JP2000315734A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

Info

Publication number
JP2000315734A
JP2000315734A JP2000057782A JP2000057782A JP2000315734A JP 2000315734 A JP2000315734 A JP 2000315734A JP 2000057782 A JP2000057782 A JP 2000057782A JP 2000057782 A JP2000057782 A JP 2000057782A JP 2000315734 A JP2000315734 A JP 2000315734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
layer
semiconductor device
film
organic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000057782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000315734A5 (ja
JP4860026B2 (ja
Inventor
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Tomohito Murakami
智史 村上
Yasuyuki Arai
康行 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2000057782A priority Critical patent/JP4860026B2/ja
Publication of JP2000315734A publication Critical patent/JP2000315734A/ja
Publication of JP2000315734A5 publication Critical patent/JP2000315734A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4860026B2 publication Critical patent/JP4860026B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速動作が可能な絶縁ゲート型FETによる
駆動回路で表示装置を形成し、さらに、単位画素当たり
の画素電極の面積を小さくしても十分な保持容量が得ら
れるアクティブマトリクス型表示装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 単結晶半導体を活性層とした絶縁ゲート
型電界効果トランジスタによるアクティブマトリクス回
路を備えた半導体装置において、前記絶縁ゲート型電界
効果トランジスタ上に有機樹脂絶縁層を形成し、該有機
樹脂絶縁層上に形成された遮光層と、該遮光層に密接し
て形成された誘電体層と、前記絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタに接続された光反射性電極とから保持容量を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単結晶半導体を活性
層とした絶縁ゲート型電界効果トランジスタによる集積
回路を有する半導体装置およびその作製方法に関する。
特に本発明は、画素部(アクティブマトリクス回路)
と、その画素部に接続される駆動回路を同一基板上に設
けた液晶表示装置やエレクトロルミネッセンス(EL:
Electro Luminescence)表示装置に代表される電気光学
装置、および電気光学装置を搭載した電子機器に好適に
利用することができる。尚、本願明細書において半導体
装置とは、半導体特性を利用することで機能する装置全
般を指し、上記電気光学装置およびその電気光学装置を
搭載した電子機器をその範疇に含んでいる。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置やEL表示装置などに代表
される平板型表示装置(フラットパネルディスプレイ)
において、単結晶半導体基板に形成した絶縁ゲート型電
界効果トランジスタ(以降、電界効果トランジスタをF
ETと記す)を用いてアクティブマトリクス型表示装置
を作製する技術が知られている。これはガラス基板や石
英基板上に薄膜トランジスタ(以降、TFTと記す)を
形成してアクティブマトリクス型表示装置を作製する場
合と異なり、大規模集積回路(LSI)で培われた技術
をそのまま応用することが可能であり、高速で低電圧駆
動が可能な高性能のFETを基板上に高密度に集積形成
できることに利点があった。しかし、その一方で基板が
可視光に対して不透明であるため反射型、或いは自発光
型の表示装置に限定される点や、単結晶半導体基板が市
場で供給されるサイズに限定されるといったことが欠点
と考えられていた。
【0003】しかしながら、表示装置の分野における高
画質化やフルデジタル化といった技術指向のにおいて、
アクティブマトリクス型表示装置に要求される性能向上
は必然的に高まってきている。アクティブマトリクス型
表示装置において画像表示を行う画素部には、数十から
数百万個のトランジスタ(TFTやFETなど)が配置
されていて、そのトランジスタのそれぞれに画素電極が
接続される構成となっていた。そして、各画素に印加す
る電圧をトランジスタのスイッチング機能により制御し
て、液晶を駆動したりEL素子を発光させたりして画像
を表示する仕組みになっていた。例えば、液晶表示装置
の場合、液晶を挟んだ対向基板側には対向電極が設けら
れており、液晶を誘電体とした一種のコンデンサ(本明
細書では、液晶容量と記す)を形成していた。その液晶
容量へ蓄積する電荷を制御することで液晶を駆動して、
液晶を透過する光量を制御して画像を表示した。しか
し、この液晶容量はリーク電流により次第にその容量が
減少するため、透過光量が変化して画像表示のコントラ
ストを低下させる原因となっていた。そこで、各画素に
は液晶容量とは別のコンデンサ(以後、保持容量と記
す)を設ける必要があった。この保持容量は、液晶容量
が損失する容量を補う働きをするものであり、書き込み
から次の書き込みまでの1フレームの期間の電荷の保持
を図るために設けられていた。また、EL表示装置にお
いては、それぞれの画素に設けられたスイッチ用トラン
ジスタがオンになると、画像データに応じた信号により
電流制御用トランジスタに電流が流れ、EL素子が自発
光する仕組みになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなアクティブ
マトリクス型表示装置において、今後さらなる高精細化
や画像情報の高密度化を実現するためにデジタル方式が
主流となることが予想されている。そのためにD/Aコ
ンバータやラッチ回路などデジタル信号を処理するため
に必要な回路を新たに設ける必要があり、従来のアナロ
グ方式に比べ駆動回路の構成が複雑になる一方で、高速
動作が可能なトランジスタによる駆動回路で表示装置を
形成することが課題であった。しかしながら、ガラス基
板や石英基板上に形成されるTFTは、その活性層に多
結晶シリコンを用いても達成できる電子移動度は400
cm2/V・sec程度であり、単結晶シリコンで作製
されるFETの1/3程度であった。
【0005】さらに、画素密度を向上させると一画素当
たりの画素電極の面積を小さくなり、必然的に配線やト
ランジスタの占める割合が大きくなることにより、開口
率を低下させてしまう問題点があった。また、画素電極
の面積の縮小に伴い保持容量を形成できる面積も小さく
なってしまうので、限られた面積で画素部の駆動に必要
な容量を形成することが困難となることが問題点となっ
た。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
高速動作が可能な絶縁ゲート型FETによる駆動回路で
表示装置を形成し、さらに、単位画素当たりの画素電極
の面積を小さくしても十分な保持容量が得られるアクテ
ィブマトリクス型表示装置を提供することを目的とす
る。そして、低消費電力で信頼性の高いアクティブマト
リクス型液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の構成は、単結晶半導体を活性層とした絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタによる画素部を備えた半導
体装置において、前記絶縁ゲート型電界効果トランジス
タ上に有機樹脂絶縁層が形成され、該有機樹脂絶縁層上
に形成された遮光層と、該遮光層に密接して形成された
誘電体層と、前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタに
接続された光反射性電極とから保持容量が形成されてい
ることを特徴としている。
【0008】本発明の他の構成は、一対の基板間に液晶
を挟持した半導体装置であって、一方の基板には、単結
晶半導体を活性層とした絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタと、該絶縁ゲート型電界効果トランジスタ上に有機
樹脂絶縁層が形成され、該有機樹脂絶縁層上に形成され
た遮光層と、該遮光層に密接して形成された誘電体層
と、前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタに接続され
た光反射性電極とから保持容量が形成され、他方の基板
には、少なくとも光透過性導電膜が形成されていること
を特徴としている。
【0009】本発明の他の構成は、単結晶半導体を活性
層とした絶縁ゲート型電界効果トランジスタと有機EL
素子とを具備する半導体装置において、前記絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ上に形成された有機樹脂絶縁層
と、該有機樹脂絶縁層上に形成された遮光層と、該遮光
層に密接して形成された誘電体層と、前記絶縁ゲート型
電界効果トランジスタに接続された光反射性電極とから
保持容量が形成されていることを特徴としている。
【0010】本発明において、前記有機樹脂絶縁層と前
記遮光層との間に、無機化合物からなる絶縁層が形成さ
れていること、或いは、前記有機樹脂絶縁層の前記遮光
層が形成される側の表面に、無機化合物からなる絶縁層
が形成されている構造としても良い。
【0011】本発明において、前記遮光層は、アルミニ
ウム、タンタル、チタンから選ばれた一種または複数種
を含む材料から成り、前記誘電体層は、前記材料の酸化
物であることが望ましい。
【0012】また、本発明の構成は、単結晶半導体を活
性層とした絶縁ゲート型電界効果トランジスタによる画
素部を備えた半導体装置の作製方法において、前記絶縁
ゲート型電界効果トランジスタ上に有機樹脂層を形成す
る工程と、前記有機樹脂上に遮光層を形成する工程と、
前記遮光層に密接する絶縁層を形成する工程と、前記遮
光層に前記絶縁層を介して重なる領域を有する光反射性
電極を形成する工程とを有することを特徴としている。
【0013】本発明の他の構成は、一対の基板間に、液
晶を挟持した半導体装置の作製方法において、一方の基
板に、単結晶半導体を活性層とする絶縁ゲート型電界効
果トランジスタを形成する工程と、前記絶縁ゲート型電
界効果トランジスタ上に有機樹脂層を形成する工程と、
前記有機樹脂層上に遮光層を形成する工程と、前記遮光
層に密接して絶縁層を形成する工程と、前記絶縁ゲート
型電界効果トランジスタに接続される光反射性電極を形
成する工程と、他方の基板には光透過性導電膜を形成す
る工程とを有することを特徴としている。
【0014】本発明の他の構成は、単結晶半導体を活性
層とした絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、有機E
L素子と、を具備する半導体装置の作製方法において、
前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ上に有機樹脂層
を形成する工程と、前記有機樹脂層上に遮光層を形成す
る工程と、前記遮光層に密接して絶縁層を形成する工程
と、前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタに接続され
る光反射性電極を形成する工程とを有することを特徴と
している。
【0015】本発明において、前記有機樹脂絶縁層と前
記遮光層との間に、無機化合物からなる絶縁層を形成す
ること、或いは、前記有機樹脂絶縁層の前記遮光層が形
成される側の表面に、無機化合物からなる絶縁層を形成
しても良い。
【0016】本発明において、前記遮光膜が、アルミニ
ウム、タンタル、チタンから選ばれた一種または複数種
を含む材料から形成され、前記誘電体層は、前記材料の
酸化物で形成することが望ましい。ここで、前記誘電体
層を陽極酸化法で形成することが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1〜図3を参照し
て本発明の実施形態を説明する。ここでは、画素部と、
その周辺に設ける駆動回路を同一基板上に設ける実施形
態について説明する。
【0018】図1において、比較的高抵抗(例えば、n
型、10Ωcm程度)の単結晶シリコンから成る基板1
01に、nウエル102、pウエル103、104を1
枚のマスクで自己整合的に形成した。その後、フィール
ド酸化膜105を形成した。このとき、ボロン(B)を
選択的にイオン注入法により基板に導入し、チャネルス
トッパーを形成しても良い。そして、熱酸化法によりゲ
ート絶縁膜となる酸化シリコン膜106の形成を行っ
た。続いて、ゲート用の多結晶シリコン膜をCVD法に
より100〜300nmの厚さで形成した。このゲート
用の多結晶シリコン膜は、低抵抗化するために予め10
21/cm3程度の濃度でリン(P)をドープしておいて
も良いし、多結晶シリコン膜を形成した後で濃いn型不
純物を拡散させても良い。ここでは、さらに低抵抗化す
るためにこの多結晶シリコン膜上にシリサイド膜を50
〜300nmの厚さで形成した。シリサイド材料は、モ
リブデンシリサイド(MoSix)、タングステンシリ
サイド(WSix)、タンタルシリサイド(TaSi
x)、チタンシリサイド(TiSix)などを適用する
ことが可能であり、公知の方法に従い形成すれば良い。
そして、この多結晶シリコン膜とシリサイド膜をエッチ
ングしてゲート107〜109を形成した。ゲート10
7〜109は、多結晶シリコン膜107a〜109aと
シリサイド膜107b〜109bの2層構造を有してい
る。(図1(A))
【0019】次に、nチャネル型FET及びpチャネル
型FETに低濃度ドレイン(LDD)領域を形成するた
めに、n型及びp型の導電型を付与する不純物元素を添
加した。ここでは、nチャネル型FETに対してリン
(P)をイオン注入し、pチャネル型FETに対してボ
ロン(B)をイオン注入した。ドーズ量は1×1013
cm2とした。ここではゲートをマスクとしてイオン注
入を行い、nチャネル型FETが形成される領域にリン
(P)が添加された領域111、112を、pチャネル
型FETが形成される領域にボロン(B)が添加された
領域115を自己整合的に形成した。(図1(B)、
(C))
【0020】その後、全面にCVD法で酸化シリコン膜
や窒化シリコン膜などの絶縁膜を形成し、異方性ドライ
エッチングでこの膜を全面にわたって均一にエッチング
すると、図2(A)に示すように絶縁膜がゲートの側壁
に残存させ、サイドウオール116〜118を形成し
た。このサイドウオールをマスクに用い、nチャネル型
FETの領域に砒素を5×1015/cm2のドーズ量で
イオン注入したn型不純物領域(ソースまたはドレイン
領域)120、121を形成した。さらに図2(B)に
示すように、pチャネル型FETの領域にボロン(B)
をイオン注入したp型不純物領域(ソースまたはドレイ
ン領域)124を形成した。
【0021】そして、n型不純物領域(ソースまたはド
レイン領域)120、121およびp型不純物領域(ソ
ースまたはドレイン領域)124上に残存する酸化シリ
コン膜をエッチング除去して、層間絶縁膜125を全面
に形成した。さらにその上にリンガラス(PSG)、あ
るいはボロンガラス(BSG)、もしくはリンボロンガ
ラス(PBSG)の平坦化膜126を形成した。その
後、イオン注入した不純物元素を活性化させるため70
0〜900℃で熱処理を行った。この熱処理により平坦
化膜126がリフローされ、表面がより平坦化された。
(図2(C))
【0022】そして、層間絶縁膜125および平坦化膜
126に、n型不純物領域(ソースまたはドレイン領
域)120、121およびp型不純物領域(ソースまた
はドレイン領域)124に達するコンタクトホールを形
成し、ソース配線127、129、131、ドレイン配
線128、130、132を形成した。配線に使用する
材料に限定はないが、低抵抗材料として通常良く用いら
れるアルミニウム(Al)を用いると良い。また、Al
とチタン(Ti)の積層構造としても良い。
【0023】この状態で、水素を含む雰囲気中で300
〜500℃、好ましくは350〜450℃の熱処理を行
うとFETの特性をより好ましい状態にすることができ
た。
【0024】この上に形成するパッシベーション膜13
3は、プラズマCVD法で窒化シリコン膜、または酸化
シリコン膜、あるいは窒化酸化シリコン膜で形成した。
さらに、有機樹脂絶縁層134を1μm〜2μmの厚さ
に形成した。有機樹脂材料として、ポリイミド、ポリア
ミド、アクリル、ベンゾ・シクロ・ブテン(BCB)な
どを用いることができた。有機樹脂膜を用いることの利
点は、膜の形成方法が簡単である点や、比誘電率が低い
ので寄生容量を低減できる点、平坦化するのに適してい
る点などがある。勿論、上述した以外の有機樹脂膜を用
いても良い。ここでは、基板に塗布した後で熱重合する
タイプのポリイミドを用い、クリーンオーブンで300
℃に加熱し焼成して形成した。
【0025】さらにこの有機樹脂絶縁層134上に遮光
膜135を形成した。遮光膜135はアルミニウム(A
l)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)から選ばれた
元素を含有する膜で形成した。そして画素部に、遮光膜
を一方の電極とし、画素電極139を他方の電極とした
保持容量を形成するために、遮光膜135上に誘電体層
136を形成した。この誘電体層には、公知の成膜法で
堆積形成する酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒酸化
シリコン膜やDLC(Diamond like carbon)膜や、上
述のポリイミド膜を用いて形成することが可能である
が、陽極酸化法を用いて遮光膜の酸化物層を形成してこ
れを誘電体層136としても良い。
【0026】陽極酸化法は、電解溶液中(例えば、3重
量%の酒石酸を含有するエチレングリコール溶液中)
で、遮光膜を陽極とし、白金を陰極として電圧を印加す
ることにより、緻密でかっピンホールのない誘電体層を
形成することができた。誘電体層の厚さは保持容量を形
成する目的に対して10〜100nm、好ましくは20
〜70nmの厚さで形成すれば良いが、誘電体層の形成
に伴って遮光膜の厚さが減少するので、その分を見込ん
で遮光膜の厚さを確保することが重要であった。
【0027】表1はAl膜の表面を陽極酸化して50n
mの酸化Al膜を形成したときの膜厚の変化と波長55
0nmの光に対する吸光度の値を示している。吸光度は
分光光度計(日立社製U−4000型)で測定した。
【0028】
【表1】
【0029】例えば、Al膜の初期膜厚が65nmとし
て、酸化Al膜を50nm形成すると合計膜厚は80n
mに増加したが、Al膜の厚さは30nmに減少した。
このとき波長550nmの光に対する吸光度は2.6で
あった。また、表1のサンプルにおいて、各波長に対す
る吸光度の特性を図14に示す。図14のデータより3
00〜600nmの波長範囲で、吸光度はAl膜厚に依
存することが明らかとなった。その結果、図14の結果
と目視による観察より遮光膜として必要な膜厚は60n
m以上、吸光度からみて3.0以上あれば良いと判断す
ることができた。
【0030】陽極酸化法において、陽極と陰極の間に印
加する電圧(化成電圧)と、その電極間に流れる電流
(化成電流)の制御パターンを図13に示す。図13
(A)において、最初化成電流をある一定値に保つよう
に制御して(定電流モード)、予め調べられた誘電体層
の生成膜厚に応じた電圧値まで上昇させる。そして、電
圧値が所定の値に達した後、その電圧値を保持して(定
電圧モード)、電極間に流れる電流がある設定値以下に
なることをもって陽極酸化の反応が終わったと判断する
と、再現性良く同等の膜厚を有する誘電体層を形成する
ことができた。
【0031】しかしながら、図13(A)の制御パター
ンで、有機樹脂絶縁膜上に形成した遮光膜の表面に誘電
体層を形成した場合、有機樹脂絶縁膜に電解溶液がしみ
込んで膨張し、さらに遮光膜と有機樹脂絶縁膜との界面
にも電解溶液がしみ込んで、遮光膜の端部から数μmの
長さに渡って誘電体層が下地となる有機樹脂絶縁膜側に
も形成されてしまった。この様子の一例を図15に示
す。図15(A)は、有機樹脂絶縁膜上に形成したAl
膜を図13(A)の制御パターンで陽極酸化処理したと
きの断面構造を、走査電子顕微鏡(SEM)で観察した
結果を示す。また、同図(B)はその模式図を示す。同
図において、端部における誘電体の厚さをXbとして、
端部から誘電体層が下地となる有機樹脂絶縁膜側にも形
成される長さをXaとすると、廻り込み量XはXaとX
bの差として定義することができる。図15(A)の結
果では、廻り込み量Xは約2μmであった。その結果、
遮光膜の平坦性が損なわれてしまった。
【0032】一方、図13(B)に示す化成電圧と化成
電流の制御パターンのように、定電流モードとして、そ
の電流密度を図13(A)の条件よりも1.2倍から3
倍程度高め、遮光膜の表面に生成される誘電体層の膜厚
に応じた所定の電圧まで短時間に急速に上昇させた後、
その電圧を保持することなく、或いはその保持時間を極
短時間として、陽極酸化を終了させることにより、有機
樹脂絶縁膜上で廻り込みのない誘電体層を形成すること
ができた。図16(A)はこのような方法で作製された
有機樹脂絶縁膜上の遮光膜とその表面に形成された誘電
体層のSEM写真であり、端部からの回り込みが殆どな
い良好な形状を実現することができた。図16(B)は
その模式図を示している。図13(B)のような制御パ
ターンで陽極酸化をしても、緻密でピンホールがなく絶
縁耐圧が高い誘電体膜を形成することができた。
【0033】表2は種々の陽極酸化条件で作製したとき
の、遮光膜端部からのしみ込み量を評価した結果を示
す。端部からのしみ込み量は、電圧の上昇時間と電圧の
保持時間と関連が認められ、電圧の上昇時間が短いほ
ど、また、定電圧時間を短くして合計の陽極酸化時間を
短縮させることで、しみこみ量を減らすことができた。
【0034】
【表2】
【0035】ここでは、図13(B)に示す制御パター
ンによる陽極酸化法で作製された誘電体層を介して、遮
光膜とその一部が重なる画素電極139を形成した。こ
の画素電極139はnチャネル型FET143のドレイ
ン配線に接続している。画素電極は、反射型表示装置と
するために、Alに代表される光反射性の材料で形成し
た。
【0036】Alは公知の成膜法、例えば真空蒸着法や
スパッタ法で容易に形成することができるが、反射型液
晶表示装置とする場合、コントラストを良くするため
に、画素電極の表面を凹凸化して拡散反射面としても良
い。
【0037】以上のようにして、単結晶シリコン基板
に、pチャネル型FET141とnチャネル型FET1
42とから成るCMOS回路を基本とする駆動回路と、
nチャネル型FET143と保持容量144が形成され
た画素部を同一基板上に形成したアクティブマトリクス
基板を作製した。CMOS回路を基本とする駆動回路
は、CMOS回路を基本として例えば、シフトレジスタ
回路、バッファ回路、サンプリング回路、D/Aコンバ
ータ、ラッチ回路などを形成することができる。そして
このような回路は、単結晶シリコンを活性層とした絶縁
ゲート型FETで構成されることにより高速動作が可能
であり、また、駆動電圧を3〜5Vとして低消費電力化
をすることもできた。
【0038】また、このような画素部において、遮光膜
の表面に密接形成した誘電体膜で保持容量を形成するこ
とにより、一画素当たりの画素電極の面積を小さくして
も十分な容量を形成することができた。例えば、一画素
の面積を400μm2としても約0.5pFの容量を形
成することができた。
【0039】本実施形態で説明したトランジスタの構造
はあくまで一実施形態であり、図1〜図3に示した作製
工程及び構造に限定される必要はない。本発明で重要な
点は、単結晶基板に形成されたFETと、その上に有機
樹脂層を介して形成された保持容量の構成にある。
【0040】[実施形態2]絶縁物上に単結晶シリコン層
(SOI:Silicon On Insulators)を形成したSOI
基板として、実施形態1と同様にアクティブマトリクス
基板を形成することができる。SOI基板にはその構造
や作製方法によっていくつかの種類が知られているが、
代表的には、SIMOX(Separation by Implanted Ox
ygen)、ELTRAN(Epitaxial Layer Transfer:キ
ャノン社の登録商標)基板、Smart-Cut(SOITEC社の登
録商標)などを使用することができる。勿論、その他の
SOI基板を使用することも可能である。
【0041】図4はこのようなSOI基板を用いて作製
した構成を示す。その作製方法は実施形態1と同様に行
えば良く、基板401上に絶縁層402を介して、pチ
ャネル型FET438、nチャネル型FET439を有
する駆動回路と、nチャネル型FET440と保持容量
441を有する画素部を形成することができる。それぞ
れのFETはフィールド絶縁膜403で分離されてい
る。
【0042】駆動回路のpチャネル型FET438に
は、ゲート407、サイドウオール410、ゲート絶縁
膜404、LDD領域413、ソース領域414、ドレ
イン領域415、ソース配線424、ドレイン配線42
5が設けられている。nチャネル型FET439には、
ゲート408、サイドウオール411、ゲート絶縁膜4
05、LDD領域416、ソース領域417、ドレイン
領域418、ソース配線426、ドレイン配線427が
設けられている。また、画素部のnチャネル型FET4
40には、ゲート409、サイドウオール412、ゲー
ト絶縁膜406、LDD領域419、ソース領域42
0、ドレイン領域421、ソース配線428、ドレイン
配線429が設けられている。
【0043】層間絶縁膜422は、酸化シリコン膜、窒
化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜などから形成され、
この上にPSGあるいはBSG、もしくはBPSGによ
る平坦化膜423が形成される。パッシベーション膜4
30は窒化シリコンまたは窒酸化シリコンで、この平坦
化膜423とソース配線424、426、428とドレ
イン配線425、427、429を覆って形成され、そ
の上に有機樹脂絶縁膜431が形成されている。遮光膜
433はアルミニウム(Al)、チタン(Ti)、タン
タル(Ta)から選ばれた元素を主成分とする膜で形成
した。そしてこの遮光膜433を一方の電極として保持
容量を形成する目的で、遮光膜上に誘電体層433を1
0〜100nm、好ましくは20〜70nmの厚さに形
成した。この誘電体層は、陽極酸化法を用いて遮光膜の
表面に形成された誘電体層を用いることが望ましい。絶
縁膜433を介して遮光膜432上にnチャネル型FE
T440のドレイン配線429に接続する画素電極43
6を形成した。ここでは、反射型表示装置とするため
に、Alに代表される光反射性の材料で形成した。
【0044】以上のようにして、SOI基板に、pチャ
ネル型トランジスタ438とnチャネル型トランジスタ
439とから成るCMOS回路を基本とする駆動回路
と、nチャネル型トランジスタ440と保持容量441
が形成された画素部を同一基板上に形成することができ
た。CMOS回路を基本とする駆動回路は、CMOS回
路を基本として例えば、シフトレジスタ回路、バッファ
回路、サンプリング回路、D/Aコンバータ、ラッチ回
路などを形成することができる。
【0045】[実施形態3]図5に、画素部に設けられる
保持容量の接続方法の他の構成例を示す。図5は実施形
態1と同様にして作製された画素部の断面構造を示す。
図5(A)において、nチャネル型FET501上に
は、パッシベーション膜503、有機樹脂からなる層間
絶縁膜504が形成され、その上に無機材料から成る膜
505が形成されている。この膜は、酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜、窒酸化シリコン膜などを用いればよ
く、好ましくはスパッタ法や真空蒸着法で形成すると良
い。遮光膜506はこの上に形成され、下地との密着性
が改善されるので、絶縁層507を陽極酸化法で形成し
ても、電解溶液のしみ込みがなくなり、良好な形状を形
成できる。そして、パッシベーション膜503および有
機樹脂絶縁膜504に設けた開孔508、509によ
り、ドレイン電極502に接続する画素電極510を形
成することにより、画素電極510が遮光膜506と重
なる領域で保持容量536が形成される。
【0046】図5(B)において、nチャネル型FET
512に接続される保持容量537は、有機樹脂絶縁膜
515上に形成された遮光膜516と、その上に形成さ
れた誘電体層517と、画素電極522とから形成され
ている。また、有機樹脂絶縁膜515の開孔が形成され
る領域には絶縁体のスペーサー518が設けられ、パッ
シベーション膜514に設けられた開孔519、有機樹
脂絶縁膜515に設けられた開孔520、スペーサー5
18に設けられた開孔521で、画素電極522がドレ
イン配線513に接続されている。このようにスペーサ
ー518を設けることにより、遮光膜と画素電極との間
で発生するショートを確実に防止することができる。保
持容量537は遮光膜506、誘電体層517、画素電
極522が重なる領域で形成されている。
【0047】図5(C)はnチャネル型FET524に
接続される保持容量538の他の構成について示してい
る。有機樹脂絶縁膜527上に遮光膜528、有機樹脂
で形成したスペーサー529を形成が形成される。そし
て、陽極酸化法で遮光膜516の表面に形成した誘電体
層530が形成される。パッシベーション膜526に設
けられた開孔531、有機樹脂絶縁膜527に設けられ
た開孔532、スペーサー529に設けられた開孔53
3で、画素電極534がドレイン配線525に接続され
ている。保持容量538は遮光膜516、誘電体層52
8、画素電極534が重なる部分で形成されている。こ
のような構成とすることで、有機樹脂膜上であってもし
み込みのない陽極酸化膜を形成することができる。
【0048】
【実施例】[実施例1]本実例では、実施形態1で作製さ
れたアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。図6に
示すように、図3の状態の基板に対し、配向膜601を
形成する。通常液晶表示素子の配向膜にはポリイミド樹
脂が多く用いられている。対向側の基板602には、透
明導電膜603と、配向膜604とを形成した。配向膜
は形成された後、ラビング処理を施して液晶分子がある
一定のプレチルト角を持って平行配向するようにした。
そして、画素部と、CMOS回路が形成されたアクティ
ブマトリクス基板と対向基板とを、公知のセル組み工程
によってシール材やスペーサ(共に図示せず)などを介
して貼りあわせる。その後、両基板の間に液晶材料60
5を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止し
た。
【0049】上記実施例によって作製された液晶表示装
置には、TN液晶以外にも様々な液晶を用いることが可
能である。例えば、1998, SID, "Characteristics and
Driving Scheme of Polymer-Stabilized Monostable FL
CD Exhibiting Fast Response Time and High Contrast
Ratio with Gray-Scale Capability" by H. Furue et
al.や、1997, SID DIGEST, 841, "A Full-Color Thresh
oldless Antiferroelectric LCD Exhibiting Wide View
ing Angle with Fast Response Time" by T. Yoshida e
t al.や、1996, J. Mater. Chem. 6(4), 671-673, "Thr
esholdless antiferroelectricity in liquid crystals
and its application to displays" byS. Inui et al.
や、米国特許第5594569 号に開示された液晶を用いるこ
とが可能である。
【0050】ある温度域において反強誘電相を示す液晶
を反強誘電性液晶という。反強誘電性液晶を有する混合
液晶には、電場に対して透過率が連続的に変化する電気
光学応答特性を示す、無しきい値反強誘電性混合液晶と
呼ばれるものがある。この無しきい値反強誘電性混合液
晶は、V字型の電気光学応答特性を示すものがあり、そ
の駆動電圧が約±2.5V程度(セル厚約1μm〜2μ
m)のものも見出されている。
【0051】ここで、V字型の電気光学応答を示す無し
きい値反強誘電性混合液晶の印加電圧に対する光透過率
の特性を示す例を図12に示す。図12に示すグラフの
縦軸は透過率(任意単位)、横軸は印加電圧である。な
お、液晶表示装置の入射側の偏光板の透過軸は、液晶表
示装置のラビング方向にほぼ一致する無しきい値反強誘
電性混合液晶のスメクティック層の法線方向とほぼ平行
に設定されている。また、出射側の偏光板の透過軸は、
入射側の偏光板の透過軸に対してほぼ直角(クロスニコ
ル)に設定されている。
【0052】図12に示されるように、このような無し
きい値反強誘電性混合液晶を用いると、低電圧駆動かつ
階調表示が可能となることがわかる。
【0053】このような低電圧駆動の無しきい値反強誘
電性混合液晶をアナログドライバを有する液晶表示装置
に用いた場合には、画像信号のサンプリング回路の電源
電圧を、例えば、5V〜8V程度に抑えることが可能と
なる。よって、ドライバの動作電源電圧を下げることが
でき、液晶表示装置の低消費電力化および高信頼性が実
現できる。
【0054】また、このような低電圧駆動の無しきい値
反強誘電性混合液晶をデジタルドライバを有する液晶表
示装置に用いた場合にも、D/A変換回路の出力電圧を
下げることができるので、D/A変換回路の動作電源電
圧を下げることができ、ドライバの動作電源電圧を低く
することができる。よって、液晶表示装置の低消費電力
化および高信頼性が実現できる。
【0055】よって、このような低電圧駆動の無しきい
値反強誘電性混合液晶を用いることは、比較的LDD領
域(低濃度不純物領域)の幅が小さなTFT(例えば、
0nm〜500nmまたは0nm〜200nm)を用い
る場合においても有効である。
【0056】また、一般に、無しきい値反強誘電性混合
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。また、液晶表
示装置の駆動方法を線順次駆動とすることにより、画素
への階調電圧の書き込み期間(ピクセルフィードピリオ
ド)を長くし、保持容量が小くてもそれを補うようにし
てもよい。
【0057】なお、このような無しきい値反強誘電性混
合液晶を用いることによって低電圧駆動が実現されるの
で、本発明のアクティブマトリクス基板で液晶表示装置
を形成すると低消費電力が実現される。
【0058】なお、図12に示すような電気光学特性を
有する液晶であれば、いかなるものも本発明の液晶表示
装置の表示媒体として用いることができる。
【0059】次にこのアクティブマトリクス型液晶表示
装置の構成を、図7の斜視図および図8の上面図を用い
て説明する。尚、図7と図8は、図1〜図3および図6
の断面構造図と対応付けるため、共通の符号を用いてい
る。アクティブマトリクス基板は、基板101上に形成
された、画素部701と、走査(ゲート)線駆動回路7
02と、信号(ソース)線駆動回路703で構成される。
画素部のnチャネル型トランジスタ143、周辺に設け
られる駆動回路はCMOS回路を基本として構成されて
いる。走査(ゲート)線駆動回路702と、信号(ソー
ス)線駆動回路703はそれぞれゲート配線109とソ
ース配線131で画素部701に接続されている。ま
た、FPC731は外部入出力端子734に接続されて
いる。また、基板101は樹脂層735を介してベース
板736に固定され、機械的強度を保持すると共に、ベ
ース板736を熱伝導性の良い材料で形成することで、
放熱効果をもたせることもできた。
【0060】図8は画素部701の一部分を示す上面図
である。ゲート電極109は、図示されていないゲート
絶縁膜を介して単結晶シリコン上に形成されている。図
示はしていないが、単結晶シリコンには、ソース領域、
ドレイン領域、が形成されている。また、この上には遮
光膜135と、誘電体層(図示せず)と、各画素ごとに
設けられる画素電極139が形成され、遮光膜135と
画素電極139とが誘電体層を介して重なる領域で保持
容量143が形成される。誘電体層を容量部を形成する
ための誘電体膜としたことで、必要な容量を形成するた
めの面積を少なくすることが可能であり、さらに、本実
施例のように画素TFT上に形成される遮光膜を保持容
量の一方の電極とすることで、アクティブマトリクス型
液晶表示装置の画像表示部の開口率を向上させることが
できた。また、図8で示すA―A’に沿った断面構造
は、図3に示す画素部のA―A’断面図に対応してい
る。
【0061】このようにして作製された反射型液晶表示
装置は、直視型の表示装置とした電気光学装置の他に、
投影型の表示装置とした電気光学装置にも利用できる。
【0062】[実施例2]本実施例では、本発明を表示装
置として用いた電気光学装置の一例について説明する。
実施例1に示した反射型の表示装置を三板式投影装置に
適用した場合について図9を用いて説明する。
【0063】図9において、メタルハライドランプ、ハ
ロゲンランプなどからなる光源901から放射された光
は、偏光ビームスプリッター902で反射され、クロス
ダイクロイックミラー903に進む。尚、偏光ビームス
プリッターとは光の偏光方向によって反射したり透過し
たりする機能を有した光学フィルターである。この場
合、光源901からの光は偏光ビームスプリッター90
2で反射されるような偏光を与えてある。
【0064】この時、クロスダイクロイックミラー90
3では、赤(R)に対応する液晶表示装置904の方向
に赤(R)成分光が反射され、青(B)に対応する液晶
表示装置906の方向に青(B)成分光が反射される。
また、緑(G)成分光はクロスダイクロイックミラー9
03を透過して、緑(G)に対応する液晶表示装置90
5に入射する。各色に対応した液晶表示装置904〜9
06は、画素がオフ状態にある時は入射光の偏光方向を
変化させないで反射するように液晶分子を配向してい
る。また、画素がオン状態にある時は液晶層の配向状態
が変化し、入射光の偏光方向もそれに伴って変化するよ
うに構成されている。
【0065】これらの液晶表示装置904〜906で反
射された光は再びクロスダイクロイックミラー903で
反射(緑(G)成分光は透過)して合成され、再び偏光
ビームスプリッタ902へと入射する。この時、オン状
態にある画素領域で反射された光は偏光方向が変化する
ため偏光ビームスプリッタ902を透過する。一方、オ
フ状態にある画素領域で反射された光は偏光方向が変化
しないため偏光ビームスプリッタ902で反射される。
このように、画素部にマトリクス状に配置された画素領
域を複数のトランジスタでオン・オフ制御することによ
って特定の画素領域で反射された光のみが偏光ビームス
プリッタ902を透過できるようになる。この動作は各
液晶表示装置904〜906で共通である。
【0066】以上のようにして偏光ビームスプリッタ9
02を透過した画像情報を含む光は投影レンズ等で構成
される光学系レンズ907でスクリーン908に映し出
される。ここでは、基本的な構成について示したが、こ
のような原理を応用して投影型の電気光学装置を実現す
ることができる。
【0067】[実施例3]本実施例では、本発明をアクテ
ィブマトリクス型EL表示装置に適用した例を図10と
図11で説明する。図10(A)はアクティブマトリク
ス型EL表示装置の回路図を示す。このEL表示装置
は、基板上に設けられた表示領域11、X方向周辺駆動
回路12、Y方向周辺駆動回路13から成る。この表示
領域11は、スイッチ用トランジスタ330、保持容量
332、電流制御用トランジスタ331、有機EL素子
333、X方向信号線18a、18b、電源線19a、
19b、Y方向信号線20a、20b、20cなどによ
り構成される。
【0068】図10(B)はほぼ一画素分の上面図を示
している。同図において、B−B‘に沿った断面構造を
図11に示す。図11の断面構造は単結晶シリコン基板
を用いた構成例を示すが、このような構成はSOI基板
を用いても同様に実現できる。基板301にnウエル3
02、pウエル303が形成され、隣接するFETを分
離するためフィールド酸化膜304が形成される。スイ
ッチ用FET330はpチャネル型FETで形成され、
ゲート絶縁膜305、ゲート307、サイドウオール3
09、LDD領域311、ソース領域312、ドレイン
領域313、ソース配線318、ドレイン配線319を
有している。また、電流制御用トランジスタ331はn
チャネル型FETで、ゲート絶縁膜306、ゲート30
8、サイドウオール310、LDD領域314、ソース
領域315、ドレイン領域316、ソース配線320、
ドレイン配線321を有している。保持容量332は、
層間絶縁膜322上に形成され、スイッチ用FET33
0のドレイン配線319に接続する容量電極323と、
電源線19aとの間に設けられた誘電体層324とから
形成される。ここで、容量電極323をAl、Ta、T
iから選ばれた元素を主成分とする材料で形成し、その
表面を陽極酸化して誘電体層324を形成すれば、良好
な保持容量を形成できる。有機EL素子333は層間絶
縁膜326を介して形成され、電流制御用FET331
のドレイン配線321に接続するEL素子下部電極32
7、有機EL層328、EL素子上部電極329から形
成される。
【0069】ここでは、EL表示装置の画素領域の構成
について示したが、実施例1と同様に画素領域の周辺に
駆動回路を設けた周辺回路一体型のアクティブマトリク
ス型表示装置とすることもできる。そして、図示しない
がカラーフィルターを設ければカラー表示をすることも
可能であった。
【0070】[実施例4]本実施例では、本発明のTFT
回路によるアクティブマトリクス型液晶表示装置を組み
込んだ半導体装置について図17、図23で説明する。
図17、図23に示す半導体装置は、本発明の実施形態
や実施例で示したアクティブマトリクス型表示装置を好
適に用いることができる。
【0071】このような半導体装置には、携帯情報端末
(電子手帳、モバイルコンピュータ、携帯電話等)、ビ
デオカメラ、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピ
ュータ、テレビ等が挙げられる。それらの一例を図17
に示す。
【0072】図17(A)は携帯電話であり、本体90
01、音声出力部9002、音声入力部9003、表示
装置9004、操作スイッチ9005、アンテナ900
6から構成されている。本願発明は音声出力部900
2、音声入力部9003、及び画素部を備えた表示装置
9004に適用することができる。
【0073】図17(B)はビデオカメラであり、本体
9101、表示装置9102、音声入力部9103、操
作スイッチ9104、バッテリー9105、受像部91
06から成っている。本願発明は音声入力部9103、
及び画素部を備えた表示装置9102、受像部9106
に適用することができる。
【0074】図17(C)はモバイルコンピュータであ
り、本体9201、カメラ部9202、受像部920
3、操作スイッチ9204、表示装置9205で構成さ
れている。本願発明は受像部9203、及び画素部を備
えた表示装置9205に適用することができる。
【0075】図17(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体9301、表示装置9302、アーム部93
03で構成される。本願発明は表示装置9302に適用
することができる。また、表示されていないが、その他
の信号制御用回路に使用することもできる。
【0076】図17(E)はリア型プロジェクターであ
り、本体9401、光源9402、表示装置9403、
偏光ビームスプリッタ9404、リフレクター940
5、9406、スクリーン9407で構成される。本発
明は表示装置9403に適用することができる。
【0077】図17(F)は携帯書籍であり、本体95
01、表示装置9502、9503、記憶媒体950
4、操作スイッチ9505、アンテナ9506から構成
されており、ミニディスク(MD)やDVDに記憶され
たデータや、アンテナで受信したデータを表示するもの
である。表示装置9502、9503は直視型の表示装
置9502、9503であり、本発明はこの表示装置9
502、9503に適用することができる。
【0078】図23(A)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体9701、表示装置9702、スピーカ部97
03、記録媒体9704、操作スイッチ9705で構成
される。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Di
gtial Versatile Disc)、CD等を
用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを
行うことができる。本発明を用いて作製される液晶表示
装置やEL表示装置は表示装置9702に適用すること
ができる。
【0079】図23(B)はデジタルカメラであり、本
体9801、表示装置9802、接眼部9803、操作
スイッチ9804、受像部(図示しない)で構成され
る。本発明で作製される液晶表示装置やEL表示装置は
表示装置9802に適用することができる。
【0080】また、ここでは図示しなかったが、本発明
はその他にも、カーナビゲーションシステムやイメージ
センサ、パーソナルコンピュータの表示部に適用するこ
とも可能である。このように、本願発明の適用範囲はき
わめて広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが
可能である。
【0081】[実施例5]単結晶半導体基板を用いたアク
ティブマトリックス型の表示装置は、LSIやVLSI
などの集積回路の製造技術をそのまま応用することがで
きるので、小型で高精細の表示装置を作製することがで
きる。例えば、画面サイズが1型(対角2.56cm)程
度のものでもVGAクラス(画素数640×480)の
表示装置を実現することができる。
【0082】しかし、素子の集積度の向上と共に素子面
積や配線の幅などが小さくなるので、回路の性能を維持
するために、拡散層や配線に用いる多結晶シリコン膜の
抵抗を下げることが必要となる。この目的を解決する方
法の一つに自己整合シリサイド(Self-Aligned Silicd
e:サリサイドと呼ばれる)を用いる技術が知られてい
る。これは、基板上にチタン(Ti)などの金属層を形
成し、加熱処理によりシリコンが露出している領域に自
己整合的にシリサイドを形成する方法である。
【0083】本実施例では、サリサイド技術を用いてア
クティブマトリックス型の表示装置を作製する例につい
て図18〜図20を用いて説明する。
【0084】図18(A)において、基板201は実施
形態1と同様なものを用い、nウエル202、pウエル
203、204を1枚のマスクで自己整合的に形成し、
さらにフィールド酸化膜205を形成する。そして、熱
酸化法によりゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜206
の形成を行う。ゲート207〜209は、リンに代表さ
れるn型不純物を高濃度に添加した多結晶シリコン膜で
形成する。
【0085】次に図18(B)と(C)に示すように、
nチャネル型FET及びpチャネル型FETに低濃度ド
レイン(LDD)領域を形成するために、n型及びp型
の導電型を付与する不純物元素を添加する。これは、イ
オンドープ法で行っても良いし、イオン注入法で行って
も良い。nチャネル型FETに対してリン(P)をイオ
ン注入し、pチャネル型FETに対してボロン(B)を
イオン注入する。ドーズ量は1×1013/cm2とす
る。ゲートをマスクとしてイオン注入を行い、nチャネ
ル型FETが形成される領域にリン(P)が添加される
n型不純物領域211、212を、pチャネル型FET
が形成される領域にボロン(B)が添加されるp型不純
物領域215が自己整合的に形成することができる。
【0086】その後、全面CVD法で酸化シリコン膜や
窒化シリコン膜などの絶縁膜を形成し、異方性ドライエ
ッチングでこの膜をエッチングして図19(A)に示す
ようにゲート207〜209の側壁にサイドウオール2
16〜218を形成する。そして、レジストマスク21
9を形成し、pチャネル型FETを形成する領域にボロ
ン(B)をイオン注入し、p型不純物領域220を形成
する。p型不純物領域220は加速電圧を50〜100
keVとしてp型不純物領域215よりも深くなるよう
に形成する。
【0087】図19(B)に示すように、レジストマス
ク219を除去した後、Ti、Mo、Crなどの金属2
21を全面に形成する。代表的にはTiが用いられ、ス
パッタ法で50〜1000nmの厚さで全面に形成する。
その後、600〜800℃、好ましくは650〜750
℃で熱処理を行いチタンシリサイドを形成する。チタン
シリサイドはTi膜とシリコンとが接触する部分で自己
整合的に形成され、熱処理後に残ったTi膜を選択的に
エッチングすることで図19(C)で示すようにチタン
シリサイド層223〜228は多結晶シリコン膜で形成
したゲート上とp型及びn型不純物領域上に形成され
る。しかし、800℃以下の温度で形成されたチタンシ
リサイド膜は高抵抗相が形成される。これを900℃程
度で5〜120秒程度の熱処理を行うことにより低抵抗
相が形成される。この熱処理はファーネスアニール炉で
行っても良いが、フラッシュランプアニール法を用いて
も良い。チタンシリサイドを形成することでゲート及
び、p型またはn型不純物領のシート抵抗は2〜4Ω/
□を得ることができる。
【0088】そして、pチャネル型FETを形成する領
域にレジストマスク229を形成し、サイドウオールと
ゲートをマスクとしてnチャネル型FETの領域に加速
電圧を50〜120keVとして砒素を5×1015/c
2のドーズ量で注入し、n型不純物領域230、23
1を形成する。この不純物領域もn型不純物領域21
1、212よりも深く形成する。
【0089】そして図20に示すように、層間絶縁膜2
32、リンガラス(PSG)、ボロンガラス(BS
G)、またはリンボロンガラス(PBSG)から成る平
坦化膜233を形成する。その後、イオン注入した不純
物元素を活性化させるため700〜900℃で熱処理を
行う。この熱処理により平坦化膜233がリフローさ
れ、表面の平坦性を向上させることができる。
【0090】そして、層間絶縁膜232および平坦化膜
233にコンタクトホールを形成し、ソースまたはドレ
イン配線234〜239をAlやTiとAlの積層膜な
どで形成する。この状態で、水素を含む雰囲気中で30
0〜500℃、好ましくは350〜450℃の熱処理を
行うとFETの特性をより好ましい状態にすることがで
きる。
【0091】この上に形成するパッシベーション膜24
0は窒化シリコン膜、または酸化シリコン膜、あるいは
窒化酸化シリコン膜などで50〜200nm程度の厚さで
形成し、さらに有機樹脂絶縁層241を1μm〜2μm
の厚さで形成する。さらにこの有機樹脂絶縁層241上
に遮光膜242をAlで形成し、その表面を実施形態1
と同様にして陽極酸化法を用いて酸化して誘電体層24
3を形成する。その上に画素電極246、247をAl
に代表される光反射性の材料で形成する。
【0092】以上のようにして、サリサイド技術を用い
て単結晶シリコン基板に、pチャネル型FET248と
nチャネル型FET249とから成る駆動回路部と、n
チャネル型FE250と保持容量251が形成された画
素部を同一基板上に形成したアクティブマトリクス基板
を形成することができる。保持容量は遮光膜242、誘
電体膜243、画素電極246が重なる領域で形成さ
れ、遮光膜として用いたAlの表面に形成された酸化膜
は誘電率が高く、50〜100nmの厚さで形成すること
で、一画素当たりの画素電極の面積を小さくしても画素
部の駆動に必要な容量を形成することができる。例え
ば、一画素の面積を400μm2としても約0.5pF
の容量を形成することができる。
【0093】駆動回路部はCMOS回路を基本として形
成され、シフトレジスタ回路、バッファ回路、サンプリ
ング回路、D/Aコンバータ、ラッチ回路などを形成す
ることができる。そしてこのような回路は、単結晶シリ
コンを活性層とした絶縁ゲート型FETで構成されるこ
とにより高速動作が可能であり、また、駆動電圧を3〜
5Vとして低消費電力化をすることもできる。
【0094】また、p型不純物領域215、n型不純物
領域211、212はLDD領域となり、ホットキャリ
ア効果などによるFETの劣化を防止することができ
る。
【0095】また、サリサイド技術を用いることによ
り、ゲート配線の低抵抗化をすることができ、配線遅延
の問題を低減することができ、さらにソースまたはドレ
イン領域の低抵抗化によりFETの動作特性を向上させ
ることができる。以上のような効果により、小型で高精
細なアクティブマトリックス型の表示装置を実現するこ
とができる。
【0096】本実施例で説明したトランジスタの構造は
あくまで一実施形態であり、図18〜図20に示した作
製工程及び構造に限定される必要はない。本発明で重要
な点は、単結晶基板に形成されたFETと、その上に有
機樹脂層を介して形成された保持容量の構成にある。
【0097】[実施例6]本実施例ではアクティブマトリ
クス型EL表示装置の他の実施例を図21と図22を用
いて説明する。駆動回路部と画素部が形成されたアクテ
ィブマトリックス基板は実施形態1と同様にして作製す
る。
【0098】基板801にはnウエル802、pウエル
803〜805が自己整合的に形成され、フィールド酸
化膜806で分離されている。ゲート絶縁膜810、8
16、822、828は熱酸化法により形成したもので
ある。ゲート811、817、823、829は多結晶
シリコン膜をCVD法により100〜300nmの厚さ
で形成した多結晶シリコン層811a、817a、82
3a、829aと、その上に50〜300nmの厚さで
形成したシリサイド層811b、817b、823b、
829bから成っている。
【0099】pチャネル型FET881の低濃度ドレイ
ン(LDD)領域807にはp型の導電型を付与する不
純物元素としてボロン(B)がドーズ量で1×1013
1×1014/cm2添加されている。一方、nチャネル
型FET882とnチャネル型FETで作製されるスイ
ッチングFET883、電流制御FET884のLDD
領域813、819、825にはn型の導電型を付与す
る不純物元素としてリン(P)または砒素(As)がや
はり同様のドーズ量で添加されている。これらのLDD
領域はゲートをマスクとしてイオン注入法またはイオン
ドープ法で自己整合的に形成されている。
【0100】サイドウオール812、818、824、
830はLDD領域を形成後、全面にCVD法で酸化シ
リコン膜や窒化シリコン膜などの絶縁膜を形成し、異方
性ドライエッチングでこの膜を全面にわたって均一にエ
ッチングし、ゲートの側壁に絶縁膜を残存させて形成し
たものである。各FETのソース領域およびドレイン領
域はこのサイドウオールをマスクに用い形成したもので
ある。pチャネル型FET881には、ボロン(B)を
5×1014〜1×1016/cm2のドーズ量でイオン注
入したソース領域808、ドレイン領域809が形成さ
れている。nチャネル型FET882nチャネル型FE
Tで作製されるスイッチングFET883、電流制御F
ET884には、それぞれ砒素(As)を5×1014
1×10 16/cm2のドーズ量でイオン注入したソース
領域814、820、826とドレイン領域815、8
21、827が形成されている。
【0101】第1の層間絶縁膜831は好適にはプラズ
マCVD法や減圧CVD法で作製される酸化シリコン膜
や酸化窒化シリコン膜などで100〜2000nmの厚
さ形成する。さらにその上にリンガラス(PSG)、あ
るいはボロンガラス(BSG)、もしくはリンボロンガ
ラス(PBSG)の第2の層間絶縁膜832が形成され
ている。第2の層間絶縁膜832はスピンコート法や常
圧CVD法で作製されるもので、形成後実施される70
0〜900℃の熱処理を兼ねた熱活性化の処理により第
2の層間絶縁膜832がリフローされ表面が平坦化され
る。
【0102】ソース配線833、835、837、83
9及びドレイン配線834、836、838、840
は、第1の層間絶縁膜831および平坦化膜832にそ
れぞれのFETのソース領域及びドレイン領域に達する
コンタクトホールを形成した後形成されるもので、低抵
抗材料として通常良く用いられるAlを用いると良い。
また、AlとTiの積層構造としても良い。
【0103】パッシベーション膜841は、プラズマC
VD法で窒化シリコン膜、または酸化シリコン膜、ある
いは窒化酸化シリコン膜で形成されている。さらに、第
3の層間絶縁膜を842は有機樹脂材料で1μm〜2μ
mの厚さに形成されている。画素電極843は電流制御
FET884のドレイン配線に接続している。画素電極
は、Alに代表される低抵抗の材料で形成する。
【0104】画素電極843まで形成したら、全ての画
素電極の上に仕事関数の低い金属を含む陰極層844が
形成される。これは数nm程度と膜厚が薄いため層状に
形成されているのか島状に点在しているのか不明のた
め、輪郭を点線で示している。
【0105】上記仕事関数の低い金属を含む陰極層の材
料としては、フッ化リチウム(LiF)、酸化リチウム
(Li2O)、フッ化バリウム(BaF2)、酸化バリウ
ム(BaO)、フッ化カルシウム(CaF2)、酸化カ
ルシウム(CaO)、酸化ストロンチウム(SrO)ま
たは酸化セシウム(Cs2O)を用いることができる。
これらは絶縁性であるため、層状に形成されたとしても
画素電極間のショート(短絡)を招くようなことはな
い。勿論、MgAg電極のような公知の導電性を有する
材料を陰極層として用いることも可能であるが、画素電
極同士が短絡しないように、陰極自体を選択的に設ける
か、パターニングを行う必要がある。
【0106】仕事関数の低い金属を含む陰極層844の
上に有機EL層(エレクトロルミネッセンス層)845
が形成される。有機EL層845は公知の材料や構造を
用いることができるが本願発明では白色発光の可能な材
料を用いる。構造としては、再結合の場を提供する発光
層だけで有機EL層としても良いし、必要に応じて電子
注入層、電子輸送層、正孔輸送層、電子阻止層、正孔阻
止層もしくは正孔注入層を積層しても良い。本明細書中
では、キャリアの注入、輸送または再結合が行われる層
をすべて含めて有機EL層と呼ぶ。
【0107】また、有機EL層845として用いる有機
EL材料はポリマー系の高分子系有機EL材料を用い
る。有機EL層845は、PVK(ポリビニルカルバゾ
ール)、Bu−PBD(2−(4'−tert−ブチルフェ
ニル)−5−(4''−ビフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール)、クマリン6、DCM1(4−ジシアノ
メチレン−2−メチル−6−p−ジメチルアミノスチリ
ル−4H−ピラン)、TPB(テトラフェニルブタジエ
ン)、ナイルレッドを1,2−ジクロロメタンまたはク
ロロホルムに溶解し、スピンコート法により塗布する。
回転数は500〜1000rpm程度とし、20〜60秒
間回転させ均一な塗布膜を形成する。
【0108】勿論、上記有機EL材料は少なくとも3回
以上、好ましくは5回以上の精製(典型的には透析法)
を施し、含まれるナトリウム濃度を0.1ppm以下
(好ましくは0.01ppm以下)にしてから成膜す
る。こうすることで図21に示す有機EL層845中に
含まれるナトリウム濃度は0.1ppm以下(好ましく
は0.01ppm以下)となり、体積抵抗値は1×10
11〜1×1012Ωcm(好ましくは1×1012〜1×10
13Ωcm)となる。
【0109】このようにして形成された有機EL層84
5の上には、陽極層846として透明導電膜が形成され
る。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズと
の化合物(ITOと呼ばれる)、酸化インジウムと酸化
亜鉛との化合物、酸化スズ(SnO2)または酸化亜鉛
(ZnO)などを用いることが可能である。
【0110】また、陽極層846の上にはパッシベーシ
ョン膜847として絶縁膜が設けられる。パッシベーシ
ョン膜847としては、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜
(SiOxNyで表される)を用いることが好ましい。
【0111】図22(A)はアクティブマトリックス型
EL表示装置の画素部の上面図であり、図22(B)は
その回路構成である。実際には画素がマトリクス状に複
数配列されて画素部(画像表示部)が形成される。な
お、図22(A)をA−A’で切断した断面図が図21
の画素部の断面図に相当する。従って図21及び図22
で共通の符号を用いているので、適宜両図面を参照する
と良い。また、図22(A)の上面図では二つの画素を
図示しているが、どちらも同じ構造である。図22
(B)に示すように、有機EL素子885には、一画素
当たり2つのFETが設けられる。いずれもnチャネル
型FETであり、スイッチング用FET883と電流制
御用FET884として機能している。
【0112】以上のようにして、単結晶シリコン基板
に、pチャネル型FET881とnチャネル型FET8
82とから成るCMOS回路を基本とする駆動回路と、
nチャネル型FETで形成されるスイッチング用FET
883と電流制御用FET884とを備えた画素部が形
成することができる。CMOS回路を基本とする駆動回
路は、CMOS回路を基本として例えば、シフトレジス
タ回路、バッファ回路、サンプリング回路、D/Aコン
バータ、ラッチ回路などを形成することができる。そし
てこのような回路は、単結晶シリコンを活性層とした絶
縁ゲート型FETで構成されることにより高速動作が可
能であり、また、駆動電圧を3〜5Vとして低消費電力
化をすることもできる。尚、本実施形態で説明したFE
Tの構造はあくまで一実施形態であり、図21に示した
構造に限定される必要はない。
【0113】
【発明の効果】本発明により得られる代表的な効果を簡
単に説明すれば下記のとおりである。
【0114】単結晶シリコンに代表される単結晶半導体
を活性層としたFETで画素部と、その画素部に接続す
る駆動回路を同一基板上に設けたアクティブマトリクス
基板において、FET上に有機樹脂絶縁層を形成し、そ
の上に形成した遮光膜と、遮光膜に密接形成した誘電体
層と、遮光膜とその一部が重なるように設けられた画素
電極とで保持容量を形成することにより、低消費電力で
高速動作が可能で高信頼性の表示装置を形成できる。
【0115】このようなアクティブマトリクス基板で、
無しきい値反強誘電性混合液晶を用いた液晶表示装置に
好適に用いることができる。
【0116】上記表示装置において、遮光膜に密接する
誘電体層を陽極酸化法で形成することにより、ピンホー
ルなどの欠陥のない良質な誘電体層を形成することが可
能となる。また陽極酸化法で誘電率の高い誘電体層を薄
く均一に形成することにより、画素ピッチを縮小させて
も十分な保持容量を確保することができる。
【0117】有機樹脂絶縁層上に設けた遮光膜に密接す
る誘電体層を陽極酸化法で形成する方法において、図1
3(B)で示した化成電圧と化成電流との制御パターン
で行うことにより、端部からのしみ込みがない誘電体層
を形成することができる。このように作製した誘電体層
で保持容量を形成することにより信頼性の高い表示装置
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画素部、ロジック回路の作製工程を示す断面
図。
【図2】 画素部、ロジック回路の作製工程を示す断面
図。
【図3】 画素部、ロジック回路の作製工程を示す断面
図。
【図4】 画素部、ロジック回路の断面図。
【図5】 保持容量の構成を説明する断面図。
【図6】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の断面
図。
【図7】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の斜視
図。
【図8】 画素部の上面図。
【図9】 反射型液晶表示装置を用いたプロジェクタの
構成を示す図。
【図10】 EL表示装置の回路図と上面図。
【図11】 EL表示装置の断面図。
【図12】 無しきい値反強誘電性混合液晶の印加電圧
と透過率の特性を示す図。
【図13】 陽極酸化方法を示す化成電圧および電流の
制御パターン図。
【図14】 遮光膜の吸光度特性を示す図。
【図15】 有機樹脂絶縁層上のAl膜を陽極酸化処理
したときの断面SEM像
【図16】 有機樹脂絶縁層上のAl膜を陽極酸化処理
したときの断面SEM像
【図17】 半導体装置の一例を示す図。
【図18】 画素部、ロジック回路の作製工程を示す断
面図。
【図19】 画素部、ロジック回路の作製工程を示す断
面図。
【図20】 画素部、ロジック回路の作製工程を示す断
面図。
【図21】 アクティブマトリックス型EL表示装置の
断面図。
【図22】 EL表示装置の画素部の上面図及び回路
図。
【図23】 半導体装置の一例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 365 H01L 29/78 612Z H01L 29/786 619B 21/336

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶半導体を活性層とした絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタによる画素部を備えた半導体装置
    において、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ上に有機樹脂絶
    縁層が形成され、該有機樹脂絶縁層上に形成された遮光
    層と、該遮光層に密接して形成された誘電体層と、前記
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタに接続された光反射
    性電極とから保持容量が形成されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】一対の基板間に、液晶を挟持した半導体装
    置であって、 一方の基板には、単結晶半導体を活性層とした絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタと、該絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタ上に有機樹脂絶縁層が形成され、該有機樹
    脂絶縁層上に形成された遮光層と、該遮光層に密接して
    形成された誘電体層と、前記絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタに接続された光反射性電極とから保持容量が形
    成され、 他方の基板には、少なくとも光透過性導電膜が形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】単結晶半導体を活性層とした絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタと、有機EL素子と、を具備する
    半導体装置において、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ上に有機樹脂絶
    縁層が形成され、該有機樹脂絶縁層上に形成された遮光
    層と、該遮光層に密接して形成された誘電体層と、前記
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタに接続された光反射
    性電極とから保持容量が形成されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか一項にお
    いて、前記有機樹脂絶縁層と前記遮光層との間に無機化
    合物からなる絶縁層が形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれか一項にお
    いて、前記有機樹脂絶縁層の前記遮光層が形成される側
    の表面に無機化合物からなる絶縁層が形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項2において、前記液晶が無しきい値
    反強誘電性混合液晶であることを特徴とする半導体装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか一項にお
    いて、前記遮光層はアルミニウム、タンタル、チタンか
    ら選ばれた一種または複数種を含む材料から成り、前記
    誘電体層は前記材料の酸化物であることを特徴とする半
    導体装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれか一項にお
    いて、前記半導体装置は携帯電話、ビデオカメラ、モバ
    イルコンピュータ、ゴーグル型ディスプレイ、プロジェ
    クター、携帯書籍、デジタルカメラ、DVDプレーヤー
    から選ばれた一つであることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】単結晶半導体を活性層とした絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタによる画素部を備えた半導体装置
    の作製方法において、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ上に有機樹脂層
    を形成する工程と、 前記有機樹脂上に遮光層を形成する工程と、 前記遮光層に密接する誘電体層を形成する工程と、 前記遮光層に前記誘電体層を介して重なる領域を有する
    光反射性電極を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体装置の作製方法。
  10. 【請求項10】一対の基板間に、液晶を挟持した半導体
    装置の作製方法において、 一方の基板に、単結晶半導体を活性層とする絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタを形成する工程と、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ上に有機樹脂層
    を形成する工程と、 前記有機樹脂層上に遮光層を形成する工程と、 前記遮光層に密接して誘電体層を形成する工程と、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタに接続される光
    反射性電極を形成する工程と、 他方の基板に、光透過性導電膜を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  11. 【請求項11】単結晶半導体を活性層とした絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタと、有機EL素子と、を具備す
    る半導体装置の作製方法において、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ上に有機樹脂層
    を形成する工程と、 前記有機樹脂層上に遮光層を形成する工程と、 前記遮光層に密接して誘電体層を形成する工程と、 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタに接続される光
    反射性電極を形成する工程とを有することを特徴とする
    半導体装置の作製方法。
  12. 【請求項12】請求項9乃至請求項11のいずれか一項
    において、前記有機樹脂絶縁層と前記遮光層との間に無
    機化合物からなる絶縁層を形成することを特徴とする半
    導体装置の作製方法。
  13. 【請求項13】請求項9乃至請求項11いずれか一項に
    おいて、前記有機樹脂絶縁層の前記遮光層が形成される
    側の表面に無機化合物からなる絶縁層を形成することを
    特徴とする半導体装置の作製方法。
  14. 【請求項14】請求項10において、前記液晶が無しき
    い値反強誘電性混合液晶であることを特徴とする半導体
    装置の作製方法。
  15. 【請求項15】請求項9乃至請求項14のいずれか一項
    において、前記遮光層がアルミニウム、タンタル、チタ
    ンから選ばれた一種または複数種を含む材料から形成さ
    れ、前記誘電体層は、前記材料の酸化物で形成すること
    を特徴とする半導体装置の作製方法。
  16. 【請求項16】請求項15において、前記誘電体層を陽
    極酸化法で形成することを特徴とする半導体装置の作製
    方法。
  17. 【請求項17】請求項9乃至請求項17のいずれか一項
    において、前記半導体装置は携帯電話、ビデオカメラ、
    モバイルコンピュータ、ゴーグル型ディスプレイ、プロ
    ジェクター、携帯書籍、デジタルカメラ、DVDプレー
    ヤーから選ばれた一つであることを特徴とする半導体装
    置の作製方法。
JP2000057782A 1999-03-03 2000-03-02 表示装置 Expired - Fee Related JP4860026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000057782A JP4860026B2 (ja) 1999-03-03 2000-03-02 表示装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5628699 1999-03-03
JP1999056286 1999-03-03
JP11-56286 1999-03-03
JP2000057782A JP4860026B2 (ja) 1999-03-03 2000-03-02 表示装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011083452A Division JP4860775B2 (ja) 1999-03-03 2011-04-05 表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000315734A true JP2000315734A (ja) 2000-11-14
JP2000315734A5 JP2000315734A5 (ja) 2007-04-26
JP4860026B2 JP4860026B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=26397235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000057782A Expired - Fee Related JP4860026B2 (ja) 1999-03-03 2000-03-02 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4860026B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002311857A (ja) * 2001-01-17 2002-10-25 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
FR2864704A1 (fr) * 2003-12-29 2005-07-01 Lg Philips Lcd Co Ltd Dispositif d'affichage a cristaux liquides de type transflectif et procede de fabrication associe
JP2006525677A (ja) * 2003-04-21 2006-11-09 シオプティカル インコーポレーテッド シリコン・ベースの光デバイスの電子デバイスとのcmos互換集積化
US7808002B2 (en) 2001-01-17 2010-10-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US7907227B2 (en) 2006-02-17 2011-03-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display
JP2012080110A (ja) * 2011-11-18 2012-04-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US8558238B2 (en) 2006-06-01 2013-10-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device
US9634079B2 (en) 2014-09-03 2017-04-25 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device and electronic apparatus
CN110291617A (zh) * 2017-02-10 2019-09-27 应用材料公司 高效能的低温铝电镀
US10777130B2 (en) 2014-09-03 2020-09-15 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device and electronic apparatus
CN112534566A (zh) * 2018-07-04 2021-03-19 深圳市柔宇科技股份有限公司 阵列基板及其制造方法、显示装置
US11404451B2 (en) 2019-08-27 2022-08-02 Boe Technology Group Co., Ltd. Electronic device substrate, manufacturing method thereof, and electronic device
US11569482B2 (en) 2019-08-23 2023-01-31 Beijing Boe Technology Development Co., Ltd. Display panel and manufacturing method thereof, display device
US11600681B2 (en) 2019-08-23 2023-03-07 Boe Technology Group Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US11783777B2 (en) 2019-08-23 2023-10-10 Boe Technology Group Co., Ltd. Pixel circuit and driving method thereof, display substrate and driving method thereof, and display apparatus
US11930664B2 (en) 2019-08-23 2024-03-12 Boe Technology Group Co., Ltd. Display device with transistors oriented in directions intersecting direction of driving transistor and manufacturing method thereof

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817576A (ja) * 1994-04-25 1996-01-19 Canon Inc 発光素子及びその製造方法
JPH08152651A (ja) * 1994-09-29 1996-06-11 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置および表示装置の製造方法
JPH0950049A (ja) * 1995-05-31 1997-02-18 Casio Comput Co Ltd 反強誘電性液晶表示素子
JPH1041519A (ja) * 1996-03-26 1998-02-13 Lg Electron Inc 液晶表示装置の製造方法及びその製造方法による液晶表示装置
JPH10104663A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 電気光学装置およびその作製方法
JPH10177190A (ja) * 1996-10-18 1998-06-30 Canon Inc アクティブマトリクス基板、該アクティブマトリクス基板を用いた液晶装置、及び該液晶装置を用いた表示装置
JPH10214803A (ja) * 1996-11-29 1998-08-11 Canon Inc 半導体装置の製造方法
JPH1117185A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Hitachi Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
JPH1124107A (ja) * 1997-07-07 1999-01-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd ディスプレイ及びディスプレイを備えた装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817576A (ja) * 1994-04-25 1996-01-19 Canon Inc 発光素子及びその製造方法
JPH08152651A (ja) * 1994-09-29 1996-06-11 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置および表示装置の製造方法
JPH0950049A (ja) * 1995-05-31 1997-02-18 Casio Comput Co Ltd 反強誘電性液晶表示素子
JPH1041519A (ja) * 1996-03-26 1998-02-13 Lg Electron Inc 液晶表示装置の製造方法及びその製造方法による液晶表示装置
JPH10104663A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 電気光学装置およびその作製方法
JPH10177190A (ja) * 1996-10-18 1998-06-30 Canon Inc アクティブマトリクス基板、該アクティブマトリクス基板を用いた液晶装置、及び該液晶装置を用いた表示装置
JPH10214803A (ja) * 1996-11-29 1998-08-11 Canon Inc 半導体装置の製造方法
JPH1117185A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Hitachi Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
JPH1124107A (ja) * 1997-07-07 1999-01-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd ディスプレイ及びディスプレイを備えた装置

Cited By (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8237179B2 (en) 2001-01-17 2012-08-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US8952385B1 (en) 2001-01-17 2015-02-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US9911801B2 (en) 2001-01-17 2018-03-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US8546825B2 (en) 2001-01-17 2013-10-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US7808002B2 (en) 2001-01-17 2010-10-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US9679955B2 (en) 2001-01-17 2017-06-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US8039853B2 (en) 2001-01-17 2011-10-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US10263059B2 (en) 2001-01-17 2019-04-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US9324775B2 (en) 2001-01-17 2016-04-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
JP2002311857A (ja) * 2001-01-17 2002-10-25 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
US8779431B2 (en) 2001-01-17 2014-07-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US9171896B2 (en) 2001-01-17 2015-10-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
JP2006525677A (ja) * 2003-04-21 2006-11-09 シオプティカル インコーポレーテッド シリコン・ベースの光デバイスの電子デバイスとのcmos互換集積化
FR2864704A1 (fr) * 2003-12-29 2005-07-01 Lg Philips Lcd Co Ltd Dispositif d'affichage a cristaux liquides de type transflectif et procede de fabrication associe
US7379136B2 (en) 2003-12-29 2008-05-27 Lg.Philips Lcd Co., Ltd. Transflective type liquid crystal display device and method for fabricating the same
US7907227B2 (en) 2006-02-17 2011-03-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display
US8791461B2 (en) 2006-06-01 2014-07-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device
US8558238B2 (en) 2006-06-01 2013-10-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device
JP2012080110A (ja) * 2011-11-18 2012-04-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US9847385B2 (en) 2014-09-03 2017-12-19 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device and electronic apparatus
US11580907B2 (en) 2014-09-03 2023-02-14 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device and electronic apparatus
US9634079B2 (en) 2014-09-03 2017-04-25 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device and electronic apparatus
US10714564B2 (en) 2014-09-03 2020-07-14 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device including arrangement of capacitive electrode between layer of other capacitive electrode and layer of gate electrode
US10777130B2 (en) 2014-09-03 2020-09-15 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device and electronic apparatus
US10964773B2 (en) 2014-09-03 2021-03-30 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device including arrangement of capacitive electrode between layer of other capacitive electrode and layer of gate electrode
US11189224B2 (en) 2014-09-03 2021-11-30 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device and electronic apparatus
US11508800B2 (en) 2014-09-03 2022-11-22 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device including arrangement of capacitive electrode between layer of other capacitive electrode and layer of gate electrode
US10186565B2 (en) 2014-09-03 2019-01-22 Seiko Epson Corporation Organic electroluminescent device including arrangement of power supply line between signal line and capacitive electrode
CN110291617A (zh) * 2017-02-10 2019-09-27 应用材料公司 高效能的低温铝电镀
CN110291617B (zh) * 2017-02-10 2023-05-30 应用材料公司 高效能的低温铝电镀
CN112534566A (zh) * 2018-07-04 2021-03-19 深圳市柔宇科技股份有限公司 阵列基板及其制造方法、显示装置
US11600681B2 (en) 2019-08-23 2023-03-07 Boe Technology Group Co., Ltd. Display device and manufacturing method thereof
US11569482B2 (en) 2019-08-23 2023-01-31 Beijing Boe Technology Development Co., Ltd. Display panel and manufacturing method thereof, display device
US11783777B2 (en) 2019-08-23 2023-10-10 Boe Technology Group Co., Ltd. Pixel circuit and driving method thereof, display substrate and driving method thereof, and display apparatus
US11930664B2 (en) 2019-08-23 2024-03-12 Boe Technology Group Co., Ltd. Display device with transistors oriented in directions intersecting direction of driving transistor and manufacturing method thereof
US11404451B2 (en) 2019-08-27 2022-08-02 Boe Technology Group Co., Ltd. Electronic device substrate, manufacturing method thereof, and electronic device
US11749691B2 (en) 2019-08-27 2023-09-05 Boe Technology Group Co., Ltd. Electronic device substrate, manufacturing method thereof, and electronic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4860026B2 (ja) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4860775B2 (ja) 表示装置
US7575961B2 (en) Electrooptical device and a method of manufacturing the same
US9153604B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US6531713B1 (en) Electro-optical device and manufacturing method thereof
US9035314B2 (en) Method for manufacturing an electrooptical device
US6861670B1 (en) Semiconductor device having multi-layer wiring
KR100654927B1 (ko) 반도체 장치 및 그의 제작방법
JP4860026B2 (ja) 表示装置
JP2003084687A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP4558121B2 (ja) 半導体装置及びその作製方法
JP2000269512A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP2000305107A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4558707B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2003029299A (ja) 基板装置及びその製造方法、電気光学装置並びに電子機器
JPH11177105A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP2004111618A (ja) 薄膜半導体装置の製造方法、薄膜半導体装置、電気光学装置、および電子機器
JP2000075320A (ja) アクティブマトリクス基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees