JP2000323921A - 携帯電話機 - Google Patents

携帯電話機

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JP2000323921A
JP2000323921A JP11129266A JP12926699A JP2000323921A JP 2000323921 A JP2000323921 A JP 2000323921A JP 11129266 A JP11129266 A JP 11129266A JP 12926699 A JP12926699 A JP 12926699A JP 2000323921 A JP2000323921 A JP 2000323921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機の通話時における放射効率を改善
し、より高い通信性能を確保できる携帯電話機を提供す
る。 【課題手段】 電磁波の主な放射源として動作するアン
テナ2および金属筐体3と、前記アンテナ2および前記
金属筐体3に電力を供給する給電点4と、プラスチック
や樹脂などの材料で構成された外装ケースと、前記放射
源からの電磁波を反射させるとともに、その電磁波が照
射された際に電力吸収をほとんど生じせしめないような
所望の電気定数を有する電磁波の反射板1a、1b、1
cとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機に関
し、特に、放射効率がよく通信性能の高い携帯電話機に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機などに代表される携帯
型無線通信機器が一般大衆の間に急速に普及してきてい
る。図15は、従来の典型的な携帯電話機の基本構成を
示す斜視図であり、図15(a)は全体の構成、図15
(b)は携帯電話機の外装ケースを取り外したときの構
成、図15(c)は外装ケースのみの構成をそれぞれ示
す。
【0003】従来の携帯電話機は、少なくともアンテナ
2、金属筐体3、給電点4および外装ケース5で構成さ
れ、アンテナ2は、その下端部に接続されている給電点
4を介して金属筐体3の上端部に電気的に接続される。
外装ケース5は、プラスチックや樹脂などの材料ででき
ており、中空の立方体部5aと、その上面に配された円
筒部5bとで構成され、円筒部と接触している立方体部
5aの面には円筒部5bの直径に等しい丸穴5cが設け
られ、また、外装ケース5の何れかの表面には送話器お
よび受話器が配置されている。外装ケース5の内部に
は、金属筐体3や給電点4、およびアンテナ2の下端部
付近が配され、アンテナ2は丸穴5cを通して円筒部5
bから空間中に出した構成を有する。なお、ここでは、
アンテナ軸はz軸と一致させ、金属筐体の幅方向、厚み
方向はそれぞれx軸、y軸と一致させている。また、金
属筐体表面および外装ケース表面は互いに平行であり、
xz平面上に位置させている。
【0004】携帯電話機から電磁波を放射する際は、給
電点4へ電力を印加することにより、アンテナ2および
金属筐体3に電力を供給し、これらを主な放射源として
動作させる。なお、携帯電話機には、通常、金属筐体上
に送受信用の機構や、給電点に電力を効率よく供給する
ための整合回路などが搭載されているが、ここでは、そ
れらの詳細図は省略して示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯電話機にお
いては、使用者が外装ケースを手で保持しながら外装ケ
ース5の表面の送話器および受話器により通話する。こ
の状態で携帯電話機から放射された電磁波は空間中に放
射されて伝搬し、基地局で受信されることにより通信が
可能となる。ところが、携帯電話機から放射される電磁
波のうち、人体方向に放射された電磁波は減衰し易いた
め、この方向の電磁波は通信への寄与が少なく結果的に
放射効率が低下する傾向にある。このように、従来の携
帯電話機は、通信へ寄与する電磁波の量が少なくなり、
携帯電話機の放射効率が低下し、それに伴い通信性能が
低下するという課題があった。
【0006】(発明の目的)本発明の目的は、通話時に
おける通信への寄与する電磁波の放射効率を改善し、通
信性能を向上させた携帯電話機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の携帯電話機は、電磁波の主な放射源とし
て動作するアンテナおよび金属筐体と、前記アンテナお
よび前記金属筐体に電力を供給する給電点と、プラスチ
ックや樹脂などの材料で構成された外装ケースと、前記
放射源から放射された電磁波を反射する反射板とを備え
るものであって、前記反射板は、携帯電話機の使用状態
において自由空間に放射される電磁波量を増大させるも
のであって、前記放射源から放射された電磁波の電界成
分または磁界成分が支配的になる位置に選択的に配置さ
れるとともに、前記磁界成分または前記電界成分を効果
的に反射する電力吸収をほとんど生じせしめない電気定
数を有することを特徴とする。
【0008】前記反射板は、前記放射源の近傍の送話器
および受話器が配置される側の外装ケース内に内蔵され
ていることを特徴とし、前記反射板は、所定の大きさの
平板であり、前記金属筐体表面に対して平行に配置さ
れ、又は金属筐体表面に対して斜めに配置されているこ
とを特徴とする。
【0009】前記携帯電話機において、前記反射板は、
電磁波が入射してくる方向とは反対側の曲率を有する凸
形状でなり、凸形状の略頂点を前記放射源側に向けて配
置され、又は電磁波が入射してくる方向とは反対側にV
字型に折り曲げられていることを特徴とする。また、前
記反射板は、前記放射源から放射された電磁波の電力吸
収をほとんど生じせしめないような複素比透磁率の磁性
材で構成され、又は前記放射源から放射された電磁波の
電力吸収をほとんど生じせしめないような複素比誘電率
を有する誘電材で構成されたことを特徴とする。
【0010】また、前記携帯電話機において、前記反射
板は複数の反射板であって、前記放射源から放射された
電磁波の電力吸収をほとんど生じせしめないような複素
比透磁率の磁性材で構成された反射板と、前記放射源か
ら放射された電磁波の電力吸収をほとんど生じせしめな
いような複素比誘電率を有する誘電材で構成された反射
板とからなることを特徴とする。
【0011】更に、磁性材で構成された反射板を前記放
射源から発生する電磁波の磁界成分が支配的である領域
に配置し、具体的には、磁性材で構成された反射板を前
記給電点付近を覆うように配置し、誘電材で構成された
反射板を前記金属筐体の下端部付近を覆うように配置し
たことを特徴とする。
【0012】また、本発明の前記携帯電話機は、携帯電
話機の使用周波数における複素比透磁率の実部が1より
大きい値を有し、かつ、虚部の値がほとんど0である磁
性材で構成された反射板であること、更に、導電性を持
たない磁性材で構成された反射板であることを特徴とす
る。
【0013】本発明の前記携帯電話機は、携帯電話機の
使用周波数における複素比誘電率の実部が、前記外装ケ
ースの複素比誘電率の実部より大きい値を有し、かつ、
虚部の値がほとんど0である誘電材で構成された反射板
であることを特徴とする。
【0014】本発明の携帯電話機は、電磁波の主な放射
源として動作するアンテナおよび金属筐体と、前記アン
テナおよび前記金属筐体に電力を供給する給電点と、外
装ケースとで構成される携帯電話機であって、前記外装
ケースは、携帯電話機の使用状態において自由空間に放
射される電磁波量を増大させるものであって、前記放射
源から放射された電磁波の電界成分または磁界成分が支
配的になる領域に、前記磁界成分または前記電界成分を
効果的に反射する電気定数を有する材料が部分的に配設
されていることを特徴とする。
【0015】また、前記携帯電話機において、前記外装
ケースは、前記放射源の近傍の送話器および受話器が配
置される側の外装ケースの表面の一部に、携帯電話機の
使用周波数における複素比透磁率の実部が1より大きい
値を有するとともに、虚部の値がほとんど0である磁性
材の領域を設け、残りの部分はプラスチックや樹脂など
の材料で構成したものであることを特徴とする。
【0016】又は、前記外装ケースは、前記放射源の近
傍の送話器およぴ受話器が配置される側の外装ケースの
表面の一部に、携帯電話機の使用周波数における複素比
誘電率の実部が前記プラスチックや樹脂などの材料の複
素比誘電率の実部の値より大きい値を有するとともに、
虚部の値がほとんど0である誘電材の領域を設け、残り
の部分はプラスチックや樹脂などの材料で構成したもの
であることを特徴とする。
【0017】さらに、事前に前記放射源近傍の磁界分布
および電界分布を評価し、磁界成分が支配的である領域
の前記外装ケースの一部を磁性材で構成し、電界成分が
支配的である領域の前記外装ケースの一部を誘電材で構
成し、前記外装ケースは前記磁性材と前記誘電材とで構
成され、残りの部分はプラスチックや樹脂などの材料で
構成されることを特徴とする。
【0018】(作用)通信への寄与が減少する方向の電
磁波を少なくするために、放射源の近傍に反射板を配置
して人体が位置しない方向の空間(以下、「自由空間」
ともいう。)へ放射される電磁波を増大させ、通信へ寄
与する電磁波量の向上をはかり、通話時の放射効率を改
善し、通信性能の向上をはかる。より具体的には、携帯
電話機の外装ケースの送話器および受話器の位置する側
であって、電界成分及び/又は磁界成分が支配的な位置
に単数又は複数の反射板を設け、携帯電話機の使用状態
において自由空間へ放射される電磁波量の増大を図る。
【0019】反射板としては、例えば、損失を有する材
料、すなわち、携帯電話機の使用周波数において複素比
透磁率μr=μr′−jμr″(μr′:実部、μ
r″:虚部、j:虚数単位)の虚部μr″に値を有する
磁性材や、複素比誘電率εr=εr′−jεr″(ε
r′:実部、εr″:虚部)の虚部εr″に値を有する
誘電材を使用すると、虚部μr″又は虚部εr″の値に
それぞれ比例した電磁波の電力吸収を伴うので、放射源
から放射された電磁波の一部が反射板で吸収され通信へ
寄与する電磁波量が低下し、放射効率が充分改善されな
い。本発明においては、反射板として虚部μr″、ε
r″の値を小さくすることが有効であることから、虚部
の値がほとんど0に近い無損失性の磁性材、誘電材を用
いて構成した反射板を使用する。
【0020】反射板の条件としては、磁性材で構成した
反射板では、複素比透磁率の実部μr′が1より大きい
値を有し、かつ、虚部μr″がほとんど0であるもの、
また、誘電材で構成した反射板では、外装ケースがある
場合にはその複素比誘電率を考慮し、反射板の複素比誘
電率の実部εr′が外装ケースの複素比誘電率の実部の
値より大きい値を有し、かつ、虚部εr″がほとんど0
であるものとし、反射板での吸収電力の影響を生じせし
めないようにする。
【0021】なお、導電率σは複素比誘電率の虚部(=
σ/(ω・ε0)、ε0:空気中の誘電率、ω:各周波
数)と比例関係にあるため、導電率は等価的に複素比誘
電率の虚部として取り扱うことができる。このため、導
電率で考えた場合、上記のεr″がほとんど0であるも
のは、導電率がほとんど0であるものに相当し、誘電材
で構成した反射板は、導電性を持たないものが必要とな
る。
【0022】放射効率を改善するための反射板の配置
は、磁界が支配的である箇所には磁性材で構成した反射
板を配置し、また、電界が支配的である箇所には誘電材
で構成した反射板を配置する。例えば、アンテナ2の長
さをλ/4(λ:波長)程度、また金属筐体3の長さも
λ/4程度としたλ/4型アンテナ構成の携帯電話機
(図15)では、アンテナ及び金属筐体が等価的に半波
長ダイポールアンテナのように動作し、放射源上の電流
分布は正弦波状に近い分布を示す傾向があり、給電点4
付近で電流はピーク値を、アンテナ2先端および金属筐
体3の下端部では小さな値を示す。このため、給電点2
付近では磁界強度が大きく、また、金属筐体3の下端部
付近では電界強度が大きくなる。すなわち、給電点4付
近から放射される電磁波は磁界成分が支配的になり、ま
た、金属筐体3の下端部付近から放射される電磁波は電
界成分が支配的になる。一般に、磁性材は磁界反射に対
して効果的に作用し、誘電材は電界反射に対して効果的
に作用するため、このようなアンテナ構成の携帯電話機
の場合は、磁界が支配的である給電点4付近に磁性材で
構成した反射板を配置し、また、電界が支配的である金
属筐体の下端部3付近に誘電材で構成した反射板を配置
する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の携帯電話機の実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は、本発明の携帯電
話機の第一の実施の形態を示すもので、外装ケースを取
り外したときの構成を示す斜視図である。図2は、外装
ケースを装着したときの様子を示す図である。図2
(a)は図1のyz平面上にある金属筐体3断面上でA
方向から見たときの横断面図を、図2(b)は図1のx
z平面上にある反射板1b表面上でB方向から見たとき
の正面断面図を、図2(c)は図1のxy平面上にある
反射板1a上面上でC方向から見たときの上面断面図で
ある。
【0025】図1および図2を参照してわかるように、
本実施の形態の携帯電話機は、少なくとも反射板1、ア
ンテナ2、金属筐体3、給電点4および外装ケース5で
構成される。本実施の形態のアンテナ2、金属筐体3、
給電点4および外装ケース5は従来のものと同様でよ
く、携帯電話機から電磁波を発生する際には給電点へ電
力を供給し、アンテナおよび金属筐体が主な放射源とし
て動作する。つまり、本実施の形態では、従来の典型的
な携帯電話機の基本構成に新たに反射板を取り付け、放
射効率を改善するように構成した点に特徴がある。
【0026】図1および図2で示す携帯電話機では、ア
ンテナと金属筐体の長さをλ/4程度としており、3枚
の反射板1a、1b、1cを放射源の近傍の送話器およ
び受話器が位置する側に配置している。反射板1aおよ
び1bは磁性材で構成し、その複素比透磁率は、携帯電
話機の使用周波数において実部の値が1より大きい所望
の値を有し、かつ、虚部の値がほとんど0であるものを
用いている。また、反射板1cは誘電材で構成し、その
複素比誘電率は、携帯電話機の周波数帯において、実部
の値が外装ケースの複素比誘電率の実部の値より大きい
所望の値を有し、かつ、虚部の値がほとんど0であるも
のを用いている。
【0027】図2を参照してわかるように、反射板1は
幅(x方向に対応)、厚み(y方向に対応)および長さ
(z方向に対応)が所望の大きさに設定されている平板
であり、いずれの反射板も金属筐体表面(xz平面に対
応)に対して平行となるように置かれている。また、反
射板は放射源の近傍に置かれ、外装ケース内の所望の位
置に置かれている。反射板1aは、外装ケース5の上面
に設けられた円筒部5bの中に置かれており、これは、
円筒部5bと等しい長さを持つ平板を、アンテナ下端部
近傍に配置している。また、反射板1bは、給電点4付
近および金属筐体3の上端部付近を覆うように置かれて
おり、ここでは、外装ケースの幅にほぼ等しい反射板
を、その上面が外装ケースと密着するように配置してい
る。さらに、反射板1cは、金属筐体3の下端部付近を
覆うように置かれており、ここでは、反射板1bと厚み
および幅が等しい反射板を、その下面が外装ケースと密
着するように配置している。なお、反射板1cは反射板
1bと同一平面上に位置している。
【0028】ところで、図1のアンテナ構成をとる携帯
電話機では、通常、放射源上の電流分布は正弦波状に近
い分布を示し、給電点4付近では磁界強度が大きくな
り、また、金属筐体3の下端部付近では電界強度が大き
くなる。すなわち、給電点4付近から放射される電磁波
は磁界成分が支配的になり、また、金属筐体3の下端部
付近から放射される電磁波は電界成分が支配的になるた
め、ここでは、以下で述べるように、上記の反射板1
a、1b、1cにより、放射源から放射される電磁波を
効果的に反射させている。
【0029】すなわち、図1および図2を参照してわか
るように、磁性材で構成した反射板1aおよび1bは給
電点4付近に置かれており、また、複素比透磁率に所望
の値を有しているので、磁界の反射効果が高い。このた
め、給電点4付近から放射される磁界成分が支配的であ
る電磁波は、これらの反射板により、減衰し易い人体側
とは反対の方向へ反射される。反射板1aは、主にアン
テナ2下端部付近から放射される磁界成分が支配的であ
る電磁波に対し、また、反射板1bは、主に給電点4付
近および金属筐体3の上端部付近から放射される磁界成
分が支配的である電磁波に対して効果的に作用する。
【0030】また、電界成分の反射に対しては、反射板
1cを用いている。すなわち、図1および図2を参照し
てわかるように、誘電材で構成した反射板1cは金属筐
体3の下端部付近に置かれており、また、複素比誘電率
に所望の値を有しているので、電界の反射効果が高い。
このため、金属筐体3の下端部付近から放射される電界
成分が支配的な電磁波は、反射板1cにより反対側の方
向へ反射する。
【0031】反射板1a、1bおよび1cは、複素比透
磁率の虚部、複素誘電率の虚部の値をほとんど持たない
ため、損失を有する反射板で懸念される反射板による電
力吸収の影響が含まれていない。したがって、本発明に
よる携帯電話機では、反射板は吸収電力をほとんど生じ
ることなく電磁波を反射する。
【0032】以上述べたように本発明では、反射板を携
帯電話機内の適切な位置に配置し、放射源からの電磁波
を反対側の方向へ反射するようにして、従来技術で通信
への寄与が少なかった電磁波の有効利用をはかってい
る。また、反射板は、複素比透磁率の虚部、複素誘電率
の虚部の値がほとんど0であるため、電波照射時におけ
る電力吸収をほとんど伴わない。この結果、通信へ寄与
する電磁波量が向上し、これに伴い、通話時の放射効率
が改善され、通信性能の向上がはかられる。
【0033】なお、ここでは、一例として磁性材で構成
した反射板1aおよび1b、誘電材で構成した反射板1
cを配置しているが、例えば、磁性材で構成した反射板
のみを配置して携帯電話機を構成しても良く、また磁性
材で構成された反射板のどちらか一方を選択し携帯電話
機を構成しても良い。なお、誘電材で構成した反射板の
みを配置して携帯電話機を構成しても良い。
【0034】(実施の形態2)図3は、本発明の携帯電
話機の第二の実施の形態を示すもので、外装ケースを取
り外したときの携帯電話機の構成を示す斜視図である。
また、外装ケースを装着したときの様子は図4に示す。
図4(a)、(b)、(c)の各断面図は、図2に示す
ものと全く同じ断面上を示すものであり、図4(a)は
横断面図、図4(b)は正面断面図、図4(c)は上面
断面図である。
【0035】図3および図4を参照してわかるように、
本実施の形態の携帯電話機は、第一の実施の形態(実施
の形態1)で示す携帯電話機のうち反射板の配置のみを
変えたものであり、アンテナ2、金属筐体3、外装ケー
ス5などは同じものを用いている。ここでは、一例とし
て、磁性材で構成した平板型の反射板1dを給電点4付
近および金属筐体3の上端部付近を覆うように配置した
例を示しており、これは、第一の実施の形態(実施の形
態1)で示す平板型の反射板1bの配置位置にほぼ対応
している。反射板1dは、その形状、大きさおよび複素
比透磁率は反射板1bと等しいものを用いている。図4
からわかるように、この反射板は、上側を外装ケースに
密着させ、z軸と反射板とのなす角度がαとなるよう
に、金属筐体3表面に対して斜めに配置したものであ
る。
【0036】第一の実施の形態では、反射板を金属筐体
表面に対して平行となるように配置しているのに対し、
本実施の形態では、あえて、平板型の反射板1dを金属
筐体表面に対して斜めに配置し、以下に述べるように、
反射板に入射する電磁波の反射方向を変えて、携帯電話
機を保持する手が通信性能へ与える影響を少なくするよ
うな構成としている。
【0037】図13は、平板型の反射板を放射源の近傍
に置いたときの横断面図を反射板付近で拡大したもので
あり、yz平面内における電磁波の反射方向を模式的に
示すものである。図13(a)は、図1、2に示す第一
の実施の形態の金属筐体表面に対して反射板1bを平行
に配置した場合であり、これは図2(a)の反射板1a
および1cが無いときの図に対応している。また、図1
3(b)は、本実施の形態の反射板1dを斜めに配置し
た場合であり、これは図4(a)に対応している。な
お、ここでは、例えば使用者が外装ケースの最上部付近
を手で保持しながら通話する場合を想定し、手が位置す
る領域Dを図中に示している。
【0038】ところで、電磁波が入射角θで反射板表面
に入射した場合、反射された電磁波の反射角は入射角に
等しい。ここで、入射角は、電磁波の入射方向と、その
電磁波が入射した反射板表面上における垂線とのなす角
であり、また、反射角はその垂線と電磁波の反射方向と
のなす角である。図13において、放射源から角度φの
方向に放射していく電磁波が反射板表面に入射した場合
を考えると、図13(b)の場合は反射板を斜めに置い
ているために、このときの入射角θ2は、図13(a)
の場合の入射角θ1よりも大きくなり、これに伴い反射
角も大きくなる。このため、電磁波の反射方向は、同図
を参照してわかるように、図13(b)の場合は斜め上
の自由空間の方向であるのに対し、図13(a)の場合
は、平行方向に近くなり手が位置する領域の方向とな
る。
【0039】したがって、反射板1bを金属筐体表面に
対して平行に配置した場合は、 手による電磁波の減衰
は比較的小さいものの、その影響により通信へ寄与する
電磁波量が少なくなる可能性がある。そこで、使用者が
外装ケースの最上部を手で保持しながら通話することが
想定される場合などは、放射効率をより効果的に改善す
るために、図13(b)のように反射板1dを金属筐体
に対して斜めに配置し、電磁波の反射方向を斜め上の自
由空間方向に向けるように構成すると好適である。
【0040】なお、本実施の形態における携帯電話機で
は、反射板1dを図1、2に示す第一の実施の形態の反
射板1bとほぼ同じ位置に配置しているので、(実施の
形態1)で述べたように、この反射板1dにより給電点
4付近および金属筐体3の上端部付近から放射される磁
界成分が支配的である電磁波はその反対側の方向へ効果
的に反射される。
【0041】以上述べたように、本実施の形態の金属筐
体表面に対して斜めに反射板を配置した携帯電話機で
は、送話器および受話器が配置される方向とは反対側で
且つ自由空間の方向へ電磁波がより多く放射され、通信
性能へ与える手の影響を少なくでき、通話時における放
射効率が一層改善でき、通信性能の向上がはかられる。
【0042】(実施の形態3)図5は、本発明の携帯電
話機の第三の実施の形態を示すもので、外装ケースを取
り外したときの携帯電話機の構成を示す斜視図である。
また、外装ケースを装着したときの様子は図6に示す。
図6(a)、(b)、(c)の各断面図は、図2に示す
ものと全く同じ断面上を示すものであり、図6(a)は
横断面図、図6(b)は正面断面図、図6(c)は上面
断面図である。
【0043】本実施の形態の携帯電話機は、第一の実施
の形態(実施の形態1)で示す携帯電話機のうち反射板
の形状のみを変えたものであり、アンテナ2、金属筐体
3、外装ケース5などは同じものを用いている。ここで
は、一例として、磁性材で構成した反射板1eおよび1
fを給電点4付近を覆うように配置し、また、誘電材で
配置した反射板1gを金属筐体3の下端部付近を覆うよ
うに配置した例を示している。
【0044】本実施の形態の携帯電話機では、図5およ
び図6を参照してわかるように、反射板として曲率を有
する凸形状又は湾曲した反射板を用いている。反射板1
e、1fおよび1gは、電磁波が入射してくる入射側と
は反対側に、かつ、金属筐体3の幅方向(x方向に対
応)に対して所望の曲率を持たせたものである。
【0045】反射板1e、1fおよび1gは、図5およ
び図6(c)からわかるように、凸形状(湾曲)の頂点
を放射源側に向けて配置しており、反射板の後ろの端面
が金属筐体表面と平行となるように配置している。反射
板1e、1f、および1gは、それぞれ第一の実施の形
態(実施の形態1)で示す1a、1b、1cに対応して
おり、それぞれの反射板は、その厚み、幅および長さ、
さらに、複素比透磁率、複素比誘電率が等しく、形状の
みが異なるものである。
【0046】また、反射板の配置も、第一の実施の形態
(実施の形態1)で示す反射板と対応させており、反射
板1eは、外装ケース5の上面に設けられた円筒部5b
の中に置かれており、円筒部5bと等しい長さを持つも
のを、アンテナ2下端部近傍に配置している。また、反
射板1fは、給電点4付近および金属筐体3の上端部付
近を覆うように置かれており、ここでは、外装ケース5
の幅にほぼ等しい反射板を、その上面が外装ケースと密
着するように配置している。さらに、反射板1gは、金
属筐体3の下端部付近を覆うように置かれており、ここ
では、反射板1fと同じ厚み、曲率、幅を持ち、反射板
1gの下面が外装ケースと密着するように配置してい
る。なお、この反射板1gと反射板1fの後ろの端面は
同一平面上に位置している。
【0047】ここで示している反射板は曲率を持たせて
いるので、以下に述べるように、反射板に入射する電磁
波の反射方向が第一の実施の形態(実施の形態1)で示
す平板型の場合とは異り、通信性能における手の影響を
少なくすることができる。
【0048】図14は、一例として、平板型の反射板を
給電点付近および金属筐体の上端部付近を覆うように配
置した第一の実施の形態(実施の形態1)の反射板1b
および反射板1fを例にとり、平板型と曲率を有する反
射板によるxy平面内における電磁波の反射方向の違い
を模式的に示すものである。図14(a)は第一の実施
の形態の平板型の反射板1bを配置した場合、図14
(b)は本実施の形態の曲率を有する反射板1fを配置
した場合を示す。なお、図14は、平板型の反射板を配
置した携帯電話機の上面断面図を示す図2(c)および
図6(c)に対応したものであり、ここでは、図面を見
やすくするために、外装ケース5の円筒部5bおよび金
属筐体3の記載は省略した。同図において、例えば使用
者が外装ケースの最上部付近を手で保持しながら通話す
る場合を想定し、手が位置する領域をEで示し、また、
両反射板は、アンテナから最も近い表面を等しい距離d
に置いている。
【0049】図14において、給電部から角度ψの方向
に放射する電磁波が反射板に入射した場合を考えると、
図14(b)では反射板に曲率を設けているために、こ
の場合の入射角θ4は、図14(a)の入射角θ3に対
して大きくなり、これに伴い反射角も大きくなる。この
ため、電磁波の反射方向は、図14(a)の場合は、比
較的狭い範囲となるのに対し、図14(b)の場合は、
より広い範囲のものとなり、指向性が広がることがわか
る。このように、平板型の反射板1bを配置した場合
は、電磁波の反射方向を考慮すると、手の影響により通
信へ寄与する電磁波量が少なくなる可能性があるので、
放射効率をより効果的に改善するためには、図14
(b)のように曲率を設けた反射板1fを用い、反射方
向を広い範囲とすると好適である。
【0050】なお、本実施の形態における携帯電話機で
は、3枚の反射板1e、1f、1gをそれぞれ、第一の
実施の形態(実施の形態1)の反射板1a、1b、1c
とほぼ同じ位置に配置しており、また、反射板は、給電
点4付近の磁界や、金属筐体3の下端部付近の電界に対
して効果的に作用するよう適切に選択して配置している
ので、第一の実施の形態と同様に、これらの反射板の効
果により、給電点4付近の放射源から放射される磁界成
分が支配的である電磁波、および金属筐体3の下端部付
近からの電界成分が支配的である電磁波が効果的に反射
される。
【0051】以上述べたように、本実施の形態の曲率を
有する反射板を用いた携帯電話機では、反射方向を比較
的広い範囲とすることができ、送話器および受話器が配
置される方向とは反対側で且つ自由空間の方向へ電磁波
がより多く放射でき、通信性能へ与える手の影響を少な
くでき、通話時における放射効率が一層改善でき、通信
性能の向上がはかられる。
【0052】(実施の形態4)次に、本発明の第四の実
施の形態として、第三の実施の形態(実施の形態3)携
帯電話機おいて、曲率を有する反射板のかわりに、例え
ば、図7の斜視図に示すV字型構造を有する反射板1h
を用いた構成とすることができる。反射板1hは、一枚
の平板を電磁波が入射してくる方向とは反対側に角度β
をなすようにVの字型に折り曲げたものである。この反
射板は、入射してくる電磁波に対して曲率を設ける代わ
りに角度を設けたものに相当する。本実施の形態におい
ては、反射板に電磁波が入射したときの入射角は、曲率
を有する反射板のときと同様に平板型の場合よりも大き
くなり、それに伴い反射角も大きくなる。したがって、
V字型構造を有する反射板を使用することにより曲率を
有する反射板を使用する第三の実施の形態と同様に、反
射方向は比較的広い範囲になる。
【0053】V字型の反射板1hの携帯電話機内の配置
は、図7に示すように、Vの字の突端部分を放射源側に
向けて配置する。給電点付近には、例えば、第三の実施
の形態で用いている反射板1fと同じ複素比透磁率を有
する反射板を、また、金属筐体の下端部付近には第三の
実施の形態の反射板1gと同じ複素比誘電率を有する反
射板を、所望の大きさおよび角度を設けて配置する。こ
のような構成により、第三の実施の形態の説明で述べた
同様な効果が得られ、反射板の電力吸収の影響を伴わず
に、通話時における放射効率が改善され、通信性能の向
上がはかられる。また、通信性能へ与える手の影響を少
なくすることができる。
【0054】(実施の形態5)以上、本発明の実施の形
態として反射板の配置やその形状を変えた例を示した
が、本発明の更に異なる実施の形態として次のような反
射板配置や形状とすることができる。例えば、図8の外
装ケースを取り外したときの携帯電話機の構成を示す斜
視部に示すように、第一の実施の形態(実施の形態1)
の携帯電話機において、反射板1aと反射板1bに密着
するように平板型の反射板1iを新たに配置することが
できる。外装ケースを装着したときの様子は図9に示し
ており、各断面図は図2のものに対応している。
【0055】ここでは、反射板1iは磁性材で構成し、
一例として、反射板1bの幅および複素比透磁率が等し
いものを用いている。図8および図9を参照してわかる
ように、反射板1iは、その上面が反射板1aに、その
側面は反射板1bに密着しており、また、反射板1iの
上面は外装ケースに密着するように置かれている。第一
の実施の形態(実施の形態1)では、反射板1aと反射
板1bとの間に隙間が設けられていたが、ここでは、反
射板1iの配置により両反射板の隙間ができないように
している。このため、図8の携帯電話機では、隙間によ
り電磁波が漏れることがなく反射させることができるの
で、通信へ寄与する電磁波量が向上し、この結果、放射
効率がより一層改善される。
【0056】(実施の形態6)また、例えば、図10の
外装ケースを取り外したときの携帯電話機の構成を示す
斜視部に示すように、第一の実施の形態(実施の形態
1)で示す携帯電話機において、反射板1aと反射板1
bを同一平面上に位置するように接合した反射板1jを
配置する構成としても良い。外装ケースを装着したとき
の様子は図11に示しており、各断面図は図2のものに
対応している。本例では、図11からわかるように、金
属筐体は送話器および受話器が配置される側とは反対側
の外装ケース表面の方へずらした配置構成としている。
【0057】反射板の材料としては、一例として、反射
板1jは反射板1bの複素比透磁率と等しいものを用い
る。また、図10および図11からわかるように、反射
板1jは、第一の実施の形態(実施の形態1)で示す反
射板1bを、円筒部5b内に置かれている反射板1aの
下に移動して接合したものに相当する。この結果、隙間
ができないために、通信へ寄与する電磁波が向上し、放
射効率がより一層改善される。
【0058】さらに、反射板の形状としては、例えば、
第一及び第二の実施の形態(実施の形態2、3)で示す
反射板をそれぞれ組み合わせて1枚の反射板を構成し、
電磁波の反射方向を調整しても良い。例えば、金属筐体
に対して斜めに配置される図3に示す反射板1dの下面
側に、図5に示すの反射板1fの上面側が接するように
した1枚の反射板の構成としても良い。この反射板を所
望の大きさにして外装ケース内の給電点付近に配置し、
給電点付近から送話器および受話器が配置される側へ放
射する電磁波の反射方向をxy平面内およびyz平面内
で任意に変えて、通信性能へ与える手の影響をより少な
くするようにして構成することもできる。
【0059】以上説明したように、本発明の反射板とし
ては、任意の寸法に設定し、所望の曲率、角度を有する
形状に設定したものとすることができ、また、各反射板
としては複数枚を重ねて使用してもよく、各実施の形態
で示すように1枚構成で使用してもよい。また、本発明
の携帯電話機としては、例えば、図1、2に示す第一の
実施の形態の携帯電話機において、円筒部内に配置して
いる平板型の反射板1aのみを図5、6に示す第三の実
施の形態の反射板1eに変えるなど、以上述べてきた反
射板を種々組み合わせて使用しても良い。
【0060】(実施の形態7)以上、本発明の実施の形
態として反射板を外装ケース内に配置する例により説明
したが、本発明の反射板は外装ケースと兼用するように
構成することができる。本発明の第七の実施の形態は、
前述の実施の形態で使用する反射板と同じ複素比透磁
率、複素比誘電率を有する磁性材、誘電材で外装ケース
を使用しケース内に独立した反射板を配置しない構成と
したものである。
【0061】図12は、本発明の携帯電話機の第七の実
施の形態の一例を示す斜視図である。本実施の形態は、
アンテナ2、金属筐体3、給電点4を有するなど、外装
ケース及び外装ケース内に配設される機構等の配置位置
及び携帯電話機の動作は従来の携帯電話機と同様である
が、外装ケースの構成が反射板を兼用する構成としてい
る点で相違する。なお、本実施の形態ではアンテナと金
属筐体の長さはλ/4程度の携帯電話機を示している。
【0062】本実施の形態で用いている外装ケース6
は、図12を参照してわかるように、中空の立方体部6
aと立方体部6aの丸穴5cに円筒部6bを形成して構
成されており、立方体部6aの一部および円筒部6bの
一部に、例えば、第一の実施の形態で説明した図1、2
に示す反射板1bの複素比透磁率と等しい値を有する磁
性材8aおよび8bを設け、残りの部分は、例えば、プ
ラスチックや樹脂などの材料で構成されている。
【0063】磁性材8aは、円筒部6bの送話器および
受話器が配置される側の領域に設けている。通常、送話
器および受話器が配置される側の外装ケース上には液晶
ディスプレイなどの表示機能を有する表示部7が設けら
れるため、磁性材8bは該表示部7の上側に設けられ
る。
【0064】第一の実施の形態(実施の形態1)に関連
して述べたように、アンテナ2の給電点4付近から放射
される電磁波は磁界成分が支配的である。磁性材8aお
よび8bは、給電点付近の送話器および受話器が配置さ
れる側に置かれており、それらの複素比透磁率は、携帯
電話機の使用周波数において実部の値が1より大きい所
望の値を有し、虚部の値がほとんど0である。したがっ
て、給電点付近から放射される磁界成分が支配的である
電磁波は、磁性材8a、8bにより反対側の方向へ反射
される。つまり、磁性材は複素比透磁率の虚部の値がほ
とんど0であるから、損失を有する反射板で懸念される
反射板による電力吸収の影響が少ない。このため、本実
施の形態では、反射板での吸収電力がほとんど生じるこ
となく電磁波を反射できる。
【0065】以上は磁性材で構成する例について述べた
が、外装ケースは誘電材で構成しても良く、例えば、第
一の実施の形態で説明した図1、2の反射板1cと等し
い複素比誘電率を有する誘電材を、金属筐体の下端部付
近を覆うように、外装ケース表面の下側部分に設けても
良い。
【0066】なお、本発明で用いる磁性材で構成した反
射板又は外装ケースとしては、上記の複素比透磁率を有
する磁性材であればどのようなもので構成しても良い
が、例えば、フェライト焼結体のような磁性材料や、磁
性材料と樹脂などを混合させて製作した複合材、さらに
は磁性薄膜などを用いて構成することができる。また、
誘電材で構成した反射板等でも、上記の誘電特性を有す
る誘電材であればどんなもので構成しても良いが、例え
ば、カーボンやグラファイトなどの混合量を調整しゴム
などと混ぜて製作した複合材や、誘電薄膜などを用いて
構成しても良い。
【0067】ところで、磁性材には、磁性特性の他に誘
電特性を有するものがあるが、そのような特性の磁性材
で反射板等を構成した場合、本発明では、電力吸収の影
響を除くために、携帯電話機の使用周波数において、複
素比透磁率の実部の値が1より大きい所望の値を有し、
虚部の値がほとんど0であり、かつ、複素比誘電率の虚
部の値がほとんど0である反射板等を用いる。なお、複
素比誘電率の虚部は導電率に比例するため、本発明にお
ける、上記の磁性特性の他に誘電特性も有する磁性材で
構成した反射板等、および誘電材で構成した反射板等
は、導電率がほとんど0であり、導電性をほとんど持た
ないものである。
【0068】また、本発明で用いている磁性材で構成し
た反射板等、誘電材で構成した反射板等は、放射源から
放射された電磁波を効果的に反射させるとともに、電波
照射時における反射板等を構成している磁性材や誘電材
での電力吸収の影響を少なくし、結果として通信へ寄与
する電磁波量を向上させるものであれば、虚数部がほと
んど0でなくても良く、例えば、磁性材で構成した反射
板等の場合は、複素比透磁率の実部と虚部の比(=虚部
/実部)が0.5程度以下のものであっても良い。
【0069】以上述べたように、本実施の形態では、外
装ケースそのものを磁性材、誘電材で構成し、放射源か
ら放射される電磁波を反射させて、従来技術で通信への
寄与が少なかった電磁波の有効利用をはかっている。こ
の結果、通信へ寄与する電磁波量が向上し、これに伴
い、通話時の放射効率が改善され、通信性能の向上がは
かられる。第一ないし第六の実施の形態では、外装ケー
ス内に反射板を配置し効果を得ているが、携帯電話機の
小型化や軽薄化に伴い反射板を配置するスペースの確保
が容易でない場合などは、本実施の形態のように、反射
板と同じ複素比透磁率、複素比誘電率を有する磁性材、
誘電材で外装ケースを構成すると効果的である。
【0070】また、本発明の携帯電話機について、アン
テナと金属筐体の長さをλ/4程度としたアンテナ構成
の携帯電話機を例にとり、第一ないし第六の実施の形態
では、給電点付近や金属筐体の下端部付近に磁性材や誘
電材で構成した反射板を内蔵した例を示し、また、第七
の実施の形態では、給電点付近や金属筐体の下端部付近
の外装ケース自体を磁性材や誘電材で構成した例を示し
たが、本発明はこのようなアンテナ構成をとらない携帯
電話機に対しても適用可能であり、この場合は、事前に
放射源近傍の磁界分布および電界分布を評価し、磁界が
支配的である箇所の反射板又は外装ケースを磁性材で構
成し、また、電界が支配的である箇所の反射板又は外装
ケースを誘電材で構成することができる。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の携帯電話機
によれば、携帯電話機内に反射板を配置することによ
り、放射源から放射される電磁波を反対側の方向へ反射
させて通信へ寄与させることを可能とするから、放射さ
れる電磁波の有効利用を図ることが可能である。また、
反射板は電波照射時における電力吸収をほとんど伴わな
いものを使用することにより、通信へ寄与する電磁波量
を向上させることができるので、通話時の放射効率が改
善され、通信性能の向上を図ることが可能である。
【0072】更に、反射板を携帯電話機の外装ケースと
兼用することにより、小型化、軽薄化が必要な携帯電話
機においても通信へ寄与する電磁波量を向上させ、通話
時の放射効率を改善し通信性能の向上を実現することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機の第一の実施の形態を示す
もので、外装ケースを取り外したときの斜視図である。
【図2】外装ケースを装着した第一の実施の形態を示す
もので、(a)は横断面図、(b)は正面断面図、
(c)は上断面図である。
【図3】本発明の携帯電話機の第二の実施の形態を示す
もので、外装ケースを取り外したときの斜視図である。
【図4】外装ケースを装着した第二の実施の形態を示す
もので、(a)は横断面図、(b)は正面断面図、
(c)は上断面図である。
【図5】本発明の携帯電話機の第三の実施の形態を示す
もので、外装ケースを取り外したときの斜視図である。
【図6】外装ケースを装着した第三の実施の形態を示す
もので、(a)は横断面図、(b)は正面断面図、
(c)は上断面図である。
【図7】本発明の携帯電話機の第四の実施の形態を示す
もので、使用する反射板の斜視図である。
【図8】本発明の携帯電話機の第五の実施の形態を示す
もので、外装ケースを取り外したときの斜視図である。
【図9】外装ケースを装着した第五の実施の形態を示す
もので、(a)は横断面図、(b)は正面断面図、
(c)は上断面図である。
【図10】本発明の携帯電話機の第六の実施の形態を示
すもので、外装ケースを取り外したときの斜視図であ
る。
【図11】外装ケースを装着した第六の実施の形態を示
すもので、(a)は横断面図、(b)は正面断面図、
(c)は上断面図である。
【図12】本発明の携帯電話機の第七の実施の形態を示
す斜視図である。
【図13】平板型の反射板を配置したときのyz平面内
における電磁波の反射方向を模式的に示す図である。
【図14】平板型および曲率を有する反射板を配置した
ときのxy平面内における電磁波の反射方向を模式的に
示す図である。
【図15】従来の携帯電話機の基本構成を示す斜視図で
あり、(a)は全体の様子、(b)は外装ケースを取り
外した状態、(c)は外装ケースである。
【符号の説明】
1 反射板 1a、1b、1c 平板型の反射板 1d 斜め配置した反射板 1e、1f、1g 曲率を有する反射板 1h V字型構造の反射板 1i 平板型の反射板 1j 平板型の反射板 2 アンテナ 3 金属筐体 4 給電点 5 外装ケース 5a 外装ケースの立方体部 5b 外装ケースの円筒部 5c 丸穴 6 外装ケース 6a 外装ケースの立方体部 6b 外装ケースの円筒部 7 表示部 8a、8b 磁性材

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波の主な放射源として動作するアン
    テナおよび金属筐体と、前記アンテナおよび前記金属筐
    体に電力を供給する給電点と、プラスチックや樹脂など
    の材料で構成された外装ケースと、前記放射源から放射
    された電磁波を反射する反射板とを備える携帯電話機で
    あって、 前記反射板は、携帯電話機の使用状態において自由空間
    に放射される電磁波量を増大させるものであって、前記
    放射源から放射された電磁波の電界成分または磁界成分
    が支配的になる位置に選択的に配置されるとともに、前
    記磁界成分または前記電界成分を効果的に反射する電力
    吸収をほとんど生じせしめない電気定数を有することを
    特徴とする携帯電話機。
  2. 【請求項2】 前記反射板は、前記放射源の近傍の送話
    器及び受話器が配置される側の外装ケース内に内蔵され
    ていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
  3. 【請求項3】 前記反射板は、所定の大きさの平板であ
    り、前記金属筐体表面に対して平行に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の携帯電話機。
  4. 【請求項4】 前記反射板は、所定の大きさの平板であ
    り、金属筐体表面に対して斜めに配置されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の携帯電話機。
  5. 【請求項5】 前記反射板は、電磁波が入射してくる方
    向とは反対側の曲率を有する凸形状でなり、凸形状の略
    頂点を前記放射源側に向けて配置されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の携帯電話機。
  6. 【請求項6】 前記反射板は、電磁波が入射してくる方
    向とは反対側にV字型に折り曲げられていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の携帯電話機。
  7. 【請求項7】 前記反射板は、前記放射源から放射され
    た電磁波の電力吸収をほとんど生じせしめないような複
    素比透磁率の磁性材で構成されたことを特徴とする請求
    項1乃至6の何れか1つの請求項記載の携帯電話機。
  8. 【請求項8】 前記反射板は、前記放射源から放射され
    た電磁波の電力吸収をほとんど生じせしめないような複
    素比誘電率を有する誘電材で構成されたことを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れか1つの請求項記載の携帯電話
    機。
  9. 【請求項9】 前記反射板は複数の反射板であって、前
    記放射源から放射された電磁波の電力吸収をほとんど生
    じせしめないような複素比透磁率の磁性材で構成された
    反射板と、前記放射源から放射された電磁波の電力吸収
    をほとんど生じせしめないような複素比誘電率を有する
    誘電材で構成された反射板とからなることを特徴とする
    請求項1乃至6の何れか1つの請求項記載の携帯電話
    機。
  10. 【請求項10】磁性材で構成された反射板を前記放射源
    から発生する電磁波の磁界成分が支配的である領域に配
    置し、誘電材で構成した反射板を前記放射源から発生す
    る電磁波の電界成分が支配的である領域に配置したこと
    を特徴とする請求項9記載の携帯電話機。
  11. 【請求項11】 磁性材で構成された反射板を前記給電
    点付近を覆うように配置し、誘電材で構成された反射板
    を前記金属筐体の下端部付近を覆うように配置したこと
    を特徴とする請求項9記載の携帯電話機。
  12. 【請求項12】 前記反射板は、携帯電話機の使用周波
    数における複素比透磁率の実部が1より大きい値を有
    し、かつ、虚部の値がほとんど0である磁性材で構成さ
    れた反射板であることを特徴とする請求項1乃至6の何
    れか1つの請求項記載の携帯電話機。
  13. 【請求項13】 前記反射板は、携帯電話機の使用周波
    数における複素比透磁率の実部が1より大きい値を有
    し、虚部の値がほとんど0であるとともに、導電性を持
    たない磁性材で構成された反射板であることを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れか1つの請求項記載の携帯電話
    機。
  14. 【請求項14】 前記反射板は、携帯電話機の使用周波
    数における複素比誘電率の実部が、前記外装ケースの複
    素比誘電率の実部より大きい値を有し、かつ、虚部の値
    がほとんど0である誘電材で構成された反射板であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つの請求項記
    載の携帯電話機。
  15. 【請求項15】 電磁波の主な放射源として動作するア
    ンテナおよび金属筐体と、前記アンテナおよび前記金属
    筐体に電力を供給する給電点と、外装ケースとで構成さ
    れる携帯電話機であって、 前記外装ケースは、携帯電話機の使用状態において自由
    空間に放射される電磁波量を増大させるものであって、
    前記放射源から放射された電磁波の電界成分または磁界
    成分が支配的になる領域に、前記磁界成分または前記電
    界成分を効果的に反射する電気定数を有する材料が部分
    的に配設されていることを特徴とする携帯電話機。
  16. 【請求項16】 前記外装ケースは、前記放射源の近傍
    の送話器及び受話器が配置される側の外装ケースの表面
    の一部に、携帯電話機の使用周波数における複素比透磁
    率の実部が1より大きい値を有するとともに、虚部の値
    がほとんど0である磁性材の領域を設け、残りの部分は
    プラスチックや樹脂などの材料で構成したものであるこ
    とを特徴とする請求項15記載の携帯電話機。
  17. 【請求項17】 前記外装ケースは、前記放射源の近傍
    の送話器及び受話器が配置される側の外装ケースの表面
    の一部に、携帯電話機の使用周波数における複素比誘電
    率の実部が前記プラスチックや樹脂などの材料の複素比
    誘電率の実部の値より大きい値を有するとともに、虚部
    の値がほとんど0である誘電材の領域を設け、残りの部
    分はプラスチックや樹脂などの材料で構成したものであ
    ることを特徴とする請求項15記載の携帯電話機。
  18. 【請求項18】 事前に前記放射源近傍の磁界分布およ
    び電界分布を評価し、磁界成分が支配的である領域の前
    記外装ケースの一部を磁性材で構成し、電界成分が支配
    的である領域の前記外装ケースの一部を誘電材で構成
    し、前記外装ケースは前記磁性材と前記誘電材とで構成
    され、残りの部分はプラスチックや樹脂などの材料で構
    成されることを特徴とする請求項15記載の携帯電話
    機。
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