JP2011194995A - ハイブリッド車のエンジン制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中立位置Nを経由して前進位置Dまたは、後進位置Rへの切換を行うよう構成されたシフト操作装置32と、メインスイッチ8と、該メインスイッチ8がON状態で、且つエンジン2が停止状態時に、シフト操作装置32が前進位置Dまたは、後進位置Rから中立位置Nへ切換えられ、中立位置Nに第一所定時間以上維持された場合はエンジン2を自動始動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
その対応策として、車両停止時のシフト操作装置が駐車位置Pまたは、中立位置Nのときはエンジンを自動始動させることによって、メインスイッチのOFF操作を促す制御を採用している車両がある。
これにより、不要な燃料が消費されると共に、不用なバッテリ電力の消費が発生する不具合が生じている。
更に、シフト操作装置を中立位置Nから駐車位置Pにシフト操作するときに、後進位置Rを通過する度にエンジンが停車し、駐車位置Pに到達すると、再度エンジン始動が開始され、不用なバッテリ電力の消費が発生する不具合を有している。
対策として、警告音を吹鳴させるようにすることも考えられるが、運転者が何の警報なのか判断し難い場合があり、的確に警報しようとすると音声案内や文字表示が必要となりコスト高を招く不具合が生じる。
また、不所望のエンジン自動始動による無駄なバッテリ電力の消費を防止できる。
また、第二所定時間エンジンが自動始動するのを防止することにより、駐車後、シフト操作装置を駐車位置に操作して、メインスイッチを直にOFF操作にする場合は不所望のエンジン自動始動による無駄なバッテリ電力の消費を防止できる。
さらに、シフト操作装置が後進位置に第三所定時間以上維持されるとエンジンが自動停止されるので、深夜、住宅街等で静かに後退走行(車庫入れ等)できると共に、駐車位置と中立位置との間で切換えるたびに不所望のエンジンの自動停止―自動始動が行われることなく無駄なバッテリ電力の消費を防止できる。
更に、第1所定時間内にメインスイッチをOFF操作した場合には、エンジン自動始動に要するバッテリ電力の消費も防止できる。
但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
車輪11の前方にはエンジン2が配設され、ハイブリッド車1の走行状態により、制御装置7からの信号に基づいて、稼働(運転)制御または、運転停止等が行われる。エンジン2とデファレンシャル機構13との間にはCVT(無段変速機)3が介装され、CVT3のエンジン側にはトルクコンバータ31が介装されている。CVT3は運転席に設けられたシフト操作装置32により、ハイブリッド車1の走行状態をコントロールする。
シフト操作装置32は図2に示すように、運転手が着座した状態で、シフト操作パターンがハイブリッド車1前側から駐車位置P、後進位置R、中立位置N、前進位置D、2nd位置及びローギア位置Lの順に配設されている。
制御装置7、バッテリ4、制御装置7とバッテリ4との間に介装され電気的ON−OFFを行うメインスイッチ8が運転席のハンドル近傍に配置されている。
制御装置7とバッテリ4との間には、メインスイッチ8が介装されておりメインスイッチ8はハイブリッド車1の電気的な制御装置7を作動させるための電力の供給または、遮断を行う。バッテリ4への充電もメインスイッチ8を介して行われる。
高速及び登坂等の負荷が大きい時には、エンジン2の駆動力と第1モータ&ジェネレータ5の駆動力を併用して走行するようになっている。
そして、図2に示すように、ハイブリッド車1が低速域での走行の場合、シフト操作装置32のシフト位置が駐車位置P及び、中立位置Nの場合には一定時間後にエンジン2を自動始動し、後進位置R及び、前進位置Dの場合には一定時間後にエンジン2を自動停止させるようになっている。
シフト操作装置32を前進位置Dから後進位置Rに中立位置Nを経由して操作される。ステップS1においてシフト操作装置32のシフト位置は中立位置Nにあるかを判断する。Yと判断されるとステップS2において滞留時間(第一カウンタ)の加算を開始する。ステップS3において第1所定時間経過したかを判断して、第1所定時間経過するとYと判断され、エンジン2は始動される。
この制御により、シフト位置を中立位置Nに滞留させると判断するもので、運転者に電気回路のメインスイッチ8はON状態にあることを認識させることができる。
ステップS3において第1所定時間以内にシフト位置を変更すると、シフト位置を中立位置Nに滞留させないと判断してエンジン2は自動始動されない。
これによって、不所望のエンジンの自動始動がなくなるため、燃料消費量の節約及び、エンジン始動による、第2モータ&ジェネレータによる電力消費の抑制が可能となる。
尚、この第1所定時間はシフト位置を中立位置Nに維持するのか、又は後退位置Rにシフトするための経由的な中立位置Nなのかを判断するものであるから、本実施形態では1.5秒から2.5秒位が運転感覚として最適であった。
この制御により、シフト位置を駐車位置Pに滞留させると判断するもので、運転者に電気回路のメインスイッチ8はON状態にあることを認識させることができる。
ステップS8において第2所定時間以内にシフト位置を変更すると、シフト位置を駐車位置Pに滞留させないと判断してエンジン2は自動始動されない。
更に、不所望のエンジンの自動始動がなくなるため、燃料消費量の節約及び、エンジン始動による、第2モータ&ジェネレータによる電力消費の抑制が可能となる。
尚、この第2所定時間はシフト位置を駐車位置Pに維持するかを判断するものであるから、本実施形態では第1所定時間と同じ1.5〜2.5秒位が運転感覚として最適であった。
ステップS11においてシフト操作装置32のシフト位置は後進位置Rに在るか否かを判断する。後進位置Rに在ると判断した場合には、ステップS12に進み第3カウンタを加算する。ステップS13に進み、後進位置Rが第3所定時間を経過したか否かを判断する。経過した場合はYとしてステップS14に進みエンジン2を自動停止する。
シフト操作装置32のシフト位置が後進位置Rに第3所定時間以上滞留していると、エンジン2を自動停止させるので、前進位置D及び、後進位置Rを繰返す車庫入れ等の場合には静かに行える。
尚、燃料消費の抑制及び静かな後進を行うために第3所定時間は1秒位が運転感覚として最適であった。
また、ステップS13において、第3所定時間以内にシフト位置を変更すると、シフト位置を後進位置Rに滞留させないと判断してエンジン2は自動停止されない。
この制御により、駐車位置Pと中立位置Nとの間で切換える場合、エンジン2の運転→停止→始動の動作を防止でき、不所望な停止バッテリ電力の消費を防止できる。
ステップS16においてシフト操作装置32のシフト位置は前進位置Dに在るか否かを判断する。前進位置Dに在ると判断した場合には、ステップS17に進み第4カウンタを加算する。ステップS18に進み、前進位置Dが第4所定時間を経過したか否かを判断する。経過した場合はYとしてステップS19に進みエンジン2を自動停止する。
これは車両11の後進に比べ前進の方が、車両の周囲、後続車両の安全確認等が容易なので、シフト位置の前進位置Dへの切換えを後進位置Rへの切換えより迅速にエンジン2を停止させることで、運転者の感覚に沿ったエンジン2の停止タイミングを実現できる。
この場合、第4所定時間を0.5秒くらいとすることが、運転感覚として最適であった。。
ステップS16でシフト操作装置32のシフト位置が前進位置Dでないと判断した場合、ステップS20に進み、ステップS20において、ステップS17の滞留時間の第4カウンタ加算をリセットして、リターンへ戻る。
これは、シフト操作装置4の中立位置Nにおいて、エンジン2が自動始動するまでの時間を、後進位置Rにおけるエンジン2の自動停止までの時間より長く設定することで、燃料消費を可能な限り節約しながら、メインスイッチ8のOFF操作を促すことができる。
更に、中立位置でのエンジン停止時間を第一所定時間としたので、前進位置と中立位置との間で切換えるたびに不所望のエンジンが自動始動するのを防止できると共に、エンジン自動始動による無駄なバッテリ電力の消費を防止できる。
また、後進位置に第三所定時間以上維持されるとエンジンが自動停止されるので、深夜、住宅街等で静かに後退走行(車庫入れ等)できると共に、駐車位置と中立位置との間で切換える場合に不所望のエンジン自動始動による無駄なバッテリ電力の消費を防止できる。
後進に比べ車両周囲の安全確認が容易な前進走行へのシフト操作装置の操作時は後進位置への切換えよりも迅速にエンジンを停止させることにより、運転者の感覚にあったエンジン停止タイミングを実現できる。
2 エンジン
3 CVT(無段変速機)
4 バッテリ
5 第1モータ&ジェネレータ
6 第2モータ&ジェネレータ
7 制御装置
8 メインスイッチ
32 シフト操作装置
Claims (5)
- エンジンと走行用モータとを有し、モータ単独走行が可能なハイブリッド車のエンジン制御装置において、車両の走行状態を少なくとも前進位置と中立位置と後進位置とに切換可能で前記中立位置を経由して前記前進位置または、前記後進位置への切換を行うよう構成されたシフト操作装置と、前記車両の電気回路をON−OFFするメインスイッチと、該メインスイッチがON状態で、且つ前記エンジンが停止状態時に、前記シフト操作装置が前記前進位置または、前記後進位置から前記中立位置へ切換えられたことが検出され、前記中立位置が第一所定時間以上維持された場合は前記エンジンを自動始動させる制御手段とを備えたことを特徴とするハイブリッド車のエンジン制御装置。
- 前記シフト操作装置は駐車位置をさらに有し、前記制御手段は前記メインスイッチがON状態で、且つ前記エンジンが停止状態時、前記後進位置から前記駐車位置に切換えられたことが検出され前記駐車位置が第二所定時間以上維持された場合は前記エンジンを自動始動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車のエンジン制御装置。
- 前記シフト操作装置は前記後進位置を経由して前記中立位置と前記駐車位置との間の切換えを行うように構成され、前記制御手段はエンジンが始動した状態で前記中立位置または、前記駐車位置から前記後進位置に切換えられたことが検出され、前記後進位置が第三所定時間以上維持されると前記エンジンを自動停止させることを特徴とする請求項1または2記載のハイブリッド車のエンジン制御装置。
- 前記制御装置は前記エンジンが自動始動した状態で前記中立位置から前記前進位置に切換えられ場合も前記エンジンを自動停止させ、前記シフト操作装置が前進位置に操作されてから前記エンジンを自動停止させる第四所定時間を前記第三所定時間より短くしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハイブリッド車のエンジン制御装置。
- 前記制御装置は前記第一所定時間を前記第三所定時間より長く設定したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハイブリッド車のエンジン制御装置。
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