「青リンゴ」図柄が有効ライン2
2a上に停止することはあり得ず、さらに、リール31
の移動制御が介在して、最大移動数である図柄4コマ分
移動しても2番(赤7)までであり、1番の「青リン
ゴ」図柄までには到達しない。よって、中リール31と
右リール31が停止したときに「青リンゴ」図柄がテン
パイ状態になったときでも、左リール31に係るストッ
プスイッチ42を上述のタイミングで押すことによっ
て、「青リンゴ」図柄の入賞を避けることができる。そ
して、ビックボーナスゲーム中の一般遊技においては、
シフト図柄抽選手段70によるシフト図柄の抽選がゲー
ム毎に行われるが、この抽選で第2シフト図柄である
「青リンゴ」図柄が当選したときはその入賞を避け、第
1シフト図柄である「リプレイ」図柄が当選するまで待
つことが可能になる。
【0043】図8は、ビックボーナスゲーム中の一般遊
技において、(第1)シフト図柄である「リプレイ」図
柄の入賞を積極的に外す方法を説明するリール図であ
る。前述のように、ビックボーナスゲーム中には、一般
遊技回数を上限ぎりぎり(30回付近)まで消化した後
に、最後の(3回目の)ボーナスゲームに移行させた方
がメダル獲得枚数が増加するので、2回のボーナスゲー
ムの消化後に一般遊技回数が十分に残っている場合にシ
フト図柄がテンパイしたときは、たとえその図柄が有利
な第1シフト図柄であっても、その入賞を避けるように
する。図8に示すように、中リール31及び右リール3
1が停止したとき、有効ライン22aに双方ともシフト
図柄である「リプレイ」図柄があるとき(左リール31
は回転中)、シフト図柄である「リプレイ」図柄のテン
パイ状態になる。
【0044】図2に示した左リール31の図柄配列にお
いて、「リプレイ」図柄は、6番、11番、16番、2
1番に存在する。したがって、2つの「リプレイ」図柄
によって挟まれる範囲には、6番と11番、11番と1
6番、及び16番と21番の間はそれぞれ4つ、21番
と6番の間は5つの他の図柄が配置されている。よっ
て、図7の例と同様に、左リール31の5番(赤7)以
外の位置では、いずれの位置でストップスイッチ42を
押しても、リール31の停止制御によって、「リプレ
イ」図柄の入賞を外すことはできないが、5番の位置で
ストップスイッチ42を押せば、「リプレイ」図柄の入
賞を外すことが可能となる。すなわち、図8に示すよう
に、有効ライン22aにおいて、左リール31の5番を
狙ってストップスイッチ42を押せば、6番の「リプレ
イ」図柄が有効ライン22a上に停止することはあり得
ず、さらにリール31の移動制御によって最大移動数で
ある図柄4コマ分移動しても1番(「青リンゴ」図柄)
までであり、21番の「リプレイ」図柄までには到達し
ない。これにより、「リプレイ」図柄の入賞を外すこと
ができる。
【0045】以上のように、ビックボーナスゲーム中の
一般遊技中において、シフト図柄のうち「青リンゴ」図
柄が当選したときは、初心者は、従来通り「青リンゴ」
図柄によってボーナスゲームに移行することができ、こ
のボーナスゲームにおいて略8回の役入賞を果たすこと
ができる。これに対し、上級者は、「青リンゴ」図柄が
当選したときは、その入賞を意図的に外し、「リプレ
イ」図柄の当選を待ち、その入賞によってボーナスゲー
ムに移行することで、このボーナスゲームにおいて略1
2回の役入賞を果たすことができるので、「青リンゴ」
図柄の入賞によるボーナスゲームへの移行時以上に、メ
ダルの獲得枚数を多くすることができる。
【0046】しかし、上級者は、ビックボーナスゲーム
中の一般遊技中において、「青リンゴ」図柄の当選時に
その入賞の外しを多く行うと、それだけ一般遊技を多く
消化することになる。したがって、例えばボーナスゲー
ムの移行回数Cが3回になる前に、ビックボーナスゲー
ム中の一般遊技回数Nがその上限値である30回に到達
してしまい、ビックボーナスゲームが終了してしまうお
それがあるというリスクを負うことになる。したがっ
て、遊技者は、不利なシフト図柄である「青リンゴ」図
柄がテンパイしたときに、それを外すか否かを考えけれ
ばならなくなる。
【0047】また、ボーナスゲームを2回消化した後の
ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、シフト図
柄である「リプレイ」図柄がテンパイしたとき、その
「リプレイ」図柄の入賞を避けて一般遊技を継続させる
か、又は有利なシフト図柄である「リプレイ」図柄によ
ってボーナスゲームに移行させるべきかを考えなければ
ならない。ここで、リプレイ図柄の入賞を外した場合に
は、さらに一般遊技を継続することができ、それに伴っ
て小役等を獲得できる可能性があるが、その後のシフト
図柄の抽選では、有利なシフト図柄である「リプレイ」
図柄が全く当選せず、不利なシフト図柄である「青リン
ゴ」図柄のみが当選するようなときは、「青リンゴ」図
柄によってボーナスゲームに移行せざるを得ないことに
なる。よって、遊技者にとって有利なシフト図柄である
「リプレイ」図柄と、不利なシフト図柄である「青リン
ゴ」図柄とをどのようなバランスで入賞させるとメダル
獲得枚数を最大にすることができるのかを考えてプレー
するという、従来にはなかった深いゲーム内容にするこ
とができる。
【0048】なお、以上に述べた「リプレイ」図柄や
「青リンゴ」図柄の入賞外しは、最後に左リール31を
停止させることが条件になる。これに対し、順押し(左
リール31、中リール31、右リール31の順に停止さ
せる場合)をして左リール31と中リール31とで「青
リンゴ」図柄又は「リプレイ」図柄がテンパイした場合
において、右リール31の図柄配列では、図2に示すよ
うに、それぞれ「青リンゴ」図柄及び「リプレイ」図柄
は、最大でも5コマしか離れていないので、リール31
を最大4コマ分移動制御することにより、必ずこれらの
図柄を入賞させることができる。よって、順押しの場合
の「青リンゴ」図柄又は「リプレイ」図柄の引き込み確
率は100%である。
【0049】(第2実施形態)続いて、本発明の第2実
施形態について説明する。図9は、第2実施形態のスロ
ットマシン10の制御の概略を示すブロック図であり、
第1実施形態の図4に対応するものである。この実施形
態におけるゲーム制御手段60’は、第1実施形態のゲ
ーム制御手段60と比較して、第1実施形態の役入賞回
数変動手段72の代わりに、ボーナスゲーム中遊技回数
変動手段68が設けられている点で異なり、その他は第
1実施形態と同様である。
【0050】ボーナスゲーム中遊技回数変動手段68
は、役入賞回数変動手段72と同様に、本発明における
期待値変動手段の1つであり、シフト図柄抽選手段70
での抽選に基づくシフト図柄の入賞を入賞検知手段62
が検知したことによりビックボーナスゲーム中の一般遊
技からボーナスゲームに移行する場合において、第1シ
フト図柄である「リプレイ」図柄の入賞により移行する
ときはボーナスゲームの遊技回数をm回(本実施形態で
は12回)にし、第2シフト図柄である「青リンゴ」図
柄の入賞により移行するときはn回(n<m、本実施形
態では8回)にするものである。すなわち、第2実施形
態では、第1シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞
によりボーナスゲームに移行したときは、一律に12回
の遊技回数が与えられ、第2シフト図柄である「青リン
ゴ」図柄の入賞によりボーナスゲームに移行したとき
は、一律に8回の遊技回数が与えることになる。
【0051】図10は、第2実施形態のビックボーナス
ゲームの流れを示すフローチャートであり、図5に続く
フローチャートである(図5は、第1及び第2実施形態
で共通する)。図5のステップS8で、入賞検知手段6
2は、入賞したシフト図柄が第1シフト図柄(リプレイ
図柄)であるか否かを判別し、第1シフト図柄であると
きは、ステップS51に進み、第1シフト図柄でないと
き、すなわち第2シフト図柄(青リンゴ図柄)であると
きは、ステップS54に進み、ボーナスゲーム移行手段
65は、それぞれビックボーナスゲーム中の一般遊技か
らボーナスゲームに移行させる。
【0052】ステップS51以降におけるボーナスゲー
ムでは、12回の遊技回数を有するモードとなり、ステ
ップS54以降におけるボーナスゲームでは、8回の遊
技回数を有するモードとなる(ボーナスゲーム中遊技回
数変動手段68)。そして、ステップS51又はステッ
プS54ではボーナスゲームが行われ、1遊技ごとに、
入賞検知手段62は、入賞図柄(リプレイ図柄又は青リ
ンゴ図柄)があるか否かを検知する。そして、入賞図柄
があると判別された場合には、ボーナスゲーム中払出枚
数変動手段71は、入賞図柄が「リプレイ」図柄のとき
は15枚のメダルを遊技者に対して払い出し、「青リン
ゴ」図柄のときは6枚のメダルを遊技者に対して払い出
すようにする。
【0053】次に、ステップS52又はステップS55
に進み、1遊技毎に、ボーナスゲーム中遊技回数カウン
ト手段67は、ボーナスゲームの遊技回数Yに1を加算
する。次のステップS53では遊技回数Yがm(12)
回に到達したか否か(ボーナスゲーム中遊技回数カウン
ト手段67が遊技回数Yを12回カウントしたか否
か)、又はステップS56では遊技回数Yがn(8)回
に到達したか否かが判別され、ステップS53で遊技回
数Yが12回に到達していないとき、又はステップS5
6で遊技回数Yが8回に到達していないときは、それぞ
れステップS51又はステップS54に戻って、ボーナ
スゲームを継続する。一方、ステップS53で遊技回数
Yが12回に到達したと判別されたとき、又はステップ
S56で遊技回数Yが8回に到達したと判別されたとき
は、ボーナスゲームの終了となり、ステップS17に進
む。ステップS17以降の処理は、第1実施形態と同様
であるので、説明を省略する。
【0054】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では
ビックボーナスゲームのみを設け、レギュラーボーナス
ゲームを設けなかったが、双方を有するものであって
も、本発明を適用することができる。また、本実施形態
では、2つのシフト図柄(リプレイ図柄又は青リンゴ図
柄)を設けたが、2つに限らずに3つ以上設け、それぞ
れのシフト図柄の入賞によって異なる条件のボーナスゲ
ームを行っても良い。また、ボーナスゲーム中の入賞図
柄も2つに限らず、3つ以上設けるとともに、それぞれ
に異なる払出し枚数を設定しても良い。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、特別ボーナス
ゲーム中の一般遊技中からボーナスゲームに移行する際
のシフト図柄を複数設け、特別ボーナスゲーム中の一般
遊技においてシフト図柄の抽選を行い、どのシフト図柄
でボーナスゲームに移行したかによって、ボーナスゲー
ムにおけるメダル等の獲得枚数(期待値)が異なるよう
にしたので、より深いゲーム性を出すことができ、上級
者間でも、メダル等の獲得枚数に差がつくゲームを提供
することができる。
【0056】請求項2の発明によれば、第1シフト図柄
又は第2シフト図柄の入賞により、ボーナスゲーム中の
役入賞回数に差を設けることができる。また、請求項3
の発明によれば、第1シフト図柄又は第2シフト図柄の
入賞により、ボーナスゲーム中に遊技者に与える遊技回
数に差を設けることができる。
【0057】請求項4の発明によれば、ボーナスゲーム
中においても、入賞図柄によって払出し枚数が異なるの
で、遊技者のメダル等の獲得枚数にさらに差を設けるこ
とができる。また、請求項5の発明によれば、第2シフ
ト図柄がテンパイしたときに、遊技者のリールの停止操
作等による技術介入により第2シフト図柄の入賞を避け
ることができ、遊技者の技能に応じてメダル等の獲得枚
数にさらに差を設けることができる。したがって、遊技
者は、特別ボーナスゲーム中の一般遊技において、第2
シフト図柄がテンパイしたときは、既に消化した一般遊
技回数等を考慮して、それを外すか否かを考えければな
らず、より深みのあるゲームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスロットマシンの第1実施形態の
外観を示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの各リールの図柄配列を
示す図である。
【図3】スロットマシンの役構成を示す図である。
【図4】第1実施形態のスロットマシンの制御の概略を
示すブロック図である。
【図5】第1実施形態のビックボーナスゲームの流れを
示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態のビックボーナスゲームの流れを
示すフローチャートであり、図5に続くフローチャート
である。
【図7】ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、
シフト図柄である「青リンゴ」図柄の入賞を外す方法を
説明するリール図である。
【図8】ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、
シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞を外す方法を
説明するリール図である。
【図9】第2実施形態のスロットマシンの制御の概略を
示すブロック図である。
【図10】第2実施形態のビックボーナスゲームの流れ
を示すフローチャートであり、図5に続くフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 スロットマシン 20 フロントパネル 21 表示窓 22(22a、22b、22c) 有効ライン 23 メダル投入口 24 有効ラインランプ 25 メダル払出し枚数表示LED 27 貯留メダル数表示LED 28(28a、28b) 回数表示LED 31 リール 32 モータ 41 スタートレバー 42 ストップスイッチ 60、60’ ゲーム制御手段 61 役抽選手段 62 入賞検知手段 63 ビック(特別)ボーナスゲーム移行手段 64 ビック(特別)ボーナスゲーム中一般遊技回数カ
ウント手段 65 ボーナスゲーム移行手段 66 移行回数カウント手段 67 ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段 68 ボーナスゲーム中遊技回数変動手段(期待値変動
手段) 69 ビック(特別)ボーナスゲーム終了手段 70 シフト図柄抽選手段 71 ボーナスゲーム中払出枚数変動手段 72 役入賞回数変動手段(期待値変動手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 役の抽選を行う役抽選手段と、 リールの停止時に、リールの有効ライン上に入賞図柄が
    存在するか否かを検知する入賞検知手段と、 前記役抽選手段で特別ボーナス役が当選し、かつ、前記
    入賞検知手段が特別ボーナス図柄の入賞を検知したとき
    に、一般遊技から特別ボーナスゲームに移行させる特別
    ボーナスゲーム移行手段と、 特別ボーナスゲーム中の一般遊技回数をカウントする特
    別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段と、 特別ボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲーム
    に移行させるためのシフト図柄の入賞を前記入賞検知手
    段が検知したときに、ボーナスゲームに移行させるボー
    ナスゲーム移行手段と、 特別ボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、遊技
    回数をカウントするボーナスゲーム中遊技回数カウント
    手段と、 特別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに
    移行した回数をカウントする移行回数カウント手段と、 前記特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段が
    所定回数をカウントしたとき、又は前記移行回数カウン
    ト手段が所定回数をカウントしたときのボーナスゲーム
    において前記ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段が
    所定の遊技回数をカウントしたときのいずれか一方を満
    たしたときに、特別ボーナスゲームを終了して一般遊技
    に移行させる特別ボーナスゲーム終了手段とを備えるス
    ロットマシンであって、 特別ボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲーム
    に移行させるためのシフト図柄の抽選を行うシフト図柄
    抽選手段と、 前記シフト図柄抽選手段での抽選に基づくシフト図柄の
    入賞により特別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナ
    スゲームに移行する場合において、第1シフト図柄の入
    賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚数期待
    値を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲ
    ームにおける獲得枚数期待値より大きくする期待値変動
    手段とを備えることを特徴とするスロットマシン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスロットマシンにおい
    て、 前記期待値変動手段は、第1シフト図柄の入賞により移
    行するボーナスゲームにおける所定の遊技回数に対する
    役入賞回数期待値を、第2シフト図柄の入賞により移行
    するボーナスゲームにおける所定の遊技回数に対する役
    入賞回数期待値より大きくすることを特徴とするスロッ
    トマシン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のスロットマシンにおい
    て、 前記期待値変動手段は、第1シフト図柄の入賞により移
    行するボーナスゲーム中の遊技回数を、第2シフト図柄
    の入賞により移行するボーナスゲーム中の遊技回数より
    多くすることを特徴とするスロットマシン。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のスロットマシンにおいて、 特別ボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、前記
    入賞検知手段が第1入賞図柄の入賞を検知したときの払
    出し枚数を、第2入賞図柄の入賞を検知したときの払出
    し枚数より多くするボーナスゲーム中払出枚数変動手段
    を備えることを特徴とするスロットマシン。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載のスロットマシンにおいて、 複数並設された各リールには、それぞれ第1シフト図柄
    及び第2シフト図柄が所定位置に所定数配置されてお
    り、 少なくとも1つのリールに、複数の第2シフト図柄を所
    定位置に配置するとともに、2つの第2シフト図柄によ
    って挟まれる範囲のうちの少なくとも1つに、リールの
    停止制御による図柄の最大移動数を越える数の他の図柄
    を配列したことを特徴とするスロットマシン。
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