JP2000322923A - 車両用前照灯装置 - Google Patents
車両用前照灯装置Info
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Abstract
簡素化すること。 【解決手段】 リフレクタ38はケース30に支持され
ており、ケース30の前面にはレンズ31が取付けられ
ている。ケース30の前縁はリフレクタ38の外周縁近
傍まで前方に延出させ、ケース30の前縁の一部39は
リフレクタ38の外周縁からさらに外周方向へ張出させ
ている。車両前方から見た場合、リフレクタ38の外周
縁近傍まで延出されているケース前縁部分39が、リフ
レクタ38の外周縁に連続する部材として観察される。
したがって、車両前方から見た場合にヘッドライトの美
観を損なわない。
Description
に関し、特に、リフレクタを可動にした光軸調節(エー
ミング)機構を有する車両用前照灯装置に関する。
度を変化させてエーミングを行うようにした前照灯装置
が知られている。図11は、従来の前照灯装置の要部を
示す断面図である。前照灯装置100は、図示しない車
両に固定されたケース110と、ケース110の前面に
取り付けられたレンズ120と、ケース110に対して
矢印A方向に傾動可能なリフレクタ130とからなる。
矢印A方向でのリフレクタ130の動きを妨げないよう
に、リフレクタ130とケース110との間には間隙が
形成される。
フレクタ130を、多方向に光を反射可能なマルチリフ
レクタとし、レンズ120をクリアレンズとした場合、
前記リフレクタ130とケース110との間隙を通して
レンズ120側からケース110の内面が素通しとな
り、美観を損なうおそれがある。そこで、リフレクタ1
30の周縁部とオーバラップしてケース110の内面が
見えないようにするため、レンズ120の内面にカバー
部材140を固着している。エーミングが可能な前照灯
装置は、例えば、特開平7−105701号公報に開示
されている。
は、次のような問題点がある。第1に、カバー部材14
0を有することから、部品点数が増加する。第2に、リ
フレクタ130とカバー部材140とをオーバラップさ
せているため、リフレクタ130のリフレクタ面はその
周縁部が有効に利用されない。したがって、大きいリフ
レクタ面を確保しようとした場合、リフレクタ130を
大きくしなければならず、その結果、前照灯全体のサイ
ズが大きくなる。
品点数の減少、および美観の維持等を図りつつ、エーミ
ングを可能にした車両用前照灯装置を提供することを目
的とする。
的を達成するための本発明は、中心部にバルブを設けた
リフレクタを支持したケースと、前記ケース前面に取付
けられたレンズとを有する車両用前照灯装置において、
前記ケースの前縁を前記リフレクタ外周縁近傍まで前方
に延出させるとともに、該ケースの前縁の一部を、前記
リフレクタ外周縁からさらに外周方向へ張出させた点に
第1の特徴がある。
記バルブを前記ケースに対して傾動させる光軸調節手段
を具備し、前記ケースの前縁とリフレクタの外周縁との
間には、前記傾動を許容する間隙が設けられている点に
第2の特徴がある。
方向に筋状の模様を呈するように段差を形成し、この段
差の幅と前記間隙とを略同一に設定した点に第3の特徴
がある。
ームに支持させるステー部材と、前記ステー部材に形成
され、車体前方に突き出した位置決め部材とを具備し、
前記リフレクタ外周縁からさらに外周方向へ張出させた
前記ケースの前縁の裏面に前記位置決め部材を嵌合させ
て車体フレームに対する前記ケースの位置決めをした点
に第4の特徴がある。
合、前記リフレクタ外周縁近傍まで延出されているケー
スの前縁部分が、前記リフレクタ外周縁に連続する部材
として観察される。したがって、車両前方から見た場合
の前照灯の美観が損なわれにくい。
の内面が見えた場合にも、前記前縁とリフレクタ外周縁
との連続感が全体の美観の低下を抑制するので、第2、
第3の特徴のように、美観維持のためにリフレクタ外周
縁とケースとの間をラップさせる必要がなくなるので、
リフレクタのリフレクタ面全体が有効に利用される。
れたケースの前縁部分の裏面が窪んだ状態になり、この
窪みの部分を利用して、ステーと前照灯ケースとの位置
関係を所望のように設定することができる。
細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る前照
灯装置を搭載した自動二輪車の全体側面図である。同図
において、自動二輪車1は、ヘッドパイプ2から略水平
後方に延びたメインチューブ3、およびヘッドパイプ2
から下後方に延びたダウンチューブ4を含む車体フレー
ムによって車体の骨格が構成されている。ヘッドパイプ
3は上部ブリッジ5および下部ブリッジ6を介して連結
されたフロントフォーク7が設けられておりフロントフ
ォーク7の上端にはハンドル8が取付けられる.フロン
トフォーク7の下端にはフロントフェンダ9で上方が覆
われた前輪10が軸支されている。ハンドル8にはミラ
ー11、およびハンドルカバー12が取り付けられてい
る。
ウル13の最前部つまりフロントカウル13aには前照
灯(詳細は後述)および計器14が収容されている。メ
インチューブ3とダウンチューブ4で囲まれた空間には
狭角V型2気筒のエンジン15が搭載されており、この
エンジン15のフロントバンク(前気筒)はカウル13
で覆われている。また、エンジン15の下方に位置する
クランクケース16はスキッドプレート17で保護さ
れ、クランクケース16の下部から後方にかけた部分は
アンダガード18で保護されている。エンジン14から
出る排気ガスは車体後方のサイレンサ19から放出され
る。
20が設けられており、燃料タンク20から後方にはシ
ート21およびリヤキャリア22が設けられている。メ
インチューブ3の後部にはテールランプ23、ウインカ
24が取り付けられ、さらにこれら灯具の下部にはリア
フェンダ25が配置されている。車体後方に延びたスイ
ングアーム26には後輪27が支持されていて、この後
輪27にはチェーン28でエンジンの回転が伝達され
る。
された前照灯(以下、「ヘッドライト」という)につい
て説明する。図3はヘッドライト29の左側面図であ
る。ヘッドライト29はフロントカウル13aに固定さ
れたケース30およびその前面に取り付けられたレンズ
31を有する。レンズ31はクリアレンズである。ケー
ス30には取付部32が複数設けられており、この取付
部32をフロントカウル13aの内面に設けられたボス
33に当接させ、これらを図示しないボルトで締結する
ことによってヘッドライト29をフロントカウル13a
に支持させている。
イプ2に固定されるステー34に取り付けられる。ステ
ー34は車体前方に突き出した位置決め部材35をヘッ
ドライト29の所定位置に係合させるとともに、上下に
設けられた取付部36をフロントカウル13aのボス3
7に当接させ、この取付部36を、図示しないボルトで
ボス37に固定する。
る。図1はヘッドライト29の外観を示す正面図、図4
は同背面図、図5は図1のV−V位置での断面図であ
る。図1,図5において、ケース30の中央部には後述
のエーミング手段によって傾動可能なリフレクタ38が
配置されている。リフレクタ38はマルチリフレクタ面
を有している。ケース30の内面のうち、少なくともリ
フレクタ38の外縁後方領域Bは光を吸収するように黒
の着色が施されている。リフレクタ38の左右部分に位
置するケース30の内面領域39はリフレクタ38の縁
と略同一高さまで前方に延出させてあり、かつケース3
0の内面と同色になるよう、黒の着色が施されている。
なお、図5に示すように、レンズ31とケース30との
合わせ面には防水のためのシール47が設けられてい
る。
右に形成された段38aと同様の段39a(図の繁雑を
避けるため段の一部に符号を付している)が形成されて
いて、ヘッドライト29の前方から見たときに、双方の
段38a,39aが呈する筋状模様の連続が外観の一体
感をきわだたせている。なお、間隙Gを、延出された前
記内面領域39上の段39aの幅と略同一にすること
で、双方の段38aおよび段39aの外観の連続性が一
層高められる。延出された前記内面領域39の、ヘッド
ライト29中央側のエッジとリフレクタ38との間には
間隙Gが設けられていて、リフレクタ38のエーミング
時の傾動を可能にしている。
が張出していて、この取付部32にはボルト貫通孔32
aが穿たれている。レンズ31の中央下部にはヘッドラ
イト29の内方に向けてポジションライト40が突出し
て配置されている。なお、レンズ31には意匠的な効果
を高めるための線41が施されている。
内面領域39の背面39bは、前記延出部分に相当する
部分が窪みになっている。この窪みには前記ステー34
の位置決め部材35の先端が嵌合して、フロントカウル
13aに対するヘッドライト29の位置決めがなされ
る。ケース30の背面中央にはバルブ用の給電端子42
が突出している。また、ケース30の背面にはエーミン
グ用に2本の調節ボルト43,44が係合している。調
節ボルト43は上下のエーミング用であり、調節ボルト
44は左右のエーミング用である。これら調節ボルト4
3,44は後述のように、リフレクタ38に設けられる
ナットと係合してリフレクタ38を傾動させるのに用い
られる。さらに、ケース30の背面にはヘッドライト2
9内を換気するための通気孔45が設けられていて、こ
の通気孔45から雨等による水滴が直接浸入しないよう
にチューブ46が取付けられている。
グの機構について説明する。図6は、左右のエーミング
機構を示す図4のW−W位置での断面図、図7は同じく
図4のX−X位置での断面図である。図6において、ケ
ース30の底面には先端が球状をなすスタッドボルト4
8が植立されている。一方、リフレクタ38の背面端部
には止めネジ49によってキャップ50が固定されてい
る。キャップ50は前記スタッドボルト48の球状端部
と適合する凹部を有しており、この凹部と前記球状端部
とが係合して自在継手を構成している。この自在継手の
回動中心が左右方向のエーミングのピボット中心とな
る。
調節ボルト44が貫通して設けられており、その軸方向
の移動は止め輪51によって規制されている。リフレク
タ38の背面端部には調節ボルト44と適合するナット
52が軸52aで軸支されていて、調節ボルト44はこ
のナット52と係合している。なお、調節ボルト44の
頭とケース30間には防水のためのシール53が介挿さ
れている。また、ナット52は多少の可撓性をもたせる
ため、樹脂材料で形成するのが好ましい。
構において、調節ボルト44を回動させると、この調節
ボルト44に係合しているナット52が進退する。ナッ
ト52は軸52aでリフレクタ38と係合しているの
で、リフレクタ38はナット52の進退に追従して変位
させられ、前記スタッドボルト48の球状端部を中心と
して傾動する。リフレクタ38の左右傾動軌跡は図中2
点鎖線で示している。
傾動軌跡は図7の通りである。図7において、バルブ5
3はリフレクタ38の中心に固定されているソケット5
4に支持されている。ソケット54はゴムのカバー55
で覆われており、後端には既述のように給電端子42が
設けられている。カバー55はケース30から後方に延
出している筒状部56の外周に係合する環状部55aと
エーミング時にソケット54の動きを許容する中心ダイ
ヤフラム55bとからなる。
る。図8は、上下のエーミング機構を示す図4のY−Y
位置での断面図、図9は図4のZ−Z位置での断面図、
図10は図4のT−T位置での断面図である。図8にお
いて、ケース30の底面には既述のように調節ボルト4
3が貫通して設けられており、リフレクタ38は、この
調節ボルト43の回動によってスタッドボルト48の球
状端部をピボット中心として上下方向に傾動される。
の軸方向の移動が規制されている。リフレクタ38の背
面端部には調節ボルト43と適合するナット58が軸5
8aで軸支されていて、調節ボルト43はこのナット5
8と係合している。なお、調節ボルト43の頭とケース
30間には防水のためのシール59が介挿されている。
また、ナット58は多少の可撓性をもたせるため樹脂材
料から形成するのが好ましい。
構において、調節ボルト43を回動させると、この調節
ボルト43に係合しているナット58が進退する。ナッ
ト58は軸58aでリフレクタ38と係合しているの
で、リフレクタ38はナット58の進退に追従して変位
させられ、前記スタッドボルト48の球状端部をピボッ
ト中心として傾動する。リフレクタ38の上下傾動軌跡
は図中2点鎖線で示している。
フレクタ38の上下傾動軌跡はそれぞれ図9および図1
0の通りである。図9において、図7と同符号を付した
部分は同一部分であり、説明は省略する。なお、図10
において、ケース30の背面に設けられた通気孔45に
は透湿防水シート60が設けられ、ヘッドライト29内
の湿気は外部へ排出する一方、外部からの水の浸入を防
止できるようにしている。さらに、チューブ46内はラ
ビリンス構造にして、より一層の防水性を確保してい
る。
ト43,44は、これらの一方を操作してリフレクタ3
8の傾動させた場合、その傾動中心つまりピボット軸上
に他方が位置している。したがって、これら調節ボルト
43,44の一方の操作によってリフレクタ38が傾動
しても他方の動きは微小である。そして、この微小の動
きはナット52またはナット58とリフレクタ38との
連結部分の遊びと、これらナット52,58の変形によ
って吸収されるので、調節ボルト43,44の円滑な動
きが確保されている。
1〜請求項3の発明によれば、リフレクタとケースとを
ラップさせてケース内部を目隠しするためのカバーを廃
したので部材の数を低減できる。また、リフレクタの外
周縁と外観上連続させた部材としているケースの前縁は
ケースと一体加工が可能であるため、製造や組立ての工
数を低減させることができる。
レクタ面のすべてを有効に利用できるので、リフレクタ
を必要以上に大きくしなくて済み、結果的に前照灯装置
の小型化につなげられる。また、請求項4の発明によれ
ば、ケース裏面の窪みを利用して車体に対する前照灯装
置の位置決めを容易に行うことができる。
図である。
した自動二輪車の側面図である。
図である。
図である。
ズ、 32…取付部、 34…ステー、 35…位置決
め部材、 38…リフレクタ、 39…延出部
Claims (4)
- 【請求項1】 中心部にバルブを設けたリフレクタを支
持したケースと、前記ケース前面に取付けられたレンズ
とを有する車両用前照灯装置において、 前記ケースの前縁を前記リフレクタ外周縁近傍まで前方
に延出させるとともに、該ケースの前縁の一部を、前記
リフレクタ外周縁からさらに外周方向へ張出させたこと
を特徴とする車両用前照灯装置。 - 【請求項2】 前記リフレクタおよび前記バルブを前記
ケースに対して傾動させる光軸調節手段を具備し、 前記ケースの前縁とリフレクタの外周縁との間には、前
記傾動を許容する間隙が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の車両用前照灯装置。 - 【請求項3】 前記ケースの前縁には、前記間隙を形成
したリフレクタ外周縁と略同一方向に延びた複数の筋状
模様が生じるような段差を形成し、この段差の幅が前記
間隙と略同一に設定されていることを特徴とする請求項
2記載の車両用前照灯装置。 - 【請求項4】 前記ケースを車体フレームに支持させる
ステー部材と、 前記ステー部材に形成され、車体前方に突き出した位置
決め部材とを具備し、 前記リフレクタ外周縁からさらに外周方向へ張出させた
前記ケースの前縁の裏面に前記位置決め部材を嵌合させ
て車体フレームに対する前記ケースの位置決めをしたこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
前照灯装置。
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1999
- 1999-05-14 JP JP13368399A patent/JP4353383B2/ja not_active Expired - Fee Related
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2000
- 2000-05-05 IT IT2000TO000422A patent/IT1320331B1/it active
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Legal Events
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