JP4400311B2 - アイドルストップ付き車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アイドルストップ付き車両の制御装置に関し、アイドルストップ制御の技術分野に属する。
燃費の向上や、環境汚染物質あるいは二酸化炭素等の排出低減、及び騒音の抑制等を図るため、車両の停車時に、所定のエンジン停止条件(例えば車速がゼロの状態でブレーキペダルが所定時間継続して踏み込まれたこと)が成立したときは、エンジンを自動的に停止させ、その後、所定のエンジン始動条件(例えばブレーキペダルの踏み込みが解除されたこと)が成立したときには、エンジンを自動的に始動させる、いわゆるアイドルストップ付き車両が一般に知られている。
ところで、自動変速機を搭載した車両では、エンジンが作動しているときには一般にクリープ力が生じるが、上記のようにアイドルストップによりエンジンを自動停止させると、クリープ力が生じなくなる。そして、このクリープ力が生じていない状態で、例えば、ブレーキ液配管を構成するバルブ内でのブレーキ液のリーク等によりブレーキ圧が低下してくると、上り坂等で車両の後退が生じる虞がある。そこで、ブレーキ圧が、車両の後退の虞がある所定圧以下に低下した場合、エンジンを再始動させてクリープ力を発生させることが考えられる。
一方、特許文献1には、上記のようなアイドルストップ付き車両を対象としたものではないが、上り坂等で停車中に車両が後退するのを防止するため、停車中は、自動変速機の変速段を車両の後退を阻止可能な変速段にするものが開示されている。具体的には、停車中は、変速機の出力軸の車両後退方向の回転がワンウェイクラッチにより阻止される変速段(2速)とするものである。この特許文献1に記載の技術をアイドルストップ付き車両に適用すれば、エンジン自動停止中(停車中)にブレーキ液圧が低下した場合でも、エンジンを再始動させることなく、車両の後退を防止することができる。
また、特許文献2には、変速モードとして、車両の走行状態に応じて自動的に変速するオート変速モード(第1のモード)と、乗員のシフト操作に応じて変速するマニュアル変速モード(第2のモード)とを有し、これらのモードのうちのいずれかのモードを乗員の選択に応じて実行可能な自動変速機が開示されている。
特開平5−263923号公報 特開平10−89460号公報
ところで、上記特許文献1,2に記載の技術をアイドルストップ付き車両に適用した場合、例えば、車両がオート変速モードで停車して所定のエンジン停止条件が成立すると、エンジンが自動停止されると共に、変速段が1速から2速に制御されることとなるが、この変速について乗員が了知しているような場合や、変速段の表示手段が設けられているような場合には、乗員が発進時の良好な加速性の達成のためにマニュアル変速モードを選択し、1速を選択することが考えられる。しかし、アイドルストップ状態においては、前述のようにクリープ力が生じていないので、1速が選択されると、ブレーキ圧が所定圧以下に低下しているような場合に上り坂等において車両が後退する虞がある。
そこで、本発明は、アイドルストップ時に変速段が最低速段以外の車両の後退を阻止可能な変速段に制御されると共に、オート変速モードとマニュアル変速モードとのうちのいずれかのモードを乗員の選択に応じて実行可能な自動変速機が備えられたアイドルストップ付き車両において、発進加速性に対する乗員の要求を満たし、かつ車両の後退を防止可能な制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明(以下、第1発明という)は、低速段側における最低速段でない変速段に車両の後退を阻止可能な所定変速段を有する自動変速機が備えられ、ブレーキの踏み込み状態を含む車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出された車両の走行状態が、ブレーキが踏み込まれていることを含む第1の所定条件を満たしたときにエンジンを自動停止し、エンジンの自動停止中にブレーキの踏み込みが解除されたことを含む第2の所定条件を満たしたときにエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップ手段と、上記走行状態検出手段で検出された車両の走行状態に応じて自動的に変速する第1のモードと、乗員のシフト操作に応じて変速する第2のモードとのいずれか一方を乗員の選択に応じて実行し、エンジンの自動停止中は変速段を上記所定変速段に制御する変速手段とが備えられたアイドルストップ付き車両の制御装置であって、上記第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により上記第1のモードから上記第2のモードへの切換えが行われたときは、変速手段は変速段を上記所定変速段から最低速段に制御すると共に、アイドルストップ手段はエンジンを再始動させることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明(以下、第2発明という)は、第1発明において、フットブレーキ力に関連するパラメータ値を検出するブレーキ力検出手段が備えられており、アイドルストップ手段は、第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により第1のモードから第2のモードへの切換えが行われた場合に、ブレーキ力検出手段で検出されたフットブレーキ力に関連するパラメータ値が、該ブレーキ力が所定値以下であることを示す値であるときは、エンジンを再始動させることを特徴とする。
そして、本願の請求項3に記載の発明(以下、第3発明という)は、低速段側における最低速段でない変速段に車両の後退を阻止可能な所定変速段を有する自動変速機が備えられ、ブレーキの踏み込み状態を含む車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出された車両の走行状態が、ブレーキが踏み込まれていることを含む第1の所定条件を満たしたときにエンジンを自動停止し、エンジンの自動停止中にブレーキの踏み込みが解除されたことを含む第2の所定条件を満たしたときにエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップ手段と、上記走行状態検出手段で検出された車両の走行状態に応じて自動的に変速する第1のモードと、乗員のシフト操作に応じて変速する第2のモードとのいずれか一方を乗員の選択に応じて実行し、エンジンの自動停止中は変速段を上記所定変速段に制御する変速手段とが備えられたアイドルストップ付き車両の制御装置であって、上記第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により上記第1のモードから上記第2のモードへの切換えが行われ、かつ最低速段が選択されたときは、変速手段は変速段を上記所定変速段から最低速段に制御すると共に、アイドルストップ手段はエンジンを再始動させることを特徴とする。
さらに、本願の請求項4に記載の発明(以下、第4発明という)は、第3発明において、フットブレーキ力に関連するパラメータ値を検出するブレーキ力検出手段が備えられており、アイドルストップ手段は、第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により第1のモードから第2のモードへの切換えが行われ、かつ最低速段が選択された場合に、ブレーキ力検出手段で検出されたフットブレーキ力に関連するパラメータ値が、該ブレーキ力が所定値以下であることを示す値であるときは、エンジンを再始動させることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、第1発明によれば、上記第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により上記第1のモード(オート変速モード)から上記第2のモード(マニュアル変速モード)への切換えが行われたときは、エンジンが再始動されると共に、変速段が上記所定変速段から最低速段に制御されるから、例えば、上り坂等でブレーキ圧が車両後退の虞がある圧力以下に低下しているような場合でも車両の後退を防止することができると共に、発進加速性に対する乗員の要求を満たすことができる。
また、第2発明によれば、車両の後退を防止しつつ、第1発明の場合よりもアイドルストップの継続時間を長くすることができ、アイドルストップによる燃費改善等の効果を向上させることができる。すなわち、第1発明の場合は、第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により第1のモードから第2のモードへの切換えが行われたときは、すぐにエンジンが再始動されるが、第2発明の場合は、第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により第1のモードから第2のモードへの切換えが行われた場合でも、ブレーキ力検出手段で検出されたフットブレーキ力に関連するパラメータ値が、ブレーキ力が所定値以下であることを示す値となるまでは、エンジンが再始動されないから、アイドルストップの継続時間が長くなるのである。
そして、第3発明によれば、第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により第1のモードから第2のモードへの切換えが行われ、かつ最低速段が選択されたときにのみ、変速段が所定変速段から最低速段に制御されると共に、エンジンが再始動されるから、車両の後退を防止しつつ、第1発明よりもより確実に乗員の意思を反映することができる。例えば、乗員が雪道等で最低速段以外の変速段での発進を望んでいるような場合にその意思に沿った制御が的確に行える。
また、第4発明によれば、第3発明において、第2発明と同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、以下順次説明する第1〜第4の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両1は、車体前部のエンジンルーム内にエンジン2が横方向に配置され、該エンジン2の出力が自動変速機3、差動装置4、車軸5a,5bを介して左右の前輪6a,6bに伝達されるように構成されたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)タイプの車両である。また、この車両1は、燃費の向上や、環境汚染物質あるいは二酸化炭素の排出低減、及び騒音の抑制等を図るために、停車中等、後述する所定の条件が満たされたときにエンジン2を停止させる機能、いわゆるアイドルストップ機能を有するアイドルストップ付き車両であり、エンジンルーム内には、アイドルストップ時にエンジン2の始動用バッテリ7から電力供給を受けて作動し、電動モータ8a及びポンプ8b等からなる電動オイルポンプ8が配置されている。また、車室内には、アクセルペダル9やブレーキペダル10等が配置されている。
次に、上記自動変速機3について図2を用いて詳しく説明する。
図2に示すように、この自動変速機3は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出力により駆動される変速歯車機構として隣接配置された第1、第2遊星歯車機構30,40と、これらの遊星歯車機構30,40でなる動力伝達経路を切り換えるクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56とを有し、これらによりDレンジにおける1〜4速、Sレンジにおける1〜3速及びLレンジにおける1〜2速と、Rレンジにおける後退速とが得られるようになっている。
上記トルクコンバータ20は、エンジン2の出力軸2aに連結されたケース21内に固設されたポンプ22と、該ポンプ22に対向して配置されて該ポンプ22により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持されてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介してエンジン2の出力軸2aとタービン23とを直結するロックアップクラッチ26とで構成されている。そして、上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して遊星歯車機構30,40側に出力されるようになっている。
ここで、このトルクコンバータ20の反エンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を介してエンジン2に駆動されるエンジン駆動式のオイルポンプ12が配置されている。
一方、上記第1、第2遊星歯車機構30,40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,42…42と、これらのピニオン32…32,42…42を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン32…32,42…42に噛み合ったリングギヤ34,44とで構成されている。
そして、上記タービンシャフト27と第1遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードクラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が備えられている。
さらに、第1遊星歯車機構30のリングギヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にローリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構30のピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリングギヤ44とが連結されて、これらに出力ギヤ13が接続されている。
そして、この出力ギヤ13が、中間伝動機構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフト61上の第2中間ギヤ63と差動装置4の入力ギヤ71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差動装置4のデフケース72に入力され、該差動装置4を介して左右の車軸5a,5bが駆動されるようになっている。
ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩擦要素51〜55の油圧供給状態及びワンウェイクラッチ56の作動状態と変速段との関係をまとめると、表1に示すようになる。ここで、この表1における○印は、摩擦要素51〜55においては作動油圧が供給されている状態であることを意味し、ワンウェイクラッチ56においてはロック状態であることを意味する。なお、摩擦要素51〜55のうち、フォワードクラッチ51、3−4クラッチ53、ローリバースブレーキ55、リバースクラッチ52は単一の油圧室を有し、該油圧室に作動油圧が供給されているときに当該摩擦要素が締結される。また、バンドブレーキでなる2−4ブレーキ54は、作動油圧が供給される油圧室として締結室54aと解放室54bとを有し、締結室54aのみに作動油圧が供給されているときに当該2−4ブレーキ54が締結され、解放室54bのみに作動油圧が供給されているとき、両室54a,54bとも作動油圧が供給されていないとき、及び両室54a,54bとも作動圧が供給されているときに、2−4ブレーキ54が解放されるようになっている。また、ワンウェイクラッチ56は、前進時(正駆動時)においては、1速でロック状態、2速〜4速でフリー状態となる。したがって、2速〜4速での逆駆動時においては、ワンウェイクラッチ56がロック状態となり、車軸5a,5bの車両後退方向回転がロックされる。
Figure 0004400311
次に、上記自動変速機3が搭載されたアイドルストップ付き車両1のアイドルストップ制御について、第1〜第4の実施の形態を通して詳しく説明する。なお、既に説明したもの(エンジン2、自動変速機3等)については、第1〜第4の実施の形態を通して同一の符号を用いる。
まず、第1の実施の形態について説明すると、図3に示すように、当該アイドルストップ付き車両1には、アイドルストップ制御を行う制御回路100が備えられており、該制御回路100は、車両1の速度を検出する車速センサ101からの信号と、アクセルペダル9の踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102からの信号と、ブレーキペダル10が踏み込まれたときにオンとなるブレーキスイッチ103からの信号と、乗員により変速レバー等を介して選択される変速モードを検出する変速モード検出手段104からの信号とを入力する。なお、上記制御回路100等はエンジン及び変速機の制御装置の一部を記載したものであり、該制御装置の他の部分により、上記車速センサ101からの信号、アクセル開度センサ102からの信号、変速モード検出手段104からの信号等に基づく通常の変速制御やエンジン制御等が別途行われる(第2〜第4の実施の形態において同じ)。なお、この際、変速モード検出手段104でオート変速モードが選択されていることが検出されたときは、車速センサ101からの信号、アクセル開度センサ102からの信号に応じて変速マップに基づき自動的に変速制御が行われ、マニュアル変速モードが選択されていることが検出されたときは、乗員のシフト操作に応じて変速制御が行われる。
そして、制御回路100は、これらのスイッチやセンサからの信号に基いてアイドルストップ制御を実行し、上記変速機3の変速制御用アクチュエータ111…111(変速用ソレノイドバルブ等)と、バッテリ駆動式の電動オイルポンプ8と、エンジン2の燃料噴射弁121…121及び点火プラグ122…122とに制御信号を出力する。ここで、このバッテリ駆動式の電動オイルポンプ8は、前述したように、アイドルストップ時(エンジン停止中)に作動停止状態となるエンジン駆動式のオイルポンプ12に代わり、エンジン2の始動用バッテリ7から電力供給を受けて作動し、変速機3の摩擦要素51…55に作動油圧を供給する。
次に、制御回路100が実行するアイドルストップ制御を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1で、上記センサやスイッチからの各検出値を入力したうえで、ステップS2で、アイドルストップ中か否かを判定する。その結果、アイドルストップ中でない場合(NO)は、ステップS3で、車速がゼロ(車速が所定車速以下、ほぼゼロも含む)であり、かつブレーキスイッチ103がオンであるか否か、つまりエンジン2の自動停止条件が満足されているか否かを判定する。その結果、満足されていない場合(NO)は、そのままリターンし、満足されている場合(YES)は、ステップS4で、エンジン2を自動停止する。すなわち、燃料噴射弁121…121による燃料供給及び点火プラグ122…122による火花点火を停止する。なお、このとき、変速段は、通常の変速マップに従って変速された結果、1速となっている。
次いで、ステップS5で、変速段を1速から2速に制御する。すなわち、変速制御用アクチュエータ111…111を制御して、フォワードクラッチ51の油圧室及び2−4ブレーキ54の締結室54aに作動油圧を供給し、フォワードクラッチ51及び2−4ブレーキ54を締結状態とさせる。なお、このとき、エンジン2の自動停止に伴い、エンジン駆動式のオイルポンプ12は停止状態となって作動油圧の生成が停止するため、制御回路100は、バッテリ駆動式の電動オイルポンプ8を作動させる。
これに対し、上記ステップS2で、アイドルストップ中である場合(YES)は、ステップS6で、ブレーキがオフ操作されたか否か、すなわちブレーキスイッチ103がオフとなったか否か、及び車速が所定車速より大きいか否か、つまりエンジン2の再始動条件が満足されているか否かを判定する。ここで、車速が所定車速より大きくなったときとは、例えば、ブレーキペダル10の踏み込みの緩みや、ブレーキペダル10は踏み込んでいるものの、背景技術で説明したようなブレーキ液圧の低下により、下り坂等で車両1が前進し始めた場合等である。そして、ステップS6で、満足されている場合(YES)は、ステップS7で、エンジン2を再始動する。すなわち、燃料噴射弁121…121による燃料供給及び点火プラグ122…122による火花点火を再開する。また、このエンジン2の再始動に伴い、エンジン駆動式のオイルポンプ12がエンジン2で再駆動されて該ポンプ12による作動油圧の生成が再開するため、制御回路100は、バッテリ駆動式の電動オイルポンプ8の作動を停止させる。
次いで、ステップS8で、アクセル開度が所定開度より大きいか否かを判定する。その結果、アクセル開度が所定開度より大きい場合(YES)、つまり乗員が急発進を望んでいる場合は、大きな加速力が得られるように、ステップS9で、変速段を2速から1速に制御する。すなわち、変速制御用アクチュエータ111…111を制御して、フォワードクラッチ51の油圧室に作動油圧を供給し、フォワードクラッチ51を締結状態とさせる。なお、このとき、エンジン2の再始動に伴い、エンジン駆動式のオイルポンプ12が作動状態となって作動油圧の生成を再開するため、制御回路100は、バッテリ駆動式の電動オイルポンプ8を停止させる。一方、ステップS8でアクセル開度が所定開度以下の場合(NO)、つまり乗員が緩発進を望んでいる場合は、ステップS10で、2速を維持する。なお、2速の状態は、変速マップに基づく2−3シフトアップ変速が生じるまで維持される。
他方、ステップS6で、エンジンの再始動条件が満足されていない場合(NO)は、ステップS11で、マニュアル変速モードへの切換があったか否かを判定する。その結果、切換があった場合(YES)は、ステップS12で、エンジン2を再始動すると共に、自動変速機3の変速段を2速から1速に制御し、切換がない場合(NO)は、そのままリターンする。
次に、本第1の実施の形態に係るアイドルストップ制御の作用について説明する。
いま、例えば、車両がオート変速モードのDレンジ4速で走行しているものとする。そのとき、乗員によりブレーキペダル10が踏み込まれると、徐々に車速が低下すると共に、変速段が変速マップに従って4速→3速→2速→1速というように低速段側に制御される。また、ブレーキペダル10の踏み込みによりブレーキスイッチ103がONとなっている。そして、車速がゼロとなると、車速がゼロとなったときからのブレーキスイッチ103のONの継続時間のカウントが開始する。そして、該継続時間が所定時間に達すると、エンジン2の自動停止条件が満たされてエンジン2が自動停止される。また、併せて、変速段が1速から2速に制御される。
そして、このアイドルストップ中に、乗員によるブレーキペダル10の踏み込みが解除されてブレーキスイッチ103がOFFとなると、エンジン2の再始動条件が満たされ、エンジン2が再始動される。また、エンジン再始動時のアクセル開度が所定開度より大きいときは、2速から1速に変速される。なお、アクセル開度が所定開度以下のときは、2速が維持される。
一方、アイドルストップ中に、エンジン2の再始動条件が満たされていない場合(ステップS6でNO)、詳しくはブレーキペダル10が踏み込まれた状態でブレーキスイッチ103がON、かつ車速が所定車速未満の場合は、乗員によるマニュアル変速モードへの切り換えがあったか否かにより異なった制御が行われる。
すなわち、乗員がオート変速モードのままマニュアル変速モードに切換えていない場合は、現在の状態、つまり変速段が2速でのアイドルストップ状態が継続される。
一方、乗員がオート変速モードからマニュアル変速モードに切換えを行った場合は、変速段が2速から1速に制御されると共に、エンジン2が再始動されることとなる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、エンジン2の自動停止中に乗員によりマニュアル変速モード(第2のモード)が選択されたときは、エンジン2が再始動されると共に、変速段が1速(最低速段)に制御されるから、例えば、上り坂等でブレーキ圧が車両後退の虞がある圧力以下に低下しているような場合でも車両の後退を防止することができると共に、発進加速性に対する乗員の要求を満たすことができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、ブレーキ力の検出手段を設け、該検出手段で検出されたブレーキ力を加味して、アイドルストップ制御を行うようにしたものである。
すなわち、図5に示すように、第2の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両1には、アイドルストップ制御を行う制御回路200が備えられており、該制御回路200は、第1の実施の形態と同様の車速センサ201、アクセル開度センサ202、ブレーキスイッチ203、変速モード検出手段204からの信号に加え、ブレーキ力検出手段205からの信号を入力する。ここで、このブレーキ力検出手段205として、本実施の形態においては、ブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサを用いている。
制御回路200は、これらのスイッチやセンサからの信号に基いてアイドルストップ制御を実行し、変速機3の変速制御用アクチュエータ111…111(変速用ソレノイドバルブ等)と、バッテリ駆動式の電動オイルポンプ8と、エンジン2の燃料噴射弁121…121及び点火プラグ122…122とに制御信号を出力する。
この第2の実施の形態に係るアイドルストップ制御は、図6に示すフローチャートに従って行われる。なお、ステップT1〜T10は、第1の実施の形態のステップS1〜S10と同一であり、制御回路200は、ステップT1で各検出値を入力したうえで、ステップT2,T3,T6,T8で各種判定を行い、これらの判定結果に応じて、ステップT4でのエンジン停止、ステップT7でのエンジン再始動、ステップT5での1速から2速への制御、ステップT9での2速から1速への制御、ステップT10での2速維持の制御、または現在の変速段の維持の制御を行う。
その場合に、ステップT2でアイドルストップ中(YES)であり、ステップT6でエンジン再始動条件が成立していない場合(NO)は、ステップT11で、マニュアル変速モードへの切換状態について判定する。その結果、マニュアル変速モードに切り換えられていない場合(NO)は、そのままリターンする。一方、マニュアル変速モードに切り換えられた場合(前制御周期ではマニュアル変速モードが選択されていなかったが、今回の制御周期ではマニュアル変速モードが選択されていた場合)は、ステップT12で、変速段を2速から1速に制御する。次いで、ステップT13で、ブレーキ液圧が所定圧未満か否かを判定し、ブレーキ液圧が所定圧未満の場合(YES)は、ステップT14で、エンジン2を再始動し、所定圧以上の場合(NO)は、そのままリターンする。
一方、上記ステップT11で、マニュアル変速モードが既に実行中である場合(前制御周期、今回の制御周期の両方でマニュアル変速モードが選択されていた場合)は、ステップT12はバイパスして、上記ステップT13以後の制御を行う。
次に、本第2の実施の形態に係るアイドルストップ制御の作用について説明する。
まず、エンジン2の自動停止制御、並びにエンジン再始動条件の成立に伴うエンジン2の再始動制御、及び変速制御(ステップT1〜T10)は、第1の実施の形態と同様に行われる。
一方、アイドルストップ中に、エンジン2の再始動条件が満たされていない場合(ステップT6でNO)、詳しくはブレーキペダル10が踏み込まれた状態でブレーキスイッチ203がON、かつ車速が所定車速未満の場合は、乗員によるマニュアル変速モードへの切換があったか否か、及びブレーキ液圧が所定圧未満か否かにより異なった制御が行われる。
すなわち、乗員がオート変速モードのままマニュアル変速モードに切換えていない場合は、現在の状態、つまり変速段が2速でのアイドルストップ状態が維持される。
一方、乗員がオート変速モードからマニュアル変速モードに切換えを行った場合は、変速段が2速から1速に制御される。そして、このときのブレーキ液圧が所定圧以上の場合はアイドルストップ状態が維持されるが、所定圧未満の場合はエンジン2が自動的に再始動される。
また、乗員により変速モードがマニュアル変速モードに既に(前制御周期以前に)切換られて変速段が1速に制御され、該モードが実行中の場合は、ブレーキ液圧が所定圧以上の場合はアイドルストップ状態が維持されるが、所定圧未満の場合はエンジン2が再始動される。
以上のように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した作用効果に加え、車両1の後退を防止しつつ、第1の実施の形態の場合よりもアイドルストップの継続時間を長くすることができ、アイドルストップによる燃費改善等の効果を向上させることができる。すなわち、第1の実施の形態の場合は、エンジン2の自動停止中に乗員によりマニュアル変速モード(第2のモード)が選択されたときは、すぐにエンジン2が再始動されるが、第2の実施の形態の場合は、エンジン2の自動停止中にマニュアル変速モード(第2のモード)が選択された場合でも、ブレーキ力検出手段205で検出されたブレーキ液圧(フットブレーキ力に関連するパラメータ値)が、所定圧(ブレーキ力が所定値以下であることを示す値)となるまでは、エンジン2が再始動されないから、アイドルストップの継続時間が長くなるのである。
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、第1の実施の形態において、選択ギア(変速段)の検出手段を設け、該検出手段で検出された選択ギアを加味して、アイドルストップ制御を行うようにしたものである。
すなわち、図7に示すように、第3の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両1には、アイドルストップ制御を行う制御回路300が備えられており、該制御回路300は、第1の実施の形態と同様の車速センサ301、アクセル開度センサ302、ブレーキスイッチ303、変速モード検出手段304からの信号に加え、選択ギア検出手段305からの信号を入力する。この選択ギア検出手段305としては、例えばアップシフトスイッチ、ダウンシフトスイッチを用いればよい。
制御回路300は、これらのスイッチやセンサからの信号に基いてアイドルストップ制御を実行し、変速機3の変速制御用アクチュエータ111…111(変速用ソレノイドバルブ等)と、バッテリ駆動式の電動オイルポンプ8と、エンジン2の燃料噴射弁121…121及び点火プラグ122…122とに制御信号を出力する。
この第3の実施の形態に係るアイドルストップ制御は、図8に示すフローチャートに従って行われる。なお、ステップU1〜U10は、第1の実施の形態のステップS1〜S10と同一であり、制御回路300は、ステップU1で各検出値を入力したうえで、ステップU2,U3,U6,U8で各種判定を行い、これらの判定結果に応じて、ステップU4でのエンジン停止、ステップU7でのエンジン再始動、ステップU5での1速から2速への制御、ステップU9での2速から1速への制御、ステップU10での2速維持の制御、または現在の変速段の維持の制御を行う。
その場合に、ステップU2でアイドルストップ中(YES)であり、ステップU6でエンジン再始動条件が成立していない場合(NO)は、ステップU11で、マニュアル変速モードが選択されているか否かを判定する。その結果、マニュアル変速モードが選択されていない場合(NO)はリターンし、マニュアル変速モードが選択されている場合(YES)は、ステップU12で、1速へマニュアル変速操作があったか否かを判定する。そして、その結果、1速へのマニュアル変速操作がない場合(NO)はリターンし、1速へのマニュアル変速操作があった場合(YES)は、ステップU13で、エンジン2の再始動を行うと共に、変速段を2速から1速に制御する。
次に、本第3の実施の形態に係るアイドルストップ制御の作用について説明する。
まず、エンジン2の自動停止制御、並びにエンジン再始動条件の成立に伴うエンジン2の再始動制御、及び変速制御(ステップU1〜U10)は、第1の実施の形態と同様に行われる。
一方、アイドルストップ中に、エンジン2の再始動条件が満たされていない場合(ステップU6でNO)、詳しくはブレーキペダル10が踏み込まれた状態でブレーキスイッチ303がON、かつ車速が所定車速未満の場合は、乗員によるマニュアル変速モードへの切換があったか否か、及び1速へのマニュアル操作が行われた否かにより、異なった制御が行われる。
すなわち、乗員がオート変速モードのままマニュアル変速モードに切換えていない場合は、現在の状態、つまり変速段が2速でのアイドルストップ状態が維持される。
一方、乗員がオート変速モードからマニュアル変速モードへの切換を行ったもの、1速へのマニュアル変速操作を行っていない場合、マニュアル変速モードが選択されていない場合と同様、現在の状態、つまり変速段が2速でのアイドルストップ状態が維持される。
また、乗員がオート変速モードからマニュアル変速モードへの切換を行い、かつ1速へのマニュアル変速操作を行った場合は、変速段が2速から1速に制御されると共に、エンジン2が再始動されることとなる。なお、マニュアル変速モードに切り換えられた後、しばらくしてから1速へのマニュアル変速操作が行われた場合も同様となる。
以上のように、第3の実施の形態によれば、エンジン2の自動停止中に乗員によりマニュアル変速モード(第2のモード)が選択され、かつ1速(最低速段)が選択されたときにのみ、変速段が1速(最低速段)に制御されると共に、エンジン2が再始動されるから、車両1の後退を防止しつつ、第1の実施の形態よりも一層確実に乗員の意思を反映することができる。例えば、乗員が雪道等で1速以外の変速段での発進を望んでいるような場合にその意思に沿った制御が的確に行える。
次に、第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態は、第1の実施の形態において、第2の実施で説明したブレーキ力の検出手段と、第3の実施の形態で説明した選択ギアの検出手段との両方を設け、これらの検出手段で検出されたブレーキ圧及び選択ギアを加味して、アイドルストップ制御を行うようにしたものである。
すなわち、図9に示すように、第4の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両1には、アイドルストップ制御を行う制御回路400が備えられており、該制御回路400は、第1の実施の形態と同様の車速センサ401、アクセル開度センサ402、ブレーキスイッチ403、変速モード検出手段404からの信号に加え、ブレーキ力検出手段405、及び選択ギア検出手段406からの信号を入力する。
制御回路400は、これらのスイッチやセンサからの信号に基いてアイドルストップ制御を実行し、変速機3の変速制御用アクチュエータ111…111(変速用ソレノイドバルブ等)と、バッテリ駆動式の電動オイルポンプ8と、エンジン2の燃料噴射弁121…121及び点火プラグ122…122とに制御信号を出力する。
この第4の実施の形態に係るアイドルストップ制御は、図10に示すフローチャートに従って行われる。なお、ステップV1〜V10は、第1の実施の形態のステップV1〜V10と同一であり、制御回路400は、ステップV1で各検出値を入力したうえで、ステップV2,V3,V6,V8で各種判定を行い、これらの判定結果に応じて、ステップV4でのエンジン停止、ステップV7でのエンジン再始動、ステップV5での1速から2速への制御、ステップV9での2速から1速への制御、ステップV10での2速維持の制御、または現在の変速段の維持の制御を行う。
その場合に、ステップV2でアイドルストップ中(YES)であり、ステップV6でエンジン再始動条件が成立していない場合(NO)は、ステップV11で、マニュアル変速モードへの切換状態について判定する。その結果、マニュアル変速モードに切り換えられていない場合(NO)は、そのままリターンする。一方、マニュアル変速モードに切り換えられた場合(前制御周期ではマニュアル変速モードが選択されていなかったが、今回の制御周期ではマニュアル変速モードが選択されていた場合)は、ステップV12で、1速へのマニュアル変速操作があったか否かを判定する。その結果、1速へのマニュアル変速操作がない場合(NO)はリターンし、1速へのマニュアル変速操作があった場合(YES)は、ステップV13で、変速段を2速から1速に制御する。次いで、ステップV14で、ブレーキ液圧が所定圧未満か否かを判定し、ブレーキ液圧が所定圧未満の場合(YES)は、ステップV15で、エンジン2を再始動し、所定圧以上の場合(NO)は、そのままリターンする。
一方、上記ステップV11で、マニュアル変速モードが既に実行中である場合(前制御周期、今回の制御周期の両方でマニュアル変速モードが選択されていた場合)は、ステップV12及びV13はバイパスして、上記ステップV14以後の制御を行う。
次に、本第4の実施の形態に係るアイドルストップ制御の作用について説明す る。
まず、エンジン2の自動停止制御、並びにエンジン再始動条件の成立に伴うエンジン2の再始動制御、及び変速制御(ステップV1〜V10)は、第1の実施の形態と同様に行われる。
一方、アイドルストップ中に、エンジン2の再始動条件が満たされていない場合(ステップV6でNO)、詳しくはブレーキペダル10が踏み込まれた状態でブレーキスイッチ403がON、かつ車速が所定車速未満の場合は、乗員によるマニュアル変速モードへの切換があったか否か、1速へのマニュアル操作が行われた否か、及びブレーキ液圧が所定圧未満か否かにより異なった制御が行われる。
すなわち、乗員がオート変速モードのままマニュアル変速モードに切換えていない場合は、現在の状態、つまり変速段が2速でのアイドルストップ状態が維持される。
一方、乗員がオート変速モードからマニュアル変速モードへの切換を行ったもの、1速へのマニュアル変速操作を行っていない場合は、マニュアル変速モードが選択されていない場合と同様、現在の状態、つまり変速段が2速でのアイドルストップ状態が維持される。
また、乗員がオート変速モードからマニュアル変速モードへの切換を行い、かつ1速へのマニュアル操作を行った場合は、変速段が2速から1速に制御される。また、このとき、ブレーキ液圧が所定圧以上の場合はアイドルストップ状態が維持されるが、所定圧未満の場合は、上り坂等では車両1が後退する虞があるのでエンジン2が再始動される。
また、乗員により変速モードがマニュアル変速モードに既に(前制御周期以前から)切換られて変速段が1速に制御され、該モードが実行中の場合は、ブレーキ液圧が所定圧以上の場合はアイドルストップ状態が維持されるが、所定圧未満に低下すると上り坂等では車両1が後退する虞があるのでエンジン2が再始動される。
以上のように、第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態において、第2の実施の形態で説明したのと同様の作用効果が得られる。
本発明は、アイドルストップ付き車両に広く適用することができる。
第1〜第4の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両の概要図である。 第1〜第4の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両に搭載された自動変速機の骨子図である。 第1の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両の制御装置の構成図である。 第1の実施の形態に係るアイドルストップ制御のフローチャートの一例である。 第2の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両の制御装置の構成図である。 第2の実施の形態に係るアイドルストップ制御のフローチャートの一例である。 第3の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両の制御装置の構成図である。 第3の実施の形態に係るアイドルストップ制御のフローチャートの一例である。 第4の実施の形態に係るアイドルストップ付き車両の制御装置の構成図である。 第4の実施の形態に係るアイドルストップ制御のフローチャートの一例である。
符号の説明
1 アイドルストップ付き車両
2 エンジン
3 変速機
100,200,300,400 制御回路(アイドルストップ手段、変速手段)
101,201,301,401 車速センサ(走行状態検出手段)
103,203,303,403 ブレーキスイッチ(走行状態検出手段)
104,204,304,404 変速モード検出手段
205,406 ブレーキ力検出手段
305,405 選択ギア検出手段

Claims (4)

  1. 低速段側における最低速段でない変速段に車両の後退を阻止可能な所定変速段を有する自動変速機が備えられ、ブレーキの踏み込み状態を含む車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出された車両の走行状態が、ブレーキが踏み込まれていることを含む第1の所定条件を満たしたときにエンジンを自動停止し、エンジンの自動停止中にブレーキの踏み込みが解除されたことを含む第2の所定条件を満たしたときにエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップ手段と、上記走行状態検出手段で検出された車両の走行状態に応じて自動的に変速する第1のモードと、乗員のシフト操作に応じて変速する第2のモードとのいずれか一方を乗員の選択に応じて実行し、エンジンの自動停止中は変速段を上記所定変速段に制御する変速手段とが備えられたアイドルストップ付き車両の制御装置であって、上記第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により上記第1のモードから上記第2のモードへの切換えが行われたときは、変速手段は変速段を上記所定変速段から最低速段に制御すると共に、アイドルストップ手段はエンジンを再始動させることを特徴とするアイドルストップ付き車両の制御装置。
  2. フットブレーキ力に関連するパラメータ値を検出するブレーキ力検出手段が備えられており、アイドルストップ手段は、第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により第1のモードから第2のモードへの切換えが行われた場合に、ブレーキ力検出手段で検出されたフットブレーキ力に関連するパラメータ値が、該ブレーキ力が所定値以下であることを示す値であるときは、エンジンを再始動させることを特徴とする請求項1に記載のアイドルストップ付き車両の制御装置。
  3. 低速段側における最低速段でない変速段に車両の後退を阻止可能な所定変速段を有する自動変速機が備えられ、ブレーキの踏み込み状態を含む車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出された車両の走行状態が、ブレーキが踏み込まれていることを含む第1の所定条件を満たしたときにエンジンを自動停止し、エンジンの自動停止中にブレーキの踏み込みが解除されたことを含む第2の所定条件を満たしたときにエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップ手段と、上記走行状態検出手段で検出された車両の走行状態に応じて自動的に変速する第1のモードと、乗員のシフト操作に応じて変速する第2のモードとのいずれか一方を乗員の選択に応じて実行し、エンジンの自動停止中は変速段を上記所定変速段に制御する変速手段とが備えられたアイドルストップ付き車両の制御装置であって、上記第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により上記第1のモードから上記第2のモードへの切換えが行われ、かつ最低速段が選択されたときは、変速手段は変速段を上記所定変速段から最低速段に制御すると共に、アイドルストップ手段はエンジンを再始動させることを特徴とするアイドルストップ付き車両の制御装置。
  4. フットブレーキ力に関連するパラメータ値を検出するブレーキ力検出手段が備えられており、アイドルストップ手段は、第2の所定条件が満たされていない状態でのエンジンの自動停止中に乗員により第1のモードから第2のモードへの切換えが行われ、かつ最低速段が選択された場合に、ブレーキ力検出手段で検出されたフットブレーキ力に関連するパラメータ値が、該ブレーキ力が所定値以下であることを示す値であるときは、エンジンを再始動させることを特徴とする請求項3に記載のアイドルストップ付き車両の制御装置。
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