JP2000321743A - 熱処理装置及びそれを利用した熱現像装置 - Google Patents

熱処理装置及びそれを利用した熱現像装置

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JP2000321743A
JP2000321743A JP11248947A JP24894799A JP2000321743A JP 2000321743 A JP2000321743 A JP 2000321743A JP 11248947 A JP11248947 A JP 11248947A JP 24894799 A JP24894799 A JP 24894799A JP 2000321743 A JP2000321743 A JP 2000321743A
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sheet
heat
heat treatment
heating
treatment apparatus
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JP11248947A
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Masaharu Ogawa
正春 小川
Nobuyuki Torisawa
信幸 鳥沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱体と記録材料との接触をより均一にし、
且つゴミの付着や折れ・しわの発生がなく傷を付けず、
電子部品の腐食等もなく、より均一な加熱を実現して現
像ムラの無い高画質の画像を形成することができる熱処
理装置及び熱現像装置を提供すること。 【解決手段】 被熱処理シートAを加熱体表面上で移送
して加熱処理を施す熱処理装置18であって、この被熱
処理シートAの送り方向に並んで固定配置される少なく
とも2個からなり、被熱処理シートAに所定温度の加熱
処理を施す加熱体120と、この被熱処理シートAを各
加熱体表面上で滑らせて移送する移送手段と、この移送
中の被熱処理シートAの少なくとも一部を加熱体表面に
押し付ける押さえ手段122とを備えた熱処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被熱処理シートに
対して加熱処理を行う熱処理装置に関し、更に、このよ
うな熱処理装置を使用し、湿式処理が行われない乾式材
料を用いる画像記録のようなドライシステムにおける記
録に適用される熱現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蓄熱性蛍光体シートを用いた、デジタル
ラジオグラフィーシステム、CT、MR等の医療用の画
像を記録する画像記録装置では、銀塩写真式感光材料に
撮影または記録後、湿式処理して再現画像を得るウェッ
トシステムが用いられている。
【0003】これに対して近年、湿式処理を行うことが
ないドライシステムによる記録装置が注目されている。
このような記録装置では、感光性および/または感熱性
記録材料(感光感熱記録材料)や、熱現像感光材料のフ
ィルム(以下、記録材料という)が用いられている。ま
た、このドライシステムによる記録装置では、露光部に
おいて記録材料にレーザービームを照射(走査)して潜
像を形成し、その後、熱現像部において記録材料を加熱
手段に接触させて熱現像を行い、その後、画像が形成さ
れた記録材料を装置外に排出している。このようなドラ
イシステムは、湿式処理に比べて短時間の内に画像形成
ができるばかりでなく、湿式処理における廃液処理の問
題を解消することができ、今後その需要が高まることが
充分に予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ドライシステムに
おいて、熱現像部は、加熱手段として加熱ドラムを用
い、この加熱ドラムの周りにエンドレスベルトを所定角
度巻装し、加熱ドラムとエンドレスベルトとにより記録
材料を挟持搬送して熱現像を行う構成が一般的である
が、エンドレスベルトが熱劣化等によりその張力が不均
一になると、記録材料と加熱ドラムとが均一に当接せ
ず、現像ムラが発生する。特に医療用の画像は高画質が
要求されるため、記録材料はより高感度となっており、
加熱ドラムとの接触状態が僅かでも不均一であると画質
が大きく劣化してしまう。
【0005】また、加熱手段においては、熱供給の低い
縁部分での温度低下、特に、加熱体表面と低温のシート
が接触すると、加熱体はシート移送方向に温度勾配が生
じる。この温度勾配は短時間には解消されないため、シ
ートの面内、あるいは連続処理の場合は各シート間に温
度差が生じ、熱処理の品質が悪くなるという問題があっ
た。また、加熱ドラムとエンドレスベルトとに記録材料
が挟まれるときに、端部分の座屈による折れやしわの発
生、などが問題となっている。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、加熱体と記録材料との接触をより均一にし、且つゴ
ミの付着や折れ・しわの発生がなく傷を付けず、より均
一な加熱を実現して現像ムラの無い高画質の画像を形成
することができる熱処理装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
係る以下の構成により達成される。 (1) 被熱処理シートを加熱体表面上で移送して加熱
処理を施す熱処理装置であって、この被熱処理シートの
送り方向に並んで固定配置される少なくとも2個からな
り、被熱処理シートに所定温度の加熱処理を施す加熱体
と、この被熱処理シートを各加熱体表面上で滑らせて移
送する移送手段と、この移送中の被熱処理シートの少な
くとも一部を加熱体表面に押し付ける押さえ手段とを備
えたことを特徴とする熱処理装置。 (2) 前記各加熱体間の距離は50mm以下であるこ
とを特徴とする(1)記載の熱処理装置。 (3) 前記各加熱体毎にその温度を独立に制御するこ
とを特徴とする(1)または(2)記載の熱処理装置。 (4) 前記各加熱体の最下流位置に温度センサを配置
することを特徴とする(3)記載の熱処理装置。 (5) 前記被熱処理シートの移送方向上流側入口部に
配置された加熱体の熱容量が下流側に配置された加熱体
より大きいことを特徴とする(3)又は(4)記載の熱
処理装置。 (6) 前記各加熱体が被熱処理シートの移送方向上流
側端部でこの被熱処理シートの先端を滑らせながら案内
する滑り傾斜面を有していることを特徴とする(1)〜
(5)のいずれかに記載の熱処理装置。 (7) 前記押さえ手段が加熱体表面方向に付勢されて
いる複数の押さえローラであることを特徴とする(1)
〜(6)のいずれかに記載の熱処理装置。 (8) 前記押さえローラが回転駆動手段に接続され、
被熱処理シートを各加熱体表面上で滑らせて移送する移
送手段でもあることを特徴とする(7)記載の熱処理装
置。 (9) 前記各押さえローラが所定の同じ周速度で回転
されることを特徴とする(8)記載の熱処理装置。 (10) 前記被熱処理シートの移送方向上流側入口部
に配置された加熱体に配設されている押さえローラの配
置間隔を他の加熱体より密にすることを特徴とする
(7)〜(9)のいずれかに記載の熱処理装置。 (11) 前記押さえローラの軸が加熱体表面方向へ進
退可能でバネにより付勢されていることを特徴とする
(7)〜(10)のいずれかに記載の熱処理装置。 (12) 前記各押さえローラの前記被熱処理シートへ
の押圧力が略同じとなるように、前記バネ加重を調整す
る該バネの保持部材を備えることを特徴とする(11)
に記載の熱処理装置。 (13) 前記各押さえローラの進退移動可能距離量が
0.05〜0.65mmであることを特徴とする(7)
〜(12)のいずれかに記載の熱処理装置。 (14) 前記移送手段が、前記押さえ手段である押さ
えローラと前記加熱体との間で移動可能に配置され、被
熱処理シートを各加熱体表面上で滑らせる表面摩擦力を
備えて被熱処理シートを移送する移送ベルトであること
を特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載の熱処
理装置。 (15) 被熱処理シートに対する加熱体表面の摩擦係
数よりも高い摩擦係数を前記移送ベルトが被熱処理シー
トに対して有していることを特徴とする(14)記載の
熱処理装置。 (16) 前記移送ベルトの被熱処理シートに対する面
が起毛されていることを特徴とする(14)または(1
5)に記載の熱処理装置。 (17) 前記移送ベルトが通気性を備えていることを
特徴とする(14)〜(16)のいずれかに記載の熱処
理装置。 (18) 前記各加熱体間で前記被熱処理シートの移送
を補助する補助ローラが配置されていることを特徴とす
る(7)〜(17)のいずれかに記載の熱処理装置。 (19) 前記各加熱体が平板状プレートで平面に並べ
られるか又は移送方向湾曲形状プレートで移送方向の円
弧状に並べられることを特徴とする(1)〜(18)の
いずれかに記載の熱処理装置。 (20) 前記各加熱体の少なくとも一部が熱伝導性ゴ
ムよりなることを特徴とする(1)〜(19)のいずれ
かに記載の熱処理装置。 (21) 前記各加熱体の被熱処理シートとの接触表面
がフッ素樹脂コーティングがなされているか、フッ素樹
脂で構成された処理シートが配設されていることを特徴
とする(1)〜(20)のいずれかに記載の熱処理装
置。 (22) 潜像を形成した熱現像感光材料シートまたは
感光感熱記録材料シートを熱現像部にて加熱手段に接触
させつつ移送することにより可視像を得る熱現像装置で
あって、この熱現像感光材料シートまたは感光感熱記録
材料シートの送り方向に並んで固定配置される少なくと
も2個からなり、このいずれかのシートに所定温度の加
熱処理を施す加熱体と、このいずれかのシートを各加熱
体表面上で滑らせて移送する移送手段と、この移送中の
いずれかのシートの少なくとも一部を加熱体表面に押し
付ける押さえ手段とを備えたことを特徴とする熱現像装
置。 (23) 前記熱現像感光材料シートまたは感光感熱記
録材料シートが所定現像進行開始温度まで上昇するより
前に、前記加熱体間で移送方向初めの隙間位置をいずれ
かのシートが通過する移送速度を有する移送手段である
ことを特徴とする(22)記載の熱現像装置。 (24) 前記加熱体間の移送方向初めの隙間位置で、
(室温+40℃)<(シート温度)<(現像温度−1
℃)の範囲となる移送速度であることを特徴とする(2
3)記載の熱現像装置。 (25) 前記各加熱体毎にその温度を独立に制御する
ことを特徴とする(22)〜(24)のいずれかに記載
の熱処理装置。 (26) 設定現像温度と比較して、より温度差の大き
い加熱体から順に許容電力以内で、1つ以上の加熱体に
通電することを特徴とする(25)記載の熱現像装置。 (27) 前記各加熱体が熱容量比を一定としたヒータ
と加熱プレートとから構成されることを特徴とする(2
2)〜(26)のいずれかに記載の熱現像装置。 (28) 前記加熱体の内、熱現像感光材料シートまた
は感光感熱記録材料シートの移送方向上流側入口部の少
なくとも1つの加熱体がこのシートの幅方向に少なくと
も3分割されており、加熱体毎に温度を独立に設定でき
ることを特徴とする(22)〜(27)のいずれかに記
載の熱現像装置。 (29) 隣接する前記加熱体が互いに櫛歯形状のかみ
合わせ状態で所定隙間を空けて配置されていることを特
徴とする(22)〜(28)のいずれかに記載の熱現像
装置。
【0008】上記構成の熱処理装置及びそれを利用した
熱現像装置によれば、特に、加熱体を熱現像感光材料シ
ートまたは感光感熱記録材料シートの移送方向に分割し
各々に対応する加熱体の温度を独立に設定して制御する
構成により、シートの温度差を軽減できる。そして、エ
ンドレスベルトを利用して挟持搬送する構成の場合に、
エンドレスベルトの熱劣化などが原因のベルトの伸びに
起因する現像ムラも発生せず、より均一な加熱を実現し
て現像ムラの無い高画質の画像が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、添付の図
面をもとに詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形
態の熱処理装置の概略構成図である。本実施形態の熱処
理装置は熱処理を適用されるタイプの被熱処理シートA
を加熱するものであり、構成としては、シートAを処理
するのに必要な温度となる加熱体としてのシートAの移
送方向に並ぶ3つのプレートヒータ120a,120
b,120cと、シートAを各プレートヒータ120
a,120b,120cの表面に接触させつつ、各プレ
ートヒータ120a,120b,120cに対して相対
的に移動させる(滑らせる)移送手段126と、プレー
トヒータ120a,120b,120cからシートAへ
の伝熱のため、各プレートヒータ120a,120b,
120cのシートA接触面の裏側を押圧する手段である
押さえローラ122a,122b,122cを備える。
【0010】この実施形態の各プレートヒータ120
a,120b,120cは平板プレートとしている。そ
れぞれのプレートヒータ120a,120b,120c
は、その内部に少なくとも1つの加熱手段(例えば、ニ
クロム線等)を平面状に敷設して収容した板状の加熱部
材を備え、シートAの現像温度に維持される。なお、シ
ートAに接する面の材質は単に伝熱体とし、その裏にラ
バーヒータを取り付けたり、熱風又はランプによる加熱
の構成としても良い。各加熱手段の温度は独立に制御さ
れることが好ましい。
【0011】また、各プレートヒータ120a,120
b,120cは必ずしも同じ長さである必要はなく、熱
処理の条件に合わせて任意に選択できる。各ヒータの間
隔については、間隔が長いとシートへの熱供給効率が悪
くなるので、この間隔は50mm以下が望ましい。更
に、各プレートヒータ120a,120b,120cの
表面に、シート材料Aとの接触面がフッ素樹脂で構成さ
れた処理シートを配設したり、同じく接触面にコーティ
ングをしたりして、シートA移送時のスリキズ等の防止
をすることが望ましい。また、これらプレートヒータ1
20a,120b,120cのシートAとの接触面側部
分が熱伝導性ゴムにより構成され、その表面にフッ素樹
脂層が形成される構成とされることができる。この構成
とすることで、プレートヒータ120a,120b,1
20cとシートAとの間にゴミや埃などが入ってもゴム
による弾性により、現像時にその部分のみが白抜けとな
ったり、シートA表面への傷となることを抑制できる。
そして、フッ素樹脂層によりシートAの滑り性を確保す
ることもできる。
【0012】図2はプレートヒータ120aの部分拡大
図である。ここで示すように、シートA入口側端部は、
シートが詰まらないように、先端を滑らせながら案内す
る滑り傾斜面121を備え付けることができる。他のプ
レートヒータ120b,120cも同様の構成とするこ
とができる。
【0013】再び図1を参照すると、シートAの昇温の
ために熱処理部18の前半部で多く熱量が必要であるの
で、熱処理部18の入口部のプレートヒータ120aに
熱供給をより多くすることが好適である。更に、部分的
な変化の度合いを少なくするために、熱容量は下流側に
配置されたプレートヒータ120b,120cよりも大
きくすることが好ましい。更に、温度制御用の温度セン
サ位置に関して、各プレートヒータ120a,120
b,120c毎に設けられるべきであり、その位置とし
ては各ヒータの上流側よりも下流側の方が温度が高く安
定しているので、シートの温度を設定温度に制御するた
めには、各プレートヒータの後端につけることが好まし
い。
【0014】シートAは集積トレー202から吸引装置
201により吸引された後、駆動装置(図示せず)によ
り駆動される対ローラ126を介して熱処理装置18に
案内される。そして、対ローラ126の駆動移送によ
り、押さえローラ122a,122b,122cとそれ
らに対応するプレートヒータ120a,120b,12
0cとの間を通過し(滑り)、熱処理が施される。熱処
理を終えたシートAは案内ローラ128を介して排出さ
れる。擦り傷などをなるべく避けるために、シートAの
プレートヒータ120a,120b,120cと接する
面は、熱処理を必要とする機能を備えた面を避けるのが
好ましい。また、観察が特に重要とされるようなシート
である場合、その観察側の面が各プレートヒータ120
a,120b,120cと接することを避けることが好
ましい。
【0015】押さえローラ122a,122b,122
cは、対応する各プレートヒータ120a,120b,
120cにおいてそれぞれ複数個備えられ、各プレート
ヒータの一方の面に接するか、またはシートAの厚み以
下の間隔をもってシートA移送方向でのプレートヒータ
120a,120b,120cの全長に渡り各プレート
ヒータ毎の所定ピッチで配設されている。すなわち、シ
ートAの押圧について、押圧個所は熱処理部18の入口
部をより多くする。また、押圧間隔も熱処理部18の入
口部をより小さくする。これにより、シート昇温部での
押圧が強固となるため、シートの座屈を防止するととも
に温度ムラも防止できる。本実施形態のようにシートを
押圧する手段がローラ122a,122b,122cの
場合、入口部のプレートヒータ120aにおけるローラ
本数を他の多くし、ローラピッチを密にするとよい。な
お、押さえローラ122a,122b,122cの駆動
系はローラ122それぞれにつけてもよいが、装置コス
ト、装置スペースを考慮すると1つの駆動系にすること
がより望ましい。各ローラ122の周速度はシートの移
送を安定にするため、同速度がよく、速度値は熱処理の
能力によって決められる。
【0016】それらの押さえローラ122a,122
b,122cとプレートヒータ120a,120b,1
20cとによってシート搬送路124を形成している。
シート搬送路124での押さえローラ122a,122
b,122cとプレートヒータ120a,120b,1
20cとの間隔をシートAの厚み以下とすることによ
り、シートAが滑らかに挟み込まれる状態を実現し、シ
ートAの座屈が防止できる。このシート搬送路124の
両端には、シート移送手段である供給ローラ対126と
排出ローラ対128とが配設されている。
【0017】これらの押さえローラとしては、金属ロー
ラ、樹脂ローラ、ゴムローラ等が利用できる。そして、
この押さえローラ122の熱伝導率は0.1〜200W
/m/℃の範囲が適している。また、押さえローラ12
2a,122b,122cを中心と見てプレートヒータ
120a,120b,120cとは反対側位置に、保温
のための保温カバー125a,125b,125cを配
設することが好ましい。
【0018】なお、シートAが搬送される際に、シート
Aの先端が押さえローラ122a,122b,122c
に突き当たると、一瞬、シートAが停止する。その時、
各押さえローラ122a,122b,122cが等ピッ
チで離間している場合には、シートAの同じ部分が各押
さえローラ122a,122b,122c毎に停止して
その部分が各プレートヒータ120a,120b,12
0cに長い時間押圧されることになり、結果としてシー
トAには、その幅方向に延びるスジ状の現像ムラを生じ
ることにある。そこで、各押さえローラ122a,12
2b,122cのピッチを不均一にすることが好まし
い。
【0019】ここで、シートAを移送させる手段として
は、プレートヒータ120a,120b,120c直前
で最上流の押さえローラ122a近傍に配置された対ロ
ーラ126が使用されている。このような移送手段とし
て案内ローラ128にも駆動力を持たせることもでき
る。なお、移送手段としては、シートAを熱処理装置に
案内し、移送できるものならばこれらに限定されるもの
ではない。従って、シートを移送させる手段はローラ1
22であってもよいし、シート入口部やシート出口部に
シート移送装置(図示せず)をつけても良い。
【0020】図3は本発明の第2の実施形態である熱処
理装置を示す概略図である。この図では、シート移送を
補助する目的で、図1における各プレートヒータ120
a,120b,120c間に補助ローラ127を設けて
いる。
【0021】図4は、シートAを移送する手段の他の形
態を含んで、本発明の第3の実施形態である熱処理装置
を示す概略図である。この移送装置150の構成として
は、前述のプレートヒータ120a,120b,120
cについては同様のものを用いるので、1つのプレート
ヒータ120aについて示すが、他のプレートヒータ1
20b,120cについても同様に構成とする。駆動ロ
ーラ158に張架した移送ベルト156を押さえローラ
152に架け、更に、離間ローラ154に架けている。
そして、押さえローラ152の位置でシートAをプレー
トヒータ120aと移送ベルト156との間に挟み、移
送ベルト156の駆動力によりシートAを移送するもの
である。この時、シートAに対するプレートヒータ12
0a表面の摩擦係数よりも高い摩擦係数を移送ベルト1
56がシートAに対して有していることで、シートAを
プレートヒータ120a上で滑らせつつ確実に移送する
ことができる。この構成では、供給ローラ対126と排
出ローラ対128とは図1に示した熱処理装置18と同
様に配設されることとなる。離間ローラ154は移送ベ
ルト156がシートA全面に接触することで、シートA
の押圧力分布が不均一となることを避け、これによっ
て、加熱の不均一を抑制することができる。
【0022】また、移送ベルト156のシートAに対向
する面にはブラシ状に起毛される構成としても良く、こ
の場合、搬送性をより向上させることができる。また、
移送ベルト156には通気性を持たせることで、シート
A表面の熱処理層内の化学変化により発生するガスを排
除して、シートAとプレートヒータとの密着性を良くす
ることができる。なお、離間ローラ154が備えられて
いるのは、各押さえローラ152の間でシートAとプレ
ートヒータ120aとの接触が不均一とならないように
するために、予め移送ベルト156離してしまうためで
ある。しかしながら、移送ベルト156に通気性を持た
せるなどすることで、この離間ローラ154を不要とす
ることもできる。
【0023】次に、図5は、本発明の第4の実施形態で
あり、図1に示した熱処理装置を使用した熱現像本装置
の概略構成図である。図示されるように、熱現像本装置
10は、熱現像感光材料または感光感熱記録材料(以
下、シートAと呼ぶ。)の搬送経路順に、記録材料供給
部12と、幅寄せ部14と、画像露光部16と、熱処理
装置18とを主たる構成要素として構成される。なお、
この熱現像本装置10では熱処理装置として図1に示し
た第1の実施形態の熱処理装置を使用しているが、これ
以外に、上記図1〜4までに示したいずれの実施の形態
を使用することも可能である。
【0024】記録材料供給部12は、シートAを一枚ず
つ取り出して、シートAの搬送方向の下流に位置する幅
寄せ部14に供給する部分であり、装填部22および2
4と、前記各装填部に配置される吸盤26および28を
有する記録材料供給手段ならびに供給ローラ対30およ
び32と、搬送ローラ対34と、搬送ガイド38,40
および42とを有して構成される。
【0025】装填部22および24は、シートAを収納
したマガジン100を所定位置に装填する部位である。
図示の例では、2つの装填部22および24を有してお
り、両装填部には、通常、サイズの異なる(例えば、C
TやMRI用の半切サイズと、FCR(富士コンピュー
テッドラジオグラフィー)用のB4サイズ等)シートA
を収納するマガジン100が装填される。各装填部22
および24に配置される記録材料供給手段は、吸盤26
および28によってシートAを吸着保持して、リンク機
構等の公知の移動手段で吸盤26および28を移動する
ことによってシートAを搬送し、それぞれの装填部22
および24に配置される供給ローラ対30および32に
供給する。
【0026】シートAとしては、熱現像記録材料または
感光感熱記録材料がある。熱現像感光材料は、少なくと
も1本のレーザビームのような光ビームによって画像を
記録(露光)し、その後熱現像して発色させる記録材料
である。また、感光感熱記録材料は、少なくとも1本の
レーザビームのような光ビームによって画像を記録(露
光)し、その後熱現像して発色させる、あるいは、レー
ザビームのヒートモード(熱)またはサーマルヘッドに
よって画像を記録し、同時に発色させて、その後光照射
で定着する記録材料である。また、シートAは、シート
状に加工され、通常、100枚等の所定単位の積層体
(束)とされ、袋体や帯等で包装されてパッケージ80
とされている。尚、上記の熱現像感光材料並びに感光感
熱記録材料に関しては、後段において詳細に説明する。
【0027】供給ローラ対30に供給された装填部22
のシートAは、搬送ガイド38,40ならびに42に案
内されつつ搬送ローラ対34ならびに36によって、他
方、供給ローラ対32に供給された装填部24のシート
Aは、搬送ガイド40ならびに42に案内されつつ搬送
ローラ対36によって、それぞれ下流の幅寄せ部14に
搬送される。
【0028】幅寄せ部14は、シートAを、搬送方向と
直交する方向(以下、幅方向とする)に位置合わせする
ことにより、下流の画像露光部16における主走査方向
のシートAの位置合わせ、いわゆるサイドレジストを取
って、搬送ローラ対44によってシートAを下流の画像
露光部16に搬送する部位である。幅寄せ部14におけ
るサイドレジストの方法には特に限定はなく、例えば、
シートAの幅方向の1端面と当接して位置決めを行うレ
ジスト板と、シートAを幅方向に押動して端面をレジス
ト板に当接させるローラ等の押動手段とを用いる方法、
前記レジスト板と、シートAの搬送方向を幅方向で規制
して同様にレジスト板に当接させる、シートAの幅方向
のサイズに応じて移動可能なガイド板等とを用いる方法
等、公知の方法が各種例示される。幅寄せ部14に搬送
されたシートAは、上記の如く搬送方向と直交する方向
に位置合わせされた後、搬送ローラ対44によって下流
の画像露光部16に搬送される。
【0029】画像露光部16は、光ビーム走査露光によ
ってシートAを像様に露光する部位で、露光ユニット4
6と副走査搬送手段48とを有して構成される。露光ユ
ニット46は、記録画像に応じて変調した光ビームLを
主走査方向(シートAの幅方向)に偏向して、所定の記
録位置に入射する公知の光ビーム走査装置である。この
露光ユニットには、これ以外にも、光源から射出された
光ビームLを整形するコリメータレンズやビームエキス
パンダ、面倒れ補正光学系、光路調整用ミラー等、公知
の光ビーム走査装置に配置される各種の部材が必要に応
じて配置されている。ここで、前述のように、記録画像
に応じてパルス幅変調された光ビームLは、主走査方向
に偏向されているので、シートAは光ビームによって2
次元的に走査露光され、潜像が記録される。
【0030】本発明では光源を直接変調してパルス幅変
調を行う構成であるが、本発明はこれ以外にも、バルス
数変調を行う装置にも利用可能であり、また、パルス変
調を行う装置であれば、AOM(音響工学変調器)等の
外部変調器を用いた間接変調の装置にも利用可能であ
る。また、アナログ強度変調により画像記録を行うよう
にしてもよい。
【0031】このように画像露光部16でシートA上に
潜像が形成された後、搬送ローラ64、66等によって
熱処理装置18へ搬送される。その際、シートAは、塵
埃除去ローラ132によって裏面および表面の塵埃が除
去される。
【0032】熱処理装置18は、上述のように第1の実
施形態の熱処理装置を使用する。熱処理装置18は上記
の如く構成されるが、更にシートAを熱処理装置18に
至る前に現像温度以下の温度で予備加熱しておくことが
好ましい。これにより、現像ムラを更に低減することが
できる。そして、熱処理装置18から排出されたシート
Aは、ガイドプレート142に案内され、排出ローラ対
144からトレイ146に送出される。また、この熱現
像装置10の下部には、上記各部を駆動するための電源
部55と制御部50とが備えられている。
【0033】熱処理装置18は、加熱温度か高いため、
通常運転時の消費電力をできるだけ小さくすることが要
求される。これに対して、設定温度と現在温度を比較し
て、より温度差の大きい加熱体から順に許容電力以内で
1つ以上のヒ−タに通電する制御をすることが好まし
い。一方、処理速度の向上のためには、熱処理装置18
は立ち上げ時間を短くすることも要求される。これに対
して、各々のプレートヒータ120a,120b,12
0cを加熱する手段の電気容量と、対応するプレートヒ
ータ120a,120b,120cの熱容量との比が一
定であることが望ましい。
【0034】図6は本発明の第5の実施形態であり、熱
処理装置を示す概略図である。本実施形態ではプレート
ヒータ240a,240b,240cが湾曲した構成と
なっている。そして、これらのプレートヒータ240
a,240b,240cとローラ242a,242b,
242cを一連の円弧状配置としている。更に詳しく述
べると、このプレートヒータ240a,240b,24
0cを含む熱処理装置258の構成としては、図示され
るように、各プレートヒータ240a,240b,24
0cを上方に凸とし、シートAをプレートヒータ240
a,240b,240cの表面に対して接触させつつ、
相対的には移動させる(滑らせる)移送手段としての供
給ローラ246と、各プレートヒータ240a,240
b,240cからシートAへの伝熱のため、各プレート
ヒータ240の下面側凹面に押さえローラ242a,2
42b,242cとを配設している。このようにすれ
ば、搬送されるシートAの先端が各プレートヒータ24
0に押しつけられるように搬送されるので、シートAの
座屈を防止することができる。
【0035】そして、押さえローラ242a,242
b,242cとプレートヒータ240a,240b,2
40cとによってシート搬送路244を形成している。
シート搬送路244をシートAの厚み以下の間隔とする
ことにより、シートAが滑らかに挟み込まれる状態を実
現し、シートAの座屈が防止できる。このシート搬送路
244の両端には、前述のシート移送手段である供給ロ
ーラ対246と排出ローラ対248とが配設されてい
る。この実施形態では図3と同様の形態で、プレートヒ
ータ240a,240b,240c間にシート移送を補
助するための補助ローラ247が設けられているが、必
須の物というわけではない。また、押さえローラ242
a,242b,242cのプレートヒータ240a,2
40b,240cとは反対側に、保温のための保温カバ
ー245a,245b,245cを配設することが好ま
しい。
【0036】図7はプレートヒータ240aの部分拡大
図である。ここで示すように、プレートヒータ240a
のシートA入口側端部は、シートが詰まらないように、
先端を滑らせながら案内する滑り傾斜面241を備え付
けることができる。他のプレートヒータ240b,24
0cも同様の構成とすることができる。
【0037】次に、図8は本発明の第6の実施形態であ
る熱処理装置を示している。そして、図8(a)は押さ
えローラの駆動形態の一例を含む熱処理装置を示す概略
図である。この中で、各押さえローラ322a,322
b,322cの内側でその円弧状包絡面を周面とする駆
動ローラ230が各押さえローラ322a,322b,
322cに接して設置され、この駆動ローラ230が回
転することにより各押さえローラ322を回転させる構
成とすることができる。そして、各押さえローラ322
a,322b,322cの外側でその円弧状包絡面がシ
ートAの搬送経路を形成し、この搬送経路を挟んで図6
と同様の配置でプレートヒータ320a,320b,3
20cが配置される。ここで、プレートヒータ320
a,320b,320c自体が熱伝導体のみの場合、押
さえローラ322a,322b,322cに対する裏面
には加熱装置210a,210b,210cを設けるこ
とができる。このプレートヒータ320a,320b,
320cは、それ自体が発熱体としてもよく、熱伝導体
からなるプレート部材と、このプレート部材のシートA
の加熱面とは反対側に熱源を配した構成としてもよい。
【0038】図8(b)は図8(a)に示した熱処理装
置の分解斜視図である。これに示すように、プレートヒ
ータ320a,320b,320cが駆動ローラ230
と各押さえローラ322a,322b,322cを覆う
ように配置される。なお、プレートヒータ320a,3
20b,320cは、それぞれに対応する押さえローラ
322a,322b,322cを覆い、それぞれが独立
した配置である。
【0039】また、図8(c)はプレートヒータの形態
を示した斜視図である。ここでは、プレートヒータ32
0aのシート接触側にはニッケルメッキが施されてい
る。端子220から電力を供給されるプレートヒータ3
20aはシート入口部の厚味を大きくするとともに、ヒ
ータを貼り付け易くするため、プレートヒータ320a
のシートと接触する面と反対面を平面にしている。他の
プレートヒータ320b,320cも同様の構成となっ
ている。
【0040】図9は図8(c)の熱処理装置のプレート
ヒータの他の実施形態を示す斜視図である。この少なく
ともシートA入口の最初のプレートヒータ320aに
は、シートAの移送方向に対する幅方向で少なくとも3
分割となっているラバーヒータ211,212,213
が備えられている。そして、各ラバーヒータ211,2
12,213毎に温度を独立に設定できる構成となって
いる。電力密度は均一で、各ラバーヒータ211,21
2,213が備えられているプレートヒータ320a下
流部分には、ヒータ211,212,213に対応する
温度センサ221,222,223が配設されている。
更に、ヒータ境界での温度ムラを防止するため、幅方向
に隣接するヒータの抵抗線は境界部において、相互に出
入りしているような配線になっている。これにより、プ
レートヒータの発熱部分布は、両端部の放熱による温度
低下を補償するように、両端部の温度を他の部分よりも
高くするよう温度勾配を設けることができ、幅が異なる
シートを一つの装置で熱現像しても温度分布が悪くなる
ということを抑制できる。
【0041】また、各ラバーヒータ211,212,2
13の隣接する部分は、互いに所定隙間を空けて櫛歯形
状のかみ合わせ状態の形状となっている。このようにす
ることで、非加熱部分である隙間の影響をシートAに与
えることかなく、均一の加熱をおこなうことができる。
【0042】次に、図10は、本発明の第7の実施形態
である熱処理装置の押さえローラの駆動形態の例を示す
概略図である。この図では、図8(a)に示したプレー
トヒータ320a,320b,320cと同様の形態で
あるプレートヒータ360a,360b,360cは、
シートAとの接触面が湾曲した構成となっている。そし
て、これらのプレートヒータ360a,360b,36
0cとローラ362a,362b,362cを一連の円
弧状に且つこの順に配置し、シートAが搬送される。こ
こで、プレートヒータ360a,360b,360cに
ついては同様のものを用いるので、1つのプレートヒー
タ360aについて示すが、他のプレートヒータ360
b,360cについても同様な構成としている。
【0043】熱処理装置358の構成を更に詳しく述べ
ると、シートAの搬送経路が各プレートヒータ360a
側を凸とした円弧形状で、つまり、プレートヒータ36
0aの形状として見ると、シートAの搬送面を構成する
凹面形状となっている。一方、このプレートヒータ36
0aのシートAの搬送凹面方向に付勢される各押さえロ
ーラ362については、それらの間にエンドレスの移送
ベルト366がテンションローラ368により張架され
ている。そして、押さえローラ362の位置でシートA
をプレートヒータ360aと移送ベルト366との間に
挟み、例えばテンションローラ368を駆動回転させる
ことにより移送ベルト366を回転させ、シートAを移
送するものである。
【0044】この時、シートAに対するプレートヒータ
360a表面の摩擦係数よりも高い摩擦係数を移送ベル
ト366がシートAに対して有していることで、シート
Aをプレートヒータ360aの表面に対して接触させつ
つ、相対的に移動させて(滑らせて)確実に移送するこ
とができる。従って、移送ベルト366がシートA全面
に接触することで、シートAの押圧力分布が不均一とな
ることを避け、これによって、加熱の不均一を抑制する
ことができる。移送ベルト366を回転させる駆動手段
としては、図8(a)に示すような駆動ローラ230を
使用して押さえローラ362に駆動を伝えても良い。
【0045】また、移送ベルト366のシートAに対向
する面にはブラシ状に起毛される構成としても良く、こ
の場合、搬送性をより向上させることができる。また、
移送ベルト366には通気性を持たせることで、シート
A表面の熱処理層内の化学変化により発生するガスを排
除して、シートAとプレートヒータとの密着性を良くす
ることができる。
【0046】次に、図11は、本発明の第8の実施形態
であり、図8に示した熱処理装置を使用した熱現像装置
の概略構成図である。図示されるように、熱現像装置3
10は、熱現像感光材料または感光感熱記録材料(以
下、シートAと呼ぶ。)の搬送経路順に、記録材料供給
部12と、幅寄せ部14と、画像露光部16と、図8に
示した熱処理装置318とを主たる構成要素として構成
される。この実施形態について、図5に示した第4の実
施形態の熱現像装置と異なる部分として、熱処理装置を
湾曲型の熱処理装置318とした点である。この熱処理
装置以外の構成部分については、この第4の実施形態の
熱現像装置と同様な構成であり、その構成・作用説明を
省略する。
【0047】ここで、シートAは上述のように熱現像感
光材料または感光感熱記録材料であり、これらの熱処理
過程において、各材料には現像進行開始温度が存在し、
その温度を超えた辺りで実際の現像処理が開始される。
このことから、なるべく早く現像進行開始温度まで昇温
することが望ましいが、例えば、プレートヒータ320
aでの加熱の終わり辺りでこの現像進行開始温度に達す
る移送であると、次のプレートヒータ320bに達する
まで現像進行開始温度付近で加熱温度が停滞し、又は若
干の低下があるために、更に移送圧力にも若干のばらつ
きがあり、シートの各位置で現像開始時期がまちまちと
なり、画像に悪影響を与える(濃度ムラの発生)可能性
もある。従って、始めのプレートヒータ320aでは現
像進行開始温度に達せず、次のプレートヒータ320b
での加熱ですぐに現像進行開始温度に達するように移送
を設定することで、より正確に現像進行を制御すること
ができる。この時、最初のヒータ隙間ではシートの温度
状態が現像開始温度よりも低い温度であること、望まし
くは室温+40℃よりも高く、現像開始温度−1℃より
も低い温度の範囲であるとよい。この方法によれば、現
像時間はやや長くなるが、熱現像ムラはより小さくな
る。
【0048】以降では、本発明の第9の実施形態の熱処
理装置と、それを使用した本発明の第10の実施形態で
ある熱現像装置の詳細を図面を使用して述べる。図12
は本発明に係わる第9の実施形態の熱処理装置の外観を
示している斜視図である。この熱処理装置400は熱処
理部410と冷却部450とに区分される。熱処理部4
10のフレーム402には、搬送されるシートAの両側
辺位置で一対の外側カバー404が固定され、更に、熱
処理部410の最外部には加熱体カバー412A,41
2B,412C,412Dが対の外側カバー404間に
配置される。これら外側カバー404と加熱体カバー4
12A,412B,412C,412Dにより、後述す
る加熱ユニット及び熱処理部410の内部要素(後述す
る)が保護・保温される。この各加熱体カバー412
A,412B,412C,412D表面には、操作者な
どが触れてもやけどしないように植毛がなされることが
できる。この植毛の材料としては毛状で150℃程度に
対して耐熱であれば良く、例えば、6−ナイロン、66
−ナイロンなどが使用される。更に、熱処理部410の
下流側には冷却部450が連接され、カバー452によ
り覆われ、保温及び安全性を確保している。
【0049】図13は図12の熱処理装置の内部構成及
び搬送経路を示す概略構成図である。熱処理部410内
部の加熱搬送形態は図8の熱処理装置とほぼ同じ配置で
ある。すなわち、各加熱体カバー412A,412B,
412C,412Dの内部には、湾曲面424A,42
4B,424C,424Dを有するプレートヒータ41
7A,417B,417C,417Dを備えた加熱ユニ
ット420A,420B,420C,420Dが上流側
から順に配設されている。更に、これらの加熱ユニット
420A,420B,420C,420Dにはそれぞれ
複数の押さえローラ422A,422B,422C,4
22Dが各湾曲面424A,424B,424C,42
4Dに沿って備えられ、全体として、一連の円弧状配置
となってる。
【0050】各押さえローラ422A,422B,42
2C,422Dの軸方向端部には従動歯車423A,4
23B,423C,423Dが備えられ、押さえローラ
422A,422B,422C,422Dの円弧配置の
中心を軸としてこれらと噛み合う位置で、押さえローラ
駆動歯車408がフレーム402に軸支されている。こ
の押さえローラ駆動歯車408は、熱処理部410下方
でフレーム402に支持されている主駆動歯車440に
より従動歯車406を介して回転される。また、供給ロ
ーラ対416が加熱ユニット420Aの上流に設けら
れ、熱処理部410内部へのシートAの搬入をより確実
にする。そして、押さえローラ駆動歯車408は、供給
ローラ対416をも駆動させる構成とすることができ
る。このように、押さえローラ駆動歯車408により供
給ローラ対416及び各押さえローラ422A,422
B,422C,422Dが回転されるので、加熱中のシ
ートAの搬送をスムーズに行うことができる。この押さ
えローラ駆動歯車408の熱伝導率が高いと熱処理部4
10からの熱の放散が大きくなるので、樹脂材料(例え
ば、ベーク板など)などの熱容量の大きい材料とするの
が好適である。なお、この際、歯の部分は耐久性の点か
ら金属やガラス繊維などを用いても良い。
【0051】また、主駆動歯車440は駆動力伝達歯車
442Aに駆動力を伝達し、各駆動力伝達歯車442
B,442C,442D,442E,442Fに張架さ
れた駆動ベルト444に動力を伝達し、シート搬入ロー
ラ414、冷却部450の各搬送ローラ、送出ローラ4
46を駆動する。しかしながら、各部で異なる駆動源を
使用することもできる。そして、加熱ユニット420D
の下流位置には熱処理部排出ローラ対418が備えられ
ている。この熱処理部排出ローラ対418に連接して、
冷却部450が備えられている。シートAは冷却部45
0内でシート搬送路A1で搬送され、送出ローラ446
により熱現像進行温度以下となったシートAが送出され
る。ここで、熱処理部410の待機状態時には、回転可
能部分をゆっくり回転させることで、各部の熱の偏りを
抑えることができる。また、加熱ユニットへの電源電圧
をモニターし、それを基にプレートヒーターの発熱量を
演算し、電源電圧又は通電のオンオフを調整して全体の
熱量を制御することもできる。
【0052】図14は図12の熱処理装置の一つの加熱
ユニット420Bの構成を示した斜視図である。各加熱
ユニット420A,420B,420C,420Dの構
成はほぼ同じであるので、加熱ユニット420Bのみの
構成を以て説明する。図のように、プレートヒータ41
7Bと各押さえローラ422Bとは対の加熱体側板42
1Bの間で保持されている。このとき、押さえローラ4
22Bの軸方向端部に備えられている従動歯車423B
は加熱体側板421Bの外側に位置する。さらに、この
従動歯車423Bが備えられる側には加熱ユニット42
0Bをフレーム402に固定するための支持ピン428
Bが各加熱体側板421Bに二本ずつ備えられる。加熱
体側板421Bに対して、押さえローラ422Bは、プ
レートヒータ417B側で軸受け429Bによって回転
自在に支持されている。この軸受け429Bは、保持部
材427Bにより加熱体側板421Bに支持された付勢
部材426Bによってプレートヒータ417Bの湾曲面
424B方向へ付勢されている。図では保持部材427
Bを加熱体側板421Bへねじ止めしているが、溶接や
接着剤により固定することもできる。
【0053】各押さえローラ422A,422B,42
2C,422Dの材質としてはシリコンを使用し、搬送
性と保温性を両立している。また、軸受け429Bに使
用されるグリースは150℃程度の耐熱性を備えてい
る。
【0054】図15は図13の熱処理装置のX−X線部
分の矢視図である。図のように、押さえローラ422B
は、加熱体側板421Bに固定された支持部材425B
の軸受け429Bによって回転自在に支持されている。
この支持部材425Bと軸受け429Bにおいて、押さ
えローラ422Bの軸は所定量だけプレートヒータ41
7B方向への進退移動が可能な構成となっている。そし
て、シートAが押さえローラ422Bとプレートヒータ
417Bとの間に搬送されると、この間隔が広がり、一
方で付勢部材426Bにより軸受け429Bはプレート
ヒータ417B方向へ付勢されているので、シートAに
所望の押圧力を与え、プレートヒータ417Bとの隙間
のない接触を可能とする。
【0055】ここで、シートAが搬入されない状態の
時、押さえローラ駆動歯車408と従動歯車423Bと
は近接してはいるが噛み合わない位置関係で配置されて
いる。そして、シートAが搬入されると、前述のように
押さえローラ422Bとプレートヒータ417Bとの間
隔が開き、逆に、従動歯車423Bが押さえローラ駆動
歯車408のピッチ円上で噛み合うようになる。このよ
うな配置によって、シートAを挟んでいない押さえロー
ラは回転されないこととなり、押さえローラ駆動歯車4
08の駆動負荷を減らすことができる。シートAが搬入
されない状態で維持される押さえローラ422Bとプレ
ートヒータ417Bとの間隔は、シートAの厚みより若
干狭く設定される。例えば、シートAの厚みが0.2m
mであれば、0.15mm程度が適当で、この場合、押
さえローラ422Bの軸の進退移動可能量としては、
0.05〜0.65mm程度が好ましい。また、押さえ
ローラ422Bの径と軸受け429Bの径との差は一定
であるので、これを利用することで、この押さえローラ
422Bとプレートヒータ417Bとの間隔の精度を上
げることができる。
【0056】ここで、プレートヒータ417Bのヒータ
部分の構造としては、押さえローラ422Bに対向する
金属プレートを備え、その対向面の裏面において、電熱
線パターンを間に挟んで層状とされたシリコンラバーヒ
ータを貼り付ける構成である。そして、これらを接着す
る工程では、金属プレートと未加硫のシリコンラバーヒ
ータを一体にモールドすることで、シリコンラバーヒー
タの加硫と金属プレートへの接着を一気に行う。このよ
うな工程により、シリコンラバーヒータと金属プレート
とを隙間なく均一に密着させることができる。従って、
隙間空間が入り込んだ場合に発生する異常加熱により、
シリコンラバーが溶けたり、燃えるといったことが発生
しない。
【0057】図16は図12に示した熱処理装置の加熱
ユニット部分の横断面矢視図である。各加熱ユニット4
20A,420B,420C,420D間での、押さえ
ローラ422A,422B,422C,422Dの繋が
りを示している。各押さえローラは前述のように、保持
部材427A,427B,427C,427Dに固定さ
れている付勢部材426A,426B,426C,42
6Dにより、プレートヒータ417A,417B,41
7C,417D方向の所定位置まで付勢されている。付
勢部材426A,426B,426C,426Dは内部
にバネを収容した構成で、各保持部材427A,427
B,427C,427Dに設けられたストッパー(図示
せず)に係合して各押さえローラを付勢している。ま
た、各プレートヒータ417A,417B,417C,
417Dには電力供給用の端子415A,415B,4
15C,415Dが備えられている。
【0058】ここで、加熱ユニット420A,420
B,420C,420Dの傾きにより、押さえローラ4
22A,422B,422C,422Dの重さの影響が
各付勢部材426A,426B,426C,426Dに
対して異なってしまう。従って、シートAへの押圧力を
一定とするために、各付勢部材の付勢力を各加熱ユニッ
トそれぞれにおいて変更しなければいけない。そこで、
各付勢部材の内部のバネは全て同じレートとし、保持部
材427A,427B,427C,427Dごとに、ス
トッパー位置を変更して、所望の付勢力としている。図
14では、このストッパー位置は保持部材427A,4
27B,427C,427Dの切れ込み底部436A,
436B,436C,436Dに位置する。この切れ込
み底部436A,436B,436C,436D位置の
異なる保持部材を使用することにより、各付勢部材の付
勢力を調整することができる。
【0059】図17は図12に示した熱処理装置の外側
カバー及び加熱体カバーを除いた状態の部分斜視図であ
る。フレーム402の加熱ユニット配置位置には、加熱
ユニット保持用の切れ込み432A,432B,432
C,432Dが備えられ、加熱ユニットに備えられた対
の支持ピン428A,428B,428C,428Dが
はめ込まれる。そして、各支持ピンの対の一方には固定
板430A,430B,430C,430Dが取り付け
られ、この固定板430A,430B,430C,43
0Dをフレーム402に固定し、加熱ユニットを所定位
置に固定する。図では、固定板を固定ねじ一本で行って
いる。この支持ピン428A,428B,428C,4
28Dはフレーム402との接触部を樹脂などの熱伝導
性の低い材質を使用することで、加熱ユニットからの熱
の放散を抑えることができる。従って、フレームへの加
熱ユニットの固定及び取り外しを容易にすることができ
る。なお、ハンドル406Aは従動歯車406に直結し
ており、シートAが詰まった場合などに、手動により押
さえローラを回転させることができる。
【0060】図18は図13に示した熱処理装置の冷却
部の拡大図である。この冷却部450の各冷却ローラ4
60はシートAの搬送経路A1に所望の一定曲率Rを与
えるように配置されている。これは、シートAがその材
料のガラス転移点以下に冷却されるまで一定の曲率Rに
より搬送されるということであり、このように意図的に
シートAに曲率を付けることで、ガラス転移点以下に冷
却される前に余計なカールがつかなくなり、ガラス転移
点以下となれば、新たなカールが付くこともなく、カー
ル量がばらつかない。
【0061】現像進行温度以下になる時期を一定とし
て、濃度変化を小さくするために、以下の処置が好まし
い。つまり、この冷却ローラ460及び冷却部450内
部雰囲気を温度調節しても良い。このような温度調節
は、熱処理装置の立ち上げ直後と十分にランニングを行
った後との状態をなるべく同様なものにし、濃度変動を
小さくすることができる。なお、この場合、図12から
も分かるように、冷却部カバー452には複数の穴を下
流に行くほど多く設けることで、制御機構を設けずにあ
る程度所望の温度低下曲線を描く冷却を行うことができ
る。冷却ローラ460はパイプ状とし、両端を熱伝導性
の低い材料とすることで、熱容量を小さくし、熱処理装
置の立ち上げ直後と十分にランニングした後とのローラ
温度差を小さくすることができる。最後に、冷却ローラ
460はその表面に織物フェルトをスパイラルに巻回し
ている。この構成により、フェルトの継ぎ目がシートA
の同じ位置に接触し続けるようなことが起きず、継ぎ目
の跡を残すことがない。
【0062】図19は図12に示した熱処理装置の他の
実施形態の内部構成及び搬送経路を示す概略構成図であ
る。この熱処理部470において、図13の熱処理装置
と同じ形態の要素には同じ符号を付す。各加熱体カバー
412A,412B,412C,412Dの内部には、
湾曲面を有するプレートヒータ417A,417B,4
17C,417Dを備えた加熱ユニット420A,42
0B,420C,420Dが上流側から順に配設されて
いる。更に、これらの加熱ユニット420A,420
B,420C,420Dにはそれぞれ複数の押さえロー
ラ422A,422B,422C,422Dが各湾曲面
424A,424B,424C,424Dに沿って備え
られ、全体として、一連の円弧状配置となってる。
【0063】加熱ユニット420A,420B,420
C,420Dそれぞれにおいて、プレートヒータ417
A,417B,417C,417Dと押さえローラ42
2A,422B,422C,422Dとの間に、エンド
レスの移送ベルト476A,476B,476C,47
6Dが押さえローラ422A,422B,422C,4
22Dに張架される形態で配置される。ここで押さえロ
ーラ422A,422B,422C,422Dと同様に
加熱体側板421A,421B,421C,421Dに
支持されているテンションローラ467A,467B,
467C,467Dがエンドレスの移送ベルト476
A,476B,476C,476Dに張力を与えてい
る。このような構成により、各押さえローラ422A,
422B,422C,422Dの位置で、シートAをプ
レートヒータ417A,417B,417C,417D
と移送ベルト476A,476B,476C,476D
との間に挟み、移送ベルト476A,476B,476
C,476Dを回転させて、シートAを移送するもので
ある。
【0064】ここで、移送ベルト476A,476B,
476C,476Dを回転させる駆動系としては、図1
3の熱処理装置と同様に、各押さえローラ422A,4
22B,422C,422Dの軸方向端部に備えた従動
歯車423A,423B,423C,423Dに対し
て、フレーム402に軸支されている押さえローラ駆動
歯車408を噛み合わせる構成とすることができる。こ
の他にも、例えばテンションローラ467A,467
B,467C,467Dに対して、ローラ駆動歯車40
8と同様の歯車を噛み合わせる構成とすることもでき
る。
【0065】この時、シートAに対するプレートヒータ
417A,417B,417C,417D表面の摩擦係
数よりも高い摩擦係数を移送ベルト476A,476
B,476C,476DがシートAに対して有している
ことで、シートAをプレートヒータ417A,417
B,417C,417Dの表面に対して接触させつつ、
相対的に移動させて(滑らせて)確実に移送することが
できる。従って、移送ベルト476A,476B,47
6C,476DがシートA全面に接触することで、シー
トAの押圧力分布が不均一となることを避け、これによ
って、加熱の不均一を抑制することができる。
【0066】また、移送ベルト476A,476B,4
76C,476DのシートAに対向する面にはブラシ状
に起毛される構成としても良く、この場合、搬送性をよ
り向上させることができる。また、移送ベルト476
A,476B,476C,476Dには通気性を持たせ
ることで、シートA表面の熱処理層内の化学変化により
発生するガスを排除して、シートAとプレートヒータと
の密着性を良くすることができる。
【0067】図20は、本発明の第10の実施形態であ
り、図12に示した熱処理装置を使用した熱現像装置の
概略構成図である。この熱現像装置500は、熱現像感
光材料または感光感熱記録材料(以下、シートAと呼
ぶ。)の搬送経路順に、記録材料供給部を構成する装填
部522および524と、幅寄せ部514と、画像露光
部516と、熱処理装置400とを主たる構成要素とし
て構成される。ここでこの実施形態の基本的構成は図1
1に示した実施形態の熱現像装置と同様であり、各部の
対応として、装填部522および524には装填部22
および24が、幅寄せ部514には幅寄せ部14が、画
像露光部516には画像露光部16、熱処理装置400
には熱処理装置18が、それぞれ対応している。そし
て、画像露光部516までは図9に示した熱現像装置と
同様の作用を備える。シートAはこの画像露光部516
における露光の後、搬送ローラ564,566により熱
処理装置400のシート搬入ローラ414まで搬送され
る。熱現像装置500の下部には、上記各部を駆動する
ための電源部555と制御部550とが備えられてい
る。この実施の形態に適用される熱処理装置400の配
置としては、図12〜図18に示す構成を与えている。
そして、この熱処理装置以外の構成部分については、上
記のように図11に示した熱現像装置と同様な構成であ
り、その構成・作用説明を省略する。
【0068】なお、以上述べた各実施形態のにおいて、
それぞれの実施形態で搬送方向に並ぶプレートヒータに
ついて、互いの間に設けられた所定隙間を櫛歯形状のか
み合わせとなる形状とすることもできる。
【0069】次に、シートAに関して以下に詳細に説明
する。写真感光材料には、現像液、定着液等の処理液を
用いた湿式現像方式によって感光材料に形成している潜
像を顕像化する感光材料に加えて、処理液を用いない乾
式現像方式によって顕像化する感光材料がある。
【0070】乾式現像方式の一例として、以下に示す方
式等が挙げられる。 (1)画像様に露光された感光材料を受像材料と重ね合
わせて加熱(および必要に応じて加圧)することによ
り、露光によって感光材料に形成された潜像に応じた画
像を受像材料に転写する方式(例えば、特開平5−11
3629号、特開平9−258404号、特開平9−6
1978号、特開平8−62803号、特開平10−7
1740号、特開平9−152705号、特願平10−
90181号、特願平10−13326号、特願平10
−18172号に記載の方式)。
【0071】(2)画像様に露光された感光材料を処理
材料と重ね合わせて加熱することにより、露光によって
感光材料に形成された潜像に応じた画像を感光材料に形
成する方式(例えば、特開平9−274295号、特願
平10−17192号等に記載の方式)。
【0072】(3)光触媒として作用するハロゲン化
銀、画像形成物質として作用する銀塩、銀イオン用還元
剤等をバインダー内に分散させた感光層を有する感光材
料を画像様に露光した後、所定温度に加熱することによ
り、露光によって形成された潜像を顕像化する方式(例
えば、B.シェリー(Shely)による「熱によって処理さ
れる銀システム(Thermally Processed Silver System
s)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリ
アルズ(Imaging Processes and Materials) Neblette第
8版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Walwort
h)、A.シェップ(Shepp)編集、第2頁、1996
年)、Research Disclosure 17029(1978年)、EP
803764A1号、EP803765A1号、特開平
8−211521号に記載された方式)。
【0073】(4)感光感熱記録材料を利用する方式で
あって、感光感熱記録層が、熱応答性マイクロカプセル
に内包された電子供与性の無色染料と、マイクロカプセ
ルの外に、同一分子内に電子受容部と重合性ビニルモノ
マー部とを有する化合物及び光重合開始剤を含む記録材
料を利用する方式(例えば、特開平4−249251号
等に記載された方式)又は感光感熱記録層が、熱応答性
マイクロカプセルに内包された電子供与性の無色染料
と、マイクロカプセルの外に、電子受容性化合物、重合
性ビニルモノマー及び光重合開始剤を含む記録材料を利
用する方式(例えば、特開平4−211252号等に記
載された方式)。
【0074】本明細書では、これらの乾式現像方式に使
用される感光材料乃至記録材料を総称して「熱現像感光
材料」としている。尚、上記(1)、(2)の乾式現像
方式では、現像促進乃至画像形成促進のために少量の水
が使用されてもよい。
【0075】[実施例1]図8の熱処理装置を使用し、
プレート状加熱体が3つに分けられた場合(実施例1)
と一枚プレートの場合(比較例1)とを比較する。図8
の熱処理装置では、プレートヒータ320a,320
b,320cのシート接触側にはニッケルメッキが施さ
れている。プレートヒータ320a,320b,320
cは、シート入口部の厚味を大きくするとともに、ヒー
タを貼り付け易くするためシートと接触する面の裏面を
平面にしている。ヒータ210はラバーヒータでその電
力密度は5kw/m2であり場所的に均一である。プレ
ート温度を120℃に設定し、その温度に到達したとこ
ろで半切シートAをインターパル8秒で連続20枚通し
熱処理した。表1から分かるように、プレートを分割す
ることにより、従来に較べて熱処理時の温度差が小さく
なり、熱処理の品質が向上している。
【0076】
【表1】
【0077】[実施例2]図8の熱処理装置を熱現像装
置に使用し、プレート状加熱体が3つに分けられた場合
(実施例1)と一枚プレートの場合(比較例1)とを比
較する。プレート温度を120℃に設定し、その温度に
到達したところで半切シートAをインターパル8秒で連
続20枚通し、熱現像した。シートAの現像時間は20
秒であった。表2からも分かるように、プレートを分割
することにより、従来に較べて熱現像時の濃度差が小さ
くなり、熱現像の品質が向上している。
【0078】
【表2】
【0079】[実施例3]図8の熱処理装置を熱現像装
置に使用し、プレート状加熱体が3つに分けられた場合
(実施例1)と一枚プレートの場合(比較例1)とを比
較する。 ・プレート温度を設定し、その温度に到達したところで
半切シートAをインターパル8秒で連続20枚通し、熱
現像した。表3からわかるように、プレートを分割し、
それぞれのプレート温度を段階的に上げていくことによ
り、従来に較べて熱現像時の濃度差が小さくなり、熱現
像の品質がより向上している。
【0080】
【表3】
【0081】[実施例4]図9に示した熱処理装置のプ
レートヒータの第4の実施形態を熱現像に使用した。プ
レートの後端にはヒータ211、212、213に対応
して、温度センサ221、222、223が配設されて
いる。更に、ヒータ境界での温度ムラを防止するため、
幅方向に隣接するヒータの抵抗線は境界部において、相
互に出入りしているような配線になっている。そして、
プレート温度を120℃に設定し、その温度に到達した
ところでシートAをインターパル8秒でで連続20枚通
し、熱現像した。現像時間は20秒。また、シートAは
半切(14インチ×17インチ)または六ツ(8インチ
×10インチ)である。表4から分かるように、シート
入口側の加熱手段をヒータ211、212、213のよ
うに幅方向に3分割することにより、幅の異なるシート
に対しても、現像時の濃度差を小さくでき、現像品質が
向上している。
【0082】
【表4】
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明である上記
構成の熱処理装置及びそれを利用した熱現像装置によれ
ば、特に、加熱体熱現像感光材料シートまたは感光感熱
記録材料シートの移送方向に分割し各々に対応する加熱
体の温度を独立に設定して制御する構成により、シート
の温度差を軽減できる。そして、エンドレスベルトを利
用した場合の熱劣化による現像ムラも発生せず、より均
一な加熱を実現して現像ムラの無い高画質の画像が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の熱処理装置の概略構成
図である。
【図2】図1のプレートヒータの部分拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施形態である熱処理装置を示
す概略図である。
【図4】シートAを移送する手段の他の形態を含んで、
本発明の第3の実施形態である熱処理装置を示す概略図
である。
【図5】本発明の第4の実施形態であり、図1に示した
熱処理装置を使用した熱現像本装置の概略構成図であ
る。
【図6】本発明の第5の実施形態であり、熱処理装置を
示す概略図である。
【図7】プレートヒータ240aの部分拡大図である。
【図8】(a)は本発明の第6の実施形態である熱処理
装置において、押さえローラの駆動形態の一例を含む熱
処理装置を示す概略図である。(b)は図8(a)のプ
レートヒータの形態を示した斜視図である。(c)は図
8(a)に示した熱処理装置の分解斜視図である。
【図9】図8(c)の熱処理装置のプレートヒータの他
の実施形態を示す斜視図である。
【図10】本発明の第7の実施形態である熱処理装置の
押さえローラの駆動形態の例を示す概略図である。
【図11】本発明の第8の実施形態であり、図8に示し
た熱処理装置を使用した熱現像装置の概略構成図であ
る。
【図12】本発明に係わる第9の実施の形態の熱処理装
置の外観を示す斜視図である。
【図13】図12の熱処理装置の内部構成及び搬送経路
を示す概略構成図である。
【図14】図12の熱処理装置の一つの加熱ユニット4
20Bの構成を示した斜視図である。
【図15】図13の熱処理装置のX−X線部分の矢視図
である。
【図16】図12に示した熱処理装置の加熱ユニット部
分の横断面矢視図である。
【図17】図12に示した熱処理装置の外側カバー及び
加熱体カバーを除いた状態の部分斜視図である。
【図18】図13に示した熱処理装置の冷却部の拡大図
である。
【図19】図12に示した熱処理装置の他の実施形態の
内部構成及び搬送経路を示す概略構成図である。
【図20】本発明の第10の実施形態であり、図12に
示した熱処理装置を使用した熱現像装置の概略構成図で
ある。
【符号の説明】
10,310,500 熱現像装置 12 供給部 14,514 幅寄せ部 16,516 画像露光部 18,410 熱現像部 120,240,320,360,417 プレートヒ
ータ 122,152,242,322,362 押えローラ 124 記録材料搬送路 125,245 保温カバー 150,258,318,400 熱処理装置 154 離間ローラ 156,366,476 移送ベルト 158 駆動ローラ 210 加熱装置 220 端子 368,478 テンションローラ 402 フレーム 404 外側カバー 408 押さえローラ駆動歯車 412 加熱体カバー 414 シート搬入ローラ 420 加熱ユニット 422 押えローラ 423 従動歯車 426 付勢部材 429 軸受け 430 固定板 432 切れ込み 440 主駆動歯車 450 冷却部 452 カバー A シート(記録材料(熱現像感光材料又は感光感
熱記録材料))

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被熱処理シートを加熱体表面上で移送し
    て加熱処理を施す熱処理装置であって、 この被熱処理シートの送り方向に並んで固定配置される
    少なくとも2個からなり、被熱処理シートに所定温度の
    加熱処理を施す加熱体と、 この被熱処理シートを各加熱体表面上で滑らせて移送す
    る移送手段と、 この移送中の被熱処理シートの少なくとも一部を加熱体
    表面に押し付ける押さえ手段とを備えたことを特徴とす
    る熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記各加熱体間の距離は50mm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記各加熱体毎にその温度を独立に制御
    することを特徴とする請求項1又は2記載の熱処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記各加熱体の最下流位置に温度センサ
    を配置することを特徴とする請求項3記載の熱処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記被熱処理シートの移送方向上流側入
    口部に配置された加熱体の熱容量が下流側に配置された
    加熱体より大きいことを特徴とする請求項3又は4記載
    の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記各加熱体が被熱処理シートの移送方
    向上流側端部でこの被熱処理シートの先端を滑らせなが
    ら案内する滑り傾斜面を有していることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記押さえ手段が加熱体表面方向に付勢
    されている複数の押さえローラであることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記押さえローラが回転駆動手段に接続
    され、被熱処理シートを各加熱体表面上で滑らせて移送
    する移送手段でもあることを特徴とする請求項7記載の
    熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記各押さえローラが所定の同じ周速度
    で回転されることを特徴とする請求項8記載の熱処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記被熱処理シートの移送方向上流側
    入口部に配置された加熱体に配設されている押さえロー
    ラの配置間隔を他の加熱体より密にすることを特徴とす
    る請求項7〜9のいずれかに記載の熱処理装置。
  11. 【請求項11】 前記押さえローラの軸が加熱体表面方
    向へ進退可能でバネにより付勢されていることを特徴と
    する請求項7〜10のいずれかに記載の熱処理装置。
  12. 【請求項12】 前記各押さえローラの前記被熱処理シ
    ートへの押圧力が略同じとなるように、前記バネ加重を
    調整する該バネの保持部材を備えることを特徴とする請
    求項11に記載の熱処理装置。
  13. 【請求項13】 前記各押さえローラの進退移動可能距
    離量が0.05〜0.65mmであることを特徴とする
    請求項7〜12のいずれかに記載の熱処理装置。
  14. 【請求項14】 前記移送手段が、前記押さえ手段であ
    る押さえローラと前記加熱体との間で移動可能に配置さ
    れ、被熱処理シートを各加熱体表面上で滑らせる表面摩
    擦力を備えて被熱処理シートを移送する移送ベルトであ
    ることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の
    熱処理装置。
  15. 【請求項15】 被熱処理シートに対する加熱体表面の
    摩擦係数よりも高い摩擦係数を前記移送ベルトが被熱処
    理シートに対して有していることを特徴とする請求項1
    4記載の熱処理装置。
  16. 【請求項16】 前記移送ベルトの被熱処理シートに対
    する面が起毛されていることを特徴とする請求項14ま
    たは15に記載の熱処理装置。
  17. 【請求項17】 前記移送ベルトが通気性を備えている
    ことを特徴とする請求項14〜16のいずれかに記載の
    熱処理装置。
  18. 【請求項18】 前記各加熱体間で前記被熱処理シート
    の移送を補助する補助ローラが配置されていることを特
    徴とする請求項7〜17のいずれかに記載の熱処理装
    置。
  19. 【請求項19】 前記各加熱体が平板状プレートで平面
    に並べられるか又は移送方向湾曲形状プレートで移送方
    向の円弧状に並べられることを特徴とする請求項1〜1
    8のいずれかに記載の熱処理装置。
  20. 【請求項20】 前記各加熱体の少なくとも一部が熱伝
    導性ゴムよりなることを特徴とする請求項1〜19のい
    ずれかに記載の熱処理装置。
  21. 【請求項21】 前記各加熱体の被熱処理シートとの接
    触表面がフッ素樹脂コーティングがなされているか、フ
    ッ素樹脂で構成された処理シートが配設されていること
    を特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の熱処理
    装置。
  22. 【請求項22】 潜像を形成した熱現像感光材料シート
    または感光感熱記録材料シートを熱現像部にて加熱手段
    に接触させつつ移送することにより可視像を得る熱現像
    装置であって、 この熱現像感光材料シートまたは感光感熱記録材料シー
    トの送り方向に並んで固定配置される少なくとも2個か
    らなり、このいずれかのシートに所定温度の加熱処理を
    施す加熱体と、 このいずれかのシートを各加熱体表面上で滑らせて移送
    する移送手段と、 この移送中のいずれかのシートの少なくとも一部を加熱
    体表面に押し付ける押さえ手段とを備えたことを特徴と
    する熱現像装置。
  23. 【請求項23】 前記熱現像感光材料シートまたは感光
    感熱記録材料シートが所定現像進行開始温度まで上昇す
    るより前に、前記加熱体間で移送方向初めの隙間位置を
    いずれかのシートが通過する移送速度を有する移送手段
    であることを特徴とする請求項22記載の熱現像装置。
  24. 【請求項24】 前記加熱体間の移送方向初めの隙間位
    置で、(室温+40℃)<(シート温度)<(現像温度
    −1℃)の範囲となる移送速度であることを特徴とする
    請求項23記載の熱現像装置。
  25. 【請求項25】 前記各加熱体毎にその温度を独立に制
    御することを特徴とする請求項22〜24のいずれかに
    記載の熱処理装置。
  26. 【請求項26】 設定現像温度と比較して、より温度差
    の大きい加熱体から順に許容電力以内で、1つ以上の加
    熱体に通電することを特徴とする請求項25記載の熱現
    像装置。
  27. 【請求項27】 前記各加熱体が熱容量比を一定とした
    ヒータと加熱プレートとから構成されることを特徴とす
    る請求項22〜26のいずれかに記載の熱現像装置。
  28. 【請求項28】 前記加熱体の内、熱現像感光材料シー
    トまたは感光感熱記録材料シートの移送方向上流側入口
    部の少なくとも1つの加熱体がこのシートの幅方向に少
    なくとも3分割されており、加熱体毎に温度を独立に設
    定できることを特徴とする請求項22〜27のいずれか
    に記載の熱現像装置。
  29. 【請求項29】 隣接する前記加熱体が互いに櫛歯形状
    のかみ合わせ状態で所定隙間を空けて配置されているこ
    とを特徴とする請求項22〜28のいずれかに記載の熱
    現像装置。
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