JP2000321742A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000321742A
JP2000321742A JP11131220A JP13122099A JP2000321742A JP 2000321742 A JP2000321742 A JP 2000321742A JP 11131220 A JP11131220 A JP 11131220A JP 13122099 A JP13122099 A JP 13122099A JP 2000321742 A JP2000321742 A JP 2000321742A
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JP
Japan
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film
image forming
drum
forming apparatus
photothermographic material
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JP11131220A
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English (en)
Inventor
Takehisa Ono
剛久 大野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像感光材料の搬送の安定化、装置のスペ
ース効率、及び熱効率の向上を図ることができる画像形
成装置を得る。 【解決手段】 画像形成装置10は、パトローネ装填部
20、塗布装置22、ドラム24、及びヒータ26等を
備えている。パトローネ18から引き出されたフィルム
Nは、現像用処理部材Kと重ね合わされた状態でヒータ
26により加熱されたドラム24の外周面と接触した状
態で搬送され熱現像される。そして、現像用処理部材K
と剥離されたフィルムNは定着用処理部材Mと重ね合わ
された状態でドラム24の外周面を搬送されると共にド
ラム24により加熱され、定着処理が施される。そし
て、定着用処理部材Mと剥離されたフィルムNは、さら
にドラム24の外周面を搬送されると共にドラム24に
より加熱され乾燥される。すなわち、1つのドラム24
上で現像、定着、及び各処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
り、特に、感光材料と処理部材とを重ね合わせて加熱す
ることにより熱現像して画像を形成する画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光材料を使用してプリント
画像を形成する際、現像、定着及び水洗等の煩雑な処理
(湿式処理)を行うことなく、画像形成ができる画像形
成装置が提案されている。この画像形成装置は、画像が
露光され、かつ水が塗布された熱現像感光材料と、この
熱現像感光材料上に画像を形成するための薬剤を含む処
理材料と、を重ね合わせて所定時間加熱し、続いて熱現
像感光材料と処理材料とを分離して乾燥する(所謂乾式
処理を行う)ことにより、画像形成処理を行う。
【0003】このような画像形成装置では、処理液等の
薬剤を含む液体を貯留した槽を使用しないため、液体の
保管や、補充液の補充管理及び装置の清掃等に煩わされ
ることがないと共に、装置のメンテナンス性を向上させ
ることができる。
【0004】上記画像形成装置の一例として、熱現像感
光材料を処理材料と重ね合わせ、所定温度に加熱したド
ラムの周面と処理材料との間に挟んだ状態で搬送するこ
とにより熱現像処理し、熱現像感光材料から処理部材を
剥離した後、必要に応じて定着処理及び温風による乾燥
処理を行うものがある。
【0005】この乾燥処理における乾燥速度を決定する
要因としては、熱供給速度及び熱現像感光材料の周囲の
湿度があるが、従来における温風乾燥は、温風から熱現
像感光材料への熱伝導及び熱現像感光材料の周囲の湿度
を管理することにより成り立っている。熱伝導速度は風
速を速くするほど速くなるが、湿った空気は機外へ排出
する必要があるため、大量の暖かい空気が機外へ排出さ
れることになる。これは熱エネルギーを大量に捨ててい
るといえ、熱効率の面で好ましくない。
【0006】また、このような画像形成装置で写真フィ
ルム等の長尺状の熱現像感光材料を処理する場合、従来
においては、1本のフィルム上で現像・定着・乾燥の各
処理を同時に行うのが通常であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような画像形成装置では、現像、定着、乾燥の各処理を
別ユニットでそれぞれ行っているため、各ユニット間に
おける写真フィルムの線速度(搬送速度)差を吸収する
機構が必要になったり、各ユニット間を写真フィルムが
通過する際の搬送の安定性に問題が生じる場合がある。
また、現像・定着後の熱現像感光材料は、画像安定化の
ためドラムの接線方向に剥離する必要があるため、ドラ
ムの使用効率を高めることができないという問題があっ
た。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、熱現像感光材
料の搬送の安定化、装置のスペース効率、及び熱効率の
向上を図ることができる画像形成装置を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の画像形成装置は、熱現像感光
材料を加熱することで熱現像する熱現像部と、前記熱現
像が終了した熱現像感光材料を加熱する乾燥部と、が設
けられた単一の加熱部材を備えたことを特徴としてい
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記加熱部材の熱現像部と乾燥部
との間に、定着部又は定着部及び脱銀部を設けたことを
特徴としている。
【0011】請求項1記載の発明によれば、単一の加熱
部材で熱現像処理及び乾燥処理を行う。このため、熱現
像及び乾燥の各処理における熱現像感光材料の搬送速度
が同一になり、それぞれの処理を別ユニットで行う場合
と比較して熱現像感光材料の搬送を安定させることがで
きると共に、装置のスペース効率及び熱効率の向上を図
ることができる。なお、請求項2にも記載したように、
前記加熱部材の熱現像部と乾燥部との間に、定着部又は
定着部及び脱銀部を設けるようにしてもよい。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の画像形成装置において、前記加熱部材を、熱
伝導率の高い部材で構成したことを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明によれば、加熱部材を
例えばアルミ又は銅等の熱伝導率が高い部材で構成した
ことで、効率よく加熱することができる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3記載の画像形成装置において、前記乾燥部におい
て、前記熱現像感光材料を前記加熱部材と密着させた状
態で乾燥することを特徴としている。
【0015】前記熱現像感光材料と前記加熱部材とは、
風圧や前記熱現像感光材料の先端及び後端の一方を押さ
えながら前記加熱部材上を移動する押圧手段により密着
させることができる。また、加熱部材に粘性を持たせて
密着させてもよい。
【0016】請求項4記載の発明によれば、乾燥部にお
いて、熱現像感光材料を加熱部材と密着させた状態で乾
燥するので熱伝導速度を向上させることができる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項4乃至請求
項7記載の画像形成装置において、前記加熱部材の前記
熱現像感光材料と接触する面の表面粗さを所定値以下、
好ましくはRaが3.2以下としたことを特徴としてい
る。
【0018】請求項8記載の発明によれば、加熱部材の
表面粗さを所定値以下とすることで熱現像感光材料と加
熱部材とが接触する接触面積を大きくすることができ、
熱伝導速度を向上させることができる。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項8記載の画像形成装置において、前記乾燥部に吸湿材
料を配置したことを特徴としている。
【0020】請求項9記載の発明によれば、乾燥部に吸
湿材料を配置したので、熱現像感光材料周辺の湿気を除
去することができ、湿度を低減することができる。
【0021】請求項10記載の発明は、請求項1乃至請
求項9記載の画像形成装置において、前記乾燥部に送風
する送風手段を備えたことを特徴としている。
【0022】請求項10記載の発明によれば、乾燥部に
送風手段により送風することで、熱現像感光材料周辺の
湿気を除去することができ、湿度を低減することができ
る。
【0023】前記加熱部材はドラム状の部材で構成する
ことができる。加熱部材をドラム状の部材とすること
で、例えばドラムの回転と共に熱現像感光材料を搬送し
ながら加熱することができ、装置のスペース効率、熱効
率及び装置の低コスト化を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0025】図1に示すように、画像形成装置10は、
略直方体状の筐体11で覆われており、その上面の端部
には現像処理が完了したフィルムを排出するための排出
部13が設けられている。
【0026】図2に示すように、画像形成装置10に
は、撮影済のフィルムNを収容したパトローネ18を装
填するパトローネ装填部20が設けられており、パトロ
ーネ装填部20に装填されたパトローネ18からフィル
ムNが引き出され、図示しない搬送ローラにより矢印A
方向に搬送される。
【0027】なお、本実施形態におけるフィルムNは、
露光されたフィルムを加熱することによりネガ像が得ら
れる熱現像感光材料である。
【0028】フィルムNの搬送方向下流側には、フィル
ムNに水を塗布するための塗布装置22が設置されてお
り、さらに下流側には、ドラム24と、後述する現像用
処理部材Kを搬送するための搬送ローラ30と、が設置
されている。塗布装置22により水が塗布されたフィル
ムNは、ドラム24の下面と搬送ローラ30の上面との
間に導かれる。
【0029】一方、画像形成装置10には、支持体上に
フィルムNを現像するための媒染剤を含む層を有する現
像用処理部材Kがロール状に巻かれた供給リール28が
設置されている。現像用処理部材Kは、供給リール28
から搬送ローラ30へ向けて搬送され、搬送ローラ30
の外周面に巻きかけられた後、ドラム24の外周面(図
2において左側の外周面)に巻きかけられる。さらに、
現像用処理部材Kは、ドラム24の左端部近傍に設置さ
れた搬送ローラ32に巻きかけられた後、巻取リール3
4にロール状に巻かれて収納される。
【0030】前述したフィルムNは、ドラム24の下面
と搬送ローラ30の上面との間に導かれた後、上記ドラ
ム24の回転によって外周面に巻きかけられて搬送され
る現像用処理部材Kとドラム24の外周面とで挟まれた
状態で、ドラム24の外周面に沿って搬送される。これ
により、フィルムNと現像用処理部材Kとを重ね合わせ
て搬送することができる。
【0031】重なり合った状態のフィルムNと現像用処
理部材Kとがドラム24の図2において左端部に至る
と、現像用処理部材Kは搬送ローラ32に巻きかけら
れ、フィルムNから剥離される。
【0032】また、図2においてドラム24の周面近傍
には、重なり合った状態のフィルムNと現像用処理部材
Kとを加熱するためのヒータ26が設置されている。ヒ
ータ26はドラム24を加熱し、このドラム24により
フィルムNと現像用処理部材Kとが加熱される。これに
よりフィルムNは熱現像される。なお、ドラム24は、
一例としてアルミ又は銅等の熱伝導率が高い部材で構成
されており、その表面の粗さは所定値以下、例えばRa
が3.2以下となっている。このため、熱伝導速度をよ
り速くすることができる。
【0033】また、画像形成装置10には、熱現像され
たフィルムNに対して定着処理を施すための定着用処理
部材Mがロール状に巻かれた供給リール36が設置され
ている。定着用処理部材Mは、供給リール35から搬送
ローラ36へ向けて搬送され、搬送ローラ36の外周面
に巻きかけられた後、ドラム24の外周面に巻きかけら
れる。
【0034】そして、フィルムNと定着用処理部材Mと
が重ね合わされた状態でドラム24の外周面に沿って搬
送されると共にドラム24により加熱される。これによ
り、フィルムNに定着処理が施される。さらに、定着用
処理部材Mは、ドラム24の上端部近傍に設置された搬
送ローラ37に巻きかけられ、フィルムNから剥離され
た後、巻取リール38にロール状に巻かれて収納され
る。
【0035】また、搬送ローラ37よりもフィルムNの
搬送方向下流側には、フィルムNの先端をドラム24に
対して押さえながらドラム24の回転と共に移動する搬
送ローラ70及びフィルムNの後端をドラム24に対し
て押さえながらドラム24の回転と共に移動する搬送ロ
ーラ71が設置されている。これによりフィルムNをド
ラム24に密着させた状態で搬送することができる。な
お、搬送ローラ70、71に代えて風圧によりフィルム
Nをドラム24に密着させるようにしてもよい。また、
ドラム24の表面に粘性を有する部材(例えばウレタン
ゴム、ブチルゴム)を設けることにより密着させるよう
にしてもよい。
【0036】定着用処理部材Mが剥離されたフィルムN
は、ドラム24の回転に伴って搬送され加熱されたドラ
ム24により乾燥処理が施され、搬送ローラ39の外周
面に巻きかけられてドラム24から剥離された後、読取
部12へ向けて搬送される。このとき、フィルムNは乾
燥されているため、搬送ローラ39により急な角度でフ
ィルムNが読取部12へ向けて折り返されて搬送されて
も何ら問題はない。さらに、乾燥処理が行われる範囲付
近には周辺の湿気を吸収して除湿するための除湿部材7
2が設置されている。このため、乾燥処理が行われる範
囲付近の湿度を低下させることができる。なお、除湿部
材72に代えて、乾燥処理が行われる範囲付近に送風す
る送風装置を用いてもよい。
【0037】読取部12は、図3(A)に示すような構
成となっている。図3(A)は、矢印Bで示すフィルム
Nの搬送方向に垂直な方向から見た読取部12を示す。
熱現像されたフィルムNは、図示しない搬送ローラで読
取部12へ搬送され、搬送ローラ52、54で挟まれた
所定の読み取り位置Eに到達する。
【0038】読取部12には、上記読取位置Eへ向けて
光を射出する光源64が設置されており、光射出方向
(矢印L方向)には、光量むらを防止するためのミラー
ボックス58、拡散板56が順に配置されている。
【0039】さらに、フィルムNの搬送路を挟んだ位置
には、レンズ50が配置されており、さらに、レンズ5
0の光透過側には、フィルムNを透過した光による透過
画像を読み取るためのCCDセンサ48が配置されてい
る。レンズ50は、フィルムNに形成された画像をCC
Dセンサ48上に結像させる機能を有する。
【0040】CCDセンサ48は、図3(B)に示すよ
うに、画像のB色成分を読み取るラインセンサで構成さ
れたB色成分読取部48B、G色成分を読み取るライン
センサで構成されたG色成分読取部48G、及びR色成
分を読み取るラインセンサで構成されたR色成分読取部
48Rによって構成されており、読取位置Eを通過する
フィルムNを透過した光による画像を各色成分毎にライ
ン単位でデジタル的に読み取る。このようにして画像が
読み取られたフィルムNは、排出部13から排出され
る。
【0041】また、CCDセンサ48は、図3(A)に
示すように、マイクロコンピュータを含んで構成された
現像読取制御部40に接続されており、読み取った各色
成分毎の画像データを現像読取制御部40へ送信する。
現像読取制御部40にはフロッピーディスクドライブ4
4が設けられており、さらに磁気ディスク装置42に接
続されている。この現像読取制御部40では、受信した
画像データに対し所定の画像処理を行った後、フロッピ
ーディスク46や上記磁気ディスク装置42に画像デー
タを記憶することができる。また、一旦記憶した画像デ
ータを読み出すこともできる。
【0042】次に、本発明の実施の形態における作用に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0043】まず、図示しないオペレータが、各コマに
画像が記録されたフィルムNを収納したパトローネ18
を画像形成装置10のパトローネ装填部20に装填し、
図示しないスタートボタンを操作すると、現像読取制御
部40によって、図4に示す制御ルーチンが実行開始さ
れる。
【0044】なお、画像形成装置10には、予め現像用
処理部材Kが供給リール28にロール状に収納されてい
る。
【0045】図4のステップ200では、ヒータ26の
加熱を開始する。次のステップ202ではフィルムNの
搬送駆動を開始し、次のステップ204で塗布装置22
の駆動を開始する。これにより、フィルムNは図2にお
いて矢印A方向へ搬送され、塗布装置22の中を通過す
る。フィルムNは、塗布装置22の中を通過する際に水
が塗布される。そして、水が塗布されたフィルムNは、
図2においてさらに矢印A方向へ搬送され、ドラム24
の下端部と搬送ローラ30の上端部との間に導かれる。
【0046】ステップ206では、現像用処理部材Kの
搬送駆動とドラム24の回転とを同期させて開始する。
これにより、フィルムNは、供給リール28から搬送さ
れ搬送ローラ30に巻きかけられた現像用処理部材Kと
ドラム24の外周部との間に挟まれつつ、ドラム24の
回転に伴って図2において時計回りに搬送される。この
とき現像用処理部材KもフィルムNと同じ搬送速度で搬
送される。一方、フィルムNには水が塗布されているた
め、フィルムNと現像用処理部材Kとは隙間なく密着し
た状態でドラム24の回転に伴って搬送される。また、
フィルムN及び現像用処理部材Kは、搬送されると同時
にヒータ26により加熱されたドラム24により加熱さ
れ、熱現像される。なお、フィルムNには水が付着して
いるので、上記フィルムNはむらなく熱現像される。
【0047】ステップ210では、フィルムNの先端が
ドラム24の外周部における熱現像範囲の終端部(矢印
J部)付近に到達したか否かを判定する。フィルムNの
先端が熱現像範囲の終端部付近に到達していない場合に
は、ステップ210で否定され、そのまま搬送を続け
る、フィルムNの先端が熱現像範囲の終端部付近に到達
した場合には、ステップ210で肯定され、ステップ2
12で定着用処理部材Mの搬送駆動を開始する。
【0048】現像用処理部材Kは、搬送ローラ32に巻
きかけられフィルムNから剥離されて巻取リール34に
巻き取られる。一方、フィルムNは、供給リール35か
ら搬送され搬送ローラ36に巻きかけられた定着用処理
部材Mとドラム24の外周部との間に挟まれつつ、ドラ
ム24の回転に伴って時計回りに搬送される。このとき
定着用処理部材MもフィルムNと同じ搬送速度で搬送さ
れる。また、フィルムN及び定着用処理部材Mは、搬送
されると同時にヒータ26により加熱されたドラム24
により加熱される。これにより、フィルムNの感光性が
除去され、画像が安定化(定着)する。
【0049】そして、フィルムN及び定着用処理部材M
の先端がドラム24の外周部における定着範囲の終端部
及び乾燥範囲の始端部である図中矢印H部に到達する
と、定着用処理部材Mは搬送ローラ37に巻きかけら
れ、フィルムNから剥離されて巻取リール38に巻き取
られる。一方、フィルムNは、搬送ローラ70によりそ
の先端が抑えられながら、搬送ローラ39へ向けてドラ
ム24の回転に伴って搬送されると共に加熱される。そ
して、フィルムNの後端が図中矢印H部に到達すると、
搬送ローラ71によりフィルムNの後端部が抑えられな
がら、ドラム24の回転に伴って搬送され加熱される。
これによりフィルムNは乾燥される。このとき、除湿部
材72により周囲の湿気が除去されるので、湿度が低下
し、効率よく乾燥することができる。
【0050】フィルムNの先端が乾燥範囲の終端部(矢
印G部)に到達すると、フィルムNは搬送ローラ39に
巻きかけられ、読取部12へ向けて搬送される。ステッ
プ214では、フィルムNの先端が図3(A)の読取位
置Eに到達したか否かを監視する。
【0051】フィルムNの先端が読取位置Eに到達する
と、フィルムNの最初のコマのエッジが読取位置Eに到
達したか判断され、読取位置Eに到達すると図4のステ
ップ214で肯定判定されステップ216へ進む。ステ
ップ216では当該最初のコマの画像をCCDセンサ4
8によって読み取る。即ち、光源64から射出されフィ
ルムNの最初のコマを透過した透過光がレンズ50によ
ってCCDセンサ48の読取面上に集束し、当該コマに
記録された画像を結像させる。ここで結像した画像を、
図3(B)に示すB色成分読取部48B、G色成分読取
部48G及びR色成分読取部48Rによって各色成分毎
に読み取る。画像が読み取られたフィルムNは排出部1
3へ向けて搬送される。
【0052】次のステップ218では、上記のようにし
てCCDセンサ48で読み取った画像データを現像読取
制御部40で取り込み、予め定めた又は指定されたドラ
イブに装填された記憶媒体(例えば、磁気ディスク装置
42やフロッピーディスク46等)に前記取り込んだ画
像データを記憶する。
【0053】以後、上記ステップ216のコマ画像の読
取とステップ218の画像データの記憶とは、フィルム
Nの各コマ画像に対して実行される。そして、全てのコ
マ画像に対して実行完了し、フィルムNが排出部13か
らすべて排出されると、ステップ220で肯定判定さ
れ、制御ルーチンを終了する。
【0054】このように、本実施の形態では、フィルム
Nの現像、定着、及び乾燥の各処理を1つのドラム24
上で行うようにしたので、フィルムNの搬送を安定化さ
せることができると共に、装置のスペース効率の向上を
図ることができる。また、熱源をヒータ26だけとした
ので、熱効率の向上を図ることができると共に装置の小
型化、低コスト化を図ることができる。
【0055】なお、本実施の形態では、現像、定着、及
び乾燥の各処理を1つのドラム24上で行う場合を例に
説明したが、これに限らず、図5に示すように、現像、
定着処理が終了した後、乾燥処理を行う前に脱銀処理を
行う脱銀部を1つのドラムに設けるようにしてもよい。
【0056】図5に示す画像形成装置10’では、現
像、定着処理が終了したフィルムNに対して脱銀処理を
施すための脱銀用処理部材Pがロール状に巻かれた供給
リール74が設置されている。脱銀用処理部材Pは、供
給リール74から搬送ローラ76へ向けて搬送され、搬
送ローラ76の外周面に巻きかけられた後、ドラム24
の外周面に巻きかけられる。
【0057】そして、フィルムNと脱銀用処理部材Pと
が重ね合わされた状態でドラム24の回転に伴って搬送
されると共にドラム24により加熱される。これによ
り、フィルムNに脱銀処理が施される。脱銀用処理部材
Pは、搬送ローラ78に巻きかけられ、フィルムNから
剥離された後、巻取リール80にロール状に巻かれて収
納される。また、フィルムNは、さらにドラム24の回
転に伴って搬送されると共にドラム24により加熱され
乾燥される。
【0058】また、図6に示す画像形成装置10”のよ
うに、定着処理を行わず、現像及び乾燥処理のみ行うよ
うにしてもよい。図6に示す画像形成装置10”では、
フィルムNと現像用処理部材Kとが重ね合わされた状態
でドラム24の回転に伴って搬送されると共にドラム2
4により加熱され熱現像される。その後、現像用処理部
材Kは、搬送ローラ32に巻きかけられ、フィルムNか
ら剥離された後、巻取リール34にロール状に巻かれて
収納される。また、フィルムNは、さらにドラム24の
回転に伴って搬送されると共にドラム24により加熱さ
れ乾燥される。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は請求
項2記載の発明によれば、単一の加熱部材で熱現像処理
及び乾燥処理を行うので、それぞれの処理を別ユニット
で行う場合と比較して熱現像感光材料の搬送を安定させ
ることができると共に、装置のスペース効率及び熱効率
の向上を図ることができる、という効果を有する。
【0060】請求項3記載の発明によれば、加熱部材を
熱伝導率が高い部材で構成したことで、効率よく加熱す
ることができる、という効果を有する。
【0061】請求項4乃至請求項6記載の発明によれ
ば、乾燥部において、熱現像感光材料を加熱部材と密着
させた状態で乾燥するので熱伝導速度を向上させること
ができる、という効果を有する。
【0062】請求項7記載の発明によれば、加熱部材に
粘性を持たせたことで密着性を高めることができる、と
いう効果を有する。
【0063】請求項8記載の発明によれば、加熱部材の
表面粗さを所定値以下としたことで熱伝導速度を向上さ
せることができる、という効果を有する。
【0064】請求項9又は請求項10記載の発明によれ
ば、熱現像感光材料周辺の湿気を除去することができ、
湿度を低減することができる、という効果を有する。
【0065】請求項11記載の発明によれば、加熱部材
をドラム状の部材としたことで、装置のスペース効率、
熱効率及び装置の低コスト化を図ることができる、とい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置の外観を示す
斜視図である。
【図2】画像形成装置の概略構成図である。
【図3】(A)は読取部の概略構成図であり、(B)は
CCDセンサの概略構成図である。
【図4】現像読取制御部によって実行される制御ルーチ
ンの流れを示すフローチャートである。
【図5】他の例における画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図6】他の例における画像形成装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10 画像形成装置 12 読取部 20 パトローネ装填部 22 塗布装置 24 ドラム 26 ヒータ 40 読取制御部 70、71 搬送ローラ 72 除湿部材 K 現像用処理部材 N フィルム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱現像感光材料を加熱することで熱現像
    する熱現像部と、前記熱現像が終了した熱現像感光材料
    を加熱する乾燥部と、が設けられた単一の加熱部材を備
    えた画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱部材の熱現像部と乾燥部との間
    に、定着部又は定着部及び脱銀部を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱部材を、熱伝導率の高い材料で
    構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記乾燥部において、前記熱現像感光材
    料を前記加熱部材と密着させた状態で乾燥することを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記熱現像感光材料と前記加熱部材とを
    風圧により密着させることを特徴とする請求項4記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記熱現像感光材料の先端及び後端の一
    方を押さえながら前記加熱部材上を移動する押圧手段に
    より密着させることを特徴とする請求項4記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱部材に粘性を持たせて密着させ
    ることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱部材の前記熱現像感光材料と接
    触する面の表面粗さを所定値以下としたことを特徴とす
    る請求項4乃至請求項7の何れか1項に記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記乾燥部に吸湿材料を配置したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記乾燥部に送風する送風手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項
    に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱部材はドラム状の部材である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項
    に記載の画像形成装置。
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