JP2000315572A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP2000315572A
JP2000315572A JP12209399A JP12209399A JP2000315572A JP 2000315572 A JP2000315572 A JP 2000315572A JP 12209399 A JP12209399 A JP 12209399A JP 12209399 A JP12209399 A JP 12209399A JP 2000315572 A JP2000315572 A JP 2000315572A
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Japan
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self
current
switching element
clamping means
induction heating
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JP12209399A
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English (en)
Inventor
Motonari Hirota
泉生 弘田
Atsushi Fujita
篤志 藤田
Takahiro Miyauchi
貴宏 宮内
Hideki Omori
英樹 大森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で、スイッチング素子の損失
を低減でき、かつ確実な保護機能を有する、小形かつ低
コストの誘導加熱装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電流共振型のインバータ構成とし、スイ
ッチング素子13をゼロ電流で遮断するようにし、スイ
ッチング素子13の両端電圧が所定値以上の時に自己ク
ランプする自己クランプ手段と、自己クランプ手段に流
れる電流を検知する自己クランプ手段電流検知手段とを
設けて、自己クランプ時に発振を停止することにより、
低損失かつ確実な保護機能を有する誘導加熱装置として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭及びレス
トランなどで使用される誘導加熱調理器などの誘導加熱
装置に関するもので、さらに詳しくはその高周波電力変
換手段(以下インバータとする)のスイッチング素子の
低損失化及び保護動作に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱装置のインバータ回路構
成と制御方法について、図11〜13に基づいて説明す
る。
【0003】図11は誘導加熱装置のインバータの基本
回路である。1は直流電源で、具体的には商用交流電源
から整流器を介して得ている。2は加熱コイルで、図に
は特に記していないが、この上に被加熱物が載置され、
加熱コイル2からの高周波磁界により誘導加熱される。
3は加熱コイル2と並列接続された共振コンデンサ、4
はスイッチング素子で、この素子のオン・オフにより、
加熱コイルに高周波電流が供給される。スイッチング素
子4には駆動電力がバイポーラトランジスタなどより大
幅に少なくてすむIGBTを用いており、その耐圧は9
00V、電流定格は60Aである。5はスイッチング素
子4と並列接続された逆導通ダイオード、6はスイッチ
ング素子4のコレクタ−エミッタ間電圧などを検知し、
スイッチング素子4のオン・オフを制御する制御回路で
ある。
【0004】図12は、図11のインバータの動作時の
各部波形を示した図である。(ア)は、制御回路6から
出力されるスイッチング素子4のドライブ信号で、HI
GHの時にスイッチング素子4がオンする。(イ)は、
スイッチング素子4及び逆導通ダイオード5に流れる電
流を示している。(ウ)は、スイッチング素子4のコレ
クターエミッタ間に生じる電圧である。
【0005】図13は、図12の動作波形中、スイッチ
ング素子4がオンからオフに遷移する期間(すなわち電
流遮断時=ターンオフ時)のコレクタ電流、コレクタ−
エミッタ間電圧を拡大した図である。図でテール電流と
はIGBT特有の現象であり、素子のスイッチング速度
が低速なものほど、その発生期間が長い。またテール電
流の温度特性は正であり、スイッチング素子が高温にな
るほど発生期間は長くなり、損失が大きくなる。
【0006】以上より、本インバータの動作によって発
生するスイッチング素子4の損失は、図12のドライブ
信号がHIGHの期間中に発生する導通損失と、図13
に示すターンオフ時の損失すなわちターンオフ損失の二
つに分類される。導通損失は、スイッチング素子4のコ
レクタ電流と、そのコレクタ電流と相関のあるオン電圧
の積で決定される。一般に導通損失の損失温度特性は、
ほぼフラットか、スイッチング素子の性能によっては負
である。
【0007】本インバータにおいて、スイッチング素子
4は20kHz〜30kHz程度の周波数でオン・オフ
しており、その発生損失は素子性能にもよるが、概略3
0〜40W程度である。また発生損失のうち、ターンオ
フ損失の比率は、動作周波数にもよるが、概略30〜5
0%程度である。発生損失が大きいため、スイッチング
素子4はヒートシンクに取り付けられ、冷却ファンによ
って強制冷却されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の誘
導加熱装置には以下に記す課題があった。
【0009】第1の課題は動作時に冷却ファンが駆動す
るため、その騒音が大きく、使用者に不快感を与えると
いうものである。この騒音は特に鍋物など調理器を使用
者が囲んで使用する場合において問題となる。炊飯器に
応用したものにおいては、タイマー炊飯などで早朝ある
いは深夜などに動作させた場合、同様にこの騒音が使用
者に不快感を与える。この課題は、一般の電熱ヒータタ
イプ、あるいはガスコンロなどの調理器においてはない
ことから、誘導加熱装置特有の重大な課題である。損失
全体の温度特性は、ターンオフ損失の温度特性が支配的
であり、スイッチング素子4の素子温度が上昇すると、
損失も上昇するため、ファンによる強制空冷の設計は充
分な検討が必要であり、開発工数上の問題も抱えてい
る。
【0010】第2の課題は、素子の制御が、なんらかの
異常原因(瞬時停電や雷サージなどの電源異常あるい
は、外来ノイズなど)で、所定タイミングから外れた場
合、スイッチング素子4の耐圧以上の電圧が発生する可
能性があるため、その保護回路の設計に開発工数が大き
くかかるというものである。一般にスイッチング素子4
は、耐圧以上の電圧がかかると即時に破壊するため、図
には特に記載していないが、スイッチング素子4の両端
電圧と、入力電圧を検知して、異常時には即座に発振を
停止する保護回路が必要となっている。この保護回路は
コストアップの要因のひとつとなっている。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決し、スイッ
チング素子の損失を充分低減して、冷却ファン騒音の低
減や、簡易かつ確実な保護回路によるコストダウンを達
成できる、快適かつ省エネルギーさらに安価な誘導加熱
装置を実現することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の手段は、スイッチング素子と、共振
要素として2つのコイルと1つのコンデンサとを有し、
前記2つのコイルの内、発振周期中常に共振電流が流れ
る第1のコイルのインダクタンスを、発振周期中部分的
に共振電流が流れる第2のコイルのインダクタンスより
大きくしたインバータ回路とし、前記スイッチング素子
に流れる高周波電流は、共振電流として、前記スイッチ
ング素子に流れる電流が零の時に遮断する構成とした高
周波電力変換手段と、前記スイッチング素子の耐圧以下
で前記スイッチング素子を自己クランプさせる自己クラ
ンプ手段と、前記自己クランプ手段クランプ時に流れる
自己クランプ手段電流検知手段とを有し、前記自己クラ
ンプ手段電流検知回路の出力によって発振を停止するこ
とを特徴とした誘導加熱装置とするものである。
【0013】本構成により、スイッチング素子に流れる
電流は共振波形となり、その電流がゼロあるいは、逆導
通ダイオードに流れている間にターンオフするため、ス
イッチング素子の損失として、ターンオフ損失は発生せ
ず、導通損失のみとなり、スイッチング素子の損失を大
幅に低減することができる。さらにターンオフ損失がな
いため、損失温度特性は、ほぼフラットあるいは負の特
性となり、熱的に極めて安定で冷却設計の容易なインバ
ータ回路を得ることができる。
【0014】また、上記自己クランプ手段とクランプ手
段電流検知手段を設けることにより、通常使用状態で発
生の可能性がある無負荷起動及び、電源異常や制御回路
誤動作によるスイッチング素子の耐圧を瞬時に越えるモ
ードでも、簡易かつ確実な保護機能を実現することがで
きる。
【0015】請求項2記載の手段は、自己クランプ手段
を直列に接続されたツェナーダイオードと、逆阻止ダイ
オードとし、自己クランプ手段電流検知手段を並列に接
続されたコンデンサと抵抗回路にて構成したことを特徴
とする請求項1の誘導加熱装置とするものである。
【0016】本構成によりコンデンサと抵抗だけの簡易
な回路構成で、自己クランプ手段電流検知手段を構成す
ることが可能となり、回路の小型化や、低コスト化が達
成できる。
【0017】請求項3記載の手段は、自己クランプ手段
を直列に接続されたツェナーダイオードと、逆阻止ダイ
オードとし、自己クランプ手段電流検知手段をカレント
トランスにて構成したことを特徴とする請求項1の誘導
加熱装置とするものである。
【0018】本構成にすることにより、請求項2の構成
と比べて、自己クランプ手段電流検知手段をカレントト
ランスとすることにより、機器をより高速かつ確実に保
護することが可能な誘導加熱装置を実現できる。
【0019】請求項4記載の手段は、自己クランプ手段
を直列に接続されたツェナーダイオードと、逆阻止ダイ
オードとし、自己クランプ手段電流検知手段を配線のイ
ンダクタンス成分にて構成したことを特徴とする請求項
1の誘導加熱装置とするものである。
【0020】本構成にすることにより、請求項3の構成
と比べて、自己クランプ手段電流検知手段を配線のイン
ダクタンスとすることにより、より安価な誘導加熱装置
を実現できる。
【0021】請求項5記載の手段は、自己クランプ手段
電流検知手段の出力をマイコン回路に接続し、クランプ
検出後に発振を停止することを特徴とした請求項1の誘
導加熱装置とするものである。
【0022】本構成にすることにより、自己クランプ動
作をマイコン回路が認識できるため、発振停止後の処理
をより確実に行うことができる誘導加熱装置を実現でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明によれば、ス
イッチング素子に流れる電流は共振波形となり、その電
流がゼロあるいは、逆導通ダイオードに流れている間に
ターンオフすることができる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、簡易な回路
構成で、自己クランプ手段電流検知手段を構成すること
が可能となる。
【0025】請求項3記載の発明によれば、自己クラン
プ手段電流検知手段をカレントトランスとすることがで
きる。
【0026】請求項4記載の発明によれば、自己クラン
プ手段電流検知手段を配線のインダクタンスとすること
ができる。
【0027】請求項5記載の発明によれば、自己クラン
プ動作をマイコン回路が認識できる。
【0028】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す図
である。図1において11は、直流電源で、具体的には
商用交流電源を整流器を介して得ている。12は、直流
電源11に直列に接続されたチョークコイルである。1
5はチョークコイル12と直列に接続された加熱コイル
で、図には特に記載していないが、コイル上に鍋などの
被加熱物が載置されている。16は加熱コイル15と直
列に接続された共振コンデンサである。13はスイッチ
ング素子で、本実施例の場合、耐圧900VのIGBT
を使用している。14は逆導通ダイオード14で、スイ
ッチング素子13と並列に接続されている。スイッチン
グ素子13の高周波スイッチングにより、加熱コイル1
5を介して被加熱物へ高周波電力が供給される。18は
本インバータ回路における共振要素で、加熱コイル15
のインダクタンスはチョークコイル12のインダクタン
スよりも小さい値となっており、この定数設定により、
通常動作において、正常な発振信号をスイッチング素子
13に加えれば、スイッチング素子13に流れる電流は
共振電流となり、かつその電流が零の時(逆導通ダイオ
ードに電流が流れている時を含む)に遮断することが可
能である。
【0029】17は発振回路を含む制御回路で、スイッ
チング素子13の制御を行う。19は、自己クランプ手
段で、スイッチング素子13の両端が所定値(具体的に
は通常動作時に発生する電圧よりも高く、スイッチング
素子13の耐圧よりも低い値であり、本実施例の場合
は、通常動作時の電圧が500V程度で、スイッチング
素子13の耐圧が900Vであるので、600Vとして
いる。)以上となったときスイッチング素子13を自己
クランプさせるものである。本実施例の場合、スイッチ
ング素子13のコレクタ側とゲートの間に耐圧600V
のツェナーダイオードと逆阻止ダイオードを直列に接続
したものを挿入することにより実現している。20は、
自己クランプ手段19が動作したとき(すなわちツェナ
ーダイオードに電流が流れた時)にその電流を検知し
て、発振を停止させる自己クランプ手段電流検知手段で
あり、本実施例の場合、ツェナーダイオードからの信号
を抵抗分割し、さらにその出力と所定電圧とをコンパレ
ータで比較して、自己クランプ時にHighの信号が出
力される回路構成としている。
【0030】図2は通常動作時におけるスイッチング素
子13の駆動信号と電流(Ic)電圧(Vce)波形で
ある。図でスイッチング素子は駆動信号がHIGHの時
にオンし、LOWの時にオフする。本実施例の場合の発
振周波数は略45kHz程度である。図2(イ)に示す
ように電流波形は本インバータ回路構成にすることによ
り、共振波形となり、スイッチング素子13に流れる電
流が零または、逆導通ダイオード14に電流が流れてい
る間にオフするため、従来のターンオフ損失は発生せ
ず、大幅な低損失化が可能となる。
【0031】図3は無負荷起動時(例えば通常加熱コイ
ル15の上に載置されているはずの負荷(鍋など)が使
用者の載置忘れにより載置されていなかった場合)にお
けるスイッチング素子の各部波形を示す。本実施例にお
いて発振起動のタイミングは商用電源の入力電圧を検知
して、その電圧が充分小さい時(すなわち50Hz/6
0Hzなる周波数できまる電源電圧エンベロープの谷
間)に設定されている。無負荷の場合本実施例のインバ
ータ定数(加熱コイル15のインダクタンス値など)に
おいては、(ウ)に示すように、逆導通ダイオード14
に通常動作時と比べて極めて大きい電流が流れる。逆導
通ダイオード14に大きい電流が流れると、逆導通ダイ
オード14に流れるリカバリー電流も大きくなり、結果
(エ)に示す様にスイッチング素子の両端電圧にサージ
電圧が発生することになる。
【0032】(ア)に示すように、起動開始直後におい
ては、このサージ電圧は小さいが、電源電圧が増大する
につれて、サージ電圧も大きくなり、逆導通ダイオード
14に流れる電流が所定値に達したとき自己クランプさ
れて、自己クランプ手段電流検知手段20により発振は
停止される。発振停止をしなかった場合(かつ自己クラ
ンプ手段19が存在しなかった場合)電源電圧ピーク付
近で、スイッチング素子13の耐圧を越えるサージ電圧
が発生し、スイッチング素子13は破壊する。また逆導
通ダイオード14の許容電流にもよるが、過大な電流に
より逆導通ダイオード14が熱破壊することも考えられ
る。また自己クランプ手段19のみの場合においては、
連続クランプとなりスイッチング素子13の発熱が大と
なって、素子が破壊にいたる。
【0033】図4は、図3の検知タイミング時を拡大し
たものである。図に示すように自己クランプ手段19電
流が流れると(ア)、自己クランプ手段電流検知手段2
0の出力がHighとなり、以降発振が停止される。
【0034】以上の説明で明らかなように、本第1の実
施例によれば簡単な構成でスイッチング素子13の損失
を低減できるため、必要冷却の少ない小形かつ低コスト
の誘導加熱装置を得ることができる。また、自己クラン
プ手段電流検知手段20を設けることにより、負荷異常
検知が可能であり、確実にスイッチング素子13の破壊
を防ぐことが可能である。また従来の誘導加熱装置のよ
うに保護回路に入力電圧を検知する手段は不要であり、
低コスト化が可能である。
【0035】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。図5は本発明の第2の実施例を示す
図である。図5において自己クランプ手段電流検知手段
20はコンデンサ21と放電抵抗22の2つの部品で構
成されている。図6は本実施例の場合の自己クランプ検
知タイミング時の各部動作波形で、コンデンサ21の電
圧は、自己クランプ手段19からの電流により上昇し、
スレッシュ電圧以上となったときに制御回路17によっ
て発振停止となるものである。
【0036】また本実施例の場合そのスレッシュ電圧
は、自己クランプ動作の2回目程度で発生する様に設計
されているので、図の(ア)に示すように検知前に(1
回目の自己クランプ動作によって)既にある程度の値と
なっている。スレッシュ電圧をこのように若干高めに設
定している理由は、外来ノイズ等によって、コンデンサ
21が自己クランプ動作以外の時にチャージされて、誤
動作する可能性があるためである。
【0037】本構成にすることにより、請求項1の構成
と比べて、自己クランプ手段電流検知手段20を簡易か
つ安価に実現することが可能となり、結果安価な誘導加
熱装置を実現できる。
【0038】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について説明する。図7は本発明の第3の実施例を示す
図である。図7おいて23は、自己クランプ手段19の
ツェナーダイオードに流れる電流を検知するCT(カレ
ントトランス)であり、その出力は制御回路17に接続
している。
【0039】図8は本実施例の場合の自己クランプ検知
タイミング時の各部動作波形で、CT23の出力は、自
己クランプ手段19に流れる電流と同様となり、その出
力によって発振停止となるものである。また検知タイミ
ングは1回目のクランプ動作で行うようになっている。
これは、自己クランプ手段電流検知手段をCTとしたこ
とにより、外来ノイズなどの影響を請求項2の構成と比
較して受けにくいために可能となったものである。
【0040】本構成とすることにより、請求項2の構成
と比べてより高速に検知が可能となり、より確実な保護
機能を有した誘導加熱装置を実現できるものである。
【0041】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について説明する。図9は本発明の第4の実施例を示す
図である。図9おいて24は、自己クランプ手段19の
ツェナーダイオードに流れる電流が流れる配線であり、
その出力は制御回路17に接続している。本構成によっ
て自己クランプ手段19のツェナーダイオードに流れる
電流のdi/dt成分を配線のインダクタンス分で検知
できるため、請求項3と同様の保護動作を簡単かつ低コ
ストで実現できる。
【0042】(実施例5)以下、本発明の第5の実施例
について説明する。図10は本発明の第5の実施例を示
す図である。図10おいて25は、マイコン回路で、自
己クランプ手段電流検知手段20と接続され、かつ制御
回路17とも接続されている。
【0043】本構成により、自己クランプを検知したこ
とをマイコン回路が認識できるようになるため、例えば
発振停止後の任意の時間経過後に再度発振開始して、負
荷異常の検知を行う、あるいは、使用者に負荷異常の旨
の報知を行うなどの動作を行うことが可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、スイッチング素子に流れる電流は共振波形とな
り、その電流がゼロあるいは、逆導通ダイオードに流れ
ている間にターンオフするため、スイッチング素子の損
失として、ターンオフ損失は発生せず、導通損失のみと
なり、スイッチング素子の損失を大幅に低減することが
できる。さらにターンオフ損失がないため、損失温度特
性は、ほぼフラットあるいは負の特性となり、熱的に極
めて安定で冷却設計の容易なインバータ回路を得ること
ができる。
【0045】また、上記自己クランプ手段とクランプ手
段電流検知手段を設けることにより、通常使用状態で発
生の可能性がある無負荷起動及び、電源異常や制御回路
誤動作によるスイッチング素子の耐圧を瞬時に越えるモ
ードでも、簡易かつ確実な保護機能を実現することがで
きる、より信頼性の高い誘導加熱装置を簡易な構成で得
ることができるものである。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の特徴に加えて、コンデンサと抵抗だけの簡易
な回路構成で、自己クランプ手段電流検知手段を構成す
ることが可能となり、回路の小型化や、低コスト化が達
成でき、より安価で部品点数の少ない誘導加熱装置とす
ることができる。
【0047】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項2の構成と比べて、自己クランプ手段電流検知手段を
カレントトランスとすることにより、機器をより高速か
つ確実に保護することが可能な誘導加熱装置を実現でき
る。
【0048】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3の構成と比べて、自己クランプ手段電流検知手段を
配線のインダクタンスとすることにより、より安価な誘
導加熱装置を実現できる。
【0049】また、請求項5記載の発明によれば、自己
クランプ動作をマイコン回路が認識できるため、発振停
止後の処理をより確実に行うことができる誘導加熱装置
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である誘導加熱装置の回
路構成を示す回路図
【図2】同、通常動作時の動作波形を示す図
【図3】同、異常負荷時の動作波形を示す図
【図4】同、図3の検知タイミング時の拡大動作波形を
示す図
【図5】本発明の第2の実施例である誘導加熱装置の回
路構成を示す回路図
【図6】同、検知タイミング時の拡大動作波形を示す図
【図7】本発明の第3の実施例である誘導加熱装置の回
路構成を示す回路図
【図8】同、検知タイミング時の拡大動作波形を示す図
【図9】本発明の第4の実施例である誘導加熱装置の回
路構成を示す回路図
【図10】本発明の第5の実施例である誘導加熱装置の
回路構成を示す回路図
【図11】従来の誘導加熱装置の回路構成を示す回路図
【図12】同、動作波形を示す図
【図13】同、スイッチング素子のターンオフ時の動作
波形を示す図
【符号の説明】
13 スイッチング素子 18 共振要素 19 自己クランプ手段 20 自己クランプ手段電流検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮内 貴宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大森 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA02 AA04 AA07 AB06 AC08 AD25 AD26 BD19 CD10 CD17 3K059 AA02 AA04 AA07 AA18 AC08 AD25 AD26 BD19 CD10 CD17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子と、共振要素として2
    つのコイルと1つのコンデンサとを有し、前記2つのコ
    イルの内、発振周期中常に共振電流が流れる第1のコイ
    ルのインダクタンスを、発振周期中部分的に共振電流が
    流れる第2のコイルのインダクタンスより大きくしたイ
    ンバータ回路とし、前記スイッチング素子に流れる高周
    波電流は、共振電流として、前記スイッチング素子に流
    れる電流が零の時に遮断する構成とした高周波電力変換
    手段と、前記スイッチング素子の耐圧以下で前記スイッ
    チング素子を自己クランプさせる自己クランプ手段と、
    前記自己クランプ手段クランプ時に流れる自己クランプ
    手段電流検知手段とを有し、前記自己クランプ手段電流
    検知回路の出力によって発振を停止することを特徴とし
    た誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 自己クランプ手段を直列に接続されたツ
    ェナーダイオードと、逆阻止ダイオードとし、自己クラ
    ンプ手段電流検知手段を並列に接続されたコンデンサと
    抵抗回路にて構成したことを特徴とする請求項1の誘導
    加熱装置。
  3. 【請求項3】 自己クランプ手段を直列に接続されたツ
    ェナーダイオードと、逆阻止ダイオードとし、自己クラ
    ンプ手段電流検知手段をカレントトランスにて構成した
    ことを特徴とする請求項1の誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 自己クランプ手段を直列に接続されたツ
    ェナーダイオードと、逆阻止ダイオードとし、自己クラ
    ンプ手段電流検知手段を配線のインダクタンス成分にて
    構成したことを特徴とする請求項1の誘導加熱装置。
  5. 【請求項5】 自己クランプ手段電流検知手段の出力を
    マイコン回路に接続し、クランプ検出後に発振を停止す
    ることを特徴とした請求項1の誘導加熱装置。
JP12209399A 1999-04-28 1999-04-28 誘導加熱装置 Pending JP2000315572A (ja)

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