JPH10222926A - 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構 - Google Patents

光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構

Info

Publication number
JPH10222926A
JPH10222926A JP9019152A JP1915297A JPH10222926A JP H10222926 A JPH10222926 A JP H10222926A JP 9019152 A JP9019152 A JP 9019152A JP 1915297 A JP1915297 A JP 1915297A JP H10222926 A JPH10222926 A JP H10222926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
disk
clamper
motor
turntable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9019152A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakajima
浩士 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP9019152A priority Critical patent/JPH10222926A/ja
Publication of JPH10222926A publication Critical patent/JPH10222926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディスククランプ機構に組み込んだ状態でデ
ィスクの高速回転駆動用モータのロータとステータ基板
とのすきま調整を可能にする。 【解決手段】 クランパ5が取り付けた支持部材上に鉄
心コアを設け、その上に駆動コイルを有するステータ基
板64と、開口をディスク4側に向けた筒状に設けたロ
ータ50と、駆動コイルに対向する面上にモータマグネ
ットを形成してモータを構成する。ロータの天面の同心
円上に、等間隔にオーバル状の調節孔を設け、これと対
向するクランパのロータとの対接面52aに笑窪状の載
置穴52cを設け、これにマイクロボール59を載せた
状態でロータをクランパに組み立てる。ロータは調節孔
の位置に対応してステータ基板とのすきまを調整するよ
うにしたので、回転駆動用モータとしてディスククラン
プ機構に組み込んだ状態でロータとステータ基板とのす
きま調整を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂DVD(デジ
タルビデオディスク)等のディスク媒体を高速で回転さ
せて情報を記録し再生する光学式ディスク再生装置のデ
ィスククランプ機構に関し、詳しくはディスククランプ
機構における回転駆動用モータのロータとステータとの
すきま調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、斯種記録再生装置は、コンピュー
タ補助記憶装置であるディスク媒体としてのCD−RO
Mの需要が増大し、情報の高密度記録再生に対応するた
めに、CD−ROMを高速回転させることが要求されて
いる。そして、CD−ROMの商品価値はディスクドラ
イブの高速化によって支えられ、従来以上にデータ転送
速度とアクセス時間を早くしたCD−ROMドライブが
賞用されている。
【0003】また、CD−ROMドライブは、ディスク
の回転数が、標準速度でディスク最外周に対して最低約
200rpm、ディスク最内周に対して最高約530r
pmであり、ディスク内外周での差は約330rpmに
過ぎない。しかし、ディスクの回転駆動が標準速度の8
倍となる8倍速では、その回転数は最低約1600rp
m〜最高約4240rpmで、ディスク内外周での差も
8倍に拡大する。
【0004】さらに、ディスク回転による慣性モーメン
トは、ディスクの回転数に関わらず同じことから、ディ
スク回転駆動用モータの駆動トルクがディスクの回転数
によらず一定とすれば、回転速度の調整時間即ち、ピッ
クアップがディスク内外周間を移動し所定位置でディス
クを再生するに適切な回転速度に設定されるまでのアク
セス時間は8倍になる。
【0005】しかし、一般には、ディスクの回転駆動用
モータは高回転域で回転させるほど駆動トルクが減少す
るので、実際のアクセス時間は8倍以上の値となる。従
って、CD−ROMドライブのアクセス時間を短縮する
には、回転駆動用モータの駆動トルクを大きくする必要
がある。
【0006】一方、ディスクの記録再生は、図6に示す
ように、ディスク4をターンテーブル7上に載置して、
該ターンテーブル7をモータ2により回転駆動し、上側
からクランパ5によって押圧する。ディスク下側からピ
ックアップ3によりレーザ光を照射し、その反射ビーム
によって情報を読み取って行うのが一般的である。
【0007】そして、前述の如く、ディスク4を高速で
回転させアクセス時間を短縮するには、モータ2をより
大径化して駆動トルクを向上する必要があるが、モータ
2をディスク4の下側に配置すると、モータ2はピック
アップ3の移動の邪魔となってそれほど大径化すること
ができない。
【0008】そこで、ディスク4を回転自在に保持する
クランパ機構側に、モータ6を具え、該クランプ機構と
ターンテーブルにてディスクを押圧挟持して回転させる
機構(特開昭63−300462号参照)が提案されて
おり、例えば図7に示すものがある。
【0009】この機構は、中央部に孔を開設したディス
ク4を回転自在に載置し、磁性材料からなるターンテー
ブル7と、デイスク4上面に対向し、ターンテーブル7
との間でデイスク4を押圧するクランパ5を具える。ク
ランパ5はターンテーブル7に対し、開閉自在に設けら
れた蓋体16の下面に取り付けられている。
【0010】ターンテーブル7はシャーシ20上に回転
自在に設けられた回転軸22に圧入されている。ターン
テーブル7は先端に向かって細くなるコーン70を有
し、該コーン70にディスク4中央部の孔が嵌まる。
【0011】クランパ5は、蓋体16下面から突出した
支持片15、15に支持される突片55と、支持片1
5、15間の開口11を貫通する軸体51と、軸体51
の下端に設けられディスク4上面に対向するモータマグ
ネット61から構成される。軸体51およびモータマグ
ネット61の中心には、回転軸22に嵌まる孔56が穿
設され、開口11の周縁にはモータマグネット61に対
向して駆動コイル60が設けられている。
【0012】デイスク4がターンテーブル7に載置され
て、記録再生を行うときは、蓋体16が下降して、クラ
ンパ5の孔56が回転軸22に嵌まる。ターンテーブル
7とモータマグネット61とが吸引し、デイスク4を挟
持する。モータマグネット61がコーン70に接する
と、クランパ5が僅かに持ち上がり、突片55と駆動コ
イル60との間に隙間があく。この状態で、駆動コイル
60に通電すると、モータマグネット61との間に生ず
る電磁力によりクランパ5はディスク4を押圧した状態
で回転する。即ち、モータマグネット61はターンテー
ブル7に吸着してデイスク4を押圧保持するとともに、
駆動コイル60とともに面対向型のブラシレスモータ6
を構成する。
【0013】また、出願人は以前に、図8に示すクラン
パ機構を提案している(特開平3−286466号参
照)。
【0014】クランパ機構は、ディスク4に対し接近離
間可能に設けられた支持板10を有し、クランパ5は、
該支持板10の開口11に嵌まっている。開口11の周
縁には駆動コイル60が取り付けられている。クランパ
5は駆動コイル60の上面に対向するモータマグネット
61と、開口11を貫通する軸体51と、該軸体の下端
に設けられて、ディスク4上面に接する押え片52を一
体に具え、該押え片52には、駆動コイル60の下面に
対向するヨーク62が設けられている。軸体51の上面
には、球90が設けられ、該球90は、クランパ5を覆
う弾性片9の下面に接している。
【0015】ターンテーブル7に載置されたディスク4
に対し、支持板10が下降すると、クランパ5の押え片
52とディスク4との当接により、クランパ5が僅かに
持ち上がる。駆動コイル60とモータマグネット61と
の間に隙間が生じ、かつ球90が弾性片9の下面に接す
る。弾性片9からの付勢力により、クランパ5はディス
ク4に向かって付勢され、クランパ5はターンテーブル
7との間で、ディスク4を押圧挟持する。駆動コイル6
0に通電されると、ヨーク62とモータマグネット61
間の磁場内に、駆動コイル60が位置しているから、ク
ランパ5はディスク4とともに回転する。
【0016】さらに、出願人は、特願平8−13817
0号において、図9および図10に示す面対向型モータ
または図11および図12に示す周対向型モータを構成
したクランパ機構を提案している。
【0017】図9は、装置本体内にディスク4が投入さ
れていない状態での、クランパ5とターンテーブル7を
一部破断して示す図である。サブシャーシ20上に設け
られた軸受け21には、回転軸22が回転自在に嵌ま
り、該回転軸22の先端部は、ターンテーブル7の中央
部に開設された貫通孔71に圧入されている。ターンテ
ーブル7の上面からは、ディスク4の中央の孔に嵌まる
コーン70が突出し、該コーン70の上面に、マグネッ
ト8が埋め込まれている。
【0018】支持板10には、クランパ5が嵌まる開口
11が開設され、該開口の周縁には駆動コイル60が取
り付けられている。
【0019】クランパ5は、駆動コイル60の上面に対
向するロータ50と、該ロータ50の中央部に取り付け
られて開口11を貫通する軸体51と、軸体51の下端
部に取り付けられた押え片52とを具える。軸体51の
先端は、押え片52の下側に突出して、ターンテーブル
7の貫通孔71に嵌入可能である。ロータ50の下面に
は、駆動コイル60に対向して、モータグネット61が
設けられ、ディスク4が装置本体内に挿入されない状態
では、モータマグネット61と駆動コイル60が接して
いる。
【0020】クランパ5の組立ては、まず駆動コイル6
0上にロータ50を載置し、ロータ50の下側から軸体
51と押え片52を取り付け、ロータ50上側から、押
え片52をビス58、58止めして行う。
【0021】押え片52の下面は、ディスク4上面に接
し、押え片52の上面周部には、鉄板からなるヨーク6
2が、駆動コイル60の下面に対向して取り付けられて
いる。
【0022】駆動コイル60は、前記モータマグネット
61とヨーク62間に形成される磁場内に位置し、後記
するように、クランパ5と駆動コイル60とは、ブラシ
レスモータ6を構成する。
【0023】押え片52の中央部で、ターンテーブル7
内のマグネット8に対向する位置には、マグネット8に
吸着される磁性材からなる鉄板80が埋め込まれてい
る。マグネット8および鉄板80は、クランパ5と駆動
コイル60により構成されるモータ6とは磁気的に独立
しており、モータ6の特性に何等影響を与えるものでは
ない。マグネット8および鉄板80をディスクの中央部
に対応する位置に設けたのは、マグネット8および鉄板
80の小型化の為である。
【0024】図10は、装置本体にディスク4が挿入さ
れた状態を示す図である。サブシャーシ20が上方に回
動して、ターンテーブル7とクランパ5が合わさる。ク
ランパ5は、押え片52の下面がディスク4の上面に接
して、僅かに持ち上がり、駆動コイル60とモータマグ
ネット61間に隙間ができる。駆動コイル60とモータ
マグネット61間の摩擦が解除され、マグネット61は
回転可能になる。モータマグネット61とヨーク62の
上下間隔は一定であるから、駆動コイル60とモータマ
グネット61の隙間がバラ付いても、モータ6の駆動ト
ルクは一定である。
【0025】マグネット8が鉄板80に接近すること
で、マグネット8と鉄板80とが引き合う。かかる吸引
力により、クランパ5はディスク4をターンテーブル7
に押圧付勢する。
【0026】この状態で、駆動コイル60に通電する
と、クランパ5およびクランパ5と引き合うターンテー
ブル7が回転する。クランパ5とターンテーブル7とで
押圧挟持されたディスク4も回転する。ピックアップ3
がディスク半径方向に摺動して、記録再生が行われる。
押え片52の下面が、ディスク4の中心部から離れた箇
所を、ターンテーブル7との間で押圧すれば、ディスク
4の面振れを小さくすることができる。
【0027】このように、ディスク4のクランプを、モ
ータ6とは別個に設けたマグネット8と磁性材である鉄
板80との引き合いによって行うことで、モータ6の磁
気特性に影響を与えることなく、クランプ力を変えるこ
とができる。また、マグネット8と鉄板80は、ディス
ク中央部の孔に対応した位置に設けられるので径が小さ
い。従って、マグネット8と鉄板80を設けたことで生
じる回転慣性モーメントは小さく、記録再生に影響を及
ぼさない。尚、マグネット8をクランパ5側に、鉄板8
0をターンテーブル7側に設けてもよい。
【0028】周対向型モータを採用した場合のデイスク
クランプ機構は、図11および図12に示される。ター
ンテーブル7の構成は、面対向型モータを採用した場合
と同じである。支持板10には、クランパ5が嵌まる開
口11が開設され、該開口11の周縁に被さってステー
タ基板64が取り付けられている。ステータ基板64上
には、鉄心コア63が設けられ、該鉄心コア63に駆動
コイル60が巻かれる。
【0029】クランパ5は、開口をディスク4側に向け
た筒状のロータ50と、該ロータ50の中央部に取り付
けられて、支持板10の開口11を貫通し、下面がディ
スク4上面に接する押え片52を一体に具える。ロータ
50の内側周面には、駆動コイル60に対向して、モー
タマグネット61が設けられている。
【0030】押え片52は下面中央部に凹部53を形成
し、該凹部53の上面中央からは軸体51が下向きに突
出する。該軸体51は、ターンテーブル7の貫通孔71
に嵌まり、クランパ5とターンテーブル7とが、水平面
上で位置ずれすることを防ぐ。凹部53の上面内で、タ
ーンテーブル7内のマグネット8に対向する位置には、
マグネット8に吸着される鉄板80が埋め込まれてい
る。
【0031】従って、ディスク4を記録再生するとき
は、ターンテーブル7が上昇して、マグネット8が鉄板
80に接近する。マグネット8と鉄板80とが引き合
い、かかる吸引力により、クランパ5はディスク4をタ
ーンテーブル7に押圧付勢する。
【0032】ところで、上述の如き回転駆動用のモータ
は、それ自体単体でモータを構成しているものではな
く、ディスクを挿入しクランプした状態で初めてモータ
として機能する。すなわち、例えばロータ50、ステー
タ基板64、ターンテーブル7、およびディスク4等
は、部品の加工にかかる精度であり、精密加工によって
解決でき、モータの精度は構成する部品の加工精度およ
び組み立て精度によってほぼ決まる。しかし、上述の如
き回転駆動用のモータにおいては、ディスク媒体の加工
精度に加え、ロータ50とステータ基板64とのすきま
Aについてもその間隔を確保する必要がある。
【0033】その際、例えばステータ基板64を支持す
る支持板10、回転軸の軸受け21を軸支するサブシャ
ーシ20、およびターテーブル7の回転軸22への圧入
量等、部品の取り付けにかかる組み立て誤差がすきまA
として問題となる。
【0034】そして、前述の如きすきまAの組み立て精
度が確保されない場合、ロータ50はステータ基板64
に接触する。
【0035】一般に、部品の加工精度は精密加工技術の
高度化により解決できるが、部品の組み立て誤差はモー
タの組み立て精度に反映するため、モータ組み立て後の
すきまAの調整作業が必要となる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に鑑
み為されたものであり、回転駆動用モータとしてディス
ククランプ機構に組み込んだ状態でロータとステータ基
板とのすきま調整を可能にするディスククランプ機構を
提供する。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、ロータ50天面の同心円上に、等間隔
で最大径D1と最小径D2を有してオーバル状に形成さ
れた調節孔50cを設け、該調節孔50cが対向するク
ランパ5のロータ50との対接面52aに、マイクロボ
ール59を担持するべく笑窪状に形成された載置穴52
cを設けた。ロータ50は、載置穴52cにマイクロボ
ール59を載せた状態でクランパ5に組み立てる。そし
て、クランパ5に固着する際、ロータ50を回転させ、
この回転によってマイクロボール59が摺接する調節孔
50cの位置に対応し、ロータ50とステータ基板64
とのすきまを調整するようにした。
【0038】また、調節孔50cは120度の角度間隔
を有して3ヶ所形成した。さらに、マイクロボール59
は調節孔50cの最大径D1より僅かに大きく形成し
た。
【0039】さらにまた、ロータ50とクランパ5との
間には、ロータ50を付勢するための弾性スペーサ90
を介在した。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明は、従来の技術の欄で説明
した光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構に
適用するものであり、光ディスクの回転駆動用モータと
して、面対向型モータ若しくは周対向型モータをディス
ククランプ機構に組み込んだ状態でロータとステータ基
板とのすきまを調整する技術を開示するものである。
【0041】以下、本発明のディスククランプ機構を周
対向型モータに実施した実施例に基づいて図面を参照し
ながら説明する。尚、従来と同一構成については、同一
の符号を用いて詳細な説明を省略する。
【0042】先ず、図1は、周対向型モータのロータを
天面から見た平面図である。
【0043】図で、ロータ50には、その中心に押え片
52を挿着する軸孔50aが形成されている。軸孔50
aの半径方向には、同心円上の内側に120度の角度間
隔を有して等間隔で長孔50bが3ヶ所形成されてい
る。また、長孔50bの外側には調節孔50cが120
度の角度間隔を有して等間隔に3ヶ所形成されている。
【0044】長孔50bは、その両端が同一径で円弧状
に形成されている。
【0045】調節孔50cは、一端側をほぼ直径2mm
の最大径D1で且つ他端側を直径1mmの最小径D2で
オーバル状(卵形)に形成され、これら最大径D1と最
小径D2の中心は同心円上にある。
【0046】図2は、ロータとステータ基板とのすきま
Aを調整した状態を示す図である。
【0047】先ず、押え片52のロータ50との対接面
52aには、前述の如きロータ50に形成された長孔5
0bおよび調節孔50cと対向する位置に、ロータ50
上側からビス58,58,58を取り付けるための螺子
穴52bが3ヶ所およびマイクロボール59,59,5
9を担持するための載置穴52cが3ヶ所設けられてい
る。
【0048】載置穴52cは、笑窪状に凹所を有して形
成されている。この載置穴52cに載置した状態でマイ
クロボール59は、1/2以上が突出する。この状態
で、マイクロボール59は、ロータ50を取り付けたと
き調節孔50cから飛び出さない程度に最大径D1より
僅かに大きく直径2mm以上で形成されている。また、
マイクロボール59は、載置穴52cに載せるが、調節
孔50cの最大径D1と最小径D2によって連続して変
化するカム曲線を利用して位置付けられる。すなわち、
この場合、ロータ50と対接面52aとの間隔は、調節
孔50cの移動により約0.85mmの調整幅で設定す
ることができる。
【0049】次に、押え片52の対接面52aに設けら
れる段部52dには弾性スペーサ90が配備される。弾
性スペーサ90は、図3に示す如く、環状で形成される
と共に、その断面中央が凹部90aで形成されている。
この凹部90aの弾性作用によりロータ50は段部52
dとの間で付勢される。
【0050】従って、弾性スペーサ90は、対接面52
aとの隙間が変化することによって生じるロータ50の
ガタ付きを改善するために設けられている。
【0051】図4は、ロータとステータ基板とのすきま
Aを調整する状態を示す図である。
【0052】ロータ50はクランパ5に組み立てる際、
先ず段部52dに弾性スペーサ90を設置する。そし
て、載置穴52cにマイクロボール59を載置し、ロー
タ50の軸孔50aを押え片52の軸に挿入する。その
後、ビス58を長孔50bに挿入して螺子穴52bにネ
ジ止めする。その際、ロータ50とステータ基板64と
のすきまA′に、スペーサ治具91を挿着する。
【0053】図4においてはマイクロボール59が調節
孔50cの最小径D2に位置しており、ロータ50とス
テータ基板64とのすきまAは、最も大きい間隔A′と
なる。
【0054】スペーサ治具91は、図5に示す如く、一
部が切り欠かれた円弧状のスペーサ部91aと握持部9
1bとより構成される。スペーサ部91aは、ロータ5
0とステータ基板64の間を所定のすきま(実施例にお
いては、0.25mm)に設定する厚さで形成されてい
る。また、握持部91bは、ロータ50対応部から一端
に向かう部分がスペーサ部91aに対して折曲し、手指
によって掴み易く形成されている。
【0055】スペーサ治具91は、ロータ50をプラス
ドライバなどの治工具を用いて押え片52にネジ止めし
たのち、ステータ基板64に摺接させながら取り外す。
これにより、ロータ50は、ステータ基板64との間を
正確に固着される。
【0056】一方、ロータ50は、押え片52への取り
付けに際し、図1で示す矢印B方向に回転させることに
より、調節孔50cが最小径D2方向にマイクロボール
59を摺接する。これにより、ロータ50は対接面52
aとの間で間隔が大きくなり、ロータ50を押し上げ、
以ってステータ基板64とのすきまAが大きくなる。
【0057】また、ロータ50は、図1で示す矢印C方
向に回転させることにより、調節孔50cの最大径D1
方向にマイクロボール59を摺接する。これにより、ロ
ータ50は対接面52aとの間で間隔が小さくなり、マ
イクロボール59を調節孔50cから臨出させ、以って
ステータ基板64とのすきまAが小さくなる。
【0058】従って、ロータ50とステータ基板64と
のすきまAは、ロータ50の回転に伴う調節孔50cの
マイクロボール59への摺接による対接面52aとの関
係で調整され、ロータ50のスペーサ治具91への当接
によって設定される。換言すると、ロータ50は、マイ
クロボール59を摺接する調節孔50cの位置に対応し
て調整され固着されるので、弾性スペーサ90が適正な
状態でロータ50のガタ付きを吸収するという効果を奏
することができる。
【0059】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。ま
た、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求
の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である
ことは勿論である。
【0060】例えば、上記例では、調節孔50cおよび
載置穴52cは、ロータ50および対接面52aに12
0度の角度間隔で3ヶ所形成したが、ロータ50を対接
面52aとの間で均一な間隔変化が得られるなら何ヶ所
形成してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上、本発明によれば、記録再生用であ
るディスク4が回転自在に載置されるターンテーブル7
と、該ターンテーブル7に相対的に接近離間可能に配備
され、ディスク4をターンテーブル7との間で押圧挟持
するクランパ5を具え、該クランパ5は、ディスク4を
回転させるモータ6を有するディスククランプ機構にお
いて、クランパ5が取り付けられた支持部材上に鉄心コ
ア63を設け、該鉄心コア63上に巻線形成された駆動
コイル60を有するステータ基板64と、開口をディス
ク4側に向けた筒状に設けられたロータ50と、該ロー
タ50の駆動コイル60に対向する面上に、モータマグ
ネット61を形成してモータを構成する。
【0062】そして、ロータ50の天面の同心円上に、
等間隔で最大径D1と最小径D2を有してオーバル状に
形成された調節孔50cを設け、該調節孔50cと対向
するクランパ5のロータ50との対接面52aに、マイ
クロボール59を担持するべく笑窪状に形成された載置
穴52cを設け、この載置穴52cにマイクロボール5
9を載せた状態でロータ50をクランパ5に組み立て
る。そして、ロータ50をクランパ5に固着する際、ロ
ータ50はマイクロボール59を摺接する調節孔50c
の位置に対応してステータ基板64とのすきまを調整す
るようにしたので、回転駆動用モータとしてディスクク
ランプ機構に組み込んだ状態でロータとステータ基板と
のすきま調整を行うことができ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周対向型モータのロータを天面から見
た平面図。
【図2】本発明のロータとステータ基板とのすきまを調
整した状態を示す図。
【図3】実施例の弾性スペーサを示す図。
【図4】本発明のロータとステータ基板とのすきまを調
整する状態を示す図。
【図5】実施例のスペーサ治具を示す図。
【図6】通常のモータをピックアップ側に配置したディ
スク記録再生装置の側面図。
【図7】従来のクランパとターンテーブルの断面図。
【図8】他の従来例におけるクランパとターンテーブル
の断面図。
【図9】別の従来例の面対向型モータにおいて、ディス
ク挿入待機状態でのクランパとターンテーブルの位置関
係を示す図。
【図10】別の従来例の面対向型モータにおいて、ディ
スク記録再生時のクランパとターンテーブルの位置関係
を示す図。
【図11】別の従来例の周対向型モータにおいて、ディ
スク挿入待機状態でのクランパとターンテーブルの位置
関係を示す図。
【図12】別の従来例の周対向型モータにおいて、ディ
スク記録再生時のクランパとターンテーブルの位置関係
を示す図。
【符号の説明】
4 ディスク 5 クランパ 6 モータ 7 ターンテーブル 50 ロータ 50a 軸孔 50b 長孔 50c 調節孔 52 押え片 52a 対接面 52b 螺子穴 52c 載置穴 52d 段部 59 マイクロボール59 60 駆動コイル 61 モータマグネット 63 鉄心コア 64 ステータ基板 90 弾性スペーサ 91 スペーサ治具 A すきま

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生用であるディスク4が回転自在
    に載置されるターンテーブル7と、該ターンテーブル7
    に相対的に接近離間可能に配備され、ディスク4をター
    ンテーブル7との間で押圧挟持するクランパ5を具え、
    該クランパ5は、ディスク4を回転させるモータ6を有
    するディスククランプ機構において、 前記クランパ5が取り付けられた支持部材上に鉄心コア
    63を設け、該鉄心コア63上に巻線形成された駆動コ
    イル60を有するステータ基板64と、開口をディスク
    4側に向けた筒状に設けられたロータ50と、該ロータ
    50の駆動コイル60に対向する面上に、モータマグネ
    ット61を形成してモータを構成し、 前記ロータ50天面の同心円上に、等間隔で最大径D1
    と最小径D2を有してオーバル状に形成された調節孔5
    0cと、該調節孔50cが対向する前記クランパ5の前
    記ロータ50との対接面52aに、マイクロボール59
    を担持するべく笑窪状に形成された載置穴52cと、を
    それぞれ備え、 前記ロータ50は、前記マイクロボール59を摺接する
    前記調節孔50cの位置に対応して前記ステータ基板6
    4とのすきまを調整するようにしたことを特徴とする光
    学式ディスク再生装置のディスククランプ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前記調節孔50cは、
    120度の角度間隔を有して3ヶ所形成されていること
    を特徴とする光学式ディスク再生装置のディスククラン
    プ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の前記マイクロボール5
    9は、前記調節孔50cの最大径D1より僅かに大きい
    ことを特徴とする光学式ディスク再生装置のディスクク
    ランプ機構。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の前記ロータ50と前記
    クランパ5との間に、該ロータ50を付勢するべく弾性
    スペーサ90を介在したことを特徴とする光学式ディス
    ク再生装置のディスククランプ機構。
JP9019152A 1997-01-31 1997-01-31 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構 Pending JPH10222926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9019152A JPH10222926A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9019152A JPH10222926A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10222926A true JPH10222926A (ja) 1998-08-21

Family

ID=11991463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9019152A Pending JPH10222926A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10222926A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10162519A (ja) 磁気ディスク装置
JP3751558B2 (ja) ディスククランプ機構
JP2002247828A (ja) スピンドルモータ
JPH10208375A (ja) 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構
JPH10222926A (ja) 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構
JP2002298479A (ja) ディスク押え機構とこの機構を用いたディスク装置および、ディスク押え方法
JPH0325749A (ja) デイスクチヤツキング装置
JPH10247360A (ja) 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構
JP2000200454A (ja) ディスク駆動装置
JPH0974705A (ja) ディスク駆動装置
JPH10261260A (ja) 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構
JPH10222905A (ja) 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構
JP2519676B2 (ja) 情報処理装置
JPH10269690A (ja) 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構
JPH10241275A (ja) 光学式ディスク再生装置のディスククランプ機構
JP2579651B2 (ja) 記録再生装置
JP3773820B2 (ja) ターンテーブル装置
JP3819746B2 (ja) ターンテーブル装置
JPH04132061A (ja) 磁気ディスク装置
JPH02166682A (ja) 磁気ディスク装置
JPS62167663A (ja) 情報処理装置
JPH10275414A (ja) ディスククランプ機構の自動調芯機構
JPH09308199A (ja) スピンドルモータ
JP2001052425A (ja) ディスク装置
JPH08297913A (ja) ディスク回転用スピンドルモータ