JP2001028674A - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置および画像形成装置

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JP2001028674A
JP2001028674A JP11200977A JP20097799A JP2001028674A JP 2001028674 A JP2001028674 A JP 2001028674A JP 11200977 A JP11200977 A JP 11200977A JP 20097799 A JP20097799 A JP 20097799A JP 2001028674 A JP2001028674 A JP 2001028674A
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JP11200977A
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English (en)
Inventor
Junji Ukegawa
順治 受川
Yasuhiro Hattori
康広 服部
Osamu Kizaki
修 木崎
Michio Doke
教夫 道家
Hajime Yamazaki
一 山▲崎▼
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記憶手段を共有資源として複数のアプ
リケーションで同時に使用する場合に記憶手段の運用を
考慮して効率的に画像処理を行なう。 【解決手段】 記憶領域割付手段は複数ある記憶手段の
うち1つのみ、または、各記憶手段に対して領域分割し
て画像信号を割り付ける。この割り付けは、データ入力
要求があるか否かを判定し、データ入力要求がある場合
には、記憶手段の制御方式を決定する(S102)。記
憶手段の制御方法が決定したら、その結果を元に各2次
記憶装置706a,706bの空き容量を調べて、2次
記憶装置706a,706bの割付先を決定する(S1
03)。割付先が決定したら(S104)、割り付けら
れた記憶装置を取得し(S105)、割付を実行するた
めの前処理として、記憶装置にパラメータを設定し(S
106)、全ての準備が完了したら、データ入力実行準
備完了通知を行い(S107)、実行要求があった時点
でデータ入力動作を実行する(S109)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された1以上
の画像信号を記憶し、入力された画像信号もしくは記憶
した画像信号から画像形成に必要が信号を処理を行なう
画像処理装置およびその画像処理装置を使用した画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、コピー機能、プリンタ機能、スキ
ャン画像データの蓄積および印刷機能、ファクシミリ機
能などを複合的に備えた所謂デジタル複写器とも称され
る画像形成装置が普及してきている。この種の装置で
は、入力された画像情報を一旦メモリに格納し、読み出
し要求に応じて読み出して所定もしくは所望の画像形成
を行うようになっている。
【0003】このようにメモリに画像情報を一旦格納
し、読み出して使用することから、共有資源たるメモリ
を複数のアプリケーションで同時に使用することもあ
る。このような場合のメモリ管理方法として例えば特開
平10−74163号公報、特開平7−175916号
公報、あるいは特開平7−273957号公報などに開
示された技術が公知である。
【0004】このうち、特開平10−74163号公報
には、コピーアプリケーションに加え、プリンタアプリ
ケーションやFAXアプリケーションなどの複数のアプ
リケーションと、複写機を構成する各部を機能単位で共
有資源として管理し、1つの共有資源を複数のアプリケ
ーションで同時に使用する際の調停を行うシステムコン
トローラ部とを有するデジタル複写機において、共有資
源の1つとして配置されたメモリユニットとメモリユニ
ットに対する入出力制御を行うメモリコントローラを備
え、システムコントローラが複数のアプリケーションで
メモリコントローラ及びメモリユニットを同時に使用す
るときに調停を行うように構成されている。これによ
り、メモリユニットを共有資源として扱えるようにし
て、装置のコスト低減及びメモリの有効利用を図ること
ができるという効果を得ている。
【0005】また、特開平7−175916号公報に
は、該当する機能が必要とするメモリ容量と現在のメモ
リの空き容量とを比較し、前者の方が大きい場合、未使
用機能のファイルを一時的に外部記憶装置に退避させる
ことによって機能実行のためにメモリ容量を大幅に増や
すことなく各機能を並行して処理できるようにした技術
が開示されている。
【0006】さらに、特開平7−273957号公報に
は、FAX送受信機能、LAN送受信機能、電子ソート
複写機能、画像登録及び画像検索機能毎にページメモリ
部の記憶容量を配分した記憶エリアを設定し、各機能毎
の記憶エリアの使用情況を記憶して、使用情況に応じて
各機能毎の記憶容量の配分内容を変更するようにした技
術が開示されている。この技術によれば、種々の機能に
対してページメモリ部を共有して使用する場合、各機能
の利用情況に応じてページメモリの利用領域を変更する
ことが可能となりページメモリの有効利用が図られると
いう効果を得ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術はいずれ
もコピー機能、プリンタ機能、スキャン画像データの蓄
積および印刷機能、ファクシミリ機能などを複合的に備
えた画像形成装置において、共有資源としてメモリを複
数のアプリケーションで同時に使用する場合の管理方法
に関するものである。しかし、これらの公知技術では、
メモリ(記憶手段)は単数であり、共有するメモリが複
数個存在する場合のメモリ管理方法もしくはメモリ管理
方式についてはまったく言及されていない。また、これ
らの管理方向について言及されたものがない以上、当然
のこととして記憶手段が複数存在する場合に複数のジョ
ブの保存先の記憶装置の割り付けについての開示もまっ
たくされていない。
【0008】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たもので、その目的は、複数の記憶手段を共有資源とし
て複数のアプリケーションで同時に使用する場合に記憶
装置の運用を考慮して効率的に画像処理を行なえる画像
処理装置を提供することにある。
【0009】また、他の目的は、このような画像処理装
置を備え、効率よく画像形成が可能な画像形成装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、第1の手段は、入力された画像信号に基づいて
画像を形成するための画像処理を行なう画像処理装置に
おいて、入力された1以上の画像信号を記憶する1次記
憶部、およびこの1次記憶部に入力された画像信号を保
存する2次記憶部を含む画像記憶部を2組以上有する記
憶手段と、前記各記憶手段の2次記憶部を複数の記憶領
域に分割し、アプリケーション毎に所定の領域に割り付
ける記憶領域割付手段と、ジョブ開始時に前記複数記憶
手段のうち、どの記憶手段に割り当てるかを選択する選
択手段とを備え、前記記憶領域割付手段は、前記画像信
号を蓄積する記憶領域を、複数ある記憶手段のうち1つ
のみ、または、各記憶手段に対して領域分割して割り付
けるように構成した。
【0011】これにより、入力画像を蓄積する記憶領域
が1つの記憶手段に割り付けられた場合、例えば、蓄積
済みの複数画像を作像装置に出力しようとしたときに
は、必ず同一の記憶手段側に蓄積画像が存在するために
複数の記憶手段を占有することがなくなる。その結果、
マルチジョブが可能となる。一方、入力画像を蓄積する
記憶領域が複数の記憶手段に分割して割り付けられた場
合には、例えば、記憶領域に蓄積されている画像を作像
装置に出力中に他の記憶領域を使って入力画像を蓄積す
るといったマルチジョブが可能となる。これらの記憶領
域の割付方法を複数持つことにより、ユーザーの使用形
態に合わせて、最も生産性のよい使用が可能となる。
【0012】第2の手段は、第1の手段において、前記
記憶領域割付手段は、前記複数の記憶手段間での蓄積画
像データの転送が行えない場合には、前記画像信号を蓄
積する記憶領域を1つの記憶手段に割り付けるようにし
た。
【0013】すなわち、複数の記憶装置に蓄積された複
数の蓄積画像を合成して作像装置に出力する際、例え
ば、第1の記憶手段の第1の蓄積画像と第2の記憶手段
の第2の蓄積画像の合成を行うときに、第1の記憶手段
と第2の記憶手段との間で物理的に画像データの転送が
できない場合には、画像の合成が行えなくなる。そこで
このような場合には、あらかじめ蓄積領域を固定的に1
つの記憶手段に割り当てることによって、蓄積画像が複
数の記憶手段に分散されることを避ける。その結果、画
像の合成が必ず行えるようになる。
【0014】第3の手段は、第1の手段において、前記
記憶領域毎に未使用記憶領域の容量を算出する算出手段
をさらに設け、前記記憶領域割付手段が複数の記憶手段
に領域分割して割り付ける際、1つの記憶手段の記憶領
域に複数の入力画像を蓄積途中に未使用記憶領域が無く
なった場合には、他の記憶手段の記憶領域に割り付けを
切り替えるか否かを選択できる構成とした。
【0015】これにより、入力された画像を蓄積途中に
未使用記憶領域が無くなった場合でも、複数ある他の記
憶手段に割り付けを切り替えないと、1つの記憶手段に
割り付けられるため、蓄積画像を作像装置を使って出力
しようとしたとき、複数の記憶手段を占有することが無
くなる。その結果、出力途中に他のジョブが動作を行え
るようになり、マルチジョブが可能となる。一方、蓄積
途中に未使用記憶領域が無くなった場合に、複数ある他
の記憶手段に割り付けを切り替えると、途中でジョブを
中断する必要が無くなり、蓄積時の生産性が向上する。
このように蓄積途中に未使用領域が無くなった場合の割
り付けの切替方式を複数持つことにより、ユーザーの使
用形態に合わせて、最も生産性のよい使用が可能とな
る。
【0016】第4の手段は、第1の手段において、前記
複数の記憶手段間での蓄積画像データの転送が行えない
場合には、前記選択手段は、他の記憶手段の記憶領域に
は割り付けを切り替えないように構成した。
【0017】これにより、複数の記憶装置に蓄積された
複数の蓄積画像を合成して作像装置に出力する際、例え
ば、第1の記憶手段の第1の蓄積画像と第2の記憶手段
の第2の蓄積画像の合成を行うときに、第1の記憶手段
と第2の記憶手段との間で物理的に画像データの転送が
できない場合には、画像の合成が行えなくなる。そこで
このような場合には、複数の蓄積領域がある場合でも、
蓄積する記憶手段を1つの記憶手段に割り当てることに
よって、蓄積画像が複数の記憶装置に分散されることを
避ける。その結果、画像の合成が必ず行えるようにな
る。
【0018】第5の手段は、第1の手段において、複数
の蓄積画像を合成して、新たに作成した画像を作像し、
前記2次記憶部に保存する場合には、前記記憶領域割付
手段は、前記2次記憶部の非蓄積エリアに割り付けるよ
うに構成した。
【0019】このように構成することにより、画像の合
成を行う場合に、非蓄積エリアを使用することによって
蓄積エリアを有効に活用でき、マルチジョブでさらに蓄
積エリアを使用する場合においても、空き容量を多く確
保できる。
【0020】第2の目的を達成するため、第6の手段
は、第1ないし第5のいずれかに記載に画像処理装置
と、前記画像形成を行うための作像手段とを備え、画像
処理を終えた画像データを作像装置から印字出力できる
ようにした。これにより、前記画像処理装置の画像処理
機能を備えた画像形成効率のよい画像形成装置を構成す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。
【0022】1.第1の実施形態 1.1 画像形成装置の概略構成 1.1.2 機械的構成 図1はこの実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成
図である。同図に示すように自動原稿送り装置(以下、
「ADF」と称する。)1の原稿台2に原稿の画像面を
下にして置かれた原稿束は、操作部30(図2)上のス
タートキー34が押下されると、最下位の原稿から給送
ローラ3および給送ベルト4によってコンタクトガラス
6上の所定の読み取り位置に給送される。読み取りユニ
ット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画像デ
ータを読み取った後、読み取りが終了した原稿は給送ベ
ルト4および排送ローラ5によって排出される。さら
に、原稿セット検知センサ7によって原稿台2に次の原
稿があることを検知した場合、次原稿は前原稿と同様に
コンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給
送ベルト4および排送ローラ5は図4に示すように搬送
モータ26によって駆動される。
【0023】第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ
10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第
2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、
縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置
まで搬送される。読み取りユニット50によって読み取
られた画像データは、書き込みユニット57からのレー
ザ光によって感光体に書き込まれ、現像ユニット27を
通過することによってトナー像が形成される。転写紙は
感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送
されながら感光体15上のトナーが転写される。その
後、定着ユニット17によって転写紙に画像を定着さ
せ、排紙ユニット18によって後処理装置の排紙トレイ
19に排出される。
【0024】転写紙の両面に画像を形成する場合には、
各給紙トレイ8〜10から給紙され、作像された転写紙
を排紙トレイ19側に導かないで、経路切り換えのため
の分岐爪112を上側にセットすることによって一旦両
面給紙ユニット111に送り、当該ユニット111にス
トックする。その後、両面給紙ユニット111にストッ
クされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画
像を転写するために両面給紙ユニット111から縦搬送
ユニット14に送られて再給紙され、転写紙の裏面に画
像を形成した後、反転爪112を下側にセットし、排紙
トレイ19に導く。このように転写紙の両面に画像を形
成する場合に、両面給紙ユニット111は使用される。
【0025】感光体15、搬送ベルト16、定着ユニッ
ト17、排紙ユニット18および現像ユニット27はメ
インモータ25(図4)によって駆動され、各給紙ユニ
ット11〜13はメインモータ25の駆動力を各々給紙
クラッチ22,23,24によって伝達制御される。縦
搬送ユニット14はメインモータ25の駆動力を中間ク
ラッチ21によって伝達制御される。
【0026】1.1.2 操作部 図2は操作部30を示す図である。同図において、操作
部30には、液晶タッチパネル(ディスプレイ)31、
テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキ
ー34、モードクリアキー35および初期設定キー38
が設けられており、液晶タッチパネル31にはモード設
定用機能キー37、部数および画像形成装置の状態を示
すメッセージなどが表示される。
【0027】図3は操作部30の液晶タッチパネル31
の表示の一例を示す図である。同図からわかるようにオ
ペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタ
ッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転
する。また、例えば変倍を行うときの変倍値などのよう
に機能の詳細を指定しなければならない場合は、キーに
タッチすることで詳細機能の設定画面が表示される。こ
のように液晶タッチパネルは、ドット表示装置を使用し
ているため、そのときの最適な表示をグラフィカルに行
うことが可能になっている。
【0028】1.1.3 制御構成 図4はメインコントローラを中心に制御装置を示したも
のである。同図においてメインコントローラ20は画像
形成装置全体を制御するもので、メインコントローラ2
0には、オペレータに対する表示、オペレータからの機
能設定入力制御を行うための操作部30、スキャナの制
御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、および画像
メモリからの作像を行う制御などを行う画像処理ユニッ
ト(IPU)49、原稿自動送り装置(ADF)1など
の分散制御装置が接続されている。各分散制御装置とメ
インコントローラ20とは、必要に応じて機械の状態、
動作指令のやり取りを行っている。また、紙搬送等に必
要なメインモータ25および搬送モータ26、並びに各
種クラッチ21〜24も接続されている。
【0029】1.2 動作 以下、大略前述のように構成された画像形成装置におけ
る画像を読み取って感光体の記録面上に潜像を形成する
までの動作について説明する。なお、ここでいう潜像と
は、感光体面上に画像を光情報に変換して照射すること
によって生じる電位分布のことである。
【0030】読み取りユニット50は、原稿を載置する
コンタクトガラス6と光学走査系で構成され、光学走査
系は露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、C
CDイメージセンサ54、第2ミラー55および第3ミ
ラー56などからなっている。露光ランプ51および第
1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定さ
れ、第2ミラー55および第3ミラー56は図示しない
第2キャリッジ上に固定されている。原稿を読み取る際
には、光路長が変化しないように第1キャリッジと第2
キャリッジとは2対1の相対速度で機械的に走査され
る。この光学走査系は図示しないスキャナ駆動モータに
よって駆動される。
【0031】原稿画像はCCDイメージセンサ54によ
って読み取られ、光信号から電気信号に変換されて処理
される。レンズ53およびCCDイメージセンサ54を
図2において左右方向に移動させると画像倍率を変化さ
せることができる。すなわち、指定された倍率に対応し
てレンズ53およびCCDイメージセンサ54の図にお
いて左右方向の位置が設定される。
【0032】書き込みユニット57はレーザ出力ユニッ
ト58、結像レンズ59およびミラー60で構成され、
レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源である
レーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転
するポリゴンミラーが設けられている。
【0033】レーザ出力ユニット58から照射されるレ
ーザ光は、前記定速回転するポリゴンミラーによって偏
向され、結像レンズ59を通ってミラー60で折り返さ
れ、感光体面上に集光されて結像する。偏向されたレー
ザ光は感光体15が回転する方向と直交する所謂主走査
方向に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタ6
4によって出力された画像信号のライン単位の記録を行
う。そして、感光体の回転速度と記録密度に対応した所
定の周期で主走査を繰り返すことによって感光体面上に
画像、すなわち静電潜像が形成される。
【0034】このように書き込みユニット57から出力
されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射され
るが、図示しない感光体15の一端近傍のレーザ光の照
射位置に主走査同期信号を発生するビームセンサが配さ
れている。このビームセンサから出力される主走査同期
信号に基づいて主走査方向の画像記録タイミングの制
御、および後述する画像信号の入出力用の制御信号の生
成が行われる。
【0035】1.3 画像処理ユニット 画像処理ユニット(IPU)49の構成について図5を
参照して説明する。
【0036】露光ランプ51から照射された照明光は原
稿面に照射されて原稿面で反射する。その反射光は図示
しない結像レンズによって結像され、CCDイメージセ
ンサ54の受光面に入射して光電変換され、A/Dコン
バータ61によってディジタル信号に変換される。ディ
ジタル信号に変換された画像信号はシェーディング補正
部62でシェーディング補正がなされた後、画像処理部
63においてMTF補正、γ補正などが行われる。変倍
部72を経由した画像信号は、変倍率に合わせて拡大縮
小され、セレクタ64に送られる。セレクタ64では、
書き込みγ補正部71または画像メモリコントローラ6
5のいずれかに画像信号の送り先が選択される。書き込
みγ補正部71を経由した画像信号は、作像条件に合わ
せて書き込みγが補正され、書き込みユニット57に送
られる。
【0037】画像メモリコントローラ65とセレクタ6
4間は双方向に画像信号を入出力可能な構成となってい
る。図5には明示していないが、画像処理ユニット49
には、読み取り部50から入力される画像データ以外に
も外部から供給される画像データも処理できるように複
数のデータの入出力の選択を行う機能も設けられてい
る。なお、前記外部から供給される画像データとは、例
えばパーソナルコンピュータなどのデータ処理装置出力
されるデータである。したがって、入力信号としてはス
キャナで読み取ったものの他に、外部機器からの入力信
号も含まれる。また、画像処理ユニット49は画像メモ
リコントローラ65などへの設定や、読み取り部50お
よび書き込み部57の制御を行うCPU68や、CPU
68のプログラムやデータを格納するROM69および
RAM70を備えている。なお、CPU68は画像メモ
リコントローラ65を介して画像メモリ66のデータの
書き込みおよび読み出しを行うことができる。また、こ
れらの各部はI/Oポート67を介して外部との通信を
行うようになっており、画像データ73の入出力はI/
Oポート67を介して行われる。
【0038】連結I/F48は画像情報の送受信のた
め、メモリコントローラ65のデータバスに接続され、
データの入出力が可能な構成になっている。画像形成装
置間のデータ転送速度に応じて画像情報は画像メモリ6
6を介して転送される。すなわち、画像出力時にはメモ
リコントローラ65から画像メモリ66に画像データを
格納した後、画像形成装置間のデータ転送速度に応じて
順次画像メモリ66からデータを読み出して、連結I/
F48にデータを転送する。画像入力時には連結I/F
48から転送される画像データを画像メモリ66に格納
した後、画像メモリ66からメモリコントローラ65を
介して装置内部で画像データの処理を行う。この構成に
より、画像形成装置の機能の制約を受けることなく連結
動作の実現が可能になる。
【0039】1.4 記憶装置 1.4.1 構成 図6は図5におけるメモリコントローラ65と画像メモ
リ66の内部構成を詳細に示すブロック図であり、本発
明における記憶手段の個々の記憶部(記憶装置)の詳細
を示している。同図において、メモリコントローラ65
のデータ入出力制御部650は、入力データセレクタ6
51、画像合成部652、1次圧縮/伸張部653、出
力データセクタ654、及び2次圧縮/伸張部655を
備えている。これらの各部への制御データの設定はCP
U68によって行われる。図5におけるアドレス及びデ
ータは画像データに対するものを示しており、CPU6
8に接続されるデータ及びアドレスは図示していない。
【0040】画像メモリ66は1次及び2次記憶装置6
61,662からなる。1次記憶装置661はメモリの
指定した領域へのデータ書き込みまたは画像出力時のメ
モリの指定した領域からのデータ読み出しが画像データ
の入力/出力次に要求されるデータ転送速度に略同期し
て行えるようにDRAM等の高速アクセスが可能なメモ
リを使用する。また、1次記憶装置661は処理を行う
画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像
データの入出力を同時に実行可能なメモリコントローラ
とのインターフェイス部を備えている。
【0041】2次記憶装置662は大容量の不揮発メモ
リであり、入力された画像の合成やソーティング、及び
データ蓄積に用いられる。1次記憶装置661が画像デ
ータの処理を行うために十分な容量を有し、かつ、不揮
発性のものであれば2次記憶装置662へのデータの入
出力は行う必要がない。また、2次記憶装置662が画
像入出力時に要求されるデータ転送速度に略同期してデ
ータの書き込み/読み出しが可能であれば、2次記憶装
置662への直接のデータの書き込み/読み出しは可能
である。このような場合には、1次、2次の区別なくデ
ータの処理を行うことが可能となる。
【0042】2次記憶装置662が画像入出力時に要求
されるデータ転送速度に略同期してデータの書き込み/
読み出しが可能でない場合、例えば2次記憶装置662
にハードディスクや光磁気ディスク等の記憶媒体を使用
した場合でも、2次記憶装置662へのデータの入出力
については1次記憶装置661を介在させることによっ
て2次記憶装置662のデータ転送能力に応じて処理す
ることが可能になる。1.4.2 アプリケーションに
対応した記憶装置の使用例各アプリケーションにおける
1次記憶装置661と2次記憶装置662の具体的な使
用例としては、例えば次のようになる。
【0043】(1)コピーアプリケーションにおける1
部コピー 1部コピーの場合は、まず、読取ユニット(スキャナ)
50から画像データは1次記憶装置661に入力され
る。そして、ほぼ同タイミングで書き込みユニット57
(作像装置)に出力するが、同時に2次記憶装置662
に読み取った画像データは保存される。正常に作像が終
了すれば、2次記憶装置662に保存されたデータは使
用されずに消去されるが、ジャム発生などの場合は、2
次記憶装置662から画像データを読み取ることによ
り、ジャム発生後の読取ユニット50からの画像読取は
不要となる。
【0044】(2)コピーアプリケーションにおけるソ
ーティング(複数部コピー) 2部以上のコピーの場合は、まず、読取ユニット(スキ
ャナ)50から画像データは1次記憶装置661に入力
される。1部目のコピーは前記(1)の場合と同様に1
次記憶装置661から書き込みユニット(作像装置)5
7に出力されるが、同時に2次記憶装置662にも読み
取ったデータは保存される。2部目以降の画像データは
2次記憶装置662から1次記憶装置661に転送さ
れ、1次記憶装置661から作像装置側に出力する。こ
れによって2部目以降のコピーについてはスキャナによ
る読み取りが不要となる。必要部数のコピーが終了する
と、その時点で2次記憶装置662に保存されていた画
像データは消去される。
【0045】(3)スキャナ(読み取りユニット)から
の画像蓄積 スキャナ(読み取りユニット)50からの画像データは
1次記憶装置661を介して2次記憶装置662に保存
される。この場合は、意図的な消去を行わない限り、画
像データは保存されたままとなる。
【0046】(4)外部入力装置からの印刷 外部入力装置、例えばパーソナルコンピュータから画像
(印刷)データが入力され、入力された画像データを印
刷する場合は、前記(1)及び(2)におけるスキャナ
からの読み取りデータが外部入力装置からの転送データ
になるだけで同様の処理となる。
【0047】(5)外部入力装置からの画像蓄積 この場合は、入力元がスキャナかパーソナルコンピュー
タなどの外部入力装置であり画像データが読み取りデー
タか外部入力装置からの転送データかの違いだけで、前
記(3)と同様である。
【0048】(6)蓄積画像の印刷 前記(3)及び(5)で蓄積された画像を印刷する場合
には、2次記憶装置662から1次記憶装置661に画
像データを転送し、1次記憶装置661から作像装置側
に画像データを出力することによって画像形成が実行さ
れる。
【0049】1.4.3 メモリコントローラの動作 メモリコントローラ65の動作としては、例えば以下の
ようになる。なお、ここでは、2次記憶装置662が画
像入出力時に要求されるデータ転送速度に略同期してデ
ータの書き込み/読み出しができない場合の例である。
【0050】(1)画像入力(画像メモリへの保存) 入力データセレクタ651は複数のデータのうちから、
画像メモリ66(1次記憶装置661)への書き込みを
行う画像データの選択を行う。入力データセレクタ65
1によって選択された画像データは画像合成部652に
供給され、必要に応じて画像合成が行われる。画像合成
部652で処理された画像データは、1次圧縮/伸張部
653でデータ圧縮され、圧縮後のデータが1次記憶装
置661に書き込まれる。1次記憶装置661に書き込
まれたデータは必要に応じて2次圧縮/伸張部655で
さらに圧縮された後、2次記憶装置662に保存され
る。
【0051】(2)画像出力(画像メモリからの読み出
し) 画像出力時は、1次記憶装置661に記憶されている画
像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次
記憶装置661に格納されている場合には、1次圧縮/
伸張部653で1次記憶装置661からの画像データの
伸張を行い、伸張後のデータ、もしくは伸張後のデータ
と入力データとの画像合成を画像合成部652で行い、
画像合成後のデータを出力データセレクタ654で選択
して出力する。出力対象となる画像が2次記憶装置66
2に格納されている場合には、2次記憶装置662に格
納されている出力対象となる画像データを2次圧縮/伸
張部655で伸張し、伸張後のデータを1次記憶装置6
61に書き込んでから、書き込んだ画像データを1次記
憶装置661から画像データを読み出し、前述の動作を
行って出力データセレクタ654から画像データを出力
する。
【0052】1.5 複数の記憶装置を使用する場合の
記憶装置の割り付け 図7は複数の記憶装置を使用して画像データを取り扱う
ときの一例を示すブロック図である。図では記憶装置
1、記憶装置2で示す第1および第2の記憶装置700
a,700bの各々の内部構成は図6で示した記憶装置
600である。図では、2個の記憶装置で説明するが、
3個以上の場合においても拡張可能である。なお、図6
の記憶装置では、入力データセレクタ651は複数の画
像データのうちから選択される画像データを1つの記憶
装置(画像メモリ)66に接続すれば良いのでデータ入
出力制御部に包括されているが、図7に示した例では、
2個の記憶装置700a,700bが設けられているの
で、どちらかの記憶装置に接続するための割り付け機能
を有する割り付け装置でもある。同様に、出力データセ
レクタ702についても、出力データは2個の記憶装置
700a,700bと接続されることになる。
【0053】すなわち、この例では、記憶装置600は
第1および第2の記憶装置700a,700bと、入力
データセレクタ701と、出力データセレクタ702と
から基本的に構成されている。第1の記憶装置700a
は、図ではデータ入出力制御部1、1次記憶部:1、2
次記憶部:1としてそれぞれ示した第1のデータ入出力
制御部704a、第1の1次記憶部705a、第2の1
次記憶部706aからなり、同様に第2の記憶装置70
0bは、図ではデータ入出力制御部2、1次記憶部:
2、2次記憶部:2としてそれぞれ示した第2のデータ
入出力制御部704b、第1の2次記憶部705a、第
2の2次記憶部705bからなる。第1のデータ入出力
制御部704aと第1の1次および2次記憶部705
a,706aはそれぞれデータバスとアドレスバスによ
って接続され、第2のデータ入出力制御部704bと第
2の1次および2次記憶部705b,706bもそれぞ
れデータバスとアドレスバスによって接続されている。
【0054】1.6 割り付け時の動作 以下、割り付け時の動作について説明する。この例は、
簡単のため記憶装置の数が2個の場合について説明する
が、前述のように3個以上の場合においても拡張可能で
ある。
【0055】図8は入力画像を不揮発メモリに蓄積する
記憶領域をアプリケーション3については第2の2次記
憶装置706bのみに割り付け、アプリケーション1お
よび2については第1よび第2の2次記憶装置706
a,706bの両者に記憶領域1および2として分割し
て割り付けた例を示す説明図である。また、図9はアプ
リケーション1,2,3について、第1および第2の記
憶装置706a 706bのそれぞれに記憶領域1,2
として分割して割り付けた例を示す説明図である。ま
た、図10はスキャナからの画像蓄積の場合の2次記憶
装置706a,706bへの割付制御手順を示すフロー
チャートである。なお、2次記憶装置への割り付けは、
1つのアプリケーションからの入力画像データが複数個
あった場合(1ジョブ複数画像)、1ジョブ当たりの2
次記憶装置への割り付けは同一の記憶装置に割り付ける
こととする。また、図8の第1の2次記憶装置706a
のアプリケーション3記憶領域は便宜上、使用記憶領域
を0とすることにより、共通のフローチャートで説明す
る。
【0056】処理が実行されると、まず記憶手段へのデ
ータ入力要求があるか否かを判定する(ステップS10
1)。データ入力がない場合には、以降の処理をスキッ
プして終了する。データ入力要求がある場合には、要求
されたパラーメータを分析し、記憶手段の制御方式を決
定する(ステップS102)。制御方法はパラメータ中
のデータサイズ、モード、保存の必要性等から記憶装置
内のリソースをどのように使用すればよいかを決定す
る。ステップS102で記憶手段の制御方法が決定した
ら、その結果を元に各2次記憶装置706a,706b
の状態(空き容量)を調べて、2次記憶装置706a,
706bの割付先を決定する(ステップS103)。図
11はこのステップS103のサブルーチンの内容、す
なわち、記憶装置の割付先を決定するフローチャートで
ある。
【0057】このサブルーチンでは、まず、ステップS
201で最初のジョブの割り付けがすでに終了している
かどうかをチェックし、割り付けが既に終了している場
合には、ステップS212に進む。一方、まだ最初の割
り付けが実行されていなければ、ステップS202に進
む。最初のジョブの割り付けの場合、第1の2次記憶装
置706aと第2の2次記憶装置706bが共に未使用
(ステップS202)または共に使用中(ステップS2
03)であれば、第1および第2の2次記憶装置706
a,706bの空き容量を調べて、空き容量の大きい方
の記憶装置に割り付ける(ステップS206)。
【0058】第1の2次記憶装置706aが未使用で、
第2の2次記憶装置706bが使用中の場合には(ステ
ップS204)、第1の2次記憶装置706aに記憶さ
せるだけの記憶容量があれば(0でなければ−ステップ
S207でYes)、第1の2次記憶装置700bに割
り付け(ステップS209)、空き容量がなければ(ス
テップS207でNo)、第2の2次記憶装置700b
に割り付ける。逆に、第2の2次記憶装置706bが未
使用で、第1の2次記憶装置706aが使用中の場合に
は(ステップS205でYes)、第2の2次記憶装置
706bの空き容量があれば(0でなければ)、第2の
2次記憶装置706bに割り付け(ステップS21
0)、空き容量がなければ第1の2次記憶装置706a
に割り付ける(ステップS209)。
【0059】以上、第1の2次記憶装置706aまたは
第2の2次記憶装置706bに割り当てたことを記憶し
ておき(ステップS211)、以降同一ジョブにおい
て、データ入力要求があった場合にはステップS201
の処理を実行し、以降はステップS212の処理が実行
される。
【0060】一方、既に最初の割り付けで第1の2次記
憶装置706aが割り付けられている場合、まだ、第1
の2次記憶装置706aに空き容量があれば、前回同様
第1の2次記憶装置706aに割り付けるが(ステップ
S213)、空き容量が無くなった場合には、第2の2
次記憶装置706bの空き容量を調べる(ステップS2
14)。そして、第2の2次記憶装置706bに空き容
量があれば、第2の2次記憶装置700bに割り付けを
変更するが(ステップS210)、空き容量がない場合
には、割り付けは不可能となり、記憶装置1に空きがで
きるまでは割り付け不可能となる。以下、最初の割り付
けが第2の2次記憶装置706b2の割り付けの場合も
同様である(ステップS215,S216,S21
0)。
【0061】このような手順を経て図10のステップS
103で記憶装置の割り付けが決定したら(ステップS
104)、割り付けられた記憶装置を取得する(ステッ
プS105)。取得することにより、割り付けられた記
憶装置は使用中になる。記憶装置を取得したら、実行す
るための前処理として、記憶装置にパラメータを設定し
(ステップS106)、全ての準備が完了したら、デー
タ入力実行準備完了通知を行う(ステップS107)。
データ入力実行準備完了通知後は、要求元からのデータ
入力実行要求を待つ(ステップS108)。そして、実
行要求があった時点でデータ入力動作を実行する(ステ
ップS109)。
【0062】次いで、データ入力実行状態を監視し(ス
テップS110)、終了したら後処理として記憶装置を
開放し(ステップS111)、最後にデータ入力完了通
知を行って、処理を終了する(ステップS112)。
【0063】このように制御すると、蓄積された画像デ
ータを作像装置に出力する際に、第1または第2の2次
記憶装置706a,706bのいずれか一方の記憶装置
に記憶領域が割り当てられていると、他の記憶装置に割
り付けられることがないので、第1および第2の2次記
憶装置706a,706bを同時に使用することがな
い。したがって、作像装置に出力中に2次記憶装置70
6a,706bの1つは必ず未使用状態になっているこ
とになる。そのため、同時に別の記憶領域を使ったジョ
ブを効率よく行えることになる。また、複数の記憶装置
に記憶領域が分割されて割り付けられている場合には、
上記画像入力中でも、他の画像入力ジョブが可能とな
る。
【0064】一般的に、画像の蓄積と、蓄積された画像
を印刷するジョブを多用する場合には、記憶領域を複数
の記憶装置に分散させた方がマルチ動作には有利とな
る。また、コピーアプリケーションを主に使用する場合
には、蓄積領域を1つの記憶装置に割り付けた方がマル
チ動作には有利となる。
【0065】このような記憶装置600に対する記憶領
域の割り付けは、ユーザもしくはサービスマンが選択で
きるモードを設定することにより容易に行える。
【0066】この第1の実施形態では、記憶装置600
に蓄積した画像を合成して作像装置に出力しようとした
場合、例えば第1の記憶装置700aの蓄積画像1と、
第2の記憶装置700bの蓄積画像2を合成して出力す
るケースが発生する。そのような場合には、図7のブロ
ック図に示した構成では、第1の記憶装置700aと第
2の記憶装置700bとの間に画像パスが存在しないた
め、画像合成が行えない。そこで、ハード的に記憶装置
間の画像合成を行うために、図12に示すような画像パ
ス710a,710bが必要となる。
【0067】そこで、前述の第1の実施形態における図
7に示したように、記憶装置間の画像パス710a,7
10bが存在しない場合には、図8に示したように蓄積
する記憶領域(アプリケーション3の記憶領域)を1つ
の記憶装置(第2の2次記憶装置706b)に割り付け
ることによって、画像データは1つの記憶装置に必ず蓄
積されることになり、これによって画像の合成も必ず行
えることになる。このときの制御手順を図13のフロー
チャートに示す。
【0068】この処置では、まず、記憶装置間の画像デ
ータの転送が可能かどうかをチェックし(ステップS4
01)、可能であれば、さらに蓄積する記憶装置の記憶
領域は1つのみの記憶装置への割り付けに設定されてい
るかどうかを確認する(ステップS402)。もし、設
定されていなければ、蓄積する記憶領域は複数の記憶装
置の割り付け方式に決定して(ステップS403)リタ
ーンし、1つのみ記憶装置に設定されていれば、蓄積す
る記憶領域は1つのみの記憶装置への割り付け方式に決
定する(ステップS404)。また、ステップS401
で記憶装置700a,700b間の転送が可能でなけれ
ば、1つの記憶装置に格納せざるを得ないので、ステッ
プS404で蓄積する記憶領域は1つのみの記憶装置の
割り付け方式に決定する。
【0069】2.第2の実施形態 図14に第2の実施形態における記憶装置割付先を決定
する制御手順を示す。なお、本実施形態では、同一ジョ
ブにおいて、既に最初の割り付けが終了している場合の
割付方法についてのみ説明することとし、それ以外は前
述の第1の実施形態の動作と同等であるため説明は省略
する。
【0070】この制御手順では、既に最初の割り付けが
終了していれば(ステップS301)、最初の割り付け
が第1の記憶装置700aか、第2の記憶装置700b
かを調べる(ステップS302)。そして、第1の記憶
装置700aの場合には(ステップS302でYe
s)、まだ第1の記憶装置700a(第1の2次記憶装
置706a)に空き容量があるかどうかを調べ(ステッ
プS303)、まだ空き容量がある場合には、第1の記
憶装置700a(第1の2次記憶装置706a)に割り
付けて(ステップSS309)、処理を終了する。ま
た、空き容量が無い場合には、まず第2の記憶装置70
0bに割り付けを切り替えてよいかどうかを調べて(ス
テップS304)、切替不可の場合には記憶装置への割
り付けを行わないで(ステップS311)処理を終了す
る。切替可の場合には、第2の記憶装置700b(第2
の2次記憶装置706b)の空き容量を調べて、空きが
ある場合には第2の記憶装置700b(第2の2次記憶
装置706b)に割り付け(ステップS310)、空き
がない場合には記憶装置への割り付けを行わないで(ス
テップS311)処理を終了する。
【0071】以下、最初の割り付けが第2の記憶装置7
00bの場合も同様で、ステップS306からステップ
S311までステップS303以降と同等の動作を行な
う。
【0072】この第2の実施形態で蓄積された画像デー
タを作像装置に出力する場合、ジョブ途中での記憶装置
の割付切替を禁止した場合には、結果、必ず1つのジョ
ブは1つの記憶装置に蓄積されているために、第1の実
施形態と同様、記憶装置を複数個使用することが無くな
る。また、ジョブ途中での記憶装置の割付切替を許可し
た場合には、画像蓄積途中に空き容量が無くなった場合
でもジョブを途中で中断することなく、もう一方の記憶
装置に蓄積が可能となる。
【0073】その他、特に説明しない各部は第1の実施
形態と同等に構成され、同等に機能する。
【0074】3.第3の実施形態 第2の実施形態と同様に蓄積した画像を合成して、作像
装置に出力しようとした場合、例えば第1の記憶装置7
00a(第1の2次記憶装置706a)の蓄積画像1
と、第2の記憶装置700b(第2の2次記憶装置70
6b)の蓄積画像2を合成して出力するケースが発生す
る。そのような場合には、前述の図7に示した例では、
第1の記憶装置700aと第2の記憶装置700bの間
の画像パスが存在しないため、画像合成が行えない。ハ
ード的に記憶装置間の画像合成を行うためには、前述の
図12に示すような画像パスが必要となる。
【0075】そこで、図7に示したようにハード構成で
記憶装置間に画像パスが存在しない場合には、蓄積途中
で未使用記憶領域が無くなった場合に、他の記憶装置の
記憶領域に割り付けを切り替えないようにする。これに
よって、必ず画像データはひとつの記憶装置に蓄積が可
能となり、画像の合成も必ず行える。
【0076】この処理を図15のフローチャートに示
す。この処理では、まず、記憶装置間の画像データ転送
は可能かどうかをチェックし(ステップS501)、可
能であれば、蓄積途中に未使用記憶領域が無くなった場
合は、他の記憶装置への割付切替が可に設定されている
かどうかをチェックする(ステップS502)。このチ
ェックで、割付切替が可に設定されていなければ、蓄積
途中に未使用記憶領域が無くなった場合は、他の記憶装
置への割付切替は可の割付方式に決定して(ステップS
503)処理を終える。一方、ステップS502で他の
記憶装置への割付切替が可に設定されていれば、蓄積途
中に未使用記憶領域が無くなった場合は、他の記憶装置
への割付切替は不可の割付方式に決定する(ステップS
504)。また、ステップS501で記録装置間の画像
データ転送が可能でなければ、割付切替はできないの
で、ステップS504に進み、他の記憶装置への割付切
替は不可の割付方式に決定する。
【0077】その他、特に説明しない各部は第1の実施
形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する
説明は省略する。
【0078】4.第4の実施形態 複数の蓄積画像を合成した新たな画像を作像装置に出力
する場合、前述の通り蓄積画像の合成は図6に示した1
次記憶装置661によって行われる。この場合も、前述
の(1)のコピーアプリケーションにおける1部コピー
で示したコピーアプリケーションの動作例で示すとお
り、作像装置に出力すると同時に、2次記憶装置662
へのデータ保存が必要となる。この場合、蓄積画像は、
蓄積の記憶領域に保存されているが、合成された画像デ
ータは出力が終了すれば保存の必要が無くなるため非蓄
積の記憶領域に保存する。これによって、蓄積の記憶領
域を合成画像に使用する必要が無くなり、例えば蓄積画
像の合成途中に、新たに画像蓄積のジョブが発生したと
きでも、蓄積の未使用記憶領域を最大限確保でき、途中
で空き容量が無くなるのを防ぐことが可能となる。
【0079】その他、特に説明しない各部は第1の実施
形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する
説明は省略する。
【0080】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、記憶領域割付手段は、画像信号を蓄積する記憶領
域を複数ある記憶手段のうち1つのみ、または、各記憶
手段に対して領域分割して割り付けるので、不揮発に蓄
積する記憶領域に対して複数の領域の割り付けを行うこ
とができるので、使用者のニーズに合わせて、記憶装置
の運用効率を向上させることが可能となる。
【0081】請求項2記載の発明によれば、複数の記憶
手段間での蓄積画像データの転送が行えない場合には、
記憶領域割付手段は画像信号を蓄積する記憶領域を1つ
の記憶手段に割り付けるので、記憶手段のハード的な制
約があった場合においても最適な記憶領域の割付が行え
る。
【0082】請求項3記載の発明によれば、記憶領域毎
に未使用記憶領域の容量を算出する算出手段をさらに備
え、記憶領域割付手段は複数の記憶手段に領域分割して
割り付ける際、1つの記憶手段の記憶領域に複数の入力
画像を蓄積途中に未使用記憶領域が無くなった場合に
は、他の記憶手段の記憶領域に割り付けを切り替えるか
否かを選択するので、1つの記憶手段でメモリMAXが
発生した場合に他の記憶手段への割り付けを選択するこ
とができ、使用者のニーズに合わせて、記憶手段の運用
効率を向上させることが可能となる。
【0083】請求項4記載の発明によれば、複数の記憶
手段間での蓄積画像データの転送が行えない場合には、
選択手段は他の記憶手段の記憶領域には割り付けを切り
替えないので、記憶手段のハード的な制約があった場合
に最適な記憶領域の割り付けが行える。
【0084】請求項5記載の発明によれば、複数の蓄積
画像を合成して新たに作成した画像を作像し、2次記憶
部に保存する場合には、記憶領域割付手段は2次記憶部
の非蓄積エリアに割り付けるので、記憶装置の空き容量
を効率的に確保することが可能となる。
【0085】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5記載の効果を奏することが可能な画像形成装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置を
示す概略構成図である。
【図2】図1の画像処理装置の操作部を示す図である。
【図3】図2の操作部の液晶タッチパネルの表示状態を
示す図である。
【図4】図1の画像処理装置の制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図5】図4の画像処理ユニットの詳細を示すブロック
図である。
【図6】図5におけるメモリコントローラと画像メモリ
のシステム構成を詳細に示すブロック図である。
【図7】複数の記憶装置を使用する場合の画像メモリの
システム構成を示すブロック図である。
【図8】入力画像を不揮発メモリに蓄積する記憶領域を
1つのアプリケーションについては一方の記憶装置のみ
に割り付けた例を示す説明図である。
【図9】入力画像を不揮発メモリに蓄積する記憶領域を
各アプリケーションについて2つの記憶装置に分割して
割り付けた例を示す説明図である。
【図10】スキャナからの画像蓄積の場合の記憶装置へ
の割付制御手順を示すフローチャートである。
【図11】図10におけるステップS103のサブルー
チンの内容である記憶装置の割付先を決定する制御手順
を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係る画像メモリのシステム
構成を示すブロック図である。
【図13】1つのアプリケーションに対して蓄積する記
憶領域を1つの記憶装置に割り付ける場合の制御手順を
示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態における記憶手段の割付先を
決定する制御手順を示すフローチャートである。
【図15】第3の実施形態における記憶手段の割付先を
決定する制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 メインコントローラ 30 操作部 49 画像処理ユニット(IPU) 63 画像処理部 65 メモリコントローラ 66 画像メモリ 68 CPU 69 ROM 70 RAM 600 記憶装置 650 データ入出力制御部 651,701 入力データセレクタ 652 画像合成部 653 1次圧縮/伸張部 654,702 出力データセレクタ 655 2次圧縮/伸張部 661 1次記憶装置 662 2次記憶装置 700a 第1の記憶装置 700b 第2の記憶装置 706a 第1の2次記憶装置 706b 第2の2次記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木崎 修 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 道家 教夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山▲崎▼ 一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B060 AA05 AC13 AC18 KA01 KA06 5C073 BA06 BC01 CE04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号に基づいて画像を形
    成するための画像処理を行なう画像処理装置において、 入力された1以上の画像信号を記憶する1次記憶部、お
    よびこの1次記憶部に入力された画像信号を保存する2
    次記憶部を含む画像記憶部を2組以上有する記憶手段
    と、 前記各記憶手段の2次記憶部を複数の記憶領域に分割
    し、アプリケーション毎に所定の領域に割り付ける記憶
    領域割付手段と、 ジョブ開始時に前記複数記憶手段のうち、どの記憶手段
    に割り当てるかを選択する選択手段と、を備え、 前記記憶領域割付手段は、前記画像信号を蓄積する記憶
    領域を、複数ある記憶手段のうち1つのみ、または、各
    記憶手段に対して領域分割して割り付けることを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶領域割付手段は、前記複数の記
    憶手段間での蓄積画像データの転送が行えない場合に
    は、前記画像信号を蓄積する記憶領域を1つの記憶手段
    に割り付けることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶領域毎に未使用記憶領域の容量
    を算出する算出手段をさらに備え、 前記記憶領域割付手段は、複数の記憶手段に領域分割し
    て割り付ける際、前記算出手段の算出結果により1つの
    記憶手段の記憶領域に複数の入力画像を蓄積途中に未使
    用記憶領域が無くなった場合には、他の記憶手段の記憶
    領域に割り付けを切り替えるか否かを選択することを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の記憶手段間での蓄積画像デー
    タの転送が行えない場合には、前記選択手段は、他の記
    憶手段の記憶領域には割り付けを切り替えないことを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶領域割付手段は、複数の蓄積画
    像を合成して新たに作成した画像を作像し、前記2次記
    憶部に保存する場合には、前記2次記憶部の非蓄積エリ
    アに割り付けることを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載に画
    像処理装置と、 この画像処理装置から出力された画像信号に基づいて画
    像形成を行う作像手段と、を備えていることを特徴とす
    る画像形成装置。
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EP1296325A2 (en) * 2001-09-20 2003-03-26 Ricoh Company Image data storage system

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