JP2000314332A - 車両のエンジン自動停止システムの制御装置 - Google Patents

車両のエンジン自動停止システムの制御装置

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JP2000314332A
JP2000314332A JP11122864A JP12286499A JP2000314332A JP 2000314332 A JP2000314332 A JP 2000314332A JP 11122864 A JP11122864 A JP 11122864A JP 12286499 A JP12286499 A JP 12286499A JP 2000314332 A JP2000314332 A JP 2000314332A
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JP
Japan
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engine
shift position
automatic stop
stop
shift
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JP11122864A
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English (en)
Inventor
Shuji Nagano
周二 永野
Kojiro Kuramochi
耕治郎 倉持
Hatsuo Nakao
初男 中尾
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要のエンジン自動停止・再始動の抑制及び
再始動装置の特にスタータ部などの部品の耐久性の向上
を実現する。 【解決手段】 エンジンの自動停止を許可するシフトポ
ジションで、エンジンの自動停止を実施中に(ステップ
330)、前記シフトポジションが、自動停止を許可す
る2つのポジション間にあって、且つ、自動停止が禁止
されるシフトポジションに操作されたときには(ステッ
プ350、370)、該自動停止が禁止されるシフトポ
ジション信号の前記再始動条件に対する反映を遅延する
(ステップ390、400)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のシフ
トポジションを検出し、特定のシフトポジションにおい
て所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止
すると共に、シフトポジションを含む所定の再始動条件
が成立したときに該自動停止したエンジンを再始動する
システムの制御装置に係り、特に、シフトレバーを操作
したときにドライバに対して不快感を与えることがない
ようにしたエンジン自動停止システムの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の停止条件が成立したときに
エンジンを自動停止させ、燃料の節約、排気エミッショ
ンの低減、あるいは騒音の低減等を図るように構成した
車両が提案され、すでに実用化されている(例えば特開
平8−74613号公報)。
【0003】この特開平8−74613号公報では、自
動変速機のシフトポジション(シフトレバーのシフト位
置)を検出して、特定のシフトポジションにおいて所定
の停止条件が成立したときにエンジンを自動停止すると
共に、シフトポジションを含む所定の再始動条件が成立
したときに該自動停止したエンジンを再始動する技術が
提案されている。
【0004】この場合、前進走行ポジションの「D」ま
たは、後進走行ポジションの「R」のように、シフトレ
バーが駆動ポジションにある場合でも所定の条件が成立
すればエンジンが自動停止を行うものと、駆動ポジショ
ンでは自動停止はされず、ドライバの意思によってシフ
トポジションが「N」や「P」等の非駆動ポジションと
されたときにのみ自動停止を行うもの等種々の設計が提
案されている。
【0005】このように、シフトポジションに依存して
エンジンの自動停止や再始動を実行するシステムにあっ
ては、自動停止が許可されたシフトポジションで自動停
止しているときに、自動停止が禁止されたシフトポジシ
ョンにシフトレバーが操作されると、エンジンを再始動
させる条件が成立したとして、エンジンの自動停止が中
止され、その時点でエンジンは再始動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにシフトポジションの選択によって自動停止条件が成
立したり、また、逆に、再始動条件が成立したりするこ
とがあるシステムの場合には、ドライバのシフト操作に
よってエンジンの自動停止・再始動のハンチングが発生
し、ビジー状態になる可能性がある。
【0007】ここで、例をあげてその具体的な説明をす
る。
【0008】図4は、一般的なシフトポジションの配列
を示したものである。
【0009】上からP(パーキング)、R(リバー
ス)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)、2(セカ
ンド)、L(ロー、ファースト)の順に並んでいる。こ
こでは、それぞれの機能・作用などの説明は省略する。
【0010】今、例えば、非駆動ポジションの「P」あ
るいは「N」でエンジンの自動停止を許可し、駆動ポジ
ションの「R」、あるいは「D」ポジションではエンジ
ンの自動停止を禁止する、という制御態様を設定した場
合、図からも明らかなようにシフトポジションの配置
は、エンジンの自動停止制御を許可する「N」、「P」
と、自動停止を解除する(禁止する)「D」、「R」と
が交互に配置されることになる。即ち、自動停止を許可
する2つのシフトポジション「P」と「N」の間に自動
停止を禁止するシフトポジションRが存在しており、ま
た、自動停止を禁止する2つのシフトポジションRとD
の間に自動停止を許可するシフトポジションNが存在す
ることになる。
【0011】従って、例えば、エンジン自動停止中に、
自動停止許可ポジションの「P」から同じく許可ポジシ
ョンの「N」に変更する際にどうしても構造上、禁止ポ
ジションの「R」を経由するため、エンジンが再始動し
てしまう。
【0012】又、逆に「N」から「P」に変更する際に
も同様に、エンジンが再始動してしまう。
【0013】また、例えば、ガレージシフト等でエンジ
ン運転中に自動停止禁止ポジションの「D」から同じく
禁止ポジションの「R」に変更する場合には、許可ポジ
ションの「N」を経由するため、エンジンが自動停止し
てしまうことが発生しかねない状態にある。そのため、
このような構造ではエンジンの自動停止・再始動制御が
頻繁に繰り返されビジー状態になる可能性があった。
【0014】又、ドライバの要求しないエンジンの停止
や再始動制御が繰り返されてしまうのは、ドライバにと
って、フィーリング上好ましくなく、不快感を与える可
能性があり、しかも再始動装置の特にスタータ部などの
部品の耐久性等に影響を与える恐れもある。
【0015】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、エンジン自動停止制御中にドラ
イバがシフト操作を行ったことにより不要なエンジンの
自動停止・再始動が実施されることを無くすことがで
き、ドライバに与える不快感の抑制、及び再始動装置の
部品の耐久性の向上を実現できるエンジン自動停止シス
テムの制御装置を提供することをその課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、自動変速機のシフトポジションを検出し、特定のシ
フトポジションにおいて所定の停止条件が成立したとき
にエンジンを自動停止すると共に、シフトポジションを
含む所定の再始動条件が成立したときに該自動停止した
エンジンを再始動する車両であって、前記シフトポジシ
ョンの中に前記自動停止を許可するシフトポジション
と、該自動停止を禁止するシフトポジションと、が配置
された車両のエンジン自動停止システムの制御装置にお
いて、前記エンジンの自動停止を許可するシフトポジシ
ョンで、エンジンの自動停止を実施中に、前記シフトポ
ジションが、自動停止を許可する2つのポジション間に
あって、且つ、自動停止が禁止されるシフトポジション
に変更されたときは、該自動停止が禁止されるシフトポ
ジション信号の前記再始動条件に対する反映を遅延する
ことにより、上記課題を解決したものである。
【0017】請求項1に記載の発明によれば、エンジン
自動停止中にドライバがエンジンの自動停止制御を許可
するポジション同士間のシフト変更操作、例えば、エン
ジンの自動停止が禁止されたポジションの「R」を通過
させる「P」−「N」間のシフト変更操作をした場合に
でも、Rのシフトポジション信号をエンジン再始動条件
に反映させるのを遅らせることによってドライバの意に
反したエンジン再始動処理が実行でき、ドライバの不快
感の抑制と再始動装置の部品の耐久性向上を実現するこ
とができる。
【0018】なお、本発明ではシフトポジションの検出
は、例えばすでに市販車に既に設置されているシフトポ
ジションセンサをそのまま活用できる。従って新たにセ
ンサや付属装置等を設ける必要がなく、コスト的にも安
価に、且つ、容易に実施できる。
【0019】請求項2に記載の発明は、自動変速機のシ
フトポジションを検出し、特定のシフトポジションにお
いて所定の停止条件が成立したときにエンジンを自動停
止すると共に、シフトポジションを含む所定の再始動条
件が成立したときに該自動停止したエンジンを再始動す
る車両であって、前記シフトポジションの中に前記自動
停止を許可するシフトポジションと、該自動停止を禁止
するシフトポジションと、が配置された車両のエンジン
自動停止システムの制御装置において、前記エンジンの
自動停止を禁止するシフトポジションで、エンジンが運
転されているときに、前記シフトポジションが、自動停
止を禁止する2つのポジション間にあって、且つ自動停
止が許可されるシフトポジションに変更されたときに
は、該自動停止が許可されるシフトポジション信号の前
記停止条件に対する反映を遅することにより、上記課題
を解決したものである。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、エンジン
運転中にドライバがエンジンの自動停止制御を禁止する
ポジション同士間のシフト変更操作、例えば、エンジン
の自動停止を許可するポジションである「N」を通過さ
せる「D」−「R」間のシフト(いわゆるガレージシフ
ト等)の操作をした場合にでも、Nのシフトポジション
信号をエンジン停止条件に反映させるのを遅延させるこ
とによって、不要にエンジンが自動停止することをなく
すことができる。
【0021】そのため、エンジン運転中にドライバが単
に「D」−「R」間をシフト操作したときにでも、ドラ
イバの意に反したエンジン自動停止制御が実行されない
ようになり、請求項1と同様の効果が得られる。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記遅延を、前記エンジンの再始動指令の出力を遅
らせることにより実施することにより、同様に上記課題
を解決したものである。
【0023】請求項3では、エンジンの自動停止を禁止
するポジションにあること自体は直ちに出力されるが、
これによって再始動される場合には、該エンジン再始動
指令の出力を遅らせるように制御している。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項2におい
て、前記遅延を、前記エンジンの停止指令の出力を遅ら
せることにより実施することにより、同様に上記課題を
解決したものである。
【0025】請求項4の趣旨は、請求項3の趣旨と同様
である。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項1又は2
において、前記遅延を、シフトポジションを検出するシ
フトポジションセンサの出力を遅らせることにより実施
する。
【0027】請求項5では、例えば、シフトレバーがエ
ンジンの自動停止を禁止するポジションあるいは許可す
るポジションに変更されたときには、センサ自体は該ポ
ジションにあることは検出しているが、このポジション
にあることの出力は、すぐには出さないようにしている
(遅延させる)。
【0028】請求項5においても、請求項3、4と同
様、結果としてエンジンの再始動や自動停止を抑制でき
る。
【0029】なお、この遅延作業をしている間に遅延対
象以外のポジションへの変化が検出された場合は、当然
にそのシフトポジションの出力は即、エンジンの再始動
や自動停止に反映される。従って、本発明は、ただ単に
再始動や自動停止の指令を遅らせるのとは意義が異な
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を詳細に説明する。
【0031】先ず、図2を用いて本実施形態における駆
動システムを説明する。
【0032】図2において、符号1は前述した車両に搭
載されるエンジン、2は自動変速機である。このエンジ
ン1には該エンジン1を再始動させるためのモータ及び
発電機として機能するモータジェネレータ(MG)3
が、該エンジン1のクランク軸1aに、クラッチ26、
チェーン27、クラッチ28及び減速機構Rを介して連
結されている。なお、エンジンスタータをモータジェネ
レータ3と別に設け、エンジン始動時に、スタータとモ
ータジェネレータ3を併用したり、極低温時にはスター
タを専用に使用してもよい。
【0033】減速機構Rは、遊星歯車式で、サンギア3
3、キャリア34、リングギア35を含み、ブレーキ3
1、ワンウェイクラッチ32を介してモータジェネレー
タ3及びクラッチ28の間に組込まれている。
【0034】自動変速機2用のオイルポンプ19は、エ
ンジン1のクランク軸1aにクラッチ26、28を介し
て直結されている。自動変速機2内には、前進走行時に
係合される公知の前進クラッチC1や、後進時に係合さ
れる後進クラッチC2(図示せず)等が設けられてい
る。符号4はモータジェネレータ3に電気的に接続され
るインバータである。このインバータ4は、スイッチン
グにより電力源であるバッテリ5からモータジェネレー
タ3への電気エネルギの供給を可変にしてモータジェネ
レータ3の回転速度を可変にする。又、モータジェネレ
ータ3からバッテリ5への電気エネルギの充電を行うよ
うに切り換える。
【0035】符号7はクラッチ26、28の断続の制
御、及びインバータ4のスイッチング制御を行うための
コントローラである。
【0036】なお、図中の矢印線は各信号線を示してい
る。
【0037】該コントローラ7は、エンジン及び自動変
速機等をコントロールするECU(電子制御装置)80
とリンクしている。このコントローラ7、ECU80に
は、図中の矢印線に示すように各種センサ群90(エン
ジン回転速度NEを検出するエンジン回転速度センサ9
1、車速Veを検出する車速センサ92、スロットル開
度を検出するスロットル開度センサ93、シフトレバー
のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ
94、ブレーキオン信号を検出するブレーキ信号センサ
95、イグニッションスイッチのオン・オフを検出する
イグニッションの位置を検出するセンサ96、エコラン
モードを検出するエコランスイッチセンサ97、タービ
ン回転速度を検出するタービン回転速度センサ98、バ
ッテリの充電量を検出するバッテリ充電量検出センサ9
9等)からの信号が入出力されている。シフトポジショ
ンセンサ94は、従来と同様のセンサであり、各ポジシ
ョンにそれぞれ配置されている。
【0038】図3に本実施形態におけるシフトレバー4
4のシフトポジションを示す。
【0039】本実施形態では、非駆動のP、Nの各シフ
トポジション及び駆動ポジションのうちDポジションが
(条件が整ったときにエンジンが自動停止される)自動
停止許可ポジションに相当しており、残りのシフトポジ
ションR、4、3、2が自動停止が禁止されている禁止
ポジションに相当している。
【0040】次に、このシステムの作用を説明する。
【0041】図2において、エンジン始動時には電磁ク
ラッチ26が接続状態とされ、モータジェネレータ3を
駆動してエンジンを運転する。このときブレーキ31を
オンにし、クラッチ32をオフにすることでモータジェ
ネレータ3の回転は減速機構Rのサンギア33側からキ
ャリア34側に減速して伝達される。これにより、モー
タジェネレータ3とインバータ4の容量を小さくしても
エンジン1をクランキングするのに必要な駆動力を確保
できる。エンジン1の始動後は、モータジェネレータ3
は発電機として機能し、例えば車両の制動時においてバ
ッテリ5に電気エネルギを蓄える。
【0042】エコランモード信号がオンとなった状態で
所定のエンジン停止条件が成立すると、コントローラ7
はエンジン1に燃料の供給をカットする信号を出力し、
エンジンを停止させる。エコランモード信号は、通常オ
ンになっており車室内に設けられたエコランスイッチ9
7を運転者が押すことによってオフ信号がコントローラ
7に入力される。
【0043】エコランモードでのエンジンの停止条件
は、「シフトポジションがP、N、またはDのいずれ
か」、「車速が零」、「アクセルオフ」、「ブレーキオ
ン」である。但しこの条件に限定されない。なお、Dに
てエンジンの自動停止制御を実施する場合には更に「ブ
レーキがオンである」という条件が必須となる。
【0044】なお、エンジンの再始動条件は、「上記停
止条件のうちのいずれかが未成立」であり、これ以外に
エンジンが再始動される場合として、「バッテリの充電
量が不足してきたとき」がある。
【0045】本実施形態ではシフトポジションに関係し
ては、例えば「シフトレバー44のポジションがDであ
る」という条件や「シフトレバー44のポジションが
「N」または「P」(非駆動ポジション)である」とい
う条件を設定してもよく、特に限定しない(後述)。
【0046】エンジンが運転されている際に、モータジ
ェネレータ3を発電機として使用する場合には、ブレー
キ31をオフにすると共に、電磁クラッチ26をオン状
態としておく。これにより、エンジンからの駆動力の作
用によりワンウェイクラッチ32が自動的に係合し、モ
ータジェネレータ3がエンジンにより回転させられるよ
うになり発電を行う。
【0047】所定のエンジン停止条件が成立すると、コ
ントローラ7は、エンジン1に燃料の供給をカットする
信号を出力し、エンジンを自動停止させる。
【0048】ここで、特にシフトレバーが「P」、
「R」、「N」の各ポジション間で移動されたことに伴
うエンジン自動停止・再始動に関して説明する。
【0049】今、「P」ポジションにおいてエンジンの
停止条件が成立し、エンジンが停止していたとする。こ
こで、ドライバが発進の準備をするべくシフトレバー4
4をNポジションに移動させたいと思った場合、ドライ
バは従来と全く同様にシフトレバー44をPポジション
からRポジションを経由してNポジションまでそのまま
スライドさせればよい。
【0050】しかし、従来では、シフトレバー44をP
からNへスライドさせる際には、構造上、どうしてもエ
ンジンの自動停止を許可しないRポジションを通過する
ため、Rポジションの検出信号がオンとなりドライバが
意図しない(不要な)エンジンの再始動が実施されてい
た。
【0051】そこで、本実施形態では、この不要なエン
ジンの再始動を無くすために、「P」又は「N」でエン
ジン停止中にシフトポジションが、自動停止を許可する
2つのポジション間「P」、「N」にあって、且つ、自
動停止が禁止されるシフトポジション、即ち「R」に操
作されたときには、この自動停止が禁止されるシフトポ
ジション「R」の信号の再始動条件に対する反映を遅延
する。
【0052】エンジン再始動の遅延を行う際の具体的な
手法としては、次のような制御が選択できる。
【0053】第1の手法は、シフトレバー44がRポジ
ションにあることを検出するシフトポジション信号の出
力自体を遅らせるものである。
【0054】これは、シフトレバー44がRポジション
にあることは検出されているが、これをECU80に対
して出力するのを遅らせる(実質的にECU80はシフ
トレバー44がRポジションにあることを認識していな
い)ようにする。このECU80に対して出力を行うま
での時間が遅延時間Tz1に相当する。
【0055】エンジン再始動の遅延を行う第2の手法
は、エンジンを再始動させるときの再始動出力信号を遅
らせるものである。
【0056】これは、シフトレバー44が「R」ポジシ
ョンにあることが検出され、且つ、このRポジションに
あること自体はECU80は認識しているが、ECU8
0によってエンジンの再始動指令の条件成立の判断とし
て利用するときに遅延時間Tz2を設定するか、又は、
条件が整って再始動指令を出力するときに遅延時間Tz
3を設定して該出力を意図的に遅らせるようにしてい
る。なお、このとき、ECU80での処理となるので構
成的には最も簡易で確実である。
【0057】このようにすることで、エンジン自動停止
制御中にドライバが「P」−「N」間をシフト操作した
ときに、「R」を通過することによって(ドライバの意
に反した)エンジン再始動処理が行わないようにするこ
とができるため、不要なエンジンの再始動を無くすこと
ができる。そのため、再始動装置の部品の耐久性向上及
び、ドライバに与える不快感の抑制ができる。
【0058】又、別にセンサや、装置等を設ける必要が
なく、容易に、且つ、安価にシステムを構成できる。ま
た、シフトポジションのゲート自体は従来と同形状の状
態に形成できるので、自然なシフト操作が可能である。
【0059】なお、本実施形態ではRポジション信号が
オンとなった後で遅延時間が経過すれば、この間に、他
のシフトポジション(Rポジション以外のポジション)
の信号が入力されない限り、エンジンの再始動を行うよ
うにする。
【0060】換言すると、エンジン自動停止中にRポジ
ションの検出信号が一旦入力したが、この遅延時間Tz
内に例えば「P」や「N」あるいは更に他のシフトポジ
ションに移動された場合は、Rのポジションを通ったと
いう理由でエンジンが再始動することはない。この点で
一律に「単に遅延させる」のとは異議が異なる。従って
もし移動先が再始動を許可しないシフトポジションであ
った場合には、そのままエンジンの自動停止制御を継続
し、エンジンの再始動は行われない。
【0061】なお、この実施形態では、P、N、Dでエ
コラン許可となっている。従って、例えばPあるいはN
で停止中でRに移動するときには「R」が自動停止が許
可された2つのポジションに挟まれた禁止ポジションに
相当しているため上述した遅延操作が実行される。しか
しながら、例えばNからDに移動するときにはDは自動
停止が許可されたポジションに当たっているので、遅延
操作は行われない、即ちDポジションの検出は、エンジ
ンの再始動に関して反映される。しかし、エンジンの状
態はそのまま継続されるので問題は発生しない。
【0062】又、「N」から「2」や「L」にシフトさ
れたときは、「2」や「L」は禁止ポジションではある
が、自動停止が許可された2つのポジションに挟まれた
禁止ポジションではないため、やはり直ちに再始動に関
して反映される。これは、挟まれていればこそ「通過」
の概念が存在するからであり、挟まれていなければ、即
ち、移動先に自動停止の許可されたシフトポジションが
1つも存在しなければ、「通過」ではないので直ちに再
始動して構わないためである。
【0063】この結果、エンジンが自動停止した状態で
禁止ポジションを単に通過するときにのみ、自動停止し
た状態のまま通過させることができ、エンジンの自動停
止・再始動が繰り返しを抑えることができると共に、通
過できないときは、早期の再始動が可能となる。
【0064】次に、本実施形態のフローチャートを説明
する。
【0065】このフローチャートは本実施形態のポイン
トであるエンジンの自動停止を許可するポジションP又
はNから許可しないポジションRにシフト操作を行った
ときに関係した制御に的を絞って作成してある。P、N
で自動停止中の場合、Rは遅延操作の対象ポジションと
なる。
【0066】図1において、ステップ320では、各種
センサからの入力信号が処理される。例えばシフトの位
置、車速等の信号を受け取る。
【0067】次にステップ330にて、エンジン1が自
動停止中か否かを判断する。エンジン1が自動停止中で
ないとき(エンジン運転中)にはそのままリターンす
る。ステップ330にてエンジンが自動停止中ならば現
在のシフトポジションが「P」又は、「N」ポジション
であるか否かの判定を行い、そこの位置からシフトレバ
ー44の変更操作があったか否かを判断する(ステップ
340、350)。具体的には、図3に示したシフトゲ
ートに対し、シフトレバー44が紙面上下方向の動きが
あったことを検出する。シフト変更がなかった場合には
そのままエンジンの自動停止を継続する(ステップ36
0)。
【0068】シフト変更があった場合には、次にシフト
された位置が「R」か否かを判断する。なお、Rかどう
かの判断は、シフトポジションセンサ94から行う(ス
テップ370)。具体的には、P→R、N→R、D→R
の変更がなされたか否かである。
【0069】ステップ370にてR以外へのシフト変更
がなされたと判断された場合、ステップ380へ進み、
遅延時間Tzを零に設定し、その時点でのシフトポジシ
ョンを即、反映させる。
【0070】一方、ステップ370でRポジションにシ
フト変更がなされたと判断された場合には、ステップ3
90へ進む。ステップ390では、シフト変更がRに変
更されてからの経過時間Tが所定時間t1を経過してい
るか否かを判断する。このとき、Rポジションに変更さ
れてからの経過時間Tがt1以下のときは390と39
5(R以外の判断)を繰り返し、経過するとステップ4
00へ進みエンジンを再始動する。なお、所定時間t1
が遅延時間Tzに相当する。
【0071】この結果、所定時間t1を超える前にR以
外のポジション例えばN、P、D…にシフトが変更され
た場合には、ステップ380に進み、遅延時間Tz=0
とされ、そのときのシフトポジション信号がそのまま即
反映される。
【0072】なお、全く同様に、例えばD、Rがエンジ
ンの自動停止を禁止するシフトポジションで、エンジン
が運転されているときに、その間の自動停止を許可する
シフトポジション(例えば、「N」)に操作されたとき
には、この自動停止が許可されるシフトポジション
(「N」)信号の停止条件に対する反映を遅延する。
【0073】即ち、Dポジションにおいて運転中にRポ
ジションにまでシフトレバー44をRに移動するときに
も、該シフトレバー44をD−R間をそのままスライド
させても、Nポジションにおいてエンジンを自動停止さ
せることなく移動することができる。このようにするこ
とで、不要な自動停止を防止させることができ、上記同
様の効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構成で不要なエ
ンジンの自動停止・再始動を行わないようにすることが
でき、再始動装置の部品の耐久性向上・ドライバに与え
る不快感の抑制を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のエンジン再始動時の制御の
制御フロー例を示す流れ図
【図2】本発明が適用された車両のエンジン駆動装置の
システム構成図
【図3】本実施形態におけるシフトレバーのゲート位置
を表すシフトポジション配列図
【図4】従来技術におけるシフトレバーのゲート位置を
表すシフトポジション配列図
【符号の説明】 1…エンジン 2…自動変速機 3…モータジェネレータ 4…インバータ 5…バッテリ 7…コントローラ 19…オイルポンプ 44…シフトレバー 94…シフトポジションセンサ R…減速機構 Tz…遅延時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 初男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G092 BB01 BB10 CA01 CB05 DE01S FA13 FA30 HA06Z HE01Z HF12Z HF21Z 3G093 AA05 BA17 BA21 BA22 DA01 DA06 DA12 DB01 DB05 DB11 DB15 DB19 DB23 EA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機のシフトポジションを検出し、
    特定のシフトポジションにおいて所定の停止条件が成立
    したときにエンジンを自動停止すると共に、シフトポジ
    ションを含む所定の再始動条件が成立したときに該自動
    停止したエンジンを再始動する車両であって、前記シフ
    トポジションの中に前記自動停止を許可するシフトポジ
    ションと、該自動停止を禁止するシフトポジションと、
    が配置された車両のエンジン自動停止システムの制御装
    置において、 前記エンジンの自動停止を許可するシフトポジション
    で、エンジンの自動停止を実施中に、前記シフトポジシ
    ョンが、自動停止を許可する2つのポジション間にあっ
    て、且つ、自動停止が禁止されるシフトポジションに変
    更されたときは、該自動停止が禁止されるシフトポジシ
    ョン信号の前記再始動条件に対する反映を遅延すること
    を特徴とする車両のエンジン自動停止システムの制御装
    置。
  2. 【請求項2】自動変速機のシフトポジションを検出し、
    特定のシフトポジションにおいて所定の停止条件が成立
    したときにエンジンを自動停止すると共に、シフトポジ
    ションを含む所定の再始動条件が成立したときに該自動
    停止したエンジンを再始動する車両であって、前記シフ
    トポジションの中に前記自動停止を許可するシフトポジ
    ションと、該自動停止を禁止するシフトポジションと、
    が配置された車両のエンジン自動停止システムの制御装
    置において、 前記エンジンの自動停止を禁止するシフトポジション
    で、エンジンが運転されているときに、前記シフトポジ
    ションが、自動停止を禁止する2つのポジション間にあ
    って、且つ自動停止が許可されるシフトポジションに変
    更されたときには、該自動停止が許可されるシフトポジ
    ション信号の前記停止条件に対する反映を遅延すること
    を特徴とする車両のエンジン自動停止システムの制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記遅延を、前記エンジンの再始動指令の出力を遅らせ
    ることにより実施することを特徴とする車両のエンジン
    自動停止システムの制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記遅延を、前記エンジンの停止指令の出力を遅らせる
    ことにより実施することを特徴とする車両のエンジン自
    動停止システムの制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2において、 前記遅延を、 前記変更されたシフトポジションを検出するシフトポジ
    ションセンサの出力を遅らせることにより実施すること
    を特徴とする車両のエンジン自動停止システムの制御装
    置。
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