JP2000314053A - 無杼織機における開口−緯入れ制御方法及び装置 - Google Patents
無杼織機における開口−緯入れ制御方法及び装置Info
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Abstract
不整合による経糸損傷を回避する。 【解決手段】開口駆動モータ24のロータリエンコーダ
242から得られる回転角度情報に基づいて綜絖枠15
1〜154の高さ位置を把握する制御回路32は、レピ
アヘッド27,28の位置をロータリエンコーダ30か
ら得られる織機回転角度情報で把握する。綜絖枠151
〜154の高さ位置が記憶回路31に記憶された特定高
さ位置範囲にあり、かつレピアヘッド27,28の位置
に対応する織機回転角度が記憶回路31に記憶された特
定回転角度範囲にあるとき、制御回路32は開口駆動モ
ータ24及び織機駆動モータMoの作動を禁止する。
Description
開口内へ挿入して緯糸の緯入れを行なう緯入れ装置、及
び綜絖枠を駆動して経糸を開閉口させる開口装置を備
え、前記緯入れ装置及び前記開口装置の少なくとも一方
の駆動源が織機駆動モータから独立している無杼織機に
おける開口−緯入れ制御方法及び装置に関するものであ
る。
されるように、織機駆動モータから独立した開口駆動モ
ータによって綜絖枠を駆動する開口装置では、経糸の開
閉口動作の選択性の自由度が高い。そのため、このよう
な開口装置を用いた織機では、織物の柄変更に容易に対
処し得るという利点がある。
を把持して緯入れするレピアヘッドの緯入れ状態と経糸
の開口状態とが整合しないと、レピアヘッドが経糸を切
断してしまう。経糸を開閉させる綜絖枠及びレピアヘッ
ドの両者の駆動源がいずれも織機駆動モータである場合
にはレピアヘッドの緯入れ状態と経糸の開口状態との整
合性の問題は生じない。しかし、綜絖枠の駆動源とレピ
アヘッドの駆動源とが異なると、前記した整合性の問題
が生じる。特開平3−40835号公報の装置では、織
機駆動モータから独立したモータでレピアヘッドを駆動
しており、レピアヘッドの位置が所定の位置パターンに
従わない場合にはレピアヘッドを経糸開口外へ退去させ
るようになっている。しかし、レピアヘッドの強制退去
ではレピアヘッドと経糸との干渉による経糸切断の回避
が間に合わないおそれがある。
ド、プロジェクタイル織機におけるグリッパといった緯
入れ部材の緯入れ状態と経糸の開口状態との不整合によ
る経糸損傷を回避することを目的とする。
入れ部材を経糸開口内へ挿入して緯糸の緯入れを行なう
緯入れ装置、及び綜絖枠を駆動して経糸を開閉口させる
開口装置を備え、前記緯入れ装置及び前記開口装置の少
なくとも一方の駆動源が織機駆動モータから独立してい
る無杼織機を対象とし、請求項1の発明では、製織時の
緯入れ部材が経糸開口内に存在する緯入れ位置を特定緯
入れ位置範囲として設定すると共に、前記経糸の閉口位
置から所定範囲内の経糸の開口位置をもたらす前記綜絖
枠の高さ位置を特定高さ位置範囲として設定し、前記緯
入れ部材の緯入れ位置が前記特定緯入れ位置範囲内にあ
り、かつ前記綜絖枠の高さ位置が前記特定高さ位置範囲
内にある場合には、前記緯入れ装置及び前記開口装置の
作動を禁止するようにした。
位置範囲にあり、かつ前記綜絖枠の高さ位置が前記特定
高さ位置範囲にある状態は、経糸と緯入れ部材との干渉
のおそれのある状態である。このような状態における前
記緯入れ装置及び前記開口装置の作動の禁止は、経糸の
損傷の回避に有効である。
織機の運転開始前に前記緯入れ部材の緯入れ位置が前記
特定緯入れ位置範囲にあるか否かを確認すると共に、前
記綜絖枠の高さ位置が前記特定高さ位置範囲にあるか否
かを確認し、前記の確認結果に基づいて、前記緯入れ部
材の緯入れ位置が前記特定緯入れ位置範囲内にあり、か
つ前記綜絖枠の高さ位置が前記特定高さ位置範囲内にあ
る場合には、織機の運転開始を禁止するようにした。
状態における織機の運転の禁止は、経糸の損傷の回避に
有効である。請求項3の発明では、請求項1及び請求項
2のいずれか1項において、前記緯入れ部材はレピアヘ
ッドとし、前記レピアヘッドは前記織機駆動モータによ
り駆動し、前記特定緯入れ位置範囲は織機回転角度で表
した特定回転角度範囲として設定するようにした。
回転角度が前記特定回転角度範囲にあり、かつ前記綜絖
枠の高さ位置が前記特定高さ位置範囲にある状態は、経
糸とレピアヘッドとの干渉のおそれのある状態である。
このような状態における緯入れ装置及び開口装置の作動
の禁止、あるいは織機の運転の禁止は、経糸の損傷の回
避に有効である。
入れ位置を確認する緯入れ位置確認手段と、前記綜絖枠
の高さ位置を確認する高さ位置確認手段と、前記緯入れ
部材の緯入れ位置が、製織時の前記緯入れ部材が経糸開
口内に存在する緯入れ位置に設定された特定緯入れ位置
範囲にあることを前記緯入れ位置確認手段によって確認
された場合、かつ前記経糸の閉口位置から所定範囲内の
経糸の開口位置をもたらす前記綜絖枠の高さ位置に設定
された特定高さ位置範囲にあることを前記高さ位置確認
手段によって確認された場合には、前記緯入れ装置及び
前記開口装置の作動を禁止する作動禁止制御手段とを備
えた開口−緯入れ制御装置を構成した。緯入れ部材の緯
入れ位置が前記特定緯入れ位置範囲にあり、かつ前記綜
絖枠の高さ位置が前記特定高さ位置範囲にある状態で
は、作動禁止制御手段は緯入れ装置及び開口装置の作動
を禁止する。
化した第1の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明す
る。
ータであり、織機駆動モータMoは織機制御コンピュー
タCoの作動制御を受ける。11は織機駆動モータMo
から独立した正逆転可能な送り出しモータであり、送り
出しモータ11はワープビーム12を駆動する。ワープ
ビーム12から送り出される経糸T1,T2,T3,T
4はバックローラ13及びテンションローラ14を経由
して複数の綜絖枠151,152,153,154(本
実施の形態では4つ)及び筬16を通される。織布Wは
エキスパンションバー17、サーフェスローラ18、プ
レスローラ19を経由してクロスローラ20に巻き取ら
れる。織機駆動モータMoから駆動力を得るサーフェス
ローラ18はプレスローラ19と協働して織布Wを引き
取り、クロスローラ20はサーフェスローラ18に連動
する。
21の一端部に取り付けられている。テンションレバー
21は検出レバー22の一端に回転可能に支持されてお
り、検出レバー22の他端には張力検出器23が連結さ
れている。経糸張力はテンションローラ14、テンショ
ンレバー21及び検出レバー22を介して張力検出器2
3に伝えられ、張力検出器23は経糸張力に応じた電気
信号を送り出し制御装置C1に出力する。送り出し制御
装置C1は、予め設定された張力と前記入力信号によっ
て把握される検出張力との比較に基づいて送り出しモー
タ11の回転速度を制御する。
2,153,154の下方には開口駆動モータ24が配
置されている。開口駆動モータ24の出力軸241(図
1に図示)にはクランク円板25が止着されており、ク
ランク円板25と綜絖枠151,152,153,15
4の下枠とはコネクティングロッド26を介して連結さ
れている。クランク円板25及びコネクティングロッド
26はクランク機構を構成し、開口駆動モータ24の一
方向への回転がクランク機構を介して綜絖枠151,1
52,153,154の上下動に変換される。開口駆動
モータ24は開口制御装置C2の指令制御を受ける。開
口制御装置C2は緯糸Yの緯入れに同期して開口駆動モ
ータ24の作動を制御する。緯糸Yは、受け渡し用レピ
アヘッド27及び受け取り用レピアヘッド28の緯入れ
動作によって経糸T1,T2,T3,T4の開口内へ挿
入される。受け渡し用レピアヘッド27及び受け取り用
レピアヘッド28は、織機駆動モータMoから駆動力を
得ている。
ン記憶装置29が接続されている。開口パターン記憶装
置29には複数の綜絖枠151〜154の上下動運動を
表す開口パターンが記憶されている。織機制御コンピュ
ータCoは開口パターン記憶装置29から開口パターン
を読み取って開口制御装置C2に送る。開口制御装置C
2は、織機制御コンピュータCoから送られる開口パタ
ーン情報、及び織機回転角度検出用のロータリエンコー
ダ30から得られる織機回転角度情報に基づいて開口駆
動モータ24の作動を制御する。
パターンの一例を表す。曲線Aoは綜絖枠151の開口
パターンを表し、曲線Boは綜絖枠152の開口パター
ンを表す。曲線Doは綜絖枠153の開口パターンを表
し、曲線Eoは綜絖枠154の開口パターンを表す。横
軸θは織機回転角度を表し、織機回転角度0°は筬打ち
時点である。縦軸Hは綜絖枠151〜154の高さ位置
を表す。高さ位置H1は綜絖枠151の最上位位置を表
し、高さ位置L1は綜絖枠151の最下位位置を表す。
高さ位置H2は綜絖枠152の最上位位置を表し、高さ
位置L2は綜絖枠152の最下位位置を表す。高さ位置
H3は綜絖枠153の最上位位置を表し、高さ位置L3
は綜絖枠153の最下位位置を表す。高さ位置H4は綜
絖枠154の最上位位置を表し、高さ位置L4は綜絖枠
154の最下位位置を表す。
ータリエンコーダ30及び織機制御コンピュータCoに
信号接続された制御回路32と、制御回路32からの制
御指令に基づいて開口駆動モータ24の作動を制御する
駆動回路33とからなる。記憶回路31は、図3の織機
回転角度範囲〔θ1,θ2〕を織機1回転(0°〜36
0°=0°)のうちの特定回転角度範囲として記憶して
いる。織機回転角度範囲〔θ1,θ2〕は、緯入れ動作
中のレピアヘッド27,28の緯入れ位置に対応する織
機回転角度を表す。即ち、レピアヘッド27,28が経
糸開口内に存在する緯入れ位置である特定緯入れ位置範
囲は、織機回転角度で表した特定回転角度範囲〔θ1,
θ2〕として設定される。又、記憶回路31は、図3の
高さ位置範囲〔a1,a2〕,〔b1,b2〕,〔d
1,d2〕,〔e1,e2〕を特定高さ位置範囲として
記憶している。特定高さ位置範囲は、経糸T1,T2,
T3,T4の閉口位置から所定範囲内の経糸T1,T
2,T3,T4の開口位置をもたらす綜絖枠151,1
52,153,154の高さ位置である。前記特定回転
角度範囲及び特定高さ位置範囲は、入力装置34の入力
操作によって記憶回路31に記憶される。
51によって上下動される経糸T1とレピアヘッド2
7,28とが僅かに干渉する綜絖枠151の高さ位置で
あり、綜絖枠151が枠高さ位置範囲〔a1,a2〕に
ない場合には緯入れ動作中のレピアヘッド27,28と
経糸T1とは干渉しない。枠高さ位置b1,b2は、綜
絖枠152によって上下動される経糸T2とレピアヘッ
ド27,28とが僅かに干渉する綜絖枠152の高さ位
置であり、綜絖枠152が枠高さ位置範囲〔b1,b
2〕にない場合には緯入れ動作中のレピアヘッド27,
28と経糸T2とは干渉しない。枠高さ位置d1,d2
は、綜絖枠153によって上下動される経糸T3とレピ
アヘッド27,28とが僅かに干渉する綜絖枠153の
高さ位置であり、綜絖枠153が枠高さ位置範囲〔d
1,d2〕にない場合には緯入れ動作中のレピアヘッド
27,28と経糸T3とは干渉しない。枠高さ位置e
1,e2は、綜絖枠154によって上下動される経糸T
4とレピアヘッド27,28とが僅かに干渉する綜絖枠
154の高さ位置であり、綜絖枠154が枠高さ位置範
囲〔e1,e2〕にない場合には緯入れ動作中のレピア
ヘッド27,28と経糸T4とは干渉しない。
位置a1,a2となる1点鎖線a11,a21と曲線A
oとの交点に対応する織機回転角度を表し、β1,β
2,β3,β4は、枠高さ位置b1,b2となる1点鎖
線b11,b21と曲線Boとの交点に対応する織機回
転角度を表す。δ1,δ2,δ3,δ4は、枠高さ位置
d1,d2となる1点鎖線d11,d21と曲線Doと
の交点に対応する織機回転角度を表し、ε1,ε2,ε
3,ε4は、枠高さ位置e1,e2となる1点鎖線e1
1,e21と曲線Eoとの交点に対応する織機回転角度
を表す。
チ35、逆転インチングスイッチ36及び正転インチン
グスイッチ37が接続されている。起動スイッチ35を
ON操作すると、織機制御コンピュータCoは織機駆動
モータMoの作動を指令すると共に、開口制御装置C2
に製織開始信号を出力する。開口制御装置C2は、製織
開始信号の入力に応答して、織機制御コンピュータCo
から得られる開口パターン情報に基づいて開口駆動モー
タ24の作動制御を開始する。
ムを表すフローチャートである。以下、このフローチャ
ートに基づいて開口−緯入れ制御を説明する。織機制御
コンピュータCo及び開口制御装置C2は、織機駆動モ
ータMoと開口駆動モータ24とを同期して作動させる
同期モードと、織機駆動モータMoと開口駆動モータ2
4とを同期しないで互いに独立して作動させる非同期モ
ードとのいずれかの状態をとる。この実施の形態では、
起動スイッチ35のON前における非製織状態では非同
期モード、起動スイッチ35のON後の製織状態を同期
モードとしている。
織機制御コンピュータCoは図4及び図5の制御プログ
ラムを遂行する。開口制御装置C2の制御回路32は、
ロータリエンコーダ30から得られる織機回転角度情報
に基づいて織機回転角度θを把握している。織機回転角
度θが第1の特定回転角度範囲〔θ1,θ2〕内にない
場合、制御回路32は開口駆動モータ24の作動を許可
する。制御回路32が開口駆動モータ24の作動を許可
しているとき、逆転インチングスイッチ36あるいは正
転インチングスイッチ37をON操作すると、織機制御
コンピュータCoは、逆転インチングスイッチ36ある
いは正転インチングスイッチ37のON操作に応じた開
口動作指令を制御回路32に出力する。制御回路32
は、開口動作指令の入力に応答して主動作禁止信号を織
機制御コンピュータCoに出力すると共に、逆転インチ
ングスイッチ36あるいは正転インチングスイッチ37
のON操作に応じたインチング作動を開口駆動モータ2
4に指令する。開口駆動モータ24は、この指令に基づ
いて逆転インチングスイッチ36あるいは正転インチン
グスイッチ37のON操作に応じたインチング作動を行
なう。織機制御コンピュータCoは、主動作禁止信号の
入力に基づいて織機制御コンピュータCoのインチング
作動を禁止する。前記主動作禁止信号の出力は開口駆動
モータ24のインチング作動の間行われ、開口駆動モー
タ24のインチング作動が行われている間は織機駆動モ
ータMoが作動することはない。
〔θ1,θ2〕内にある場合、制御回路32は開口駆動
モータ24の作動を禁止する。制御回路32が開口駆動
モータ24の作動を禁止しているとき、逆転インチング
スイッチ36あるいは正転インチングスイッチ37をO
N操作すると、織機制御コンピュータCoは、織機駆動
モータMoのインチング作動を指令すると共に、逆転イ
ンチングスイッチ36あるいは正転インチングスイッチ
37のON操作に応じた開口動作指令を制御回路32に
出力する。織機駆動モータMoは、逆転インチングスイ
ッチ36あるいは正転インチングスイッチ37のON操
作に応じたインチング作動を行なうが、制御回路32は
前記開口動作指令を無効化し、開口駆動モータ24はイ
ンチング作動しない。なお、非同期モードでの動作とし
ては、インチングスイッチ36,37によるものの他
に、開口レベリング指令、同期合わせ指令、原点合わせ
指令等の作業者の指示により、又は自動的に行われる動
作がある。
機制御コンピュータCoは図6の制御プログラムを遂行
する。開口制御装置C2の制御回路32は、開口駆動モ
ータ24のロータリエンコーダ242から得られる回転
角度情報に基づいて各綜絖枠151〜154毎にそれら
の枠高さ位置を把握している。織機回転角度θが特定回
転角度範囲〔θ1,θ2〕内にあり、かつ綜絖枠151
〜154の枠高さ位置が1つでも特定高さ位置範囲にあ
る場合、制御回路32は運転禁止信号を織機制御コンピ
ュータCoに出力すると共に、開口駆動モータ24の運
転を禁止する。織機制御コンピュータCoは運転禁止信
号の入力に応答して織機駆動モータMoの運転を禁止す
る。開口駆動モータ24及び織機駆動モータMoは作動
を停止し、製織が停止する。この際、少なくとも開口駆
動モータ24は、図示しない制動装置によりできるだけ
早期に作動を停止させるようにすることが好ましい。
御回路32は、記憶回路31及びロータリエンコーダ3
0と共に、レピアヘッド27,28の緯入れ位置を確認
する緯入れ位置確認手段を構成する。又、制御回路32
は、記憶回路31及びロータリエンコーダ242と共
に、綜絖枠151〜154の高さ位置を確認する高さ位
置確認手段を構成する。又、制御回路32は作動禁止制
御手段となる。
る。 (1-1)受け渡し用レピアヘッド27及び受け取り用レ
ピアヘッド28は織機駆動モータMoに機械的に連結し
ている。従って、受け渡し用レピアヘッド27及び受け
取り用レピアヘッド28の位置は、織機1回転(0°〜
360°=0°)中の織機回転角度θで表される。受け
渡し用レピアヘッド27及び受け取り用レピアヘッド2
8の位置に対応する織機回転角度θが特定回転角度範囲
〔θ1,θ2〕にあり、かつ綜絖枠151〜154の高
さ位置が各綜絖枠151〜154それぞれの前記特定高
さ位置範囲にある状態は、経糸T1,T2,T3,T4
とレピアヘッド27,28とが干渉するおそれのある状
態である。このような状態でレピアヘッド27,28を
動かせば経糸T1,T2,T3,T4が損傷する。非同
期モードにおいて、織機回転角度θが特定回転角度範囲
〔θ1,θ2〕にあるときに開口駆動モータ24の作動
を禁止することは、綜絖枠151〜154が特定高さ位
置範囲〔a1,a2〕,〔b1,b2〕,〔d1,d
2〕,〔e1,e2〕へ入らないようにして経糸T1,
T2,T3,T4の損傷を回避する上で有効である。
又、開口駆動モータ24が作動しているときに織機駆動
モータMoの作動を禁止することは、綜絖枠151〜1
54が特定高さ位置範囲に入ったときにレピアヘッド2
7,28を動かさないようにして経糸T1,T2,T
3,T4の損傷を回避する上で有効である。
度θが特定回転角度範囲〔θ1,θ2〕にあり、かつ綜
絖枠151〜154の高さ位置が各綜絖枠151〜15
4それぞれの前記特定高さ位置範囲にあるときには、織
機駆動モータMoの運転が禁止される。この運転の禁止
は、起動スイッチ35のONに伴う織機の運転開始及び
織機の運転中のいずれにも適用される。経糸T1,T
2,T3,T4とレピアヘッド27,28との干渉のお
それのある状態における織機駆動モータMoの禁止、即
ち織機の運転の禁止は、経糸T1,T2,T3,T4の
損傷の回避に有効である。
ータ24のロータリエンコーダ242から得られる回転
角度情報及びロータリエンコーダ30から得られる織機
回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24の作動を制
御する。綜絖枠151〜154の高さ位置は、開口駆動
モータ24のロータリエンコーダ242から得られる回
転角度情報に基づいて把握される。開口駆動モータ24
のロータリエンコーダ242から得られる回転角度情報
に基づいて綜絖枠151〜154の高さ位置を把握する
開口制御装置C2は、枠高さ位置が特定高さ位置範囲に
あるか否かを把握する作動禁止制御手段として好適であ
る。
明する。装置構成は第1の実施の形態と同じであるが、
制御回路32の機能及び記憶回路31の記憶内容が第1
の実施の形態の場合と異なる。
は、織機1回転(0°〜360°=0°)のうちの特定
回転角度範囲〔θ1,θ2〕を包含する織機回転角度範
囲である。〔θ3,θ4〕は、θ3<θ1かつθ2<θ
4となるように設定される。以下、織機回転角度範囲
〔θ1,θ2〕を第1の特定回転角度範囲と言い、織機
回転角度範囲〔θ3,θ4〕を第2の特定回転角度範囲
と言う。
51によって上下動される経糸T1とレピアヘッド2
7,28とが干渉せず、かつ枠高さ位置a1,a2に近
い綜絖枠151の高さ位置である。枠高さ位置b3,b
4は、綜絖枠152によって上下動される経糸T2とレ
ピアヘッド27,28とが干渉せず、かつ枠高さ位置b
1,b2に近い綜絖枠152の高さ位置である。枠高さ
位置d3,d4は、綜絖枠153によって上下動される
経糸T3とレピアヘッド27,28とが干渉せず、かつ
枠高さ位置d1,d2に近い綜絖枠153の高さ位置で
ある。枠高さ位置e1,e2は、綜絖枠154によって
上下動される経糸T4とレピアヘッド27,28とが干
渉せず、かつ枠高さ位置e1,e2に近い綜絖枠154
の高さ位置である。以下、高さ位置範囲〔a1,a
2〕,〔b1,b2〕,〔d1,d2〕,〔e1,e
2〕を第1の特定高さ位置範囲と言う。
位置a3,a4となる2点鎖線a31,a41と曲線A
oとの交点に対応する織機回転角度を表し、β5,β
6,β7,β8は、枠高さ位置b3,b4となる2点鎖
線b31,b41と曲線Boとの交点に対応する織機回
転角度を表す。δ5,δ6,δ7,δ8は、枠高さ位置
d3,d4となる2点鎖線d31,d41と曲線Doと
の交点に対応する織機回転角度を表し、ε5,ε6,ε
7,ε8は、枠高さ位置e3,e4となる2点鎖線e3
1,e41と曲線Eoとの交点に対応する織機回転角度
を表す。
枠151に対応した第2の特定高さ位置範囲と言い、高
さ位置範囲〔b3,b4〕は綜絖枠152に対応した第
2の特定高さ位置範囲と言う。高さ位置範囲〔d3,d
4〕は綜絖枠153に対応した第2の特定高さ位置範囲
と言い、高さ位置範囲〔e3,e4〕は綜絖枠154に
対応した第2の特定高さ位置範囲と言う。
る第1の特定回転角度範囲及び第1の特定高さ位置範囲
以外に、第2の特定回転角度範囲〔θ3,θ4〕及び第
2の特定高さ位置範囲〔a3,a4〕,〔b3,b
4〕,〔d3,d4〕,〔e3,e4〕を記憶する。
び織機制御コンピュータCoは図8のフローチャートで
示す開口−緯入れ制御プログラムを遂行する。綜絖枠1
51〜154の高さ位置が1つでも第2の特定高さ位置
範囲内にある場合、開口制御装置C2の制御回路32は
主動作禁止信号を織機制御コンピュータCoに出力す
る。織機制御コンピュータCoは主動作禁止信号の入力
に応答して織機駆動モータMoの作動を禁止する。従っ
て、綜絖枠151〜154の高さ位置が1つでも第2の
特定高さ位置範囲内にある場合には、レピアヘッド2
7,28が動かされることはなく、綜絖枠151〜15
4の開口動作とレピアヘッド27,28の緯入れ動作と
の不整合に起因する経糸T1,T2,T3,T4の損傷
が回避される。
織機制御コンピュータCoは図9のフローチャートで示
す開口−緯入れ制御プログラムを遂行する。織機回転角
度θが第1の特定回転角度範囲〔θ1,θ2〕にあり、
かつ綜絖枠151〜154の高さ位置が1つでも第2の
特定高さ位置範囲内にある場合、制御回路32は、運転
禁止信号を織機制御コンピュータCoに出力すると共
に、開口駆動モータ24の運転禁止を指令する。綜絖枠
151〜154の高さ位置が1つでも第1の特定高さ位
置範囲内にあり、かつ織機回転角度θが第2の特定回転
角度範囲〔θ3,θ4〕にある場合、制御回路32は、
運転禁止信号を織機制御コンピュータCoに出力すると
共に、開口駆動モータ24の運転禁止を指令する。従っ
て、製織中における綜絖枠151〜154の開口動作と
レピアヘッド27,28の緯入れ動作とが不整合な状態
になる前に織機の運転が停止される。その結果、製織中
における綜絖枠151〜154の開口動作とレピアヘッ
ド27,28の緯入れ動作との不整合に起因する経糸T
1,T2,T3,T4の損傷が回避される。
る。第1及び第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。この実施の形態における開口制御装置
C3の制御回路39には距離センサ38が信号接続され
ている。距離センサ38は各綜絖枠151〜154毎に
1つずつ配置されている。距離センサ38は綜絖枠15
1〜154の高さ位置を検出する。高さ位置確認手段を
構成する距離センサ38によって得られた高さ位置検出
情報は制御回路39へ送られる。作動禁止制御手段とな
る共に、緯入れ位置確認手段及び高さ位置確認手段を構
成する制御回路39は、高さ位置検出情報及びロータリ
エンコーダ30から得られる織機回転角度情報に基づい
て第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同じ開
口−緯入れ制御を遂行する。
び非同期モードにおける綜絖枠151〜154の開口動
作とレピアヘッド27,28の緯入れ動作との不整合に
起因する経糸T1,T2,T3,T4の損傷が回避され
る。
である。 (1)第1〜第3の実施の形態における開口制御装置C
2,C3の開口−緯入れ制御機能を織機制御コンピュー
タCoに持たせること。 (2)製織中において、開口駆動モータ24の回転速
度、加速度、開口制御装置が開口駆動モータ24に与え
る動作指令、開口制御装置が開口駆動モータ24に与え
る回転位置指令と実際の回転位置との偏差等から綜絖枠
の未来の位置を予測して開口駆動モータ24の停止の必
要性を判断するようにすること。 (3)緯入れ装置の駆動源が織機駆動モータから独立し
たモータである織機に本発明を適用すること。 (4)綜絖枠の高さ位置を織機回転角度として把握し、
緯入れ動作中にレピアヘッドに対して干渉しない経糸の
開口位置をもたらす綜絖枠の高さ位置に対応し、かつ前
記第1の特定回転角度範囲とは重複しない織機回転角度
範囲を綜絖枠の高さ位置に対応した特定回転角度範囲と
して設定し、レピアヘッドの高さ位置に対応する織機回
転角度が第1の特定回転角度範囲にあり、かつ綜絖枠の
位置に対応する織機回転角度が前記綜絖枠の高さ位置に
対応した特定回転角度範囲にある場合には、緯入れ装置
及び開口装置の作動を禁止するようにすること。 (5)グリッパによって緯糸を緯入れするプロジェクタ
イル織機に本発明を適用すること。
部材の位置が特定緯入れ位置範囲にあり、かつ綜絖枠の
高さ位置が特定高さ位置範囲にある場合には、緯入れ装
置及び開口装置の作動を禁止するようにしたので、緯入
れ部材の緯入れ状態と経糸の開口状態との不整合による
経糸損傷を回避し得るという優れた効果を奏する。
ク図との組合図。
図。
めのグラフ。
ート。
ート。
ート。
入れ動作禁止を説明するためのグラフ。
ート。
ート。
ック図との組合図。
装置の駆動源となる開口駆動モータ。242…高さ位置
確認手段を構成するロータリエンコーダ。27…緯入れ
部材となる受け渡し用レピアヘッド。28…緯入れ部材
となる受け取り用レピアヘッド。30…緯入れ位置確認
手段を構成するロータリエンコーダ。31…高さ位置確
認手段及び緯入れ位置確認手段を構成する記憶回路。3
2,39…高さ位置確認手段及び緯入れ位置確認手段を
構成すると共に、作動禁止制御手段となる制御回路。3
8…高さ位置確認手段を構成する距離センサ。Mo…緯
入れ装置の駆動源となる織機駆動モータ。
Claims (4)
- 【請求項1】緯入れ部材を経糸開口内へ挿入して緯糸の
緯入れを行なう緯入れ装置、及び綜絖枠を駆動して経糸
を開閉口させる開口装置を備え、前記緯入れ装置及び前
記開口装置の少なくとも一方の駆動源が織機駆動モータ
から独立している無杼織機において、 製織時の緯入れ部材が経糸開口内に存在する緯入れ位置
を特定緯入れ位置範囲として設定すると共に、前記経糸
の閉口位置から所定範囲内の経糸の開口位置をもたらす
前記綜絖枠の高さ位置を特定高さ位置範囲として設定
し、前記緯入れ部材の緯入れ位置が前記特定緯入れ位置
範囲内にあり、かつ前記綜絖枠の高さ位置が前記特定高
さ位置範囲内にある場合には、前記緯入れ装置及び前記
開口装置の作動を禁止する無杼織機における開口−緯入
れ制御方法。 - 【請求項2】織機の運転開始前に前記緯入れ部材の緯入
れ位置が前記特定緯入れ位置範囲にあるか否かを確認す
ると共に、前記綜絖枠の高さ位置が前記特定高さ位置範
囲にあるか否かを確認し、前記の確認結果に基づいて、
前記緯入れ部材の緯入れ位置が前記特定緯入れ位置範囲
内にあり、かつ前記綜絖枠の高さ位置が前記特定高さ位
置範囲内にある場合には、織機の運転開始を禁止する請
求項1に記載の無杼織機における開口−緯入れ制御方
法。 - 【請求項3】前記緯入れ部材はレピアヘッドであり、前
記レピアヘッドは前記織機駆動モータにより駆動され、
前記特定緯入れ位置範囲は織機回転角度で表した特定回
転角度範囲として設定する請求項1及び請求項2のいず
れか1項に記載の無杼織機における開口−緯入れ制御方
法。 - 【請求項4】緯入れ部材を経糸開口内へ挿入して緯糸の
緯入れを行なう緯入れ装置、及び綜絖枠を駆動して経糸
を開閉口させる開口装置を備え、前記緯入れ装置及び前
記開口装置の少なくとも一方の駆動源が織機駆動モータ
から独立している無杼織機において、 前記緯入れ部材の緯入れ位置を確認する緯入れ位置確認
手段と、 前記綜絖枠の高さ位置を確認する高さ位置確認手段と、 前記緯入れ部材の緯入れ位置が、製織時の前記緯入れ部
材が経糸開口内に存在する緯入れ位置に設定された特定
緯入れ位置範囲にあることを前記緯入れ位置確認手段に
よって確認された場合、かつ前記経糸の閉口位置から所
定範囲内の経糸の開口位置をもたらす前記綜絖枠の高さ
位置に設定された特定高さ位置範囲にあることを前記高
さ位置確認手段によって確認された場合には、前記緯入
れ装置及び前記開口装置の作動を禁止する作動禁止制御
手段とを備えた無杼織機における開口−緯入れ制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12394499A JP4051815B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 無杼織機における開口−緯入れ制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12394499A JP4051815B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 無杼織機における開口−緯入れ制御方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000314053A true JP2000314053A (ja) | 2000-11-14 |
JP4051815B2 JP4051815B2 (ja) | 2008-02-27 |
Family
ID=14873221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12394499A Expired - Fee Related JP4051815B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 無杼織機における開口−緯入れ制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4051815B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-30 JP JP12394499A patent/JP4051815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4051815B2 (ja) | 2008-02-27 |
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