JP2000316809A - 他覚式眼屈折力測定装置 - Google Patents

他覚式眼屈折力測定装置

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JP2000316809A
JP2000316809A JP11134208A JP13420899A JP2000316809A JP 2000316809 A JP2000316809 A JP 2000316809A JP 11134208 A JP11134208 A JP 11134208A JP 13420899 A JP13420899 A JP 13420899A JP 2000316809 A JP2000316809 A JP 2000316809A
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refractive power
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threshold value
measurement
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Izumi Umemura
泉 梅村
Nobuyuki Miyake
信行 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定結果の適正を容易かつ正確に判断するこ
とのできる他覚式眼屈折力測定装置を提供する。 【解決手段】 被検眼の屈折力を他覚的に測定する測定
部8を備える他覚式眼屈折力測定装置において、測定部
8の測定結果に対する閾値を入力するためのスイッチパ
ネル3と、入力された閾値を記憶する記憶部9と、測定
結果が得られた際、該測定結果が記憶部9にて記憶され
た閾値に基づいて規定される適正範囲内にあるか否かを
判定する判定部13と、この判定部13の判定結果を出
力するディスプレー5及びプリンタ4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の屈折力を
他覚的に測定する他覚式眼屈折力測定装置に関し、特に
測定結果の適正判断等に特徴を有する他覚式眼屈折力測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被検眼の屈折力を他覚的に測
定する他覚式眼屈折力測定装置が広く用いられている。
この装置は概略的に、被検眼の屈折力を他覚的に測定す
る測定部と、この測定部による測定結果を表示するディ
スプレーと、測定結果を印刷するプリンタとを構成され
ている。
【0003】近年、このような他覚式眼屈折力測定装置
は、3歳児等の幼児の集団検診において、視力の発達度
合いを検査するために利用されている。この幼児の集団
検診においては、被検眼の球面屈折力(又は等価球面屈
折力)や円柱面屈折力が測定され、ディスプレーに表示
されると共にプリンタにて印刷される。そしてこれらの
測定結果を医師が見て、この測定結果が自己の記憶して
いる適正範囲に収まっているか否かを判断する。具体的
には、遠視や近視の度合いが適正範囲にあるか否か、乱
視の度合いが適正範囲にあるか否か、あるいは左右の被
検眼の球面屈折力の差が適正範囲にあるか否かを判断す
る。そしてこの判断結果に基づいて、幼児の視力が健全
に障害なく発達することができるか否かを診断してい
た。そして障害の可能性がある場合には、確認のために
再測定を行ったり、より詳細な検査を行うように示唆し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の他
覚式眼屈折力測定装置においては、上述のように測定結
果が単に表示や印刷されるにすぎず、測定結果が適正で
あるか否かを判断するための機能は一切設けられていな
かったので、医師が適正範囲を自ら記憶して逐一診断を
行う必要があった。したがって診断に手間を要するばか
りか、判断に誤りが生じる可能性もあり、本来は発見さ
れるべき障害が見落される危険性があった。特に多数の
被検者に対して次々に測定を行わなければならない集団
検診においては、この問題は一層大きかった。
【0005】本発明は、従来のこのような他覚式眼屈折
力測定装置における問題点に鑑みてなされたもので、測
定結果が適正であるか否かを容易かつ正確に判断するこ
とのできる他覚式眼屈折力測定装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような従来の他覚式
眼屈折力測定装置における問題点を解決するために請求
項1記載の本発明は、被検眼の屈折力を他覚的に測定す
る測定手段を備える他覚式眼屈折力測定装置において、
前記測定手段の測定結果に対する閾値を入力するための
閾値入力手段と、前記閾値入力手段にて入力された閾値
を記憶する閾値記憶手段と、前記測定結果が得られた
際、該測定結果が前記閾値記憶手段にて記憶された閾値
に基づいて規定される適正範囲内にあるか否かを判定す
る判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力
手段とを備えることを特徴として構成されている。
【0007】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、前記測定結果は、球面屈折力、円
柱面屈折力、等価球面屈折力、左右の被検眼の球面屈折
力の差、及び又は、左右の被検眼の等価球面屈折力の差
であることを特徴として構成されている。
【0008】また請求項3記載の本発明は、請求項1又
は2記載の本発明において、前記出力手段は、前記判定
手段の判定結果を前記測定結果と共に表示及び又は印刷
することを特徴として構成されている。
【0009】また請求項4記載の本発明は、請求項1乃
至3記載の本発明において、1つの測定結果に対する複
数の閾値を前記閾値入力手段にて入力可能とすると共
に、該複数の閾値を前記閾値記憶手段にて記憶可能と
し、前記判定手段は、判定を行う際、該判定の以前に行
われた判定の結果に応じて、前記閾値記憶手段に記憶さ
れた複数の閾値から判定に用いる閾値を選択し、この閾
値に基づいて判定を行うことを特徴として構成されてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態に
おける他覚式眼屈折力測定装置(以下、必要に応じて
「測定装置」と称する)の全体外観を示す側面図、図2
は図1の測定装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。本実施形態における測定装置は概略的に、被検眼の
測定結果が得られた際、この測定結果が適正な値である
か否かを自動的に判定し、その結果を測定結果と共に出
力するものである。
【0011】図1に示すように測定装置は、手持ち式と
して構成されており、その筐体1には、前面に測定窓
2、上面にスイッチパネル3及びプリンタ4、背面にデ
ィスプレー5がそれぞれ設けられている。また筐体1の
下方にはグリップ6が突設されており、このグリップ6
の前面には測定スイッチ7が設けられている。また筐体
1の内部には、図2に示すように、測定部8、記憶部
9、CCDカメラ10、キャラクタ重畳回路11及び制
御部12が納められている。
【0012】このうち測定部8は、被検眼Eの屈折力を
他覚的に測定する測定手段であり、従来の他覚式眼屈折
力測定装置と同様な原理及び構成によるものである。概
略的には、測定部8は図示しない投影部及び受光部を備
え、この投影部からは測定窓2を介して被検眼Eに対し
て測定光が投影され、該被検眼Eにて反射された測定光
が測定窓2を介して受光部にて受光される。この受光部
には図示しない2対の光電変換素子が設けられており、
この光電変換素子にて測定光が受光されると該光電変換
素子から制御部12に信号が出力される。そして制御部
12において、一対の光電変換素子にて受光された測定
光の信号の位相差と、他の一対の光電変換素子にて受光
された測定光の信号の位相差とに基づいて、被検眼Eの
測定値が算出される。この測定部8による測定の開始
は、測定スイッチ7を介して指示される。
【0013】ここで測定値とは、上述の位相差から直接
的に演算される左右の被検眼Eそれぞれの球面屈折力S
及び円柱面屈折力Cの他、これらS、Cに基づいて演算
される乱視軸度A、等価球面屈折力ES(=S+1/2
C)、左右の被検眼Eの球面屈折力Sの差(絶対値)△
S(いわゆる不同視anisometropia)、左右の被検眼E
の等価球面屈折力の差(絶対値)△ESのうちの全部又
は任意の一部であってよい。ただし、この他にも測定装
置で直接的又は間接的に測定され得る任意の測定値が含
まれてよい。またこのように測定される測定値の全部又
は任意の一部が、後述する判定部13における判定対象
とされてよい。本実施形態においては、S、C、A、及
び△Sが測定され、このうちのS、C、及び△Sが判定
部13における判定対象とされるものとする。
【0014】スイッチパネル3は、各種の値を入力する
ためのものであって、測定部8の測定結果に対する閾値
を入力するための閾値入力手段として機能する。また記
憶部9は、各種の値を記憶するためのものであって、ス
イッチパネル3にて入力された閾値を記憶する閾値記憶
手段として機能する。この記憶部9としては不揮発的な
記憶を行う記憶媒体が採用され、例えばフラッシュメモ
リー、SRAM、あるいは他の電気的記憶媒体や磁気的
又は光学的記憶媒体にて構成されてよい。なお、これら
スイッチパネル3及び記憶部9による閾値の入力及び記
憶のタイミング等については後述する。
【0015】またCCDカメラ10は被検眼像を撮像す
るためのものである。このようにCCDカメラ10にて
撮像された被検眼像はディスプレー5にて表示される。
このディスプレー5は被検眼像の他、該被検眼像に対し
てキャラクタ重畳回路11を介して重畳された測定部8
の測定結果及び後述する判定部13の判定結果を表示す
る。またプリンタ4は、測定部8の測定結果及び判定部
13の判定結果を印刷紙に印刷する。すなわちこれらデ
ィスプレー5及びプリンタ4は、判定部13の判定結果
を出力する出力手段として機能する。
【0016】また制御部12は、上述の測定部8、測定
スイッチ7、スイッチパネル3、記憶部9、CCDカメ
ラ10、ディスプレー5、キャラクタ重畳回路11、及
びプリンタ4を制御する。この制御部12は例えばマイ
クロプロセッサーとプログラムによって構成される。こ
こで制御部12には、判定部13が設けられている。こ
の判定部13は、測定部8にて測定結果が得られた際、
該測定結果が記憶部9にて記憶された閾値に基づいて規
定される適正範囲内にあるか否かを判定する判定手段で
ある。この判定内容については後述する。
【0017】次に、本実施形態における測定手順につい
て説明する。図3は測定手順のフローチャート、図4は
スイッチパネルの正面図、図5は閾値に関する情報を表
示するディスプレーの画面例、図6、7は測定結果等を
表示するディスプレーの画面例、図8は測定結果等を印
刷した印刷シート例である。図3において、測定開始の
ために(ステップS1)、検者によって図示しない電源
スイッチを介して測定装置の電源が投入されると、CC
Dカメラ10にて撮像された被検眼像がディスプレー5
に表示される(ステップS2)。この表示以降、後述す
る設定キー30がONにされたか否か及び測定スイッチ
7がONにされたか否かが監視される(ステップS3、
S7)。
【0018】ここで検者は、測定結果の判定のための閾
値を確認したい場合や更新したい場合には、図4に示す
スイッチパネル3内に設けた設定キー30を押すことに
より閾値の表示を指示する。この設定キー30が押され
ると、ディスプレー5の表示が閾値を設定するための閾
値設定画面に切り替わり、図5に示す閾値に関する情報
が表示される(ステップS4)。ここではSの上限値
(遠視)、Sの下限値(近視)、Cの上限値、△Sの第
1の上限値、及び、△Sの第2の上限値を設定するもの
とし、それぞれに対応する文字列が表示される。なお、
設定する閾値の種類、具体的な値、上限値と下限値の一
方のみを設定するかあるいは両方を設定するか等、につ
いては経験値や理論値等に基づいて任意に定められてよ
い。なお△Sの上限値を2つ設定する理由については後
述する。
【0019】この表示において、測定装置の初期使用時
においては、記憶部9に予めデフォルト値として記憶さ
れた標準的な閾値が呼び出されて、各文字列の側方に表
示される。検者はこの表示を見ながら、スイッチパネル
3の各種スイッチを操作して任意の閾値を設定すること
ができる。具体的には、図4のスイッチパネルにおい
て、上カーソルキー31及び下カーソルキー32を操作
することによって設定したい閾値の文字列にカーソルを
合わせて選択し、+キー33及び−キー34を操作する
ことによって閾値を増減させることができる。具体的に
は、これら各キーにより入力された情報は制御部12に
読み込まれ、この制御部12ではその入力情報を分析
し、キャラクタ重畳回路11を介して図5に示す如くデ
ィスプレー5に表示する。
【0020】なお、本実施形態においては図5に示すよ
うに、Sの上限値(遠視)=+2.00(単位=ディオ
プター、以下、他の閾値及び測定値に関して単位表示な
き場合は同じ)、Sの下限値(近視)=−3.00、C
の上限値=1.50、△Sの第1の上限値=2.00、
△Sの第2の上限値=1.50が閾値として設定された
ものとする。なお+キー33及び−キー34の操作によ
って閾値を増減させるとき、0.00より小さくする方
向に設定すると、ディスプレー5の表示は「設定なし」
になり、この設定による判定は省略される。
【0021】このような操作によって閾値を任意の値に
設定した後、スイッチパネル3の設定キー30を押すこ
とによって設定完了を指示すると、設定された閾値が記
憶部9に上書きされ更新される(ステップS5、S
6)。そして次回の閾値設定においては、更新後の閾値
が記憶部9から呼び出されてディスプレー5に表示され
る。なお閾値の更新が必要ない場合には、設定キー30
を押すことなく後述するステップS7、S8に移行すれ
ばよい。その後、ディスプレー5には被検眼像が再び表
示され、設定キー30及び測定スイッチ7の監視状態に
戻る(ステップS3、S7)。
【0022】そして検者は、まず左右の被検眼Eのうち
の一方に対して測定を行うべく、スイッチパネル3のR
キー35又はLキー36を介して左右眼の区別を入力す
る(ここでは右の被検眼Eを先に測定するものとす
る)。そして右の被検眼Eの前方に測定装置を保持し、
従来と同様にアライメントを行った後、測定スイッチ7
を押すことによって測定の実行を指示すると、測定部8
による測定が行われる(ステップS8)。そして右の被
検眼EについてのS、C、Aが測定され、この測定値は
記憶部9に記憶される。本実施形態においては、右の被
検眼EについてS=+3.50、C=−0.50、A=
160(単位=度、以下Aについて同じ)と測定された
ものとする。
【0023】この測定結果は制御部12の判定部13に
出力され、この判定部13において測定値の判定が行わ
れる(ステップS9)。具体的には、判定部13は記憶
部9から閾値を呼び出し、この閾値に基づいて適正範囲
を設定し、この適正範囲内に測定結果が収まっている
か、上限値を超えているか、あるいは下限値を下回って
いるかを判定する。
【0024】この適正範囲の判定は、1種類の測定結果
に対して上限値及び下限値の両方が設定されている場合
には「下限値〜上限値」を適正範囲とし、上限値のみが
設定されている場合には「上限値以下」、下限値のみが
設定されている場合には「下限値以上」として自動的に
行われる。
【0025】本実施形態においては上述のように、球面
屈折力Sに関してはSの上限値(遠視)=+2.00と
Sの下限値(近視)=−3.00とが設定されているた
め、Sの適正範囲が「−3.00〜+2.00」に設定
される。そして測定で得られたS=+3.50は、適正
範囲の上限値を超えている(遠視)と判断される。また
円柱面屈折力Cに関してはCの上限値(絶対値)=1.
50が設定されているため、Cの適正範囲が「1.50
以下」に設定されると共に、測定で得られたC=−0.
50の絶対値がこの適正範囲に収まっているか否かが判
定される。この例では、適正範囲内に収まっていると判
断される。
【0026】このような判定部13の判定結果は制御部
12に送られる。制御部12では、この判定結果を測定
値と共に表示すべく、測定値及び判定結果表示のための
ビデオ信号をキャラクタ重畳回路11に出力する。する
とキャラクタ重畳回路11においては、CCDカメラ1
0にて撮像された被検眼像と制御部12から送られた測
定値とが重畳され、ディスプレー5に重ねて表示される
(ステップS10)。本実施形態においては、図6に示
すように、被検眼像に重ねて、測定結果がS+3.5
0、C−0.50、A160と表示されている。
【0027】ここで制御部12から出力される判定結果
表示のためのビデオ信号とは、判定部13において範囲
内に収まっていない(上限値を超える場合及び下限値を
下回る場合)と判定された測定値を反転及び点滅させる
ためのビデオ信号である。本実施形態においては、図6
に示すように、範囲内に収まっていないと判定された球
面屈折力S+3.50が反転(図示において白抜き)及
び点滅して表示されている。したがって検者は、球面屈
折力が適正範囲外であることを容易かつ正確に知ること
ができる。なお表示形式は、検者が測定結果を識別可能
なものであればよく、例えば測定結果を点滅させずに反
転のみさせてもよく、あるいは検者の注意を喚起し得る
ような特定の図形を測定結果の近傍に付加してもよい。
【0028】その後、被検眼の左右切り替えが行われた
か否か、及び印刷の実行が指示されたか否かが監視され
る(ステップS11、S12)。そして検者は、他方の
被検眼E(本実施形態において左の被検眼E)を測定す
べく、Rキー35又はLキー36を介して左右眼の区別
を入力する(なお左右の被検眼Eが切り替わったこと
は、左右眼判別手段の如き機構を設けて自動的に行って
もよい)。すると測定装置はステップS7に移行し、測
定開始の指示待ち状態となる。その後、左の被検眼Eに
ついてアライメントが行われ、また測定スイッチ7が押
されることにより、左の被検眼Eについても上記と同様
に測定が行われ、この測定値は記憶部9に記憶される。
(ステップS8)。
【0029】本実施形態においては、左の被検眼Eにつ
いてS=−2.50、C=−2.25、A=90と測定
されたものとする。そして判定部13による判定及びデ
ィスプレー5による表示が行われる(ステップS9、S
10)。本実施形態においては、図7に示すように、被
検眼像に重ねて、測定結果がS−2.50、C−2.2
5、A90と表示されており、特に、範囲内に収まって
いないと判定されたC−2.25が反転及び点滅して表
示されている。したがって検者は、円柱面屈折力が適正
範囲外であることを容易かつ正確に知ることができる。
【0030】このように左右の被検眼Eについての測定
が終了した後、再び、被検眼の左右切り替えが行われた
か否か、及び印刷の実行が指示されたか否かが監視され
る(ステップS11、S12)。そして検者によってス
イッチパネル3のプリントキー37が押されることによ
って印刷の実行が指示されると、プリンタ4による測定
結果及び判定結果の印刷が開始される。ここでこの印刷
に先だって、△Sの測定及び判定が行われる(ステップ
S13、S14)。具体的には、制御部12によって、
記憶部9に記憶された右の被検眼EのSと左の被検眼E
のSとが呼び出されると共に、この差分(絶対値)が算
出される。本実施形態においては、△S=|+3.50
−(−2.50)|=6.00と算出される。
【0031】このように△Sが測定されると、判定部1
3によって記憶部9から△Sの閾値が呼び出され、この
閾値に基づいて適正範囲が設定され、この適正範囲内に
測定結果が収まっているか否かが判定される。ここで記
憶部9には上述のように、△Sの閾値として△Sの第1
の上限値=2.00と△Sの第2の上限値=1.50と
が設定されている。そして、このうちのいずれを用いて
適正範囲を設定するかは、球面屈折力に対して行われた
判定の結果に基づいて決定される。
【0032】すなわち、球面屈折力が適正である場合及
び近視側の場合には不同視の程度が比較的大きい場合で
あっても将来的に弱視になり難い傾向があり、逆に、球
面屈折力が遠視側の場合には不同視の程度が比較的小さ
い場合であっても将来的に弱視に成り易い傾向がある。
このため、球面屈折力の判定において左右眼とも適正範
囲に収まっていると判定された場合及び下限値を下回っ
ていると判定された場合には△Sの第1の上限値=2.
00が閾値として選択され、左右眼の一方でも上限値を
超えていると判定された場合には△Sの第1の上限値よ
りも小さい△Sの第2の上限値=1.50が閾値として
選択される。本実施形態においては球面屈折力の判定に
おいて右の被検眼Eの球面屈折力が適正範囲の上限値を
超えていると判断されたので、△Sの第2の上限値=
1.50が選択される。
【0033】そしてこのように選択された△Sの第2の
上限値=1.50に基づいて、△Sの適正範囲が「1.
50以下」に設定されると共に、測定で得られた△S=
6.00がこの適正範囲に収まっているか否かが判定さ
れる。この例では、適正範囲内に収まっていないと判定
される。このような判定部13の判定結果は制御部12
に送られる。制御部12では、この判定結果を測定値と
共に印刷すべく、記憶部9からこれまで得られたS、
C、A、△Sを呼び出し、これら全ての測定値データと
判定結果印刷のための制御信号とをプリンタ4に出力す
る。また同時に、この測定が行われた日付け、時刻及び
被検者毎に付与されたIDに関するデータが制御部12
からプリンタ4に出力される。
【0034】するとプリンタ4においては、図8に示す
ように、日付け、時刻及びIDに続けて測定結果が印刷
される。この印刷においても、ディスプレー5による表
示と同様に、右の被検眼Eの球面屈折力S+3.50、
左の被検眼Eの円柱面屈折力C−2.25が反転して印
刷されている。また最後の判定において適正範囲内に収
まっていないと判定された△S=6.00も反転して印
刷されている。したがって検者は、球面屈折力、円柱面
屈折力、及び球面屈折力の差が適正範囲外であることを
容易かつ正確に知ることができる。そして測定のやり直
しや、精密測定を行うべきである旨の示唆をすることが
できる。
【0035】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。まず上記実施形態においては本発明
を手持ち式の他覚式眼屈折力測定装置に適用した例を示
したが、手持ち式でなく据置き式の他覚式眼屈折力測定
装置にも同様に適用してよい。この他、測定結果の自動
判断及び出力を行うことについて、他覚式眼屈折力測定
装置以外の検眼装置、例えば角膜形状測定装置に適用し
てもよい。例えば角膜形状測定装置において、測定され
た角膜乱視の量が2Dや3Dを超える場合を適正範囲外
として出力してもよい。
【0036】また検者によって入力された閾値の妥当性
を記録・確認等するため、図5に示す閾値に関する情報
を印刷可能としてもよい。あるいは適正範囲外であると
判定された判定結果が所定の割合以上になった場合に
は、警告を表示して閾値の妥当性を確認することを促し
てもよい。この場合には誤って閾値で判定を継続してし
まうことを防止することができる。また判定結果の出力
は、ディスプレイとプリンタのいずれか一方においての
み行ってもよく、またこの他にも例えばブザー等の音響
手段にて警告音を発することにより行ってもよい。
【0037】この他、球面屈折力に対して複数レベルの
適正範囲を設定し、最も下のレベルの適正範囲のみを外
れた場合には反転表示、さらに次のレベルの適正範囲を
外れた場合には反転及び点滅表示を行う等、多段的な判
定及び判定結果の出力を行ってもよい。この場合には一
層詳細な判定を行うことができる。また閾値の設定にデ
フォルトを設けておくことも可能であり、例えば閾値の
下限値が常に0.00であればこの下限値の入力を省略
すると共に、この下限値を0.00に自動的に設定して
もよい。
【0038】
【発明の効果】これまで説明したように請求項1、2記
載の本発明は、測定手段の測定結果に対する閾値を入力
するための閾値入力手段と、閾値入力手段にて入力され
た閾値を記憶する閾値記憶手段と、測定結果が得られた
際、該測定結果が閾値記憶手段にて記憶された閾値に基
づいて規定される適正範囲内にあるか否かを判定する判
定手段と、判定手段の判定結果を出力する出力手段とを
備えること等により、測定値が適正範囲内に収まってい
るか否かを容易かつ正確に知ることができる。したがっ
て測定の労力が軽減され、また異常値を見落すこと等が
防止される。そして測定のやり直しや、精密測定を行う
べきである旨の示唆を正確に行うことができる。
【0039】さらに請求項3記載の本発明は、出力手段
は、判定手段の判定結果を測定結果と共に表示及び又は
印刷することにより、表示結果や印刷結果によって測定
値の判定結果を容易に確認することができる。
【0040】また請求項4記載の本発明は、1つの測定
結果に対する複数の閾値を閾値入力手段にて入力可能と
すると共に、該複数の閾値を閾値記憶手段にて記憶可能
とし、判定手段は、判定を行う際、該判定の以前に行わ
れた判定の結果に応じて、閾値記憶手段に記憶された複
数の閾値から判定に用いる閾値を選択し、この閾値に基
づいて判定を行うことにより、測定結果に応じて閾値を
詳細に設定・選択することができ、測定値の判定を一層
適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における他覚式眼屈折力測
定装置の全体外観を示す側面図である。
【図2】図1の他覚式眼屈折力測定装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図3】測定手順のフローチャートである。
【図4】スイッチパネルの正面図である。
【図5】閾値に関する情報を表示するディスプレーの画
面例である。
【図6】測定結果等を表示するディスプレーの画面例で
ある。
【図7】測定結果等を表示するディスプレーの画面例で
ある。
【図8】測定結果等を印刷した印刷シート例である。
【符号の説明】
E 被検眼 1 筐体 2 測定窓 3 スイッチパネル 4 プリンタ 5 ディスプレー 6 グリップ 7 測定スイッチ 8 測定部 9 記憶部 10 CCDカメラ 11 キャラクタ重畳回路 12 制御部 13 判定部 30 設定キー 31 上カーソルキー 32 下カーソルキー 33 +キー 34 −キー 35 Rキー 36 Lキー 37 プリントキー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の屈折力を他覚的に測定する測定
    手段を備える他覚式眼屈折力測定装置において、 前記測定手段の測定結果に対する閾値を入力するための
    閾値入力手段と、 前記閾値入力手段にて入力された閾値を記憶する閾値記
    憶手段と、 前記測定結果が得られた際、該測定結果が前記閾値記憶
    手段にて記憶された閾値に基づいて規定される適正範囲
    内にあるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果を出力する出力手段と、を備え
    ることを特徴とする他覚式眼屈折力測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定結果は、球面屈折力、円柱面屈
    折力、等価球面屈折力、左右の被検眼の球面屈折力の
    差、及び又は、左右の被検眼の等価球面屈折力の差であ
    ること、を特徴とする請求項1記載の他覚式眼屈折力測
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記判定手段の判定結
    果を前記測定結果と共に表示及び又は印刷すること、を
    特徴とする請求項1又は2記載の他覚式眼屈折力測定装
    置。
  4. 【請求項4】 1つの測定結果に対する複数の閾値を前
    記閾値入力手段にて入力可能とすると共に、該複数の閾
    値を前記閾値記憶手段にて記憶可能とし、 前記判定手段は、判定を行う際、該判定の以前に行われ
    た判定の結果に応じて、前記閾値記憶手段に記憶された
    複数の閾値から判定に用いる閾値を選択し、この閾値に
    基づいて判定を行うこと、を特徴とする請求項1乃至3
    記載の他覚式眼屈折力測定装置。
JP11134208A 1999-05-14 1999-05-14 他覚式眼屈折力測定装置 Pending JP2000316809A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011194106A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Topcon Corp 眼科装置

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