JP2000311863A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
層の結晶性を向上させる。 【解決手段】 第1の熱膨張係数T1(7.5×10-6
/K)を有するサファイアよりなる厚さ300μmの基
板100の上に、第2の熱膨張係数T2(2.55×1
0-6/K)を有するシリコンよりなる厚さ1.5μmの
歪み緩和層101を形成した後、歪み緩和層101の上
に、バッファ層となる厚さ0.05μmのAlN層10
2を介して、第3の熱膨張係数T3(5.59×10-6
/K)を有する厚さ3.0μmのGaN層103を形成
する。
Description
導体層を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
系化合物半導体は、青色半導体レーザ装置、又は高温下
でも高速動作が可能なトランジスタ等に用いる材料とし
て好適である。
化合物半導体を結晶成長させる技術が知られている(A.
Watanabe et al., Journal of Crystal Growth volume
128(1993)pp.391-396)。
上に形成された窒化物系化合物半導体層を備えたレーザ
ダイオードについて図6を参照しながら説明する。
バッファ層となるAlN層11、第1のコンタクト層と
なるGaN層12、n型AlGaNよりなる第1のクラ
ッド層13、アンドープGaInNよりなる活性層1
4、p型AlGaNよりなる第2のクラッド層15、p
型GaNよりなる第2のコンタクト層16が順次積層さ
れている。AlN層11は、シリコン基板10上におい
てAlNを結晶成長させることにより形成されている。
また、GaN層12は、AlN層11上においてGaN
を1050℃の温度下で結晶成長させることにより形成
されていると共にn型の導電性を有するようにSi、G
e又はSe等が不純物として添加されている。尚、Ga
N層12の形成には有機金属気相エピタキシャル成長法
(以下、MOVPE法と称する)が用いられる。
17aを有する電流狭窄層17を介して、NiとAuと
の合金よりなるp型電極18が形成されていると共に、
シリコン基板10の下面には、NiとAuとの合金より
なるn型電極19が形成されている。
の熱膨張係数(2.55×10-6/K)がGaNの熱膨
張係数(5.59×10-6/K)よりも小さいことに起
因して、GaN層12を形成後、シリコン基板10の温
度を1050℃の結晶成長温度から室温へ下げたとき
に、シリコン基板10からGaN層12に引っ張り歪み
が加わると共に該引っ張り歪みに対してGaN層12に
内部応力が発生する。このとき、GaN層12の内部応
力が大きくなって、GaN層12にクラック(亀裂)が
生じるという問題がある。従って、シリコン基板上に窒
化物系化合物半導体を結晶成長させる方法は実用的では
ない。
物半導体を結晶成長させる技術が用いられるようになっ
てきた(USP5777350)。
板上に形成された窒化物系化合物半導体層を備えたレー
ザダイオードについて図7を参照しながら説明する。
にバッファ層となるAlN層21、第1のコンタクト層
となるGaN層22、n型AlGaNよりなる第1のク
ラッド層23、アンドープGaInNよりなる活性層2
4、p型AlGaNよりなる第2のクラッド層25、p
型GaNよりなる第2のコンタクト層26が順次積層さ
れている。AlN層21は、サファイア基板20上にお
いてAlNを結晶成長させることにより形成されてい
る。また、GaN層22は、MOVPE法を用いてAl
N層21上においてGaNを1050℃の温度下で結晶
成長させることにより形成されている。さらに、GaN
層22の導電性をn型にするために、GaN層22にS
i、Ge又はSe等が不純物として添加されている。
尚、第1のコンタクト層であるGaN層22、第1のク
ラッド層23、活性層24、第2のクラッド層25及び
第2のコンタクト層26よりなる素子構造は、GaN層
22の途中に達するまでドライエッチングにより部分的
に除去されている。
27aを有する電流狭窄層27を介して、NiとAuと
の合金よりなるp型電極28が形成されていると共に、
GaN層22つまり第1のコンタクト層におけるエッチ
ングされた部分には、NiとAuとの合金よりなるn型
電極29が形成されている。
2O3)の熱膨張係数(7.5×10 -6/K)とGaNの
熱膨張係数との差が、第1の従来例におけるSiの熱膨
張係数とGaNの熱膨張係数との差よりも小さいため、
第1の従来例に比べて、GaN層22にクラックが生じ
にくくなる。
従来例においては、サファイアの熱膨張係数がGaNの
熱膨張係数よりも大きいことに起因して、GaN層22
を形成後、サファイア基板20の温度を1050℃の結
晶成長温度から室温へ下げたときに、サファイア基板2
0からGaN層22に圧縮歪みが加わると共に該圧縮歪
みに対してGaN層22に内部応力が発生する。このた
め、GaN層22の結晶性を向上させることができない
ので、レーザダイオードの動作電流を低減することが難
しくなるという第1の問題がある。
ア基板20をへき開させることが困難であるため、平坦
な反射鏡面を有するレーザダイオードを製造することが
難しくなるという第2の問題がある。
窒化物系化合物半導体を結晶成長させて厚膜の窒化物系
化合物半導体層を形成した後、サファイア基板から窒化
物系化合物半導体層を分離して、該窒化物系化合物半導
体層よりなる半導体基板を形成するという技術が提案さ
れている(特開平7−165498)。
物半導体層よりなる半導体基板を用いてレーザダイオー
ドを形成する方法について図8(a)〜(d)を参照し
ながら説明する。
ア基板30上においてAlNを結晶成長させることによ
り、バッファ層となるAlN層31を形成する。
31上においてGaNを1050℃の温度下で結晶成長
させることにより、化合物半導体層となるGaN層32
を形成する。
ア基板30を研磨により除去することにより、サファイ
ア基板30とAlN層31及びGaN層32とを分離し
て、該AlN層31及びGaN層32よりなる半導体基
板33を形成する。
板33の上に、n型GaNよりなる第1のコンタクト層
34、n型AlGaNよりなる第1のクラッド層35、
アンドープGaInNよりなる活性層36、p型AlG
aNよりなる第2のクラッド層37、及びp型GaNよ
りなる第2のコンタクト層38を順次形成する。その
後、図示は省略しているが、第2のコンタクト層38の
上に電流狭窄層を介してp型電極を形成すると共に半導
体基板33の下面にn型電極を形成することにより、レ
ーザダイオードを完成させる。
へき開させることが容易であるため、平坦な反射鏡面を
有するレーザダイオードを製造することができる。
の従来例で述べたように、サファイアの熱膨張係数とG
aNの熱膨張係数との差に起因して、半導体基板33を
構成するGaN層32の結晶性を向上させることができ
ないという問題がある。さらに、第3の従来例において
は、GaN層32の厚さつまり半導体基板33の厚さを
大きくするに伴ってGaN層32の結晶性が一層劣化す
るという問題がある。
する窒化物系化合物半導体層の結晶性を向上させること
を目的とする。
め、本発明に係る第1の半導体装置は、第1の熱膨張係
数T1を有する基板と、基板上に形成され、第2の熱膨
張係数T2を有する歪み緩和層と、歪み緩和層上に形成
され、第3の熱膨張係数T3を有し且つAlyGa1-y-z
InzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で表される窒化物
系化合物よりなる半導体層とを備え、第2の熱膨張係数
T2は第1の熱膨張係数T1よりも小さく、第3の熱膨
張係数T3は、第1の熱膨張係数T1よりも小さく且つ
第2の熱膨張係数T2よりも大きい。
係数T1を有する基板の上に、第1の熱膨張係数T1よ
りも小さい第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層が
形成されていると共に、該歪み緩和層の上に、第1の熱
膨張係数T1よりも小さく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも大きい第3の熱膨張係数T3を有する窒化物系化合
物半導体層が形成されているため、窒化物系化合物半導
体層の形成後に基板の温度を窒化物系化合物半導体層の
結晶成長温度から室温へ下げたときに、基板から歪み緩
和層に加わる圧縮歪みと、歪み緩和層から窒化物系化合
物半導体層に加わる引っ張り歪みとが互いに打ち消し合
う。言い換えると、第3の熱膨張係数T3を有する窒化
物系化合物半導体層が、第3の熱膨張係数T3よりも大
きい第1の熱膨張係数T1を有する基板と第3の熱膨張
係数T3よりも小さい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層とよりなる積層体の上に形成されているため、
該積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数T3
との差を、第1の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T
3との差よりも小さくできる。このため、基板からの圧
縮歪みに起因して窒化物系化合物半導体層に生じる内部
応力が減少すると共に窒化物系化合物半導体層にクラッ
クが生じにくくなるので、窒化物系化合物半導体層の結
晶性を向上させることができる。
係数T1の第3の熱膨張係数T3に対する比T1/T3
は、第3の熱膨張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対
する比T3/T2よりも小さく、基板の厚さは歪み緩和
層の厚さよりも大きいことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
係数T1の第3の熱膨張係数T3に対する比T1/T3
は、第3の熱膨張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対
する比T3/T2よりも大きく、基板の厚さは歪み緩和
層の厚さよりも小さいことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
イアよりなり、歪み緩和層はシリコンよりなることが好
ましい。
面を有する歪み緩和層が形成されるので、該歪み緩和層
上に形成される窒化物系化合物半導体層の結晶性がさら
に向上する。
1)面であり、歪み緩和層の成長面は(111)面であ
ることが好ましい。
として形成された歪み緩和層の上に、(0001)面を
成長面とする窒化物系化合物半導体層が形成されるの
で、該窒化物系化合物半導体層の結晶性がさらに向上す
る。
熱膨張係数T1を有する基板と、基板上に形成され、第
2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層と、歪み緩和層
上に形成され、第3の熱膨張係数T3を有し且つAly
Ga1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で表さ
れる窒化物系化合物よりなる半導体層とを備え、第2の
熱膨張係数T2は第1の熱膨張係数T1よりも大きく、
第3の熱膨張係数T3は、第1の熱膨張係数T1よりも
大きく且つ第2の熱膨張係数T2よりも小さい。
係数T1を有する基板の上に、第1の熱膨張係数T1よ
りも大きい第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層が
形成されていると共に、該歪み緩和層の上に、第1の熱
膨張係数T1よりも大きく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも小さい第3の熱膨張係数T3を有する窒化物系化合
物半導体層が形成されているため、窒化物系化合物半導
体層の形成後に基板の温度を窒化物系化合物半導体層の
結晶成長温度から室温へ下げたときに、基板から歪み緩
和層に加わる引っ張り歪みと、歪み緩和層から窒化物系
化合物半導体層に加わる圧縮歪みとが互いに打ち消し合
う。言い換えると、第3の熱膨張係数T3を有する窒化
物系化合物半導体層が、第3の熱膨張係数T3よりも小
さい第1の熱膨張係数T1を有する基板と第3の熱膨張
係数T3よりも大きい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層とよりなる積層体の上に形成されているため、
該積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数T3
との差を、第1の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T
3との差よりも小さくできる。このため、基板からの引
っ張り歪みに起因して窒化物系化合物半導体層に生じる
内部応力が減少すると共に窒化物系化合物半導体層にク
ラックが生じにくくなるので、窒化物系化合物半導体層
の結晶性を向上させることができる。
係数T3の第1の熱膨張係数T1に対する比T3/T1
は、第2の熱膨張係数T2の第3の熱膨張係数T3に対
する比T2/T3よりも小さく、基板の厚さは歪み緩和
層の厚さよりも大きいことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
係数T3の第1の熱膨張係数T1に対する比T3/T1
は、第2の熱膨張係数T2の第3の熱膨張係数T3に対
する比T2/T3よりも大きく、基板の厚さは歪み緩和
層の厚さよりも小さいことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
は、第1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第2の
熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成する工程と、
歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且つA
lyGa1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で表
される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する工程
とを備え、第2の熱膨張係数T2は第1の熱膨張係数T
1よりも小さく、第3の熱膨張係数T3は、第1の熱膨
張係数T1よりも小さく且つ第2の熱膨張係数T2より
も大きい。
1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第1の熱膨張
係数T1よりも小さい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層を形成した後、該歪み緩和層の上に、第1の熱
膨張係数T1よりも小さく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも大きい第3の熱膨張係数T3を有する窒化物系化合
物半導体層を形成しているため、窒化物系化合物半導体
層の形成後に基板の温度を窒化物系化合物半導体層の結
晶成長温度から室温へ下げたときに、基板から歪み緩和
層に加わる圧縮歪みと、歪み緩和層から窒化物系化合物
半導体層に加わる引っ張り歪みとが互いに打ち消し合
う。言い換えると、第3の熱膨張係数T3を有する窒化
物系化合物半導体層を、第3の熱膨張係数T3よりも大
きい第1の熱膨張係数T1を有する基板と第3の熱膨張
係数T3よりも小さい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層とよりなる積層体の上に形成しているため、該
積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数T3と
の差を、第1の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3
との差よりも小さくできる。このため、基板からの圧縮
歪みに起因して窒化物系化合物半導体層に生じる内部応
力が減少すると共に窒化物系化合物半導体層にクラック
が生じにくくなるので、窒化物系化合物半導体層の結晶
性を向上させることができる。
み緩和層を形成する工程は、第1の熱膨張係数T1の第
3の熱膨張係数T3に対する比T1/T3が、第3の熱
膨張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対する比T3/
T2よりも小さい場合には、歪み緩和層を、その厚さが
基板の厚さよりも小さくなるように形成する一方、第1
の熱膨張係数T1の第3の熱膨張係数T3に対する比T
1/T3が、第3の熱膨張係数T3の第2の熱膨張係数
T2に対する比T3/T2よりも大きい場合には、歪み
緩和層を、その厚さが基板の厚さよりも大きくなるよう
に形成する工程を含むことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
板はサファイアよりなり、歪み緩和層はシリコンよりな
ることが好ましい。
面を有する歪み緩和層が形成されるので、該歪み緩和層
上に形成される窒化物系化合物半導体層の結晶性がさら
に向上する。
程は、(0001)面を主面とする基板の上に、(11
1)面を成長面とする歪み緩和層を形成する工程を含む
ことが好ましい。
として形成された歪み緩和層の上に、(0001)面を
成長面とする窒化物系化合物半導体層が形成されるの
で、該窒化物系化合物半導体層の結晶性がさらに向上す
る。
は、第1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第2の
熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成する工程と、
歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且つA
lyGa1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で表
される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する工程
とを備え、第2の熱膨張係数T2は第1の熱膨張係数T
1よりも大きく、第3の熱膨張係数T3は、第1の熱膨
張係数T1よりも大きく且つ第2の熱膨張係数T2より
も小さい。
1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第1の熱膨張
係数T1よりも大きい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層を形成した後、該歪み緩和層の上に、第1の熱
膨張係数T1よりも大きく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも小さい第3の熱膨張係数T3を有する窒化物系化合
物半導体層を形成しているため、窒化物系化合物半導体
層の形成後に基板の温度を窒化物系化合物半導体層の結
晶成長温度から室温へ下げたときに、基板から歪み緩和
層に加わる引っ張り歪みと、歪み緩和層から窒化物系化
合物半導体層に加わる圧縮歪みとが互いに打ち消し合
う。言い換えると、第3の熱膨張係数T3を有する窒化
物系化合物半導体層を、第3の熱膨張係数T3よりも小
さい第1の熱膨張係数T1を有する基板と第3の熱膨張
係数T3よりも大きい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層とよりなる積層体の上に形成しているため、該
積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数T3と
の差を、第1の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3
との差よりも小さくできる。このため、基板からの引っ
張り歪みに起因して窒化物系化合物半導体層に生じる内
部応力が減少すると共に窒化物系化合物半導体層にクラ
ックが生じにくくなるので、窒化物系化合物半導体層の
結晶性を向上させることができる。
み緩和層を形成する工程は、第3の熱膨張係数T3の第
1の熱膨張係数T1に対する比T3/T1が、第2の熱
膨張係数T2の第3の熱膨張係数T3に対する比T2/
T3よりも小さい場合には、歪み緩和層を、その厚さが
基板の厚さよりも小さくなるように形成する一方、第3
の熱膨張係数T3の第1の熱膨張係数T1に対する比T
3/T1が、第2の熱膨張係数T2の第3の熱膨張係数
T3に対する比T2/T3よりも大きい場合には、歪み
緩和層を、その厚さが基板の厚さよりも大きくなるよう
に形成する工程を含むことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
は、第1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第2の
熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成する工程と、
歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且つA
lyGa1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で表
される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する工程
と、基板及び歪み緩和層よりなる積層体と半導体層とを
分離して、該半導体層よりなる半導体基板を形成する工
程とを備え、第2の熱膨張係数T2は第1の熱膨張係数
T1よりも小さく、第3の熱膨張係数T3は、第1の熱
膨張係数T1よりも小さく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも大きい。
1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第1の熱膨張
係数T1よりも小さい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層を形成した後、該歪み緩和層の上に、第1の熱
膨張係数T1よりも小さく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも大きい第3の熱膨張係数T3を有する窒化物系化合
物半導体層を形成しているため、窒化物系化合物半導体
層の形成後に基板の温度を窒化物系化合物半導体層の結
晶成長温度から室温へ下げたときに、基板から歪み緩和
層に加わる圧縮歪みと、歪み緩和層から窒化物系化合物
半導体層に加わる引っ張り歪みとが互いに打ち消し合
う。言い換えると、第3の熱膨張係数T3を有する窒化
物系化合物半導体層を、第3の熱膨張係数T3よりも大
きい第1の熱膨張係数T1を有する基板と第3の熱膨張
係数T3よりも小さい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層とよりなる積層体の上に形成しているため、該
積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数T3と
の差を、第1の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3
との差よりも小さくできる。このため、基板からの圧縮
歪みに起因して窒化物系化合物半導体層に生じる内部応
力が減少すると共に窒化物系化合物半導体層にクラック
が生じにくくなるので、窒化物系化合物半導体層の結晶
性を向上させることができる。従って、基板及び歪み緩
和層よりなる積層体と窒化物系化合物半導体層とを分離
することにより、結晶性が優れた窒化物系化合物半導体
層よりなる半導体基板を形成することができる。
み緩和層を形成する工程は、第1の熱膨張係数T1の第
3の熱膨張係数T3に対する比T1/T3が、第3の熱
膨張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対する比T3/
T2よりも小さい場合には、歪み緩和層を、その厚さが
基板の厚さよりも小さくなるように形成する一方、第1
の熱膨張係数T1の第3の熱膨張係数T3に対する比T
1/T3が、第3の熱膨張係数T3の第2の熱膨張係数
T2に対する比T3/T2よりも大きい場合には、歪み
緩和層を、その厚さが基板の厚さよりも大きくなるよう
に形成する工程を含むことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
板はサファイアよりなり、歪み緩和層はシリコンよりな
ることが好ましい。
面を有する歪み緩和層が形成されるので、該歪み緩和層
上に形成される窒化物系化合物半導体層の結晶性がさら
に向上する。
程は、(0001)面を主面とする基板の上に、(11
1)面を成長面とする歪み緩和層を形成する工程を含む
ことが好ましい。
として形成された歪み緩和層の上に、(0001)面を
成長面とする窒化物系化合物半導体層が形成されるの
で、該窒化物系化合物半導体層の結晶性がさらに向上す
る。
程は、フッ酸を含む溶液を用いて歪み緩和層を除去する
工程を含むことが好ましい。
ることなく、基板及び歪み緩和層よりなる積層体と窒化
物系化合物半導体層とを分離できるので、該窒化物系化
合物半導体層よりなる半導体基板を容易に短時間で形成
することができると共に、窒化物系化合物半導体層が分
離された基板を新たな窒化物系化合物半導体層の形成に
再利用することができる。
は、第1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第2の
熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成する工程と、
歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且つA
lyGa1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で表
される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する工程
と、基板及び歪み緩和層よりなる積層体と半導体層とを
分離して、該半導体層よりなる半導体基板を形成する工
程とを備え、第2の熱膨張係数T2は第1の熱膨張係数
T1よりも大きく、第3の熱膨張係数T3は、第1の熱
膨張係数T1よりも大きく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも小さい。
1の熱膨張係数T1を有する基板の上に、第1の熱膨張
係数T1よりも大きい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層を形成した後、該歪み緩和層の上に、第1の熱
膨張係数T1よりも大きく且つ第2の熱膨張係数T2よ
りも小さい第3の熱膨張係数T3を有する窒化物系化合
物半導体層を形成しているため、窒化物系化合物半導体
層の形成後に基板の温度を窒化物系化合物半導体層の結
晶成長温度から室温へ下げたときに、基板から歪み緩和
層に加わる引っ張り歪みと、歪み緩和層から窒化物系化
合物半導体層に加わる圧縮歪みとが互いに打ち消し合
う。言い換えると、第3の熱膨張係数T3を有する窒化
物系化合物半導体層を、第3の熱膨張係数T3よりも小
さい第1の熱膨張係数T1を有する基板と第3の熱膨張
係数T3よりも大きい第2の熱膨張係数T2を有する歪
み緩和層とよりなる積層体の上に形成しているため、該
積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数T3と
の差を、第1の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3
との差よりも小さくできる。このため、基板からの引っ
張り歪みに起因して窒化物系化合物半導体層に生じる内
部応力が減少すると共に窒化物系化合物半導体層にクラ
ックが生じにくくなるので、窒化物系化合物半導体層の
結晶性を向上させることができる。従って、基板及び歪
み緩和層よりなる積層体と窒化物系化合物半導体層とを
分離することにより、結晶性が優れた窒化物系化合物半
導体層よりなる半導体基板を形成することができる。
み緩和層を形成する工程は、第3の熱膨張係数T3の第
1の熱膨張係数T1に対する比T3/T1が、第2の熱
膨張係数T2の第3の熱膨張係数T3に対する比T2/
T3よりも小さい場合には、歪み緩和層を、その厚さが
基板の厚さよりも小さくなるように形成する一方、第3
の熱膨張係数T3の第1の熱膨張係数T1に対する比T
3/T1が、第2の熱膨張係数T2の第3の熱膨張係数
T3に対する比T2/T3よりも大きい場合には、歪み
緩和層を、その厚さが基板の厚さよりも大きくなるよう
に形成する工程を含むことが好ましい。
りなる積層体の熱膨張係数の平均値と第3の熱膨張係数
T3との差が一層小さくなるので、窒化物系化合物半導
体層の結晶性をさらに向上させることができる。
の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法に
ついて、レーザダイオードを例として、図1(a)〜
(d)を参照しながら説明する。
ン等の珪素を含むガスを使用した気相エピタキシャル法
(以下、CVD法と称する)を用いることにより、図1
(a)に示すように、例えばサファイアよりなる厚さ3
00μmの基板100の上にシリコンを結晶成長させ
て、シリコンよりなる例えば厚さ1.5μmの歪み緩和
層101を形成する。このとき、基板100の主面を
(0001)面とすることにより、(111)面を成長
面とする歪み緩和層101が形成される。
て、例えばトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウ
ム及びアンモニアを原料ガスとしたMOVPE法を減圧
下で用いることにより、図1(b)に示すように、歪み
緩和層101の上にAlNを結晶成長させて、バッファ
層となる例えば厚さ0.05μmのAlN層102を形
成する。尚、第1の実施形態において、基板100の温
度とは、基板100上に形成された歪み緩和層101等
も含む温度を意味するものとする。
て、AlN層102を形成する場合と同様に例えばトリ
メチルガリウム、トリメチルアルミニウム及びアンモニ
アを原料ガスとしたMOVPE法を減圧下で用いること
により、図1(c)に示すように、AlN層102の上
にGaNを結晶成長させて、第1のコンタクト層となる
例えば厚さ3.0μmのGaN層103を形成する。
尚、GaN層103の導電性をn型にするために、Ga
N層103にSi、Ge又はSe等が不純物として添加
される。
のそれぞれの熱膨張係数を示している。
ては、サファイアよりなる基板100は熱膨張係数7.
5×10-6/K(以下、第1の熱膨張係数T1とする)
を有し、シリコンよりなる歪み緩和層101は熱膨張係
数2.55×10-6/K(以下、第2の熱膨張係数T2
とする)を有し、GaN層103は熱膨張係数5.59
×10-6/K(以下、第3の熱膨張係数T3とする)を
有している。すなわち、第2の熱膨張係数T2は第1の
熱膨張係数T1よりも小さく、第3の熱膨張係数T3
は、第1の熱膨張係数T1よりも小さく且つ第2の熱膨
張係数T2よりも大きい。
103の上に、n型AlGaNよりなる第1のクラッド
層104、アンドープGaInNよりなる活性層10
5、p型AlGaNよりなる第2のクラッド層106、
及びp型GaNよりなる第2のコンタクト層107を順
次形成した後、GaN層103つまり第1のコンタクト
層、第1のクラッド層104、活性層105、第2のク
ラッド層106及び第2のコンタクト層107から構成
される素子構造を、GaN層103の途中に達するまで
ドライエッチングにより部分的に除去する。尚、素子構
造の形成後、基板100の温度はGaN層103等の結
晶成長温度(1000℃程度)から室温へ下げられる。
その後、第2のコンタクト層107の上に、開口部10
8aを有する電流狭窄層108を介して、NiとAuと
の合金よりなるp型電極109を形成すると共に、Ga
N層103つまり第1のコンタクト層におけるエッチン
グされた部分に、NiとAuとの合金よりなるn型電極
110を形成して、レーザダイオードを完成させる。
よると、第1の熱膨張係数T1を有する基板100の上
に、第1の熱膨張係数T1よりも小さい第2の熱膨張係
数T2を有する歪み緩和層101が形成されていると共
に、該歪み緩和層101の上に、第1の熱膨張係数T1
よりも小さく且つ第2の熱膨張係数T2よりも大きい第
3の熱膨張係数T3を有するGaN層103が形成され
ているため、GaN層103の形成後に基板100の温
度をGaN層103の結晶成長温度から室温へ下げたと
きに、基板100から歪み緩和層101に加わる圧縮歪
みと、歪み緩和層101からGaN層103に加わる引
っ張り歪みとが互いに打ち消し合う。言い換えると、第
3の熱膨張係数T3を有するGaN層103が、第3の
熱膨張係数T3よりも大きい第1の熱膨張係数T1を有
する基板100と第3の熱膨張係数T3よりも小さい第
2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層101とよりな
る積層体の上に形成されているため、該積層体の熱膨張
係数の平均値と第3の熱膨張係数T3との差を、第1の
熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3との差よりも小
さくできる。このため、基板100からの圧縮歪みに起
因してGaN層103に生じる内部応力が減少すると共
にGaN層103にクラックが生じにくくなるので、G
aN層103の結晶性ひいては該GaN層103の上に
形成される素子構造の結晶性を向上させることができ
る。
アよりなる基板100の上にシリコンよりなる歪み緩和
層101を形成しているため、特定の成長面を有する歪
み緩和層101が形成されるので、該歪み緩和層101
上に形成されるGaN層103の結晶性がさらに向上す
る。例えば、サファイアよりなる基板100の主面を
(0001)面とすることにより、シリコンよりなり、
(111)面を成長面とする歪み緩和層101が形成さ
れる結果、該歪み緩和層101の上に、(0001)面
を成長面とするGaN層103が形成されるので、該G
aN層103の結晶性がさらに向上する。
がら詳しく説明する。
1の厚さと、基板100の温度を1000℃から室温へ
下げたときに基板100及び歪み緩和層101よりなる
積層体からGaN層103に加わる引っ張り歪みとの関
係を示している。尚、図2において、縦軸に示す引っ張
り歪みの値が負である場合は、GaN層103に圧縮歪
みが加わっていることを意味すると共に、横軸に示す歪
み緩和層101つまりシリコン薄膜の厚さが無限大
(∞)である場合は、サファイアよりなる基板100に
代わってシリコンよりなる基板の上にGaN層103が
結晶成長により形成されていることを意味する。また、
基板100の厚さは300μmであり、GaN層103
の厚さは3μmである。
さが80μm程度以下の場合にはGaN層103に圧縮
歪みが加わる一方、歪み緩和層101の厚さが80μm
程度よりも大きい場合にはGaN層103に引っ張り歪
みが加わる。その理由は、歪み緩和層101の厚さが8
0μm程度以下の場合には、基板100からGaN層1
03に加わる圧縮歪みが、歪み緩和層101からGaN
層103に加わる引っ張り歪みよりも大きくなる一方、
歪み緩和層101の厚さが80μm程度よりも大きい場
合には、基板100からGaN層103に加わる圧縮歪
みが、歪み緩和層101からGaN層103に加わる引
っ張り歪みよりも小さくなるためであると考えられる。
膜の厚さが80μm程度である場合には、基板100か
らGaN層103に加わる圧縮歪みと、歪み緩和層10
1からGaN層103に加わる引っ張り歪みとがつり合
って、基板100及び歪み緩和層101よりなる積層体
からGaN層103に加わる歪みが最小になるものと考
えられる。
備えた半導体装置について、歪み緩和層101つまりシ
リコン薄膜の厚さを変化させた場合におけるGaN層1
03中に生じるクラック数の変化を、光学顕微鏡を用い
た表面観察により調べた結果、歪み緩和層101の厚さ
が100μm程度以下の場合にはGaN層103中にク
ラックがほとんど生じない一方、歪み緩和層101の厚
さが100μm程度よりも大きい場合にはGaN層10
3中にクラックが生じると共に歪み緩和層101の厚さ
が大きくなるに伴ってGaN層103中に生じるクラッ
ク数が増大することが判明した。
ン薄膜の上に形成されるGaN層103においては、圧
縮歪みが加わる場合にはクラックが生じにくい一方、引
っ張り歪みが加わる場合にはクラックが生じやすくなる
と共に引っ張り歪みが大きくなるに伴ってクラック数が
増大するものと考えられる。
張係数T1(基板100)の第3の熱膨張係数T3(G
aN層103)に対する比T1/T3が、第3の熱膨張
係数T3の第2の熱膨張係数T2(歪み緩和層101)
に対する比T3/T2よりも小さい場合には、歪み緩和
層101を、その厚さが基板100の厚さよりも小さく
なるように形成する一方、第1の熱膨張係数T1の第3
の熱膨張係数T3に対する比T1/T3が、第3の熱膨
張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対する比T3/T
2よりも大きい場合には、歪み緩和層101を、その厚
さが基板100の厚さよりも大きくなるように形成する
ことが好ましい。このようにすると、基板100及び歪
み緩和層101よりなる積層体の熱膨張係数の平均値と
第3の熱膨張係数T3との差が一層小さくなるので、G
aN層103の結晶性をさらに向上させることができ
る。
K(第1の熱膨張係数T1)を有するサファイアよりな
る基板100の上に、熱膨張係数2.55×10-6/K
(第2の熱膨張係数T2)を有するシリコンよりなる歪
み緩和層101を介して熱膨張係数5.59×10-6/
K(第3の熱膨張係数T3)を有するGaN層103を
形成しているため、第1の熱膨張係数T1の第3の熱膨
張係数T3に対する比T1/T3(約1.34)が、第
3の熱膨張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対する比
T3/T2(約2.19)よりも小さくなるので、歪み
緩和層101の厚さを基板100の厚さよりも小さくす
る。このとき、例えば厚さ300μmの基板100に対
しては厚さ100μm程度以下の歪み緩和層101を形
成することにより、GaN層103の結晶性を確実に向
上させることができる。特に、歪み緩和層101の厚さ
を80μm程度以下にすると、基板100及び歪み緩和
層101よりなる積層体からGaN層103に対して引
っ張り歪みが加わることを防止できるので(図2参
照)、GaN層103中にクラックが生じる事態を確実
に回避することができる。
アよりなる基板100を用いたが、これに代えて、Zn
O(熱膨張係数8.25×10-6/K)、GaAs(熱
膨張係数6.0×10-6/K)、MgO(熱膨張係数1
0.5×10-6/K)、MgAlO2 (熱膨張係数7.
45×10-6/K)又はBeO(熱膨張係数7.3×1
0-6/K)等よりなる基板を用いてもよい。
よりなる歪み緩和層101を用いたが、これに代えて、
SiC(熱膨張係数3.7×10-6/K)、InP(熱
膨張係数4.5×10-6/K)、ダイヤモンド(熱膨張
係数2.3×10-6/K)又はBP(熱膨張係数3.0
×10-6/K)等よりなる歪み緩和層を用いてもよい。
層としてAlN層102を形成したが、これに限られ
ず、バッファ層としてAlXGa1-XN(0<x≦1)で
表される窒化物系化合物よりなる層を形成してもよい。
層101の上にバッファ層を介してGaN層103を形
成したが、これに限られず、ガリウム原料、アルミニウ
ム原料及びインジウム原料を適当な混合比で供給するこ
とにより、歪み緩和層101の上にバッファ層を介して
AlyGa1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で
表される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成しても
よい。
103にn型の導電性を与える場合には、IV族元素又は
VI族元素を含む原料を用いてIV族元素又はVI族元素、例
えばSi、Ge又はSe等を不純物としてGaN層10
3に添加することが好ましく、また、GaN層103に
p型の導電性を与える場合には、II族元素を含む原料を
用いてII族元素、例えばBe、Mg又はZn等を不純物
としてGaN層103に添加することが好ましい。
アよりなる基板100の上にシリコンよりなる歪み緩和
層101を結晶成長により形成したが、これに代えて、
サファイアよりなる所定の厚さの第1の基板と、シリコ
ンよりなる所定の厚さの第2の基板とを貼り合わせても
よいし、又は、サファイアよりなる第1の基板とシリコ
ンよりなる第2の基板とを貼り合わせた後、第1の基板
若しくは第2の基板を所定の厚さになるように研磨して
もよい。
103及びその上に形成された素子構造を備えたレーザ
ダイオードを形成したが、これに限られず、窒化物系化
合物半導体層を備えた他のデバイス、例えば発光ダイオ
ード又は高速トランジスタ等を形成してもよい。
よりなる歪み緩和層101つまりシリコン薄膜の上にレ
ーザダイオードを形成したが、これに代えて、シリコン
薄膜の上にシリコン半導体層を備えた集積回路等の第1
のデバイスを選択的に形成すると共に該シリコン薄膜の
上に窒化物系化合物半導体層を備えたレーザダイオード
等の第2のデバイスを選択的に形成してもよい。このよ
うにすると、光機能と電子機能とが融合した集積回路、
つまりOEIC(光電IC)を実現することができる。
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
レーザダイオードを例として、図3(a)〜(d)を参
照しながら説明する。
μmの第1の基板と、例えばサファイアよりなる厚さ3
00μmの第2の基板とを貼り合わせた後、第1の基板
をその厚さが例えば80μm程度になるように研磨する
ことにより、図3(a)に示すように、研磨された第1
の基板つまりシリコンよりなる厚さ80μm程度の基板
200の上に、第2の基板つまりサファイアよりなる厚
さ300μmの歪み緩和層201を形成する。
て、例えばトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウ
ム及びアンモニアを原料ガスとしたMOVPE法を減圧
下で用いることにより、図3(b)に示すように、歪み
緩和層201の上にAlNを結晶成長させて、バッファ
層となる例えば厚さ0.05μmのAlN層202を形
成する。尚、第2の実施形態において、基板200の温
度とは、基板200上に形成された歪み緩和層201等
も含む温度を意味するものとする。
て、AlN層202を形成する場合と同様に例えばトリ
メチルガリウム、トリメチルアルミニウム及びアンモニ
アを原料ガスとしたMOVPE法を減圧下で用いること
により、図3(c)に示すように、AlN層202の上
にGaNを結晶成長させて、第1のコンタクト層となる
例えば厚さ3.0μmのGaN層203を形成する。
尚、GaN層203の導電性をn型にするために、Ga
N層203にSi、Ge又はSe等が不純物として添加
される。
に、第2の実施形態においては、シリコンよりなる基板
200は熱膨張係数2.55×10-6/K(以下、第1
の熱膨張係数T1とする)を有し、サファイアよりなる
歪み緩和層201は熱膨張係数7.5×10-6/K(以
下、第2の熱膨張係数T2とする)を有し、GaN層2
03は熱膨張係数5.59×10-6/K(以下、第3の
熱膨張係数T3とする)を有している。すなわち、第2
の熱膨張係数T2は第1の熱膨張係数T1よりも大き
く、第3の熱膨張係数T3は、第1の熱膨張係数T1よ
りも大きく且つ第2の熱膨張係数T2よりも小さい。
203の上に、n型AlGaNよりなる第1のクラッド
層204、アンドープGaInNよりなる活性層20
5、p型AlGaNよりなる第2のクラッド層206、
及びp型GaNよりなる第2のコンタクト層207を順
次形成した後、GaN層203つまり第1のコンタクト
層、第1のクラッド層204、活性層205、第2のク
ラッド層206及び第2のコンタクト層207から構成
される素子構造を、GaN層203の途中に達するまで
ドライエッチングにより部分的に除去する。尚、素子構
造の形成後、基板200の温度はGaN層203等の結
晶成長温度(1000℃程度)から室温へ下げられる。
その後、第2のコンタクト層207の上に、開口部20
8aを有する電流狭窄層208を介して、NiとAuと
の合金よりなるp型電極209を形成すると共に、Ga
N層203つまり第1のコンタクト層におけるエッチン
グされた部分に、NiとAuとの合金よりなるn型電極
210を形成して、レーザダイオードを完成させる。
よると、第1の熱膨張係数T1を有する基板200の上
に、第1の熱膨張係数T1よりも大きい第2の熱膨張係
数T2を有する歪み緩和層201が形成されていると共
に、該歪み緩和層201の上に、第1の熱膨張係数T1
よりも大きく且つ第2の熱膨張係数T2よりも小さい第
3の熱膨張係数T3を有するGaN層203が形成され
ているため、GaN層203の形成後に基板200の温
度をGaN層203の結晶成長温度から室温へ下げたと
きに、基板200から歪み緩和層201に加わる引っ張
り歪みと、歪み緩和層201からGaN層203に加わ
る圧縮歪みとが互いに打ち消し合う。言い換えると、第
3の熱膨張係数T3を有するGaN層203が、第3の
熱膨張係数T3よりも小さい第1の熱膨張係数T1を有
する基板200と第3の熱膨張係数T3よりも大きい第
2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層201とよりな
る積層体の上に形成されているため、該積層体の熱膨張
係数の平均値と第3の熱膨張係数T3との差を、第1の
熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3との差よりも小
さくできる。このため、基板200からの引っ張り歪み
に起因してGaN層203に生じる内部応力が減少する
と共にGaN層203にクラックが生じにくくなるの
で、GaN層203の結晶性ひいては該GaN層203
の上に形成される素子構造の結晶性を向上させることが
できる。
張係数T3(GaN層203)の第1の熱膨張係数T1
(基板200)に対する比T3/T1が、第2の熱膨張
係数T2(歪み緩和層201)の第3の熱膨張係数T3
に対する比T2/T3よりも小さい場合には、歪み緩和
層201を、その厚さが基板200の厚さよりも小さく
なるように形成する一方、第3の熱膨張係数T3の第1
の熱膨張係数T1に対する比T3/T1が、第2の熱膨
張係数T2の第3の熱膨張係数T3に対する比T2/T
3よりも大きい場合には、歪み緩和層201を、その厚
さが基板200の厚さよりも大きくなるように形成する
ことが好ましい。このようにすると、基板200及び歪
み緩和層201よりなる積層体の熱膨張係数の平均値と
第3の熱膨張係数T3との差が一層小さくなるので、G
aN層203の結晶性をさらに向上させることができ
る。
/K(第1の熱膨張係数T1)を有するシリコンよりな
る基板200の上に、熱膨張係数7.5×10-6/K
(第2の熱膨張係数T2)を有するサファイアよりなる
歪み緩和層201を介して熱膨張係数5.59×10-6
/K(第3の熱膨張係数T3)を有するGaN層203
を形成しているため、第3の熱膨張係数T3の第1の熱
膨張係数T1に対する比T3/T1(約2.19)が、
第2の熱膨張係数T2の第3の熱膨張係数T3に対する
比T2/T3(約1.34)よりも大きくなるので、歪
み緩和層201の厚さを基板200の厚さよりも大きく
する。
よりなる基板200を用いたが、これに代えて、SiC
(熱膨張係数3.7×10-6/K)、InP(熱膨張係
数4.5×10-6/K)、ダイヤモンド(熱膨張係数
2.3×10-6/K)又はBP(熱膨張係数3.0×1
0-6/K)等よりなる基板を用いてもよい。
アよりなる歪み緩和層201を用いたが、これに代え
て、ZnO(熱膨張係数8.25×10-6/K)、Ga
As(熱膨張係数6.0×10-6/K)、MgO(熱膨
張係数10.5×10-6/K)、MgAlO2 (熱膨張
係数7.45×10-6/K)又はBeO(熱膨張係数
7.3×10-6/K)等よりなる歪み緩和層を用いても
よい。
層としてAlN層202を形成したが、これに限られ
ず、バッファ層としてAlXGa1-XN(0≦x≦1)で
表される窒化物系化合物よりなる層を形成してもよい。
層201の上にバッファ層を介してGaN層203を形
成したが、これに限られず、ガリウム原料、アルミニウ
ム原料及びインジウム原料を適当な混合比で供給するこ
とにより、歪み緩和層201の上にバッファ層を介して
AlyGa1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)で
表される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成しても
よい。
203にn型の導電性を与える場合には、IV族元素又は
VI族元素を含む原料を用いてIV族元素又はVI族元素、例
えばSi、Ge又はSe等を不純物としてGaN層20
3に添加することが好ましく、また、GaN層203に
p型の導電性を与える場合には、II族元素を含む原料を
用いてII族元素、例えばBe、Mg又はZn等を不純物
としてGaN層203に添加することが好ましい。
よりなる第1の基板とサファイアよりなる第2の基板と
を貼り合わせた後、第1の基板のみを所定の厚さになる
ように研磨したが、これに代えて、シリコンよりなる第
1の基板とサファイアよりなる第2の基板とを貼り合わ
せた後、第1の基板及び第2の基板若しくは第2の基板
のみを所定の厚さになるように研磨してもよいし、シリ
コンよりなる所定の厚さの第1の基板と、サファイアよ
りなる所定の厚さの第2の基板とを貼り合わせてもよ
い。
0及び歪み緩和層201よりなる積層体の上にGaN層
203を有するレーザダイオードを形成したが、これに
代えて、基板200及び歪み緩和層201よりなる積層
体の上にGaN厚膜を形成した後、該積層体とGaN厚
膜とを分離して該GaN厚膜よりなる半導体基板を形成
し、その後、該半導体基板の上にレーザダイオードを形
成してもよい。
203及びその上に形成された素子構造を備えたレーザ
ダイオードを形成したが、これに限られず、窒化物系化
合物半導体層を備えた他のデバイス、例えば発光ダイオ
ード又は高速トランジスタ等を形成してもよい。
実施形態に係る半導体装置の製造方法について、レーザ
ダイオードを例として、図4(a)〜(d)を参照しな
がら説明する。
ン等の珪素を含むガスを使用したCVD法を用いること
により、図4(a)に示すように、例えばサファイアよ
りなる厚さ300μmの基板300の上にシリコンを結
晶成長させて、シリコンよりなる例えば厚さ80μmの
歪み緩和層301を形成する。このとき、基板300の
主面を(0001)面とすることにより、(111)面
を成長面とする歪み緩和層301が形成される。その
後、基板300の温度を500℃にして、例えばトリメ
チルガリウム、トリメチルアルミニウム及びアンモニア
を原料ガスとしたMOVPE法を減圧下で用いることに
より、図4(a)に示すように、歪み緩和層301の上
にAlNを結晶成長させて、バッファ層となる例えば厚
さ0.05μmのAlN層302を形成する。
の温度とは、基板300上に形成された歪み緩和層30
1等も含む温度を意味するものとする。
0は円形であり、その直径は2インチ程度(約5cm)
である。
て、塩化ガリウムとアンモニアを原料としたハイドライ
ドVPE法(以下、HVPE法と称する)を常圧下で用
いることにより、図4(b)に示すように、AlN層3
02の上にGaNを結晶成長させて、例えば厚さ300
μmのGaN厚膜303を形成する。尚、GaN厚膜3
03の形成後、基板300の温度はGaN厚膜303の
結晶成長温度(1000℃)から室温へ下げられる。ま
た、HVPE法の原料である塩化ガリウムは、800℃
に熱した金属ガリウムに塩化水素ガスを触れさせること
により生成される。
に、第3の実施形態においては、サファイアよりなる基
板300は熱膨張係数7.5×10-6/K(以下、第1
の熱膨張係数T1とする)を有し、シリコンよりなる歪
み緩和層301は熱膨張係数2.55×10-6/K(以
下、第2の熱膨張係数T2とする)を有し、GaN厚膜
303は熱膨張係数5.59×10-6/K(以下、第3
の熱膨張係数T3とする)を有している。すなわち、第
2の熱膨張係数T2は第1の熱膨張係数T1よりも小さ
く、第3の熱膨張係数T3は、第1の熱膨張係数T1よ
りも小さく且つ第2の熱膨張係数T2よりも大きい。
硝酸と水とが1:1:2の割合で混合された溶液を用い
てシリコンよりなる歪み緩和層301を除去することに
より、図4(c)に示すように、基板300及び歪み緩
和層301よりなる積層体と、GaN厚膜303及びA
lN層302とを分離して、該GaN厚膜303及びA
lN層302よりなる半導体基板304を形成する。
板304の上に、n型GaNよりなる第1のコンタクト
層305、n型AlGaNよりなる第1のクラッド層3
06、アンドープGaInNよりなる活性層307、p
型AlGaNよりなる第2のクラッド層308、及びp
型GaNよりなる第2のコンタクト層309を順次形成
する。その後、図示は省略しているが、第2のコンタク
ト層309の上に電流狭窄層を介してp型電極を形成す
ると共に半導体基板304の下面にn型電極を形成する
ことにより、レーザダイオードを完成させる。
よると、第1の熱膨張係数T1を有する基板300の上
に、第1の熱膨張係数T1よりも小さい第2の熱膨張係
数T2を有する歪み緩和層301を形成した後、該歪み
緩和層301の上に、第1の熱膨張係数T1よりも小さ
く且つ第2の熱膨張係数T2よりも大きい第3の熱膨張
係数T3を有するGaN厚膜303を形成しているた
め、GaN厚膜303の形成後に基板300の温度をG
aN厚膜303の結晶成長温度から室温へ下げたとき
に、基板300から歪み緩和層301に加わる圧縮歪み
と、歪み緩和層301からGaN厚膜303に加わる引
っ張り歪みとが互いに打ち消し合う。言い換えると、第
3の熱膨張係数T3を有するGaN厚膜303が、第3
の熱膨張係数T3よりも大きい第1の熱膨張係数T1を
有する基板300と第3の熱膨張係数T3よりも小さい
第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層301とより
なる積層体の上に形成されているため、該積層体の熱膨
張係数の平均値と第3の熱膨張係数T3との差を、第1
の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3との差よりも
小さくできる。このため、基板300からの圧縮歪みに
起因してGaN厚膜303に生じる内部応力が減少する
と共にGaN厚膜303にクラックが生じにくくなるの
で、GaN厚膜303の結晶性を向上させることができ
る。従って、基板300及び歪み緩和層301よりなる
積層体とGaN厚膜303とを分離することにより、結
晶性が優れたGaN厚膜303よりなる半導体基板30
4を形成することができる。
イアよりなる基板300の厚さを300μmとすると共
にシリコンよりなる歪み緩和層301の厚さを80μm
程度とすることにより、基板300からGaN厚膜30
3に加わる圧縮歪みと、歪み緩和層301からGaN厚
膜303に加わる引っ張り歪みとが略つり合う。このた
め、基板300及び歪み緩和層301よりなる積層体か
らGaN厚膜303に加わる歪みが最小になるので(図
2参照)、GaN厚膜303にクラックが生じる事態を
確実に防止して、GaN厚膜303の結晶性をさらに向
上させることができる。
程度(約5cm)の大きい直径を有する基板300上に
GaN厚膜303を形成しているため、結晶性が優れた
大面積のGaN厚膜303よりなる半導体基板304を
形成することができる。
アよりなる基板300の上にシリコンよりなる歪み緩和
層301を形成しているため、特定の成長面を有する歪
み緩和層301が形成されるので、該歪み緩和層301
上に形成されるGaN厚膜303の結晶性がさらに向上
する。例えば、サファイアよりなる基板300の主面を
(0001)面とすることにより、シリコンよりなり、
(111)面を成長面とする歪み緩和層301が形成さ
れる結果、該歪み緩和層301の上に、(0001)面
を成長面とするGaN厚膜303が形成されるので、該
GaN厚膜303の結晶性がさらに向上する。
導体基板304の直径は、基板300と略等しい2イン
チ程度(約5cm)であった。また、半導体基板304
の表面部を光学顕微鏡を用いて観察した結果、半導体基
板304の表面部つまりGaN厚膜303の表面部には
クラックがほとんど生じていないことが判明した。
含む溶液を用いて歪み緩和層301を除去しているた
め、基板300を研磨して除去することなく、基板30
0及び歪み緩和層301よりなる積層体とGaN厚膜3
03とを分離できるので、該GaN厚膜303よりなる
半導体基板304を容易に短時間で形成することができ
ると共に、GaN厚膜303が分離された基板300を
新たなGaN厚膜の形成に再利用することができる。
張係数T1(基板300)の第3の熱膨張係数T3(G
aN厚膜303)に対する比T1/T3が、第3の熱膨
張係数T3の第2の熱膨張係数T2(歪み緩和層30
1)に対する比T3/T2よりも小さい場合には、歪み
緩和層301を、その厚さが基板300の厚さよりも小
さくなるように形成する一方、第1の熱膨張係数T1の
第3の熱膨張係数T3に対する比T1/T3が、第3の
熱膨張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対する比T3
/T2よりも大きい場合には、歪み緩和層301を、そ
の厚さが基板300の厚さよりも大きくなるように形成
することが好ましい。このようにすると、基板300及
び歪み緩和層301よりなる積層体の熱膨張係数の平均
値と第3の熱膨張係数T3との差が一層小さくなるの
で、GaN厚膜303の結晶性をさらに向上させること
ができる。
K(第1の熱膨張係数T1)を有するサファイアよりな
る基板300の上に、熱膨張係数2.55×10-6/K
(第2の熱膨張係数T2)を有するシリコンよりなる歪
み緩和層301を介して熱膨張係数5.59×10-6/
K(第3の熱膨張係数T3)を有するGaN厚膜303
を形成しているため、第1の熱膨張係数T1の第3の熱
膨張係数T3に対する比T1/T3(約1.34)が、
第3の熱膨張係数T3の第2の熱膨張係数T2に対する
比T3/T2(約2.19)よりも小さくなるので、歪
み緩和層301の厚さを基板300の厚さよりも小さく
する。
アよりなる基板300を用いたが、これに代えて、Zn
O(熱膨張係数8.25×10-6/K)、GaAs(熱
膨張係数6.0×10-6/K)、MgO(熱膨張係数1
0.5×10-6/K)、MgAlO2 (熱膨張係数7.
45×10-6/K)又はBeO(熱膨張係数7.3×1
0-6/K)等よりなる基板を用いてもよい。
よりなる歪み緩和層301を用いたが、これに代えて、
SiC(熱膨張係数3.7×10-6/K)、InP(熱
膨張係数4.5×10-6/K)、ダイヤモンド(熱膨張
係数2.3×10-6/K)又はBP(熱膨張係数3.0
×10-6/K)等よりなる歪み緩和層を用いてもよい。
層としてAlN層302を形成したが、これに限られ
ず、バッファ層としてAlXGa1-XN(0<x≦1)で
表される窒化物系化合物よりなる層を形成してもよい。
層301の上にバッファ層を介してGaN厚膜303を
形成したが、これに限られず、ガリウム原料、アルミニ
ウム原料及びインジウム原料を適当な混合比で供給する
ことにより、歪み緩和層301の上にバッファ層を介し
てAlyGa1-y-zInzN (0≦y≦1、0≦z≦1)
で表される窒化物系化合物よりなる厚膜の半導体層を形
成してもよい。
アよりなる基板300の上にシリコンよりなる歪み緩和
層301を結晶成長により形成したが、これに代えて、
サファイアよりなる所定の厚さの第1の基板と、シリコ
ンよりなる所定の厚さの第2の基板とを貼り合わせても
よいし、又は、サファイアよりなる第1の基板とシリコ
ンよりなる第2の基板とを貼り合わせた後、第1の基板
若しくは第2の基板を所定の厚さになるように研磨して
もよい。
含む溶液を用いて歪み緩和層301を除去することによ
り、基板300及び歪み緩和層301よりなる積層体と
GaN厚膜303とを分離したが、これに代えて、基板
300及び歪み緩和層301よりなる積層体を研磨して
除去することにより、該積層体とGaN厚膜303とを
分離してもよい。
板304を構成するGaN厚膜303の下面にAlN層
302を残存させたが、これに代えて、該AlN層30
2を除去してもよい。
板304の上に、つまりGaN厚膜303の上にn型G
aNよりなる第1のコンタクト層305を形成したが、
これに代えて、GaN厚膜303の表面部にSi、Ge
又はSe等の不純物を添加することによって、GaN厚
膜303の表面部に第1のコンタクト層を形成してもよ
い。
オードを形成したが、これに限られず、窒化物系化合物
半導体層を備えた他のデバイス、例えば発光ダイオード
又は高速トランジスタ等を形成してもよい。
の第3の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法
について、レーザダイオードを例として、図5(a)、
(b)を参照しながら説明する。尚、第3の実施形態の
変形例においては、図4(a)〜(d)に示す第3の実
施形態と同一の部材には同一の符号を付すことにより説
明を省略する。
施形態との相違点を説明する。
(b)に示すように、基板300の上に歪み緩和層30
1、AlN層302及びGaN厚膜303を順次形成し
た後、図4(c)に示すように、基板300及び歪み緩
和層301よりなる積層体とGaN厚膜303とを分離
し、その後、図4(d)に示すように、GaN厚膜30
3の上に、つまり半導体基板304の上に素子構造(第
1のコンタクト層305、第1のクラッド層306、活
性層307、第2のクラッド層308及び第2のコンタ
クト層309)を形成している。
は、第3の実施形態と同様に図4(a)、(b)に示す
ように、基板300の上に歪み緩和層301、AlN層
302及びGaN厚膜303を順次形成した後、図5
(a)に示すように、GaN厚膜303の上に第3の実
施形態と同じ素子構造を形成し、その後、図5(b)に
示すように、基板300及び歪み緩和層301よりなる
積層体と、GaN厚膜303つまり半導体基板304及
びその上に形成された素子構造とを分離している。
と、素子構造を形成するタイミングの相違を除いて、第
3の実施形態と同様の効果が得られる。
フッ酸を含む溶液を用いて歪み緩和層301つまりシリ
コン結晶層を除去することにより、基板300及び歪み
緩和層301よりなる積層体とGaN厚膜303等とを
分離することが好ましい。このようにすると、基板30
0を研磨して除去する必要がないので、基板300及び
歪み緩和層301よりなる積層体とGaN厚膜303等
とを容易に短時間で分離することができると共に、Ga
N厚膜303が分離された基板300を新たなGaN厚
膜の形成に再利用することができる。
を有する基板及び第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩
和層よりなる積層体の熱膨張係数の平均値と、窒化物系
化合物半導体層の第3の熱膨張係数T3との差を、第1
の熱膨張係数T1と第3の熱膨張係数T3との差よりも
小さくできる。このため、基板からの圧縮歪み又は引っ
張り歪みに起因して窒化物系化合物半導体層に生じる内
部応力が減少すると共に窒化物系化合物半導体層にクラ
ックが生じにくくなるので、窒化物系化合物半導体層の
結晶性を向上させることができる。
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
ける、シリコンよりなる歪み緩和層の厚さと、基板及び
歪み緩和層よりなる積層体からGaN層に加わる歪みと
の関係を示す図である。
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図
である。
る。
る。
置の製造方法の各工程を示す断面図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 第1の熱膨張係数T1を有する基板と、 前記基板上に形成され、第2の熱膨張係数T2を有する
歪み緩和層と、 前記歪み緩和層上に形成され、第3の熱膨張係数T3を
有し且つAlyGa1-y -zInzN (0≦y≦1、0≦z
≦1)で表される窒化物系化合物よりなる半導体層とを
備え、 前記第2の熱膨張係数T2は前記第1の熱膨張係数T1
よりも小さく、 前記第3の熱膨張係数T3は、前記第1の熱膨張係数T
1よりも小さく且つ前記第2の熱膨張係数T2よりも大
きいことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記第1の熱膨張係数T1の前記第3の
熱膨張係数T3に対する比T1/T3は、前記第3の熱
膨張係数T3の前記第2の熱膨張係数T2に対する比T
3/T2よりも小さく、 前記基板の厚さは前記歪み緩和層の厚さよりも大きいこ
とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記第1の熱膨張係数T1の前記第3の
熱膨張係数T3に対する比T1/T3は、前記第3の熱
膨張係数T3の前記第2の熱膨張係数T2に対する比T
3/T2よりも大きく、 前記基板の厚さは前記歪み緩和層の厚さよりも小さいこ
とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記基板はサファイアよりなり、 前記歪み緩和層はシリコンよりなることを特徴とする請
求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記基板の主面は(0001)面であ
り、 前記歪み緩和層の成長面は(111)面であることを特
徴とする請求項4に記載の半導体装置。 - 【請求項6】 第1の熱膨張係数T1を有する基板と、 前記基板上に形成され、第2の熱膨張係数T2を有する
歪み緩和層と、 前記歪み緩和層上に形成され、第3の熱膨張係数T3を
有し且つAlyGa1-y -zInzN (0≦y≦1、0≦z
≦1)で表される窒化物系化合物よりなる半導体層とを
備え、 前記第2の熱膨張係数T2は前記第1の熱膨張係数T1
よりも大きく、 前記第3の熱膨張係数T3は、前記第1の熱膨張係数T
1よりも大きく且つ前記第2の熱膨張係数T2よりも小
さいことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】 前記第3の熱膨張係数T3の前記第1の
熱膨張係数T1に対する比T3/T1は、前記第2の熱
膨張係数T2の前記第3の熱膨張係数T3に対する比T
2/T3よりも小さく、 前記基板の厚さは前記歪み緩和層の厚さよりも大きいこ
とを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記第3の熱膨張係数T3の前記第1の
熱膨張係数T1に対する比T3/T1は、前記第2の熱
膨張係数T2の前記第3の熱膨張係数T3に対する比T
2/T3よりも大きく、 前記基板の厚さは前記歪み緩和層の厚さよりも小さいこ
とを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。 - 【請求項9】 第1の熱膨張係数T1を有する基板の上
に、第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成す
る工程と、 前記歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且
つAlyGa1-y-zIn zN (0≦y≦1、0≦z≦1)
で表される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する
工程とを備え、 前記第2の熱膨張係数T2は前記第1の熱膨張係数T1
よりも小さく、 前記第3の熱膨張係数T3は、前記第1の熱膨張係数T
1よりも小さく且つ前記第2の熱膨張係数T2よりも大
きいことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記歪み緩和層を形成する工程は、前
記第1の熱膨張係数T1の前記第3の熱膨張係数T3に
対する比T1/T3が、前記第3の熱膨張係数T3の前
記第2の熱膨張係数T2に対する比T3/T2よりも小
さい場合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板
の厚さよりも小さくなるように形成する一方、前記第1
の熱膨張係数T1の前記第3の熱膨張係数T3に対する
比T1/T3が、前記第3の熱膨張係数T3の前記第2
の熱膨張係数T2に対する比T3/T2よりも大きい場
合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板の厚さ
よりも大きくなるように形成する工程を含むことを特徴
とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記基板はサファイアよりなり、 前記歪み緩和層はシリコンよりなることを特徴とする請
求項9に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記歪み緩和層を形成する工程は、
(0001)面を主面とする前記基板の上に、(11
1)面を成長面とする前記歪み緩和層を形成する工程を
含むことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項13】 第1の熱膨張係数T1を有する基板の
上に、第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成
する工程と、 前記歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且
つAlyGa1-y-zIn zN (0≦y≦1、0≦z≦1)
で表される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する
工程とを備え、 前記第2の熱膨張係数T2は前記第1の熱膨張係数T1
よりも大きく、 前記第3の熱膨張係数T3は、前記第1の熱膨張係数T
1よりも大きく且つ前記第2の熱膨張係数T2よりも小
さいことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記歪み緩和層を形成する工程は、前
記第3の熱膨張係数T3の前記第1の熱膨張係数T1に
対する比T3/T1が、前記第2の熱膨張係数T2の前
記第3の熱膨張係数T3に対する比T2/T3よりも小
さい場合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板
の厚さよりも小さくなるように形成する一方、前記第3
の熱膨張係数T3の前記第1の熱膨張係数T1に対する
比T3/T1が、前記第2の熱膨張係数T2の前記第3
の熱膨張係数T3に対する比T2/T3よりも大きい場
合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板の厚さ
よりも大きくなるように形成する工程を含むことを特徴
とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 第1の熱膨張係数T1を有する基板の
上に、第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成
する工程と、 前記歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且
つAlyGa1-y-zIn zN (0≦y≦1、0≦z≦1)
で表される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する
工程と、 前記基板及び歪み緩和層よりなる積層体と前記半導体層
とを分離して、該半導体層よりなる半導体基板を形成す
る工程とを備え、 前記第2の熱膨張係数T2は前記第1の熱膨張係数T1
よりも小さく、 前記第3の熱膨張係数T3は、前記第1の熱膨張係数T
1よりも小さく且つ前記第2の熱膨張係数T2よりも大
きいことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記歪み緩和層を形成する工程は、前
記第1の熱膨張係数T1の前記第3の熱膨張係数T3に
対する比T1/T3が、前記第3の熱膨張係数T3の前
記第2の熱膨張係数T2に対する比T3/T2よりも小
さい場合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板
の厚さよりも小さくなるように形成する一方、前記第1
の熱膨張係数T1の前記第3の熱膨張係数T3に対する
比T1/T3が、前記第3の熱膨張係数T3の前記第2
の熱膨張係数T2に対する比T3/T2よりも大きい場
合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板の厚さ
よりも大きくなるように形成する工程を含むことを特徴
とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 前記基板はサファイアよりなり、 前記歪み緩和層はシリコンよりなることを特徴とする請
求項15に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 前記歪み緩和層を形成する工程は、
(0001)面を主面とする前記基板の上に、(11
1)面を成長面とする前記歪み緩和層を形成する工程を
含むことを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項19】 前記半導体基板を形成する工程は、フ
ッ酸を含む溶液を用いて前記歪み緩和層を除去する工程
を含むことを特徴とする請求項17に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項20】 第1の熱膨張係数T1を有する基板の
上に、第2の熱膨張係数T2を有する歪み緩和層を形成
する工程と、 前記歪み緩和層の上に、第3の熱膨張係数T3を有し且
つAlyGa1-y-zIn zN (0≦y≦1、0≦z≦1)
で表される窒化物系化合物よりなる半導体層を形成する
工程と、 前記基板及び歪み緩和層よりなる積層体と前記半導体層
とを分離して、該半導体層よりなる半導体基板を形成す
る工程とを備え、 前記第2の熱膨張係数T2は前記第1の熱膨張係数T1
よりも大きく、 前記第3の熱膨張係数T3は、前記第1の熱膨張係数T
1よりも大きく且つ前記第2の熱膨張係数T2よりも小
さいことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項21】 前記歪み緩和層を形成する工程は、前
記第3の熱膨張係数T3の前記第1の熱膨張係数T1に
対する比T3/T1が、前記第2の熱膨張係数T2の前
記第3の熱膨張係数T3に対する比T2/T3よりも小
さい場合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板
の厚さよりも小さくなるように形成する一方、前記第3
の熱膨張係数T3の前記第1の熱膨張係数T1に対する
比T3/T1が、前記第2の熱膨張係数T2の前記第3
の熱膨張係数T3に対する比T2/T3よりも大きい場
合には、前記歪み緩和層を、その厚さが前記基板の厚さ
よりも大きくなるように形成する工程を含むことを特徴
とする請求項20に記載の半導体装置の製造方法。
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