JP2000313331A - 車両用転落防止柵装置 - Google Patents

車両用転落防止柵装置

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JP2000313331A
JP2000313331A JP11124909A JP12490999A JP2000313331A JP 2000313331 A JP2000313331 A JP 2000313331A JP 11124909 A JP11124909 A JP 11124909A JP 12490999 A JP12490999 A JP 12490999A JP 2000313331 A JP2000313331 A JP 2000313331A
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久嗣 山田
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健 大川
Hiroshi Noda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互に連結する軌道車両の各妻壁間に設けら
れる、より安全性の向上した車両用転落防止柵装置を提
供する。 【解決手段】 相互に連結される軌道車両22a,22
bの対向する各妻壁23a,23b間に、前記軌道車両
22a,22bの幅方向両側部に予め定められる転落防
止のための領域である取付け座S1,S3間および取付
け座S2,S4間にわたって、妻壁23aにその一端部
が角変位自在に設けられる棒状の第1柵部材31と、妻
壁23bに角変位自在に設けられる前記第1柵部材31
がその軸線方向に変位自在に挿入される中空の第2柵部
材32とを設ける。これによって軌道車両29a,29
bの停車状態で各妻壁23a,23b間の隙間が、プラ
ットホーム空間27に向いた上下方向に延びる開口を形
成することを防ぎ、より安全性を向上することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に連結される
軌道車両の対向する各妻壁間に設けられ、プラットホー
ムから前記各妻壁間の隙間へ転落する事故を防ぐための
転落防止柵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軌道車両の乗降用の停車場は、軌道車両
が走行するための軌条が敷設される軌道空間と、軌道空
間に隣接してプラットホームが設けられるプラットホー
ム空間とを有する。このような停車場において、利用者
はプラットホームから軌道空間に停車する軌道車両に乗
降することができる。前記軌道車両が、複数両連結され
ている場合、相互に連結される軌道車両の対向する各妻
壁間には隙間が形成される。このような隙間は、軌道車
両が前記停車場に停車する状態で、プラットホーム空間
に向けて開口する。このようにプラットホーム空間に向
けて開口する隙間に利用者が転落することを防止するた
めに、車両用の転落防止柵装置が設けられる。前記転落
防止柵装置として、特開平10−59175号公報に開
示される車両用連結部への転落防止保護柵および特開平
10−157618号公報に開示される転落防止用外幌
取付け装置が知られている。
【0003】特開平10−59175号公報に示されて
いる車両連結部への転落防止保護柵は、軽量で車両の幅
方向に場所を取らず、かつ脱着を容易とするために、車
両の妻壁に相当する連結面端部に固設された保持金具に
シート状弾性体の保護柵を取付けた車両連結部への転落
防止保護柵において、前記保持金具に保護柵の車両の幅
方向および前後軸方向の動きを規制する上下方向の溝を
形成する。同時に保護柵を平板状に形成し、保護柵の基
部を前記溝に上下方向から挿入し、前記溝の上端または
下端に脱着容易な塞ぎ金を設ける。これによって軽量で
車両の幅方向に場所を取らず、また万一転落事故が起き
た場合には前記塞ぎ金を取外すことによって容易に脱着
可能な保護柵を提供することができる。このような保護
柵を前記各妻壁間に対向して設けることによって、車両
が停車する状態で、前記隙間とプラットホーム空間とを
仕切ることができる。これによって前記隙間への転落事
故の発生を防止することができる。
【0004】特開平10−157618号公報に開示さ
れている転落防止用外幌取付け装置1は、図12および
図13に示すように、相互に連結される軌道車両2の対
向する各妻壁である車両連結面端部3に、外幌4を容易
に取付け、容易に取外すことができるようにした装置で
ある。前記外幌4は、上下方向に対して垂直な仮想一平
面における断面形状が略U字状となる所定幅のシート状
の弾性体であって、各々対向するように、各車両連結面
端部に設けられる。図12および図13では、一方側の
連結面端部3に設けられる外幌4についてのみ示す。転
落防止用外幌取付け装置1では、前記外幌4の取付け
を、連結面端部3に設けたスライド案内枠5と、外幌4
の先端部4aの反対側の端部である基部4bに設けられ
る、前記スライド案内枠5に係合して上方向Z1および
下方向Z2にスライド動作できるスライド金具6とによ
って行う。前記スライド金具6は、外幌4の上下方向に
適宜形成される複数個の係合体部7によって構成され
る。また前記スライド案内枠5は、係合体部7が前記係
合を開始されるための複数個の離脱穴8と、係合体部7
に係合するように離脱穴8に隣接して設けられる係合枠
部9とによって構成される。これによって外幌4の取付
けは、スライド金具6の複数個の係合体部7をスライド
案内枠5の複数個の離脱穴8からスライド案内枠5内に
差込み、係合体部7を係合枠部9に係合しつつ下方に離
脱穴8の上下方向の長さだけスライド動作することで完
了する。また外幌4の取外しは、スライド金具6をスラ
イド案内枠5に対して係合されている係合体部7を係合
枠部9に対し、離脱穴8の上下方向に沿った長さだけス
ライド動作することで係合体部7が係合枠部9から外れ
るので、スライド案内枠5から離脱することができる。
このように外幌4の取付けおよび取外しを容易に行うこ
とができる。このような転落防止用外幌取付け装置1に
よって、軌道車両が停車する状態で、前記隙間とプラッ
トホーム空間とを仕切ることができ、前記利用者などの
隙間11への転落事故が防がれる。
【0005】また外国では、相互に連結される車両の各
妻壁間に弾性を有する複数本の索条を水平方向に沿って
設ける保護柵装置が知られている。前記弾性索は、全て
同じ長さの弾性索が用いられ、不測の事態に備えて、前
記車両が直線路の軌条の上にある状態で弛みを有するよ
うに設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−5917
5号公報に開示されている車両連結部への転落防止保護
柵は、車両が曲線路の軌条を走行する状態において、車
両の相対運動のため各妻壁間に対向して設けられる保護
柵同士が互いに押圧し合い、破損してしまうことを防ぐ
ために、対向する保護柵の各々の遊端部間に適当な間隔
をあけて設置される。このような間隔は実用上10cm
程度は確保する必要がある。したがって各妻壁間に保護
柵を対向して設けたとしても、前記隙間は、上下方向に
沿って延びる開口によってプラットホーム空間に連な
る。
【0007】また保護柵は、利用者がもたれかかった場
合には容易にプラットホーム空間から離れる方向に曲が
るように大きく変形してしまい、前記開口はより大きく
なってしまう。このような開口はより小さくすることが
望まれている。
【0008】さらに前記保護柵は、万一転落事故が起き
た場合などに備えて脱着可能な構成であるけれども、塞
ぎ金を固定するためのねじ止め部分を分解するなど取外
しにかなりの手間を要する。
【0009】またさらに前記妻壁には必要に応じて車両
の屋根に昇ることができるように足掛けステップが設置
されるけれども、前記保護柵は足掛けステップに極めて
近接して設けられるので、足掛けステップの使用時に支
障を来す。
【0010】特開平10−157618号公報に開示さ
れている転落防止用外幌取付け装置1では、車両の各連
結面端部間に対向して設けられる外幌4同士を、車両が
曲線路の軌条を走行する状態で互いに干渉し得ないよう
に、予め定める間隔をあけて設ける。したがって、この
ような転落防止用外幌取付け装置1を設けたとしても車
両の各連結面端部間の隙間は、プラットホーム空間に向
けて上下方向に沿って延びる開口を形成する。このよう
な開口は、軌道車両2が曲線路の軌条の外側に沿って設
置されるプラットホームに停車する状態では、プラット
ホームの長手方向に沿った方向により大きく形成され
る。このような開口はより小さくすることが望まれてい
る。
【0011】しかしながら対向する各連結面端部の近傍
から弾性体である外幌4を突出させる構成であるので、
前記開口をなくすためには、外幌4の基部4bと先端部
4aとの距離を、より長く形成しなければならず、前記
開口を塞ぐことができたとしても、各先端部4a付近は
片持ち梁によって弛み易くなってしまう不具合が生じ
る。
【0012】また基部側の幅が大きくなるテーパを有す
る略U字状のシート状弾性体を取付けるので、各妻壁へ
の取付け幅が大きく、作業性が悪い。
【0013】外国で知られている各妻壁間に複数本の弾
性索を設ける保護柵装置では、前記車両が直線路の軌条
の上にある状態で、全ての弾性索が弛みを有するように
設けられる。このためプラットホーム空間にいる利用者
が万一誤って前記隙間に転落しかかった場合に弾性索が
大きく弛んでいる上、弾発的に伸縮するので、利用者を
支持することが困難である。
【0014】さらに各妻壁間に設けた弾性索は、車両の
停車時に弛みを有しないように設けると、車両の走行に
よって繰返し伸縮され、劣化しやすく、転落防止用の保
護柵装置として用いる材料としては信頼性が低い。した
がって短い期間毎に弾性索の1本1本について上述のよ
うな繰返しの伸縮によって劣化した状態であるかどうか
確認する作業が必要であり、保護柵の保守管理が面倒で
ある。
【0015】このように相互に連結される各妻壁間に形
成される隙間に、プラットホーム空間にいる利用者の安
全性がより向上された車両用転落防止柵装置が望まれて
いる。
【0016】本発明の目的は、より安全性の向上した車
両用転落防止柵装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、相互に連結される軌道車両の対向する各妻壁のいず
れか一方に角変位自在に連結される棒状の第1柵部材
と、前記各妻壁のいずれか他方に角変位自在に連結さ
れ、第1柵部材がその軸線方向に変位自在に挿入される
中空の第2柵部材とを含み、第1柵部材および第2柵部
材は、前記軌道車両の幅方向両側部の予め定める転落防
止のための領域に設けられることを特徴とする車両用転
落防止柵装置である。
【0018】本発明に従えば、相互に連結される軌道車
両の対向する各妻壁間の予め定める転落防止のための領
域間にわたって、車両用転落防止柵装置が設けられる。
前記領域は、各妻壁間の軌道車両における幅方向両側部
に上下方向に延びた領域として定められる。車両用転落
防止柵装置は、棒状の第1柵部材と、第1柵部材がその
軸線方向に変位自在に挿入される中空の第2柵部材とを
有する。第1柵部材は前記軌道車両の対向する各妻壁の
いずれか一方の前記転落防止領域に連結され、第2柵部
材は前記各妻壁のいずれか他方の前記転落防止領域に連
結される。このようにして前記転落防止のための領域間
にわたって車両用転落防止柵装置が設けられているの
で、軌道車両が乗降用の停車場に停車しても、各妻壁間
の隙間とプラットホーム空間が連なる上下方向に沿って
延びる開口が形成されない。したがって前記隙間がプラ
ットホーム空間に上下方向に延びる開口を介して連なる
構成と比較して、利用者の体が嵌まり込むような開口が
形成されないので、より安全性が向上される。また利用
者が車両用転落防止柵装置にもたれかかったとしても、
車両用転落防止柵装置は前記隙間側に弛むことなく、利
用者の体を支持することができる。
【0019】また第1柵部材および第2柵部材は、前記
各妻壁に角変位自在に連結される。第2柵部材に挿入さ
れる第1柵部材は、その軸線方向に変位自在である。こ
れによって車両用転落防止柵装置は、相互に連結される
軌道車両が曲線路の軌条の上にある状態で、その各前後
軸方向が互いに平行とならないような場合においても、
第1柵部材および第2柵部材の各々の妻壁に対する角変
位を許容することができる。さらに第1柵部材の軸線方
向の変位によって、車両用転落防止柵装置全体の前記軸
線方向に沿った伸縮を許容することができる。したがっ
て車両用転落防止柵装置は、軌道車両が曲線路の軌条上
を走行したとしても、軌道車両の停車状態では上述した
上下方向に沿って延びる開口を形成することがない。
【0020】請求項2記載の本発明は、前記第1柵部材
および第2柵部材は、各妻壁に固定される鉤状部材に着
脱可能に係止される板状体に角変位自在に連結されるこ
とを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、前記各妻壁には鉤状部材
が固定され、この鉤状部材に板状体が着脱可能に係止さ
れる。前記第1柵部材および第2柵部材は、板状体に角
変位自在に連結される。これによって前記板状体が鉤状
部材に係止される状態で第1柵部材は、相互に連結され
る軌道車両の対向する各妻壁のいずれか一方に板状体を
介して角変位自在に連結され、同様に第2柵部材は、前
記各妻壁のいずれか他方に板状体を介して角変位自在に
連結される。したがって軌道車両の対向する各妻壁に第
1柵部材および第2柵部材を直接連結することなく、前
記車両用転落防止柵装置を設けることができる。これに
よって各妻壁に第1柵部材および第2柵部材に直接連結
するような構成と比較して、車両用転落防止柵装置の取
付けおよび取外しを容易に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の車
両用転落防止柵装置21を簡略化して示す正面図であ
り、図2は図1の車両用転落防止柵装置21の簡略した
平面図である。図1および図2には、軌道車両22a,
22bが、直線路の軌条上に停車した状態を示す。また
本発明では便宜上、軌道車両が走行または停車している
軌条が敷設される地表面に垂直な方向を上下方向として
説明する。
【0023】車両用転落防止柵装置21は、各車体25
a,25bの下方で連結器を用いて相互に連結される軌
道車両22a,22bの対向する各妻壁23a,23b
間に設けられる。軌道車両22a,22bは、たとえば
鉄道車両であって、図示しない軌条の上を走行する。各
軌道車両22aは、車体25aと、車体25aを支持す
る図示しない台車とを備える。軌道車両22bも同様に
車体25bと台車とを備える。前記各妻壁23a,23
bは、前記各前後軸方向に対して垂直であり、軌道車両
22a,22bが直線状の軌条の上に配置される状態で
は、互いに略平行な状態に配置される。
【0024】このような各妻壁23a,23b間の、各
軌道車両22a,22bの幅方向中央部に可撓性を有す
る車両用連結幌26が設けられ、利用者は、車両用連結
幌26内を通って各軌道車両22a,22b間を移動す
ることができる。各軌道車両22a,22b間には、車
両用連結幌26の前記幅方向一方両側に各妻壁23a,
23bに挟まれる隙間29,30とがそれぞれ形成され
る。
【0025】利用者が各軌道車両22a,22bに乗降
するために停車場には、前記軌条が敷設される軌道空間
24に隣接するプラットホーム空間27に、プラットホ
ームが前記軌条に沿って設けられている。各軌道車両2
2a,22bが停車場内で軌道空間に停車しているとき
プラットホームは、各軌道車両22a,22bにそれら
の各幅方向一方C1,D1側から隣接している。前記軌
道車両22aの幅方向とは、軌道車両22aの前後軸方
向および上下方向に対して垂直となる方向を指し、同様
に軌道車両22bの幅方向とは、軌道車両22bの前後
軸方向および上下方向に対して垂直となる方向を指す。
各軌道車両22a,22bは、直線状の軌道空間にある
とき、各軸線L1,L2が一直線上または平行になり、
各幅方向が平行となる。
【0026】利用者は、各軌道車両22a,22bがプ
ラットホームの床構造体28に隣接して停車する状態
で、プラットホーム28から各軌道車両22a,22b
に乗降することができる。
【0027】このような状態では、前記隙間29が、プ
ラットホーム空間27に向けて開口する。
【0028】このような隙間29に、プラットホームか
ら利用者が誤って転落することを防止するために、車両
用転落防止柵装置21が設けられる。車両用転落防止柵
装置21は、各軌道車両22a,22bの幅方向一方の
側部の予め定める転落防止のための領域である取付け座
S1,S3間に設けられる構成体101と、各軌道車両
22a,22bの幅方向他方の側部の取付け座S2,S
4間に設けられる構成体102とを備える各取付け座S
1〜S4は、妻壁23aの幅方向両側部の下端部からあ
る高さまで延びる領域として定められる。さらに具体的
には上下方向に関して軌道車両22aが停車場に停車し
たときにプラットホームの床構造体28の上面28aか
ら床構造体28上に平均的な身長の成人の利用者が立っ
たときの利用者の腰よりも上方の位置に設定される。取
付け座S1,S3は隙間29に臨み、取付け座S2,S
4は隙間30に臨む。
【0029】車両用転落防止柵装置21は、各車両が直
線軌道上にあるときに幅方向に関して対称な構成を有す
るので、幅方向一方に設ける構成体101だけを詳細に
説明する。なお幅方向他方側の構成体102について
は、構成体101と同一の参照符を付し、説明は省略す
る。構成体101は、基本的には、インナーバーすなわ
ち棒状の複数本の第1柵部材31a1,31b1,31
c1と、アウターバーすなわち前記各第1柵部材31a
1,31b1,31c1がそれぞれその軸線方向に変位
自在に挿入される円筒状の複数本の第2柵部材32a
1,32b1,32c1とを備える。
【0030】本実施の形態では、取付け座S1に上下方
向に間隔をあけて3本の第1柵部材31a1,31b
1,31c1が設けられるとともに、取付け座S3に上
下方向に間隔をあけて各第2柵部材32a1,32b
1,32c1が設けられる。以下、各第1柵部材31a
1〜31c1および各第2柵部材32a1〜32c1を
総称するときには、各添え字a1〜c1を省略して第1
柵部材31、第2柵部材32とそれぞれ略記することが
ある。図1および図2に示される状態では、第1および
第2柵部材31,32の各軸線方向は、軌道車両22
a,22bの各前後軸方向とそれぞれ平行となる。
【0031】最下段の第1柵部材31c1および第2柵
部材32c1は利用者の膝より下に位置し、中段の第1
柵部材31b1および第2柵部材32b1は利用者の膝
と腰との間に位置し、最上段の第1柵部材31a1およ
び第2柵部材32a1は利用者の腰と肩との間に位置す
るように配置される。構成体101は、少なくともこの
ような位置に配置される各3本の第1および第2柵部材
を有する。
【0032】第1柵部材31は、本実施の形態では、前
記上下方向における断面形状が真円となる中実の棒状の
部材であり、たとえば鋼などの剛性を有する材料によっ
て実現される。このような第1柵部材31は、その軸線
方向一方E1側から、第2柵部材32の軸線方向他方F
2側の端部に挿入される。第2柵部材32は、その内径
が、第1柵部材31の外径よりわずかに小さい中空の管
状の部材であり、たとえば鋼などの剛性を有する材料で
実現される。すなわち第1柵部材31は、第2柵部材3
2に嵌まり込む形で挿入される。第1柵部材31の外周
面および第2柵部材32の内周面は、たとえばフッ素樹
脂などの低摩擦性の材料で被覆される。また第2柵部材
32には、一端部付近に図示しない通気孔が形成され
る。
【0033】このような第1柵部材31の軸線方向他方
E2側の各端部は保持金具である第1板状体33に連結
される。また第2柵部材32の軸線方向一方F1側の各
端部は、前記第1板状体33と同様の第2板状体34に
連結される。取付け座S1には、妻壁23aから隙間2
9側に突出し、その遊端部が上方を向くような形状の第
1鉤状部材35が固定される。第1板状体33は第1鉤
状部材35に着脱可能に係止され、取付け座S3には、
第1鉤状部材35と同様の第2鉤状部材36が、第1鉤
状部材35と対向してそれぞれ固定される。第2板状体
34は前記第2鉤状部材36に着脱可能に係止される。
【0034】第1板状体33および第2板状体34は、
長手状であって、それぞれ第1鉤状部材35および第2
鉤状部材36に係止されるときには、各々の厚み方向
と、取付けられる各々の軌道車両の前後軸方向とが平行
となるように配置される。また各々の長手方向が上下方
向に略平行となるように配置される。すなわち第1柵部
材31および第2柵部材32は、上下方向に略平行とな
るように各妻壁23a,23b間に連結される。
【0035】このようにして車両用転落防止柵装置21
の構成体101は、軌道車両22a,22bの各幅方向
一方C1,D1側の予め定める転落防止のための領域で
ある取付け座S1,S3間にわたって設けられる。また
本実施の形態とは逆に、プラットホーム空間が軌道車両
22a,22bの各幅方向他方C2,D2側から軌道空
間24に隣接すると仮定する場合には、同様に前記隙間
30はプラットホーム空間に向けて開口する。このよう
な隙間30に、プラットホームから利用者が誤って転落
することを防止するために、同様に車両用転落防止装置
21の構成体102は、軌道車両22a,22bの各幅
方向他方C2,D2側の予め定める転落防止のための領
域である取付け座S2,S4間にわたって設けられる。
【0036】図3は図2の切断面線III−IIIから
みた拡大した断面図であり、図4は各軌道車両22a,
22bが曲率半径の最も小さな曲線路の軌条上にある状
態を示す簡略化した平面図である。図3に示されるよう
に第1柵部材31a1と第1板状体33とは、球関節継
手などと呼ばれる第1球面継手37a1を介して角変位
自在に連結される。第1球面継手37a1は、第1柵部
材31a1の軸線方向他方E2側の端部に形成される第
1球面軸38a1と、第1板状体33の厚み方向一方側
に形成され前記第1球面軸38a1が嵌合する第1球面
軸受39a1とを備える。第1球面軸38a1は、最も
前記軸線方向他方E2側の端部の外表面が球面状であ
る。第1球面軸受39a1は、前記軸線方向一方E1側
の端部が、前記軸線方向他方E2側に凹状であり、前記
端部の内表面は、前記第1球面軸38a1の端部の外径
よりわずかに小さい内径を有する球面状に形成される。
このような第1球面軸受39a1の前記端部の球面状の
凹状部分に、第1球面軸38a1の球面状の前記端部が
嵌まり込む。このような第1球面継手37a1によっ
て、第1柵部材31a1の軸線方向一方E1側の端部
が、妻壁23aに対して、前記球面状部分の中心を通る
上下方向に平行な軸回りの角変位ならびに前記中心を通
る軌道車両22aの幅方向に平行な軸回りの角変位を許
容することができるとともに、第1球面軸36a1の軸
線まわりの回動を許容することができる。
【0037】このように本実施の形態の第1柵部材31
は、いずれも第1板状体33に上下方向に沿って等間隔
をあけて形成される各第1球面軸受に、軸線方向他方E
2側の各端部に形成される第1球面軸が各々嵌合するこ
とによって連結される。また第2板状体34について
も、第1板状体33に設けられる各第1球面軸受に対向
して各第2球面軸受が各々形成される。このような各第
2球面軸受に、第2柵部材32の軸線方向一方F1側の
各端部に形成される各第1球面軸と同様の各第2球面軸
が嵌合する。このような各第2球面軸受と第2球面軸受
とを有する各第2球面継手を介して、第2柵部材32と
第2板状体34とがそれぞれ連結される。以下、第1お
よび第2板状体33,34、第1および第2鉤状部材3
5,36ならびに第1および第2球面継手を総称すると
きには、それぞれ板状体、鉤状部材、球面継手と略記す
ることがある。上述のようにして、第1柵部材31は妻
壁23aに角変位自在に連結され、第2柵部材32は妻
壁23bに角変位自在に連結される。
【0038】本実施の形態では、板状体の鉤状部材への
係止は、たとえば図3に仮想線で示すように板状体に鉤
状部材の上下方向に沿った長さよりも大きい孔40を形
成し、前記孔40に鉤状部材を挿通して、前記孔40に
上側から臨む板状体の壁部によって鉤状部材を支持する
ことによって実現される。
【0039】上述したように車両用転落防止柵装置21
は、取付け座S1,S3間にわたって設けられる構成体
101と、ならびに取付け座S2,S4間にわたって設
けられる構成体102とを有する。これによって各妻壁
23a,23bおよび車両用連結幌26の前記幅方向一
方C1(D1)側の端部26aとによって規定される隙
間29ならびに前記各妻壁23a,23bおよび車両用
連結幌26の前記幅方向他方C2(D2)側の端部26
bとによって規定される隙間30に、上下方向に沿った
開口がそれぞれ形成されることを防ぐことができる。こ
のような上下方向に沿って延びる開口は、軌道車両22
a,22bが前記停車場に停車する状態においても形成
されることがなく、上述のような開口がプラットホーム
空間に向けて形成されるような構成と比較して、利用者
の体が嵌まり込むような開口が形成されないので、より
安全性が向上される。
【0040】また前記隙間29,30には、第1および
第2柵部材の軸線方向に沿って延びる開口が形成され
る。これによって前記開口を介してプラットホームから
隙間を覗くことができ、軌道車両22a,22bの連結
部および車両用連結幌26の状態を確認することができ
る。
【0041】また本実施の形態においては、車両用転落
防止柵装置21は、前記幅方向両側部に3本ずつ配置さ
れる。詳しく述べると、プラットホーム空間にいる利用
者が子供であると仮定する場合に、最下段の第1柵部材
31c1,31c2および第2柵部材32c1,32c
2が少なくとも利用者の膝より下に位置し、中段の第1
柵部材31b1,31b2および第2柵部材32b1,
32b2が少なくとも利用者の膝と腰との間に位置し、
最上段の第1柵部材31a1,31a2および第2柵部
材32a1,32a2が少なくとも利用者の腰と肩との
間に位置するように配置される。
【0042】すなわち利用者の膝から下に相当する部分
に最下段の第1および第2柵部材が設けられており、利
用者の脚部が床構造体28と第1および第2柵部材との
間に入らないようにすることのできる、足元から前記隙
間へ転落しない構成である。したがってこのような位置
に第1柵部材および第2柵部材が設けられないような構
成と比較して、より安全性が向上される。また最上段の
第1および第2柵部材は、利用者の肩から腰に相当する
部分に配置されるので、仮に利用者が車両用転落防止柵
装置21に倒れかかった場合においても、利用者の体を
確実に支持し、利用者が本装置を乗り越えて前記隙間に
転落することが防がれる。さらに前記最下段と最上段と
の間にも第1および第2柵部材が設けられるので、この
ように前記最下段を最上段との間にも第1および第2柵
部材が設けられない構成と比較して、利用者の体が前記
最下段と最上段との間を通り抜けることが防がれ、安全
性がより向上される。
【0043】車両の一側部における転落を防止するため
には、一側部にだけ構成体を設ければよく、車両の少な
くとも一側部に構成体を設ければ、少なくともこの一側
部からの転落が防止でき、両側部に設けることによって
両側部からの転落が防止される。
【0044】さらに、第1柵部材31の軸線方向一方E
2側の端部が軌道車両22aの妻壁23aに対して角変
位自在に連結され、第2柵部材32の軸線方向F1側の
端部が軌道車両22bの妻壁23bに対して角変位自在
に連結される。またさらに第1柵部材31は、その軸線
方向に変位自在に第2柵部材32に挿入される。これに
よって相互に連結される軌道車両22a,22bが図4
に示されるような曲率半径の最も小さい曲線路の軌条の
上にあるような状態においても、破損してしまうことな
く、妻壁23a,23bの間における第2柵部材の軸線
方向に沿った長さの変位を許容することができる。
【0045】詳しく述べると、上述のように相互に連結
される軌道車両22a,22bが前記曲線路の軌条の上
に配置される状態では、軌道車両22aの前後軸線L1
と軌道車両22bの前後軸線L2とは互いに平行ではな
くなる。このような状態では、取付け座S1と取付け座
S3との間の第2柵部材32の軸線方向に沿った距離W
1および取付け座S2と取付け座S4との第2柵部材3
2の軸線方向に沿った距離W2は、互いに異なる。また
第1および第2柵部材31,32の各軸線方向は、上述
のような状態においても平行に保持されながら、軌道車
両22aの前後軸方向および軌道車両22bの前後軸方
向に対してそれぞれ平行ではなくなる。
【0046】本発明の車両用転落防止柵装置21は、上
述したような取付け座S1,S3間の距離の変位ならび
に取付け座S2,S4間の距離の変位を許容できるよう
に、第1柵部材31および第2柵部材32のそれぞれの
軸線方向に沿った長さが選ばれる。すなわち第1および
第2柵部材31,32は、対向する取付け座間の最小の
距離と最大の距離との間で伸縮変位を許容することがで
きる。
【0047】さらに本発明の車両用転落防止柵装置21
は、軌道車両22aの前後軸方向と第1および第2柵部
材31,32の各軸線方向との間の角変位ならびに軌道
車両22bの前後軸方向と第1および第2柵部材31,
32の各軸線方向との角変位を許容することができるよ
うに設けられる。言い換えると、相互に連結される一方
側の軌道車両29aの中心に対する他方側の軌道車両2
9bの、前記中心を通る上下方向に平行な軸線回りの角
変位ならびに前記中心を通る軌道車両29aの前記幅方
向に平行な軸線回りの角変位を許容することができる。
【0048】図1および図2に示されるような相互に連
結される軌道車両22a,22bが直線路の軌条の上に
ある状態において、対向する各取付け座間の距離は、た
とえば約500mmである。また図4に示されるような
相互に連結される軌道車両22a,22bが曲率半径の
最も小さな曲線路の軌条の上にある状態における、前記
曲線の内側に配置される側の対向する各取付け座間の第
1および第2柵部材31,32の軸線方向に沿った最小
の距離はたとえば約400mmであり、前記外側に配置
される側の最大の距離はたとえば約650mmである。
【0049】さらに上述したように第1柵部材31およ
び第2柵部材32はそれぞれ各妻壁23a,23bに固
定される鉤状部材に係止される板状体を介して、対向す
る各妻壁23a,23bに連結される。したがって第1
柵部材31および第2柵部材32を各妻壁23a,23
bに直接連結することなく本発明の車両用転落防止柵装
置を実現することができ、各妻壁に直接連結するような
構成と比較して、取付けおよび取外しが容易である。
【0050】また転落防止柵装置21は、大略的に棒状
の部材で実現されるので、軽量であり、かつその設置に
要する空間が少なくてすみ、たとえば軌道車両の屋根の
上に昇り降りするために各妻壁に足掛け用のステップが
設けられるような場合であっても、足掛けステップの使
用を妨げることなく設置することができる。また各妻壁
間の隙間で作業を行う場合も、各板状体を上方に挙げて
鉤状部材から容易に取外すことが可能である。逆に言え
ば板状体を鉤状部材に係止させるだけでよく、容易に設
置を行うことも可能である。また本発明の車両用転落防
止柵装置21を、車両の屋根への昇降のための足掛け用
のステップおよび手摺りとして利用することも可能であ
る。
【0051】また車両用転落防止柵装置21は、各々の
剛性を有する材料で実現される第1柵部材31および第
2柵部材32によってプラットホーム空間27に向いた
上下方向に沿った開口が形成されることを防止する。し
たがって軌道車両22a,22bが停車する状態で、プ
ラットホームにいる利用者が万一誤って転落防止柵装置
21に寄り掛かるなどしてプラットホーム空間から離反
する方向に押圧したとしても変形することがなく、利用
者を確実に支持することができる。さらに、第1および
第2柵部材31,32は弾性を有しないので、利用者が
第1および第2柵部材に足を掛けた場合にしっかりと支
持することができ、弾性を有するような材料から形成さ
れるような構成と比較して、安全性がより向上される。
【0052】さらに本発明においては、前記対向する取
付け座間の距離の変位を弾性体の張力によって許容する
のではなく、第1柵部材31の第2柵部材32に対する
軸線方向の変位によって許容するので、第1および第2
柵部材を弾性体で実現するような構成と比較して材質の
信頼性が高く、繰返しの伸縮変位においても劣化の度合
いが少ない。したがって短い期間毎に第1および第2柵
部材の1本1本について上述のような繰返しの伸縮によ
って劣化した状態であるかどうか確認する作業が必要で
なく、保守管理が面倒でない。
【0053】また本実施の形態においては、第2柵部材
32に図示しない通気孔を設けるので、第1柵部材31
の第2柵部材32に対する軸線方向の変位を滑らかに行
うことができる。さらに前記軸線方向に沿った変位によ
って生じる摩擦熱を少なくすることができる。
【0054】さらに第1柵部材31の外周面および第2
柵部材32の内周面は、低摩擦性の材料で被覆されるの
で、第1柵部材31の外周面および第2柵部材32の内
周面が低摩擦性の材料で被覆されない構成と比較して、
第1柵部材31の第2柵部材32に対する軸線方向の変
位を滑らかに行うことができる。
【0055】上述した実施の形態において、第1および
第2柵部材はそれぞれ各車両が直線軌道上にあるときに
幅方向に関して対称となるように上下方向に沿って3本
ずつ配置されるけれども、本数は限定されず何本設けて
もよい。また第1柵部材31は上下方向の断面形状が真
円となるような中実の棒状の部材で実現されたけれど
も、第1柵部材は中空であってもよく、また前記断面形
状は真円に限定されず、第2柵部材の内周面に嵌まり込
む形状であればよい。したがって第2柵部材の内周面の
前記断面形状が方形である場合には、第1柵部材として
上述の第2柵部材の内周面に嵌合する、たとえば角材の
ようなものを用いてもよい。また上述した実施の形態で
は妻壁23aに第1柵部材31が連結され、妻壁23b
に第2柵部材32が連結されたけれども、第1柵部材は
対向する妻壁のいずれか一方に連結されればよく、また
第2柵部材は対向する妻壁のいずれか他方に連結されれ
ばよい。
【0056】上述した実施の形態では、第1柵部材31
と第1板状体との連結ならびに第2柵部材32と第2板
状体との連結を、ともに球面継手によって実現したけれ
ども、このような連結をゴムブシュによって行ってもよ
い。また第1柵部材が第2柵部材に対してその軸線まわ
りの回動を許容される構成においては、球面継手に換え
てユニバーサル継手によって前記各連結が行われてもよ
い。すなわち上述したような上下方向の断面形状が真円
に形成されるような構成ではユニバーサル継手による連
結が可能である。
【0057】また上述した実施の形態では第2柵部材3
2に図示しない通気孔を形成したけれども、このような
通気孔が形成されなくてもよい。また第1柵部材31の
外周面および第2柵部材32の内周面を低摩擦性の材料
を被覆したけれども、第1柵部材31の外周面および第
2柵部材32の内周面を低摩擦性の材料を被覆しなくて
もよい。
【0058】図5は本発明の実施の他の形態の車両用転
落防止柵装置41を示す正面図であり、図6は図5の切
断面線VI−VIから見た断面図であり、図7は図5の
切断面線VII−VIIから見た断面図である。図5〜
図7に示す本実施の形態の車両用転落防止柵装置41
は、図1〜図4に示す実施の一形態で示した車両用転落
防止柵装置21と類似の構成を有しており、対応する部
分に同一の参照符を付し、大きく異なる特徴のある構成
について説明する。
【0059】本実施の形態の車両用防止柵装置41にお
いて、構成が大きく異なるのは第1柵部材42および第
2柵部材43である。本実施の形態の第1柵部材42は
中実の棒状部材であって、図6の上下方向における断面
形状に示されるように、スプライン状に形成される。詳
しく述べると、第1柵部材42の外周部には、その周方
向に等間隔をあけて複数の突条が形成される。このよう
な各突条は、第1柵部材42の半径方向に凸状であり、
第1柵部材42の軸線方向に沿って延びて形成される。
また図7に示されるように第2柵部材43には、前記第
1柵部材42のスプライン状の外周面が嵌合可能なよう
にその内周面が形成される。すなわち第2柵部材43に
は、上述した断面形状を有する第1柵部材42が嵌まり
込むように、その内周部に第2柵部材43の半径方向に
凹状となるような等間隔をあけた複数の溝が形成され
る。このような溝は、第2柵部材43の軸線方向に沿っ
て延びて形成される。また第2柵部材43の周方向に沿
った外表面にはローレット処理が施され、粗面状とされ
る。
【0060】本実施の形態の車両用転落防止柵装置41
は、上述したように第1柵部材42がスプライン状であ
るので、前記妻壁23a,23b間の隙間29,30で
作業する必要があるなどの目的で、第1柵部材を車両の
屋根への昇降に用いる足掛けのためのステップおよび手
摺りとして利用する場合には、前記スプライン状に形成
される第1柵部材42の外表面が滑り止めとしての役割
を果たす。同様に第2柵部材43の外表面に施されたロ
ーレット処理によって、第2柵部材43を足掛け用のス
テップおよび手摺として利用する場合には、第2柵部材
43の外表面が滑り止めとしての役割を果たす。
【0061】本実施形態の第1柵部材41は、中実の棒
状部材で実現されたけれども、第1柵部材41は中空で
あってもよい。また上述した実施の一形態の第1および
第2柵部材31,32と同様に、第1柵部材41の外周
面および第2柵部材42の内周面を低摩擦性の材料で被
覆するようにしてもよい。
【0062】図8は本発明の実施のさらに他の形態の車
両用転落防止柵装置51の簡略化した正面図であり、図
9は図8の車両用転落防止柵装置51の簡略化した平面
図であり、図10は図9の第1柵部材52a1および第
2柵部材53a1を拡大し一部切欠いて示す図であり、
図11は図10の軌道車両が曲率半径の最も小さな曲線
状の軌条の上にある状態を示す簡略化した平面図であ
る。本実施の形態の車両用転落防止柵装置51は、上述
した各実施の各形態の車両用転落防止柵装置21,41
と類似しており、同様の構成を有する部分は、同一の参
照符を付して説明を省略し、異なる構成を有する部分に
ついてだけ説明する。
【0063】本実施の形態の車両用転落防止柵装置51
も、上述した各実施の形態と同様に、各車両が直線軌道
上にあるときに幅方向に関して対称な構成を有するの
で、幅方向一方に設ける構成体201だけを詳細に説明
する。構成体201は、基本的には、取付け座S1に上
下方向に間隔をあけて3本設けられる第1柵部材52a
1,52b1,52c1と、取付け座S3に上下方向に
間隔をあけて3本設けられる第2柵部材53a1,53
b1,53c1とを有する。以下、各第1柵部材52a
1〜52c1および各第2柵部材53a1〜53c1を
総称するときには、各添字を省略してそれぞれ第1柵部
材52、第2柵部材53と略記することがある。図8お
よび図9に示される状態では、第1および第2柵部材5
2,53の各軸線方向は、軌道車両22a,22bの各
前後軸方向とそれぞれ平行となる。
【0064】前記第2柵部材53は、第1柵部材52が
その軸線方向に変位自在に挿入される中空の第1柵部5
4と、前記第1柵部54がその軸線方向に変位自在に挿
入される中空の第2柵部55とを有する。第1柵部材5
2は、たとえば前記上下方向における断面形状が真円と
なる中実の棒状部材であり、その軸線方向一方G1側か
ら、第1柵部54の軸線方向他方H2側の端部に、各々
の軸線方向が平行に保持される状態で挿入される。また
第1柵部54の軸線方向一方H1側の端部は、第2柵部
55の軸線方向他方I2側から各々の軸線方向が平行に
保持されるように挿入される。このように構成される本
実施の形態の第1柵部材52および第2柵部材53は、
第1柵部材52が第1柵部54に対してその軸線方向に
変位自在であるとともに、第1柵部54が第2柵部55
に対してその軸線方向に変位自在である。したがって第
1柵部材52および第2柵部材53は、その軸線方向に
伸縮自在である。
【0065】また図10に示されるように第1柵部材5
2の軸線方向一方G1側の端部には第1係止片56が形
成される。なお図10には代表例として最上段の第1お
よび第2柵部材52a1,53a1について示してい
る。第1係止片56は、第1柵部材52の周方向全域に
わたって第1柵部材52の半径方向に凸となるように形
成される。このような第1係止片56の前記半径方向に
沿った長さW3は、第1柵部54の内径R2と第1柵部
材52の外径R1との差よりも小さく選ばれる。また第
1柵部54の軸線方向他方H2側の端部には、第1柵部
54の半径方向に凹状となるような第2係止片57が形
成される。このような第2係止片57は、第1柵部54
の前記軸線方向H2側の端部の内周面全域にわたって形
成されており、第1柵部材52が軸線方向他方G2側に
変位し、かつ第1柵部54がその軸線方向一方H1側に
変位する場合に、その最大変位の位置において前記第1
係止片56と係止し合うように形成される。すなわち第
2係止片57の第1柵部54の内表面からその中心に向
う方向の長さW4は、第1柵部54の内径R2と第1柵
部材52の外径R1との差よりも小さく選ばれ、かつ上
述の最大変位時には第1係止片56と互いに係止し合う
ような長さに選ばれる。
【0066】また第1柵部54の軸線方向一方H1側の
端部にはその周方向全域にわたって第1柵部54の半径
方向に凸となるような第3係止片58が形成される。こ
のような第3係止片58は、上述した第1係止片56と
同様に、第1柵部54の外表面から第1柵部54の中心
から離れる方向に沿った長さW5が、第2柵部55の内
径R4と第1柵部54の外径R3との差よりも小さくな
るように選ばれる。さらに第2柵部55の軸線方向他方
R2側の端部には前記第2係止片57と同様に第2柵部
55の内表面から第2柵部55の中心に向う方向に突出
する第4係止片59が形成される。前記第3係止片58
と第4係止片59とは、第1柵部54が軸線方向他方H
2側に変位し、かつ第2柵部55が軸線方向一方I1側
に変位する状態で、その変位が最大となる状態において
互いに係止し合うように形成される。すなわち第4係止
片59の第2柵部55の内表面から第2柵部55の中心
に向う方向に沿った長さW6は、第2柵部55の内径と
第1柵部55の外径との差よりも小さく、かつ前記最大
変位時に第3係止片58と互いに係止し合うような距離
に選ばれる。
【0067】第1柵部材52の軸線方向他方G2側の端
部は、軌道車両22aの妻壁23aに固定される第1鉤
状部材35に係止される第1板状体61に角変位自在に
連結される。また第2柵部材53の第2柵部55の軸線
方向一方I1側の端部は、軌道車両22bの妻壁23b
に固定される第2鉤状部材36に係止される第2板状体
62に角変位自在に連結される。
【0068】図10に示されるように第1柵部材52と
第1板状体61とは、第1球面継手63を介して連結さ
れる。第1球面継手63は、第1板状体61の厚み方向
一方側に形成される第1球面軸64と、第1球面軸64
が嵌合する第1球面軸受65と、第1球面軸受65を第
1柵部材52の軸線方向一方G1側の端部に連結する連
結部材66a,66bとを有する。第1球面軸64は、
上述した実施の一形態における第1球面軸38と同様
に、板状体61から離反した側の端部の外表面が球面状
である。第1球面軸受65も、上述した実施の一形態に
おける第1球面軸受39と同様に、端部が凹状であり、
その内表面が第1球面軸64の前記端部の外径と概ね等
しい内径を有する球面状に形成される。このような第1
球面軸受65の球面状の凹状部分に、第1球面軸64の
球面状の前記端部が嵌まり込む。連結部材66a,66
bは、第1柵部材52の軸線方向他方G2側の端部と第
1球面軸受65とを前記幅方向両側から挟み込み、第1
軸67によって第1球面軸受65に連結され、第2軸6
8によって第1柵部材52の前記端部に連結される。こ
れによって連結部材66a,66bは第1球面軸受65
に対して、第1軸67の軸線回りに角変位可能に連結さ
れる。また連結部材66a,66bは第1柵部材52の
前記端部に対して第2軸68の軸線回りに角変位可能に
連結される。第2軸68は、第1柵部材52の軸線方向
に対して直交するように設けられる。図8〜10に示さ
れる状態では、第1柵部材52は第1球面軸受65の下
方となるように配置される。このような第1球面継手6
3によって、第1柵部材52の軸線方向一方G1側の端
部が、妻壁23aに対して、前記球面状部分の中心を通
る上下方向に平行な軸線回りの角変位ならびに前記中心
を通る軌道車両22aの幅方向に平行な軸線回りの角変
位を許容することができるとともに、第1球面軸64の
軸線回りの回動を許容することができる。
【0069】また第1柵部材52の軸線方向一方G2側
の端部と第1板状体61との間に弾発的に変形して衝突
を吸収するための第1緩衝材69a1が介在される。
【0070】また第2板状体62についても第1板状体
61に設けられる各第1球面軸に対向して各第2球面軸
が各々形成され、第2柵部材53の第2柵部55の軸線
方向一方I1側の各端部に第1軸75および第2軸76
によって連結部材66a,66bと同様に各連結部材7
4a,74bを介して連結される各第1球面軸受と同様
の各第2球面軸受が嵌合することによって形成される各
第2球面継手を介してそれぞれ連結される。
【0071】また第2柵部の軸線方向一方I1側の各端
部と第2板状体62との間に、第1緩衝材と同様の第2
緩衝材77が介在される。以下第1および第2板状体6
1,62ならびに第1および第2球面継手、第1および
第2緩衝材を総称するときには、それぞれ板状体、球面
継手、緩衝材と略記することがある。
【0072】上述したような本実施の形態の車両用転落
防止柵装置51は、第1柵部材52および第2柵部材5
3の全体の軸線方向に沿った伸縮において、最大の距離
と最小の距離との差をより大きくすることが可能であ
る。すなわち図11に示されるような、相互に連結され
る軌道車両22a,22bが曲線状の軌条の上にある状
態において、前記曲線の内側に位置する側の対向する各
取付け座間の第1および第2柵部材の軸線方向に沿った
長さをより小さい距離にまで許容することができる。
【0073】本実施の形態の車両用転落防止柵装置51
は、前記曲線状の内側に配置される各妻壁間の第2柵部
材の軸線方向に沿った最小の距離を、たとえば約140
mmまで設定することが可能である。さらに前記曲線の
外側に配置される対向する各取付け座間の第1および第
2柵部材の軸線方向に沿った長さをより大きな距離にま
で許容することができる。また第1〜第4係止片56〜
59において、このような最大変位時にも第1柵部材5
2と第1柵部材54とが互いに抜けてしまうこと、なら
びに第1柵部材54と第2柵部材55とが互いに抜けて
しまうことを防ぐことができる。
【0074】上述の第1柵部材52は、中実でなくても
よく、中空であってもよい。また上下方向における断面
形状は真円でなくともよい。また球面継手の代りにゴム
ブシュを用いてもよい。さらに第1柵部材52と第2柵
部材53が互いにその軸線方向回りの回動を許容される
ように設けられるならば、球面継手の代りにユニバーサ
ル継手を用いてもよい。また上述の車両用転落防止柵装
置51は、第1柵部材、第2柵部材および第3柵部材の
3段で実現されたけれども、3段に限定されず、何段で
あってもよい。
【0075】また上述した実施の各形態において、第1
柵部材および第2柵部材は、それぞれ各妻壁に固定され
る鉤状部材に係止される板状体に連結されることによっ
て、間接的に妻壁に対して角変位自在のように設けられ
たけれども、第1柵部材および第2柵部材を対向する各
妻壁に直接設けるようにしてもよい。
【0076】また本発明の車両用転落防止柵装置は、鉄
道車両以外の軌道車両で実現されてもよい。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、相互に
連結される軌道車両の対向する各妻壁間の予め定める転
落防止のための領域間にわたって、車両用転落防止柵装
置が設けられる。前記領域は、各妻壁間の軌道車両にお
ける幅方向両側部に上下方向に延びた領域として定めら
れる。車両用転落防止柵装置は、棒状の第1柵部材と、
第1柵部材がその軸線方向に変位自在に挿入される中空
の第2柵部材とを有する。第1柵部材は前記軌道車両の
対向する各妻壁のいずれか一方の前記転落防止領域に連
結され、第2柵部材は前記各妻壁のいずれか他方の前記
転落防止領域に連結される。このようにして前記転落防
止のための領域間にわたって車両用転落防止柵装置が設
けられているので、軌道車両が乗降用の停車場に停車し
ても、各妻壁間の隙間とプラットホーム空間が連なる上
下方向に沿って延びる開口が形成されない。したがって
前記隙間がプラットホーム空間に上下方向に延びる開口
を介して連なる構成と比較して、利用者の体が嵌まり込
むような開口が形成されないので、より安全性が向上さ
れる。また利用者が車両用転落防止柵装置にもたれかか
ったとしても、車両用転落防止柵装置は前記隙間側に弛
むことなく、利用者の体を支持することができる。
【0078】また第1柵部材および第2柵部材は、前記
各妻壁に角変位自在に連結される。第2柵部材に挿入さ
れる第1柵部材は、その軸線方向に変位自在である。こ
れによって車両用転落防止柵装置は、相互に連結される
軌道車両が曲線路の軌条の上にある状態で、その各前後
軸方向が互いに平行とならないような場合においても、
第1柵部材および第2柵部材の各々の妻壁に対する角変
位を許容することができる。さらに第1柵部材の軸線方
向の変位によって、車両用転落防止柵装置全体の前記軸
線方向に沿った伸縮を許容することができる。したがっ
て車両用転落防止柵装置は、軌道車両が曲線路の軌条上
を走行したとしても、軌道車両の停車状態では上述した
上下方向に沿って延びる開口を形成することがない。
【0079】請求項2記載の本発明によれば、前記各妻
壁には鉤状部材が固定され、この鉤状部材に板状体が着
脱可能に係止される。前記第1柵部材および第2柵部材
は、板状体に角変位自在に連結される。これによって前
記板状体が鉤状部材に係止される状態で第1柵部材は、
相互に連結される軌道車両の対向する各妻壁のいずれか
一方に板状体を介して角変位自在に連結され、同様に第
2柵部材は、前記各妻壁のいずれか他方に板状体を介し
て角変位自在に連結される。したがって軌道車両の対向
する各妻壁に第1柵部材および第2柵部材を直接連結す
ることなく、前記車両用転落防止柵装置を設けることが
できる。これによって各妻壁に第1柵部材および第2柵
部材に直接連結するような構成と比較して、車両用転落
防止柵装置の取付けおよび取外しを容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の車両用転落防止柵装置
21の簡略化した正面図である。
【図2】図1の車両用転落防止柵装置21の簡略化した
平面図である。
【図3】図2の車両用転落防止柵装置21の切断面線I
II−IIIから見た断面図である。
【図4】図1の軌道車両22a,22bの、曲率半径の
最も小さな曲線路の軌条の上にある状態の簡略化した平
面図である。
【図5】本発明の実施の他の形態の車両用転落防止柵装
置41を示す正面図である。
【図6】図5の車両用転落防止柵装置41の切断面線V
I−VIから見た断面図である。
【図7】図5の車両用転落防止柵装置41の切断面線V
II−VIIから見た断面図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態の車両用転落防
止柵装置51を示す簡略化した正面図である。
【図9】図8の車両用転落防止柵装置51の簡略化した
平面図である。
【図10】図9の第1柵部材52a1および第2柵部材
53a1を拡大し、一部切欠いて示す図である。
【図11】図8の軌道車両22a,22bの、曲率半径
の最も小さな曲線状の軌条の上にある状態における簡略
化した平面図である。
【図12】従来の転落防止用外幌取付け装置1を示す簡
略化した正面図である。
【図13】図12の転落防止用外幌取付け装置1の簡略
化した平面図である。
【符号の説明】 21,41,51 車両用転落防止柵装置 22a,22b 軌道車両 23a,23b 妻壁 24 軌道空間 26 車両用連結幌 27 プラットホーム空間 28 プラットホームの床構造体 29,30 隙間 31,52 第1柵部材 32,53 第2柵部材 33,61 第1板状体 34,62 第2板状体 35 第1鉤状部材 36 第2鉤状部材 S1〜S4 取付け座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 健 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18 号 川崎重工業株式会社兵庫工場内 (72)発明者 野田 宏 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目12番14 号 川重車両エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小林 昇 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目12番14 号 川重車両エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に連結される軌道車両の対向する各
    妻壁のいずれか一方に角変位自在に連結される棒状の第
    1柵部材と、前記各妻壁のいずれか他方に角変位自在に
    連結され、第1柵部材がその軸線方向に変位自在に挿入
    される中空の第2柵部材とを含み、 第1柵部材および第2柵部材は、前記軌道車両の幅方向
    両側部の予め定める転落防止のための領域に設けられる
    ことを特徴とする車両用転落防止柵装置。
  2. 【請求項2】 前記第1柵部材および第2柵部材は、各
    妻壁に固定される鉤状部材に着脱可能に係止される板状
    体に角変位自在に連結されることを特徴とする請求項1
    記載の車両用転落防止柵装置。
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KR20180066489A (ko) * 2016-12-09 2018-06-19 송한나 철도차량의 객차간 통로 바닥 연결 장치

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