JP2000322800A - 媒体装着装置及びディスク装置 - Google Patents

媒体装着装置及びディスク装置

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JP2000322800A
JP2000322800A JP11130919A JP13091999A JP2000322800A JP 2000322800 A JP2000322800 A JP 2000322800A JP 11130919 A JP11130919 A JP 11130919A JP 13091999 A JP13091999 A JP 13091999A JP 2000322800 A JP2000322800 A JP 2000322800A
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JP
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disk
fixing
releasing
rotation
center
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JP11130919A
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Masayuki Shiba
正之 志波
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は小型軽量化、薄型化に適し、ディス
クを装着固定解放する事が出来る媒体装着装置及びディ
スク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 固定解放手段40はクランプ部材41を
回動中心孔42を挟んで互いに反対側に固定部43と解
放部45とを設けてほぼ三日月状形状に形成し、複数の
クランプ部材41を回動させることによって、ディスク
を回転台手段10の上部に持ち上げることが出来る。よ
ってディスクを所定位置に搬送するだけで、ディスクを
装着、固定、解放することが出来、薄型で且つ取り扱い
が用意であるディスク装置を提供することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MO、PD、C
D、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−R
OM、DVD−RAM等の光学式再生及び記録関連情報
ディスクドライブ装置における光ディスク等のドーナツ
円盤状基板をその回動装置であるスピンドルモータに取
り付けられたターンテーブル上にクランプすなわち保持
する機構に関するものである。これ以降、ディスクを再
生及び記録させる装置としてCD−ROMドライブ装
置、PDドライブ装置などのタイプが存在するが、本発
明書においてはこれら全体を包括する表現としてディス
ク装置と表記する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクドライブ装置は装置の
小型化、薄型化が進み携帯型のパーソナルコンピュータ
に内蔵される場合が増加している。それに伴い、そのキ
ーデバイスの一つである光ピックアップに更なる小型化
及び薄型化が要求されている。さらに近年ではノートブ
ック型の持ち運びが簡便でありまた小型、薄型のコンピ
ュータに内蔵されることが多くなっている。また、これ
はコンピュータで使用するソフトウェアの大容量化、ま
た雑誌媒体などから配布されるメディアとして安価であ
るCD−ROMが多く採用されていることも要因の一つ
となっている。それに伴い、光ディスクドライブのコン
ピュータへの搭載は必然となっているのが現状である。
【0003】ここで、最初に従来の光ディスクドライブ
のクランプ機構について説明する。従来から採用されて
いる方式として主に3つの方法が挙げられる。一つめと
してはユーザが自らディスクをもち、光ピックアップの
構成部品であるターンテーブルに直接ディスクを取り付
けるディスク自己脱着(クランプ方式)があげられる。
この形態も細かく分類するとディスク保持の手段として
ターンテーブル内部に金属製の硬球を有し、その硬球に
よりディスクをターンテーブル表面に押し付けるボール
チャック方式と、硬球を樹脂等の部材に置き換えたもの
2種類があげられる。
【0004】2つめとして光ディスクドライブ装置から
トレイ等のテーブルが排出され、そのテーブルにディス
クを乗せ、その後スイッチ等を押すことによりドライブ
装置が自動的にトレイを内部に引き込みそれに伴いディ
スクがターンテーブルのセンターハブ上へ下降する、も
しくはピックアップ全体が上昇することによりディスク
をターンテーブル上に乗せる。その後ディスクの上方向
からクランパと呼ばれる板金等の磁性体を取り付けられ
たもしくは磁石を取り付けられた円筒状の部材がその磁
気力によりディスクをターンテーブルに固定するトレイ
方式がある。
【0005】3つめとしてはディスクを予めキャディと
呼ばれるディスクケースに入れた状態でディスクドライ
ブ装置内部に挿入し、そのキャディ上部に設けられたク
ランプ部材がターンテーブル内部に設けられた磁石との
磁気回路によりディスクをターンテーブルに固定する方
法が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式と異なるデ
ィスク搬送方式として、ディスクを装置内部に搬送する
手段としてディスクを装置の前面まで運び、そのディス
クを装置の前面に設けられたフロントベゼルと呼ばれる
カバーに設けられたスリットに挿入しある程度の位置ま
で装置内部に挿入すると、装置内部に設けられたローラ
等の機構によりディスクを装置の内部すなわちターンテ
ーブルに位置決めできる位置まで自動的に吸い込んでい
くスロットローディングと呼ばれる方式がある。
【0007】この方式は、車載用のCDプレーヤ及びM
Dプレーヤや、ポータブルタイプのMD等に採用されて
いる方式である。しかしこれら以外の用途すなわち家庭
用のオーディオまたはCD−ROMドライブ装置等にお
いては普及していないのが現状である。この方式の特徴
として、トレイ方式と比較するとトレイ方式が一旦トレ
イを排出するボタンを押し、トレイが出てきたところに
ディスクを置き、さらにトレイを押す、もしくはトレイ
を収納するためのボタンを押すことによりディスクを装
置内部に引き込むのと比較すると、スロットローディン
グ方式はディスクを手に持った状態でベゼル付近に持っ
ていき、スリットからディスクを挿入するだけでディス
クが装置内部に引き込まれるため操作性が良いという特
徴と、ノートブック型パーソナルコンピュータにおいて
はディスクが出てくる部分が小さいため、防塵性に優れ
る、また、ピックアップが本体内部から出てこないので
人体の静電気等により半導体レーザがダメージを受ける
可能性が小さいという特徴等があげられる。
【0008】スロットローディング方式は、ディスクを
ほぼ一直線に装置内部に引き込む部分が必要となるため
に、センターハブの上面に4mm程度の隙間が必要となる
と考えられる。そこで、本発明は従来の技術と比較して
非常に薄い全高でディスクを保持することが可能とな
り、12.7mm以下で、スロットローディング方式のデ
ィスク装置を実現できる媒体装着装置及びディスク装置
を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、記録媒体を載置する
回転台手段と、回転台手段を回転駆動する回転駆動手段
とを有し記録媒体を装着、固定、および解放可能な媒体
装着装置であって、回転駆動手段は、回転軸と同方向に
往復移動自在に設けられた往復動手段を有し、回転台手
段は、記録媒体を装着して固定する固定位置と回転台手
段に格納される格納位置との2つの位置の間を回動可能
な複数の固定解放手段を軸支し、往復動手段を固定解放
手段に係合させて固定解放手段を回動させ、記録媒体を
回転台手段に装着、固定し、あるいは解放することを特
徴とする媒体装着装置およびこれを用いたディスク装置
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、記録媒体を載置する回転台手段と、回転台手段を回
転駆動する回転駆動手段とを有し記録媒体を装着、固
定、および解放可能な媒体装着装置であって、回転駆動
手段は、回転軸と同方向に往復移動自在に設けられた往
復動手段を有し、回転台手段は、記録媒体を装着して固
定する固定位置と回転台手段に格納される格納位置との
2つの位置の間を回動可能な複数の固定解放手段を軸支
し、往復動手段を固定解放手段に係合させて固定解放手
段を回動させ、記録媒体を回転台手段に装着、固定し、
あるいは解放することを特徴とする媒体装着装置であ
る。
【0011】固定解放手段を回動させることによって記
録媒体を装着し、固定し、さらに解放することができる
ので、薄型化に適した媒体装着装置を提供することがで
きる。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、固定解
放手段は回動中心を挟んで互に反対側に固定部と解放部
とを有する略半円形状に形成し、解放部は回動中心と異
なる中心を有する小半円形状の斜面に形成したことを特
徴とする請求項1に記載の媒体装着装置である。
【0013】解放部の外周部を小半円形状にすることに
よってディスクの進入をよりスムーズに行なわせること
ができる。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の媒体装着装置を用いたことを
特徴とするディスク装置であって、ディスクを装着、固
定および解放することができ、小型軽量化、薄型化に適
したディスク装置を提供することができる。
【0015】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態について、図を用いて説明する。図1は本発明の実施
の形態におけるディスク装置の分解斜視図、図2は図1
のディスク装置の上面図、および図3は図2のX−X線断
面図である。図1から図3において、回転台手段10は
ディスク1を載置するターンテーブル11とディスクの
中心孔に嵌合するセンターハブ12とを有する。ターン
テーブル11は快削鋼(表面メッキ処理済)をNC旋盤
等により真円度約10ミクロンの精度で加工され、スピ
ンドルモータ20によって回転される。ターンテーブル
11の中央にはセンターハブ12が突出成型されその突
出面はテーパーを付けた斜面に形成されている。センタ
ーハブ12はディスク1の中央に形成された中心孔2に
嵌合し、ディスク1をシャフト21の中心軸に合わせる
ことが出来る。このセンターハブ12の突出量はターン
テーブル11上にディスク1を装着した時のディスク1
の厚さ以下に制限される。センターハブ12には後述す
るクランプ部材41が突出し収納されるクランパ孔13
が放射状に開口している。14はスリップシートでディ
スク1がターンテーブル11の加減速追従するように滑
り摩擦を増加させるために設けられている。回転台手段
10はスピンドルモータ20のシャフト21に嵌着され
る。図中X−X線は内部構造を詳述するために設けた仮
想の回転断面線である。
【0016】20は回転手段たるスピンドルモータであ
る。21はシャフトであって、高速回転するために高硬
度で、かつ高い面精度を実現できる素材(ステンレス
鋼:SUS420J2等)が用いられる。シャフト21の外周に
は軸受け22が配置されている。シャフト21は軸受け
22に数ミクロンのクリアランスで回動可能に軸支され
る。この軸受け22には一般的には焼結メタル等がコス
トを考慮して使われており、特に性能が求められる特殊
な場合にはベアリングが用いられることもある。スラス
ト軸受け23にはシャフト21のスラスト荷重を受け
る。スラスト軸受け23には高強度の樹脂PPS等高強
度で且つ摺動性の良い金属や樹脂が用いられる。軸受け
22の外周には軸受けハウジング24が配置される。軸
受け22はこの軸受けハウジング24に圧入し、スラス
ト受け23は軸受けハウジング24に取り付けられる。
軸受けハウジング24は一般にはBsBM(しんちゅ
う)が用いられているが、本発明では磁性を持つ金属一
般、ここでは快削鋼を用いている。更に軸受けハウジン
グ24はベース15に固定される。ベース15は例えば
SECEなどの磁性材料を用いる。
【0017】スピンドルモータ20は、面対向DCブラシ
レスモータの構造を有する。ターンテーブル11の外周
部にはロータマグネット26が取り付けられている。こ
のロータマグネット26は、約0.5〜2mm程度の厚さ
で複数(8もしくは12など)のN/S極に分割されてい
る。ロータマグネット26と所定の間隔を隔てて基板2
7が配置される。エッチングにより積層されたプリント
コイルが基板27に複数個形成され、ステータコイルと
して機能する。この基板27は薄型モータを実現するた
めに約1mm程度の厚さとなっている。更に27と所定
の間隔をあけて下ロータ28が配置されている。下ロー
タ28は強磁性体で形成され、ロータヨークを形成する
と共に基板27のステータコイルを挟んで、スピンドル
モータ20に電磁駆動力を発生させる。このようにター
ンテーブル11がモータの磁気回路を構成するロータマ
グネット26と一体化されており、装置の薄型化及び部
品点数の削減が図られている。
【0018】更に、後述するクランプ部材41を回動動
作させるための駆動機構である往復動手段30について
説明する。本実施の形態1では往復動手段30にリニア
モータなどに利用されるボイスコイルモータ(VCM)を
用いたものである。図3において、31はスライダであ
って、軸受けハウジング24の外周面をシャフト21の
軸方向に摺動移動する。
【0019】その材質はアルミ等の軽量かつ剛性を持ち
コイルボビンを収納可能な材料で形成される。32はス
ライダスプリングである。スライダスプリング32は軸
受けハウジング24とスライダ31との間に掛け渡さ
れ、スライダ31をシャフト21の軸方向に押圧付勢す
る。スライダスプリング32は円錐形状に巻回形成され
た圧縮コイルバネである。スライダスプリング32を最
も圧縮したとき(図3)にそのコイル線径の累積した長
さによりスライダ31のボトム位置を妨げないように形
成されている。更にスライダ31のターンテーブル11
側の端面にフランジ37を配置する。なお、加工組立に
支障がなければスライダ31と一体に形成しても良い。
フランジ37の外周部分はクランプ部材41に当接し、
クランプ部材41を回動させるトルクを与える。
【0020】33はストッパであって、スライダ31の
上昇位置を規制すると共に、ディスク1を固定したとき
にフランジ37がクランプ部材41やセンターハブ12
に接触するのを防止する。34はリニアマグネットであ
って、強磁性体を円筒状に形成しコイル35及び及びス
ライダ31の外周をシャフト21と同軸上に配置され
る。リニアマグネット34はシャフト21の軸中心線に
対して直角な面(すなわちスピンドルモータ20の半径
方向)に磁極が着磁されている。36はバックヨークで
あり、軸受けハウジング24とリニアマグネット34と
の間の磁束を効率よく発生させる機能を有する。以上の
構成により、コイル19に通電するとコイル電流が磁束
を通過することにより、スライダ31が軸受けハウジン
グ24の外周面を上下方向に移動し、フランジ37がク
ランプ部材41に回動トルクを与える。以上に説明した
本発明の実施の形態1は、スライダ31がコイル35を
伴って移動することからムービングコイル型を構成す
る。
【0021】次にクランプ部材41を含む固定解放手段
40について説明する。図4は図3の要部拡大図であ
る。図1から図4において、ターンテーブル11の各ク
ランパ孔13の裏面内部には回動軸15が設けられ、ク
ランプ部材41の回動中心孔42の縁部に係止してディ
スク1を固定する機能を有し、クランプ孔2の縁部に係
止する固定部43が形成されている。回動軸15は回動
軸押さえ部材16によりターンテーブル11の裏面に取
り付けられ、回動軸押さえ部材16は一対の回動軸押さ
え部材固定用突起44を有しており、これがターンテー
ブル11の回動軸用押さえ部材用孔17に挿入される。
ここで、センターハブ12には合計6カ所の回動軸押さ
え部材固定用のスペース18が設けられており、ここに
接着剤を流し込む、もしくは回動軸押さえ部材固定用突
起44を熱によりターンテーブル11に溶着させること
により固定される。また、ディスク1をセンターハブ1
2から解放してディスク表面がセンターハブ12の上面
を乗り越える位置(後述するディスク移動位置)まで持
ち上げる機能を有し、解放部45が形成される。このク
ランプ部材41は回動する事によって、ディスク1の固
定解放動作を行うため、固定部43と解放部45とは回
動中心孔42を挟んで互いに反対側に形成される。した
がって、クランプ材41はほぼ三日月状に形成される。
【0022】更に、クランプ部材41はフランジ37に
当接し、フランジ37によって回動動作が起動される。
その当接する部分には当接面46が形成され効率よく回
動動作が起動される。また、回動動作が起動された後は
スライダ31の推力に依らず回動動作が継続されるよう
にカム面47が形成される。カム面47に当接し押圧付
勢力によるカム面47との当接角度により回動トルクを
生じるように、押圧板48のカム面47への当接面は平
面部48aと斜面部48bとに形成されている。この押
圧板48は圧縮コイルバネであるクランプスプリング4
9により矢印Aの方向に押圧付勢される。クランプスプ
リング49は押圧板48とターンテーブル11の裏面の
間に掛け渡される。前述の図1に例示したように、クラ
ンプ部材41はターンテーブル11上にシャフト21と
同心円状に均等に間隔に3個配置する。もちろん3個に
限定するわけでなく、4個、6個など中心孔2の径と押
圧固定力により適宣設計されるものである。
【0023】次に上述の回動動作の起動と継続について
詳述する。図5は固定方向の回動動作の起動から継続に
至る過程を示す図であって、図5(a)は固定方向の回
動点47aを通過する瞬間を、図5(b)は回動動作が
継続し固定位置へ向かう状態をそれぞれ示す。図6は解
放方向の回動動作の起動から継続に至る過程を示す図で
あって、図6(a)は起動を開始して回動死点47aを
通過する瞬間を、図6(b)は回動動作が継続し解放位
置へ向かう状態をそれぞれ示す。
【0024】まず、固定方向の起動の様子を図5(a)
に基づき説明する。スライダ37が矢印A方向に移動を
開始する。当接面46がスライダ37に押されて、クラ
ンプ部材41は矢印B方向に回動を開始する。スライダ
37は矢印A方向に移動を続け、クランプ部材41は矢
印B方向に回動を続け、ついに回動死点47aが平面部
48aを回転しつつ通過する。ここでクランプ部材41
のカム面47はその回動角度と押圧板48の当接面に応
じた回動死点47a(カム面47と押圧板48との接触
点から押圧板48の付勢方向に延長した作用線が回動中
心孔42を通る接触点を意味する。クランプ部材41に
回動モーメントが生じない中立点。以下同様)を持ち、
回動死点47aを越えて押圧板48で押されると、矢印
B方向に回動する。次の瞬間に図5(b)の状態に移
り、カム面47が斜面部48bによってさらにA方向に
押される。このとき押圧板48との接点は回動死点47
aを通過してクランプ部材41をB方向に回動させるト
ルクを生じる。その結果クランプ部材41はもはやフラ
ンジ37の推力を借りずに押圧板48の付勢力によって
矢印B方向に回動を続け、固定部43はディスク1の中
心孔2をC方向(固定位置方向)へ誘引する。
【0025】次に解放方向の起動の様子を図6(a)に
基づき説明する。スライダ37が矢印D方向に移動を開
始する。当接面46がスライダ37に押されて、クラン
プ部材41は矢印E方向に回動を開始する。スライダ3
7は矢印D方向に移動を続ける、ついに回動死点47a
が平面部48aを回転しつつ通過する。このときの回動
死点47aの働きは前述の固定方向と回動する向きが異
なるだけで、同様の動作を行う。次の瞬間に図6(b)
の状態に移り、カム面47が平面部48aによって更に
矢印Dの逆方向(A方向)に押される。このとき押圧板
48との接点は回動死点47aを通過してクランプ部材
41をE方向に回動させるトルクを生じる。その結果、
クランプ部材41はもはやフランジ37の推力を借りる
ことなく押圧板48の付勢力によって矢印E方向に回動
を続け、解放部45はディスク1をF方向(解放一方
向)に持ち上げる。さらにE方向へ回動すると、固定部
43がクランプ孔2から離反する方向に回動してセンタ
ーハブ12内に格納されると共に、解放部45がセンタ
ーハブ12上面までせり出して、ディスク表面がセンタ
ーハブ12の上面を乗り越える位置まで持ち上げられ
る。
【0026】以上の固定動作では、カム面47と斜面部
48bとの接点が回動中心孔42よりも内周側にあるた
めに、押圧板48とクランプスプリング49とからなる
付勢手段により常に固定方向(B方向)へ回動付勢され
る。また、解放動作ではカム面47と平面部48aとの
接点が回動中心孔42よりも外周側にあるために、押圧
板48とクランプスプリング49とからなる付勢手段に
より常に解放方向(E方向)へ回動付勢される。すなわ
ち、押圧板48とクランプスプリング49とからなる付
勢手段は、フランジ37がクランプ部材41を回動させ
る機能を補助し、クランプ部材41が固定位置と解放位
置とを保つ機能を補助する。従って、クランプ部材41
のカム面47に設けられた回動死点47aを通過する期
間だけスライダ31に通電すればよく、大幅な省エネル
ギーを実現することが出来る。
【0027】なお、実施の形態1では往復動手段にボイ
スコイルモータを用いてスピンドルモータに組み込んだ
例を使って説明した。しかしながら固定解放手段を回動
させるには例示した往復動手段に限定するものではな
い。例えば、ボイスコイルモータの代わりに円筒型ソレ
ノイドをセンターハブ12に組み込んでもよく、あるい
は超小型ソレノイドをセンターハブ12に組み込んでも
良い。更には、固定解放手段とクランプ孔にマグネット
とコイルとを組み込んで固定解放手段を直接回動しても
良い。本発明は固定解放手段を回動動作させるための一
実施の形態として往復動手段を例示したのであって、こ
の往復動手段と上述の代替手段を総称して回動手段と呼
んでも良いものである。なお、これらの代替手段は本発
明の主題とするところではないので、説明を割愛する。
【0028】(実施の形態2)次に以上のように構成さ
れた固定解放手段40を用いたディスク装置の動作を説
明する。図7は図1のディスク装置の待機状態を表す図
である。ディスク1が搬送手段(図示省略)に依って回
転台手段10上へと搬送される。このとき固定解放手段
40は待機状態にあって、クランプ部材41はセンター
ハブ12内部に収納されている。なお、図7中クランプ
部材41の部分図に示すように、ディスク1の進入に対
して、可能な限り抵抗や障害を低減させるため、解放部
45の外周部を半月状の形状を連結させた形状にして解
放斜面部45aを形成することもある。
【0029】搬送手段(図示省略)はディスク1を操作
者の取り扱い位置から回転台手段10へ搬送するもので
あって、例えば、ベルト、ローラ、ガイド上をキャリア
で搬送するもの等が用いられる。本発明の特徴を活用す
るために、従来の技術に例示したようなディスク面と垂
直方向に搬送することは不要であって、ディスク面と同
一方向に搬送するものであれば十分に機能を満足する。
【0030】搬送動作を終了すると、図8に示す位置へ
ディスク1が搬送される。図8は固定動作を開始する状
態を示す図である。図8において、中心孔2はほぼセン
ターハブ12と中心が一致している。この後、固定動作
は前述の図5(a)と図5(b)とに示す状態を経て、
固定を完了し固定位置に至る。
【0031】図9はディスク1の中心あわせがずれてい
た場合の固定動作を表す図である。図9において、点線
で表す中心の一致したディスクに対し、実線のディスク
1は中心がずれていて、しかも傾斜してターンテーブル
11に載置されている。ところが本発明の実施の形態2
における固定解放手段40は、図8から図9に至る過程
で、固定部43の回動軌跡は回動中心孔42を中心とす
る円弧の点線Gを描く。従って、図中左右の中心孔2の
いずれかが回動軌跡Gの内周部に存在する限り、固定部
43が中心孔2を捕捉して回動するから、ディスク1は
中心合わせされてセンターハブ12に装着され、しかも
続けて固定される。
【0032】図10はクランプ部材41によるディスク
1の固定が完了した状態を表す図である。図5(b)で
説明したように、押圧板48とクランプスプリング49
とからなる付勢手段は、クランプ部材41が固定位置を
保つ機能を補助する。従って、クランプ部材41は多少
の振動等の外乱が生じても固定位置を保持することが出
来る。
【0033】次に解放動作を説明する。解放動作は図1
0に示す状態から開始し、前述の図6(a)、図6
(b)とに示す状態を経て、解放動作を終了し解放位置
に至る。図11は解放動作を完了した状態を示す図であ
る。クランプ部材41の位置は前述の図8と異なること
はない。
【0034】単に、ディスク1はセンターハブ12から
解放されて解放部45によってセンターハブ12の面上
に持ち上げられて搬送位置で待機する。すなわち前述の
搬送手段によって運び去られるのを待機する。また、図
6(b)で説明したように、固定部43はセンターハブ
12の内部に収納されるためセンターハブ12の面上に
持ち上げられたディスク1を搬送する障害にならない。
さらにまた、押圧板48とクランプスプリング49とか
らなる付勢手段は、クランプ部材41が解放位置を保つ
機能を補助する。従って、クランプ部材41は多少の振
動等の外乱が生じても解放位置を保持することが出来、
クランプ部材41はセンターハブ12内に収納された状
態を保つため、ディスク1の搬送を妨げることもない。
その上、解放部45の外周部には半月状の形状を連結さ
せた形状の解放斜面部45aが形成されているため、図
12に示すように円盤状媒体がセンターハブ12に対し
て斜めに挿入された場合においても障害無く円盤状媒体
をディスク駆動装置内部に引き込むことが出来る。再
び、図10において、4はジャケットを示す。上述の説
明では、ディスク1は全てディスク単体で説明した。し
かしMDやPDに代表されるように、媒体の保護を目的
として、ジャケットに収納する例も存在する。これらの
媒体では、媒体を中心孔部分のジャケット4をくりぬい
て開口部を設け、内部のディスク1を固定できるように
ジャケットを構成している。一方、本発明のクランプ部
材41はセンターハブ12のほぼ同じ外径に配置されて
いることから、ジャケット4の開口部から容易にディス
クを装着、固定、解放することが出来る。更に本発明に
よれば、ディスクの垂直移動機構や表裏挟み機構を必要
としないため、装置全体を薄型に構成することが出来
る。図10において、回転台手段10、回転手段20、
往復手段30,及び固定解放手段40を同心円上に一体
化しその厚みtを11.5mm以下(図10参照、ベース
25外形からクランプ部材41の先端部までの厚み)に
構成したため、ディスク1の搬送空間を含めたディスク
装置全体の厚みを12.7mm以下に構成することが出来
る。その結果小型、薄型を要求されるノートブック型の
コンピュータにもディスク装置を搭載することが可能と
なり、操作者に利便性の高いディスク装置を提供するこ
とが出来る。以上詳細に説明したように、本発明によれ
ば、固定解放手段を回動中心を挟んで互いに反対側に固
定部と解放部とを設けてほぼ三日月状に形成し、この複
数の固定解放手段を回転台手段に放射状に設け、回動自
在に軸着したものである。そして、この固定解放手段を
回動させることによって、ディスクを回転台手段の上に
持ち上げることが出来る。
【0035】従って、ディスク駆動装置に本発明の固定
解放手段を活用すれば、ディスクを所定位置に搬送する
だけで装着、固定、及び解放動作を行うことが出来る。
よって、ディスク面に垂直方向に移動させたり、ディス
クを裏表両面から挟み込んだりする必要が無くなり、薄
型で、部品点数が少なく、操作者に沿って取り扱いの容
易なディスク装置を提供することが出来る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明は、引き出し移動
機構や上下移動機構を不用にして装置全体を薄型に構成
すると共に、ディスクの自動装着、自動固定及び自動解
放を可能にした媒体装着方法及びディスク装置を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディスク装置の分
解斜視図
【図2】図1のディスク装置の上面図
【図3】図2のX−X線断面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】固定方向の回動動作の起動から継続に至る過程
を示す図
【図6】解放方向の回動動作の起動から継続に至る過程
を示す図
【図7】図1のディスク装置の待機状態を示す図
【図8】固定動作を開始する状態を表す図
【図9】ディスクの中心合わせがずれていた場合の固定
動作を示す図
【図10】クランプ部材によるディスクの固定が完了し
た状態を示す図
【図11】解放動作を完了した状態を表す図
【図12】円盤状媒体がセンターハブに対して斜めに挿
入された場合の状態を示す図
【符号の説明】
1 ディスク 2 中心孔 3 カートリッジ 4 ジャケット 10 回転台手段 11 ターンテーブル 12 センターハブ 13 クランパ孔 14 スリップシート 15 回動軸 16 回動軸押さえ部材 17 回動軸用押さえ部材用孔 18 回動軸押さえ部材固定用のスペース 20 スピンドルモータ 21 シャフト 22 軸受け 23 スラスト軸受け 24 軸受けハウジング 25 ベース 26 ロータマグネット 27 基板 28 下ロータ 30 往復動手段 31 スライダ 32 スライダスプリング 33 ストッパ 34 リニアマグネット 35 コイル 36 バックヨーク 37 フランジ 40 固定解放手段 41 クランプ部材 42 回動中心孔 43 固定部 44 回動軸押さえ部材固定用突起 45 解放部 45a 解放斜面部 46 当接面 47 カム面 48 押圧板 48a 平面部 48b 斜面部 49 クランプスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を載置する回転台手段と、前記回
    転台手段を回転駆動する回転駆動手段とを有し前記記録
    媒体を装着、固定、および解放可能な媒体装着装置であ
    って、 前記回転駆動手段は、回転軸と同方向に往復移動自在に
    設けられた往復動手段を有し、 前記回転台手段は、前記記録媒体を装着して固定する固
    定位置と前記回転台手段に格納される格納位置との2つ
    の位置の間を回動可能な複数の固定解放手段を軸支し、 前記往復動手段を前記固定解放手段に係合させて前記固
    定解放手段を回動させ、前記記録媒体を前記回転台手段
    に装着、固定し、あるいは解放することを特徴とする媒
    体装着装置。
  2. 【請求項2】前記固定解放手段は回動中心を挟んで互に
    反対側に固定部と解放部とを有する略半円形状に形成
    し、前記解放部は前記回動中心と異なる中心を有する小
    半円形状の斜面に形成したことを特徴とする請求項1記
    載の媒体装着装置。
  3. 【請求項3】ディスクを回転駆動するディスク装置であ
    って、請求項1または請求項2に記載の媒体装着装置を
    用いたことを特徴とするディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343001A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 媒体装着装置及びディスク装置
JP2009193630A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Alpine Electronics Inc ディスク装置

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