JP2000324317A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000324317A
JP2000324317A JP2000007140A JP2000007140A JP2000324317A JP 2000324317 A JP2000324317 A JP 2000324317A JP 2000007140 A JP2000007140 A JP 2000007140A JP 2000007140 A JP2000007140 A JP 2000007140A JP 2000324317 A JP2000324317 A JP 2000324317A
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unit
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JP2000007140A
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English (en)
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Junji Ukegawa
順治 受川
Hajime Yamazaki
一 山▲崎▼
Osamu Kizaki
修 木崎
Michio Doke
教夫 道家
Yasuhiro Hattori
康広 服部
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のメモリ共有資源を複数のアプリケーシ
ョンで同時に使用する場合に、いずれかのメモリ(記憶
装置)に異常や故障が発生したときに効率的に処理可能
な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 1以上の画像入力手段と、この画像入力
手段から入力された1以上の画像信号を記憶する1次記
憶部705a,705b及びこの1次記憶部705a,
705bに入力された画像信号を保存する2次記憶部7
06a,706bを含む画像記憶部を2組以上有する記
憶装置700a,700bと、前記各記憶装置700
a,700bの異常を検知する異常検出部707a,7
07bとを備え、この異常検出部707a,707bが
前記記憶装置700a,700bのうち少なくとも1つ
の異常を検出したときには、CPU68は前記画像形成
装置の動作を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力される複数の
画像信号を記憶し、記憶した画像信号から所望の画像信
号を選択して出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、コピー機能、プリンタ機能、スキ
ャン画像データの蓄積および印刷機能、ファクシミリ機
能などを複合的に備えた所謂デジタル複写器とも称され
る画像形成装置が普及してきている。この種の装置で
は、入力された画像情報を一旦メモリに格納し、読み出
し要求に応じて読み出して所定もしくは所望の画像形成
を行うようになっている。
【0003】このようにメモリに画像情報を一旦格納
し、読み出して使用することから、共有資源たるメモリ
を複数のアプリケーションで同時に使用することもあ
る。このような場合のメモリ管理方法として例えば特開
平10−74163号公報、特開平7−175916号
公報、あるいは特開平7−273957号公報などに開
示された技術が公知である。
【0004】このうち、特開平10−74163号公報
には、コピーアプリケーションに加え、プリンタアプリ
ケーションやFAXアプリケーションなどの複数のアプ
リケーションと、複写機を構成する各部を機能単位で共
有資源として管理し、1つの共有資源を複数のアプリケ
ーションで同時に使用する際の調停を行うシステムコン
トローラ部とを有するデジタル複写機において、共有資
源の1つとして配置されたメモリユニットとメモリユニ
ットに対する入出力制御を行うメモリコントローラを備
え、システムコントローラが複数のアプリケーションで
メモリコントローラ及びメモリユニットを同時に使用す
るときに調停を行うように構成されている。これによ
り、メモリユニットを共有資源として扱えるようにし
て、装置のコスト低減及びメモリの有効利用を図ること
ができるという効果を得ている。
【0005】また、特開平7−175916号公報に
は、該当する機能が必要とするメモリ容量と現在のメモ
リの空き容量とを比較し、前者の方が大きい場合、未使
用機能のファイルを一時的に外部記憶装置に退避させる
ことによって機能実行のためにメモリ容量を大幅に増や
すことなく各機能を並行して処理できるようにした技術
が開示されている。
【0006】さらに、特開平7−273957号公報に
は、FAX送受信機能、LAN送受信機能、電子ソート
複写機能、画像登録及び画像検索機能毎にページメモリ
部の記憶容量を配分した記憶エリアを設定し、各機能毎
の記憶エリアの使用情況を記憶して、使用情況に応じて
各機能毎の記憶容量の配分内容を変更するようにした技
術が開示されている。この技術によれば、種々の機能に
対してページメモリ部を共有して使用する場合、各機能
の利用情況に応じてページメモリの利用領域を変更する
ことが可能となりページメモリの有効利用が図られると
いう効果を得ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術はいずれ
もコピー機能、プリンタ機能、スキャン画像データの蓄
積および印刷機能、ファクシミリ機能などを複合的に備
えた画像形成装置において、共有資源としてのメモリを
複数のアプリケーションで同時に使用する場合の管理方
法に関するものであるが、これらの公知技術では、メモ
リは単数であり、共有するメモリが複数個存在する場合
のメモリ管理方法もしくはメモリ管理方式については全
く言及されていない。また、これらの管理方法について
言及されたものがない以上、当然のこととして記憶装置
が複数個存在する場合に、メモリに異常が生じたときの
処理について配慮されたものもない。
【0008】一方、複数のアプリケーションを同時に使
用する場合の記憶装置の割付方法としては、一例として
各アプリケーション毎に記憶装置を1つずつ割り付ける
方法が考えられる。しかし、このようにアプリケーショ
ン毎に記憶装置を1つずつ割り付けた場合、1つの記憶
装置が故障すると、その記憶装置に割り付けられたアプ
リケーションは機能することができなくなる。
【0009】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たもので、その第1の目的は、複数のメモリ共有資源を
複数のアプリケーションで同時に使用する場合に、いず
れかのメモリ(記憶装置)に異常や故障が発生したとき
に効率的に処理可能な画像形成装置を提供することにあ
る。
【0010】第2の目的は、メモリに異常がある場合で
も、適切な動作が保証できる画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0011】第3の目的は、メモリに異常が生じた場合
でも、メモリの運用効率の低下を極力引き起こすことの
ない画像形成装置を提供することにある。
【0012】第4の目的は、記憶装置が故障しても、そ
の記憶装置に対応するアプリケーションが使用可能な画
像形成装置を提供することにある。
【0013】第5の目的は、故障した記憶装置のアプリ
ケーション以外のアプリケーションの機能を損なうこと
のない画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、入力された画像信号に基づいて作像
手段により画像を形成する画像形成装置において、1以
上の画像入力手段と、この画像入力手段から入力された
1以上の画像信号を記憶する1次記憶部、及びこの1次
記憶部に入力された画像信号を保存する2次記憶部を含
む画像記憶部を2組以上有する記憶手段と、前記各記憶
手段の異常を検知する異常検知手段と、この異常検知手
段の検知結果に応じて、画像形成装置の動作を禁止する
禁止手段とを備え、前記禁止手段は、前記異常検知手段
により前記記憶手段のうち少なくとも1つが異常である
ことを検知したときには、前記動作を禁止することを特
徴とする。
【0015】第2の手段は、入力された画像信号に基づ
いて作像手段により画像を形成する画像形成装置におい
て、1以上の画像入力手段と、この画像入力手段から入
力された1以上の画像信号を記憶する1次記憶部、及び
この1次記憶部に入力された画像信号を保存する2次記
憶部を含む画像記憶部を2組以上有する記憶手段と、前
記各記憶手段の異常を検知する異常検知手段と、前記各
記憶手段に蓄積済みのファイルの存在を調べる蓄積ファ
イル検知手段と、前記異常検知手段と前記蓄積ファイル
検知手段のそれぞれの検知結果に応じて画像形成装置の
動作を禁止する禁止手段とを備え、前記禁止手段は、前
記異常検知手段により前記記憶手段のうち少なくとも1
つが異常であることを検知し、かつ、異常を検知した記
憶手段中に前記蓄積ファイル検知手段によって蓄積ずみ
ファイルの存在が検知されたときには、前記動作を禁止
することを特徴とする。
【0016】第3の手段は、入力された画像信号に基づ
いて作像手段により画像を形成する画像形成装置におい
て、1以上の画像入力手段と、この画像入力手段から入
力された1以上の画像信号を記憶する1次記憶部、及び
この1次記憶部に入力された画像信号を保存する2次記
憶部を含む画像記憶部を2組以上有する記憶手段と、前
記各記憶手段の異常を検知する異常検知手段と、この異
常検知手段の検知結果に応じて使用する前記記憶部を割
り付ける割り付け手段と、前記異常検知手段の検知結果
に応じてジョブの実行を禁止するジョブ禁止手段とを備
えていることを特徴とする。
【0017】第4の手段は、第3の手段において、前記
割り付け手段は、前記異常検知手段によって前記記憶部
の異常を検出したときに、正常に動作可能な記憶部があ
る場合には、当該記憶部に使用する記憶部を割り付け、
前記ジョブを実行させることを特徴とする。
【0018】第5の手段は、第4の手段において、前記
ジョブは前記記憶手段に対する非ファイル蓄積型ジョブ
であることを特徴とする。
【0019】第6の手段は、第3の手段において、前記
割り付け手段は、前記異常検知手段によって少なくとも
1つの前記記憶部の異常を検出したときに、当該異常な
記憶部の状態が解除されるまでファイルの蓄積を行うジ
ョブの実行を抑制することを特徴とする。
【0020】第7の手段は、第6の手段において、前記
ジョブの実行の抑制は、複数のファイルを同時選択し一
括印刷を行うファイルマージ印刷実行時、指定したファ
イルの中に異常であると検知された記憶部に記憶された
ファイルが存在していたときに、そのファイルが存在す
るジョブの実行を禁止することにより行われることを特
徴とする。
【0021】第8の手段は、第6の手段において、前記
ジョブの実行の抑制は、前記記憶部に画像データを蓄積
するファイル蓄積ジョブの実行回数を制限することによ
り行われることを特徴とする。
【0022】第9の手段は、入力された画像信号に基づ
いて作像手段により画像を形成する画像形成装置におい
て、1つ以上の画像入力手段と、画像入力手段から入力
された少なくとも1つ以上の画像信号を記憶するための
1次記憶部と、1次記憶部に入力された画像信号を保存
するための2次記憶部から構成される記憶装置を少なく
とも2組以上有する記憶手段と、前記各記憶装置の異常
状態を検知する記憶装置異常検出手段と、前記各記憶装
置の未使用記憶領域の容量を算出する未使用記憶領域算
出手段と、ジョブ開始時に、前記複数の記憶装置のう
ち、どの記憶装置に割り当てるかを選択する記憶装置割
付手段とを備え、前記記憶割付手段は各アプリケーショ
ン毎に1組の記憶手段を選択する場合に、前記記憶装置
異常検出手段によって、1組の記憶装置の異常が検出さ
れたときには、一時的に記憶装置割付手段は他の記憶手
段を選択することを特徴とする。
【0023】第10の手段は、第9の手段において、一
時的に割り付けられる記憶装置が、非蓄積用の記憶装置
であることを特徴とする。
【0024】第11の手段は、第10の手段において、
一時的に割り付けられる記憶装置は、故障していない非
蓄積用の記憶装置のうち、総記憶容量の最も大きい記憶
装置を選択することを特徴とする。
【0025】第12の手段は、第9の手段において、蓄
積用の記憶装置が故障した場合に、一時的に他の記憶装
置を使用するときには、蓄積できる画像数を制限するこ
とを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。
【0027】1.第1の実施形態 1.1 画像形成装置の概略構成 1.1.2 機械的構成 図1はこの実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成
図である。同図に示すように自動原稿送り装置(以下、
「ADF」と称する。)1の原稿台2に原稿の画像面を
下にして置かれた原稿束は、操作部30(図2)上のス
タートキー34が押下されると、最下位の原稿から給送
ローラ3および給送ベルト4によってコンタクトガラス
6上の所定の読み取り位置に給送される。読み取りユニ
ット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画像デ
ータを読み取った後、読み取りが終了した原稿は給送ベ
ルト4および排送ローラ5によって排出される。さら
に、原稿セット検知センサ7によって原稿台2に次の原
稿があることを検知した場合、次原稿は前原稿と同様に
コンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給
送ベルト4および排送ローラ5は図4に示すように搬送
モータ26によって駆動される。
【0028】第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ
10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第
2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、
縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置
まで搬送される。読み取りユニット50によって読み取
られた画像データは、書き込みユニット57からのレー
ザ光によって感光体に書き込まれ、現像ユニット27を
通過することによってトナー像が形成される。転写紙は
感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送
されながら感光体15上のトナーが転写される。その
後、定着ユニット17によって転写紙に画像を定着さ
せ、排紙ユニット18によって後処理装置の排紙トレイ
19に排出される。
【0029】転写紙の両面に画像を形成する場合には、
各給紙トレイ8〜10から給紙され、作像された転写紙
を排紙トレイ19側に導かないで、経路切り換えのため
の分岐爪112を上側にセットすることによって一旦両
面給紙ユニット111に送り、当該ユニット111にス
トックする。その後、両面給紙ユニット111にストッ
クされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画
像を転写するために両面給紙ユニット111から縦搬送
ユニット14に送られて再給紙され、転写紙の裏面に画
像を形成した後、反転爪112を下側にセットし、排紙
トレイ19に導く。このように転写紙の両面に画像を形
成する場合に、両面給紙ユニット111は使用される。
【0030】感光体15、搬送ベルト16、定着ユニッ
ト17、排紙ユニット18および現像ユニット27はメ
インモータ25(図4)によって駆動され、各給紙ユニ
ット11〜13はメインモータ25の駆動力を各々給紙
クラッチ22,23,24によって伝達制御される。縦
搬送ユニット14はメインモータ25の駆動力を中間ク
ラッチ21によって伝達制御される。
【0031】1.1.2 操作部 図2は操作部30を示す図である。同図において、操作
部30には、液晶タッチパネル(ディスプレイ)31、
テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキ
ー34、モードクリアキー35および初期設定キー38
が設けられており、液晶タッチパネル31にはモード設
定用機能キー37、部数および画像形成装置の状態を示
すメッセージなどが表示される。
【0032】図3は操作部30の液晶タッチパネル31
の表示の一例を示す図である。同図からわかるようにオ
ペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタ
ッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転
する。また、例えば変倍を行うときの変倍値などのよう
に機能の詳細を指定しなければならない場合は、キーに
タッチすることで詳細機能の設定画面が表示される。こ
のように液晶タッチパネルは、ドット表示装置を使用し
ているため、そのときの最適な表示をグラフィカルに行
うことが可能になっている。
【0033】1.1.3 制御構成 図4はメインコントローラを中心に制御装置を示したも
のである。同図においてメインコントローラ20は画像
形成装置全体を制御するもので、メインコントローラ2
0には、オペレータに対する表示、オペレータからの機
能設定入力制御を行うための操作部30、スキャナの制
御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、および画像
メモリからの作像を行う制御などを行う画像処理ユニッ
ト(IPU)49、原稿自動送り装置(ADF)1など
の分散制御装置が接続されている。各分散制御装置とメ
インコントローラ20とは、必要に応じて機械の状態、
動作指令のやり取りを行っている。また、紙搬送等に必
要なメインモータ25および搬送モータ26、並びに各
種クラッチ21〜24も接続されている。
【0034】1.2 動作 以下、大略前述のように構成された画像形成装置におけ
る画像を読み取って感光体の記録面上に潜像を形成する
までの動作について説明する。なお、ここでいう潜像と
は、感光体面上に画像を光情報に変換して照射すること
によって生じる電位分布のことである。
【0035】読み取りユニット50は、原稿を載置する
コンタクトガラス6と光学走査系で構成され、光学走査
系は露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、C
CDイメージセンサ54、第2ミラー55および第3ミ
ラー56などからなっている。露光ランプ51および第
1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定さ
れ、第2ミラー55および第3ミラー56は図示しない
第2キャリッジ上に固定されている。原稿を読み取る際
には、光路長が変化しないように第1キャリッジと第2
キャリッジとは2対1の相対速度で機械的に走査され
る。この光学走査系は図示しないスキャナ駆動モータに
よって駆動される。
【0036】原稿画像はCCDイメージセンサ54によ
って読み取られ、光信号から電気信号に変換されて処理
される。レンズ53およびCCDイメージセンサ54を
図2において左右方向に移動させると画像倍率を変化さ
せることができる。すなわち、指定された倍率に対応し
てレンズ53およびCCDイメージセンサ54の図にお
いて左右方向の位置が設定される。
【0037】書き込みユニット57はレーザ出力ユニッ
ト58、結像レンズ59およびミラー60で構成され、
レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源である
レーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転
するポリゴンミラーが設けられている。
【0038】レーザ出力ユニット58から照射されるレ
ーザ光は、前記定速回転するポリゴンミラーによって偏
向され、結像レンズ59を通ってミラー60で折り返さ
れ、感光体面上に集光されて結像する。偏向されたレー
ザ光は感光体15が回転する方向と直交する所謂主走査
方向に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタ6
4によって出力された画像信号のライン単位の記録を行
う。そして、感光体の回転速度と記録密度に対応した所
定の周期で主走査を繰り返すことによって感光体面上に
画像、すなわち静電潜像が形成される。
【0039】このように書き込みユニット57から出力
されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射され
るが、図示しない感光体15の一端近傍のレーザ光の照
射位置に主走査同期信号を発生するビームセンサが配さ
れている。このビームセンサから出力される主走査同期
信号に基づいて主走査方向の画像記録タイミングの制
御、および後述する画像信号の入出力用の制御信号の生
成が行われる。
【0040】1.3 画像処理ユニット 画像処理ユニット(IPU)49の構成について図5を
参照して説明する。
【0041】露光ランプ51から照射された照明光は原
稿面に照射されて原稿面で反射する。その反射光は図示
しない結像レンズによって結像され、CCDイメージセ
ンサ54の受光面に入射して光電変換され、A/Dコン
バータ61によってディジタル信号に変換される。ディ
ジタル信号に変換された画像信号はシェーディング補正
部62でシェーディング補正がなされた後、画像処理部
63においてMTF補正、γ補正などが行われる。変倍
部72を経由した画像信号は、変倍率に合わせて拡大縮
小され、セレクタ64に送られる。セレクタ64では、
書き込みγ補正部71または画像メモリコントローラ6
5のいずれかに画像信号の送り先が選択される。書き込
みγ補正部71を経由した画像信号は、作像条件に合わ
せて書き込みγが補正され、書き込みユニット57に送
られる。
【0042】画像メモリコントローラ65とセレクタ6
4間は双方向に画像信号を入出力可能な構成となってい
る。図5には明示していないが、画像処理ユニット49
には、読み取り部50から入力される画像データ以外に
も外部から供給される画像データも処理できるように複
数のデータの入出力の選択を行う機能も設けられてい
る。なお、前記外部から供給される画像データとは、例
えばパーソナルコンピュータなどのデータ処理装置出力
されるデータである。したがって、入力信号としてはス
キャナで読み取ったものの他に、外部機器からの入力信
号も含まれる。また、画像処理ユニット49は画像メモ
リコントローラ65などへの設定や、読み取り部50お
よび書き込み部57の制御を行うCPU68や、CPU
68のプログラムやデータを格納するROM69および
RAM70を備えている。なお、CPU68は画像メモ
リコントローラ65を介して画像メモリ66のデータの
書き込みおよび読み出しを行うことができる。また、こ
れらの各部はI/Oポート67を介して外部との通信を
行うようになっており、画像データ73の入出力はI/
Oポート67を介して行われる。
【0043】1.4 記憶装置 1.4.1 構成 図6は図5におけるメモリコントローラ65と画像メモ
リ66の内部構成を詳細に示すブロック図であり、本発
明における記憶手段の個々の記憶部(記憶装置)の詳細
を示している。同図において、メモリコントローラ65
のデータ入出力制御部650は、入力データセレクタ6
51、画像合成部652、1次圧縮/伸張部653、出
力データセクタ654、及び2次圧縮/伸張部655を
備えている。これらの各部への制御データの設定はCP
U68によって行われる。図5におけるアドレス及びデ
ータは画像データに対するものを示しており、CPU6
8に接続されるデータ及びアドレスは図示していない。
【0044】画像メモリ66は1次及び2次記憶装置6
61,662からなる。1次記憶装置661はメモリの
指定した領域へのデータ書き込みまたは画像出力時のメ
モリの指定した領域からのデータ読み出しが画像データ
の入力/出力次に要求されるデータ転送速度に略同期し
て行えるようにDRAM等の高速アクセスが可能なメモ
リを使用する。また、1次記憶装置661は処理を行う
画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像
データの入出力を同時に実行可能なメモリコントローラ
とのインターフェイス部を備えている。
【0045】2次記憶装置662は大容量の不揮発メモ
リであり、入力された画像の合成やソーティング、及び
データ蓄積に用いられる。1次記憶装置661が画像デ
ータの処理を行うために十分な容量を有し、かつ、不揮
発性のものであれば2次記憶装置662へのデータの入
出力は行う必要がない。また、2次記憶装置662が画
像入出力時に要求されるデータ転送速度に略同期してデ
ータの書き込み/読み出しが可能であれば、2次記憶装
置662への直接のデータの書き込み/読み出しは可能
である。このような場合には、1次、2次の区別なくデ
ータの処理を行うことが可能となる。
【0046】2次記憶装置662が画像入出力時に要求
されるデータ転送速度に略同期してデータの書き込み/
読み出しが可能でない場合、例えば2次記憶装置662
にハードディスクや光磁気ディスク等の記憶媒体を使用
した場合でも、2次記憶装置662へのデータの入出力
については1次記憶装置661を介在させることによっ
て2次記憶装置662のデータ転送能力に応じて処理す
ることが可能になる。
【0047】1.4.2 アプリケーションに対応した
記憶装置の使用例 各アプリケーションにおける1次記憶装置661と2次
記憶装置662の具体的な使用例としては、例えば次の
ようになる。
【0048】(1)コピーアプリケーションにおける1
部コピー 1部コピーの場合は、まず、読取ユニット(スキャナ)
50から画像データは1次記憶装置661に入力され
る。そして、ほぼ同タイミングで書き込みユニット57
(作像装置)に出力するが、同時に2次記憶装置662
に読み取った画像データは保存される。正常に作像が終
了すれば、2次記憶装置662に保存されたデータは使
用されずに消去されるが、ジャム発生などの場合は、2
次記憶装置662から画像データを読み取ることによ
り、ジャム発生後の読取ユニット50からの画像読取は
不要となる。
【0049】(2)コピーアプリケーションにおけるソ
ーティング(複数部コピー) 2部以上のコピーの場合は、まず、読取ユニット(スキ
ャナ)50から画像データは1次記憶装置661に入力
される。1部目のコピーは前記(1)の場合と同様に1
次記憶装置661から書き込みユニット(作像装置)5
7に出力されるが、同時に2次記憶装置662にも読み
取ったデータは保存される。2部目以降の画像データは
2次記憶装置662から1次記憶装置661に転送さ
れ、1次記憶装置661から作像装置側に出力する。こ
れによって2部目以降のコピーについてはスキャナによ
る読み取りが不要となる。必要部数のコピーが終了する
と、その時点で2次記憶装置662に保存されていた画
像データは消去される。
【0050】(3)スキャナ(読み取りユニット)から
の画像蓄積 スキャナ(読み取りユニット)50からの画像データは
1次記憶装置661を介して2次記憶装置662に保存
される。この場合は、意図的な消去を行わない限り、画
像データは保存されたままとなる。
【0051】(4)外部入力装置からの印刷 外部入力装置、例えばパーソナルコンピュータから画像
(印刷)データが入力され、入力された画像データを印
刷する場合は、前記(1)及び(2)におけるスキャナ
からの読み取りデータが外部入力装置からの転送データ
になるだけで同様の処理となる。
【0052】(5)外部入力装置からの画像蓄積 この場合は、入力元がスキャナかパーソナルコンピュー
タなどの外部入力装置であり画像データが読み取りデー
タか外部入力装置からの転送データかの違いだけで、前
記(3)と同様である。
【0053】(6)蓄積画像の印刷 前記(3)及び(5)で蓄積された画像を印刷する場合
には、2次記憶装置662から1次記憶装置661に画
像データを転送し、1次記憶装置661から作像装置側
に画像データを出力することによって画像形成が実行さ
れる。
【0054】1.4.3 メモリコントローラの動作 メモリコントローラ65の動作としては、例えば以下の
ようになる。なお、ここでは、2次記憶装置662が画
像入出力時に要求されるデータ転送速度に略同期してデ
ータの書き込み/読み出しができない場合の例である。
【0055】(1)画像入力(画像メモリへの保存) 入力データセレクタ651は複数のデータのうちから、
画像メモリ66(1次記憶装置661)への書き込みを
行う画像データの選択を行う。入力データセレクタ65
1によって選択された画像データは画像合成部652に
供給され、必要に応じて画像合成が行われる。画像合成
部652で処理された画像データは、1次圧縮/伸張部
653でデータ圧縮され、圧縮後のデータが1次記憶装
置661に書き込まれる。1次記憶装置661に書き込
まれたデータは必要に応じて2次圧縮/伸張部655で
さらに圧縮された後、2次記憶装置662に保存され
る。
【0056】(2)画像出力(画像メモリからの読み出
し) 画像出力時は、1次記憶装置661に記憶されている画
像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次
記憶装置661に格納されている場合には、1次圧縮/
伸張部653で1次記憶装置661からの画像データの
伸張を行い、伸張後のデータ、もしくは伸張後のデータ
と入力データとの画像合成を画像合成部652で行い、
画像合成後のデータを出力データセレクタ654で選択
して出力する。出力対象となる画像が2次記憶装置66
2に格納されている場合には、2次記憶装置662に格
納されている出力対象となる画像データを2次圧縮/伸
張部655で伸張し、伸張後のデータを1次記憶装置6
61に書き込んでから、書き込んだ画像データを1次記
憶装置661から画像データを読み出し、前述の動作を
行って出力データセレクタ654から画像データを出力
する。
【0057】1.5 複数の記憶装置を使用する場合の
記憶装置の割り付け 図7は複数の記憶装置を使用して画像データを取り扱う
ときの一例を示すブロック図である。図では記憶装置
1、記憶装置2で示す第1及び第2の記憶装置700
a,700bの各々の内部構成は図6で示した記憶装置
600である。なお、図6の記憶装置では、入力データ
セレクタ651は複数の画像データのうちから選択され
る画像データを1つの記憶装置66に接続すればよいの
でデータ入出力制御部に包括されているが、図7に示し
た例では、2個の記憶装置700a,700bが設けら
れているので、どちらかの記憶装置に接続するための割
り付け機能が付加され、データ入出力制御部から独立し
た構成として示している。
【0058】すなわち、この例では、記憶装置700は
第1及び第2の記憶装置700a,700bと、入力デ
ータセレクタ701と、出力データセレクタ702と、
第1及び第2の異常検出部707a,707bとから基
本的に構成されている。第1の記憶装置700aは図で
はデータ入出力制御部1、1次記憶部:1、2次記憶
部:1でそれぞれ示す第1のデータ入出力制御部704
a、第1の1次記憶部705a、第2の1次記憶部70
6aからなり、同様に第2の記憶装置700bは、図で
はデータ入出力制御部2、1次記憶部:2、2次記憶
部:2でそれぞれ示す第2のデータ入出力制御部704
b、第1の2次記憶部705b、第2の2次記憶部70
6bからなる。
【0059】第1のデータ入出力制御部704aと第1
の1次及び2次記憶部705a,706aはそれぞれデ
ータバスとアドレスバスによって接続され、第2のデー
タ入力制御部704bと第2の1次及び2次記憶部70
5b,706bもそれぞれデータバスとアドレスバスに
よって接続されている。前記第1の異常検出部707a
は第1のデータ入出力制御部704aに接続され、第1
の記憶装置700aの異常を検出し、前記第2の異常検
出部707bは第2のデータ入出力制御部704bに接
続され、第2の記憶装置700bの異常を検出する。入
力データセレクタ701は入力された複数のデータのう
ちの1つを選択して第1及び第2のデータ入出力制御部
704a,704bにそれぞれ独立に出力する。出力デ
ータセレクタ702は第1または第2のデータ入出力制
御部704a,704bから独立にデータを受け取り、
それぞれ出力する。
【0060】1.6 異常時の処理 この構成では、第1または第2の異常検出部707a,
707bで記憶装置700a,700bの異常を検出す
ると、画像形成装置の使用を禁止する。すなわち、図8
のフローチャートに示すように、CPU68は、まず、
第1の異常検出部707aで第1の記憶装置700aが
異常かどうかをチェックし(ステップ801)、異常で
あれば画像形成装置の動作を禁止して使用不可の状態と
する(ステップ802)。もし、ステップ801のチェ
ックで第1の記憶装置700aが正常であれば、ステッ
プ803で第2の記憶装置700bが異常かどうかをチ
ェックする。そして、異常であればステップ802で画
像形成装置の動作を禁止して使用不可の状態し、異常を
検出しなければ画像形成装置の動作を許容し、使用可能
の状態とする(ステップ804)。なお、このような処
理手順はソフトウエアとしてあらかじめROM69に書
き込まれている。
【0061】2.第2の実施形態 2.1 概説 この実施形態は、第1の実施形態における第1および第
2のデータ入出力制御部704a,70abに第1およ
び第2の記憶装置700a,700bの蓄積ファイルを
検出する第1および第2の蓄積ファイル検出部をそれぞ
れ接続し、第1および第2の記憶装置に蓄積されたファ
イルを検出し、この蓄積ファイルに基づいて記憶装置に
異常が生じたときの画像形成装置の使用の可否を決定し
ようとするものである。その他の各構成は第1の実施形
態における1.1から1.5までの項において説明した
ものと同等なので、ここでの説明は省略する。以下、同
等とみなせる各部には同一の参照符号を付し、重複は省
略する。
【0062】2.2 システム構成 本実施形態のシステム構成を図9に示す。この図9のシ
ステム構成は、第1の実施形態における図7のシステム
構成において、第1の実施形態における第1および第2
のデータ入出力制御部704a,704bに第1および
第2の記憶装置700a,700bの蓄積ファイルを検
出する第1および第2の蓄積ファイル検出部703a,
703bをそれぞれ接続したもので、他の各部は図7と
同一である。この例では、蓄積ファイル検出部703
a,703bで第1、第2の各々の記憶装置700a,
700bに蓄積ファイルがあるかどうかを検出するよう
にしている。ここでいうファイルとは、1つのアプリケ
ーションからデータ入力(出力)実行要求があってから
データ入力(出力)実行完了通知を受けるまでの画像デ
ータの集合を表す。
【0063】2.3 異常時の処理 図10は、この実施形態における異常時の処理の処理手
順を示すフローチャートである。この処理では、第1お
よび第2の異常検出部707a,707bのいずにも異
常が検出されなかった場合には(ステップ1001,1
002でいずれもNo)、そのまま正常にこの処理を終
了し、異常が検出された場合には、その記憶装置700
a,700bに蓄積ファイルがあるかどうかをチェック
する(ステップ1003)。そして、蓄積ファイルが存
在しなければ画像形成装置の使用を許可して動作を行わ
せ、蓄積ファイルが存在しれば画像形成装置の動作を禁
止して使用不可の状態とする。
【0064】3.第3の実施形態 3.1 概説 この実施形態は、記憶装置の異常状態に応じてジョブの
実行を行うか禁止するかを設定するものである。なお、
本実施形態の各構成はジョブの実行を行うかどうかを設
定する手段および蓄積ファイル検出部を除いて前記第1
の実施形態における1.1から1.5までの項において
説明したものと同等なので、ここでの説明は省略する。
以下、同等とみなせる各部には同一の参照符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0065】3.2 システム構成 本実施形態のシステム構成を図11に示す。この図11
のシステム構成は、第1の実施形態における図7のシス
テム構成において、図9の第2の実施形態と同様に蓄積
ファイル検出部703a,703bを設けるとともに、
入力データセレクタ(入力記憶装置割り付け部)701
の前段と出力データセレクタ(出力記憶装置割り付け
部)の後段702に当たる部分にジョブ禁止部708を
設けたもので、異常検出部707a,707bからの検
知信号がジョブ禁止部708、入力データセレクタ70
1および出力データセレクタ702に入力するようにな
っている。その他の各部は図7と同一である。なお、第
1の実施形態では、図6における入力データセレクタ6
51は複数のデータのうちから選択されるデータが1つ
の記憶装置に接続されるため、データ入出力部に包含さ
れていたが、この実施形態における入力データセレクタ
701は2個の記憶装置700a,700bがあるため
に、どちらかの記憶装置700a,700bに接続する
ための割り付け(割り当て)機能を備えた割り付け(割
り当て)装置でもある。同様に、出力データセレクタ7
02についても出力データは2個の記憶装置700a,
700bと接続されることになる。
【0066】3.3 異常時の処理 図12は記憶装置使用可否を決定する処理手順を示すフ
ローチャートである。この処理では、画像形成装置への
入出力要求があると(ステップ1201)、第1の記憶
装置700aの使用可否状態を第1の異常検知手段70
7aによって調べ(ステップ1202)、第1の記憶装
置700aが使用可能かどうかチェックする(ステップ
1203)。使用可能であればステップ1206で使用
可能に設定する。一方、ステップ1203で第1の記憶
装置700aが使用不能であれば、第2の記憶装置70
0bが使用可否状態を第2の異常異検知手段707bに
よって調べ(ステップ1204)、第2の記憶装置70
0bが使用可能かどうかチェックする(ステップ120
5)。そして、使用可能であれば第2の記憶装置700
bを使用できるようにし(ステップ1206)、使用不
可であれば第2の記憶装置700bの使用も不可とする
(ステップ1207) すなわち、この処理は、画像形成装置への入出力要求が
あると、記憶装置に対する異常検知手段707c,70
7dの使用可否の結果を調べ、いずれか1つでも正常な
記憶装置があった場合には、その正常な記憶装置に画像
データの格納先を割り付け、当該記憶装置に画像データ
を格納させる。
【0067】この処理を実行要求しているジョブが非フ
ァイル蓄積型ジョブであるかどうかに限定すると、図1
3のフローチャートに示すような処理になる。すなわ
ち、この処理では、データ入出力要求があると(ステッ
プ1301)、第1の記憶装置700aの異常状態を調
べ結果を保持する(ステップ1302,1303,13
04)。次いで、第2の記憶装置700bの異常状態を
調べ、結果を保持する(ステップ1305,1306,
1307)。ステップ1304および/またはステップ
1007で異常が見つかった場合、第1および第2の両
記憶装置700a,700bで共に異常であれば(ステ
ップ1308でYes)、使用不可とするが(ステップ
1311)、どちらか一方の記憶装置が正常であれば
(ステップ1309)、ステップ1310で実行要求ジ
ョブが蓄積ファイル型かどうかを調べ、蓄積ファイル型
のものであれば、使用不可とし(ステップ1311)、
蓄積ファイル型のものでなければ使用可能とする(ステ
ップ1312)。また、記憶装置がすべて正常であれば
(ステップ1309)、当然、使用可能とする(ステッ
プ1312)。なお、蓄積ファイル型か否かは蓄積ファ
イル検出部703a,703bの検出結果による。この
ように蓄積型ファイル型のものかどうかで記憶装置の使
用の可否を決定するのは、テンポラリ記憶手段的に使用
し得る非ファイル蓄積型ジョブに限定することによっ
て、以降のジョブ開始時に行われる「記憶装置割り付
け」に対する影響をなくすようにしたためである。ま
た、ここでは、記憶装置700a,700bの異常状態
を調べているが、当然、両記憶装置700a,700b
の2次記憶部706a,706bの異常状態も含まれ
る。
【0068】この処理では、実行要求ジョブが蓄積ファ
イル型(ステップ1310でYes)であれば使用不可
(ステップ1311)としていたが、記憶装置の異常を
検出したとき、蓄積ファイル型のジョブである場合には
動作を抑制するように制御することもできる。この処理
手順を図14のフローチャートに示す。この処理手順は
図13のフローチャートのステップ1310の実行ジョ
ブが蓄積ファイル型かどうかを判定するステップの後に
使用を抑制する処理ステップ1413を挿入したもの
で、ステップ1401から1412までの各ステップは
図13におけるステップ1301から1312までのス
テップと同様である。なお、両フローチャートにおいて
対応するステップの下2桁の数字を同じにして、対応関
係を明確にした。この図14のフローチャートでは、ス
テップ1410で実行要求ジョブが蓄積ファイル型であ
れば、ステップ1413で記憶装置の使用を抑制させ
る。
【0069】また、印刷実行ジョブがファイルマージ印
刷かどうかを判断して記憶装置の使用可否を決定するよ
うにすることもできる。この処理手順を図15に示す。
この処理手順は、図13のフローチャートにおけるステ
ップ1310の判定処理に代えてステップ1510とし
て実行要求ジョブがファイルマージ印刷かどうかを判定
し、ファイルマージ印刷であれば記憶装置の使用を不可
とし(ステップ1511)、ファイルマージ印刷でなけ
れば記憶装置を使用可能とする(ステップ1512)。
これにより、ファイルマージ印刷時に記憶装置の異常に
よりマシンダウンすることを回避し、事前に不具合を発
生を防止することができる。
【0070】なお、ステップ1501からステップ15
12までの各ステップはステップ1510の判定処理を
除いて図13におけるステップ1301から1312ま
でのステップと同様である。また、両フローチャートに
おいて対応するステップの下2桁の数字を同じにして、
対応関係を明確にした。
【0071】さらに、図14の処理におけるステップ1
413の使用抑制処理に代えて、もしくは使用抑制の処
理内容をさらに具体的に図16のフローチャートに示す
ように実行要求を処理する回数を制限する処理とするこ
ともできる。すなわち、いずれか一方の記憶装置が正常
である場合(ステップ1609でNo)、実行要求ジョ
ブが蓄積ファイルであるかどうかを判定する(ステップ
1610)。蓄積ファイルでなければ当該記憶装置を使
用可能とし(ステップ1612)、蓄積ファイルであれ
ばステップ1613で蓄積回数をインクリメント(ステ
ップ1613)し、規定回数を越えた時点(ステップ1
614)で使用不可とする(ステップ1611)。この
ように処理する理由は以下の通りである。
【0072】一般的にファイル蓄積時に記憶させる記憶
装置の割り付けは、複数の記憶装置がすべて正常に動作
するということを前提に決定されているが、複数の記憶
装置のうちのいくつかに異常な記憶装置が存在する場合
には、ファイル蓄積時に記憶させる記憶装置の割り付け
の最適性が必ずしも保証されない。そこで、このような
状態下で引き続きファイル蓄積を行っていくと、ファイ
ル使用時の最適化率が徐々に低下していき、メモリリソ
ースの利用効率の低下および作像の生産性の低下が予想
される。また、一旦、ファイルが蓄積されてしまうと、
そのファイルが削除されるまで、メモリリソースの利用
効率の低下が避けられなくなる。そこで、このように処
理することによって記憶装置の異常状態発生時のマシン
ダウンに伴う稼働率や生産性、あるいはメモリリソース
の利用効率の低下を極力防止している。
【0073】なお、ステップ1601からステップ16
12までの各ステップはステップ1510の判定処理を
除いて図14におけるステップ1401から1412ま
でのステップと同様である。また、両フローチャートに
おいて対応するステップの下2桁の数字を同じにして、
対応関係を明確にした。
【0074】また、これまで説明した実施形態では、記
憶装置を2つ備えた例であるが、当然これ以上の個数の
記憶装置を備えたものにおいても適用可能であることは
言うまでもない。
【0075】4.第4の実施形態 4.1 画像形成装置の概略構成 機械的構成は図1に示した前述の第1の実施形態と同等
なので、説明は省略する。
【0076】4.1.1 操作部 図17は操作部30を示す図である。同図において、操
作部30には、液晶タッチパネル(ディスプレイ)3
1、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリン
トキー34、モードクリアキー35および初期設定キー
38が設けられており、液晶タッチパネル31にはモー
ド設定用機能キー37、部数および画像形成装置の状態
を示すメッセージなどが表示される。
【0077】図18は操作部30の液晶タッチパネル3
1の表示の一例を示す図である。同図からわかるように
オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーに
タッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反
転する。また、例えば変倍を行うときの変倍値などのよ
うに機能の詳細を指定しなければならない場合は、キー
にタッチすることで詳細機能の設定画面が表示される。
このように液晶タッチパネルは、ドット表示装置を使用
しているため、そのときの最適な表示をグラフィカルに
行うことが可能になっている。
【0078】4.1.2 制御構成および動作 制御構成は図4に示した前述の第1の実施形態と同等に
構成され、第1の実施形態と同様に動作するので、説明
は省略する。
【0079】4.2 画像処理ユニット 画像処理ユニット(IPU)49の構成について図19
を参照して説明する。画像処理ユニット49は、この実
施形態では、前述の図5に示した第1の実施形態とは、
連結I/F48をメモリコントローラ65のデータバス
に接続した点が異なるだけで、その他の構成は同等に構
成されている。
【0080】すなわち、連結I/F48は画像情報の送
受信のため、メモリコントローラ65のデータバスに接
続され、データの入出力が可能な構成になっている。画
像形成装置間のデータ転送速度に応じて画像情報は画像
メモリ66を介して転送される。画像出力時にはメモリ
コントローラ65から画像メモリ66に画像データを格
納した後、画像形成装置間のデータ転送速度に応じて順
次画像メモリ66からデータを読み出して、連結I/F
48にデータを転送する。画像入力時には連結I/F4
8から転送される画像データを画像メモリ66に格納し
た後、画像メモリ66からメモリコントローラ65を介
して装置内部で画像データの処理を行う。この構成によ
り、画像形成装置の機能の制約を受けることなく連結動
作の実現が可能になる。その他、特に説明しない各部は
前述の第1の実施形態と同等に構成され、同様に動作す
るので、ここでの説明は省略する。
【0081】4.4 記憶装置 記憶装置の構成は図6に示した前述の第1の実施形態と
同等に構成され、アプリケーションに対応した記憶装置
の使用及びメモリコントローラの動作も第1の実施形態
と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0082】4.5 複数の記憶装置を使用する場合の
記憶装置の割り付け 図20は複数の記憶装置を使用して画像データを取り扱
うときの一例を示すブロック図である。図では記憶装置
1、記憶装置2で示す第1および第2の記憶装置700
a,700bの各々の内部構成は図6で示した記憶装置
600である。図では、2個の記憶装置で説明するが、
3個以上の場合においても拡張可能である。なお、図6
の記憶装置では、入力データセレクタ651は複数の画
像データのうちから選択される画像データを1つの記憶
装置(画像メモリ)66に接続すれば良いのでデータ入
出力制御部に包括されているが、図7に示した例では、
2個の記憶装置700a,700bが設けられているの
で、どちらかの記憶装置に接続するための割り付け機能
を有する割り付け装置でもある。同様に、出力データセ
レクタ702についても、出力データは2個の記憶装置
700a,700bと接続されることになる。
【0083】すなわち、この例では、記憶装置600は
第1および第2の記憶装置700a,700bと、入力
データセレクタ701と、出力データセレクタ702と
から基本的に構成されている。第1の記憶装置700a
は、図ではデータ入出力制御部1、1次記憶部:1、2
次記憶部:1としてそれぞれ示した第1のデータ入出力
制御部704a、第1の1次記憶部705a、第2の1
次記憶部706aからなり、同様に第2の記憶装置70
0bは、図ではデータ入出力制御部2、1次記憶部:
2、2次記憶部:2としてそれぞれ示した第2のデータ
入出力制御部704b、第1の2次記憶部705a、第
2の2次記憶部705bからなる。第1のデータ入出力
制御部704aと第1の1次および2次記憶部705
a,706aはそれぞれデータバスとアドレスバスによ
って接続され、第2のデータ入出力制御部704bと第
2の1次および2次記憶部705b,706bもそれぞ
れデータバスとアドレスバスによって接続されている。
【0084】4.6 記憶装置の動作 以下、ブロック図、フローチャートに基づき、本実施形
態における画像形成装置の記憶装置の動作について説明
する。
【0085】本実施形態では、簡単のためアプリケーシ
ョンとして、コピーアプリケーション(非蓄積)、プリ
ンタアプリケーション(非蓄積)、画像蓄積/印刷アプ
リケーション(蓄積)について、各々記憶装置が計3個
ある場合に付いて説明するが、さらにアプリケーション
が拡張された場合でも同様である。
【0086】図21、図22は、各アプリケーション毎
に記憶装置が割り付けられている状態を示す。図21で
は、コピーアプリケーション、プリンタアプリケーショ
ン、画像蓄積アプリケーションの各アプリケーションの
総記憶容量は全て同一であることを示しており、図22
では、アプリケーション毎に総記憶容量が異なっている
ことを示している。蓄積用のアプリケーションの場合
は、総容量が大きいほど、蓄積できる画像データが大量
になるため、大容量が望ましく、コピーアプリケーショ
ンやプリンタアプリケーションの場合は、一時的に大容
量を使用しても、アプリケーションからの要求が終了す
れば、画像データは開放されるため、蓄積用アプリケー
ションよりは記憶総容量を必要としない。
【0087】4.6.1 異常時の処理 図23は異常時の処理手順を示すフローチャートであ
る。なおここでは、特に具体的なアプリケーションを示
さない。
【0088】処理が開始されると、先ず記憶装置(2次
記憶装置)へのデータ入力要求があるか否かを判定する
(ステップ2301)。データ入力がなければ、以下の
処理をスキップして終了する。一方、データ入力があれ
ば、ステップ2302で要求パラメータよりどのアプリ
ケーションからの要求かを調べる。次にステップ230
3で、要求してきたアプリケーションの記憶装置の状態
を調べて、正常な場合には、要求してきたアプリケーシ
ョンの記憶装置に割り付けて処理を終了する(ステップ
2309)。異常な場合には、アプリケーション1から
アプリケーション3まで順番に正常かどうかを判定して
(ステップ2304,2305,2306,230
7)、正常な記憶装置があれば、ステップ2310で、
その記憶装置に割り付けた後に処理を終了する。なお、
割り付ける記憶装置が見つからなかった場合は、記憶装
置への割付を行わないで処理を終了する(ステップ23
08)。
【0089】その際、故障したアプリケーションが例え
ばコピーアプリケーションであった場合、図24のフロ
ーチャートに示すようにステップ2305の後段で、故
障していない記憶装置を使用しているアプリケーション
が非蓄積用のアプリケーションか、蓄積用のアプリケー
ションかを調べる(ステップ2311)。そして、非蓄
積用のアプリケーションの記憶装置の場合には、その記
憶装置に割り付けて処理を終了する(ステップ231
0)。なお、この実施形態の場合は、プリンタアプリケ
ーションが非蓄積用のアプリケーションのため、コピー
アプリケーションはプリンタアプリケーションの記憶装
置を使用することになる。
【0090】一方、故障したアプリケーションが画像蓄
積/印刷アプリケーションであった場合、図25のフロ
ーチャートに示すようにステップ2305の後段で、故
障していない記憶装置を使用しているアプリケーション
が非蓄積用のアプリケーションか、蓄積用のアプリケー
ションかを調べ(ステップ2311)、さらに、全ての
記憶装置の状態と、その記憶装置を使用するアプリケー
ションが非蓄積用のアプリケーションかどうかを調べ
て、割付用の記憶装置候補を全て見つけ出す(ステップ
2312)。全ての記憶装置の状態と、その記憶装置を
使用するアプリケーションが非蓄積用のアプリケーショ
ンかどうかを調べ終えたところで、割付記憶装置候補の
中から最も総記憶容量の大きい記憶装置を見つけて割付
記憶装置に決定する(ステップ2313,2314)。
なお、割り付ける記憶装置が見つからなかった場合は、
記憶装置への割付を行わないで処理を終了する(ステッ
プ2308)。
【0091】本実施形態の場合は、コピーアプリケーシ
ョン、プリンタアプリケーション共に非蓄積用のアプリ
ケーションの記憶装置が使用可能であるが、図22に示
したようにコピーアプリケーションで使用する記憶装置
の方が総記憶容量が大きいため、記憶装置割付手段はコ
ピーアプリケーション側の記憶装置を使用することにな
る。
【0092】さらに、故障したアプリケーションが画像
蓄積/印刷アプリケーションであった場合、前述のよう
に割付記憶装置候補の中から最も総記憶容量の大きい記
憶装置コピーアプリケーションで使用している記憶装置
を一時的に使用する場合について図26のフローチャー
トを参照して説明する。なお、この処理では、図25の
フローチャートに示した処理に対してステップ2314
までは同等であり、ステップ2314の後段からこの処
理特有のステップとなるので、ステップ2314までの
処理手順について、すなわち、コピーアプリケーション
の使用する記憶装置に割り付けるまでの説明は省略す
る。
【0093】そこで、ステップ2314で、画像蓄積ア
プリケーションがコピーアプリケーション用の記憶装置
に画像を蓄積する場合には、蓄積する画像データ毎にカ
ウントし(ステップ2315)、コピーアプリケーショ
ンの記憶装置に画像を蓄積する。そして、前記カウント
値がある一定以上になったところで(ステップ231
6)新たな画像蓄積を禁止して、記憶装置への割付は失
敗として処理を終了する(ステップ2318)。ここで
いう一定以上のカウント値としては、固定値もしくは、
使用する記憶装置の総容量に対する比率(例えば10
%)で求める値などが考えられる。
【0094】このように構成すると、コピー、FAX、
プリンタ等の複数の各アプリケーションに対して、1つ
ずつ記憶装置が割り当てられていた場合に記憶装置が故
障したとき、割り当てられていたアプリケーションが使
用できなくなる。そこで、一時的に他のアプリケーショ
ンで使用している記憶装置を使用することにより、継続
的にそのアプリケーションが使用可能となる。
【0095】また、非蓄積のアプリケーション、例えば
コピーアプリケーション等であれば、そのアプリケーシ
ョンが未使用時には記憶装置の空き容量は十分に確保で
きているため、記憶装置が故障したアプリケーションが
使用する場合でも、容量が不足することを避けることが
可能となる。
【0096】また、非蓄積用の記憶装置が複数存在する
場合には、空き容量の多い記憶装置に割り当てることに
より、割り当てられた記憶装置の容量が不足する事態を
避けることが可能となる。
【0097】さらに、蓄積用のアプリケーションが、一
時的に他の記憶装置に画像を蓄積する場合、無制限に蓄
積していった場合、一時的に使用されている側のアプリ
ケーションの空き記憶容量が少なくなる事を未然に防ぐ
ことができる。
【0098】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、異常検知手段により複数の記憶手段のうち少なく
とも1つが異常であることを検知したときには、禁止手
段は画像形成装置の動作を禁止するので、複数のメモリ
共有資源を複数のアプリケーションで同時に使用する場
合に、記憶手段のどれか1つでも異常や故障が発生した
ときに、画像形成装置の全動作を停止し、異常がないと
きにはシステムとして最適の動作を行うことができる。
これによって、記憶手段の異常に対応して効率的に処理
を行うことが可能な画像形成装置を提供することができ
る。
【0099】請求項2記載の発明によれば、異常検知手
段により記憶手段のうち少なくとも1つが異常であるこ
とを検知し、かつ、異常を検知した記憶手段中に蓄積フ
ァイル検知手段によって蓄積ずみファイルの存在が検知
されたときには、禁止手段は画像形成装置の動作を禁止
するので、、記憶手段の異常に対応して効率的に処理を
行うことが可能な画像形成装置を提供することができ
る。
【0100】請求項3記載の発明によれば、異常検知手
段の検知結果に応じて使用する記憶部を割り付ける割り
付け手段と、異常検知手段の検知結果に応じてジョブの
実行を禁止するジョブ禁止部とを備えているので、記憶
手段に異常が生じた場合でも適切な動作が保証され、記
憶手段の異常に対応して効率的に処理を行うことが可能
な画像形成装置を提供することができる。
【0101】請求項4記載の発明によれば、異常検知手
段によって記憶部の異常を検出したときに、割り付け手
段は正常に動作可能な記憶部がある場合には、当該記憶
部に使用する記憶部を割り付け、ジョブを実行させるの
で、複数の記憶手段のうち1つでも正常に機能する記憶
装置があれば、画像形成装置の動作を停止させることな
く画像形成装置を使用可能な状態にすることができる。
これにより、記憶手段の不具合に起因するマシンダウン
を最小限に済ますことができ、記憶手段の異常に対応し
て効率的に処理を行うことが可能な画像形成装置を提供
することができる。
【0102】請求項5記載の発明によれば、実行させる
ジョブは記憶手段に対する非ファイル蓄積型ジョブなの
で、以降のジョブ開始時に行われる記憶手段の割り付け
に与える影響をなくすることができる。
【0103】請求項6記載の発明によれば、割り付け手
段は、異常検知手段によって少なくとも1つの前記記憶
部の異常を検出したときに、当該異常な記憶部の状態が
解除されるまでファイルの蓄積を行うジョブの実行を抑
制するので、蓄積されるファイルの偏りの発生を防止す
ることができ、これによって、記憶手段の異常に対応し
て効率的に処理を行うことが可能な画像形成装置を提供
することが可能となる。
【0104】請求項7記載の発明によれば、ジョブの実
行の抑制は、複数のファイルを同時選択し一括印刷を行
うファイルマージ印刷実行時、指定したファイルの中に
異常であると検知された記憶部に記憶されたファイルが
存在していたときに、そのファイルが存在するジョブの
実行を禁止するので、事前に不具合の発生を防止するこ
とgができ、これによって記憶手段の異常に対応して効
率的に処理を行うことが可能な画像形成装置を提供する
ことができる。
【0105】請求項8記載の発明によれば、ジョブの実
行の抑制は、記憶部に画像データを蓄積するファイル蓄
積ジョブの実行回数を制限することにより行われるの
で、記憶手段の異常発生時のマシンダウンに伴う稼働
率、生産性、あるいは記憶手段の利用効率の低下を極力
防止することができる。これによって記憶手段の異常に
対応して効率的に処理を行うことが可能な画像形成装置
を提供することができる。
【0106】請求項9記載の発明によれば、記憶割付手
段は各アプリケーション毎に1組の記憶手段を選択する
場合に、記憶装置異常検出手段によって、1組の記憶装
置の異常が検出されたときには、一時的に記憶装置割付
手段は他の記憶手段を選択するので、継続的にそのアプ
リケーションが使用可能となる。
【0107】請求項10記載の発明によれば、一時的に
割り付けられる記憶装置を非蓄積用の記憶装置とするの
で、容量が不足することを避けることが可能となる。
【0108】請求項11記載の発明によれば、一時的に
割り付けられる記憶装置は、故障していない非蓄積用の
記憶装置のうち、総記憶容量の最も大きい記憶装置を選
択するので、割り当てられた記憶装置の容量が不足する
事態を避けることが可能となる。
【0109】請求項12記載の発明によれば、蓄積用の
記憶装置が故障した場合に、一時的に他の記憶装置を使
用するときには、蓄積できる画像数を制限するので、一
時的に使用されている側のアプリケーションの空き記憶
容量が少なくなることを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置を
示す概略構成図である。
【図2】図1の画像処理装置の操作部を示す図である。
【図3】図2の操作部の液晶タッチパネルの表示状態を
示す図である。
【図4】図1の画像処理装置の制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図5】図4の画像処理ユニットの詳細を示すブロック
図である。
【図6】図5におけるメモリコントローラと画像メモリ
のシステム構成を詳細に示すブロック図である。
【図7】複数の記憶装置を使用する場合の画像メモリの
システム構成を示すブロック図である。
【図8】第1の実施形態における記憶装置の使用の可否
を決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係る画像メモリのシステム構
成を示すブロック図である。
【図10】第2の実施形態における記憶装置の使用の可
否を決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態に係る画像メモリのシステム
構成を示すフローチャートである。
【図12】第3の実施形態における記憶装置の使用の可
否を決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第3の実施形態において実行要求ジョブが蓄
積ファイル型かどうかに応じて記憶装置の使用の可否を
決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施形態において実行要求ジョブが蓄
積ファイル型かどうかに応じて記憶装置の使用の可否と
使用の抑制を決定する処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図15】第3の実施形態において実行要求ジョブがフ
ァイルマージ印刷かどうかに応じて記憶装置の使用の可
否を決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施形態において実行要求ジョブがフ
ァイルマージ印刷かどうかに応じて記憶装置の使用の可
否と記憶装置への蓄積回数を決定する処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図17】第4の実施形態における画像処理装置の操作
部を示す図である。
【図18】図17の操作部の液晶タッチパネルの表示状
態を示す図である。
【図19】第4の実施形態における画像処理ユニットの
詳細を示すブロック図である。
【図20】第4の実施形態における複数の記憶装置を使
用する場合の画像メモリのシステム構成を示すブロック
図である。
【図21】各アプリケーション毎に記憶装置が割り付け
られている状態を示す図である。
【図22】各アプリケーション毎に記憶装置が割り付け
られている状態を示す図である。
【図23】異常時の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図24】異常時の処理手順の他の例を示すフローチャ
ートである。
【図25】異常時の処理手順のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図26】異常時の処理手順のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】 20 メインコントローラ 30 操作部 49 画像処理ユニット(IPU) 63 画像処理部 65 メモリコントローラ 66 画像メモリ 68 CPU 69 ROM 70 RAM 600 記憶装置 650 データ入出力制御部 651,701 入力データセレクタ 652 画像合成部 653 1次圧縮/伸張部 654,702 出力データセレクタ 655 2次圧縮/伸張部 661 1次記憶装置 662 2次記憶装置 700a 第1の記憶装置 700b 第2の記憶装置 703a 第1の蓄積ファイル検出部 703b 第2の蓄積ファイル検出部 704a 第1のデータ入出力制御部 704b 第2のデータ入出力制御部 705a 第1の1次記憶部 705b 第2の1次記憶部 706a 第1の2次記憶部 706b 第2の2次記憶部 707a 第1の異常検出部 707b 第2の異常検出部 708 ジョブ禁止部
フロントページの続き (72)発明者 木崎 修 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 道家 教夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 服部 康広 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AP07 AQ06 HN22 HS01 HV02 HV44 2H027 EK03 GA20 ZA07 5C073 AB02 BA06 BB04 BB07 CD07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号に基づいて作像手段
    により画像を形成する画像形成装置において、 1以上の画像入力手段と、 この画像入力手段から入力された1以上の画像信号を記
    憶する1次記憶部、及びこの1次記憶部に入力された画
    像信号を保存する2次記憶部を含む画像記憶部を2組以
    上有する記憶手段と、 前記各記憶手段の異常を検知する異常検知手段と、 この異常検知手段の検知結果に応じて、画像形成装置の
    動作を禁止する禁止手段と、を備え、前記禁止手段は、
    前記異常検知手段により前記記憶手段のうち少なくとも
    1つが異常であることを検知したときには、前記動作を
    禁止することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像信号に基づいて作像手段
    により画像を形成する画像形成装置において、 1以上の画像入力手段と、 この画像入力手段から入力された1以上の画像信号を記
    憶する1次記憶部、及びこの1次記憶部に入力された画
    像信号を保存する2次記憶部を含む画像記憶部を2組以
    上有する記憶手段と、 前記各記憶手段の異常を検知する異常検知手段と、 前記各記憶手段に蓄積済みのファイルの存在を調べる蓄
    積ファイル検知手段と、 前記異常検知手段と前記蓄積ファイル検知手段のそれぞ
    れの検知結果に応じて画像形成装置の動作を禁止する禁
    止手段と、を備え、前記禁止手段は、前記異常検知手段
    により前記記憶手段のうち少なくとも1つが異常である
    ことを検知し、かつ、異常を検知した記憶手段中に前記
    蓄積ファイル検知手段によって蓄積ずみファイルの存在
    が検知されたときには、前記動作を禁止することを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像信号に基づいて作像手段
    により画像を形成する画像形成装置において、 1以上の画像入力手段と、 この画像入力手段から入力された1以上の画像信号を記
    憶する1次記憶部、及びこの1次記憶部に入力された画
    像信号を保存する2次記憶部を含む画像記憶部を2組以
    上有する記憶手段と、 前記各記憶手段の異常を検知する異常検知手段と、 この異常検知手段の検知結果に応じて使用する前記記憶
    部を割り付ける割り付け手段と、 前記異常検知手段の検知結果に応じてジョブの実行を禁
    止するジョブ禁止手段と、を備えていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記割り付け手段は、前記異常検知手段
    によって前記記憶部の異常を検出したときに、正常に動
    作可能な記憶部がある場合には、当該記憶部に使用する
    記憶部を割り付け、前記ジョブを実行させることを特徴
    とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ジョブは前記記憶手段に対する非フ
    ァイル蓄積型ジョブであることを特徴とする請求項4記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記割り付け手段は、前記異常検知手段
    によって少なくとも1つの前記記憶部の異常を検出した
    ときに、当該異常な記憶部の状態が解除されるまでファ
    イルの蓄積を行うジョブの実行を抑制することを特徴と
    する請求項3記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記ジョブの実行の抑制は、複数のファ
    イルを同時選択し一括印刷を行うファイルマージ印刷実
    行時、指定したファイルの中に異常であると検知された
    記憶部に記憶されたファイルが存在していたときに、そ
    のファイルが存在するジョブの実行を禁止することによ
    り行われることを特徴とする請求項6記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ジョブの実行の抑制は、前記記憶部
    に画像データを蓄積するファイル蓄積ジョブの実行回数
    を制限することにより行われることを特徴とする請求項
    6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 入力された画像信号に基づいて作像手段
    により画像を形成する画像形成装置において、 1つ以上の画像入力手段と、 画像入力手段から入力された少なくとも1つ以上の画像
    信号を記憶するための1次記憶部と、1次記憶部に入力
    された画像信号を保存するための2次記憶部から構成さ
    れる記憶装置を少なくとも2組以上有する記憶手段と、 前記各記憶装置の異常状態を検知する記憶装置異常検出
    手段と、 前記各記憶装置の未使用記憶領域の容量を算出する未使
    用記憶領域算出手段と、ジョブ開始時に、前記複数の記
    憶装置のうち、どの記憶装置に割り当てるかを選択する
    記憶装置割付手段とを備え、 前記記憶割付手段は各アプリケーション毎に1組の記憶
    手段を選択する場合に、前記記憶装置異常検出手段によ
    って、1組の記憶装置の異常が検出されたときには、一
    時的に記憶装置割付手段は他の記憶手段を選択すること
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 一時的に割り付けられる記憶装置は、
    非蓄積用の記憶装置とすることを特徴とする請求項9記
    載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 一時的に割り付けられる記憶装置は、
    故障していない非蓄積用の記憶装置のうち、総記憶容量
    の最も大きい記憶装置を選択することを特徴とする請求
    項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 蓄積用の記憶装置が故障した場合に
    は、一時的に他の記憶装置を使用する場合に於いて、蓄
    積できる画像数を制限することを特徴とする請求項9記
    載の画像形成装置。
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