JP2000323124A - 非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池

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淳 山野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量で、かつサイクル特性および高温での
充電状態の保存特性が優れた非水二次電池を提供する。 【解決手段】 正極、負極および電解質を有し、正極に
4V級の活物質を用い、電極積層体の単位体積当たりの
放電容量が130mAh/cm3 以上の電池において、
負極の表面上にFT−IR分析で1040〜1060c
-1と1150〜1215cm-1に吸収ピークを有する
物質を存在させる。上記負極の表面上にはXPS分析で
164.1〜170.6eVにピークを有する物質を存
在させることが好ましく、さらにXPS分析で55.0
eV、55.3eVおよび55.8eVにピークを有す
る物質を存在させることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水二次電池に関
し、さらに詳しくは、高容量で、かつサイクル特性およ
び高温での充電状態での保存特性が優れた非水二次電池
に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池に代表される非
水二次電池は、容量が大きく、かつ高電圧、高エネルギ
ー密度、高出力であることから、ますます需要が増える
傾向にある。
【0003】しかしながら、この非水二次電池につい
て、本発明者らは、さらなる高機能化を目指して検討を
進めていくうちに、電池の容量が増加するにつれ、特に
電極積層体の単位体積当たりの放電容量が130mAh
/cm3 以上の高容量になると、そのような高容量の非
水二次電池においてはサイクル特性や高温での充電状態
の保存特性(以下、「充電保存特性」という)が悪くな
ることが判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の非水二次電池の問題点を解決し、電極積層体の
単位体積当たりの放電容量が130mAh/cm3 以上
の高容量の非水二次電池において、サイクル特性や高温
での充電保存特性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極、負極お
よび電解質を有し、正極に4V級の活物質を用い、電極
積層体の単位体積当たりの放電容量が130mAh/c
3 以上の非水二次電池において、負極の表面上にFT
−IR分析で1040〜1060cm-1と1150〜1
215cm-1に吸収ピークを有する物質を存在させるこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】また、本発明においては、負極の
表面上にXPS分析で164.1〜170.6eVにピ
ークを有する物質を存在させることを好ましい形態とし
ている。さらに、本発明においては、負極に炭素材料を
用い、その負極合剤層の密度が1.45g/cm3 以上
であり、かつ炭素材料の(002)面の面間距離(d
002 )が3.5Å以下で、c軸方向の結晶子の大きさ
(Lc)が30Å以上である場合を好ましい形態として
いる。さらにまた、本発明においては、負極の表面上に
XPS分析で55.0eVにピークを有する物質が存在
すると共に55.3eVおよび55.8eVにピークを
有する物質が存在し、かつXPS分析でLiスペクトル
のピーク分割を行い各ピークを原子%で表した場合に、
55.0eVにピークを有する物質が1〜9原子%、5
5.3eVにピークを有する物質が2〜7原子%で、5
5.8eVにピークを有する物質が4〜8原子%である
ことを好ましい形態としている。また、本発明において
は、正極の充電電圧がLi基準で4.4V以上であるこ
とを好ましい形態としている。
【0007】本発明において、FT−IR分析(高速フ
ーリエ変換型赤外分光分析)は、ニコレ社製FT−IR
分析装置740型を用い、測定法はATR法(Ge45
°プリズム使用)、分解能は4cm-1で、積算回数30
0回とし、25℃で測定する。ただし、これと同等の測
定条件でも構わない。
【0008】また、XPS分析(X線光電子分光分析の
ことでESCA分析とも言われる)では、VG社製ES
CA LAB MARK2でMgKα線を用い、12K
V−10mA、25℃の条件下で行い、スペクトルの分
離を行って、各成分の原子%(at%)を算出するが、
これと同等の測定条件でも良い。
【0009】そして、上記FT−IR分析やXPS分析
にあたっては、電池をあらかじめ2.75Vまで1C
(1時間でその電池を放電できる電流値)で放電し、露
点−75℃のアルゴンドライボックス中で分解し、負極
を一定の大きさに切り出し、メチルエチルカーボネート
(MEC)で洗浄して真空乾燥を1日行ったものを測定
試料として用いる。
【0010】本発明で言う、FT−IR分析で検出され
る1040〜1060cm-1の吸収ピークは−S(=
O)−結合に基づくもので、1150〜1215cm-1
の吸収ピークは−O−S(=O)−OR結合に基づくも
のであると考えられる。
【0011】また、XPS分析で164.1〜170.
6eVにピークを有する物質はリチウムイオウ(硫黄)
化合物に基づくものであるが、この物質による被膜は、
安定な被膜であるがイオン伝導性を保持していて、負極
の表面における電解液の分解を抑制する作用を有するの
で、特に好ましい。
【0012】また、XPS分析で検出される55.0e
Vのピークはリチウムイオウ化合物に基づくピークであ
り、55.3eVのピークはリチウム炭酸塩に基づくピ
ークであり、55.8eVのピークはLiFに基づくピ
ークである。また、この比率はXPS分析でLiスペク
トルのピーク分割を行い各ピークを原子%で表した場合
に、55.0eVにピークを有する物質が1〜9原子%
で、55.3eVにピークを有する物質が2〜7原子
%、55.8eVにピークを有する物質が4〜8原子%
以下であることが好ましい。
【0013】負極の表面状態については、竹原や金村ら
が、負極の表面にはLi2 OやLiOH、Li2 CO3
などの被膜が形成され、さらにLiPF6 を電解質塩と
する電解液を用いた場合には負極の表面にLiFの被膜
が形成されることを報告している〔JOURNAL O
F POWER SOURCES 68,P82−86
(1997)〕。また、AURBACHらもLi負極や
Liの挿入された炭素負極の表面状態について検討して
いて、アルキルカーボネートを用いた電解液と負極とが
反応して負極の表面上にLi2 CO3 や有機炭酸塩、L
iOR(Rはアルキル基)の被膜が形成されていること
をIR(赤外分光分析)で確認しており、Li2 O、L
iFなどの被膜が形成されている可能性も示唆している
〔JOURNAL OF POWER SOURCES
68,P91−98(1997)〕。
【0014】負極の表面被膜はサイクル特性の良否や高
温での充電保存特性に係わることから重要であり、その
被膜に求められる性質としては、薄くてイオン伝導性が
高くかつ電解液の被膜内部への進入を抑制できることで
ある。しかし、リチウムイオン二次電池の電解液溶媒と
しては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカ
ーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DE
C)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチル
カーボネート(MEC)などのエステルが主に用いら
れ、電解質塩としてはLiPF6 が主に用いられている
現状では、負極の表面に上記のLi2 CO3 や有機炭酸
塩、LiOR(Rはアルキル基)、Li2 O、LiFな
どで被膜を形成するしかなく、特に負極の表面近傍には
LiFやLiOHなどの被膜が主成分となる。たとえ初
期にLi2 CO3 や有機炭酸塩の被膜が形成された場合
でもLiPF6 系の電解液を用いた場合には、LiF被
膜に変質していくことが報告されている〔JOURNA
L OF POWER SOURCES 68,P82
−86(1997)〕。
【0015】このLiFなどの被膜は、ある程度、電解
液の電極内部への進入抑制効果が期待できるものの、イ
オン伝導性が劣るために電池をサイクル(充放電サイク
ル)試験や高温での充電保存をすると、被膜が厚くなっ
たり、イオン移動がスムーズに行われなくなり、電池の
容量が低下しやすい。この現象は負極に炭素材料を用い
ている場合、その炭素材料1g当たりの充放電容量が2
90mAh以上になると顕著になる。
【0016】そこで、本発明者らは、負極の表面被膜を
改良するために−S(=O)−結合および−O−S(=
O)−OR結合を有する化合物を所定量混入させた被膜
とし、サイクル時の容量劣化を低減したのである。
【0017】また、負極の表面被膜にXPS分析で16
4.1〜170.6eVにピークを有するリチウムイオ
ウ化合物を混入させることによって、サイクル時の容量
劣化を軽減できるメカニズムについては、いまだ充分に
解明されていないが、おおむね次のように考えられる。
従来の被膜成分として主に用いられてきたLiFやLi
2 CO3 は絶縁体であり、被膜が厚くなるに従ってイオ
ン伝導が起こりにくくなる。また、たとえ有機炭酸塩が
形成されたとしても被膜中に取り込まれたリチウムをイ
オンの状態に解離させる能力が低い。本発明者らは、有
機カルボン酸塩(CF3 CO2 Li)と有機スルホン酸
塩(CF3 SO3 Li)を用いて電解液を調製し、それ
らのイオン伝導性を比較して、リチウムイオウ化合物の
スルホン酸塩の方がカルボン酸塩より約5倍高いイオン
伝導性を示すことを既に報告してきた〔JOURNAL
OF POWER SOURCES 68,P91−
98(1997)〕。
【0018】以上のことから、負極の表面に形成される
被膜にリチウムイオウ化合物を混入させることにより、
被膜内部のイオン伝導性が向上し、イオン移送がスムー
ズに行われるようになり、それによってサイクル数の増
加に伴う容量低下が少なくなるものと考えられる。
【0019】また、55.8eVのピークを有するLi
Fをある程度含むことを好ましい形態としているのは、
LiFが電解液と反応しにくい強固な被膜を形成しやす
く、リチウムイオウ化合物とLiFとが共存して形成さ
れる被膜はイオン伝導性と負極の電解液との反応抑制効
果がバランス良く発現するからである。
【0020】リチウムイオウ化合物を含む被膜の作り方
としては、上記のようなCF3 SO 3 Liを混入させる
ことも考えられるが、CF3 SO3 Liは電解液中に溶
解してしまうので、ハロゲン元素が1個以下の電解液に
溶解しにくい有機スルホン酸塩を形成できる化合物を電
解液中に添加して被膜を形成させることが好ましい。
【0021】本発明において、負極の表面に被膜形成す
るために用いる物質としては、−S(=O)−結合と−
O−S(=O)−OR結合を有する環状スルフォネート
またはその誘導体や亜硫酸エステル化合物またはその誘
導体などが好ましい。前者の環状スルフォネートまたは
その誘導体の好適な具体例としては、例えば、グリコー
ルサルファイトなどが挙げられ、後者の亜硫酸エステル
化合物またはその誘導体の好適な具体例としては、例え
ば、ジメチルスルフォネート、エチルメチルスルフォネ
ート、ジエチルスルフォネートなどのアルキルスルフォ
ネートが挙げられる。
【0022】−S(=O)−結合と−O−S(=O)−
OR結合を有する環状スルフォネートまたはその誘導体
や亜硫酸エステル化合物またはその誘導体などの添加量
としては、電解質(本発明において、この「電解質」と
いう用語の中には、一般に電解液と呼ばれている液状電
解質はもとより、ゲル状ポリマー電解質なども含まれて
いる)の溶媒成分中0.5体積%以上が好ましく、より
好ましくは1体積%以上、さらに好ましくは1.5体積
%以上である。これはあまり添加量が少ない場合にはそ
の効果が発現しにくくなる傾向があるからである。ま
た、添加量が多くなりすぎると電池の容量が小さくなる
傾向があることから、−S(=O)−結合と−O−S
(=O)−OR結合を有する環状スルフォネートまたは
その誘導体や亜硫酸エステル化合物またはその誘導体な
どの添加量は電解質の溶媒成分中5体積%以下が好まし
く、より好ましくは3体積%以下、さらに好ましくは
2.5体積%以下である。なお、これはあくまでも初期
の添加量であって、被膜の形成量に応じて電解液中の含
有量は減少する。
【0023】本発明において、電解質としては、液状電
解質、ゲル状電解質、固体電解質のいずれであってもよ
いが、本発明においては、特に液状電解質を用いること
が多いことから、以下、この液状電解質に関して当業者
間で慣用されている「電解液」という表現を用い、それ
を中心に詳細に説明する。
【0024】本発明において、電解液の溶媒成分として
はエステルが好適に用いられる。特に鎖状エステルは、
電解液の粘度を下げ、イオン伝導度を高めることから好
適に用いられる。このような鎖状エステルとしては、例
えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、
メチルエチルカーボネート、プロピオン酸メチルなどの
鎖状のCOO−結合を有する有機溶媒、リン酸トリメチ
ルなどの鎖状リン酸トリエステルなどが挙げられ、それ
らの中でも特に鎖状のカーボネート類が好ましい。
【0025】また、上記鎖状エステルなどに下記の誘電
率が高いエステル(誘電率30以上)を混合して用いる
と負荷特性などが向上するので好ましい。このような誘
電率の高いエステルとしては、例えば、エチレンカーボ
ネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブ
チレンカーボネート(BC)、ガンマーブチロラクトン
(γ−BL)などが挙げられる。特に環状構造のものが
好ましく、とりわけ環状のカーボネートが好ましく、エ
チレンカーボネート(EC)が最も好ましい。
【0026】上記高誘電率エステルは電解液の全溶媒中
の50体積%未満が好ましく、より好ましくは40体積
%以下、さらに好ましくは35体積%以下である。そし
て、これらの誘電率の高いエステルによる特性の向上
は、上記高誘電率エステルが電解液の全溶媒中で10体
積%以上になると顕著になり、20体積%に達するとよ
り顕著になる。また、これと混合する鎖状エステルは、
電解液の全溶媒中の50体積%以上が好ましく、より好
ましくは60体積%以上、さらに好ましくは65体積%
以上である。
【0027】上記エステル以外に併用可能な溶媒として
は、例えば、1,2−ジメトキシエタン(DME)、
1,3−ジオキソラン(DO)、テトラヒドロフラン
(THF)、2−メチル−テトラヒドロフラン(2Me
−THF)、ジエチルエーテル(DEE)などが挙げら
れる。そのほか、アミン系またはイミド系有機溶媒や、
含イオウ系または含フッ素系有機溶媒なども用いること
ができる。また、ポリエチレンオキサイドやポリメタク
リル酸メチルなどのポリマーを含んでゲル状になってい
てもよい。
【0028】電解液の溶質としては、例えば、LiCl
4 、LiPF6 、LiBF4 、LiAsF6 、LiS
bF6 、LiCF3 SO3 、LiC4 9 SO3 、Li
CF 3 CO2 、Li2 2 4 (SO3 2 、LiN
(CF3 SO2 2 、LiC(CF3 SO2 3 、Li
n 2n+1SO3 (n≧2)、LiN(RfOSO2
2 〔ここでRfはフルオロアルキル基〕などが単独でま
たは2種以上混合して用いられるが、特にF(フッ素)
を含有するリチウム塩が好ましく、なかでもLiPF6
や炭素を3個以上有する含フッ素有機リチウム塩が好ま
しい。電解液中における溶質の濃度は、特に限定される
ものではないが、濃度を1mol/l以上の多めにする
と安全性がよくなるので好ましく、1.2mol/l以
上がより好ましい。また、1.7mol/lより少ない
と電気特性が良くなるので好ましく、1.5mol/l
より少ないとさらに好ましい。
【0029】本発明において、正極に4V級の活物質を
用いるのは、電圧の高い電池を構成することが可能にな
り、それによって、エネルギー密度の高い、高出力の電
池を実現することが可能になり、近年需要の増大してい
る携帯型電子機器の電源として適した電池を作製するこ
とができるという理由によるものである。このような4
V級の活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム
(LiCoO2 )、ニッケル酸リチウム(LiNi
2 )、コバルト酸リチウムとニッケル酸リチウムとの
固溶体、スピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2
4 )などや、それらに他の金属(Li、Co、Ni、F
e、Cr、Cuなど)を適宜固溶させたものなどが挙げ
られる。また、上記正極活物質を4.4V(Li基準)
以上に充電する場合、通常の電解液では劣化が大きくな
るが、本発明は高電圧での貯蔵劣化を小さくする作用を
有するので、上記のように4.4V以上の高電圧下で貯
蔵する際に本発明を適用すると特に好ましい結果が得ら
れる。
【0030】正極は、例えば、上記正極活物質に、必要
に応じて、例えば鱗片状黒鉛などの導電助剤やポリフッ
化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどのバイ
ンダを加え、混合して正極合剤を調製し、それを溶剤で
分散させてペーストにし(バインダはあらかじめ溶剤に
溶解させてから正極活物質などと混合してもよい)、そ
の正極合剤ペーストを金属箔などからなる正極集電材に
塗布し、乾燥して、正極集電材の少なくとも一部に正極
合剤層を形成することによって作製される。ただし、正
極の作製方法は、上記例示の方法に限られることなく、
他の方法によってもよい。
【0031】正極に用いる正極集電材は、アルミニウム
を主成分とする金属箔が好ましく、その純度は98重量
%以上99.9重量%未満が好ましい。通常のリチウム
イオン二次電池では純度が99.9重量%以上のアルミ
ニウム箔が正極集電材として用いられているが、本発明
においては高容量化やサイクル特性の向上などを図るた
め厚さが15μm以下の薄い金属箔を用いることが好ま
しい。そのため、薄くても使用に耐え得る強度にしてお
くことが好ましく、そのような強度を確保するためには
純度が99.9重量%未満であることが好ましい。特に
添加する金属元素として好ましいのは、鉄とシリコンで
ある。鉄は0.5重量%以上が好ましく、さらに好まし
くは0.7重量%以上であり、また、2重量%以下が好
ましく、より好ましくは1.3重量%以下である。シリ
コンは0.1重量%以上が好ましく、より好ましく0.
2重量%以上であり、また、1.0重量%以下が好まし
く、より好ましくは0.3重量%以下である。これらの
鉄やシリコンはアルミニウムと合金化していることが必
要であり、アルミニウム中に不純物として存在するもの
ではない。
【0032】そして、正極集電材の引張り強度としては
150N/mm2 以上が好ましく、より好ましくは18
0N/mm2 以上である。また、本発明において用いる
正極集電材は、伸びが2%以上であることが好ましく、
より好ましくは3%以上である。これは電極積層体の単
位体積当たりの放電容量が大きくなるにつれて電極合剤
層の充電時の膨張が大きくなるため、その膨張によって
正極集電材に応力が発生して、正極集電材に亀裂や切断
などが発生しやすくなるが、正極集電材の伸びを大きく
しておくと、その伸びによって応力を緩和し、正極集電
材の亀裂や切断などを防止できるからである。
【0033】本発明においては、上記のように、正極集
電材として厚みが15μm以下のアルミニウムを主成分
とする金属箔を用いることが好ましいとしているが、こ
れは厚みが薄いほど電池の高容量化に好都合であるとい
う理由によるものである。しかし、あまりにも薄くなり
すぎると、正極の作製時や巻回構造の電極体の作製時な
どに正極集電材の強度不足による切断などが生じるおそ
れがあるため、正極集電材の厚みとしては、上記のよう
に15μm以下であって、5μm以上、特に8μm以上
が実用上適している。
【0034】また、正極集電材の表面は片面が粗面化し
ていることが好ましい。そして、その粗な面が巻回体に
おいて外周側の面にあることが好ましい。これは、巻回
体の場合、外周側の面が巻回中心部に近くなるほど対向
する負極が多く存在しているので正極が劣化しやすいた
め、外周側に粗な面を用いて接着性を高めることにより
正極の劣化を低減できるからである。粗な面の好ましい
平均粗度はRaで0.1〜0.5μmであり、より好ま
しくは0.2〜0.3μmである。そして、光沢面の好
ましい平均粗度はRaで0.2μm以下で、より好まし
くは0.1μm以下である。
【0035】また、正極集電材の濡れ性が悪い場合、電
池をサイクル(充放電)させた場合にサイクル特性の低
下が生じやすい傾向にある。そのような場合には正極集
電材の濡れ性を37dyne/cm以上にすることが好
ましい。
【0036】負極に用いる材料は、リチウムイオンをド
ープ、脱ドープできるものであればよく、本発明におい
ては、それを負極活物質と呼んでいるが、そのような負
極活物質の具体例としては、例えば、黒鉛、熱分解炭素
類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物の
焼成体、メソカーボンマイクロビーズ、炭素繊維、活性
炭などの炭素材料が挙げられる。また、Si、Sn、I
nなどの合金またはLiに近い低電圧で充放電できる酸
化物などの化合物なども負極活物質として用いることが
できる。
【0037】負極活物質として炭素材料を用いる場合、
該炭素材料は下記の特性を持つものが好ましい。すなわ
ち、その(002)面の面間距離(d002 )に関して
は、3.5Å以下が好ましく、より好ましくは3.45
Å以下、さらに好ましくは3.4Å以下である。また、
c軸方向の結晶子の大きさ(Lc)は30Å以上が好ま
しく、より好ましくは80Å以上、さらに好ましくは2
50Å以上である。そして、上記炭素材料の平均粒径は
8〜20μm、特に10〜15μmが好ましく、純度は
99.9重量%以上が好ましい。
【0038】負極は、例えば、上記負極活物質に、必要
に応じ、正極の場合と同様の導電助剤やバインダなどを
加え、混合して負極合剤を調製し、それを溶剤に分散さ
せてペーストにし(バインダはあらかじめ溶剤に溶解さ
せておいてから負極活物質などと混合してもよい)、そ
の負極合剤ペーストを銅箔などからなる負極集電材に塗
布し、乾燥して、負極集電材の少なくとも一部に負極合
剤層を形成することによって作製される。ただし、負極
の作製方法は上記例示の方法に限られることなく、他の
方法によってもよい。
【0039】負極活物質に炭素材料を用いる場合は、そ
の負極の負極合剤層の密度を1.45g/cm3 以上に
することが高容量化を図る上で好ましく、より好ましく
は1.5g/cm3 以上である。通常、負極合剤層を高
密度にすると、高容量は得られやすくなるが、電解液の
浸透が遅くなり、また活物質の利用度も不均一になりや
すいため、サイクル特性が低下しやすくなる。そのよう
な場合には、本発明において用いる−S(=O)−結合
と−O−S(=O)−OR結合を有する環状スルフォネ
ートまたはその誘導体、亜硫酸エステル化合物またはそ
の誘導体などの効果がより顕著に発現するようになる。
【0040】セパレータとしては、特に限定されること
なく従来と同様のものが使用できるが、特に厚みが10
〜30μm、より好ましくは15〜20μm程度の微孔
性ポリエチレンフィルム、微孔性ポリプロピレンフィル
ム、微孔性エチレン−プロピレンコポリマーフィルムな
どのポリオレフィン系セパレータは、薄くても充分な強
度を有しているので、正極活物質や負極活物質などの充
填量を高めることができるとともに熱伝導性が改善さ
れ、電池内部の発熱に対しても放熱を促進するので、本
発明において好適に使用される。特に電極積層体と電池
ケースとの間にセパレータが介在する場合は電極内部の
熱を放熱する効果が大きい。
【0041】本発明は、電極積層体の単位体積当たりの
放電容量が130mAh/cm3 以上の非水二次電池を
対象としているが、これは高容量化を図るという理由に
基づいている。本発明において、電極積層体の体積と
は、正極、負極およびセパレータを積層したものまたは
正極、負極およびセパレータを巻回したものの電池内に
おける嵩体積であって、後者のように巻回したものにあ
っては、巻回に際して使用した巻き軸に基づく巻回体中
心部の透孔などは体積として含まない。要は正極、負
極、セパレータが占める嵩体積を合計したものである。
これら正極、負極、セパレータの3つの体積は電池の容
量を決定する重要な因子であり、電池の大きさにかかわ
らず、電極積層体の単位体積当たりの放電容量(放電容
量/電極積層体の体積)を計算することによって、電池
の容量密度を比較することができる。また、ここでいう
放電容量とは、その電池の標準使用条件で充放電させた
場合の放電容量である。なお、本発明において、標準使
用条件とは、1C(その電池を1時間で放電できる電
流)で25℃でメーカー推奨充電電圧(本発明の実施例
では4.3V)まで充電し、その電圧に達した後は、同
電圧で定電圧充電を行い、充電を2時間30分で終了
し、0.2Cで2.75Vまで放電することを言い、そ
の標準使用条件で充放電させて放電容量を測定し、電極
積層体の単位体積当たりの放電容量を求める。そして、
より高容量化を図るという観点からは、電極積層体の単
位体積当たりの放電容量は150mAh/cm3 以上が
より好ましく、160mAh/cm3 以上がさらに好ま
しい。
【0042】
【実施例】つぎに、実施例をあげて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0043】実施例1 メチルエチルカーボネートとエチレンカーボネートとグ
リコールサルファイトとを体積比65:33:2で混合
し、この混合溶媒にLiPF6 を1.4mol/l溶解
させて、組成が1.4mol/lLiPF6 /EC:M
EC:GS(33:65:2体積比)で示される電解液
を調製した。なお、上記グリコールサルファイトは、次
の構造式
【0044】
【化1】 で示され、−S(=O)−結合と−O−S(=O)−O
R結合を有している。
【0045】上記電解液における、ECはエチレンカー
ボネートの略称であり、MECはメチルエチルカーボネ
ートの略称であり、GSはグリコールサルファイトの略
称である。従って、上記電解液を示す1.4mol/l
LiPF6 /EC:MEC:GS(33:65:2体
積比)は、メチルエチルカーボネート65体積%とエチ
レンカーボネート33体積%とグリコールサルファイト
2体積%との混合溶媒にLiPF6 を1.4mol/l
相当を溶解させたものであることを示している。
【0046】上記とは別に、LiCoO2 に導電助剤と
して鱗片状黒鉛を重量比100:6で加えて混合し、こ
の混合物と、ポリフッ化ビニリデンをN−メチルピロリ
ドンに溶解させた溶液とを混合してペーストを調製し
た。この正極合剤ペーストを70メッシュの網を通過さ
せて大きなものを取り除いた後、厚さ15μmのアルミ
ニウムを主成分とする金属箔からなる正極集電材の両面
に塗布量が24.6mg/cm2 (ただし、乾燥後の正
極合剤量)となるように均一に塗布し、乾燥して正極合
剤層を形成し、その後、ローラプレス機により圧縮成形
した後、切断し、リード体を溶接して、帯状の正極を作
製した。
【0047】上記正極集電材として用いたアルミニウム
を主成分とする集電材は、鉄を1重量%、シリコンを
0.15重量%含んでおり、アルミニウムの純度は98
重量%以上であった。また、正極集電材として用いたア
ルミニウムを主成分とする金属箔の引張り強度は185
N/mm2 であり、粗面の平均粗度Raは0.2μm
で、光沢面の平均粗度Raは0.04μmであった。そ
して、上記正極集電材として用いたアルミニウムを主成
分とする金属箔は、濡れ性が38dyne/cmで、伸
びが3%であった。
【0048】つぎに、黒鉛系炭素材料〔ただし、(00
2)面の面間距離(d002 )が3.36Å、c軸方向の
結晶子の大きさ(Lc)が1000Å以上、平均粒径1
6μm、純度99.9重量%以上という特性を持つ黒鉛
系炭素材料〕を、ポリフッ化ビニリデンをN−メチルピ
ロリドンに溶解させた溶液と混合してペーストを調製し
た。この負極合剤ペーストを70メッシュの網を通過さ
せて大きなものを取り除いた後、厚さ10μmの帯状の
銅箔からなる負極集電材の両面に塗布量が12.0mg
/cm2 (ただし、乾燥後の負極合剤量)となるように
均一に塗布して乾燥し、負極合剤層を形成し、その後、
ローラプレス機により圧縮成形し、切断した後、乾燥
し、リード体を溶接して、帯状の負極を作製した。な
お、負極の負極合剤層の密度は1.5g/cm3 であっ
た。
【0049】前記帯状の正極を厚さ20μmの微孔性ポ
リエチレンフィルムを介して上記帯状の負極に重ね、渦
巻状に巻回して渦巻状巻回構造の電極積層体とした。そ
の際、正極集電材の粗面側が外周側になるようにして巻
回した。上記積層電極体の体積は11.4cm3 であっ
た。その後、この電極体を外径18mmの有底円筒状の
電池ケース内に充填し、正極および負極のリード体の溶
接を行った。
【0050】つぎに、上記電解液3.7mlを電池ケー
ス内に注入し、電解液がセパレータなどに充分に浸透し
た後、封口し、予備充電、エイジングを行い、図1の模
式図に示すような構造の筒形の非水二次電池を作製し
た。
【0051】この電池を2.75Vまで1Cで放電し、
露点−75℃のアルゴンドライボックス中で分解し、負
極を一定の大きさに切り出し、メチルエチルカーボネー
トで洗浄して真空乾燥を1日行った後、負極の表面被膜
をFT−IR分析したところ、1048cm-1に−S
(=O)−に基づく吸収ピークと1215cm-1に−O
−S(=O)−ORに基づく吸収ピークが観測され、X
PS分析したところ、55.0eVにピークを有する化
合物が2.0原子%、55.3eVにピークを有する化
合物が4.0原子%、55.8eVにピークを有する化
合物のピークが1.5原子%、164.1〜170.6
eVの間にピークを有するリチウムイオウ化合物のピー
クが合計で1.5原子%検出された。
【0052】図1に示す電池について説明すると、1は
前記の正極で、2は負極であり、この図1では、繁雑化
を避けるため、正極1や負極2の作製にあたって使用し
た集電体兼基体としての金属箔などは図示していない。
そして、これらの正極1と負極2はセパレータ3を介し
て渦巻状に巻回され、渦巻状巻回構造の電極積層体とし
て上記の電解液4と共に電池ケース5内に収容されてい
る。
【0053】電池ケース5はステンレス鋼製で、その底
部には上記電極積層体の挿入に先立って、ポリプロピレ
ンからなる絶縁体6が配置されている。封口板7はアル
ミニウム製で円板状をしていて、中央部に薄肉部7aを
設け、かつ上記薄肉部7aの周囲に電池内圧を防爆弁9
に作用させるための圧力導入口7bとしての孔が設けら
れている。そして、この薄肉部7aの上面に防爆弁9の
突出部9aが溶接され、溶接部分11を構成している。
なお、上記の封口板7に設けた薄肉部7aや防爆弁9の
突出部9aなどは、図面上での理解がしやすいように、
切断面のみを図示しており、切断面後方の輪郭線は図示
を省略している。また、封口板7の薄肉部7aと防爆弁
9の突出部9aとの溶接部分11も、図面上での理解が
容易なように、実際よりは誇張した状態に図示してい
る。
【0054】端子板8は、圧延鋼製で表面にニッケルメ
ッキが施され、周縁部が鍔状になった帽子状をしてお
り、この端子板8にはガス排出口8aが設けられてい
る。防爆弁9は、アルミニウム製で円板状をしており、
その中央部には発電要素側(図1では、下側)に先端部
を有する突出部9aが設けられ、かつ薄肉部9bが設け
られ、上記の突出部9aの下面が、前記したように、封
口板7の薄肉部7aの上面に溶接され、溶接部分11を
構成している。絶縁パッキング10は、ポリプロピレン
製で環状をしており、封口板7の周縁部の上部に配置さ
れ、その上部に防爆弁9が配置していて、封口板7と防
爆弁9とを絶縁するとともに、両者の間から電解液が漏
れないように両者の間隙を封止している。環状ガスケッ
ト12はポリプロピレン製で、リード体13はアルミニ
ウム製で、前記封口板7と正極1とを接続し、渦巻状電
極体の上部には絶縁体14が配置され、負極2と電池ケ
ース5の底部とはニッケル製のリード体15で接続され
ている。
【0055】実施例2 正極合剤ペーストの塗布量を23.6mg/cm2 (た
だし、乾燥後の正極合剤量)とし、負極合剤ペーストの
塗布量を11.49mg/cm2 (ただし、乾燥後の負
極合剤量)とし、セパレータとして従来から汎用されて
いる厚さ25μmの微孔性ポリエチレンフィルムを用い
た以外は、実施例1と同様に筒形の非水二次電池を作製
した。
【0056】この実施例2の電池を実施例1と同様に放
電し処理した後、負極の表面被膜をFT−IR分析した
ところ、1048cm-1に−S(=O)−に基づく吸収
ピークと1215cm-1に−O−S(=O)−ORに基
づく吸収ピークが観測され、XPS分析したところ、5
5.0eVにピークを有する化合物が2.0原子%、5
5.3eVにピークを有する化合物が4.0原子%、5
5.8eVにピークを有する化合物が1.5原子%、1
64.1〜170.6eVの間にピークを有するリチウ
ムイオウ化合物のピークが合計で1.5原子%検出され
た。
【0057】実施例3 グリコールサルファイトに代えてジエチルスルフォネー
トを用いた以外は、実施例1と同様に筒形の非水二次電
池を作製した。この電池を実施例1と同様に放電し処理
した後、負極の表面被膜をFT−IR分析したところ、
1047cm-1に−S(=O)−に基づくピークと12
14cm-1に−O−S(=O)−ORに基づく吸収ピー
クが観測され、XPS分析したところ、55.0eVに
ピークを有する化合物が1.9原子%、55.3eVの
ピークを有する化合物が4.2原子%、55.8eVの
ピークを有する化合物が6.5原子%、164.1〜1
70.6eVの間にピークを有するリチウムイオウ化合
物のピークが合計で1.6原子%検出された。上記ジエ
チルスルフォネートは、次の構造式
【0058】
【化2】 で示され、−S(=O)−結合と−O−S(=O)−O
R結合を有している。
【0059】実施例4 正極含有ペーストの塗布量を23.9mg/cm2 (た
だし、乾燥後の正極合剤量)とし、負極含有ペーストの
塗布量を11.6mg/cm2 (ただし、乾燥後の負極
合剤量)とし、セパレータとして従来から汎用されてい
る厚さ25μmの微孔性ポリエチレンフィルムを用いた
以外は、実施例1と同様に筒形の非水二次電池を作製し
た。この電池を実施例1と同様に放電し処理した後、負
極の表面被膜をFT−IR分析したところ、1048c
-1に−S(=O)−に基づく吸収ピークと1215c
-1に−O−S(=O)−ORに基づく吸収ピークが観
測され、XPS分析したところ、55.0eVにピーク
を有する化合物が1.9原子%、55.3eVのピーク
を有する化合物が4.2原子%、55.8eVのピーク
を有する化合物が6.5原子%、164.1〜170.
6eVの間にピークを有するリチウムイオウ化合物のピ
ークが合計で1.6原子%検出された。
【0060】比較例1 グリコールサルファイトを添加せず、そのぶん、メチル
エチルカーボネートとエチレンカーボネートの比率を増
やしてメチルエチルカーボネートとエチレンカーボネー
トとの体積比を66:34にした以外は、実施例1と同
様に筒形の非水二次電池を作製した。この電池を実施例
1と同様に放電し処理した後、負極の表面被膜をFT−
IR分析したところ、1040〜1060cm-1や11
50〜1215cm-1に吸収ピークは認められなかっ
た。また、XPS分析したところ、55.8eVのピー
クを有する化合物が6.5原子%検出された。しかし、
55.0eVにピークを有する化合物や164.1〜1
70.6eVの間にピークを有するリチウムイオウ化合
物は検出されなかった。その代わりに54.5eVにピ
ークを有する化合物が検出された。
【0061】比較例2 グリコールサルファイトを添加せず、そのぶん、メチル
エチルカーボネートとエチレンカーボネートの比率を増
やしてメチルエチルカーボネートとエチレンカーボネー
トとの体積比を66:34にし、負極含有ペーストの塗
布量を減らして負極の負極合剤層の密度を1.4g/c
3 にした以外は、実施例1と同様に筒形の非水二次電
池を作製した。この電池を実施例1と同様に放電し処理
した後、負極の表面被膜をFT−IR分析したところ、
1040〜1060cm-1や1150〜1215cm-1
に吸収ピークは認められなかった。また、XPS分析し
たところ、55.8eVのピークを有する化合物が6.
8原子%検出された。しかし、55.0eVにピークを
有する化合物や164.1〜170.6eVの間にピー
クを有するリチウムイオウ化合物は検出されなかった。
その代わりに54.5eVにピークを有する化合物が検
出された。
【0062】比較例3 グリコールサルファイトを添加せず、そのぶん、メチル
エチルカーボネートとエチレンカーボネートの比率を増
やしてメチルエチルカーボネートとエチレンカーボネー
トとの体積比を66:34にし、正極集電材として従来
から汎用されている厚さ20μmのアルミニウムを主成
分とする金属箔を用いた。このアルミニウムを主成分と
する金属箔には鉄が0.03重量%、シリコンが0.0
2重量%含まれており、純度は99.94重量%であっ
た。また、引張り強度は140N/mm2 (15μm換
算値)であり、両面光沢面で平均粗度Raは0.04μ
mであった。また、濡れ性は36dyne/cmで、伸
びは3%であった。この正極集電材の両面に実施例1と
同様の正極合剤ペーストを塗布量が23.9mg/cm
2 (ただし、乾燥後の正極合剤量)になるように均一に
塗布し、乾燥して正極合剤層を形成し、その後、ローラ
プレス機により圧縮成形した後、切断し、リード体を溶
接して、帯状の正極を作製した。また、負極は実施例1
と同様の厚さ10μmの銅箔からなる負極集電材の両面
に実施例1と同様の負極合剤ペーストを塗布量が11.
0mg/cm2 (ただし、乾燥後の負極合剤量)となる
ように均一に塗布し、乾燥して負極合剤層を形成し、セ
パレータとして実施例2と同様に厚さ25μmの微孔性
ポリエチレンフィルムを用い、それら以外は実施例1と
同様に筒形の非水二次電池を作製した。
【0063】この電池を実施例1と同様に放電し処理し
た後、負極の表面被膜をFT−IR分析したところ、1
040〜1060cm-1や1150〜1215cm-1
吸収ピークは認められなかった。また、XPS分析した
ところ、55.8eVのピークを有する化合物が6.7
原子%検出された。しかし、55.0eVにピークを有
する化合物や164.1〜170.6eVの間にピーク
を有するリチウムイオウ化合物は検出されなかった。そ
の代わりに54.5eVにピークを有する化合物が検出
された。
【0064】比較例4 正極含有ペーストの塗布量を20.0mg/cm2 (た
だし、乾燥後の正極合剤量)とし、負極含有ペーストの
塗布量を12.0mg/cm2 (ただし、乾燥後の負極
合剤量)とした以外は、比較例3と同様に筒形の非水二
次電池を作製した。
【0065】この比較例4の電池を実施例1と同様に放
電し処理した後、負極の表面被膜をFT−IR分析した
ところ、比較例3と同様に1040〜1060cm-1
1150〜1215cm-1に吸収ピークは認められなか
った。また、XPS分析した結果も比較例3の場合と同
様であった。
【0066】上記実施例1〜4および比較例1〜4の電
池を、25℃、1C(1700mA)で2.75Vまで
放電した後、1Cで充電し、4.3Vに達した後は4.
3Vの定電圧を保って2時間30分の充電を行った。こ
の時、一部の電池を分解して正極の電位を測定したとこ
ろ、正極の電位は4.40〜4.41Vであった。その
後、電池を1Cで2.75Vまで放電する充放電を繰り
返し、1サイクル目の放電容量および100サイクル目
の放電容量を測定し、それに基づき、100サイクル目
での1サイクル目に対する容量保持率〔(100サイク
ル目の放電容量)/(1サイクル目の放電容量)×10
0〕を測定した。その結果を電極積層体の単位体積当た
りの放電容量および1サイクル目の放電容量と共に表1
に示す。なお、上記電極積層体の単位体積当たりの放電
容量は、前記の標準使用条件、つまり、1C(その電池
を1時間で放電できる電流で、この場合、1700m
A)で25℃で4.3Vまで充電し、4.3Vに達した
後は4.3Vで定電圧充電を行い、充電を2時間30分
で終了し、0.2Cで2.75Vまで放電させて放電容
量を測定し、その放電容量と電極積層体の体積から求め
たものである。
【0067】
【表1】
【0068】表1に示すように、比較の基準となる比較
例1の電池では、100サイクル目での容量保持率が6
8%にまで低下したのに対し、実施例1〜4の電池は容
量保持率が80%以上であって、サイクル特性が優れて
いた。また、実施例1〜4の電池は、電極積層体の単位
体積当たりの放電容量が161mAh/cm3 以上であ
って、いずれも高容量であり、特に薄いセパレータを用
いた実施例1と実施例3の電池は電極積層体の単位体積
当たりの放電容量が大きく、高容量であった。なお、比
較例4の電池は、100サイクル目での容量保持率が高
く、サイクル特性は優れていたが、電極積層体の単位体
積当たりの放電容量が130mAh/cm3 に満たず、
容量が小さかった。
【0069】また、上記実施例1〜4および比較例1〜
4の電池を、25℃、1C(1700mA)で2.75
Vまで放電した後、1Cで充電し、4.3Vに達した後
は4.3Vの定電圧を保って2時間30分充電し、その
後、1Cの定電流で2.75Vまで放電し、さらにもう
一度1Cで充電し、4.3Vに達した後は4.3Vの定
電圧を保って2時間30分充電した。この段階で一部の
電池について1Cの定電流で2.75Vまで放電して放
電容量を測定し、これを貯蔵前の最終放電容量とした。
そして、上記充電後の残りの電池について60℃で20
日間貯蔵した。その貯蔵後の電池を1Cの定電流で2.
75Vまで放電し、さらに貯蔵前と同様に1Cで充電
し、4.3Vに達した後は、4.3Vの定電流を保って
2時間30分充電し、その後、1Cの定電流で2.75
Vまで放電して放電容量を測定した。そして、この貯蔵
後2サイクル目の放電容量の貯蔵前の最終放電容量に対
する容量保存率を次の式 により求め、その結果を貯蔵後2サイクル目の容量保存
率として表2に電極積層体単位体積当たりの放電容量と
共に示す。
【0070】
【表2】
【0071】表2に示すように、比較の基準となる比較
例1の電池では、貯蔵による容量保存率が75%にまで
低下したが、実施例1〜4の電池では、貯蔵による容量
保存率が83%以上であって、高温での充電保存特性、
つまり高温での充電状態の保存特性が優れていた。な
お、比較例4の電池は、高温での充電保存特性は優れて
いたが、電極積層体の単位体積当たりの放電容量が13
0mAh/cm3 に満たず、容量が小さかった。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、正極
に4V級の活物質を用い、電極積層体の単位体積当たり
の放電容量が130mAh/cm 3 以上の高容量の非
水二次電池において、高容量で、かつサイクル特性およ
び高温での充電保存特性の優れた非水二次電池を提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非水二次電池の一例を模式的に示
す断面図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 電解質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜多 房次 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5H003 AA02 AA03 AA04 BB01 BB12 BC05 BC06 BD03 BD05 5H014 AA02 AA06 BB08 CC01 EE08 HH00 HH06 5H029 AJ03 AJ04 AJ05 AK03 AL02 AL06 AL07 AL08 AL11 AM02 AM03 AM05 AM07 BJ13 DJ08 EJ11 HJ00 HJ08 HJ13 HJ19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極、負極および電解質を有し、正極に
    4V級の活物質を用い、電極積層体の単位体積当たりの
    放電容量が130mAh/cm3 以上の電池において、
    負極の表面上にFT−IR分析で1040〜1060c
    -1と1150〜1215cm-1に吸収ピークを有する
    物質が存在することを特徴とする非水二次電池。
  2. 【請求項2】 負極の表面上にXPS分析で164.1
    〜170.6eVにピークを有する物質が存在する請求
    項1記載の非水二次電池。
  3. 【請求項3】 負極に炭素材料を用い、その負極合剤層
    の密度が1.45g/cm3 以上であり、かつ上記炭素
    材料の(002)面の面間距離(d002 )が3.5Å以
    下で、c軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が30Å以上
    である請求項1または2記載の非水二次電池。
  4. 【請求項4】 負極の表面上にXPS分析で55.0e
    Vにピークを有する物質が存在すると共に55.3eV
    および55.8eVにピークを有する物質が存在し、5
    5.0eVにピークを有する物質が1〜9原子%で、5
    5.3eVにピークを有する物質が2〜7原子%であ
    り、55.8eVにピークを有する物質が4〜8原子%
    である請求項1記載の非水二次電池。
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