JP2000314823A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JP2000314823A
JP2000314823A JP11123229A JP12322999A JP2000314823A JP 2000314823 A JP2000314823 A JP 2000314823A JP 11123229 A JP11123229 A JP 11123229A JP 12322999 A JP12322999 A JP 12322999A JP 2000314823 A JP2000314823 A JP 2000314823A
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和宏 瀧澤
Yasuhiro Tamaki
康博 玉木
Masaaki Takatani
雅昭 高谷
Shinji Nagasawa
真二 長沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雌側ハウジングに挿入した時に、雌側ハウジ
ング側の係合部と係合する弾性変形可能なラッチを備え
る光コネクタにあっては、挿入完了後のラッチの不用意
な係合解除を防止でき、しかも、挿入作業性も確保でき
る技術の開発が求められていた。 【解決手段】 雌側ハウジング29側の係合部29aに
係合する係合突起24cを、ラッチ24の中央部に形成
した弾性片24dから突設させて、この弾性片24dの
弾性変形範囲内で、係合突起24cをラッチ24に対し
て変位可能とした光コネクタ20を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌側ハウジングに
挿入することで、内蔵した光コネクタフェルールを雌側
ハウジング側の光コネクタフェルールと突き合わせ接続
する光コネクタに関わり、特に、雌側ハウジングと係脱
可能に係合するラッチを備える光コネクタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来例の光コネクタ1を示
す。この光コネクタ1は、JIS C 5981に制定
される、いわゆるMT形光コネクタフェルール2(Meca
nically Transferable:以下、「フェルール」)をプラ
スチック製ハウジング3内に収納してなるものであり、
例えば、光コネクタアダプタ4等の雌側ハウジングに挿
入することで、フェルール2を別のフェルールと突き合
わせ接続するようになっている。光コネクタアダプタ4
に両側から光コネクタ1を挿入して、フェルール2同士
を突き合わせ接続すると、このフェルール2によって突
き合わせ接続可能に成端された光ファイバ5(主として
多心光ファイバ)が相手側フェルールの光ファイバと光
接続される。この時、光コネクタ1は、ラッチ6と光コ
ネクタアダプタ4とが係合して、光コネクタアダプタ4
からの引き抜きが規制される。具体的には、例えば、ラ
ッチ6から突設された係合突起6aが、光コネクタアダ
プタ4の係合穴4aに、光コネクタアダプタ4内面側か
ら入り込んで係合することで、光コネクタ1の引き抜き
が規制される。ラッチ6と光コネクタアダプタ4との間
の係合構造は、係合突起6aと係合穴4aとの係合に限
定されず、各種構成の採用が可能である。
【0003】前記ラッチ6先端の操作端6bは、光コネ
クタ1を光コネクタアダプタ4に挿入した時であって
も、光コネクタアダプタ4の外側に露出されるようにな
っており、この操作端6bを光コネクタ1のハウジング
3内に押し込むようにしてラッチ6を弾性変形させる
と、係合突起6aと係合穴4aとの係合が解除され、光
コネクタアダプタ4から光コネクタ1を引き抜くことが
可能となる。なお、図10中、符号1aはブーツであ
り、ハウジング3先端に保持されたフェルール2から筒
状のハウジング3を貫通してハウジング3後端から引き
出された光ファイバ5を収納、保護する。フェルール2
の接合端面2aには、光ファイバ5端末に引き出された
裸ファイバ5aが複数本、配列状態に露出されている。
フェルール2が光コネクタアダプタ4側のフェルールと
突き合わせ接続されると、両フェルールの裸ファイバ同
士が突き合わせ接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような光コネクタ1では、係合穴4aと係合突起6aと
の係合状態の維持を、ラッチ6のバネ力に頼っているた
め、操作端6bに不用意に接触しただけでも、操作端6
bがハウジング3側に押し込まれてしまい、係合穴4a
と係合突起6aとの間の係合が解除されやすいといった
不満があった。前記問題に鑑みて、例えば、ラッチ6と
ハウジング3との間にスライド移動自在のキーを挿入し
て、ラッチ6がハウジング3側に押し込まれることを防
止することが提案されている。しかしながら、この場
合、係合突起6aを含むラッチ6全体について、ハウジ
ング3方向への押し込みを規制してしまうので、キーに
よってラッチ6をロックしたまま、この光コネクタ1を
光コネクタアダプタ4に無理に挿入すると、ラッチ6を
破損する可能性がある。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、(1)キーによりラッチをロックすることにより
雌側ハウジングの係合部と係合突起との係合状態を維持
できる、(2)キーによりラッチをロックした状態であ
っても、ラッチに形成された弾性片によって、ラッチに
対する係合突起の変位が許容されているから、雌側ハウ
ジングへ挿入してもラッチを傷めない、(3)キーによ
りラッチをロックしたまま雌側ハウジングに挿入して
も、係合突起を雌側ハウジング側の係合部に係合させる
ことができる光コネクタを提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、光ファイバ
を突き合わせ接続可能に成端した光コネクタフェルール
を先端部に収納、保持する筒状のハウジングと、このハ
ウジング側部から突設され、当該ハウジング側面に沿っ
て前記先端部に対向する後端部へ向けて延出する弾性変
形可能なラッチとを備え、前記ハウジングを先端部から
雌側ハウジングに挿入することで、前記光コネクタフェ
ルールが、前記雌側ハウジングに収納された別の光コネ
クタフェルールと突き合わせ接続され、かつ、前記ラッ
チから突設された係合突起が、前記雌側ハウジング側部
の係合部に係脱可能に係合することで、前記光コネクタ
フェルール同士の突き合わせ接続状態が維持されるよう
になっている光コネクタにおいて、前記ラッチは、前記
ハウジングからの突出先端に設けられた操作端と、当該
ラッチに形成された弾性片から突設された前記係合突起
とを備え、しかも、前記ハウジングの側部にて、前記ハ
ウジング先端部に向かって進退自在に設けられたキーが
前記ハウジング先端部に向けて移動されて、前記ラッチ
の操作端と前記ハウジングとの間の隙間に挿入されたと
きに、前記操作端のハウジング方向への押し込みが規制
されるようになっていることを特徴とする光コネクタを
前記課題の解決手段としている。この光コネクタによれ
ば、キーをハウジング先端部に向けて移動して、前記ラ
ッチの操作端と前記ハウジングとの間の隙間に挿入すれ
ば、前記操作端のハウジング方向への押し込みが規制さ
れるから、雌側ハウジング側の係合部と係合突起とが係
合された状態であれば、両者の係合状態を安定に維持で
きる。キーによって前記操作端のハウジング方向への押
し込みを規制した後、光コネクタを雌側ハウジングに挿
入すると、係合突起が突設されている弾性片の弾性変形
範囲内で、係合突起が自在に変位可能であるので、ラッ
チを損傷すること無く雌側ハウジング内側へ挿入でき
る。挿入完了後には、係合突起は係合部と正常に係合す
るため、雌側ハウジングからの光コネクタの引き抜きを
規制できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光コネクタの1実
施形態を図1から図9を参照して説明する。図1は、本
実施形態の光コネクタ20を示す全体斜視図、図2は平
面図、図3は側面図、図4は側断面図である。図1から
図4に示すように、この光コネクタ20では、光ファイ
バ21を突き合わせ接続可能に成端した光コネクタフェ
ルール22を、筒状のハウジング23の先端部23aに
収納、保持している。このハウジング23側部から突設
されたラッチ24は、弾性変形可能であり、当該ハウジ
ング23側面に沿って前記先端部23aに対向する後端
部23bへ向けて延出する。このハウジング後端部23
b近傍には、前記ハウジング23内を通って後端部23
bから引き出された光ファイバ21を保護収納する柔軟
性のブーツ20aが取り付けられている。
【0008】光コネクタフェルール22は、JIS C
5981に制定される、いわゆるMT形光コネクタフ
ェルール(Mecanically Transferable)であり、接合端
面22aから突出するガイドピン22bを備えている。
また、この光コネクタフェルール22の後端(図4中右
側)の鍔部22c近傍には、前記ガイドピン22bをク
ランプ固定するピンクランプ22dが一体的に設けられ
ている。本実施形態では、光ファイバコードである光フ
ァイバ21端末に引き出した多心の光ファイバテープ心
線21aを光コネクタフェルール22に挿入し、さら
に、この光ファイバテープ心線21a先端に露出した複
数本の裸ファイバ21bを、光コネクタフェルール22
の接合端面22aに配列状態に露出、固定して成端した
構成を示すが、本発明に係る光コネクタフェルールとし
ては、これに限定されず、単心あるいは3心以上の多心
の光ファイバコードを成端するもの、コード化されるこ
と無く、ハウジング23内に直接引き込まれた単心ある
いは多心の光ファイバ心線を成端するもの等、各種構成
が採用可能である。
【0009】図4に示すように、光ファイバコードであ
る光ファイバ21は、端末に露出させた抗張力体21c
(ケブラ)を、ハウジング後端部23bに固定した押し
輪25と、その外側のリング26との間に挿入して、両
者の間に挟み込むようにして、かしめや接着剤等により
固定することで引き留められる。押し輪25は、ハウジ
ング後端部23bの押し輪固定部23c(図1参照)に
よって固定される。前記リング26の外側には、ブーツ
20aが嵌着、接着等により固定される。光ファイバ2
1端末から引き出された光ファイバテープ心線21a
は、前記リング26、押し輪25を貫通し、さらに、押
し輪25とピンクランプ22dとの間に収納されたコイ
ルスプリングである付勢部材27、ピンクランプ22d
を貫通して、光コネクタフェルール22に到達されてい
る。
【0010】ハウジング23内に収納された付勢部材2
7は、前記押し輪25に反力をとり、ピンクランプ22
dを介して光コネクタフェルール22を接続方向前方
(図4中左側)へ付勢する。光コネクタフェルール22
は、ハウジング先端部23a内部に形成された支持部2
3dに鍔部22cが当接することで、それ以上の接続方
向前方への移動が規制され、ハウジング先端部23aか
らの抜け落ちが防止される。図4において、付勢部材2
7は、コイルスプリングであるが、これに限定されず、
例えば、板バネ、ゴム等の弾性体等の、各種構成が採用
可能である。
【0011】ハウジング23は、ラッチ24を含めて、
全体がプラスチック等の樹脂から一体成形されている。
ラッチ24は、ハウジング先端部23aから後端部23
bに向けて突出され、ハウジング23側面に沿って、こ
のハウジング23側面との間に隙間28を介して延在
し、この隙間28の範囲で弾性変形可能になっている。
このラッチ24は、前記ハウジング23からの突出先端
に設けられた操作端24aと、前記ハウジング23から
の突出基端部24bから前記操作端24aまでの間にて
略中央に形成された弾性片24d(図1、図2参照)
と、この弾性片24dから突設され、前記雌側ハウジン
グ29(ここでは、光コネクタアダプタ)側の係合部2
9aと係脱可能に係合する係合突起24cとを備えてい
る。図1および図2に示すように、弾性片24dは、ラ
ッチ24中央部に形成されたスリット24eに周囲が取
り囲まれており、ラッチ24とは別に、弾性変形可能に
なっている。したがって、係合突起24cは、弾性片2
4dの弾性変形範囲内で、ラッチ24に対して変位可能
になっている。
【0012】前記ハウジング23側部に設けられたキー
30は、前記ハウジング先端部23aに向かって進退自
在であり、前記ハウジング先端部23aに向けて移動す
ると、前記ラッチ24の操作端24aと前記ハウジング
23との間の隙間28に挿入することができ、逆方向へ
移動すると、隙間28から抜き出すことができる。キー
30は、ハウジング23両側のガイド壁23eから離脱
すること無く、このガイド壁23eに沿って移動する。
【0013】図5は、光コネクタ20を雌側ハウジング
29に挿入した初期状態を示す側断面図、図6は、雌側
ハウジング29に挿入した光コネクタ20の係合突起2
4cが雌側ハウジング29側の係合部29aに係合した
状態を示す側断面図である。図5および図6に示すよう
に、この光コネクタ20は、先端部23a側から雌側ハ
ウジング29の筒部29bに挿入することで、先端の光
コネクタフェルール22が、前記雌側ハウジング29側
に支持された別の光コネクタフェルール31と突き合わ
せ接続されるようになっている。光コネクタフェルール
31の接合端面31aに開口されたガイドピン穴31b
に、光コネクタフェルール22側のガイドピン22bが
挿入、嵌合されることにより、両光コネクタフェルール
22、31間の位置決め精度が確保される。そして、ラ
ッチ24の係合突起24cは、ラッチ24のバネ力によ
って雌側ハウジング筒部29b内面に押し付けられつ
つ、摺接しながら、筒部29bに形成された穴である係
合部29aに入り込んで係合する。これにより、雌側ハ
ウジング29からの光コネクタ20の引き抜きが規制さ
れ、光コネクタフェルール22、31同士の突き合わせ
接続状態が維持される。また、光コネクタ20内蔵の付
勢部材27の付勢力が、光コネクタフェルール22、3
1同士の突き合わせ力として働くため、目的の低接続損
失が安定に得られる。
【0014】なお、雌側ハウジング29側の光コネクタ
フェルール31も図示しない付勢部材によって付勢され
ているため、雌側ハウジング29に挿入された光コネク
タ20の光コネクタフェフール22からの押圧力によっ
て、若干、押し込むことが可能である。また、光コネク
タ20側の光コネクタフェルール22は、突き合わせ時
の押圧力によってハウジング23奥側(図5、図6右
側)へ押し込まれると(例えば図6中仮想線の位置)、
鍔部22cが支持部23dから離脱して、この支持部2
3dよりも若干広い、ハウジング23内部空間内で浮動
が許容される。これにより、例えば、雌側ハウジング2
9に接続した光コネクタ20に、側方への外力等によっ
て若干の変形が生じても、ハウジング23内面が光コネ
クタフェルール22を押圧することが防止され、光コネ
クタフェルール22、31同士の接続状態が安定に維持
される。
【0015】ラッチ操作端24aは、光コネクタ20の
雌側ハウジング29への挿入完了時でも、雌側ハウジン
グ29の外側に露出するので、いつでも容易に操作する
ことができる。ラッチ操作端24aをハウジング23方
向(隙間28を縮小する方向)へ押し込み、ラッチ24
全体をハウジング23方向へ向けて変形させると、係合
部29aから係合突起24cを離脱させることができ
る。この状態では、雌側ハウジング29から光コネクタ
20を引き抜くことができる(図4の状態に戻る)。し
かし、図7に示すように、隙間28にキー30が挿入さ
れていると、前記操作端24aのハウジング23方向へ
の押し込みが規制されるため、係合部29aから係合突
起24cを離脱させることはできない。雌側ハウジング
29から光コネクタ20を引き抜くには、隙間28に挿
入されているキー30をハウジング後端部23bへ移
動、退避させて、隙間28から抜き出してから、操作端
24aの押し込み操作を行う。また、隙間28にキー3
0が挿入され、ラッチ24の押し込みがロックされてい
る状態では、操作端24aへの不用意な接触等によっ
て、係合部29aと係合突起24cとの係合が解除され
るといった不都合が防止され、係合部29aと係合突起
24cとの係合状態が安定に維持される。なお、光コネ
クタ20を挿入する雌側ハウジング29としては、光コ
ネクタアダプタ以外、光コネクタレセプタクル等、各種
構成が採用可能である。
【0016】すなわち、予め、キー30をハウジング後
端部23bに退避させた光コネクタ20を雌側ハウジン
グ29に挿入、接続する作業は、従来例の光コネクタと
同様であり、光コネクタ20を雌側ハウジング29に挿
入するだけで良い。雌側ハウジング29への挿入完了
後、図7に示すように、隙間28にキー30を挿入し
て、ラッチ24の押し込みをロックすれば、係合部29
aと係合突起24cとの間の不用意な係合解除を防止で
きる。
【0017】一方、図8および図9に示すように、この
光コネクタ20では、キー30によってラッチ24の押
し込みをロックした状態(ハウジング23とラッチ24
との間の隙間28にキー30を挿入した状態)であって
も、雌側ハウジング29への挿入が可能である。すなわ
ち、この光コネクタ20では、キー30によって、ラッ
チ24の操作端24aの押し込みが規制されていても、
係合突起24cには、弾性片24dの弾性変形範囲内の
変位が許容されている。キー30によってラッチ24を
ロックした光コネクタ20を雌側ハウジング29に挿入
すると、図9に示すように、雌側ハウジング筒部29b
内面に係合突起24cが当接することで弾性片24d
が、ラッチ24とは別に、単独で弾性変形して隙間28
に押し込まれる。このため、ラッチ24には無理な力が
掛からず、損傷等の心配が無い。そして、このまま光コ
ネクタ20の押し込みを継続することで、雌側ハウジン
グ29側の係合部29aに到達した係合突起24cは、
ラッチ24および弾性片24dのバネ力によって係合部
29aに押し込まれて係合する(最終的に、図7の状態
に至る)。したがって、雌側ハウジング29への光コネ
クタ20の挿入前に、予め、キー30をラッチ24から
退避させる作業は必要無い。この時、ラッチ24を傷め
る心配は無い。また、挿入を完了した光コネクタ20の
雌側ハウジング29からの引き抜きは、予め、キー30
でラッチ24をロックしないで挿入した場合と、何等変
わりは無い。
【0018】なお、本発明の光コネクタは、前記実施形
態に限定されず、例えば、ハウジングの断面輪郭形状自
体の変更を適用すること等、各種変更が可能であること
は言うまでも無い。また、雌側ハウジング筒部29b内
に形成した溝や、光コネクタ20側のラッチ24等が、
キーとキー溝の機能を果たすことにより、所定の向き以
外では、雌側ハウジング29に挿入できないようにする
ことが普通である。雌側ハウジングの係合部としては、
穴に限定されず、溝や、突壁、弾性爪等、各種構成が採
用可能である。弾性片の形状、大きさ、ラッチでの形成
位置等は、適宜変更可能であることは言うまでも無い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光コネク
タによれば、ハウジング先端部に向けて移動したキー
を、ラッチの操作端とハウジングとの間の隙間に挿入す
ることで、前記操作端のハウジング方向への押し込みが
規制されるから、雌側ハウジング側の係合部とラッチ係
合突起との係合状態を安定に維持できる。しかも、キー
によって前記操作端のハウジング方向への押し込みを規
制した後、光コネクタを雌側ハウジングに挿入しても、
ラッチに形成した弾性片の弾性変形範囲内での係合突起
の変位により、ラッチを損傷すること無く挿入作業を行
うことが可能であり、係合突起を雌側ハウジングの係合
部と係合させることができ、雌側ハウジングへの光コネ
クタの挿入作業性、係合部への係合突起の係合作業性を
向上できるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態の光コネクタを示す全
体斜視図である。
【図2】 図1の光コネクタを示す平面図である。
【図3】 図1の光コネクタを示す側面図である。
【図4】 図1の光コネクタの雌側ハウジングへの挿入
工程を示す図であり、キーでラッチをロックしない場合
の挿入前の状態を示す側断面図である。
【図5】 図1の光コネクタの雌側ハウジングへの挿入
工程を示す図であり、挿入初期段階を示す側断面図であ
る。
【図6】 図1の光コネクタの雌側ハウジングへの挿入
工程を示す図であり、ラッチの係合突起を雌側ハウジン
グの係合部に係合した状態を示す側断面図である。
【図7】 雌側ハウジングに挿入完了した光コネクタの
ラッチをキーでロックする工程を示す側断面図である。
【図8】 図1の光コネクタを雌側ハウジングに挿入す
る工程を示す図であり、雌側ハウジングへの挿入前にラ
ッチをキーでロックした状態を示す側断面図である。
【図9】 ラッチをキーでロックした光コネクタを雌側
ハウジングに挿入する挿入初期段階を示す側断面図であ
る。
【図10】 従来例の光コネクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
20…光コネクタ、21…光ファイバ(光ファイバコー
ド)、21a…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、
21b…光ファイバ(裸ファイバ)、22…光コネクタ
フェルール、23…ハウジング、23a…ハウジング先
端部、23b…ハウジング後端部、24…ラッチ、24
a…操作端、24b…突出基端部、24c…係合突起、
24d…弾性片、28…隙間、29…雌側ハウジング、
29a…係合部(穴)、30…キー、31…光コネクタ
フェルール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉木 康博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H036 QA02 QA31 QA49 QA55 QA56

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(21、21a、21b)を
    突き合わせ接続可能に成端した光コネクタフェルール
    (22)を先端部(23a)に収納、保持する筒状のハ
    ウジング(23)と、このハウジング側部から突設さ
    れ、当該ハウジング側面に沿って前記先端部に対向する
    後端部(23b)へ向けて延出する弾性変形可能なラッ
    チ(24)とを備え、前記ハウジングを先端部から雌側
    ハウジング(29)に挿入することで、前記光コネクタ
    フェルールが、前記雌側ハウジングに収納された別の光
    コネクタフェルール(31)と突き合わせ接続され、か
    つ、前記ラッチから突設された係合突起(24c)が、
    前記雌側ハウジング側部の係合部(29a)に係脱可能
    に係合することで、前記光コネクタフェルール同士の突
    き合わせ接続状態が維持されるようになっている光コネ
    クタにおいて、 前記ラッチは、前記ハウジングからの突出先端に設けら
    れた操作端(24a)と、当該ラッチに形成された弾性
    片(24d)から突設された前記係合突起とを備え、 しかも、前記ハウジングの側部にて、前記ハウジング先
    端部に向かって進退自在に設けられたキー(30)が前
    記ハウジング先端部に向けて移動されて、前記ラッチの
    操作端と前記ハウジングとの間の隙間(28)に挿入さ
    れたときに、前記操作端のハウジング方向への押し込み
    が規制されるようになっていることを特徴とする光コネ
    クタ(20)。
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