JP2000323051A - イオン源装置 - Google Patents

イオン源装置

Info

Publication number
JP2000323051A
JP2000323051A JP11135650A JP13565099A JP2000323051A JP 2000323051 A JP2000323051 A JP 2000323051A JP 11135650 A JP11135650 A JP 11135650A JP 13565099 A JP13565099 A JP 13565099A JP 2000323051 A JP2000323051 A JP 2000323051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion source
gas
insulating ring
source housing
cleaning gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11135650A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Senoo
和洋 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP11135650A priority Critical patent/JP2000323051A/ja
Publication of JP2000323051A publication Critical patent/JP2000323051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン源ハウジングに取り付けられた絶縁リ
ングの内面等の汚れを簡単に除去することができるよう
にする。 【解決手段】 このイオン源装置は、真空排気されるイ
オン源ハウジング2内に、絶縁リング8を介して、プラ
ズマ生成部12を有するイオン源ヘッド10を保持した
構造をしている。更に、イオン源ハウジング2内にハロ
ゲンガスを含むクリーニングガス58を供給するクリー
ニングガス供給系52を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばイオン注
入装置等に用いられるものであって、イオン源ハウジン
グ内に、絶縁リングを介して、プラズマ生成部を有する
イオン源ヘッドを保持した構造のイオン源装置に関し、
より具体的には、上記絶縁リングの内面等の汚れを簡単
に除去する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のイオン源装置の従来例を図3に
示す。このイオン源装置は、筒状のイオン源ハウジング
2内に、その一端部に取り付けられた絶縁リング8を介
して、プラズマ生成部12を有するイオン源ヘッド10
を保持した構造をしている。イオン源ヘッド10は、こ
の例では、プラズマ生成部12を支持する支持体14お
よびこの支持体14を支持する端板16を更に有してい
る。端板16は、絶縁リング8の外端部に取り付けられ
ている。
【0003】プラズマ生成部12には、ガス供給部20
からガス導入管18を経由してイオン源ガス22が導入
される。プラズマ生成部12は、詳細は後述するけれど
も、このイオン源ガス22を放電分解してプラズマ36
(図4参照)を生成する。イオン源ガス22は、例え
ば、BF3 、AsH3 、PH3 等のように、B、As 、
P等のドーパント(半導体への注入不純物)を含有する
ガスである。
【0004】イオン源ハウジング2内であってプラズマ
生成部12の前方近傍には、プラズマ生成部12内で生
成されたプラズマからイオンビーム26を引き出す引出
し電極24が配置されている。この引出し電極24は、
図示しない支持体によって、かつ必要な絶縁を確保し
て、イオン源ハウジング2から支持されている。
【0005】上記プラズマ生成部12、支持体14およ
び端板16には、イオンビーム26を所定のエネルギー
に加速して引き出すために、図示しない直流電源から、
正の高電圧(例えば20〜50kV程度)が印加され
る。上記絶縁リング8は、この高電圧の電気絶縁を保つ
ためのものである。プラズマ生成部12につながるガス
導入管18およびガス供給部20にも、通常は上記高電
圧が印加される。従ってこれらも通常は高電位にある。
【0006】上記イオン源ハウジング2内は、イオンビ
ーム26の損失を少なくする等のために、弁4を介し
て、真空排気装置6によって所定の高真空(例えば10
-5〜10-6Torr程度)に真空排気される。このイオ
ン源ハウジング2の他端部には、この例では、弁28を
介して、上記イオンビーム26を所望の場所へ導くビー
ムライン管30が接続されている。
【0007】上記プラズマ生成部12の構造の一例を図
4に示す。このプラズマ生成部12は、特開平9−35
648号公報に記載されたのと同様のものであり、上記
イオン源ガス22が導入されるプラズマ生成容器32
と、その一方側内に設けられたU字状のフィラメント3
8と、プラズマ生成容器32の他方側内に設けられた反
射電極42とを備えている。フィラメント38および反
射電極42とプラズマ生成容器32との間は、絶縁体4
0および44によってそれぞれ電気的に絶縁されてい
る。
【0008】プラズマ生成容器32の前面部には、イオ
ン引出しスリット34が設けられている。プラズマ生成
容器32内には、図示しない磁界発生手段によって、フ
ィラメント38と反射電極42とを結ぶ軸に沿う方向に
磁界37が印加される。
【0009】フィラメント38を通電加熱し、それとプ
ラズマ生成容器32との間でアーク放電を生じさせるこ
とによって、イオン源ガス22を放電分解してプラズマ
36を生成することができる。その際、上記磁界37お
よび反射電極42は、ガスの電離効率を高める働きをす
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記イオン源装置にお
いては、プラズマ生成部12に導入されたイオン源ガス
22の一部が、イオン引出しスリット34を通してイオ
ン源ハウジング2内に不可避的に漏れ出す。そしてこの
イオン源ガス22を構成するB、As 、P等を含む導電
性の汚れが、イオン源ハウジング2、絶縁リング8等の
内面に付着する。
【0011】特に、絶縁リング8の内面に付着した上記
汚れは、絶縁リング8の絶縁不良を惹き起こすので、こ
の汚れが進むと、上記プラズマ生成部12等に前述した
所定の高電圧を印加することができなくなり、このイオ
ン源装置を運転することができなくなる。
【0012】これを防止するために従来のイオン源装置
では、時々、その運転を止めて当該装置を分解して、絶
縁リング8の清掃を行う必要があり、非常に多くの手間
と時間とを要していた。また、装置の休止時間が長くな
り、稼動効率が悪かった。
【0013】そこでこの発明は、上記のような絶縁リン
グの内面等の汚れを簡単に除去することができるように
したイオン源装置を提供することを主たる目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明のイオン源装置
は、前記イオン源ハウジング内にハロゲンガスを含むク
リーニングガスを供給するクリーニングガス供給系を備
えることを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、イオン源ハウジング内
にクリーニングガスを供給することによって、上記絶縁
リングの内面等に付着していた汚れは、ハロゲン化物の
ガスとなって除去される。除去されたハロゲン化物のガ
スは、イオン源ハウジング内を真空排気することに伴っ
て、イオン源ハウジング外に排出される。このようにし
て、装置を分解せずに簡単に、しかも装置を分解する場
合に比べて非常に短時間で、絶縁リングの内面等の汚れ
を除去することができる。従って、装置の稼動効率も向
上する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るイオン源
装置の一例を示す断面図である。図3に示した従来例と
同一または相当する部分には同一符号を付し、以下にお
いては当該従来例との相違点を主に説明する。
【0017】このイオン源装置は、前述したイオン源ハ
ウジング2内にハロゲンガスを含むクリーニングガス5
8を供給するクリーニングガス供給系52を備えてい
る。
【0018】このクリーニングガス供給系52は、この
例では、前述したガス供給部20内に設けられていてク
リーニングガス58を供給するクリーニングガス源54
および弁56と、このクリーニングガス源54からのク
リーニングガス58をプラズマ生成部12に供給するガ
ス導入管18とを有している。当該ガス供給部20内に
は、前述したイオン源ガス22を供給するイオン源ガス
源48および弁50を有するイオン源ガス供給系46も
設けられている。ガス導入管18は、この例ではイオン
源ガス供給系46とクリーニングガス供給系52とで互
いに共用している。従ってこの例では、クリーニング時
には、ガス導入管18を経由してプラズマ生成部12
(より具体的にはその図4に示すプラズマ生成容器3
2)内にクリーニングガス58が供給され、更にこのプ
ラズマ生成部12(具体的にはその図4に示すイオン引
出しスリット34)を経由してイオン源ハウジング2内
にクリーニングガス58が供給される。
【0019】上記クリーニングガス58は、フッ素ガ
ス、塩素ガス、塩化フッ素ガス、フッ化イオウガスのよ
うなハロゲンガス、または当該ハロゲンガスと他のガス
(例えば不活性ガス)との混合ガスである。
【0020】上記イオン源装置の運転方法の一例を説明
すると、イオンビーム26を引き出す通常運転時は、弁
4を開いて真空排気装置6によってイオン源ハウジング
2内を真空排気すると共に、弁56を閉じ弁50を開い
てイオン源ガス供給系46からプラズマ生成部12にイ
オン源ガス22を供給して、前述した作用によってイオ
ンビーム26を引き出す。このとき弁28も開いてお
く。
【0021】イオン源ハウジング2内のクリーニング時
には、弁28、4および50を閉じておき、弁56を開
いてクリーニングガス供給系52からプラズマ生成部1
2およびイオン源ハウジング2内にクリーニングガス5
8を供給する。これによって、プラズマ生成部12内お
よびイオン源ハウジング2内にクリーニングガス58が
満たされ、絶縁リング8の内面に付着していた前述した
ようなB、As 、P等による汚れは、ハロゲン化物のガ
スとなって、例えばガス状のフッ化ホウ素(例えばBF
3 )、フッ化ヒ素(例えばAsF3 )、フッ化リン(例
えばPF3 )等となって、絶縁リング8の内面から除去
される。従って、絶縁リング8の絶縁性能を回復させる
ことができる。
【0022】同時に、プラズマ生成部12内の前述した
絶縁体40および44(図4参照)に付着していたB、
As 、P等の汚れも、上記のようなハロゲン化物のガス
となって、絶縁体40および44の表面から除去され
る。従って、この絶縁体40および44の絶縁性能を回
復させることもできる。
【0023】更に、イオン源ハウジング2の内面に付着
していた上記のような汚れも、上記と同様にして除去さ
れる。
【0024】そして一定時間(例えば予め試験によって
定めておいた時間)が経過したら、弁56を閉じ、かつ
弁4を開いて真空排気装置6によってイオン源ハウジン
グ2内を排気する。これによって、上記ハロゲン化物の
ガスは、イオン源ハウジング2外に排出される。それに
伴ってイオン源ハウジング2内の真空度が向上する。
【0025】イオン源ハウジング2内の真空度が所定の
ものに(例えば10-5〜10-6Torr程度に)達した
ら、イオンビーム26の引き出しを再開することができ
る。
【0026】上記のようにして、このイオン源装置によ
れば、装置を分解せずに簡単に、しかも装置を分解する
場合に比べて非常に短時間で、絶縁リング8の内面の汚
れや、プラズマ生成部12を構成する絶縁体40および
44の表面の汚れ等を除去することができる。従って、
装置の稼動効率も向上する。
【0027】なお、図2に示す例のように、上記クリー
ニングガス供給系52に、更に、弁60およびガス導入
管62を設けて、このガス導入管62からクリーニング
ガス58を絶縁リング8の内面付近に供給するようにし
ても良い。そのようにすれば、絶縁リング8の内面にク
リーニングガス58を効率良く供給することができるの
で、絶縁リング8の内面の汚れをより効率良く除去する
ことが可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上記の
ようなクリーニングガス供給系を備えているので、装置
を分解せずに簡単に、しかも装置を分解する場合に比べ
て非常に短時間で、絶縁リングの内面等の汚れを除去す
ることができる。従って、装置の稼動効率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るイオン源装置の一例を示す断面
図である。
【図2】この発明に係るイオン源装置の他の例を示す断
面図である。
【図3】従来のイオン源装置の一例を示す断面図であ
る。
【図4】図1ないし図3中のプラズマ生成部周りの詳細
例を示す断面図である。
【符号の説明】 2 イオン源ハウジング 6 真空排気装置 8 絶縁リング 10 イオン源ヘッド 12 プラズマ生成部 18 ガス導入管 20 ガス供給部 22 イオン源ガス 46 イオン源ガス供給系 52 クリーニングガス供給系 58 クリーニングガス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空排気されるイオン源ハウジング内
    に、絶縁リングを介して、プラズマ生成部を有するイオ
    ン源ヘッドを保持した構造のイオン源装置において、前
    記イオン源ハウジング内にハロゲンガスを含むクリーニ
    ングガスを供給するクリーニングガス供給系を備えるこ
    とを特徴とするイオン源装置。
JP11135650A 1999-05-17 1999-05-17 イオン源装置 Pending JP2000323051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135650A JP2000323051A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 イオン源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135650A JP2000323051A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 イオン源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000323051A true JP2000323051A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15156763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11135650A Pending JP2000323051A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 イオン源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000323051A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1695369A2 (en) * 2003-12-12 2006-08-30 Semequip, Inc. Method and apparatus for extending equipment uptime in ion implantation
JP2009540533A (ja) * 2006-06-12 2009-11-19 セムイクウィップ・インコーポレーテッド 蒸発装置
CN105869976A (zh) * 2016-03-31 2016-08-17 信利(惠州)智能显示有限公司 离子注入装置的运转方法及清洗方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1695369A2 (en) * 2003-12-12 2006-08-30 Semequip, Inc. Method and apparatus for extending equipment uptime in ion implantation
EP1695369A4 (en) * 2003-12-12 2009-11-04 Semequip Inc METHOD AND DEVICE FOR EXTENDING DEVICE TERMINATION IN ION IMPLANTATION
US7820981B2 (en) 2003-12-12 2010-10-26 Semequip, Inc. Method and apparatus for extending equipment uptime in ion implantation
JP2009540533A (ja) * 2006-06-12 2009-11-19 セムイクウィップ・インコーポレーテッド 蒸発装置
CN105869976A (zh) * 2016-03-31 2016-08-17 信利(惠州)智能显示有限公司 离子注入装置的运转方法及清洗方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4013083B2 (ja) 自浄式イオンビーム中和装置及びその内部表面に付着した汚染物質を清浄する方法
US4977352A (en) Plasma generator having rf driven cathode
JPH07502862A (ja) イオンビームガン
JP2002279929A (ja) イオン注入装置の絶縁ブッシングおよびイオン注入装置
JP3516262B2 (ja) イオン源
US9384943B2 (en) Ion generating apparatus and method of removing a fluorine compound deposited in a source housing thereof
JP2000323051A (ja) イオン源装置
KR20030081060A (ko) 뉴트럴라이저 형태의 고주파 전자 소스
JP3518320B2 (ja) イオン源およびそのフィラメント交換方法
JPS6380534A (ja) プラズマ処理装置
JPH0559536B2 (ja)
CN111584334A (zh) 用于离子注入装置的绝缘结构
JP4029495B2 (ja) イオン源
JP3077697B1 (ja) イオン源
JPH06290723A (ja) イオンビーム装置
JP2001076636A (ja) イオン源装置及び真空処理装置
JPH10106478A (ja) イオン注入装置
JPH11202099A (ja) 電子線加速器のクリーニング方法
JP3349642B2 (ja) イオンビーム加工装置の点検方法
JPH0688257A (ja) プラズマ処理装置
JP2002343265A (ja) イオン源及びフィラメントの交換方法
JPS61225737A (ja) イオン源電極
JPS60262339A (ja) 加速管のコンデシヨニング方法
JP2002043285A (ja) 半導体装置の製造方法及びプラズマエッチング装置
JPS6328516Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051222

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106