JP5245833B2 - 携帯電話機 - Google Patents

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Description

本発明は、電波を送受信する携帯型機器に関するものであり、特に、携帯電話機に関するものである。
一般的な携帯電話機の基本構成について説明する。図1は、折畳み式の携帯電話機1の基本構成を示す模式図である。具体的には、図1(a)は、折畳み式の携帯電話機1の正面図である。図1(b)は、上筐体2の正面図及び側面図である。図1(c)は、下筐体3の正面図及び側面図である。
図1(a)に示されているように、携帯電話機1は、ヒンジ部4の上側に位置する上筐体2と、ヒンジ部4の下側に位置する下筐体3とを有する。上筐体2及び下筐体3は、中空の箱型形状を有する。上筐体2及び下筐体3は、樹脂やプラスチックなどの非金属の材料で作られることが多い。
上筐体2の一面には、表示手段としてのLCDパネル21や不図示のスピーカなどが配置されている。一方、下筐体3の一面には、操作手段としてのキーパッド部22や不図示のマイクなどが配置されている。本明細書では、携帯電話機1(上筐体2及び下筐体3)の表面のうち、LCDパネル21やキーパッド部22が配置されている側の面をフロント面、フロント面と反対側の面をリア面と呼ぶ。
また、図2は、携帯電話機1の筐体のみに着目した図である。図2(a)は、図1(a)のA−A断面図、図2(b)は、図1(a)のB−B断面図である。ここで、図1(a)に示す破断線A−Aは、後述する左側の半ヒンジ5aを通る直線であり、破断線B−Bは、後述する中央の半ヒンジ5cを通る直線である。
再び図1を参照する。図1(b)、(c)に示されているように、上筐体2の下端の左右両端には、概ね半円筒形状のヒンジ(半ヒンジ5a、5b)が設けられている。一方、下筐体3の上端の中央には、半ヒンジ5a、5bと同様の半ヒンジ5cが設けられている。半ヒンジ5a、5b及び5cは、外形及び直径がほぼ等しい。また、下筐体3の半ヒンジ5cの両外側には、上筐体2の半ヒンジ5a、5bの外形に即した凹面6a、6bが設けられている。凹面6a、6bは、半ヒンジ5a、5bが凹面6a、6bに載せられたときに、隣り合う半ヒンジ5a、5b及び5cが略同一の高さで重なる深さおよび形状を有する。
尚、半ヒンジ5a、5b及び5cは、円筒のほぼ半分に相当する形状を有するので“半ヒンジ”と呼んでいる。しかし、円筒の一部(半分以上や半分以下)に相当する形状を有する場合や角筒に近い形状を有する場合であっても、以下の説明では“半ヒンジ”と呼ぶこととする。
図1(a)に示されているように、上筐体2及び下筐体3は、半ヒンジ5a、5b及び5cからなるヒンジ部4を介して開閉可能に連結されて一体化されている。ヒンジ部4は、上下筐体2、3を開閉可能に連結する連結機構を備えている。例えば、半ヒンジ5a、5b及び5cを貫通する円筒軸を有する。但し、図1では、連結機構の図示は省略されている。
図3は、携帯電話機1の典型的な使用状態を示したものである。図3(a)は、上筐体2のフロント面と下筐体3のフロント面とがなす角度が最大となる展開状態を示している。図3(b)は、上記角度が最小となる折畳み状態を示している。一般に、人が携帯電話機1のスピーカを耳に近づけて通話をするとき(通話時)には、展開状態となる。一方、ポケットやかばんの中などに携帯電話機1が収納されているとき(待受け時)には折畳み状態となる。尚、図3(a)に示す携帯電話機1では、展開状態のときに上筐体2及び下筐体3のフロント面がなす角度は略180°である。もっとも、上記角度は、180°以下あるいは180°以上であってもよい。
図3(a)(b)に示されているように、上筐体2及び下筐体3には、無線回路や制御回路(不図示)などが搭載された上プリント回路基板7及び下プリント回路基板8が内蔵されている。また、プリント回路基板7、8間の信号授受は、ヒンジ部4の中を通ってそれぞれの基板7、8に接続されたケーブル(フレキシブルケーブルや同軸ケーブル)などにより実現されるが、ケーブルの図示は省略してある。
図3(c)は、携帯電話機1に内蔵されているアンテナ9の位置を示している。アンテナ9は、ヒンジ部4の近傍に配置されており、上プリント回路基板7に接続されている。具体的には、アンテナ9は、上プリント回路基板7の下端部に設けられたパッド或はバネ(電力供給部13)に接続されている。電極供給部13を介してアンテナ9へ送信電力が供給されたり、アンテナ9の受信電力が無線回路へ伝えられたりする。
上プリント回路基板7上には、アンテナ9の整合回路(不図示)が搭載されており、アンテナ9のインピーダンスが基板7内の所望のインピーダンスに整合するように調整されている。これによって、アンテナ9からの電波の送信/受信が効率よく行われる。
しかしながら、通話時には、携帯電話機のアンテナの近傍に人体が存在する。このため、アンテナから放射される電磁波(電力)の一部が人体によって吸収され、アンテナ性能の一指標であるアンテナ放射効率が低下する。具体的には、アンテナへの入力電力を“Pin”、空間へ放射される電力を“Pr”、放射された電力のうち人体によって吸収される電力(損失電力)を“Ploss”とすると、通話時のアンテナ放射効率(η)は以下の数式で表される(アンテナ自身の損失は無視する。)。
(数1)
η=Pr/Pin=(Pin-Ploss)/Pin=1−(Ploss/Pin)
つまり、通話時のアンテナ放射効率を高め、携帯電話機の通信性能を向上させるためには、損失電力(Ploss)を小さくする必要がある。
そこで、日本国特許第3838815号明細書や日本国特許第3642029号明細書には、アンテナ放射効率を高める手段として、板状の磁性体や金属などをアンテナと人体との間の空間に配置する技術が記載されている。
日本国特許第3838815号明細書や日本国特許第3642029号明細書に記載されている技術によると、アンテナから放射された電磁波は、板状の磁性体や金属の表面で反射され、その背後の領域では電磁界が少なくなる。すなわち、板状の磁性体や金属を挟んでアンテナの反対側に位置する人体へ入射する電磁波を少なくできる。その結果、損失電力(Ploss)を小さくすることが可能になる。このように、板状の磁性体や金属は、一種の電磁波遮蔽体として機能し、その背後の電磁界を制御する。よって、本明細書では、上記のような機能を奏する部材を「制御板」又は「電磁界制御板」と呼ぶことがある。
ところで、最近の携帯電話機は、折畳み式のものが多く、また、実装スペース上の制約からヒンジ部の近傍にアンテナが設置されることが多い。電磁界制御板の効果を十分に得るためには、アンテナの設置領域を含む比較的広い領域を電磁界制御板によって覆う必要がある。このため、電磁界制御板は、上筐体の下部からヒンジ部を通って下筐体の上部に至る領域に跨って配置されるのが好適である。
図4(a)(b)に、図1などに示す携帯電話機1への電磁界制御板の適用例を示す。通話時におけるアンテナ放射効率を高めるためには、電磁界制御板14が、アンテナ9及びその周辺の比較的広い領域を覆うことが好適であることは既述のとおりである。このため、電磁界制御板14は、ヒンジ部4を通って上筐体2及び下筐体3に跨るように配置されている。具体的には、電磁界制御板14を通すことができる形状及び大きさの貫通穴を上下筐体2、3に開設して、電磁界制御板14を上記のように配置してある。
しかし、電磁界制御板を上筐体と下筐体とに跨がらせて配置すると、次のような問題が発生する。すなわち、上筐体と下筐体とを開閉可能とするためには、電磁界制御板が柔軟性を有する必要がある(図4(b)参照)。しかしながら、柔軟性を有する電磁界制御板を使用しても、ヒンジ部内で電磁界制御板が引っ掛かり、上筐体及び下筐体のスムーズな開閉が阻害されことがある。電磁界制御板がどこかに引っ掛かった状態で無理に上下筐体を開閉しようとすると、電磁界制御板が破壊するおそれもある。
一方、上記問題を改善する方法として、ヒンジ部内の空間を有効活用した電磁界制御板の配置が考えられる。その配置の一例を図5(a)(b)に示す。尚、図5(a)は折畳み状態、図5(b)は展開状態を示している。図5(b)に示されているように、柔軟性に富む電磁界制御板14がヒンジ部4を通って上下筐体2、3に跨るように配置されている。さらに、電磁界制御板14の上部は、上筐体2の内壁面の平坦な部分に固定され、下部は、下筐体3の内壁面の平坦な部分に固定されている。加えて、電磁界制御板14の中央部は、ヒンジ部4に内周面に沿って配置されるとともに、特に固定はされず、比較的自由に形状を変化させることができるようになっている。
よって、図5(a)に示す折畳み状態では、電磁界制御板14の中央部がヒンジ部4の内壁面に沿って重なりなく配置される。一方、図5(b)に示す展開状態では、ヒンジ部4内で電磁界制御板14が折り返され、同制御板14の一部が重なる。
図5に示すような配置であれば、電磁界制御板14が上筐体2と下筐体3の開閉を特に阻害することはない。しかし、図5に示す配置には新たな問題が存在する。すなわち、図5(a)を参照すればわかるように、折畳み時に、磁性体や金属からなる電磁界制御板14が電流ループを形成してしまう。電流ループが形成されると、ループ電流が作り出す磁界がアンテナや回路などと不要な電磁結合を生じてしまう。
図6は、電磁界制御板14から発生する磁界の様子を示す模式図である。図6(a)は、電磁界制御板14から発生する磁界とアンテナ9との電磁結合の様子を示している。また、図6(b)は、電磁界制御板14から発生する磁界とプリント回路基板7、8との電磁結合の様子を示している。
図6(a)に示すアンテナ9から電磁波が放射されると、その近傍に配置されている電磁界制御板14に電流が誘導される。誘導された電流が紙面の上下方向(z方向)に流れると、電磁界制御板14がループを形成しているため、該制御板14はインダクタとして振る舞う。この結果、磁界(図6では、磁力線15を示してある)が発生し、近傍に位置するアンテナ9に磁力線15が交差する。すると、アンテナ9と電磁界制御板14との間で電磁結合が生じ、アンテナ9のインピーダンスが変化するなどの弊害が生じる。
また、図6(b)を参照してわかるように、電磁界制御板14の近傍には、アンテナ9の他に、上プリント回路基板7及び下プリント基板8が配置されている。そして、これら基板7、8上には、微弱な信号を処理するデバイスやモジュールなども搭載されている。従って、電磁界制御板14から発生した磁界(磁力線15)がそれらのデバイスなどへノイズとして混入してしまうと、特性や性能に影響を与える。
以上のように、従来技術及びこれから類推される技術の一つでは、上筐体及び下筐体のスムーズな開閉を維持しつつ、アンテナ放射効率の改善を図ることは困難である。また、従来技術及びこれから類推される技術の他の一つでは、携帯電話機を折畳んだときに電流ループが形成され、アンテナ特性やデバイス特性に影響を与えるおそれがある。
本発明の携帯電話機の一つは、少なくとも表示パネルが設けられたフロント面を備えた第1の筐体と、少なくとも操作キーが設けられたフロント面を備えた第2の筐体と、前記第1の筐体又は前記第2の筐体に内蔵されたアンテナとを有する。前記第1の筐体と前記第2の筐体とは連結部により開閉可能に連結されている。前記第1の筐体には、電磁波を反射可能な第1の反射部材が設けられている。前記第2の筐体には、電磁波を反射可能な第2の反射部材が設けられている。前記第1の反射部材と前記第2の反射部材とは、互いに独立した別部材であって、前記第1の筐体の前記フロント面と前記第2の筐体の前記フロント面とがなす角度が最大となる展開状態において、連続した電磁界制御板として機能するように、前記第1の筐体と前記連結部と前記第2の筐体とにわたる領域に連続的に配置されている
本発明の携帯電話機の一つは、少なくとも表示パネルが設けられたフロント面を備えた第1の筐体と、少なくとも操作キーが設けられたフロント面を備えた第2の筐体と、前記第1の筐体又は前記第2の筐体に内蔵されたアンテナとを有する。前記第1の筐体と前記第2の筐体とは連結部により開閉可能に連結されている。前記第1の筐体又は前記第2の筐体のいずれか一方の筐体の前記フロント面側に、該いずれか一方の筐体の内壁面と前記連結部の内壁面とに沿った形状を有する、電磁波を反射可能な反射部材が設けられている。前記第1の筐体の前記フロント面と前記第2の筐体の前記フロント面とがなす角度が最大となる展開状態のときに、前記反射部材を挟んで前記アンテナとは反対側の領域における磁界が前記アンテナ側の領域における磁界よりも小さくなる。
本発明の目的は、上筐体及び下筐体の開閉を阻害したり、アンテナ特性やデバイス特性に影響を与えたりすることなく、アンテナ放射効率の向上を図ることである。
上記及びそれ以外の本発明の目的、特徴及び利点は、下記の記載及び本発明の一例を示す添付図面の参照によって明らかになる。
一般的な携帯電話機の基本構成を示す模式的正面図である。 図1に示す上筐体及び下筐体の異なる断面を示す模式図である。 図1に示す携帯電話機の内部構造の一部を示す模式図である。 図1に示す携帯電話機への電磁界制御板の装着例の一例を示す模式図である。 図1に示す携帯電話機への電磁界制御板の装着例の他例を示す模式図である。 図5に示す電磁界制御板から発生する磁界の様子を示す模式図である。 実施形態1の携帯電話機の模式的正面図である。 (a)は図7に示す上筐体の模式的分解斜視図、(b)は下筐体の模式的分解斜視図である。 分離された上筐体と下筐体とを示す模式図であって、(a)は正面図、(b)(c)は側面図である。 (a)(b)は、実施形態1の携帯電話機の展開時及び折畳み時の異なる断面を示す模式図である。 (a)は展開時の第1制御板及び第2制御板の斜視図、(b)は折畳み時の第1制御板及び第2制御板の拡大斜視図である。 (a)は実施形態2の携帯電話機を構成する上筐体の模式的分解斜視図、(b)は下筐体の模式的分解斜視図である。 (a)は図12に示す上筐体に装着される第1制御板の拡大斜視図、(b)は下筐体に装着される第2制御板の拡大斜視図である。 分離された上筐体と下筐体とを示す模式図であって、(a)は正面図、(b)(c)は側面図である。 (a)(b)は、実施形態2の携帯電話機の展開時及び折畳み時の異なる断面を示す模式図である。 (a)は展開時の第1制御板、補助制御板及び第2制御板の拡大斜視図、(b)は折畳み時の第1制御板、補助制御板及び第2制御板の拡大斜視図である。 上筐体の変形例を示す模式的分解斜視図である。 (a)は図17に示す上筐体に適応した第1制御板及び補助制御板の拡大斜視図、(b)は第2制御板の拡大斜視図である。 図17に示す上筐体を有する携帯電話機の模式的正面図である。 分離された上筐体と下筐体とを示す模式図であって、(a)は正面図、(b)(c)は側面図である。 図19に示す携帯電話機の展開時及び折畳み時の異なる断面を示す模式図である。 図21に示す第1制御板、補助制御板及び第2制御板の展開時の拡大斜視図、(b)は折畳み時の拡大斜視図である。 (a)は実施形態3の携帯電話機を構成する上筐体の模式的分解斜視図、(b)は下筐体の模式的分解斜視図である。 (a)は図23に示す上筐体に装着される第1制御板の拡大斜視図、(b)は下筐体に装着される第2制御板の拡大斜視図である。 分離された上筐体と下筐体とを示す模式図であって、(a)は正面図、(b)(c)は側面図である。 実施形態3の携帯電話機の展開時及び折畳み時の異なる断面を示す模式図である。 図26に示す第1制御板及び第2制御板の展開時の拡大斜視図、(b)は折畳み時の拡大斜視図である。 実施形態4の携帯電話機の模式的斜視図である。 図28に示す携帯電話機の展開時における電磁界制御板の配置状態を示す模式図であって、(a)は正面図、(b)(c)は異なる断面図である。 図28に示す携帯電話機の折畳み時における電磁界制御板の配置状態を示す模式的断面図である。 実施形態5の携帯電話機を示す模式図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図28に示す携帯電話機の展開時における電磁界制御板の配置状態を示す模式図である。
(実施形態1)
以下、本発明の携帯電話機の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図7は、本例の携帯電話機1の基本構成を示す正面図である。携帯電話機1は、ヒンジ部4を介して開閉可能に連結された第1の筐体(上筐体2)と第2の筐体(下筐体3)とを有する。また、図8(a)は上筐体2、図8(b)は下筐体3の基本構成を示す分解斜視図である。さらに、図9には、説明の便宜上、上筐体2と下筐体3とを分離して図示してある。以下の説明では、上筐体と下筐体を“上下筐体”と総称することがある。図9(a)は、上下筐体2、3をフロント面側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は同B−B断面図である。尚、図9(a)に示す破断線A−Aは、アンテナ9を通る直線であり、破断線B−Bは、上下筐体2、3の幅方向中央を通る直線である。
図7に示されているように、携帯電話機1のフロント面には、表示手段としてのLCDパネル21や操作手段としてのキーパッド22が配置されている。より詳しくは、上筐体2のフロント面には、LCDパネル21や不図示のスピーカなどが配置されている。一方、下筐体3のフロント面には、キーパッド22や不図示のマイクなどが配置されている。また、上下筐体2、3のフロント面やリア面にCCDカメラなどが配置される場合もある。但し、図7以外の図では、LCDパネル21やキーパッド22などの図示は適宜省略されている。
図8(a)(b)に示されているように、上筐体2及び下筐体3は、樹脂材料で形成されており、中空の箱型形状を有する。より具体的には、上筐体2は、フロント面を形成するフロント側筐体2aと、該フロント側筐体2aに突き合わされ、リア面を形成するリア側筐体2bとを有する。同様に、下筐体3は、フロント面を形成するフロント側筐体3aと、該フロント側筐体3aに突き合わされ、リア面を形成するリア側筐体3bとを有する。
さらに、図8(a)に示されているように、上筐体2(フロント側筐体2a)の下端の左右両端には、概ね半円筒形状を有する半ヒンジ5a、5bが設けられている。一方、図8(b)に示されているように、下筐体3の上端の中央には、概ね半円筒形状を有する半ヒンジ5cが設けられ、半ヒンジ5cの両外側には、凹面6a、6bが設けられている。また、アンテナ9は、上筐体2の半ヒンジ5aの内側に配置されている(図7参照)。
本例の携帯電話機1では、上筐体2の内部に第1制御板10が設けられ、下筐体3の内部に第2制御板11が設けられている。第1制御板10は、本発明の第1の反射部材に相当する。また、第2制御板11は、本発明の第2の反射部材に相当する。第1制御板10について、主に図8(a)を参照して、第2制御板11について主に図8(b)を参照して詳細に説明する。
第1制御板10は、装着面に対応した形状を有する。具体的には、上筐体2の半ヒンジ5a、5bの内壁面形状に即した湾曲部10b、10cと、上筐体2のLCDパネル直下の内壁面形状に即した平坦部10aと、を有する。換言すれば、第1制御板10は、LCDパネル直下の平坦な内壁面及びこれに連なる半ヒンジ5a、5bの湾曲した内壁面に装着されている。
第2制御板11も、装着面に対応した形状を有する。具体的には、下筐体3の半ヒンジ5cの内壁面形状に即した湾曲部11aと、半ヒンジ5cの直下の内壁面形状に即した平坦部11bと、を有する。換言すれば、第2制御板11は、半ヒンジ5cの湾曲した内壁面及びこれに連なる平坦な内壁面に装着されている。
さらに、第1制御板10及び第2制御板11は、上下筐体2、3内に配設されている不図示の回路基板のグランドからは浮いている、すなわち、直流的には非接触となっている。
図9(b)(c)を参照してわかるように、第1制御板10及び第2制御板11が装着されている上下筐体2、3の内壁面は、フロント面側の内壁面である。すなわち、通話時において人体が位置する側の内壁面である。よって、通話時には、アンテナ9と不図示の人体との間に第1制御板10及び第2制御板11が介在する。従って、アンテナ9から放射された電磁波の一部は、第1制御板10及び第2制御板11によって反射(遮蔽)される。このように、アンテナ9から放射された電磁波の一部を第1制御板10及び第2制御板11で反射させることによって人体への吸収を小さくするためには、第1制御板10及び第2制御板11が、アンテナ9と対向する位置に配置されていることが好適である(図9(b)参照)。さらには、第1制御板10及び第2制御板11が、アンテナ9の設置領域を含む比較的広い領域を覆っていることが好適である。なぜなら、第1制御板10及び第2制御板11がアンテナ9と対向する位置に配置されていても、そのカバー領域が狭いと、第1制御板10及び第2制御板11の周囲からその後方へ回折する電磁波が多くなり、反射効率が低下するからである。ここで、「比較的広い領域」とは相対的な概念であるが、実際のカバー領域は、各種試験を通して決定される。
図10は、本例の携帯電話機1の展開状態及び折畳み状態の異なる断面を示す図である。具体的には、図10(a)は、図9(a)のA−A線に沿った断面図、図10(b)は図9(a)のB−B線に沿った断面図である。また、図11(a)は、展開時における第1制御板10及び第2制御板11のみを抽出して示した図である。図11(b)は、折畳み時の第1制御板10及び第2制御板11のみを抽出して示した図である。
図10に示されているように、第1制御板10及び第2制御板11は、携帯電話機1が展開状態のとき、上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する投影面積が最大となる。また、アンテナ9から放射される電磁波に対して実質的に一枚の連続した電磁界制御板として機能する。具体的には、図10(a)に示されているように、展開状態のときに、第1制御板10及び第2制御板11は、上筐体2のLCDパネル直下の内壁面、ヒンジ部内壁面及び下筐体3のキーパッド直上の内壁面に亘る領域に連続的に配置される。換言すれば、独立した第1制御板10及び第2制御板11が実質的に一体化され、アンテナ9から放射される電磁波によって作り出される電磁界に対して、実質的に一枚の電磁界制御板として機能する。
以上のように、第1制御板10及び第2制御板11は、携帯電話機1が展開状態のとき、アンテナ9から放射される電磁波に対して反射効率が最大となる。この結果、人体に入射する電磁波が減少し、通話性能が改善される。
もっとも、図11(a)に示されているように、第1制御板10と第2制御板11との間には、上下筐体2、3の厚みに相当する隙間(数mm程度)が存在する。しかしながら、上記隙間は、アンテナ9から放射される電磁波の周波数(800MHz〜数GHz)に比べて十分に狭く、無視し得る。よって、上記隙間からの電磁波漏洩による特性への影響はほとんど無く、第1制御板10及び第2制御板11の背後の領域では、電磁界が減少する。
一方、携帯電話機1が折畳み状態のときには、第1制御板10と第2制御板11との上記実質的な一体化が解除され、両制御板10、11の平坦部10a、11bの大部分が互いに重複する。この結果、展開時と比べると、第1制御板10及び第2制御板11のリア面側内壁面に対する投影面積が減少する。従来技術では、折畳み時に電磁界制御板がループ形状を形成し、インダクタとして作用し、アンテナと不要な電磁結合を生じていた。一方、本例では、展開時に実質的に一枚の電磁界制御板として機能していた第1制御板10及び第2制御板11が、折畳み時には独立した2つの制御板に分割され、しかも投影面積が減少するので、上記電磁結合によるアンテナ特性への影響が緩和される。
次に、通話時における放射効率の改善効果を確認するために、本例の携帯電話機1の試作モデルを用いて行なった実験結果について述べる。
試作モデルの上筐体及び下筐体は、樹脂製(非金属製)である。また、第1制御板及び第2制御板には、柔軟性に富む金属シートと磁性体シートとが積層された多層構造のシートを用いた。第1制御板及び第2制御板は、上記磁性体シートがアンテナと対向する向きで上下筐体にそれぞれ装着されている。さらに、第1制御板及び第2制御板による被覆領域は、電磁界制御板を備えていない比較モデルを用いた実験結果に基づいて決定した最適領域とした。具体的には、擬似人体の耳に比較モデルのスピーカを当てて一般的な通話状態を再現し、このときの擬似人体表層部における電力吸収量(損失電力)が最大となる領域に対応する領域を最適領域とした。
尚、実際の通信性能をより正確に評価するため、擬似人体には、人体組織の比誘電率、導電率に近い値を有する擬似人体(ファントム)を用いた。
試作モデルのスピーカをファントムの耳に当てた状態で、通話時における放射電力(Pr)を測定した。その結果、試作モデルは、比較モデルと比べて放射電力が0.7dB改善していることが確認された。
また、放射効率(η)の改善は人体よる損失電力(Ploss)と関連する。そこで、ファントム表層部の微小領域における損失電力を測定した。その結果、試作モデルは、比較モデルと比べて損失電力が約半分(51.8%)まで小さくなっていることが確認された。
以上の実験結果は、第1制御板及び第2制御板による電磁波の反射効果によって、これら制御板を挟んでアンテナと反対側(制御板の背後)の電磁界が減少し、ファントムによる電力吸収が低減されたことを示している。すなわち、第1制御板及び第2制御板が通話性能の改善に有効であることを示している。
尚、試作モデルの上下筐体は非金属製であり、その比誘電率は小さい。よって、アンテナから出力された電磁波によって作り出された電磁界(主に磁界)は、上下筐体の影響をほとんど受けず、ほとんどが上下筐体を透過すると考えてよい。よって、上記通話性能の改善は、第1制御板及び第2制御板による効果であると言える。
以上述べたように、本発明によれば、待受け時(折畳み時)における電磁結合の影響を低減しつつ、人体への電力吸収に起因する通話時(展開時)の電力損失を低減して、通話性能を向上させることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の携帯電話機の実施形態の他例について説明する。本例の携帯電話機の基本構成は、実施形態1の携帯電話機と同一である。よって、同一の構成については適宜説明を省略する。
図12(a)は、本例の携帯電話機の上筐体2の分解斜視図であり、図12(b)は下筐体3の分解斜視図である。また、図13(a)は、上筐体2の内部に設けられる第1制御板を示しており、13図(b)は下筐体3の内部に設けられる第2制御板を示している。第1制御板10は、本発明の第1の反射部材に相当する。また、第2制御板11は、本発明の第2の反射部材に相当する。上記図面及びこれから参照する図面のうち、上下筐体2、3が示された図面では、LCDパネル及びキーパッドの図示は省略してある。
本例の携帯電話機を構成している上筐体2の半ヒンジ5a、5b(図12(a))は、図8(a)に示す半ヒンジ5a、5bよりも高さが高く、フロント面側へ大きく迫り出した形状を有する。このため、LCDパネル表面と半ヒンジ5a、5bの頂点との間の距離が、実施形態1の上筐体2におけるそれと比べて長い。また、半ヒンジ5a、5bの間の空間が広い。従って、半ヒンジ5a、5bの間の空間からの電磁波の漏洩を無視し得ない。そこで、上筐体2に装着される第1制御板10に、上記空間を塞ぐ第3の反射部材を追加した。尚、第3の反射部材の詳細については後述する。
一方、図12(b)に示すように、下筐体3の半ヒンジ5cは、下筐体3の上端面に設けられている。ここで図8(b)を参照すると、実施形態1の下筐体3の半ヒンジ5cは、下筐体3のフロント面に設けられている。さらに、実施形態1の下筐体3のフロント面には、上筐体2の半ヒンジ5a、5b(図8(a))が載せられる凹面6a、6bが設けられている。しかし、本例では、上下筐体2、3のいずれにも凹面6a、6bに相当する凹面は設けられていない。もっとも、本例の下筐体3における第2制御板11(図13)の装着面の形状は、実施形態1の下筐体3における第2制御板11の装着面と大差はない。よって、本例の第2制御板11の形状と、実施形態1の第2制御板11の形状との間に大差はない。
図14では、説明の便宜上、上筐体2と下筐体3とを分離して図示してある。図14(a)は、上下筐体2、3をフロント面側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。図14(a)に示す破断線A−Aは、アンテナ9を通る直線であり、破断線B−Bは、上下筐体2、3の幅方向中央を通る直線である。
図13及び図14に示されているように、上筐体3の下部中央には第3の反射部材(補助制御板12)が配置されている。補助制御板12は、その形状以外は、第1制御板10及び第2制御板11と共通の構造を有する。図13(a)に示すように、補助制御板12は、略90°に屈曲されており、略直交する第1面12a及び第2面12bを有する。補助制御板12の第1面12aは、その全面が第1制御板10の平坦部10aの裏面に接合されている。一方、補助制御板12の第2面12bは、その一部が第1制御板10の湾曲部10b、10cの裏面に接合されている。もっとも、補助制御板12と第1制御板10とを図示されているように重複させることは必須要件ではない。
また、図14(c)を参照すると、第2制御板11の湾曲部11aは、実施形態1の第2制御板11の湾曲部11a(図11(b))よりもサイズが大きい。具体的には、円弧長が長い。かかる湾曲部11aの拡張は、該湾曲部11aが装着される下筐体3の半ヒンジ5cのサイズの応じた拡張であって、本質的な変更ではない(図14(c)及び図9(c)参照)。
図15は、本例の携帯電話機の展開状態及び折畳み状態の異なる断面を示している。具体的には、図15(a)は、図14のA−A線に沿った断面図、図15(b)は図14のB−B線に沿った断面図である。また、図16(a)は、展開時における第1制御板10及び第2制御板11のみを抽出して示した図であり、図16(b)は折畳み時の第1制御板10、第2制御板11及び補助制御板12のみを抽出して示した図である。これらの図を参照してわかるように、展開時は、補助制御板12によって、上筐体2の半ヒンジ5a、5b間の空間が覆われる(図16(a)参照)。よって、展開時には、第1制御板10、補助制御板12及び第2制御板11によって、上筐体2のLCDパネル直下の内壁面、ヒンジ部内壁面、半ヒンジ間の空間及び下筐体3のキーパッド直上の内壁面に亘る領域が連続的に覆われる。換言すれば、第1制御板10、補助制御板12及び第2制御板11が実質的に一体化され、アンテナから放射される電磁波によって作り出される電磁界に対して、実質的に一枚の電磁界制御板として機能する。このとき、上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する第1制御板10、第2制御板11及び補助制御板12の投影面積は最大となる(図15参照)。従って、展開状態のときに、アンテナから放射された電磁波に対する反射部材の反射効率が最大となる。この結果、人体に入射する電磁波が減少し、通話性能が改善される。
一方、折畳み時には、第1制御板10、補助制御板12及び第2制御板11の上記実質的な一体化が解除され、これら制御板の上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する投影面積が減少する。よって、折畳み時に電流ループが形成されることがない。
尚、補助制御板12の第2面のうち、第1制御板10の湾曲部10b、10cと接合されていない領域は外部に露出する(図16(a)参照)。しかし、上筐体2の形状を変更することによって、補助制御板12の全面を上筐体2の内側に配置することも可能である。
次に、補助制御板12の変形例について説明する。実施形態1では、展開時における上筐体2の第1制御板10と下筐体3の第2制御板11との間の隙間が無視し得る程度に狭い場合について説明した。しかし、筐体の構造によっては、上記隙間が無視し得ない程度に大きくなる場合もある。例えば、図16(a)に示されている上筐体2では、半ヒンジ5a、5bがフロント面側に大きく迫り出しているために、半ヒンジ5a、5b間に大きな空間が生じていた。そこで、その空間に補助制御板12を配置して対応した。ここで取り上げる変形例では、補助制御板12によって覆われていた上記空間に上筐体2の壁面が延在され、その壁面の内側に補助制御板22が装着されている。すなわち、補助制御板22の全面が上筐体2の内側に配置されている。
図17は、上述した補助制御板22が設けられる上筐体2の分解斜視図である。図示されている上筐体2は、基本的に図12(a)に示されている上筐体2と同一の形状を有する。但し、フロント面に対する半ヒンジ5a、5bの迫り出し量(図中の間隔T)だけ上筐体2の壁面(フロント面)がヒンジ5a、5bの突出方向に延在している。これによって上記空間が解消されている。
図18は、第1制御板10、第2制御板11及び補助制御板22のみを抽出した図である。図18に示されているように、補助制御板22の長手方向両端は、第1制御板10の湾曲部10a、10bに接合されている。
図19は、補助制御板22が装着された携帯電話機1の正面図である。この携帯電話機1の下筐体3では、不図示の部品が半ヒンジの端部に実装されているなどの理由から、半ヒンジの幅一杯に第2制御板11を装着することができない。そこで、第2制御板11の湾曲部11aの幅を半ヒンジの幅よりも狭くしてある。この結果、第2制御板11の湾曲部11aと第1制御板10の湾曲部10b、10cとの間に隙間が生じている。しかし、この隙間は、補助制御板22によって閉塞されている。尚、図中にはアンテナは図示されていないが、アンテナは、実施形態1と同様に、上筐体2の下端部左側に配置されている。
再び図18(a)を参照すると、補助制御板22は、第1制御板10の湾曲部10b、10cと同一の曲率で湾曲しており、両湾曲部10b、10cに跨って配置されている。補助制御板22は、長手方向両端が第1制御板10の湾曲部10b、10cにそれぞれ接合されている。さらに、展開時には、補助制御板22が、ヒンジ部4(図19)の頂点を覆う位置に移動する。通話時には、ヒンジ部4の頂点が最も人体に近接することになるので、この位置に補助制御板22を配置することによって、電磁界の人体への入射を効果的に小さくすることができる。
図20には、説明の便宜上、上筐体2と下筐体3とを分離して図示してある。図20(a)は、上下筐体2、3をフロント面側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)B−B断面図である。図20(a)に示す破断線A−Aは、不図示のアンテナを通る直線であり、破断線B−Bは、上下筐体2、3の幅方向中央を通る直線である。
図21は、本例の携帯電話機の展開状態及び折畳み状態の異なる断面を示している。具体的には、図21(a)は、図20のA−A線に沿った断面図、図21(b)は図20のB−B線に沿った断面図である。また、図22(a)は、展開時における第1制御板10、第2制御板11及び補助制御板22のみを抽出して示した図であり、図22(b)は折畳み時の第1制御板10、第2制御板11及び補助制御板22のみを抽出して示した図である。
これらの図を参照してわかるように、展開状態には、上下筐体2、3に装着された制御板10、11、22が実質的に一体化され、不図示のアンテナから放射される電磁波に対して実質的に一枚の電磁界制御板として機能する。なお、展開時には、補助制御板22が第2制御板11の湾曲部11aの下に潜り込み、湾曲部11aと接触する。このとき、上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する第1制御板10、第2制御板11及び補助制御板22の投影面積は最大となる(図21参照)。
一方、折畳み時には、第1制御板10、第2制御板11及び補助制御板12の上記実質的な一体化が解除され、これら制御板10、11、22の上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する投影面積は減少する。
(実施形態3)
以下、本発明の携帯電話機の実施形態の他例について説明する。図23(a)は、本例の携帯電話機の上筐体2の分解斜視図であり、図23(b)は下筐体3の分解斜視図である。
図23(a)(b)を参照してわかるように、本例の携帯電話機では、上筐体2及び下筐体3における半ヒンジ5a、5b及び5cの位置が実施形態1と逆になっている。すなわち、上筐体2の下端中央に半ヒンジ5aが設けられ、下筐体の上端の左右両端に半ヒンジ5b、5cが設けられている。
表1は、各実施形態における筐体構造を半ヒンジとの関連でまとめたものである。表1からは、本例の携帯電話機の筐体は、半ヒンジの位置以外にも実施形態1との相違点があることが理解できる。
図23や表1を参照してわかるように、上筐体2の半ヒンジ5aはフロント面に設けられている。また、半ヒンジ5aの両外側には、下筐体3の半ヒンジ5b、5cが載せられる凹面6a、6bが設けられている。一方、下筐体3の半ヒンジ5b、5cは、下筐体3の上端面に設けられている。
Figure 0005245833
図24(a)は、第1制御板10のみを抽出して示した図であり、図24(b)は第2制御板11のみを抽出して示した図である。図25には、説明の便宜上、上筐体2と下筐体3とを分離させて図示してある。図25(a)は、上下筐体2、3をフロント面側から見た正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)B−B断面図である。尚、図25(a)に示す破断線A−Aは、不図示のアンテナを通る直線であり、破断線B−Bは、上下筐体2、3の幅方向中央を通る直線である。
図26は、本例の携帯電話機の展開状態及び折畳み状態の異なる断面を示している。具体的には、図26(a)は、図25のA−A線に沿った断面図、図26(b)は図25のB−B線に沿った断面図である。また、図27(a)は、展開時における第1制御板10及び第2制御板11のみを抽出して示した図であり、図27(b)は折畳み時の第1制御板10及び第2制御板11のみを抽出して示した図である。これらの図を参照してわかるように、展開状態には、上下筐体2、3に装着された第1制御板10及び第2制御板11が実質的に一体化され、不図示のアンテナから放射される電磁波に対して実質的に一枚の電磁界制御板として機能する。このとき、実質的に一体化された第1制御板10及び第2制御板によって覆われる領域は、実施形態1の場合とほぼ同じである。また、展開時には、上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する第1制御板10及び第2制御板11の投影面積が最大となる(図26参照)。展開状態のときに、アンテナから放射された電磁波に対する反射部材の反射効率が最大となる。この結果、人体に入射する電磁波が減少し、通話性能が改善される。
一方、折畳み時には、第1制御板10及び第2制御板11の上記実質的な一体化が解除され、これら制御板10、11の上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する投影面積が減少する。よって、折畳み時に電流ループが形成されることがない。
(実施形態4)
これまでは、上筐体と下筐体とが開閉可能に連結された携帯電話機を例にとって本発明の実施形態について説明してきた。しかし、本発明は、上記構造以外の構造を有する携帯電話機にも適用可能である。例えば、上筐体と下筐体とが開閉可能で、かつ、回転可能に連結された携帯電話機にも適用可能である。
図28は、上筐体2と下筐体3とが開閉可能で、かつ、回転可能に連結された携帯電話機の概観斜視図である。図示されている携帯電話機では、下筐体3に対して上筐体2が、矢印a方向に開閉可能であるとともに、矢印b方向に回転可能である。尚、矢印a方向への開閉は、同方向への回転と捉えることもできるが、ここでは、便宜上、「開閉」と「回転」を区別して用いる。
図示されている携帯電話機では、上筐体2を下筐体3に対して所定角度(略90°)以上開くと、上筐体2が半ヒンジ5aに内蔵されている回転軸(不図示)を中心として矢印b方向に回転可能となる。また、半ヒンジ5aは、その両側の半ヒンジ5b、5cに跨る回転軸(不図示)によって回転可能に軸支されている。
上記機構を備えた本例の携帯電話機では、折畳み状態を(i)上筐体2のLCDパネル21と下筐体3のキーパッド22とが対向した状態と、(ii)上筐体2のリア面と下筐体3のキーパッド22とが対向した状態とに切り替えることができる。
図29(a)〜(c)は、本例の携帯電話機における電磁界制御板の配置状態を示している。これらの図に示されているように、上筐体2の内壁面のうち、LCDパネル21の下方の領域に第1制御板10が配置されている。また、下筐体3の内壁面のうち、不図示のキーパッドの上方の領域及び半ヒンジ5b、5c(図28)の内壁面に第2制御板11が配置されている。さらに、上筐体2の半ヒンジ5a(図28)の内壁面に第3制御板30が配置されている。第1制御板10は、本発明の第1の反射部材に相当し、第2制御板11は、第2の反射部材に相当し、第3制御板30は、第3の反射部材に相当する。
本例の携帯電話機では、半ヒンジ5a(図28)に対して上筐体2が回転することは既述のとおりである。そこで、上筐体2の内壁面に装着されている第1制御板10と、半ヒンジ5aの内壁面に装着されている第3制御板30とは互いに独立している。もちろん、下筐体3の内壁面に装着されている第2制御板11は、第1及び第3制御板10、30から独立している。すなわち、第1〜第3制御板10、11、30は、互いに独立しており、直に接触してはいない。
但し、図29に示されているように、携帯電話機が展開状態のときには、互いに独立している第1〜第3制御板10、11、30が実質的に一体化され、不図示のアンテナから放射される電磁波に対して、実質的に一枚の電磁界制御板として機能する。このとき、第1〜第3制御板10、11、30の上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する投影面積は最大となる(図29(b)参照)。
図30は、図28に示す携帯電話機の折畳み状態を示している。より具体的には、図30(a)は、LCD面21とキーパッド22とが対向した折畳み状態の異なる断面を示している。一方、図30(b)は、上筐体2を図28の矢印b方向に180°回転させて折畳んだ状態、すなわち、上筐体2のリア面と下筐体3のキーパッド22とが対向した折畳み状態の異なる断面を示している。
図29と図30とを比較すれば明らかなように、いずれの折畳み状態においても、第1〜第3制御板10、11、30の連続性が解除され、上筐体2及び下筐体3の内壁面に対する投影面積が展開状態に比べて減少している。
以上のように、本発明は、上筐体と下筐体とが開閉可能で、かつ、回転可能に連結された携帯電話機にも適用可能であり、同様の作用効果を奏する。
(実施形態5)
本発明は、上筐体2が図28の矢印b方向と異なる方向に回転可能な携帯電話機にも適用可能である。
図31に示す携帯電話機では、下筐体3に設けられた回転体17の上にヒンジ5が取り付けられている。上筐体2は、回転体17とヒンジ5とからなる連結機構によって下筐体3と連結され、図31の矢印a、b、c方向に開閉可能及び回転可能となっている。具体的には、上筐体2は、矢印a方向へ開閉可能、矢印b方向へ回転可能な他、フロント面と平行な面内で回転可能である。
回転体17には上筐体2の開閉角度に連動して作動するロック機構が設けられている。図31(a)に示されているように、上筐体2のフロント面と下筐体3のフロント面とがなす角度が略90°の状態では、上記ロック機構によって回転体17がロックされている。よって、この状態では、上筐体2は矢印b方向にのみ回転可能である。一方、図31(b)(c)に示されているように、上記角度が略180°になると(展開状態になると)、上記ロック機構による回転体17のロックが解除される。よって、この状態では、上筐体2は矢印c方向に回転可能である。尚、不図示のアンテナ9は、下筐体3の左上領域に配されている。
図32(a)(b)は、図31に示す携帯電話機における電磁界制御板の配置状態を示している。これらの図に示されているように、上筐体2の内壁面のうち、LCDパネル21の下方の領域に第1制御板10が配置されている。また、下筐体3の内壁面のうち、キーパッド22の上方の領域(回転体17の一部を含む)の内壁面に第2制御板11が配置されている。さらに、ヒンジ5の内壁面に第3制御板30が配置されている。第1制御板10は、本発明の第1の反射部材に相当し、第2制御板11は、第2の反射部材に相当し、第3制御板30は、第3の反射部材に相当する。
図32(a)に示されているように、展開状態(通話状態)では、上記実施形態4と同様に、第1〜第3制御板10、11、30が実質的に一体化され、アンテナ9から放射される電磁波に対して、実質的に一枚の電磁界制御板として機能する。このとき、第1〜第3制御板10、11、30の上下筐体2、3のリア面側内壁面に対する投影面積は最大となる。
また、図32(b)に示されているように、上筐体2が矢印c方向に回転すると、ヒンジ5も上筐体2とともに同方向へ回転する。この結果、第1制御板10がアンテナ9と対向する位置から退避する。しかしながら、図32(b)に示されている展開状態の携帯電話機は、通話ではなく、専らLCDパネル21を見る用途に用いられることが多い。よって、図32(b)に示される展開状態のときには、アンテナ9が電磁界制御板によって覆われていなくともよい。
一方、図示は省略するが、折畳み状態のときには、第1〜第3制御板10、11、30の連続性が解除され、上筐体2及び下筐体3の内壁面に対する投影面積が展開状態に比べて減少する。
以上、本発明の携帯電話機の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は上記実施形態1〜5に限定されるものではない。
これまでの説明から明らかな本発明の作用効果に照らせば、2以上の制御板が携帯電話機の展開時に部分的に重なってもよいことが理解できるはずである。また、上記実施形態では、アンテナが上筐体に配置された例を示した。しかし、アンテナの位置は特に限定されず、アンテナと制御板との相対的位置関係の最適化を図ることによって、本発明の作用効果が最大限に得られる。よって、アンテナは、上筐体内、下筐体内、ヒンジ部内のいずれに配置してもよい。例えば、実施形態1では、アンテナを上筐体の左側の半ヒンジの内部に配置しているが、中央部に配置してもよく、また、下筐体の半ヒンジの内部に配置してもよい。
また、本発明の反射部材には、柔軟性に富む板、薄膜、シートなどが含まれる。また、反射部材は、筐体内壁面に装着したり、蒸着やメッキによって筐体内壁面上に直接形成したりすることもできる。よって、筐体内壁面が比較的複雑な形状を有していても、反射部材を設けることは可能である。
上記実施形態では、制御板を筐体内壁面に装着した例を示した。しかし、筐体の内部空間に配置したり、筐体の外側(筐体表面)に配置したりすることもできる。さらには、筐体自体を制御板によって形成してもよい。
上記実施形態では、反射部材の一例として、金属シートの上に磁性体層が形成された2層構造の制御板を示した。しかし、反射部材は、金属又は磁性体の単層構造であってもよい。また、金属層の全面又は一部に磁性体層が形成された反射部材でもよい。磁性体層の全面又は一部に金属層が形成された反射部材でもよい。同一層内に、金属領域と磁性体領域とが混在する反射部材でもよい。また、上記磁性体の代わりに誘電体を使用してもよい。この場合は、筐体の誘電率よりも大きな値を有する誘電体を使用し、反射効果を高めることが望ましい。
上下筐体の構造も上記実施形態に示した構造に限られない。また、上下筐体の一部は金属製であってもよい。
反射部材がアンテナの設置領域を含む比較的広い領域を覆うことが好適であることは既述のとおりであるが、反射部材によって覆われる領域は上記実施形態に限定されない。要するに、アンテナから放射された電磁波が反射され、反射部材の背後の電磁界が小さくなればよい。例えば、上筐体又は下筐体の半ヒンジにのみ反射部材を設けてもよい。また、上筐体又は下筐体のいずれか一方のみに反射部材を設けてもよい。
この出願は、2007年1月11日に出願された日本出願特願2007−3603を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (22)

  1. 少なくとも表示パネルが設けられたフロント面を備えた第1の筐体と、少なくとも操作キーが設けられたフロント面を備えた第2の筐体と、前記第1の筐体又は前記第2の筐体に内蔵されたアンテナとを有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが連結部により開閉可能に連結された携帯電話機であって、
    前記第1の筐体に設けられ、電磁波を反射可能な第1の反射部材と、
    前記第2の筐体に設けられ、電磁波を反射可能な第2の反射部材と、を有し、
    前記第1の反射部材と前記第2の反射部材とは、互いに独立した別部材であって、
    前記第1の筐体の前記フロント面と前記第2の筐体の前記フロント面とがなす角度が最大となる展開状態において、前記第1の反射部材及び前記第2の反射部材が、連続した電磁界制御板として機能するように、前記第1の筐体と前記連結部と前記第2の筐体とにわたる領域に連続的に配置されていることを特徴とする携帯電話機。
  2. 電磁波を反射可能な第3の反射部材を有し、前記第1の反射部材又は前記第2の反射部材の一方は、前記第3の反射部材と常時接触しており、他方は、前記展開状態のときにのみ前記第3の反射部材に接触することを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
  3. 電磁波を反射可能な第3の反射部材を有し、前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材は、前記展開状態においても互いに接触することのない独立した別部材であることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
  4. 前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材の少なくとも一つが前記アンテナと対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の携帯電話機。
  5. 前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材の少なくとも一つは、前記第1の筐体及び前記第2の筐体の表面の平坦な部分に配置された平坦部と、前記表面の湾曲した部分に配置された湾曲部とを有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  6. 前記湾曲部が配置されている前記表面が、前記ヒンジの内壁面であることを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機。
  7. 前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材の少なくとも一つは、金属又は磁性体の単層構造、あるいは金属層と磁性体層とが積層された多層構造を有することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  8. 前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材の少なくとも一つは、金属層の全面又は一部に磁性体層が形成された反射部材であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  9. 前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材の少なくとも一つは、磁性体層の全面又は一部に金属層が形成された反射部材であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  10. 前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材の少なくとも一つは、同一層内に、金属領域と磁性体領域とが混在する反射部材であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  11. 前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材のいずれもが、当該携帯電話機に内蔵されている回路基板のグランドに接続されていないことを特徴とする請求項2から10のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  12. 前記第1の筐体と前記第2の筐体の少なくとも一方の一部が、前記第1の反射部材、前記第2の反射部材及び前記第3の反射部材の少なくとも一つによって形成されていることを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  13. 前記第1の筐体と前記第2の筐体とを開閉可能に連結するヒンジを有し、前記アンテナは前記ヒンジの近傍に配置されていることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  14. 前記第1の反射部材が前記第1の筐体の表面のうち、前記フロント面側の内壁面に設けられ、前記第2の反射部材が前記第2の筐体の表面のうち、前記フロント面側の内壁面に設けられていることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  15. 少なくとも表示パネルが設けられたフロント面を備えた第1の筐体と、少なくとも操作キーが設けられたフロント面を備えた第2の筐体と、前記第1の筐体又は前記第2の筐体に内蔵されたアンテナとを有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが連結部により開閉可能に連結された携帯電話機であって、
    前記第1の筐体又は前記第2の筐体のいずれか一方の筐体の前記フロント面側に、該いずれか一方の筐体の内壁面と前記連結部の内壁面とに沿った形状を有する、電磁波を反射可能な反射部材が設けられ、
    前記第1の筐体の前記フロント面と前記第2の筐体の前記フロント面とがなす角度が最大となる展開状態のときに、前記反射部材を挟んで前記アンテナとは反対側の領域における磁界が前記アンテナ側の領域における磁界よりも小さくなることを特徴とする携帯電話機。
  16. 前記反射部材が前記アンテナと対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項15記載の携帯電話機。
  17. 前記反射部材は、金属又は磁性体の単層構造、あるいは金属層と磁性体層とが積層された多層構造を有することを特徴とする請求項15または16記載の折畳み式携帯電話機。
  18. 前記反射部材は、金属層の全面又は一部に磁性体層が形成された反射部材であることを特徴とする請求項15または16記載の携帯電話機。
  19. 前記反射部材は、磁性体層の全面又は一部に金属層が形成された反射部材であることを特徴とする請求項15または16記載の携帯電話機。
  20. 前記反射部材は、同一層内に、金属領域と磁性体領域とが混在する反射部材であることを特徴とする請求項15または16記載の携帯電話機。
  21. 前記反射部材が、当該携帯電話機に内蔵されている回路基板のグランドに接続されていないことを特徴とする請求項15から20のいずれか1項に記載の携帯電話機。
  22. 前記第1の筐体と前記第2の筐体の少なくとも一方の一部が、前記反射部材によって形成されていることを特徴とする請求項15から21のいずれか1項に記載の携帯電話機。
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