JP2000322959A - 水密絶縁電線の製造方法 - Google Patents
水密絶縁電線の製造方法Info
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- JP2000322959A JP2000322959A JP11126784A JP12678499A JP2000322959A JP 2000322959 A JP2000322959 A JP 2000322959A JP 11126784 A JP11126784 A JP 11126784A JP 12678499 A JP12678499 A JP 12678499A JP 2000322959 A JP2000322959 A JP 2000322959A
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- diameter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 細い径の素線を用いても充分な機械的強度が
得られる水密絶縁電線の製造方法を提供する。 【解決手段】 素線を撚り合わせながら水密コンパウン
ドを充填し、次いでダイスを通過させる工程を有する水
密絶縁電線の製造方法であって、該ダイスがロックウェ
ルＢ硬さ６２以下であって、かつ、ダイス内径が前記素
線撚り合わせ後の径より小さいことを特徴とする水密絶
縁電線の製造方法。
得られる水密絶縁電線の製造方法を提供する。 【解決手段】 素線を撚り合わせながら水密コンパウン
ドを充填し、次いでダイスを通過させる工程を有する水
密絶縁電線の製造方法であって、該ダイスがロックウェ
ルＢ硬さ６２以下であって、かつ、ダイス内径が前記素
線撚り合わせ後の径より小さいことを特徴とする水密絶
縁電線の製造方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、心線の撚合に際し
て、撚合と同時に心線間に水密コンパウンドを充填する
水密絶縁電線の製造技術に関する。
て、撚合と同時に心線間に水密コンパウンドを充填する
水密絶縁電線の製造技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】水密絶縁電線の製造方法は図１にモデル
的に示すように、素線を押出機のダイスに供給しながら
撚り合わせ心線を形成する際に、ダイス直前で水密コン
パウンドを押し出して水密コンパウンドを心線間に充填
し、ダイスで太さを規定するものである。
的に示すように、素線を押出機のダイスに供給しながら
撚り合わせ心線を形成する際に、ダイス直前で水密コン
パウンドを押し出して水密コンパウンドを心線間に充填
し、ダイスで太さを規定するものである。
【０００３】しかしながら従来の水密絶縁電線の製造方
法で作製された水密絶縁電線は、水密コンパウンド充填
時に素線同士の密着が妨げられ、一般の架空配電線と比
較して導体破断加重が低下しやすいと云う欠点があっ
た。
法で作製された水密絶縁電線は、水密コンパウンド充填
時に素線同士の密着が妨げられ、一般の架空配電線と比
較して導体破断加重が低下しやすいと云う欠点があっ
た。
【０００４】そのため、導体自体、あるいは、スリーブ
類取り付け時の破断荷重を向上させるため、導体素線径
を太くすると云う対策がとられていた。しかしながら、
導体素線径を太くすると、コストがかさむと共に、水密
絶縁電線としての軽量化や細径化が困難となると云った
問題が生じる。
類取り付け時の破断荷重を向上させるため、導体素線径
を太くすると云う対策がとられていた。しかしながら、
導体素線径を太くすると、コストがかさむと共に、水密
絶縁電線としての軽量化や細径化が困難となると云った
問題が生じる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の問題点を改善する、すなわち、細い径の素線を用い
ても充分な機械的強度が得られる水密絶縁電線の製造方
法を提供することを目的とする。
来の問題点を改善する、すなわち、細い径の素線を用い
ても充分な機械的強度が得られる水密絶縁電線の製造方
法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の水密絶縁電線の
製造方法は上記課題を解決するため、請求項１に記載の
通り、素線を撚り合わせながら水密コンパウンドを充填
し、次いでダイスを通過させる工程を有する水密絶縁電
線の製造方法であって、該ダイスがロックウェルＢ硬さ
６２以下であって、かつ、ダイス内径が前記素線撚り合
わせ後の径より小さいと云う構成を有する水密絶縁電線
の製造方法である。
製造方法は上記課題を解決するため、請求項１に記載の
通り、素線を撚り合わせながら水密コンパウンドを充填
し、次いでダイスを通過させる工程を有する水密絶縁電
線の製造方法であって、該ダイスがロックウェルＢ硬さ
６２以下であって、かつ、ダイス内径が前記素線撚り合
わせ後の径より小さいと云う構成を有する水密絶縁電線
の製造方法である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の水密絶縁電線の製造方法
は、上記の構成により、素線が変形することなく互いの
密着性が向上し、荷重がかかったときでもその荷重をそ
れぞれの素線が平均して分担することができ、偏りが生
じないため、本来の強度が発揮できる。
は、上記の構成により、素線が変形することなく互いの
密着性が向上し、荷重がかかったときでもその荷重をそ
れぞれの素線が平均して分担することができ、偏りが生
じないため、本来の強度が発揮できる。
【０００８】なお、本発明の水密絶縁電線の製造方法に
おいて、ダイスがロックウェルＢ硬さが６２以下である
ことが必要である。ダイスのロックウェルＢ硬さが６２
超であると素線が変形してしまう。このように比較的軟
質な材料のダイスを用いると、その消耗が従来の水密絶
縁電線の製造方法に比べ早い。ダイスのロックウェルＢ
硬さの下限はダイスの消耗速度により適宜選択される。
しかし、ダイスの消耗が多少大きくても、その内径が前
記素線撚り合わせ後の径と同じになるまで使用ができる
ため、交換頻度はあまり高くならず、従って大きなコス
トアップはきたさない。
おいて、ダイスがロックウェルＢ硬さが６２以下である
ことが必要である。ダイスのロックウェルＢ硬さが６２
超であると素線が変形してしまう。このように比較的軟
質な材料のダイスを用いると、その消耗が従来の水密絶
縁電線の製造方法に比べ早い。ダイスのロックウェルＢ
硬さの下限はダイスの消耗速度により適宜選択される。
しかし、ダイスの消耗が多少大きくても、その内径が前
記素線撚り合わせ後の径と同じになるまで使用ができる
ため、交換頻度はあまり高くならず、従って大きなコス
トアップはきたさない。
【０００９】ダイス内径は素線撚り合わせ後の径より小
さいことが必要である。ここで素線撚り合わせ後の径と
は図２にモデル的に示すように素線を稠密になるよう素
線を撚り合わせたときの直径（図中Ｒ）である。なお、
ダイス内径の下限に関しては、ダイス内径は水密絶縁電
線の製造が可能な大きさでなければならず、また、素線
の変形がほとんど生じないものでなければならない。
さいことが必要である。ここで素線撚り合わせ後の径と
は図２にモデル的に示すように素線を稠密になるよう素
線を撚り合わせたときの直径（図中Ｒ）である。なお、
ダイス内径の下限に関しては、ダイス内径は水密絶縁電
線の製造が可能な大きさでなければならず、また、素線
の変形がほとんど生じないものでなければならない。
【００１０】本発明で用いる水密コンパウンドは、通
常、水密絶縁電線の製造に用いられるものであれば良
く、疎水性であること、絶縁体との接着性が良好なもの
を用いる。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体などが挙げられ
る。
常、水密絶縁電線の製造に用いられるものであれば良
く、疎水性であること、絶縁体との接着性が良好なもの
を用いる。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体などが挙げられ
る。
【００１１】
【実施例】以下に本発明の水密絶縁電線の製造方法につ
いて具体的に説明する。 （実施例）無酸素銅からなる素線（直径２．０ｍｍ）１
９本を撚り合わせながら、水密コンパウンドとしてエチ
レン−酢酸ビニル共重合体を充填し（このとき素線撚り
合わせ後の直径は１０．０ｍｍ）、これを内径９．８ｍ
ｍでロックウェルＢ硬さが４０のダイスを通過させて水
密絶縁電線用の心線を形成した。このとき心線を構成す
る素線には変形は生じなかった。
いて具体的に説明する。 （実施例）無酸素銅からなる素線（直径２．０ｍｍ）１
９本を撚り合わせながら、水密コンパウンドとしてエチ
レン−酢酸ビニル共重合体を充填し（このとき素線撚り
合わせ後の直径は１０．０ｍｍ）、これを内径９．８ｍ
ｍでロックウェルＢ硬さが４０のダイスを通過させて水
密絶縁電線用の心線を形成した。このとき心線を構成す
る素線には変形は生じなかった。
【００１２】このときの心線の破断荷重をＪＩＳ・Ｃ３
００２に準拠して測定し、その結果から次式（ａ）によ
って撚り線係数を算出した。
００２に準拠して測定し、その結果から次式（ａ）によ
って撚り線係数を算出した。
【００１３】
【数１】 Ｔ＝Ｔ1×（ｄ×ｄ×π／４）×Ｎ×ｆ （ａ） ただし Ｔ：撚り線破断荷重（ｋｇｆ） Ｔ1：素線の引張強度（ｋｇｆ／ｍｍ） ｄ：素線径（ｍｍ） Ｎ：素線数 ｆ：撚り線係数
【００１４】その結果、本来の素線の破断強度が完全に
発揮されたときを１とする、撚り線係数は０．７と算出
された。
発揮されたときを１とする、撚り線係数は０．７と算出
された。
【００１５】（比較例１）比較のため、上記と同様に、
ただし、内径１０．０ｍｍ（素線撚り合わせ後の直径よ
り大きい）でロックウェルＢ硬さが４０のダイスを用い
て検討を行った。このときの撚り線係数は０．６であっ
た。
ただし、内径１０．０ｍｍ（素線撚り合わせ後の直径よ
り大きい）でロックウェルＢ硬さが４０のダイスを用い
て検討を行った。このときの撚り線係数は０．６であっ
た。
【００１６】（比較例２）さらに、実施例と同じ内径
９．８ｍｍでありながら、硬いダイス（ロックウェルＣ
硬さ：６１）を用いて検討を行った。その結果得られた
心線を構成する素線に変形が生じていること判った。こ
のような変形が生じると、水密コンパウンドが素線間か
らはみ出て、ダイスの焼き付けが起きるおそれがあり、
実際での生産を断念した。
９．８ｍｍでありながら、硬いダイス（ロックウェルＣ
硬さ：６１）を用いて検討を行った。その結果得られた
心線を構成する素線に変形が生じていること判った。こ
のような変形が生じると、水密コンパウンドが素線間か
らはみ出て、ダイスの焼き付けが起きるおそれがあり、
実際での生産を断念した。
【００１７】なお、使用素線の数、及び、径の異なる素
線を用いた検討でも、同様に、ダイスがロックウェルＢ
硬さ６２以下であって、かつ、ダイス内径が素線撚り合
わせ後の径より小さい場合には、高い破断強度が得られ
ることが確認された。
線を用いた検討でも、同様に、ダイスがロックウェルＢ
硬さ６２以下であって、かつ、ダイス内径が素線撚り合
わせ後の径より小さい場合には、高い破断強度が得られ
ることが確認された。
【００１８】
【発明の効果】本発明の水密絶縁電線の製造方法によれ
ば、高い破断強度を有し、軽量化、細径化が可能となる
優れた水密絶縁電線が低コストで得られる。
ば、高い破断強度を有し、軽量化、細径化が可能となる
優れた水密絶縁電線が低コストで得られる。
【図１】水密絶縁電線の製造方法を示すモデル図であ
る。
る。
【図２】素線撚り合わせ後の状態を示すモデル図であ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 素線を撚り合わせながら水密コンパウン
ドを充填し、次いでダイスを通過させる工程を有する水
密絶縁電線の製造方法であって、該ダイスがロックウェ
ルＢ硬さ６２以下であって、かつ、ダイス内径が前記素
線撚り合わせ後の径より小さいことを特徴とする水密絶
縁電線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11126784A JP2000322959A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 水密絶縁電線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11126784A JP2000322959A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 水密絶縁電線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000322959A true JP2000322959A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=14943861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11126784A Withdrawn JP2000322959A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 水密絶縁電線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000322959A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012160395A (ja) * | 2011-02-02 | 2012-08-23 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ケーブルおよびケーブルの製造方法 |
-
1999
- 1999-05-07 JP JP11126784A patent/JP2000322959A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012160395A (ja) * | 2011-02-02 | 2012-08-23 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ケーブルおよびケーブルの製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |