JP2000313766A - セルロースエステルフィルム - Google Patents

セルロースエステルフィルム

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JP2000313766A JP2000058806A JP2000058806A JP2000313766A JP 2000313766 A JP2000313766 A JP 2000313766A JP 2000058806 A JP2000058806 A JP 2000058806A JP 2000058806 A JP2000058806 A JP 2000058806A JP 2000313766 A JP2000313766 A JP 2000313766A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は特に輝点異物といわれる偏光
板の直交状態下で観察される異物を減少させることにあ
る。 【解決手段】 セルロースエステルフィルム中に含有さ
れるFe成分の量が1ppm以下であることを特徴とす
るセルロースエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
などに用いられる偏光板の保護フィルムに関する。特
に、保護フィルムとして適したセルロースエステルフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイの偏光板に用いられる
保護フィルムとしてはトリアセチルセルロースの様なセ
ルロースエステルがその複屈折性が小さいことから、適
しており、よく用いられている。
【0003】偏光板は、一般に、ヨウ素や染料を吸着配
向させたポリビニルアルコールフィルム等からなる偏光
フィルムの表裏両側を、透明な樹脂層で積層した構成を
もっているが、トリアセチルセルロースフィルムの保護
フィルムがこの透明な樹脂層として、良く使われてい
る。
【0004】近年、液晶ディスプレイはCRTに代わる
モニタとしての大画面・高画質化の為の開発が進んでい
る。それに伴って、液晶用偏光板の保護フィルムに対す
る要求も厳しくなっている。特に偏光板の直交状態下で
観察される輝点異物といわれる異物の改善が強く望まれ
ている。我々は鋭意検討の結果、本発明のセルロースエ
ステルを使用することで輝点異物を改良できることを見
いだした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は特に輝
点異物といわれる偏光板の直交状態下で観察される異物
を減少させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の方法によ
り達成されることを見いだした。
【0007】1.セルロースエステルフィルム中に含有
されるFe成分の量が1ppm以下であることを特徴と
するセルロースエステルフィルム。
【0008】2.セルロースエステルフィルム中に含有
されるCa成分の量が60ppm以下であることを特徴
とするセルロースエステルフィルム。
【0009】3.セルロースエステルフィルム中に含有
されるMg成分の量が15〜70ppmであることを特
徴とするセルロースエステルフィルム。
【0010】4.セルロースエステルフィルム中に含有
されるFe成分の量が1ppm以下であり、Ca成分の
量が60ppm以下でありかつMg成分の量が15〜7
0ppmであることを特徴とするセルロースエステルフ
ィルム。
【0011】5.セルロースエステルを溶解してなるセ
ルロースエステル溶液において、該セルロースエステル
溶液中に含まれるFe成分が、セルロースエステル溶液
に含まれる固形分に対して1ppm以下であることを特
徴とするセルロースエステル溶液。
【0012】6.セルロースエステルを溶解してなるセ
ルロースエステル溶液において、該セルロースエステル
溶液中に含まれるCa成分が、セルロースエステル溶液
に含まれる固形分に対して60ppm以下であることを
特徴とするセルロースエステル溶液。
【0013】7.セルロースエステルを溶解してなるセ
ルロースエステル溶液において、該セルロースエステル
溶液中に含まれるMg成分が、セルロースエステル溶液
に含まれる固形分に対して15〜70ppm以下である
ことを特徴とするセルロースエステル溶液。
【0014】8.セルロースエステルを溶解してなるセ
ルロースエステル溶液において、該セルロースエステル
溶液中に含まれるFe成分が、セルロースエステル溶液
に含まれる固形分に対して1ppm以下であり、かつC
a成分が同じく60ppm以下であり、かつMg成分が
同じく15〜70ppmであることを特徴とするセルロ
ースエステル溶液。
【0015】9.前記5〜8の何れか1項に記載のセル
ロースエステル溶液を用いることを特徴とするセルロー
スエステルフィルムの製造方法。
【0016】10.Fe成分の含有量が1ppm以下で
あるセルローストリアセテートを含むことを特徴とする
セルローストリアセテートフィルム。
【0017】11.綿花リンターを原料とし、かつCa
成分の含有量が30ppm以下であるセルローストリア
セテートを含むことを特徴とするセルローストリアセテ
ートフィルム。
【0018】12.木材パルプを原料とし、かつCa成
分の含有量が30〜60ppmであるセルローストリア
セテートを含むことを特徴とするセルローストリアセテ
ートフィルム。
【0019】13.綿花リンターを原料とし、かつMg
成分含有量が15〜20ppmであるセルローストリア
セテートを含むことを特徴とするセルローストリアセテ
ートフィルム。
【0020】14.木材パルプを原料とし、かつMg成
分の含有量が30〜70ppmであるセルローストリア
セテートを含むことを特徴とするセルローストリアセテ
ートフィルム。
【0021】15.綿花リンターを原料とし、かつ重合
度が250〜300であるセルローストリアセテートを
含むことを特徴とするセルローストリアセテートフィル
ム。
【0022】16.木材パルプを原料とし、かつ重合度
が230〜280であるセルローストリアセテートを含
むことを特徴とするセルローストリアセテートフィル
ム。
【0023】17.6%粘度が100〜250cpであ
るセルローストリアセテートを含むことを特徴とするセ
ルローストリアセテートフィルム。
【0024】18.綿花リンターを原料とし、Fe成分
が1ppm以下であり、かつCa成分が30ppm以下
であり、かつMg成分が15〜20ppmであるセルロ
ーストリアセテートを含むことを特徴とするセルロース
トリアセテートフィルム。
【0025】19.木材パルプを原料とし、Fe成分が
1ppm以下であり、かつCa成分が30〜60ppm
であり、かつMg成分が30〜70ppmであるセルロ
ーストリアセテートを含むことを特徴とするセルロース
トリアセテートフィルム。
【0026】20.前記1、2、3、4、10、11、
12又は13に記載のセルロースエステルフィルムを用
いたことを特徴とする光学フィルム。
【0027】21.前記20に記載の光学フィルムを用
いたことを特徴とする偏光板。 22.前記21に記載の偏光板を用いたことを特徴とす
る液晶表示装置。
【0028】本発明のセルロースエステルフィルムとし
ては、セルローストリアセテートフィルムが好ましい。
他のセルロースエステルとしては、セルロースアセテー
トプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートブ
チレート(CAB)などが挙げられる。
【0029】セルロースエステルフィルムを形成するに
は、通常、溶媒にセルロースエステルを溶解したいわゆ
るドープといわれる溶液を溶液流延法により、支持体と
して回転するエンドレスベルト(製膜バンド)上に、又
は支持体として回転するドラム上にを流延し製膜する。
いわゆるベルト方式、ドラム方式とよばれている。流延
の後溶媒の一部が支持体上で蒸発して、固化して得られ
たフィルムが剥離ロール等により剥離され、乾燥室にて
残りの溶媒が乾燥されセルロースエステルフィルムにな
る。
【0030】又、原料となるトリアセチルセルロースの
様なセルロースエステルはセルロースのアセチル化によ
り製造されるが、反応時間によりアセチル化度の違いが
でたり、分解物の影響により分子量分布が変わってく
る。又分解物や不純物含量等も変わってくる。又、原料
となる、セルロースとしては綿花由来のものと、木材パ
ルプによるものがありそれぞれ分子量分布がもともと異
なっていることから、幾分その性質がセルロースエステ
ル(例えばセルローストリアセテート)になったときに
異なってくることも知られている。
【0031】本発明者らは、鋭意検討の結果、前記のセ
ルロースエステルフィルム及びセルローストリアセテー
トフィルムにより本発明の目的は達成されることを見い
だした。
【0032】本発明の輝点異物とは2枚の偏光板をクロ
スニコル状態にして配置し、その間に前記光学フィルム
をおき、一方の偏光板の側から光を当てて、他方の偏光
板の側から観察したとき白く抜けて見える点であり、こ
れがあるとディスプレイの欠陥となり、少ないほど液晶
フィルムの性能上は好ましい。観察したときの粒径が
0.01mm以上である輝点数が200個/cm2以下
である事が好ましい。より好ましくは100個/cm2
以下であり、更に好ましくは50個/cm2以下であ
り、最も好ましくは10個/cm2以下である。
【0033】これはセルロースエステルフィルムの異物
部分で屈折率が異なるために偏光状態が阻害される為に
おこると考えられ、これはセルロースエステルフィルム
の製膜過程においての微小な異物の混入であると考えら
れる。これらの異物は不溶解物と考えられるので、原因
のひとつは例えば酢化の過程でアセチル化されずに残っ
たセルロースが絡んでいると推定される。酢化率をあげ
ようとすれば、酢化反応の時間を延長する必要がある。
但し、反応時間を余り長くとると分解が同時に進行し、
ポリマー鎖の切断やアセチル基の分解などがおこり、後
述する、微量金属による不溶解物の生成という観点から
も好ましくない結果をもたらす。従って、酢化度をあ
げ、分解をある程度抑える為には反応時間はある範囲に
設定することが必要である。反応時間で規定することは
反応条件が様々であり、反抗装置や設備その他の条件で
大きく変わるので適切でない。
【0034】ポリマーの分解は進むにつれ、分子量分布
が広くなってゆくので、トリアセチルセルロースの場合
にも、分解の度合いは通常用いられる重量平均分子量M
w/数平均分子量Mnの値で規定できる。すなわちセル
ローストリアセテートの酢化の過程で、余り長すぎて分
解が進みすぎることがなく、かつ酢化には充分な時間酢
化反応を行わせしめるための反応度合いのひとつの指標
として重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnの値をも
ちいることが、反応の装置や条件の制約を受けないので
べんりである。これらの数値は、綿花リンターと木材パ
ルプでは原料の分子量分布等性質がやや異なっているの
で、最適な値が少し違ってくる。又、木材パルプの中で
も針葉樹パルプと広葉樹パルプがあり、針葉樹パルプの
方が好ましい。綿花リンターを用いる場合、重量平均分
子量Mw/数平均分子量Mnの値は、3.4〜4.5の
範囲が好ましく、木材パルプを用いるときには重量平均
分子量Mw/数平均分子量Mnの値は3.5〜5.0が
好ましい。これらの値のセルローストリアセテート及び
セルロースエステルを用いる事で本発明者らは上記の輝
点異物が大きく改善されることを見いだした。
【0035】本発明のセルロースエステル(好ましくは
トリアセチルセルロース)はセルロースエステルフィル
ム中に含まれている割合に応じて本発明の効果を発揮で
きるが、少なくとも30%以上セルロースエステルフィ
ルム(好ましくはトリアセチルセルロースフィルム)中
に含まれていることが好ましく、更に好ましいのは、5
0%以上であり、更に好ましいのは70%以上であり、
更に好ましいのは90%以上であり、もっとも好ましい
のは100%である。
【0036】セルロースエステルは又セルロースエステ
ル中の微量金属成分によって影響を受ける。これらは製
造工程で使われる水に関係していると考えられるが、不
溶性の核となり得るような成分は少ない方が好ましく、
鉄、カルシウム、マグネシウム等有機の酸性基を含んで
いる可能性のあるポリマー分解物等と塩形成する事によ
り不要物を形成する様な金属イオンの量は少ないことが
好ましい。但し実際には各成分間のインタラクションや
その他の因子も幾分か関係するので単純に少なければい
いというようにはなっていないが、多すぎる値では問題
を生ずる。
【0037】鉄(Fe)成分については、1ppm以下
であることが好ましい。これは綿花リンター、木材パル
プいずれの原料を用いたものでも同じように、少ないこ
とが好ましい。全くなくすることは製造上無理なので、
製造上の下限である0.01ppmから1ppmの範囲
が好ましい。
【0038】カルシウム(Ca)成分については、地下
水や河川の水等に多く含まれ、これが多いと硬水とな
り、飲料水としても不適当であるが、カルボン酸や、ス
ルホン酸等の酸性成分と又、多くの配位子と配位化合物
すなわち、錯体を形成しやすく、多くの不要なカルシウ
ムに由来するスカム(不溶性の澱、濁り)を形成する。
【0039】カルシウム(Ca)成分は60ppm以下
であることが好ましく、特に綿花リンターを原料とする
セルロースエステルにおいては、30ppm以下である
ことが好ましく、木材パルプを原料としたセルロースエ
ステルにおいては、もう少し多く60ppm以下であ
る。実用上は少ないほど好ましいが、製造上なくすこと
は難しく下限は10ppm程度であり、従って綿花リン
ターにおいては好ましくは10〜30ppm、木材パル
プにおいては10〜60ppm、更に好ましくは30〜
60ppmである。綿花リンターを用いた場合と木材パ
ルプを用いた場合で最適値は異なる。
【0040】マグネシウム(Mg)成分については、や
はりカルシウムと同様に地下水中に多く含まれているも
のであり、やはり不要物の原因となるものである。これ
らのマグネシウム成分は、やはり多すぎると不溶分を生
ずるので、多すぎることは好ましくない。但し、余りに
少なすぎても、特性的にはよくない。最適の範囲は、1
5〜70ppmであり、特に綿花リンターで15〜20
ppmであり、木材パルプで30〜70ppmである。
【0041】本発明における微量金属成分すなわち鉄
(Fe)分の含量、カルシウム(Ca)分の含量、マグ
ネシウム(Mg)分の含量等の金属成分は、それぞれ絶
乾したトリアセチルセルロース、セルロースエステル溶
液又はセルロースエステルフィルムをマイクロダイジェ
スト湿式分解装置(硫硝酸分解)、アルカリ溶融で前処
理を行った後、ICP−AES(誘導結合プラズマ発光
分光分析装置)を用いて分析を行う事により定量した。
【0042】又、重合度(後述する粘度平均重合度)に
ついては、綿花リンターは250〜300の重合度のも
のが好ましく、木材パルプでは230〜280の範囲の
ものが好ましい。余り大きくなると不溶性成分が増加す
るので輝点異物にはよくない。又余り重合度が小さいと
膜として物性が不十分であり、保護膜としての特性には
適さない。
【0043】同じように6%粘度(これも後述する)に
ついても100〜250cpの範囲であることが上記と
同じく好ましい。
【0044】これらの要件は単独で効果を発揮するが、
これらのうちの2つ以上のいくつかが同時に満足される
セルロースエステルを、又好ましくはトリアセチルセル
ロースを用いるとより効果が大きくなる。しかしながら
もっとも効果が大きいのは、重量平均分子量Mw/数平
均分子量Mnを上記範囲にもつセルロースエステル(好
ましくはトリアセチルセルロース)を用いることが本発
明の大きな要件であり、これらに鉄(Fe)分含量が1
ppm以下、カルシウム(Ca)、マグネシウム(M
g)等の含量が上記値であり、重合度、6%粘度等が上
記範囲であるセルロースエステルを用いるときであり、
これら全てを満足することがもっとも好ましい。
【0045】セルロースエステルの平均分子量および分
子量分布は、高速液体クロマトグラフィーを用い測定で
きるので、これを用いて数平均分子量、重量平均分子量
を算出し、その比を計算することが出来る。
【0046】測定条件は以下の通りである。 溶媒: メチレンクロライド カラム: Shodex K806,K805,K8
03G(昭和電工(株)製を3本接続して使用した。) カラム温度:25℃ 試料濃度: 0.1質量% 検出器: RI Model 504(GLサイエン
ス社製) ポンプ: L6000(日立製作所(株)製) 流量: 1.0ml/lmin 校正曲線: 標準ポリスチレンSTK standar
d ポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=10000
00〜500迄の13サンプルによる校正曲線を使用し
た。13サンプルは、ほぼ等間隔に得ることが好まし
い。
【0047】又本発明における重合度とは、粘度平均重
合度であり、セルロースエステル(例えばセルロースア
セテート)の粘度平均重合度(DP)は、以下のように
して測定した。
【0048】絶乾したセルロースアセテート0.2gを
精秤し、メチレンクロリド:エタノール=9:1(質量
比)の混合溶媒100mlに溶解した。これをオストワ
ルド粘度計にて25℃で落下秒数を測定し、重合度を以
下の式により求めた。
【0049】 ηrel=T/T0 T:測定試料の落下秒数 [η]=(lnηrel)/C T0:溶剤単独の落下秒数 DP=[η]/Km C:濃度(g/l) Km:6×10-4 セルローストリアセテートの6%粘度は以下の様にして
測定した。
【0050】混合溶液(塩化メチレン:メタノール=9
1:9)61.67gを三角フラスコに採取し、乾燥試
料3.00gを投入し、密栓して横振り振盪機で約1.
5時間振盪する。その後回転振盪機で約1時間振盪して
完溶させる。得られた6質量/容量%の溶液を所定のオ
ストワルド粘度計の標線まで移し、25±1℃の恒温槽
で約15分間整温する。計時用標線間の流下時間を測定
する。
【0051】次式により6%粘度を算出する。 6%粘度(cps)=流下時間(s)×粘度計係数 粘度計係数は粘度計校正用標準液を用いて、上記と同様
の操作で流下秒数を測定して求める。
【0052】セルローストリアセテートフィルムの様な
セルロースエステルフィルムを作製する為にセルロース
エステルを溶解したドープを作製するのに用いる溶媒と
しては、メチレンクロライド等の低級脂肪族炭化水素塩
化物の他、メタノール、エタノール、n−プロピルアル
コール、n−ブチルアルコール等の低級脂肪族アルコー
ル、シクロヘキサノン、ジオキサン、トルエン、酢酸エ
チル、メチルセロソルブ等が適宜用いられる。例えばメ
チレンクロライドはトリアセチルセルロースに対する良
溶媒であるが、良溶媒と共に、上記低級脂肪族アルコー
ル等の貧溶媒を適宜用いることで、支持体上に流延した
ドープが冷却された時に、固化を促進することができ
る。
【0053】また、トリアセチルセルロースフィルムの
様なセルロースエステルフィルム中に含有される成分と
して、適宜、可塑剤、剥離促進剤、紫外線吸収剤等の添
加剤を加えることができる。可塑剤としては、トリフェ
ニルホスフェート、トリエチルホスフェート等のリン酸
エステル系可塑剤、ジメチルフタレート、ジエチルフタ
レート等のフタル酸エステル系可塑剤、メチルフタリル
エチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレー
ト等のグリコール酸エステル系可塑剤、或いは高分子可
塑剤等を用いることができる。剥離促進剤は、ドープが
固化して得られるフィルムを支持体から剥離し易くする
ものであり、例えば金属せっけん等が用いられる。ま
た、紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、或いは、紫外線吸
収ポリマー等を適宜使用する。これらはドープ中に添加
するのが好ましい。
【0054】なお、半発明において好ましいトリアセチ
ルセルロース(三酢酸セルロース)とは、1セルロース
単位当たり3個有する水酸基のうちの、約3個がアセチ
ル基に置換されたものであるが、3個の水酸基の全てが
置換された酢化度62.5%のものから、酢化度56%
程度のものまでが通常使用される。
【0055】特に好ましくは、酢化度が59.5〜6
2.5%のセルローストリアセテートを70質量%以上
含有するセルローストリアセテートフィルムである。更
に好ましい酢化度は60〜62.5%であり、更に好ま
しくは61〜62.5%である。
【0056】本発明のセルロースエステルフィルムを偏
光板用保護フィルムとして用いる場合、膜厚が20〜2
50μmであることが好ましく、より好ましくは20〜
100μmであり、更に好ましくは20〜60μmであ
る。
【0057】次に、本発明の偏光板について説明する。
本発明の偏光板は、本発明のセルロースエステルフィル
ムを偏光板用保護フィルムとして用いるものである。即
ち第1の偏光板用保護フィルムと第2の偏光板用保護フ
ィルムとで偏光子をサンドイッチする構成となってい
る。そして、第1の保護フィルム又は第2の保護フィル
ム(好ましくは両方の保護フィルム)は、セルロースエ
ステルフィルムを有し、そのセルロースエステルフィル
ムが、Fe,Ca,Mg等の成分を本発明の範囲で含有
するセルロースエステルを含むものである。
【0058】尚、偏光子とは沃素をポリビニルアルコー
ルなどのフィルムに吸着させ延伸することによって得ら
れたものが好ましい。
【0059】次に、本発明の液晶表示装置(Liqui
d crystal display)の一例について
図1を用いて説明する。
【0060】本発明の液晶表示装置は、第1の偏光板3
1と液晶セル4と第1の偏光板31及び液晶セル4より
内側に設けられた第2の偏光板32とを有する。又、光
源として、第2の偏光板32より更に内側にバックライ
ト5を設けてもよい。そして、第1の偏光板31は、第
1の偏光子110と液晶セル4と対向していない側の前
記第1の偏光子110の面に設けられた第1の保護フィ
ルム21と、液晶セル4と対向している側の前記第1の
偏光子110の面に設けられた第2の保護フィルム22
とを有する。又、第2の偏光板32は、第2の偏光子1
20と、液晶セル4と対向している側の第2の偏光子1
20の面に設けられた第3の保護フィルム23と、液晶
セル4と対向していない側の第2の偏光子120の面に
設けられた第4の保護フィルム24とを有する。そし
て、少なくとも第1の保護フィルム21、第2の保護フ
ィルム22、第3の保護フィルム23、第4の保護フィ
ルム24のいずれか1つのフィルム(好ましくは、第2
の保護フィルムと第3の保護フィルム、更に好ましくは
全ての保護フィルム)は、セルロースエステルフィルム
を有し、そのセルロースエステルフィルムは、Fe,C
a,Mg等の成分を本発明の範囲で含有するセルロース
エステルを含むものである。
【0061】又、本発明のセルロースエステルフィルム
を用いた偏光板用保護フィルム、偏光板、液晶表示装置
は、TFT液晶表示装置に適用する場合に特に効果が顕
著であり好ましい。
【0062】以下実施例により本発明を具体的に例示す
るが本発明はこれにより限定されるものではない。
【0063】
【実施例】以下の様にしてトリアセチルセルロースを作
製した。
【0064】〈トリアセチルセルロースの作製〉 (TAC1)セルロース原料として綿化リンター100
質量部を解砕し、40質量部の酢酸を添加し、40℃で
20分間前処理活性化をした。その後、硫酸8質量部、
無水酢酸260質量部、酢酸350質量部を添加し、3
6℃で120分間エステル化をした。24%酢酸マグネ
シウム水溶液11質量部で中和した後、63℃で30分
間ケン化熟成し、トリアセチルセルロースを得た。これ
を10質量倍の酢酸水溶液(酢酸:水=1:1(質量
比))を用いて、室温で120分間撹拌した後、濾過、
乾燥させて精製トリアセチルセルロースTAC1を得
た。
【0065】(TAC2)TAC1のエステル化時間を
150分に変更した以外は同様にして精製トリアセチル
セルロースTAC2を得た。
【0066】(TAC3)セルロース原料として綿化リ
ンター100質量部を解砕し、40質量部の酢酸を添加
し、40℃で20分間前処理活性化をした。その後、硫
酸8質量部、無水酢酸260質量部、酢酸350質量部
を添加し、36℃で240分間エステル化を行った。2
4%酢酸マグネシウム水溶液20質量部で中和した後、
63℃で30分間ケン化熟成し、トリアセチルセルロー
スを得た。これを20質量倍の酢酸水溶液(酢酸:水=
1:1(質量比))を用いて、室温で120分間撹拌し
た後、濾過、乾燥させて精製トリアセチルセルロースT
AC3を得た。
【0067】(TAC4)TAC1のセルロース原料を
広葉樹木材パルプに変更した以外は同様にして精製トリ
アセチルセルロースTAC4を得た。
【0068】(TAC5)TAC2のセルロース原料を
広葉樹木材パルプに変更した以外は同様にして精製トリ
アセチルセルロースTAC5を得た。
【0069】(TAC6)TAC3のセルロース原料を
針葉樹木材パルプに変更した以外は同様にして精製トリ
アセチルセルロースTAC6を得た。
【0070】(TAC7)TAC2のセルロース原料を
針葉樹木材パルプに変更した以外は同様にして精製トリ
アセチルセルロースTAC7を得た。
【0071】表1に作製した各種のトリアセチルセルロ
ースの本発明に係わる成分量及び特性値の測定結果を示
した。
【0072】
【表1】
【0073】試料1の作製を以下のように行った。以下
のようにドープ液を調製した。
【0074】 トリアセチルセルロース TAC3 100質量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール 2質量部 エチルフタリルエチルグリコレート 5質量部 メチレンクロライド 475質量部 エタノール 50質量部 以上を密閉容器に投入し、加熱し、攪拌しながら、完全
に溶解した。ドープを濾過した後、ベルト流延装置を用
い、ドープ温度33℃、1500mm幅でステンレスバ
ンド支持体上に流延した。ステンレスバンド支持体で剥
離可能となるまで溶媒を蒸発させた後、ステンレスバン
ド支持体上から剥離した。剥離した、トリアセチルセル
ロースフィルムを1300mm幅にスリットし、その
後、乾燥ゾーンを多数のロールで搬送させながら乾燥を
終了させ、1100mm幅にスリットし、膜厚80μm
のトリアセチルセルロースフィルム試料1を得た。
【0075】作製した前記各種のトリアセチルセルロー
スを用いて、以下に示すように試料2〜13を作製し
た。
【0076】すなわち、試料1のトリアセチルセルロー
スTAC3をトリアセチルセルロースTAC6に変更し
た以外は同様にして試料2を作製した。
【0077】以下同様にして、試料1のトリアセチルセ
ルロースTAC3を表2に示すように別のトリアセチル
セルロースに代えることで試料3〜13を作製した。
【0078】作製したトリアセチルセルロースフィルム
を以下の方法にて輝点異物の検査を行った。
【0079】(フィルムの輝点異物の測定法)偏光板2
枚を直交状態(クロスニコル)に配置し、その間に上記
試料をおき、顕微鏡で25mm2あたりの輝点異物(白
く抜けて見える直径10μm以上の異物)の数を100
ヶ所測定し、その平均値を求めた。この時の顕微鏡の条
件は倍率30倍で透過光源であった。輝点異物の数は少
ないほど良好な特性である。
【0080】輝点異物を測定する場合に用いるこの場合
の偏光板はガラス製のものが好ましい。セルロースエス
テルフィルムより作製された偏光板は偏光板自身に輝点
異物が含まれているため、試料中の輝点異物と判別しづ
らいためである。又、試料と間隔を置いて偏光板を配置
してもよい。試料と間隔を置いて偏光板を配置すると顕
微鏡でピントの合う位置がずれるために試料中の輝点異
物を特定できる。
【0081】又、偏光板、液晶パネルを以下のようにて
作製し、偏光板、液晶パネルとしたときの輝点異物につ
いても測定した。
【0082】〈偏光板の作製〉厚さ120μmのポリビ
ニルアルコールフィルムを、沃素1kg、ホウ酸4kg
を含む水溶液100kgに浸漬し50℃で6倍に延伸し
て偏光膜をつくった。この偏光膜の両面にアルカリケン
化処理を行ったセルロースアセテートフィルム試料を完
全ケン化型ポリビニルアルコール5%水溶液を粘着剤と
して各々貼り合わせ偏光板を作製した。
【0083】尚、セルローストリアセテートフィルムの
ケン化は、下記条件で、水洗、中和、水洗の順に行い、
次いで80℃で乾燥を行った。
【0084】 ケン化工程 2mol/リットル−NaOH 40℃ 90秒 水洗工程 水 30℃ 45秒 中和工程 10質量%HCl 30℃ 45秒 水洗工程 水 30℃ 45秒 〈液晶パネルの作製〉15型TFT型カラー液晶ディス
プレーLA−1529HM(NEC製)の偏光板を剥が
し、液晶セルを挟むようにして、前記作製した偏光板2
枚を偏光板の偏光軸がもとと変わらない様に互いに直交
するように貼りつけ、15型TFTカラー液晶ディスプ
レーを作製した。
【0085】(偏光板の輝点異物測定法)ガラス製の偏
光板を設置したライトボックス上に直交状態になるよう
に偏光板試料を配置し、顕微鏡で25mm2あたりの輝
点異物(白く抜けて見える直径10μm以上の異物)の
数を100カ所測定し、その平均値を求めた。この時の
顕微鏡の条件は倍率30倍であった。
【0086】(液晶パネルの輝点異物測定法)液晶パネ
ルの表示を全面黒表示にして、ルーペで25mm2あた
りの輝点異物(白く抜けて見える直径10μm以上の異
物)の数を100ヶ所測定し、その平均値を求めた。こ
の時のルーペの倍率は30倍であった。
【0087】又、更に各サンプルの加工性の検査も以下
のように行った。
【0088】
【表2】
【0089】以上の如く本発明のトリアセチルセルロー
スフィルムにおいては輝点異物の数が大幅に減少してい
ることがわかる。
【0090】更に、フィルム試料の輝点異物の評価に加
えて、フィルム各試料を作製するために調製した前記各
ドープ液についても以下の方法により安定性を評価し
た。
【0091】(溶液安定性)500質量部の各ドープ溶
液を密閉ガラス容器に入れ、23℃で11時間保持、そ
の後1時間で3℃になるように冷却し、3℃で11時間
保持、その後1時間で23℃になるように昇温するサイ
クルサーモ機に静置保管し、観察して以下の3段階にラ
ンク分けした。なお、Ca,Mg,Fe等の各成分の分
析結果を各ドープ液及びこれから作製したフィルムと両
方で行った結果も示した。
【0092】A:10日経過しても、透明性と均一性を
保持し、不均一な状態とならない B:3日経過すると、一部ゲル化し、不均一な状態とな
る C:1日経過すると、一部ゲル化し、不均一な状態とな
【0093】
【表3】
【0094】溶液においても本発明に係わるセルロース
エステルは液安定性がよくゲル化したり不均一な状態と
なることがなく、異物を生じにくいことがわかる。
【0095】
【発明の効果】異物による欠陥の改良されたトリアセチ
ルセルロースを使用することで優れた液晶用偏光板の保
護フィルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置の一例を示す図。
【符号の説明】
110,120 偏光子 21,22,23,24 偏光板用保護フィルム 31,32 偏光板 4 液晶セル 5 バックライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永安 浩一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースエステルフィルム中に含有さ
    れるFe成分の量が1ppm以下であることを特徴とす
    るセルロースエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 セルロースエステルフィルム中に含有さ
    れるCa成分の量が60ppm以下であることを特徴と
    するセルロースエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 セルロースエステルフィルム中に含有さ
    れるMg成分の量が15〜70ppmであることを特徴
    とするセルロースエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 セルロースエステルフィルム中に含有さ
    れるFe成分の量が1ppm以下であり、Ca成分の量
    が60ppm以下でありかつMg成分の量が15〜70
    ppmであることを特徴とするセルロースエステルフィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 セルロースエステルを溶解してなるセル
    ロースエステル溶液において、該セルロースエステル溶
    液中に含まれるFe成分が、セルロースエステル溶液に
    含まれる固形分に対して1ppm以下であることを特徴
    とするセルロースエステル溶液。
  6. 【請求項6】 セルロースエステルを溶解してなるセル
    ロースエステル溶液において、該セルロースエステル溶
    液中に含まれるCa成分が、セルロースエステル溶液に
    含まれる固形分に対して60ppm以下であることを特
    徴とするセルロースエステル溶液。
  7. 【請求項7】 セルロースエステルを溶解してなるセル
    ロースエステル溶液において、該セルロースエステル溶
    液中に含まれるMg成分が、セルロースエステル溶液に
    含まれる固形分に対して15〜70ppm以下であるこ
    とを特徴とするセルロースエステル溶液。
  8. 【請求項8】 セルロースエステルを溶解してなるセル
    ロースエステル溶液において、該セルロースエステル溶
    液中に含まれるFe成分が、セルロースエステル溶液に
    含まれる固形分に対して1ppm以下であり、かつCa
    成分が同じく60ppm以下であり、かつMg成分が同
    じく15〜70ppmであることを特徴とするセルロー
    スエステル溶液。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の何れか1項に記載のセル
    ロースエステル溶液を用いることを特徴とするセルロー
    スエステルフィルムの製造方法。
  10. 【請求項10】 Fe成分の含有量が1ppm以下であ
    るセルローストリアセテートを含むことを特徴とするセ
    ルローストリアセテートフィルム。
  11. 【請求項11】 綿花リンターを原料とし、かつCa成
    分の含有量が30ppm以下であるセルローストリアセ
    テートを含むことを特徴とするセルローストリアセテー
    トフィルム。
  12. 【請求項12】 木材パルプを原料とし、かつCa成分
    の含有量が30〜60ppmであるセルローストリアセ
    テートを含むことを特徴とするセルローストリアセテー
    トフィルム。
  13. 【請求項13】 綿花リンターを原料とし、かつMg成
    分含有量が15〜20ppmであるセルローストリアセ
    テートを含むことを特徴とするセルローストリアセテー
    トフィルム。
  14. 【請求項14】 木材パルプを原料とし、かつMg成分
    の含有量が30〜70ppmであるセルローストリアセ
    テートを含むことを特徴とするセルローストリアセテー
    トフィルム。
  15. 【請求項15】 綿花リンターを原料とし、かつ重合度
    が250〜300であるセルローストリアセテートを含
    むことを特徴とするセルローストリアセテートフィル
    ム。
  16. 【請求項16】 木材パルプを原料とし、かつ重合度が
    230〜280であるセルローストリアセテートを含む
    ことを特徴とするセルローストリアセテートフィルム。
  17. 【請求項17】 6%粘度が100〜250cpである
    セルローストリアセテートを含むことを特徴とするセル
    ローストリアセテートフィルム。
  18. 【請求項18】 綿花リンターを原料とし、Fe成分が
    1ppm以下であり、かつCa成分が30ppm以下で
    あり、かつMg成分が15〜20ppmであるセルロー
    ストリアセテートを含むことを特徴とするセルロースト
    リアセテートフィルム。
  19. 【請求項19】 木材パルプを原料とし、Fe成分が1
    ppm以下であり、かつCa成分が30〜60ppmで
    あり、かつMg成分が30〜70ppmであるセルロー
    ストリアセテートを含むことを特徴とするセルロースト
    リアセテートフィルム。
  20. 【請求項20】 請求項1、2、3、4、10、11、
    12又は13に記載のセルロースエステルフィルムを用
    いたことを特徴とする光学フィルム。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の光学フィルムを用
    いたことを特徴とする偏光板。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の偏光板を用いたこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
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