JP3656102B2 - ディスクチャッキング機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスクチャッキング機構に係り、特に磁気ディスクに配設されているハブをマグネットにより吸着させチャッキングするディスクチャッキング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフロッピーディスク(以下、下位FDという)のディスクチャッキング機構は、磁気ディスク(記録媒体)の中心に配設された金属製のハブを介して行なわれる。図5は、下位FD100Aのハブ102Aの近傍を拡大して示している。
【0003】
同図に示すように、磁気ディスク103Aの中央には磁性金属(即ち、磁石に吸着される金属)よりなるハブ102Aが配設されている。このハブ102Aは偏平円盤状の形状を有しており、その底部107の中央部に角孔状のチャッキングホール104Aが形成されると共に、このチャッキングホール104Aから偏心した位置に同じく角孔状の位置決めホール105が形成されている。
【0004】
また図7(A)は、下位FD100Aが装着される従来の磁気ディスク装置(以下、下位FDDという)に設けられていたディスクチャッキング機構110を示す概略構成図である。同図に示すように、ディスクチャッキング機構110は、ターンテーブル111,スピンドル軸112,チャックマグネット114,及び駆動ピン115を有した構成とされている。
【0005】
ターンテーブル111は、保持部113によりスピンドル軸112に保持されている。また、スピンドル軸112は、図示しないディスクモータにより回転駆動される構成とされている。また、ターンテーブル111の上部には、保持部113を囲繞するように環状のチャックマグネット114が配設されている。
駆動ピン115は、前記した位置決めホール105の形成位置に対応して配設されている。この駆動ピン115は、その下部に配設されている板バネ116により、図中矢印Z1,Z2方向に変位可能な構成とされている。
【0006】
図7(B)は、下位FD100Aをディスクチャッキング機構110に装着した状態を示している。装着時には、先ず下位FD100Aのハブ102Aがチャックマグネット114に吸着され、ターンテーブル111上にセットされる。この状態では、スピンドル軸112はチャッキングホール104Aに挿入するが、駆動ピン115は位置決めホール105に嵌入しない場合がある。尚、この未嵌入状態では、駆動ピン115は板バネ116が弾性変形することにより矢印Z2方向に変位している。
【0007】
しかるに、この状態においてディスクモータが駆動してスピンドル軸112を介してターンテーブル111が回転すると、この回転に伴い位置決めホール105は駆動ピン115と一致し、ディスクモータの回転力がハブ102Aに付与される。
即ち、このディスクチャッキング機構110では、ディスクモータの回転力は駆動ピン115により下位FD100Aに付与されると同時に、ハブ102Aのターンテーブル111上の位置決め及びハブ102Aの保持作用をするため、チャックマグネット114の吸着力は下位FD100Aを回転させるのに寄与していない。よって、チャックマグネット114の吸着力は、ハブ102Aがターンテーブル111から外れることがない程度の比較的弱い吸着力でよかった。また、下位FDDでは、駆動ピン115の位置に関連して回転するディスクのスタート点を決めるためのインデックス信号を発する。
【0008】
ところで、上記した下位FD100A及びこれを用い磁気記録再生処理を行なう磁気ディスク装置に対し、更に高容量のフロッピーディスク(以下、上位FDという)及びこれを用い磁気記録再生処理を行なう磁気ディスク装置(以下、上位FDDという)が開発されている。上位FDDでは、磁気ヘッドがディスクの回転に加える負荷が小さく、また、ディスクカートリッジ内にあるディスク保護用のライナーがディスクに与える負荷が低く設定されているため、駆動ピン115による正確な位置決めと保持を期待していない。更に、駆動ピン115に関連したインデックス信号も発しない。
【0009】
このため、上位FD100Bは、図6に拡大して示すように、ハブ102Bの中央部108に円形のチャッキングホール104Bが設けられると共に、ハブ102Bの外周部が環状に下方に向け(ターンテーブル111に向け)突出して環状凸部106を形成した構成となっている。従って、この環状凸部106と中央部108は図中矢印H1で示す高さの差が生じており、よって環状凸部106と中央部108の間には段差部117が形成されている。
【0010】
このハブ102Bには、下位FD100Aと異なりディスクの回転に対する負荷トルクが小さくなるため、位置決めした状態をハブ102Aとターンテーブル111との間の摩擦のみで保持して回転する構成とされている。従って、上位FD100Bは、上記した下位FD100Aに比べて強い吸着力によりハブ102Bをターンテーブル111に吸着させる必要がある。
【0011】
一方、上記した下位FD100Aと上位FD100Bを1台の磁気ディスク装置で共に磁気記録再生処理を可能とした、いわゆるコンパチブルな磁気ディスク装置(以下、コンパチブルディスク装置という)が提案されている。このコンパチブルディスク装置によれば、従来から用いられていた下位FD100Aをそのまま利用できるため便利である。
【0012】
従来、このコンパチブルディスク装置に設けられるディスクチャッキング機構は、前記した下位FDDに設けられていたディスクチャッキング機構110(図7参照)をそのまま利用していた。
図7(C)は、上位FD100Bをディスクチャッキング機構110に装着した状態を示している。装着時には、上位FD100Bに設けられたハブ102Bの中央部108がチャックマグネット114に吸着され、ターンテーブル111上にセットされる。この状態で、スピンドル軸112はチャッキングホール104Bに挿入している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の電子機器に対する薄型化の要望に伴い、電子機器に搭載されるディスクチャッキング機構についても薄型化が要望されるようになってきている。図8は、薄型化を図った従来のディスクチャッキング機構120を示している。同図に示すディスクチャッキング機構120は、チャックマグネット118を薄くすることにより機構の薄型化を図っている。
【0014】
しかしながら、チャックマグネット118を薄くすると、これに伴いチャックマグネット118が各ハブ102A,102Bを吸着する力(磁力)が弱くなる。このため、図8(A)に示すように、下位FD100Aをディスクチャッキング機構120に装着した場合は、ハブ102Aとチャックマグネット118との間に、図中矢印H1で示すクリアランスが発生する。
【0015】
ディスクチャッキング機構120は、コンパチブルディスク装置に配設されるものであり、よって図8(B)に示すようにハブ102Bに環状突起106が形成された上位FD100Bも装着できる構成となっている。よって、偏平円盤状のハブ102Aを有する下位FD100Aがディスクチャッキング機構120に装着されると、必然的にハブ102A(具体的には、底部107)とチャックマグネット118との間にクリアランスH1が形成されてしまう。この際、下位のみの磁気記録再生装置のクリアランス設定が約0.2mm 〜0.25mmであるのに対し、クリアランスH1は上位FD100Bのハブ102Bの段差約0.25mmの分を加算した値とすることが必要であり、約2倍のクリアランスが必要となってしまう。
【0016】
このように、ハブ102Aとチャックマグネット118との間にクリアランスH1が形成されると、マグネット118が各ハブ102Aを吸着する力は更に弱くなってしまう。よって、従来の薄型化を図ったディスクチャッキング機構120では、下位FD100Aを装着した場合におけるハブ102Aの安定性が悪いという問題点があった。
【0017】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、上位及び下位のFDを装着駆動しても、良好なチャッキング状態を実現できるディスクチャッキング機構を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる種々の手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
磁性材により形成されると共に偏平形状とされた第1のハブを有する第1のディスクと、磁性材により形成されると共に環状凸部が形成されることにより段部が形成された環状の第2のハブを有する第2のディスクとを、選択的にターンテーブル上に装着しうる構成とされており、
かつ、前記ターンテーブルに、前記第1または第2のディスクを磁力によりチャッキングする吸着用マグネットを設けてなるディスクチャッキング機構であって、
前記吸着用マグネットを一体形成された第1及び第2のマグネット部により構成し、
かつ、前記ターンテーブル表面に対する前記第1のマグネット部の高さを前記第2のマグネット部の高さより高くし、前記第1のマグネット部と前記第2のマグネット部が前記第2のハブに形成された段部と対応した段部を形成するよう構成したことを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載のディスクチャッキング機構において、
前記第2のディスクは前記第1のディスクよりも高容量とされたディスクであり、かつ、前記ターンテーブルとの間の摩擦力により該ターンテーブルに付勢されて回転する構成とされていることを特徴とするものである。
【0020】
上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1記載の発明によれば、
第1のディスクに設けられている第1のハブ、及び第2のディスクに設けられている第2のハブは、第1及び第2のマグネット部を一体的に形成された構成の吸着用マグネットの磁力によりターンテーブルに装着される。
【0021】
偏平形状とされた第1のハブを有する第1のディスクがターンテーブルに装着された場合、第1のマグネット部の高さと第2のマグネット部の高さが異なっているため、高さが高い第1のマグネット部が第1のハブに近接した状態となる。よって、偏平形状の第1のハブを有する第1のディスクであっても、第1のマグネット部の吸着力(磁力)により第1のディスクをターンテーブルに確実に装着することができる。
【0022】
また、環状凸部が形成されることにより段部が形成された環状の第2のハブを有する第2のディスクがターンテーブルに装着された場合、第1のマグネット部と第2のマグネット部が第2のハブに形成された段部と対応した段部を形成するよう構成されているため、第1のディスクをターンテーブルに装着した場合に比べ、吸着用マグネットと第2のハブとが近接する面積が広くなる。このため、吸着用マグネットが第2のハブを吸着する吸着力は強くなり、第1のディスクをターンテーブルに装着した場合に比べ、より強い力で第2のディスクをターンテーブルに装着することができる。
【0023】
また、請求項2記載の発明によれば、
第2のディスクは強い吸着力で確実にターンテーブルに装着されるため、第2のディスクがターンテーブルとの間の摩擦力によりターンテーブルに付勢されて回転する構成としても、この摩擦力によりターンテーブル上における第2のディスクのポジショニング(位置決め)状態を保持することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1乃至図3は、本発明の一実施例であるディスクチャッキング機構10を示す図である。図1はディスクチャッキング機構10の平面図であり、図2はディスクチャッキング機構10の断面図であり、更に図3はディスクチャッキング機構10の動作を説明するための図である。
【0025】
尚、図1乃至図3において、先に図6及び図7を用いて説明した下位FD100A及び上位FD100Bについては、同一符号を付してその説明を省略するものとする。
本実施例に係るディスクチャッキング機構10は、下位FD100Aと上位FD100Bを1台の磁気ディスク装置で共に磁気記録再生処理を可能としたコンパチブルディスク装置11に設けられるものである。また本実施例に係るディスクチャッキング機構10は、薄型化を図った構成とされている。
【0026】
図4は、ディスクチャッキング機構10が取り付けられるコンパチブルディスク装置11の一例を示している。ここで、ディスクチャッキング機構10の説明に先立ち、コンパチブルディスク装置11の構成について簡単に説明しておく。
図4に示されるように、コンパチブルディスク装置11は、ディスクカートリッジ(図示せず)が挿入されるディスクホルダ12と、前後方向(図中、矢印A,B方向)に摺動してディスクホルダ12を昇降させるスライダ13とを有している。このディスクホルダ12とスライダ13は、重ね合わせた状態でフレーム14上に取り付けられた構成とされている。
【0027】
スライダ13はディスクホルダ12上をA,B方向に摺動自在に設けられ、ディスクカートリッジの挿入操作によりA方向に摺動してディスクホルダ12をカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリッジ装着位置へ降下させる。
ディスクホルダ12は、天板12aと、天板12aの両側からディスクカートリッジを抱え込むように折曲されたカートリッジガイド部12b,12cとからなる。従って、天板12aと両側のカートリッジガイド部12b,12cに囲まれた空間がカートリッジ挿入部となる。
【0028】
スライダ13は、ディスクホルダ12の上方で摺動する平板13aと、平板13aの両側より下方に折曲された側面13b,13cと、側面13b,13cに設けられディスクホルダ12の係合ピン12eが嵌合する傾斜溝13dと、フレーム14の両側面14e,14fの上端に当接する当接部13eとを有する。
そして、スライダ13の平板13aには、スライダ13をA方向に付勢するコイルバネ13f-1, 13f-2が装架される開口13g,13hが設けられている。このため、スライダ13は、コイルバネ13f-1, 13f-2のバネ力によりA方向に付勢されている。
【0029】
フレーム14の平面14a上には、ディスクをクランプするターンテーブル15が挿入される円形の開口14bと、磁気ヘッド16,17を支持するヘッドキャリッジ18がA,B方向に摺動可能に取り付けられるキャリッジ取付部14cとが設けられている。
フレーム14の両側面14e,14fの内壁の中間位置には、ディスクホルダ12の昇降動作をガイドするガイド溝14g,14hが設けられている。更に、フレーム14の下面側には、本発明の要部となるディスクチャッキング機構10が配設されている。
【0030】
このディスクチャッキング機構10は、ターンテーブル15,このターンテーブル15を回転駆動するディスクモータ19,及びこれらを搭載する回路基板20等を有している。尚、ディスクチャッキング機構10の詳細については、後述するものとする。
ヘッドキャリッジ18は、先端上面に下側磁気ヘッド16を支持するキャリッジ本体21と、先端下面に上側磁気ヘッド17を支持しキャリッジ本体21に対し回動可能に取り付けられたヘッドアーム22とを有する。
【0031】
ヘッドキャリッジ18は、ガイドシャフト23に指示されており、このガイドシャフト23に案内されて前後方向(A,B方向)に移動する構成とされている。このヘッドキャリッジ18は、キャリッジ本体21に設けられたコイル24と、フレーム14に配設されたマグネット25(コアを内設する)とにより構成されるボイスコイルモータ26により移動する構成とされている。
【0032】
このため、ヘッドキャリッジ18は、ボイスコイルモータ26の駆動力によりガイドシャフト23にガイドされてA,B方向に移動する。これにより、ヘッドキャリッジ18に支持された磁気ヘッド16,17は、ディスクカートリッジ内に収納された磁気ディスク(図示せず)の所望とするトラックに摺接させて磁気記録・再生を行うことができる。
【0033】
続いて、上記構成とされたコンパチブルディスク装置11に設けられるディスクチャッキング機構10について説明する。
ディスクチャッキング機構10は、大略するとターンテーブル15,ディスクモータ19,回路基板20,スピンドル軸30,駆動ピン34,及び吸着用マグネット40等により構成されている。
【0034】
ターンテーブル15は金属よりなる円盤状の部材であり、ホルダ31を介してスピンドル軸30に固定されている。従って、ターンテーブル15はスピンドル軸30と一体的に回転する構成となっている。
また、回路基板20は、前記したフレーム14(図4参照)に固定された構成とされている。この回路基板20にはベアリング33を保持するホルダ32が設けており、前記したスピンドル軸30はこのベアリング33に回転自在に軸承されている。
【0035】
ディスクモータ19は、回路基板20上に配設された複数のコア36及びコイル37と、ターンテーブル15に配設されたモータマグネット(図に現れず)により構成されている。コイル37はコア36に巻回されており、またモータマグネットはコア36と対向するよう配設されている。よって、各コイル37に所定のタイミングで電流を流すことにより、モータマグネットは移動付勢されこれによりターンテーブル15は回転する構成となっている。
【0036】
尚、本実施例ではコンパチブルディスク装置11に搭載するディスクチャッキング機構10であるため、下位FD100Aの装着時と上位FD100Bの装着時でディスクモータ19の回転数を変える構成となっている。具体的には、下位FD100Aの装着時にはディスクモータ19の回転数を遅く、上位FD100Bの装着時にはディスクモータ19の回転数を速くする構成としている。
【0037】
駆動ピン34はターンテーブル15上に配設されており、その配設位置は下位FD100Aのハブ102Aに形成されている位置決めホール105の形成位置に対応するよう構成されている。この駆動ピン34は、その下部に配設されている板バネ35により、図中矢印Z1,Z2方向に変位可能な構成とされている。
吸着用マグネット40は、図1に示すように、ターンテーブル15上の内周部にスピンドル軸30を略囲繞するよう配設されている。また、吸着用マグネット40は、ディスクチャッキング機構10の薄型化を図るためにターンテーブル15の表面からの厚さが極力薄くなるよう設定されている。
【0038】
この吸着用マグネット40は、第1のマグネット部40Aと第2のマグネット部40Bとを一体的に形成した構成とされている。また後述するように、吸着用マグネット40は、下位FD100A及び上位FD100Bに設けられた各ハブ102A,102Bを吸着するよう構成されている。
第1及び第2のマグネット部40A,40Bは、いずれも略環状形状とされている。また、第1のマグネット部40Aは、第2のマグネット部40Bの内周位置に配設されている。
【0039】
ここで、第1のマグネット部40Aと第2のマグネット部40Bの高さに注目すると、図2及び図3に示すように、ターンテーブル15の表面に対する第1のマグネット部40Aの高さは、第2のマグネット部40Bの高さより高く設定されている。
よって、第1のマグネット部40Aと第2のマグネット部40Bとの間には、段差部40Cが形成されている。この段差部40Cは、図6及び図8(B)で示した上位FD100Bの環状凸部106と中央部108との間に形成される段差部117と対応した段部を形成するよう構成されている。
【0040】
次に、上記構成とされたディスクチャッキング機構10の動作について、図3を用いて説明する。図3(A)は下位FD100Aをディスクチャッキング機構10に装着した状態を示しており、図3(B)は上位FD100Bをディスクチャッキング機構10に装着した状態を示している。
先ず、図3(A)を用い、ディスクチャッキング機構10が下位FD100Aを装着(チャッキング)した状態について説明する。
【0041】
下位FD100Aがディスクチャッキング機構10に装着された状態において、ハブ102Aの底部107は吸着用マグネット40と対向した状態となっている。よって、ハブ102Aは、吸着用マグネット40の磁力によりターンテーブル15に装着される。
この際、前記のようにハブ102Aは偏平形状とされており、また吸着用マグネット40は第1のマグネット部40Aの高さと第2のマグネット部40Bの高さが異なっているため、高さが高い第1のマグネット部40Aがハブ102Aに近接した状態となる。
【0042】
図8(A)を用いて説明したように、従来では機構の薄型化を図るためにチャックマグネット118を薄くすると、チャックマグネット118とハブ102Aとの対向面の全面に渡りクリアランスが形成されるため、チャックマグネット118によりハブ102Aの吸着力が弱まってしまう。
これに対して本実施例では、第2のマグネット部40Bの高さは従来と同様の高さであるが、第1のマグネット部40Aの高さが第2のマグネット部40Bより高く設定されている。また、各マグネット部40A,40Bの高さは、上位FD100Bのハブ102Bと対向した状態において、第1のマグネット部40Aとハブ102Bとの間に約0.1mm のクリアランスが形成され、第2のマグネット部40Bとハブ102Bとの間に約0.2mm 〜0.25mmのクリアランスが形成されるよう設定されている。
【0043】
このため、下位FD100Aがディスクチャッキング機構10に装着された状態において、上記のようにハブ102Aの底部107は吸着用マグネット40と対向した状態となる。よって、偏平形状のハブ102Aを有する下位FD100Aであっても、第1のマグネット部40Aの吸着力(磁力)により下位FD100Aをターンテーブル15に確実かつ安定した状態で装着することができる。
【0044】
ところで、下位FD100Aをディスクチャッキング機構10に装着した場合、スピンドル軸30はチャッキングホール104Aに直ちに挿入する。しかるに、駆動ピン34と位置決めホール105とが位置ずれしている時には、駆動ピン34が位置決めホール105に嵌入しない場合がある。この場合には、ディスクモータ19によりターンテーブル15が回転し、この回転に伴い位置決めホール105が駆動ピン34と一致することにより、駆動ピン34は位置決めホール105と係合する。
【0045】
即ち、下位FD100Aをディスクチャッキング機構10に装着する場合、吸着用マグネット40により下位FD100Aを安定した状態でターンテーブル15に装着する必要があるが、上記のように駆動ピン34を位置決めホール105に係合させるためには、モータ19の回転時において下位FD100Aがある程度ターンテーブル15に対して相対的に回転可能な構成とする必要がある。
【0046】
しかるに、吸着用マグネットを全て第1のマグネット部の高さにした構成を想定すると、吸着用マグネットとハブ102Aとの近接した面積が大きくなり、よって吸着用マグネットによるハブ102Aの吸着力も強くなり、下位FD100Aがターンテーブル15に対して全く回転しなくなり、駆動ピン34を位置決めホール105に係合できなくなってしまう。
【0047】
本実施例では、上記のように吸着用マグネット40が高さの異なる第1及び第2のマグネット部40A,40Bから構成されているため、図3(A)に示すように、第2のマグネット部40Bとハブ102Aとの間にはクリアランスが形成されている。このクリアランスが形成された部分における吸着力は弱いため、よって本実施例の構成によれば、ハブ102Aとターンテーブル15とが相対的に回転することが可能であり、駆動ピン34を位置決めホール105に確実に係合させることができる。
【0048】
図3(B)は、上位FD100Bをディスクチャッキング機構10に装着した状態を示している。
前記したように、上位FD100Bのハブ102Bは段差部117を有しており、また吸着用マグネット40は第1及び第2のマグネット部40A,40Bの高さを異ならせることにより段差部40Cが形成されている。更に、上記の段差部117と段差部40Cは、互いに対応する形状とされている。即ち、吸着用マグネット40を構成する第1及び第2のマグネット部40A,40Bは、その全てが上位FD100Bのハブ102Bと近接(或いは当接)した状態となる。
【0049】
従って、下位FD100Aをターンテーブル15に装着した場合に比べて吸着用マグネット40と第2のハブ102Bとが近接する面積が広くなり、吸着用マグネット40が第2のハブ102Bを吸着する吸着力は強くなる。即ち、下位FD100Aをターンテーブル15に装着した場合に比べ、より強い力で上位FD100Bをターンテーブル15に装着することができる。
【0050】
よって、薄型化により吸着用マグネット40の磁力が小さくなっても、上位FD100Bをターンテーブル15に強固に装着することが可能となる。これに伴い、上位FD100Bがターンテーブル15との間の摩擦力により回転する構成としても、この摩擦力を大きくすることができ、ターンテーブル15上における上位FD100Bのポジショニング(位置決め)を確実に保持することが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
請求項1記載の発明によれば、第1のディスクの装着時には、第2のディスク装着時に比べて弱いものの、第1のマグネット部の吸着力により確実に第1のディスクをターンテーブルに装着することができる。また、第2のディスクの装着時には、第1及び第2のマグネット部の双方の吸着力により第2のディスクはターンテーブルに装着されるため、より強い吸着力で確実に第2のディスクをターンテーブルに装着することができる。
【0052】
また、請求項2記載の発明によれば、第2のディスクがターンテーブルとの間の摩擦力によりターンテーブルに付勢されて回転する構成としても、この摩擦力によりターンテーブル上における第2のディスクのポジショニング(位置決め)状態を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスクチャッキング機構の平面図である。
【図2】本発明の一実施例であるディスクチャッキング機構の断面図である。
【図3】本発明の一実施例であるディスクチャッキング機構の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例であるディスクチャッキング機構が取り付けられる磁気ディスク装置の一例を示す要部分解斜視図である。
【図5】下位FDDのハブを説明するための図である。
【図6】上位FDDのハブを説明するための図である。
【図7】従来の一例であるディスクチャッキング機構の構成及び動作を説明するための図である(その1)。
【図8】従来の一例であるディスクチャッキング機構の構成及び動作を説明するための図である(その2)。
【符号の説明】
10 ディスクチャッキング機構
12 ディスクホルダ
13 スライダ
14 フレーム
15 ターンテーブル
16,17 磁気ヘッド
18 ヘッドキャリッジ
19 ディスクモータ
20 回路基板
30 スピンドル軸
34 駆動ピン
40 吸着用マグネット
40A 第1のマグネット部
40B 第2のマグネット部
40C 段差部
100A 下位FD
100B 上位FD
102A,102B ハブ
103A,103B 磁気ディスク
104A,104B チャッキングホール
105 位置決めホール

Claims (2)

  1. 磁性材により形成されると共に偏平形状とされた第1のハブを有する第1のディスクと、磁性材により形成されると共に環状凸部が形成されることにより段部が形成された環状の第2のハブを有する第2のディスクとを、選択的にターンテーブル上に装着しうる構成とされており、
    かつ、前記ターンテーブルに、前記第1または第2のディスクを磁力によりチャッキングする吸着用マグネットを設けてなるディスクチャッキング機構であって、
    前記吸着用マグネットを一体形成された第1及び第2のマグネット部により構成し、
    かつ、前記ターンテーブル表面に対する前記第1のマグネット部の高さを前記第2のマグネット部の高さより高くし、前記第1のマグネット部と前記第2のマグネット部が前記第2のハブに形成された段部と対応した段部を形成するよう構成したことを特徴とするディスクチャッキング機構。
  2. 請求項1記載のディスクチャッキング機構において、
    前記第2のディスクは前記第1のディスクよりも高容量とされたディスクであり、かつ、前記ターンテーブルとの間の摩擦力により該ターンテーブルに付勢されて回転する構成とされていることを特徴とするディスクチャッキング機構。
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