JP2000339806A - ディスクチャッキング機構 - Google Patents

ディスクチャッキング機構

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JP2000339806A
JP2000339806A JP11148511A JP14851199A JP2000339806A JP 2000339806 A JP2000339806 A JP 2000339806A JP 11148511 A JP11148511 A JP 11148511A JP 14851199 A JP14851199 A JP 14851199A JP 2000339806 A JP2000339806 A JP 2000339806A
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disk
hub
turntable
leaf spring
chucking mechanism
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JP11148511A
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English (en)
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Takahiro Sakaguchi
▲隆▼裕 坂口
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Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はチャッキング時にディスクのハブに形
成された孔部に駆動ピンを係合させてディスクの回転駆
動を行うディスクチャッキング機構に関し、上位及び下
位のFDを常に適正な状態でクランプすることを課題と
する。 【解決手段】装着時においてディスクカートリッジ120
内に収納されたディスク中央に配設されたハブ102Bが載
置されるターンテーブル15と、このターンテーブル15に
配設されると共に一端にハブ102Bに設けられた位置決め
ホール117 に係合する駆動ピン34が配設された板バネ35
とを具備するディスクチャッキング機構において、板バ
ネ35に駆動ピン34が配設された部位より延出した延出部
35A を形成し、板バネ35がターンテーブル15に対し上動
した際、この延出部35A が装着状態にある上位FD100B
のハブ102Bの下面に当接するよう構成し、ハブ102Bが板
バネ35の下部に挟まれることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクチャッキン
グ機構に係り、特にチャッキング時にディスクのハブに
形成された孔部に駆動ピンを係合させてディスクの回転
駆動を行うディスクチャッキング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフロッピーディスク(以下、下位
FDという)のディスクチャッキング機構は、磁気ディ
スク(記録媒体)の中心に配設された金属製のハブを介
して行なわれる。図6は、下位FD100Aのハブ10
2Aの近傍を拡大して示している。
【0003】同図に示すように、磁気ディスク103A
の中央には磁性金属(即ち、磁石に吸着される金属)よ
りなるハブ102Aが配設されている。このハブ102
Aは、その底部107の中央部に角孔状のチャッキング
ホール104Aが形成されると共に、このチャッキング
ホール104Aから偏心した位置に同じく角孔状の位置
決めホール105が形成されている。
【0004】また図8(A)は、下位FD100Aが装
着される従来の磁気ディスク装置(以下、下位FDDと
いう)に設けられていたディスクチャッキング機構11
0を示す概略構成図である。同図に示すように、ディス
クチャッキング機構110は、ターンテーブル111,
スピンドル軸112,チャックマグネット114,及び
駆動ピン115を有した構成とされている。
【0005】ターンテーブル111は、保持部113に
よりスピンドル軸112に保持されている。また、スピ
ンドル軸112は、図示しないディスクモータにより回
転駆動される構成とされている。また、ターンテーブル
111の上部には、保持部113を囲繞するように環状
のチャックマグネット114が配設されている。駆動ピ
ン115は、前記した位置決めホール105の形成位置
に対応して配設されている。この駆動ピン115は、そ
の下部に配設されているアーム状の板バネ116によ
り、図中矢印Z1,Z2方向(ターンテーブル111に
対し上下方向)に変位可能な構成とされている。
【0006】図8(B)は、下位FD100Aをディス
クチャッキング機構110に装着した状態を示してい
る。装着時には、先ず下位FD100Aのハブ102A
がチャックマグネット114に吸着され、ターンテーブ
ル111上にセットされる。この状態では、スピンドル
軸112はチャッキングホール104Aに挿入するが、
駆動ピン115は位置決めホール105に嵌入しない場
合がある。尚、この未嵌入状態では、駆動ピン115は
板バネ116が弾性変形することにより矢印Z2方向に
変位している。
【0007】しかるに、この状態においてディスクモー
タが駆動してスピンドル軸112を介してターンテーブ
ル111が回転すると、この回転に伴い位置決めホール
105は駆動ピン115と一致して係合し、ディスクモ
ータの回転力がハブ102Aに伝達される。即ち、下位
FD100Aが装着された際、ディスクチャッキング機
構110は、ディスクモータの回転力を駆動ピン115
を介して下位FD100Aに付与する機能と、ハブ10
2Aをターンテーブル111上の所定位置に位置決めし
た状態で保持する機能を奏する。
【0008】ところで、上記した下位FD100A及び
これを用い磁気記録再生処理を行なう磁気ディスク装置
に対し、更に高容量のフロッピーディスク(以下、上位
FDという)及びこれを用い磁気記録再生処理を行なう
磁気ディスク装置(以下、上位FDDという)が開発さ
れている。この上位FD100Bは、図7に示すよう
に、ハブ102Bの中央部108に円形のチャッキング
ホール104Bが設けられると共に、ハブ102Bの外
周部が環状に突出して環状凸部106を形成した構成と
なっている。また、下位FD100Aと同様に、このハ
ブ102Bの底部108の中央部にはチャッキングホー
ル104Bが形成されると共に、このチャッキングホー
ル104Bから偏心した位置には位置決めホール117
が形成されている。
【0009】ところで、上記した下位FD100Aと上
位FD100Bを1台の磁気ディスク装置で共に磁気記
録再生処理を可能とした、いわゆるコンパチブルな磁気
ディスク装置(以下、コンパチブルディスク装置とい
う)が提案されている。このコンパチブルディスク装置
によれば、従来から用いられていた下位FD100Aと
上位FD100Bを共に利用できるため便利である。
【0010】従来、このコンパチブルディスク装置に設
けられるディスクチャッキング機構は、前記した下位F
DDに設けられていたディスクチャッキング機構110
(図8参照)をそのまま利用していた。図8(C)は、
上位FD100Bをディスクチャッキング機構110に
装着した状態を示している。装着時には、上位FD10
0Bに設けられたハブ102Bの中央部108がチャッ
クマグネット114に吸着され、ターンテーブル111
上にセットされる。この状態で、スピンドル軸112は
チャッキングホール104Bに挿入し、また駆動ピン1
15は位置決めホール117と係合した状態となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記した下位
FD100Aと上位FD100Bに対し記録再生処理を
行う時のディスク回転速度に注目すると、下位FD10
0Aは低容量であるため回転速度は300〜720rp
m程度とされている。これに対し、上位FD100Bは
高容量(100MB以上)であるため、その回転速度は
3600rpm程度と下位FD100Aに比べて高速で
回転させて記録再生処理を行う構成とされている。
【0012】上位FD100Bはこのように高速度回転
を行うため、いきなりターンテーブル111を高速で回
転させると、ディスクチャッキング機構110の駆動ピ
ン115が位置決めホール117に係合する際、駆動ピ
ン115がハブ102Bに強く衝突してしまい破損する
おそれがある。このため、通常はいきなりターンテーブ
ル111を高速で回転させることは行わず、先ず300
rpm程度の低速でターンテーブル111を回転させて
駆動ピン115を位置決めホール117に係合させ、そ
の後にターンテーブル111を高速回転させる構成とし
ている。図9は、正常に駆動ピン115がハブ102B
の位置決めホール117に係合した状態を示している。
【0013】しかるに、ターンテーブル111を回転さ
せるディスクモータの制御システムの誤動作やディスク
装着位置の位置ずれ等により、発生頻度は少ないもの
の、駆動ピン115が位置決めホール117に確実に係
合する前にターンテーブル111の回転速度が加速され
てしまうことが発生する可能性がある。この場合は、上
記のように駆動ピン115がハブ102Bに強く衝突し
てしまい、この衝撃により図10に示すように板バネ1
16は図中矢印Z1方向に上動してしまう。これによ
り、板バネ116の一部及び駆動ピン115が位置決め
ホール117内に入り込み、よってハブ102Bが板バ
ネ116の下部に挟み込まれた状態となる。この状態で
は、上位FD100Bをディスクチャッキング機構11
0からイジェクトできなくなり、上位FD100B及び
ディスクチャッキング機構110を破損させるおそれが
ある。
【0014】また、図10に示した板バネ116の一部
及び駆動ピン115が位置決めホール117内に入り込
むのを防止する構成としては、図11及び図12に示す
ものが考えられる。図11に示す構成は、板バネ116
をターンテーブル111の背面側に配設すると共に板バ
ネ116の端部に延出部116Aを形成し、この延出部
116Aをターンテーブル111に形成された当接部1
11Aに背面側から当接させる構成である。
【0015】また、図12に示す構成は、板バネ116
をターンテーブル111の上面側に配設すると共に板バ
ネ116の端部に延出部116Aを形成し、この延出部
116Aをターンテーブル111に段差状に形成された
当接部111Bに背面側から当接させる構成である。し
かるに、図11及び図12に示した延出部116Aがタ
ーンテーブル111の当接部111A,111Bに当接
する構成では、高速回転でチャッキングした場合、板バ
ネ116の一部及び駆動ピン115が位置決めホール1
17内に入り込むのは防止されるものの、衝突時の衝撃
はハブ102B及び駆動ピン116に直接的に印加され
てしまい、ハブ102Bが変形したり、駆動ピン115
が板バネ116から外れてしまうことがあるという問題
点がある。
【0016】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、上位及び下位のFDを常に適正な状態でクランプ
することができるディスクチャッキング機構を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、ディスクカートリッジが所定位置に装着
された際、このディスクカートリッジ内に収納された記
録媒体となるディスクの中央に配設されたハブが載置さ
れるターンテーブルと、前記ターンテーブルに配設され
ており、一端に前記ハブに設けられた孔に係合する駆動
ピンが配設されたアームとを具備するディスクチャッキ
ング機構において、前記アームに前記駆動ピンが配設さ
れた部位より延出した延出部を形成し、このアームが前
記ターンテーブルに対し上動した際、この延出部が装着
状態にある前記ディスクのハブ下面に当接しうる構成と
したことを特徴とするものである。
【0018】上記構成とすることにより、駆動ピンがハ
ブに設けられた孔に確実に係合する前にターンテーブル
の回転速度が加速され、これにより駆動ピンがハブに強
く衝突してアームがターンテーブルに対し上動しても、
アームに形成された延出部はディスクのハブ下面と当接
する。この延出部の形成位置は、アームの駆動ピンが配
設された部位(周知のように、この部位はアームの端部
である)より延出した構成である。よって、上記のよう
にアームが上動しても、アームがハブに設けられた孔内
に入り込むようなことはなく、従ってハブがアームの下
部に挟み込まれた状態となることを防止することができ
る。これにより、ディスクのディスクチャッキング機構
からのイジェクトを確実に行うことが可能となり、また
ディスク及びディスクチャッキング機構に破損が発生す
ることを確実に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1及び図2は、本発明の一実
施例であるディスクチャッキング機構10を示す図であ
る。図1(A)はディスクチャッキング機構10の平面
図であり、図1(B)はディスクチャッキング機構10
の断面図であり、更に図2はディスクチャッキング機構
10の要部を示す分解斜視図である。
【0020】尚、以下の説明では、上記した問題点が発
生するディスクチャッキング機構10に上位FD100
Bを装着する場合についてのみ説明するものとする。ま
た、以下の説明及びその説明に用いる図面において、先
に図6及び図7を用いて説明した下位FD100A及び
上位FD100Bについては、同一符号を付してその説
明を省略するものとする。
【0021】本実施例に係るディスクチャッキング機構
10は、下位FD100Aと上位FD100Bを1台の
磁気ディスク装置で共に磁気記録再生処理を可能とした
コンパチブルディスク装置11に設けられるものであ
る。図5は、ディスクチャッキング機構10が取り付け
られるコンパチブルディスク装置11の一例を示してい
る。ここで、ディスクチャッキング機構10の説明に先
立ち、コンパチブルディスク装置11の構成について簡
単に説明しておく。
【0022】図5に示されるように、コンパチブルディ
スク装置11は、ディスクカートリッジ120(図3参
照)が挿入されるディスクホルダ12と、前後方向に摺
動してディスクホルダ12を昇降させるスライダ(摺動
部材)13とが重ね合わせた状態でフレーム14上に取
り付けられた構成とされている。スライダ13はディス
クホルダ12上を図中矢印A,B方向に摺動自在に設け
られ、ディスクカートリッジ120の挿入操作によりA
方向に摺動してディスクホルダ12をカートリッジ挿入
・イジェクト位置からカートリッジ装着位置へ降下させ
る。
【0023】ここで、ディスクカートリッジ120の構
成について図3を用いて説明する。上位FD100B
は、大略するとディスクカートリッジ120,磁気ディ
スク103B,及びハブ102B等により構成されてい
る。ディスクカートリッジ120は樹脂製の筐体であ
り、磁気ディスク103Bを保護する機能を奏するもの
である。このため、磁気ディスク103Bはディスクカ
ートリッジ120内に収納されており、ハブ102Bの
みがディスクカートリッジ120に形成された開口部1
18から露出した構成となっている。
【0024】また、磁気ディスク103Bは、ディスク
カートリッジ120内において図中矢印H1で示す量だ
け変位可能な構成となっている。そして、磁気記録再生
時において磁気ディスク103Bは後述するターンテー
ブル111にチャッキングされてディスクカートリッジ
120の高さ方向(矢印Z1,Z2方向)に対する略中
央位置まで上動される。これにより、ディスク回転時に
おいて、磁気ディスク103Bがディスクカートリッジ
120と接触することを防止している。
【0025】再び図5に戻り、コンパチブルディスク装
置11の説明を続ける。ディスクホルダ12は、天板1
2aと、天板12aの両側からディスクカートリッジを
抱え込むように折曲されたカートリッジガイド部12
b,12cとからなる。従って、天板12aと両側のカ
ートリッジガイド部12b,12cに囲まれた空間がカ
ートリッジ挿入部となる。
【0026】スライダ13は、ディスクホルダ12の上
方で摺動する平板13aと、平板13aの両側より下方
に折曲された側面13b,13cと、側面13b,13
cに設けられディスクホルダ12の係合ピン12eが嵌
合する傾斜溝13dと、フレーム14の両側面14e,
14fの上端に当接する当接部13eと、イジェクト状
態のときディスクホルダ12の中央部に設けられた孔1
2gに係合する係合部13fとを有する。
【0027】そして、スライダ13の平板13aには、
スライダ13をA方向に付勢するコイルバネ(図示せ
ず)が装架される開口13g,13hが設けられてい
る。このため、スライダ13は、コイルバネのバネ力に
よりA方向に付勢されている。フレーム14の平面14
a上には、ディスクをクランプするターンテーブル15
が挿入される円形の開口14bと、磁気ヘッド16,1
7を支持するヘッドキャリッジ18がA,B方向に摺動
可能に取り付けられるキャリッジ取付部14cとが設け
られている。また、フレーム14の後部には、ヘッドキ
ャリッジ18を駆動するモータ25が取り付けられるモ
ータ取付部14dが設けられている。
【0028】また、フレーム14の両側面14e,14
fの内壁の中間位置には、ディスクホルダ12の昇降動
作をガイドするガイド溝14g,14hが設けられてい
る。更に、フレーム14の下面側には、本発明の要部と
なるディスクチャッキング機構10が配設されている。
このディスクチャッキング機構10は、ターンテーブル
15,駆動ピン34が配設されたアーム状の板バネ3
5,ターンテーブル15を回転駆動するディスクモータ
19,及びこれらを搭載する回路基板20等を有してい
る。尚、ディスクチャッキング機構10の詳細について
は、後述するものとする。
【0029】ヘッドキャリッジ18は、先端上面に下側
磁気ヘッド16を支持するキャリッジ本体21と、先端
下面に上側磁気ヘッド17を支持しキャリッジ本体21
に対し回動可能に取り付けられたヘッドアーム22とを
有する。また、ヘッドキャリッジ18は、前後方向(図
中矢印A,B方向)に延在するガイドシャフト23及び
リードスクリュウ24にガイドされながらリードスクリ
ュウ24の回転方向に応じた方向へリードスクリュウ2
4の回転量に応じた距離だけ移動する。また、リードス
クリュウ24は、キャリッジ本体21の反対側の左側面
に設けられた螺合部(図示せず)に螺合されている。
【0030】そして、リードスクリュウ24を回転駆動
するモータ25は、フレーム14の後部に設けられたモ
ータ取付部14dの下面に取り付けられる。そのため、
ヘッドキャリッジ18は、リードスクリュウ24を回転
駆動するモータ25の回転駆動力によりガイドシャフト
21及びガイドシャフト24にガイドされて図中矢印
A,B方向に移動する。これにより、ヘッドキャリッジ
18に支持された磁気ヘッド16,17は、ディスクカ
ートリッジ120内に収納された磁気ディスク103
A,103Bの所望とするトラックに摺接させて磁気記
録・再生を行うことができる。
【0031】また、スライダ13の上方には、フレーム
14の上部を覆うように取り付けられるカバー25が設
けられている。このカバー25は、フレーム14に両側
面をネジ止めされ、スライダ13の上方への浮き上がり
を防止し、更にスライダ13の前後方向(図中矢印A,
B方向)の移動をもガイドする。続いて、上記構成とさ
れたコンパチブルディスク装置11に設けられるディス
クチャッキング機構10について説明する。
【0032】図1及び図2に示されるように、コンパチ
ブルディスク装置11は、大略するとターンテーブル1
5,ディスクモータ19,回路基板20,スピンドル軸
30,駆動ピン34,板バネ35(アーム),及びマグ
ネット40等により構成されている。ターンテーブル1
5は磁性体金属よりなる円盤状の部材であり、ホルダ3
1を介してスピンドル軸30に固定されている。従っ
て、ターンテーブル15はスピンドル軸30と一体的に
回転する構成となっている。
【0033】また、回路基板20は、前記したフレーム
14(図5参照)に固定された構成とされている。この
回路基板20にはベアリング33を保持するホルダ32
が設けられており、前記したスピンドル軸30はこのベ
アリング33に回転自在に軸承されている。ディスクモ
ータ19は、回路基板20上に配設された複数(図では
1個のみ示す)のコア36及びコイル37と、ターンテ
ーブル15に配設されたモータマグネット38により構
成されている。コイル37はコア36に巻回されてお
り、またモータマグネット38はコア36と対向するよ
う配設されている。よって、各コイル37に所定のタイ
ミングで電流を流すことにより、モータマグネット38
は移動付勢されこれによりターンテーブル15は回転す
る構成となっている。
【0034】尚、本実施例ではコンパチブルディスク装
置11に搭載するディスクチャッキング機構10である
ため、下位FD100Aの装着時と上位FD100Bの
装着時でディスクモータ19の回転数を変える構成とな
っている。具体的には、下位FD100Aの装着時には
ディスクモータ19の回転速度を遅く、上位FD100
Bの装着時にはディスクモータ19の回転速度を速くす
る構成としている。
【0035】駆動ピン34はターンテーブル15上に設
けられた板バネ35に配設されており、その配設位置は
下位及び上位FD100A,100Bのハブ102A,
102Bに形成されている位置決めホール105,11
7の形成位置に対応するよう構成されている。この駆動
ピン34は、板バネ35により図中矢印Z1,Z2方向
に変位可能な構成とされている。
【0036】第1のマグネット40Aは、図1に示すよ
うに、ターンテーブル15上でスピンドル軸30を略囲
繞するよう配設されている。また、第2のマグネット4
0Bは、ターンテーブル15上の外周部に第1のマグネ
ット40Aを略囲繞するよう配設されている。この第1
及び第2のマグネット40A,40Bは、下位及び上位
FD100A,100Bに設けられたハブ102A,1
02Bを磁力により吸着するよう構成されている。
【0037】ここで、駆動ピン34が配設されている板
バネ35に注目し、以下説明する。板バネ35は、図1
(A)及び図2に示すように、支軸43によりターンテ
ーブル15に取り付けられており、また支軸43を中心
として回動可能な構成となっている。また、板バネ35
にはコイルスプリング42の一端が接続されており、そ
の接続位置は板バネ35の支軸43を中心として駆動ピ
ン34が配設されている端部と反対側の端部とされてい
る。このコイルスプリング42の他端はターンテーブル
15に接続されており、従って板バネ35は図1(A)
において支軸43を中心として反時計方向に回動付勢さ
れている。このコイルスプリング42の弾性力は、駆動
ピン34がハブ102Aの位置決め孔117に係合した
際、駆動ピン34をハブ102Aに向け押圧する力とし
て作用する。これにより、駆動ピン34とハブ102A
との係合を確実に行うことができる。
【0038】また、板バネ35には、本発明の要部とな
る延出部35Aが形成されている。この延出部35A
は、板バネ35の駆動ピン34が配設された部位より外
側(図1(A)における右側)に延出するよう形成され
ている。この延出部35Aは、板バネ35がターンテー
ブル15に対し上動した際、ターンテーブル15に装着
状態にある上位FD100B(磁気ディスク103B)
のハブ102Bの下面に当接しうる構成とされている。
具体的には、図4に示されるように、板バネ35がター
ンテーブル15に対し上動した場合、延出部35Aはハ
ブ102Bの位置決めホール117の縁部119に、そ
の下側から当接する構成とされている。
【0039】この構成とすることにより、駆動ピン34
がハブ102Bに設けられた位置決めホール117に確
実に係合する前にターンテーブル15の回転速度が加速
されても、上位FD100B及びディスクチャッキング
機構110に破損が発生することを防止することができ
る。以下、その理由について説明する。正常に駆動ピン
34がハブ102に設けられた位置決めホール117に
係合した場合、図4に一点鎖線で示すように、板バネ3
5の延出部35Aはハブ102Bの縁部119から離間
している。
【0040】しかるに、上記したようにディスクモータ
19の制御システムに誤動作が発生したり、またディス
ク装着位置の位置ずれ等により駆動ピン34が位置決め
ホール117に係合するのに時間がかかると、駆動ピン
34がハブ102Bに設けられた位置決めホール117
に確実に係合する前にターンテーブル15の回転速度が
加速される場合が発生する。
【0041】このようにターンテーブル15が高速度回
転している状態で駆動ピン34が位置決めホール117
に係合すると、位置決めホール117に進行した駆動ピ
ン34はハブ102Bに強く衝突し、これにより板バネ
35はターンテーブル15に対し上動することがある。
しかるに、上記のように板バネ35の端部には延出部3
5Aが形成されており、板バネ35がターンテーブル1
5に対し上動した際、図4に実線で示すように、延出部
35Aはハブ102Bの縁部119と当接する。よっ
て、上記のように板バネ35が上動しても、板バネ35
が位置決めホール117内に入り込むようなことはな
く、従ってハブ102Bが板バネ35の下部に挟み込ま
れた状態となることを防止することができる。
【0042】これにより、イジェクト時においてディス
クチャッキング機構10から上位FD100Bを確実に
イジェクトすることが可能となり、また上位FD100
B及びディスクチャッキング機構10に破損が発生する
ことを確実に防止することができる。また、延出部35
Aがハブ102Bの縁部119と当接した後も、上記し
た衝撃力により板バネ35が上動付勢された状態が維持
される場合もある。この場合には、板バネ35の上動力
はハブ102B及び磁気ディスク103を上動させる力
として作用する。図3に示すように、ハブ102Bの上
部には磁気ディスク103を固定する環状の鍔部106
Aが形成されており、この鍔部106Aとディスクカー
トリッジ120の天板部120Aとの間には、図中矢印
H1で示す離間距離がある。
【0043】よって、上記のように延出部35Aがハブ
102Bの縁部119と当接した後も上動力が作用する
と、ハブ102Bは鍔部106Aが天板部120Aと当
接するまで図中矢印Z1方向に移動する。この移動間に
衝撃力のエネルギーは減少し、よって一種の緩衝効果が
発生する。よって、この緩衝効果により衝撃力は減少
し、これによっても板バネ35が位置決めホール117
内に入り込むことを防止できる。
【0044】また、上記のように鍔部106Aは環状と
なっており、天板部120Aとの当接面積は広くなって
いる。よって、単位面積当たりの鍔部106Aが天板部
120Aと当接する当接力は小さくなり、当接位置にお
いて鍔部106A及び天板部120Aに傷が付くことを
防止することができる。更に、鍔部106Aが天板部1
20Aに当接した後は板バネ35の上動は規制される
が、通常上記した衝撃力は、磁気ディスク103Bが回
転を開始するまでの短時間にのみ印加されるものであ
る。
【0045】よって、磁気ディスク103B及びハブ1
02Bが上記のように移動される間(この間においても
磁気ディスク103Bは回動付勢されている)に、衝撃
力は低減される。従って、鍔部106Aが天板部120
Aと当接した後に、板バネ35が位置決めホール117
内に入り込むようなことはない。上記してきたように、
板バネ35に延出部35Aを設け、この延出部35Aが
ハブ102Bに当接するよう構成することにより、板バ
ネ35が位置決めホール117内に入り込むことを確実
に防止でき、これに伴いハブ102Bが板バネ35の下
部に挟み込まれることを防止できる。このため、イジェ
クト時において上位FD100Bをディスクチャッキン
グ機構10からの確実にイジェクトすることができ、か
つ上位FD100B及びディスクチャッキング機構10
に破損が発生することを確実に防止することが可能とな
る。
【0046】尚、上記した実施例では、記録媒体として
下位FD100A,上位FD100Bを用いた例を実施
例に挙げて説明したが、駆動ピンをハブに形成された孔
に係合させてディスクの回転を行う構成のものであれ
ば、本願発明を適用しうることは勿論である。また、上
記した実施例では、本発明の特徴となる上位FD100
Bをディスクチャッキング機構10に装着する場合につ
いてのみ説明したが、下位FD100Aを装着する場合
には、ターンテーブル15の回転速度が遅いため、従来
同様に確実に下位FD100Aの装着脱を行うことがで
きる。
【0047】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、駆動ピンが
ハブに設けられた孔に確実に係合する前にターンテーブ
ルの回転速度が加速され、これにより駆動ピンがハブに
強く衝突してアームがターンテーブルに対し上動して
も、アームがハブに設けられた孔内に入り込むようなこ
とはなく、従ってハブがアームの下部に挟み込まれた状
態となることを防止することができる。
【0048】これにより、ディスクのディスクチャッキ
ング機構からのイジェクトを確実に行うことが可能とな
り、またディスク及びディスクチャッキング機構に破損
が発生することを確実に防止することができる。また、
延出部がディスクのハブ下面に当接する構成とすること
により、従来に比べてアームの撓むことができるスペー
スが大きくなり、よってアームが大きく撓むことができ
ることにより大きい衝撃を吸収することができ、これに
よってもディスク及びディスクチャッキング機構の破損
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスクチャッキング
機構を示しており、(A)は要部平面図であり、(B)
は要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例であるディスクチャッキング
機構の要部斜視図である。
【図3】上位FDの構造を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例であるディスクチャッキング
機構において板バネが上動した状態を示す図である。
【図5】本発明の一実施例であるディスクチャッキング
機構が取り付けられる磁気ディスク装置の一例を示す要
部分解斜視図である。
【図6】下位FDDのハブを説明するための図である。
【図7】上位FDDのハブを説明するための図である。
【図8】従来の一例であるディスクチャッキング機構の
構成及び動作を説明するための図である(その1)。
【図9】従来の一例であるディスクチャッキング機構を
示す図である(その1)。
【図10】図9に示す従来のディスクチャッキング機構
の問題点を説明するための図である。
【図11】従来の一例であるディスクチャッキング機構
を示す図である(その2)。
【図12】従来の一例であるディスクチャッキング機構
を示す図である(その3)。
【符号の説明】
10 ディスクチャッキング機構 11 コンパチブルディスク装置 12 ディスクホルダ 15 ターンテーブル 16,17 磁気ヘッド 18 ヘッドキャリッジ 19 ディスクモータ 20 回路基板 25 ヘッドキャリッジ駆動用モータ 30 スピンドル軸 34 駆動ピン 35 板バネ 35A 延出部 40 マグネット 42 コイルスプリング 43 支軸 100A 下位FD 100B 上位FD 102A,102B ハブ 103A,103B 磁気ディスク 104A,104B チャッキングホール 105,117 位置決めホール 106 環状凸部 106A 鍔部 119 縁部 120 ディスクカートリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジが所定位置に装着
    された際、該ディスクカートリッジ内に収納された記録
    媒体となるディスクの中央に配設されたハブが載置され
    るターンテーブルと、 前記ターンテーブルに配設されており、一端に前記ハブ
    に設けられた孔に係合する駆動ピンが配設されたアーム
    と、を具備するディスクチャッキング機構において、 前記アームに前記駆動ピンが配設された部位より延出し
    た延出部を形成し、前記アームが前記ターンテーブルに
    対し上動した際、該延出部が装着状態にある前記ディス
    クのハブ下面に当接しうる構成としたことを特徴とする
    ディスクチャッキング機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005120425A1 (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Matsushita Electric Works, Ltd. 椅子式マッサージ機

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WO2005120425A1 (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Matsushita Electric Works, Ltd. 椅子式マッサージ機

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