JP2000318380A - ボード用イレイザー - Google Patents

ボード用イレイザー

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JP2000318380A
JP2000318380A JP11148996A JP14899699A JP2000318380A JP 2000318380 A JP2000318380 A JP 2000318380A JP 11148996 A JP11148996 A JP 11148996A JP 14899699 A JP14899699 A JP 14899699A JP 2000318380 A JP2000318380 A JP 2000318380A
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Japan
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eraser
case
interior case
rolling element
board
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JP11148996A
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English (en)
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Kiyozumi Kitagawa
清純 北川
Masahiro Ishikawa
雅啓 石川
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Yashima Denki Co Ltd
Original Assignee
Yashima Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 何度使用しても長期間にわたり清掃能力が低
下せず、マーカーペンの微粒子を飛散させずに確実に捕
捉し、メンテナンスも容易で、手も汚れないボード用イ
レイザーを提供する。 【解決手段】 外装ケース1の内側に、カバー3を取付
けた内装ケース2を揺動可能に且つ着脱可能に取付け、
内装ケース2の内側に、清掃面を有するローラ4を揺動
可能に且つ着脱可能に取付けた。ローラ4をボード面に
押付けて往復摺動させると、ローラ4の清掃面にマーカ
ーペンの顔料微粒子が付着すると共に、先に付着した微
粒子が内装ケース2とローラ4とで囲まれた空間に収容
される。これにより、ローラ4の清掃面は常に綺麗に維
持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボードに例えば専
用の水性マーカーペンで描かれた文字や図形等の筆跡を
消去するボード用イレイザーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、黒板に代わってボード面が白色の
ボード(いわゆるホワイトボード)が広く使用されてい
る。このボードは、専用の水性マーカーペンで書き、筆
跡をイレイザーと称する用具で消去している。イレイザ
ーは、一般的にスポンジ等の芯材の表面をフエルト等の
布で覆った構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のイレイザーを用
いて、ボード面の筆跡を消去していると、最初は筆跡を
綺麗に消去・清掃できるが、徐々にイレイザー表面のフ
エルト等の布にマーカーペンの残渣(顔料)が大量に付
着し、清掃能力が失われてくる。そうなると、拭き残し
が出たり、ボード面が全体に黒ずんだり、微粒子が床面
に飛び散ったり、飛び散った微粒子で衣服を汚したりす
るなどの不具合が発生する。
【0004】このような場合の処置として、イレイザー
を水洗し、十分に乾燥した後に再使用することが行われ
ているが、実際問題としては、水洗作業は手が汚れる
し、スポンジやフエルト等で構成されたイレイザーを十
分に乾燥させることも容易ではなく、水洗・乾燥に時間
も掛かる。このため、汚れたら捨てて新品と取り替える
「使い捨て」が一般的である。しかしながら、「使い捨
て」は、省資源やゴミ問題の社会風潮からみて問題であ
るにもかかわらず、改良されたイレイザーは提供されて
いないのが実状である。
【0005】従って、本発明は、そのような問題点に着
目してなされたもので、何度使用しても長期間にわたり
清掃能力が低下せず、マーカーペンの微粒子を飛散させ
ずに確実に捕捉し、メンテナンスも容易で、手も汚れな
いボード用イレイザーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のボード用イレイザーは、下
側が開口する外装ケースと、この外装ケースの開口から
部分的に出入するように外装ケースの内側に一定角度範
囲内で揺動可能に且つ着脱可能に支持され、下側が開口
すると共に開口側に微粒子除去部を有する内装ケース
と、この内装ケースの開口から部分的に突出した状態で
内装ケースの内側に一定角度範囲内で揺動可能に且つ着
脱可能に支持され、表面にボード面の微粒子を付着する
と共に前記内装ケースの微粒子除去部が接触する清掃面
を有する転動体とを備え、前記転動体をボード面に押圧
させて回転させたときに、ボード面から転動体の清掃面
に付着した微粒子が内装ケースの微粒子除去部により除
去されて、内装ケースと転動体とで形成される空間に収
容されるようにしたことを特徴とする。
【0007】このイレイザーの例えば外装ケースを持っ
てイレイザーをボード面に押し付け、ボード面上でイレ
イザーを移動させると、転動体がボード面上を転がり、
転動体の清掃面にマーカーペンの残渣(顔料)が付着す
る。この清掃面に付着した微粒子は、転動体の回転に伴
い、清掃面に接触する内装ケースの微粒子除去部により
清掃面から除去され、内装ケースと転動体で形成される
空間に収容される。
【0008】つまり、フエルト等の布に微粒子が付着・
蓄積する従来のイレイザーとは異なり、転動体の清掃面
に付着した微粒子は、内装ケースと転動体で形成される
空間に次々に収容され、清掃面は常に綺麗な状態に維持
される。このため、本発明のイレイザーは、何度使用し
ても長期間にわたり清掃能力が低下せず、マーカーペン
の微粒子を飛散させずに確実に捕捉することができる。
【0009】又、内装ケースは外装ケースに対し、転動
体は内装ケースに対し、それぞれ揺動可能且つ着脱可能
であるから、内装ケースと転動体で形成される空間に溜
まった微粒子は、例えば外装ケースに対し内装ケースを
反転させ、内装ケースに設けられたカバーを開けて空間
を開放することで、容易に排出することができる。勿
論、排出した後は再び内装ケースを回転させて外装ケー
スに対して元通りにすればよい。従って、メンテナンス
が容易であり、手や衣服も汚れない。
【0010】なお、本発明において、ボードは、ボード
面が白色のいわゆるホワイトボードだけでなく、黒色、
緑色等の、マーカーペンで書くあらゆるボードを含む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。実施形態に係るボード用イレイザーの外
装ケースの平面図を図1の(a)に、一部破断正面図を
図1の(b)に、端面図を図2の(a)に、一部破断端
面図を図2の(b)に示す。この外装ケース1は、下側
が開口するもので、両端部に内装ケース2を揺動可能に
且つ着脱可能に支持する支持片10をそれぞれ有する。
支持片10は、両側に直線状の切欠き12が形成されて
いることで、外装ケース1の長尺方向に幾分変位可能で
あり、内装ケース2の凸部25を嵌入する穴11を有す
る。又、外装ケース1は、その長尺方向の両側面中央部
にそれぞれ内側に突出する爪部15を有し、爪部15
は、両側に直線状の切欠きが形成されているため、外装
ケース1の短尺方向に幾分変位可能である。
【0012】イレイザーの内装ケースは、図3〔平面図
(a)、一部破断正面図(b)〕及び図4〔端面図
(a)、一部破断端面図(b)〕に示すような形状であ
る。但し、ここに示す内装ケース2は、カバー3が着脱
可能に取付けられる構造であり、カバー3を取り外した
状態のものである。この内装ケース2は、外装ケース1
の内側に配置できるように外装ケース1よりも小さく、
同様に下側が開口するものである。内装ケース2の両端
部には、カバー3を着脱可能に支持する支持片20がそ
れぞれ設けられている。支持片20は、両側に直線状の
切欠き22が形成されていることで、内装ケース2の長
尺方向に幾分変位可能であり、カバー3の凸部30を嵌
入する穴21を有する。又、内装ケース2の両端部に
は、それぞれ上記外装ケース1の穴11に嵌入される凸
部25が設けられ、凸部25は、ローラ4の凸部41が
嵌入される穴25aを有する〔図3の(b)〕。
【0013】更に、内装ケース2は、図4の(b)に示
すように、その開口両側にそれぞれ微粒子除去部27を
長尺方向に沿って有する。微粒子除去部27は、その下
側先端27aが後記転動体としてのローラ4の清掃面4
4に接触するようになっており、上側先端27bが係止
爪になっている。図面には示されていないが、先端27
aは、短繊維が植毛されたブラシ状布で覆われており、
このブラシ状布は、ローラ4の清掃面44に設けられた
ブラシ状布の起毛方向とは反対の斜め上向きに起毛して
いる。
【0014】この内装ケース2に着脱可能に取付けられ
るカバー3は、図5〔平面図(a)、端面図(b)、横
断面図(c)〕に示すように湾曲状を呈し、両端部に内
装ケース2における支持片20の穴21に嵌入される凸
部30を有する。内装ケース2の長尺方向の中心線及び
短尺方向の中心線が交差する内側位置には、ローラ4の
揺動を制止するストッパ31が突設されている。又、カ
バー3の長尺方向における両端縁の4隅には、内装ケー
ス2の内壁に係合する係合片33が設けられている。
【0015】イレイザーの転動体としてのローラは、図
6〔平面図(a)、下面図(b)〕及び図7〔端面図
(a)、横断面図(b)〕に示すような構造である。こ
のローラ4は、ここでは一部分が欠損した形状であり、
上側が開口すると共に内側に空間40を有する。ローラ
4は、両端部にそれぞれ内装ケース2の凸部25の穴2
5aに嵌入される凸部41を有する。
【0016】ローラ4の表面44は、ボード面の微粒子
を付着する清掃面になっており、清掃面44は、ここで
は短繊維が植毛されたブラシ状布でローラ4の表面が覆
われることで構成されている。図9の(b)に示す部分
拡大図から明らかなように、ブラシ状布45は、ローラ
4の端面の中心線を境界として一方側及び他方側でそれ
ぞれ斜め上向きに起毛している。即ち、図9の(a)で
は、一方側(右側)のみ示してあるが、布45は右側で
は斜め右上に起毛し、左側では斜め左上に起毛してい
る。
【0017】ローラ4の清掃面44には、ボード面との
摩擦を増大させて転動を促進させる摩擦面47が転動方
向に沿う方向(ローラ4の横断方向)に設けられてい
る。この摩擦面47は、例えば清掃面44のブラシ状布
を横断方向に取り除き、この除去部分に摩擦抵抗の大き
い帯状の弾性体(例えばゴム帯)を取付けることで構成
される。この場合、弾性体の表面は、ローラ4をボード
面に押付けていないときは、清掃面44のブラシ状布よ
りも引っ込み、ローラ4をボード面に押付けたときに、
ブラシ状布が倒れることで布から現出するように設定さ
れている。勿論、弾性体は予めローラ4に一体形成した
ものであってもよく、本数も2本である必要はなく、本
数や幅は適宜増減すればよい。
【0018】上記のように構成された外装ケース1、内
装ケース2、カバー3、ローラ4を組み立てたイレイザ
ーを図8〔正面図(a)、端面図(b)〕及び図9〔内
部構造図(a)、(a)の点線円形で囲んだ部分の拡大
図(b)〕に示す。組立方は、まず内装ケース2にロー
ラ4を取付けるが、その前にカバー3の凸部30を内装
ケース2の支持片20の穴21に嵌合させると共に、カ
バー3の係合片33を内装ケース2の内壁に係合させ
て、内装ケース2にカバー3を取付けておく。そして、
ローラ4の凸部41を内装ケース2の凸部25の穴25
aに嵌合させることで、ローラ4が内装ケース2に揺動
可能に支持される。ローラ4を内装ケース2に取付けた
状態では、ローラ4は、その開口両側の端部がカバー3
のストッパ31に当たるまで回転可能であり、その範囲
内で揺動可能となる。又、内装ケース2の微粒子除去部
27の先端27aがローラ4の清掃面44(ブラシ状
布)に接触する。
【0019】次いで、内装カバー2の凸部25を外装カ
バー1の支持片10の穴11に嵌合させることで、内装
カバー2が外装カバー1に揺動可能に支持される。内装
カバー2を外装カバー1に取付けた状態では、内装カバ
ー2は、その微粒子除去部27の係止爪27bが外装カ
バー1の爪部15に当たるまで回転可能であり、その範
囲内で揺動可能となる。従って、内装カバー2とローラ
4は相対的に回転可能であり、内装カバー2の揺動可能
な角度範囲は、ローラ4の揺動可能な角度範囲より狭く
設定されている。
【0020】次に、このイレイザーの作用について説明
する。図10において、外装ケース1を持ってローラ4
をボード面70に適度な力で押付け、マーカーペンで描
かれた筆跡(顔料)71に向かってイレイザーを移動さ
せる。ここでは、イレイザーを左方向に移動させると、
ローラ4の清掃面44に部分的に設けた摩擦面47とボ
ード面70との摩擦により、ローラ4は反時計回り方向
(矢印方向)に回転する。
【0021】このとき、図9の(a)を参照して、内装
ケース2の微粒子除去部27の先端27aがローラ4の
清掃面44に接触しているため、ローラ4の回転に伴っ
て内装ケース2も同方向に回転する。更に、イレイザー
を左方向に移動させると、内装ケース2の一方側(左
側)の微粒子除去部27の係止爪27bが外装ケース1
の爪部15に当たり、内装ケース2の回転が止まるが、
ローラ4は、その開口側の右側端部がカバー3のストッ
パ31に当たるまで回転する。
【0022】ストッパ31によりローラ4の回転が停止
すると、ローラ4の清掃面44のうち、左側部分がボー
ド面70に接触することになるので、ローラ4が停止し
たまま、清掃面44の左側部分でマーカーペンの顔料7
1が拭き取られる。このとき、前記したように清掃面4
4のうち、左側部分ではブラシ状布が斜め左上に起毛し
ているため、清掃面44の左側部分は顔料71を掻き落
としながら、微粒子72を蓄積する。これにより、筆跡
71の消去とボード面70の清掃が行われる。
【0023】ローラ4が筆跡71を通り越してから、イ
レイザーを右方向に移動させると、同様にローラ4の摩
擦面47とボード面70との摩擦により、ローラ4は今
度は時計回り方向に回転し、これに伴って内装ケース2
も同方向に回転する。すると、内装ケース2の右側の微
粒子除去部27の係止爪27bが外装ケース1の爪部1
5に当たり、先に内装ケース2の回転が止まるが、ロー
ラ4は、その開口側の左側端部がカバー3のストッパ3
1に当たるまで回転するので、微粒子72が付着した清
掃面44の左側部分は、対応の微粒子除去部27の先端
27aを越えて、内装ケース2の内側に入り込む。
【0024】更にイレイザーを右方向に移動させると、
ローラ4の開口側の左側端部がカバー3のストッパ31
に当たり、ローラ4は停止する。このとき、今度はロー
ラ4の清掃面44の右側部分がボード面70に接触する
ことになるので、ローラ4が停止した状態で、清掃面4
4の右側部分で顔料71が拭き取られる。清掃面44の
右側部分ではブラシ状布が斜め右上に起毛しているた
め、清掃面44の右側部分は顔料71を掻き落としなが
ら、微粒子72を蓄積する。これにより、1回目では拭
き取られなかった筆跡71の消去とボード面70の清掃
が行われる。
【0025】次いで、再びイレイザーを左方向に移動さ
せると、前記したようにローラ4は反時計回り方向に回
転し、内装ケース2も同方向に回転する。更にイレイザ
ーを左方向に移動させると、係止爪27bと爪部15と
の係合により内装ケース2が先に止まるが、ローラ4は
ストッパ31に当たるまで回転し続ける。この際、内装
ケース2の微粒子除去部27の先端27aは、そのブラ
シ状布がローラ4の清掃面44のブラシ状布の起毛方向
とは反対の斜め上向きに起毛しているため、内装ケース
2の内側に入り込んでいた清掃面44の左側部分が、内
装ケース2から出るときに、左側の微粒子除去部27の
先端27aと噛み合うことにより、付着していた微粒子
72が掻き落とされ、掻き落とされた微粒子72は、落
下することなく内装ケース2とローラ4で包囲された空
間(ローラ4の内側空間40を含む)に収容・蓄積され
る。
【0026】微粒子72が収容・蓄積されることで、ロ
ーラ4の清掃面44の左側部分は、微粒子72が付着し
ていない清浄な初期状態にクリーニングされて、内装ケ
ース2から出る。続いて、イレイザーを右方向に移動さ
せると、ローラ4と内装ケース2は共に時計回り方向に
回転する。すると、前記と同様に内装ケース2が先に止
まり、ローラ4はストッパ31に当たるまで回転し続け
る。このとき、内装ケース2の内側に入り込んでいた清
掃面44の右側部分が、内装ケース2から出るときに、
右側の微粒子除去部27の先端27aと噛み合うことに
より、付着していた微粒子72が掻き落とされ、掻き落
とされた微粒子72は同様に空間に収容・蓄積される。
これにより、ローラ4の清掃面44の右側部分は綺麗に
クリーニングされた状態で内装ケース2から出る。
【0027】このように、イレイザーをボード面70に
押付け、筆跡71上でローラ4を往復摺動させて筆跡7
1を消去・清掃する動作は、従来のイレイザーと全く変
わらないが、拭き取った水性マーカーペンの顔料71の
微粒子72がイレイザー内部に逐次収容され、ローラ4
の清掃面44が常に清浄にクリーニングされる。その結
果、何度使用しても長期間にわたり清掃能力が低下せ
ず、筆跡71の拭き残し、ボード面70の黒ずみ、床面
への微粒子72の飛び散り、飛び散った微粒子72によ
る衣服の汚れなどの不具合は発生しない。
【0028】一方、内装ケース2とローラ4で包囲され
た空間に収容・蓄積された微粒子72を捨てる場合は、
図12の(a)に示すように、外装ケース1の爪部15
を外側(矢印側)に変位させ、内装ケース2の微粒子除
去部27の係止爪27bが爪部15に当たらないように
した上で、内装ケース2を反転させる(図11参照)。
すると、カバー3が外装ケース1の開口から出るので、
例えばゴミ箱の上で内装ケース2からカバー3を外し、
軽く振動や打撃を与えれば、内装ケース2とローラ4で
包囲された空間(ローラ4の内側空間40を含む)に溜
まった微粒子72をゴミ箱に捨てることができる。微粒
子72を排出した後は、カバー3を内装カバー2に元通
りに取付け、内装ケース2を回転させてカバー3を外装
ケース1の内側に戻せばよい。この微粒子72の排出作
業は、容易である上に、手や衣服を汚さずに済み、衛生
的に行うことができる。
【0029】なお、上記実施形態のイレイザーは一例で
あり、種々の変更が可能である。例えば、上記イレイザ
ーでは、内装ケース2の微粒子除去部27の係止爪27
bは外装ケース1の爪部15に係合するが、爪部15の
代わりに、図12の(b)に示すようにスライド式スト
ッパ16を用いてもよい。この場合、外装ケース1の所
定部分(例えば爪部15が設けられていた部分)に長尺
方向の長孔を形成し、この長孔にストッパ16を嵌入
し、90°回転させることでストッパ16を外装ケース
1に取付ける。そして、内装ケース2の回転を制止させ
るときは、ストッパ16の制止部16aが微粒子除去部
27の係止爪27bに当たるように、ストッパ16を長
孔に沿って位置決めする。溜まった微粒子を排出するた
めに内装ケース2を反転させる場合は、ストッパ16を
スライドさせ、係止爪27bが制止部16aに当たらな
いようにする。
【0030】又、上記イレイザーでは、カバー3は内装
ケース2に対し嵌合により着脱するものであるが、図1
3の(a)のようにスライド式のカバー3′や、図13
の(b)のように開閉式のカバー3″でもよい。一方、
前記実施形態のイレイザーは、通常の黒板消しとほぼ同
等の大きさで、外装ケース1を持って手動で清掃を行う
ものとしたが、自動清掃を行うようにしてもよい。この
場合の一例を図14(部分正面図)及び図15(部分上
面図)に示す。ここでは、アーム81を装備した電子黒
板において、ボード80にボード面70上をボード面7
0に沿って移動可能に取付けられたアーム81にイレイ
ザー(外装ケース1)を取付ける。このアーム81は、
ボード面70に書かれた文字や図形等の筆記をコピーす
る機能を有する既知のものである。
【0031】アーム81には支軸83が回転可能に取付
けられ、この支軸83に2つの支持アーム82の一端部
が固定され、支持アーム82の他端部にイレイザー(外
装ケース1)が支軸84で支持アーム82に対して相対
的に回転可能に取付けられている。支軸83はアーム8
1に設けられた軸受(例えばボールベアリング、図示せ
ず)で容易に回転可能に支持され、支軸84はイレイザ
ーの外装ケース1に嵌挿されている。従って、イレイザ
ーの外装ケース1を持ってアーム81の一方側から他方
側に回転させると、支軸83は支持アーム82と一体に
回転し、支軸84はイレイザーと一体に且つ支持アーム
82に対し相対的に回転する。これにより、イレイザー
は、アーム81の一方側でボード面70に接触する位置
から他方側でボード面70に接触する位置までほぼ18
0度の範囲にわたって容易に回転することができる。
【0032】このイレイザーを装備した電子黒板では、
イレイザーがアーム81の左側又は右側の位置に在ると
き、イレイザーのローラ4がボード面70に確実に密着
するようにしておくのが好ましい。これは、例えば図1
6に示すような構造とする。ここでは、アーム81の適
所に固定された固定具91から板バネ90が延び、板バ
ネ90の先端に設けられたフック部90aが、支持アー
ム82の端部に形成された半円形の溝92a,92b,
92cに支持アーム82の回転に伴って嵌合すること
で、イレイザーの位置が固定される。
【0033】つまり、フック部90aが溝92aに嵌合
すれば、イレイザーはアーム81の左側位置で固定さ
れ、フック部90aが溝92cに嵌合すれば、イレイザ
ーはアーム81の右側位置で固定される。又、フック部
90aが溝92bに嵌合したときは、イレイザーはボー
ド面70にほぼ垂直な方向に立ち上がった状態で固定さ
れる。
【0034】実施形態のイレイザーを電子黒板のアーム
81に取付ける場合は、イレイザーの構造に何ら変更は
ないが、ボード面70の幅に応じてイレイザーを全体的
に長尺状にする。又、図17及び図18に示すように、
例えば外装ケース1の支持片10の上に穴17を形成
し、この穴17に前記支軸84を嵌挿することで、外装
ケース1、即ちイレイザーを支持アーム82に取付ける
ことができる。
【0035】このイレイザー付きの電子黒板では、ボー
ド面70の筆跡をコピーしながら消去する場合、アーム
81がボード面70の例えば左側に在るとき、イレイザ
ーをアーム81の左側(図14参照)に位置させる。そ
して、アーム81を右に移動させれば、ボード面70の
筆跡がコピーされながら、アーム81の後側のイレイザ
ーで筆跡が消去される。反対に、アーム81がボード面
70の右側に在るときは、イレイザーをアーム81の右
側に位置させてから、アーム81を左に移動させる。こ
のとき、板バネ90のフック部90aが支持アーム82
の各対応溝92a,92cに嵌合するので、ローラ4と
ボード面70との密着が維持される。
【0036】
【発明の効果】本発明のボード用イレイザーは、以上説
明したように構成されるため、次の効果を有する。 (1)転動体の清掃面に付着した微粒子は、内装ケース
と転動体で形成される空間に次々に収容され、清掃面は
常に綺麗な状態に維持されるため、何度使用しても長期
間にわたり清掃能力が低下せず、マーカーペンの微粒子
を飛散させずに確実に捕捉することができる。 (2)内装ケースは外装ケースに対し、転動体は内装ケ
ースに対し、それぞれ揺動可能且つ着脱可能であるか
ら、内装ケースと転動体で形成される空間に溜まった微
粒子は、例えば外装ケースに対し内装ケースを反転さ
せ、内装ケースに設けられたカバーを開けて空間を開放
することで、容易に排出することができ、排出した後は
再び内装ケースを回転させて元に戻せばよいので、メン
テナンスが容易であり、手や衣服も汚れない。
【0037】又、特に請求項5の構成とすることで、ボ
ード面のマーカーペンの筆跡(顔料)を効率良く拭き取
ることができる上に、転動体の清掃面に付着した微粒子
を内装ケースと転動体で形成される空間に確実に収容す
ることができる。更に、特に請求項7の構成とすること
で、組立・分解が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るイレイザーにおける外装ケース
の平面図(a)、及び一部破断正面図(b)である。
【図2】同外装ケースの端面図(a)、及び一部破断端
面図(b)である。
【図3】同イレイザーにおける内装ケースの平面図
(a)、及び一部破断正面図(b)である。
【図4】同内装ケースの端面図(a)、及び一部破断端
面図(b)である。
【図5】同内装ケースに取付けられるカバーの平面図
(a)、端面図(b)、及び横断面図(c)である。
【図6】同イレイザーにおける転動体(ローラ)の平面
図(a)、及び下面図(b)である。
【図7】同ローラの端面図(a)、及び横断面図(b)
である。
【図8】同イレイザーの正面図(a)、及び端面図
(b)である。
【図9】同イレイザーの内部構造図(a)、及び(a)
の点線円形で囲んだ部分の拡大図(b)である。
【図10】同イレイザーでボード面の筆跡を消去・清掃
するときの状態を示す図である。
【図11】同イレイザーの内部に溜まった微粒子を排出
するときの状態を示す図である。
【図12】同イレイザーにおける外装ケースの爪部を示
す部分拡大斜視図(a)、及び爪部の代わりとしてのス
ライド式ストッパを示す部分断面図(b)である。
【図13】同イレイザーにおける内装ケースに取付けら
れるカバーの変更例を示し、スライド式カバーを示す斜
視図(a)、及び開閉式カバーを示す斜視図(b)であ
る。
【図14】同イレイザーを電子黒板のアームに取付けた
状態の部分正面図(平面図)である。
【図15】図14に示す電子黒板を上方から見た場合の
部分上面図である。
【図16】図14に示す電子黒板において支持アームの
アーム側端部を示す部分拡大図である。
【図17】同イレイザーを電子黒板のアームに取付ける
場合のイレイザーの外装ケースの平面図(a)、及び一
部破断正面図(b)である。
【図18】図17の外装ケースの端面図(a)、及び一
部破断端面図(b)である。
【符号の説明】
1 外装ケース 2 内装ケース 3,3′,3″ カバー 4 ローラ(転動体) 15 爪部 16 スライド式ストッパ 27 微粒子除去部 27a 先端 27b 係止爪 31 ストッパ 44 清掃面 47 摩擦面 70 ボード面 71 筆跡(顔料) 72 微粒子 80 ボード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下側が開口する外装ケースと、この外装ケ
    ースの開口から部分的に出入するように外装ケースの内
    側に一定角度範囲内で揺動可能に且つ着脱可能に支持さ
    れ、下側が開口すると共に開口側に微粒子除去部を有す
    る内装ケースと、この内装ケースの開口から部分的に突
    出した状態で内装ケースの内側に一定角度範囲内で揺動
    可能に且つ着脱可能に支持され、表面にボード面の微粒
    子を付着すると共に前記内装ケースの微粒子除去部が接
    触する清掃面を有する転動体とを備え、前記転動体をボ
    ード面に押圧させて回転させたときに、ボード面から転
    動体の清掃面に付着した微粒子が内装ケースの微粒子除
    去部により除去されて、内装ケースと転動体とで形成さ
    れる空間に収容されるようにしたことを特徴とするボー
    ド用イレイザー。
  2. 【請求項2】前記内装ケースの揺動可能な角度範囲は転
    動体の揺動可能な角度範囲より狭く、内装ケースの揺動
    が制止された状態で更に転動体が揺動することで、転動
    体の清掃面に付着した微粒子が内装ケースの微粒子除去
    部により除去されることを特徴とする請求項1記載のボ
    ード用イレイザー。
  3. 【請求項3】前記転動体は、その清掃面にボード面との
    摩擦を増大させて転動を促進させる摩擦面を転動方向に
    沿う方向に有することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のボード用イレイザー。
  4. 【請求項4】前記転動体は、その清掃面にブラシ状布が
    設けられており、前記内装ケースは、その開口両側に微
    粒子除去部を有し、各微粒子除去部の先端がブラシ状布
    に接触することを特徴とする請求項1、請求項2又は請
    求項3記載のボード用イレイザー。
  5. 【請求項5】前記転動体に設けられたブラシ状布は、転
    動体の端面の中心線を境界として一方側及び他方側でそ
    れぞれ斜め上向きに起毛し、前記内装ケースの微粒子除
    去部は、その先端にそれぞれ対応のブラシ状布の起毛方
    向とは反対の斜め上向きに起毛するブラシ状布を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のボード用イレイザー。
  6. 【請求項6】前記内装ケースは、内装ケースと転動体と
    で形成される空間を開放することが可能なカバーを有す
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4又は請求項5記載のボード用イレイザー。
  7. 【請求項7】前記内装ケースは外装ケースに対して、前
    記転動体は内装ケースに対して、それぞれ嵌合により着
    脱可能に取付けられることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載
    のボード用イレイザー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256038A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Shachihata Inc ホワイトボード用イレーザー
JP2019042642A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 槌屋ティスコ株式会社 クリーニングブラシ及び清掃具

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JP4578291B2 (ja) * 2005-03-16 2010-11-10 シヤチハタ株式会社 ホワイトボード用イレーザー
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