JPH11274560A - 半導体素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体素子およびその製造方法

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JPH11274560A
JPH11274560A JP7417998A JP7417998A JPH11274560A JP H11274560 A JPH11274560 A JP H11274560A JP 7417998 A JP7417998 A JP 7417998A JP 7417998 A JP7417998 A JP 7417998A JP H11274560 A JPH11274560 A JP H11274560A
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gan
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Tatsuya Kunisato
竜也 國里
Yasuhiko Nomura
康彦 野村
Koji Tominaga
浩司 冨永
Masayuki Hata
雅幸 畑
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性の高い3族窒化物半導体を用いた半導
体素子を提供すると同時に、前記半導体素子を再現性よ
く提供する。 【構成】 基板1上に3族窒化物半導体からなる能動素
子領域を備えた半導体素子であって、該基板1と該能動
素子領域との間に、多層構造を有するバッファ層2を備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3族窒化物半導体
を用いた受光・発光素子あるいは電子素子に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN、InGaN、AlGaN、Al
GaInN等の3族窒化物半導体を用いた半導体素子
は、可視から紫外にわたる領域の光に対する受光・発光
素子として、また高温下で使用する耐環境電子素子ある
いは移動体通信等で使用する高周波ハイパワー電子素子
としての応用が期待されている。
【0003】通常、これらの3族窒化物半導体素子は、
3族窒化物半導体と格子定数の大きく異なるサファイア
や炭化珪素等の材料からなる基板上に、有機金属気相成
長(MOVPE)法や分子線エピタキシャル成長(MB
E)法によりヘテロエピタキシャル成長させて形成した
3族窒化物半導体から構成される能動素子領域を有して
いる。このような格子定数の大きく異なる基板上への3
族窒化物半導体のエピタキシャル成長において、実用レ
ベルの結晶欠陥の少ない3族窒化物半導体を得る方法と
して、従来、例えば、特開平2−229476号に報告
されているように、サファイア基板上に、例えば600
℃の低温で単層のAlNからなるバッファ層を成長した
後に、例えば1150℃の高温でGaNを結晶成長する
方法が知られている。また、ジャパニーズ ジャーナル
オブ アプライド フィジクス、30巻、L1705
頁には、前記バッファ層として、450〜600℃で低
温成長した単層のGaNを用いる方法が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法により結晶成長した3族窒化物半導体には未だに大
量の結晶欠陥が存在し、3族窒化物半導体素子の性能を
劣化させる。したがって、結晶欠陥等を低減した性能の
高い3族窒化物半導体素子を得る素子構造とその製造方
法の開発が望まれる。
【0005】また、サファイア基板上にMOVPE法に
よりGaNをエピタキシャル成長する際に、単層のAl
Nバッファ層を用いた場合、バッファ層の層厚が12n
mより厚くなるにつれ、GaN中の結晶欠陥が増加す
る。一方、バッファ層の層厚が10nmより薄くなるに
つれ、GaNの成長表面の平坦性が悪化する。斯かるG
aN中の結晶欠陥の増加、あるいは成長表面の平坦性の
悪化は、半導体素子の性能を劣化させるので、良好な素
子特性を得るためには、AlNバッファ層の層厚を10
〜12nmの範囲内に精度良く制御する必要がある。
【0006】このように、3族窒化物半導体の結晶性
は、バッファ層の層厚、組成等の影響を敏感に受けやす
い。したがって、良好な結晶性を有する3族窒化物半導
体を得るためには、バッファ層の厳密な層厚、組成等の
制御が必要である。
【0007】しかしながら、結晶成長装置の反応管内部
や基板のサセプタへの反応生成物の付着により、原料ガ
スの流れや基板温度に経時変化が生じ、結晶成長速度が
変化する。このため、バッファ層の層厚を厳密に制御す
ることは極めて難しく、このバッファ層の層厚の最適値
からのずれにより3族窒化物半導体中に欠陥の増大や成
長表面の凹凸が発生し、素子の性能を劣化させる原因と
なる結晶欠陥等の少ない信頼性の高い3族窒化物半導体
素子を再現性よく得ることは困難であった。また、バッ
ファ層の層厚には基板面内の約40%の部分で20〜3
0%の不均一性が存在するため、基板面内で3族窒化物
半導体の特性の差が大きく、製造歩留まりを低下させ
る。
【0008】したがって、結晶欠陥が少なく表面の平坦
な3族窒化物半導体を用いた半導体素子を再現性よく得
る素子構造とその製造方法の開発が望まれる。
【0009】本発明の課題は、性能を劣化させる原因と
なる結晶欠陥が少なく表面の平坦な信頼性の高い3族窒
化物半導体を用いた半導体素子を提供すると同時に、前
記半導体素子を再現性よく提供することにある。
【0010】本発明の他の課題は、性能を劣化させる原
因となる結晶欠陥が少なく表面の平坦な信頼性の高い3
族窒化物半導体を用いた半導体素子の製造方法を提供す
ると同時に、前記半導体素子の再現性のよい製造方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる課題を解決するた
めに、本願の半導体素子は、基板上に3族窒化物半導体
からなる能動素子領域を備えた半導体素子であって、該
基板と該能動素子領域との間に、多層構造を有するバッ
ファ層を備えたことを特徴とする。
【0012】また、前記バッファ層が、島状の層を含む
ことを特徴とする。
【0013】さらに、前記バッファ層の最上層は、該バ
ッファ層を構成する各層のなかで、前記3族窒化物半導
体に最も近い格子定数を有する物質からなる層であるこ
とを特徴とする。
【0014】加えて、前記バッファ層を構成する各層
は、前記基板側から前記3族窒化物半導体側へ、前記3
族窒化物半導体と前記各層を構成する物質との格子定数
差が小さくなる順序で積層されていることを特徴とす
る。
【0015】また、前記バッファ層は、少なくとも1つ
の窒化物の層を含むことを特徴とする。
【0016】さらには、前記バッファ層は、組成の異な
る複数の窒化物の層を含むことを特徴とする。
【0017】さらには、前記窒化物が、B、Al、G
a、Inから選択される1もしくは複数の元素の窒化物
であることを特徴とする。
【0018】また、基板上に3族窒化物半導体からなる
能動素子領域を形成した半導体素子の製造方法におい
て、該基板と該能動素子領域との間に多層構造を有する
バッファ層を、前記能動素子領域を形成する温度より低
い温度で形成することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。本実施の形態の半導
体素子は、周期的な多層構造を有するバッファ層上に3
族窒化物半導体を形成したことを特徴とする。
【0020】図1、図2は、この発明の第1の実施の形
態を示し、図2はGaInNを発光層として用いた3族
窒化物半導体からなる発光ダイオード素子(以下LED
チップという)の上面平面図、図1は図2のA−B縦断
面図である。
【0021】図1において、(0001)面を基板表面
とするサファイアからなる基板1上に例えば層厚2.5
nmのAlN層2aと例えば層厚2.5nmのGaN層
2bを交互に例えば4周期積層した多層構造からなるバ
ッファ層2が形成されている。該バッファ層2上には、
層厚1μmのアンドープGaNからなる下地層3、層厚
5μmのn型クラッド層を兼用するSiドープGaNか
らなるn型コンタクト層4がこの順序で形成されてい
る。
【0022】n型コンタクト層4上には、層厚5nmの
アンドープGaNからなる障壁層5a(6層)と層厚5
nmのアンドープGa0.65In0.35Nからなる井戸層5
b(5層)とが交互に積層され、多重量子井戸(MQ
W)からなる発光層5を構成し、さらに発光層5上に
は、該発光層の結晶劣化を防止するための層厚10nm
のアンドープGaNからなる保護層6が形成されてい
る。保護層6上には層厚0.15μmのMgドープAl
0.05Ga0.95Nからなるp型クラッド層7、及び層厚
0.3μmのMgドープGaNからなるp型コンタクト
層8が順に形成されている。
【0023】さらに、図1、図2において、p型コンタ
クト層8からn型コンタクト層4中の所定位置までの一
部領域が除去され、n型コンタクト層4が露出してい
る。p型コンタクト層8の上面に例えば膜厚2nmのN
i膜9a、例えば膜厚4nmのAu膜9bからなるp側
透光性電極9が形成され、さらにその上には例えば膜厚
30nmのTi膜10a、例えば膜厚500nmのAu
膜10bからなるp側パッド電極10が形成されてい
る。また、n型コンタクト層4が露出したn側電極形成
領域上には例えば膜厚500nmのAl膜からなるn側
電極11が形成されている。
【0024】次に、上記のLEDの製造方法を説明す
る。本実施の形態では、MOVPE法により各半導体が
形成される。
【0025】まず、MOVPE装置内に基板1を設置し
た後、その基板1を非単結晶成長温度、例えば600℃
の成長温度(基板温度)に保持した状態にして、H2
びN2からなるキャリアガス(H2の含有率は約50
%)、原料ガスとしてNH3、トリメチルアルミニウム
(TMAl)及びトリメチルガリウム(TMGa)を用
いて基板1上に非単結晶の層厚2.5nmのアンドープ
のAlN層2aと層厚2.5nmのGaN層2bを交互
に4周期成長することにより、多層構造からなる層厚2
0nmのバッファ層2を形成する。
【0026】その後、基板1を単結晶成長温度、好まし
くは1000〜1200℃、例えば1150℃の成長温
度に保持した状態にして、H2及びN2からなるキャリア
ガス(H2の含有率は約50%)、原料ガスとしてNH3
及びTMGaを用いてバッファ層2上に単結晶のアンド
ープGaNからなる層厚1μmの下地層3を成長速度約
3μm/hで成長させる。
【0027】続いて、基板1を単結晶成長温度、好まし
くは1000から1200℃、例えば1150℃の成長
温度に保持した状態で、H2及びN2からなるキャリアガ
ス(H2の含有率は約50%)、原料ガスとしてNH3
及びTMGa、ドーパントガスとしてSiH4を用い
て、下地層3上に単結晶のSiドープGaNからなる層
厚5μmのn型コンタクト層4を成長速度約3μm/h
で成長させる。
【0028】次に、基板1を単結晶成長温度、好ましく
は700から1000℃、例えば850℃の成長温度に
保持した状態にして、H2及びN2からなるキャリアガス
(H 2の含有率は約1〜5%)、原料ガスとしてNH3
トリエチルガリウム(TEGa)、トリメチルインジウ
ム(TMIn)を用いて、n型コンタクト層4上に単結
晶のアンドープGaNからなる層厚5nmの障壁層5a
(6層)と単結晶のアンドープGa0.65In0.35Nから
なる層厚5nmの井戸層5b(5層)を交互に成長する
ことにより、MQWからなる発光層5を成長速度約0.
4nm/sで成長し、さらに連続して、単結晶のアンド
ープGaNからなる層厚10nmの保護層6を成長速度
約0.4nm/sで成長する。
【0029】その後、基板1を単結晶成長温度、好まし
くは1000から1200℃、例えば1150℃の成長
温度に保持した状態にして、H2及びN2からなるキャリ
アガス(H2の含有率は約1〜3%)、原料ガスとして
NH3、TMGa、TMAl、ドーパントガスとしてシ
クロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用い
て、保護層6上に単結晶のMgドープAl0.05Ga0.95
Nからなる層厚0.15μmのp型クラッド層7を成長
速度約3μm/hで成長させる。
【0030】次に、基板1を単結晶成長温度、好ましく
は1000から1200℃、例えば1150℃の成長温
度に保持した状態にして、H2及びN2からなるキャリア
ガス(H2の含有率は約1〜3%)、原料ガスとしてN
3、TMGa、ドーパントガスとしてCp2Mgを用い
て、p型クラッド層7上にMgドープGaNからなる層
厚0.3μmのp型コンタクト層8を成長速度約3μm
/hで成長させる。
【0031】上記p型クラッド層7とp型コンタクト層
8を結晶成長中、キャリアガスの水素組成を低くするこ
とで、N2雰囲気中で熱処理することなく、Mgドーパ
ントを活性化して高キャリア濃度のp型半導体層を得る
ことができる。
【0032】上記結晶成長後、反応性イオンビームエッ
チング(RIBE)法等により、p型コンタクト層8か
らn型コンタクト層4の層途中までをエッチング除去し
て、図2のようにLEDチップの方形状の隅部の一ヶ所
と周辺部とから構成される、n型コンタクト層4が露出
したn側電極形成領域を形成する。
【0033】その後、p型コンタクト層8上のほぼ全面
にNi膜9a、Au膜9bを順次積層してp側透光性電
極9を、さらにp側透光性電極9上の一部にTi膜10
a、Au膜10bを順次積層してp側パッド電極10を
真空蒸着法等により形成し、また、n型コンタクト層4
の上記n側電極形成領域上にAlからなるn側電極11
を真空蒸着法等により形成した後、500℃で熱処理し
てp側透光性電極9及びn側電極11をそれぞれp型コ
ンタクト層8及びn型コンタクト層4にオーミック接触
させる。このようにして図1、図2の構造のLEDチッ
プが作製される。
【0034】ここで、本実施の形態で用いたAlN層2
aとGaN層2bを交互に積層した多層構造からなるバ
ッファ層2の有効性を調べるために、以下の〜に示
すように、サファイア基板上に600℃にてAlN層と
GaN層を交互に積層した多層構造からなるバッファ層
を総合計層厚4〜100nmの範囲で変化させて成長
後、アンドープGaN層を1150℃にして約3μm成
長した試料を作製した。 層厚4nmのバッファ層(0.5nmのAlN層と
0.5nmのGaN層を4周期) 層厚8nmのバッファ層(1nmのAlN層と1nm
のGaN層を4周期) 層厚12nmのバッファ層(1.5nmのAlN層と
1.5nmのGaN層を4周期) 層厚16nmのバッファ層(2nmのAlN層と2n
mのGaN層を4周期) 層厚20nmのバッファ層(2.5nmのAlN層と
2.5nmのGaN層を4周期) 層厚50nmのバッファ層(2.5nmのAlN層と
2.5nmのGaN層を10周期) 層厚100nmのバッファ層(2.5nmのAlN層
と2.5nmのGaN層を20周期) なお、との試料について膜厚は成長条件の設定値で
ある。
【0035】図4はとのバッファ層2を用いたGa
InN発光層からなるLEDチップの縦断面図である。
層厚の薄いGaN層102bはもはや連続層とはなら
ず、図4に示すように島状となり、AlN層102aに
埋め込まれるように形成されていることが透過型電子線
顕微鏡による観察からわかった。このように島状となる
現象は、AlX1-XNにおいてXが大きくなる程、Al
1-YGaYNにおいてYが大きくなる程、さらにはGa
1-ZInZNにおいてZが大きくなる程、また層厚の薄い
程顕著に発生する。
【0036】比較試料として、サファイア基板上に60
0℃にて従来周知の単層のGaNバッファ層または単層
のAlNバッファ層を4〜100nmの範囲で変化させ
て成長後、アンドープGaN層を1150℃にして約3
μm成長した試料を作製した。
【0037】このアンドープGaNの表面平坦性及びG
aNのX線ロッキングカーブ(XRC)半値幅を比較し
た。
【0038】まず、光学顕微鏡を用いてGaN層の表面
を観察し、表面の平坦性を調べた。表1は表面平坦性の
バッファ層厚依存性を示し、表中○は光学顕微鏡下で極
めて平坦であること、△は光学顕微鏡下で凹凸の有るこ
と、×は表面が白濁しており目視で表面状態が劣悪であ
ることを表す。ここで、多層構造からなるバッファ層
(表1中AlN/GaNと記載)におけるバッファ層厚
は多層構造を構成するAlN層とGaN層の総合計層厚
である。
【0039】
【表1】
【0040】本発明の多層構造からなるバッファ層の場
合、バッファ層の層厚が6〜80nmの範囲でその上に
形成されるGaN層の表面平坦性が良好である。一方、
従来の単層のAlNバッファ層あるいは単層のGaNバ
ッファ層を用いた場合、層厚がそれぞれ10nmあるい
は15nmより薄くなるにつれ、GaNの成長表面の平
坦性が悪化する。
【0041】次に、バッファ層上に形成されたアンドー
プGaNの結晶性に及ぼすバッファ層厚の影響について
述べる。図3は、XRC半値幅のバッファ層厚依存性で
あり、前記半値幅が狭いほど結晶性が良好であることを
示す。
【0042】バッファ層の種類に関わらず、バッファ層
厚の増加に伴い、バッファ層上に形成されるGaN層の
結晶性が劣化するが、いずれのバッファ層厚において
も、多層構造からなるバッファ層を用いた場合(図中○
で示す)に、従来の単層のAlNバッファ層(図中
□)、あるいは単層のGaNバッファ層(図中△)に比
べて最も結晶性の良好なGaN層が得られることが判明
した。例えば、層厚12nmの単層のAlNバッファ層
を用いた場合に得られるものと同等以上の結晶性のGa
N層を得るためには、単層のGaNバッファ層を用いた
場合は約40nm以下の層厚、多層構造からなるバッフ
ァ層を用いた場合は約80nm以下の層厚とすればよ
い。
【0043】以上、表1及び図3に示した結果から明ら
かなように、本発明の多層構造からなるバッファ層を用
いることにより、広いバッファ層厚の範囲に渡って、良
好な表面平坦性及び良好な結晶性を有する3族窒化物半
導体を得ることができる。例えば、層厚10〜12nm
のAlNバッファ層を用いた場合に得られるものと同等
以上の結晶性のGaN層を得るためには、単層のGaN
バッファ層を用いた場合でも15〜40nmの層厚とす
る必要があるのに対し、本発明の多層構造からなるバッ
ファ層を用いた場合は6〜80nmの層厚とすればよ
い。
【0044】このため、本発明によれば結晶成長装置の
層厚の再現性に起因するバッファ層厚の最適値からのず
れによる悪影響を抑制できるため、良好な3族窒化物半
導体が再現性良く得られる。あるいは基板面内でバッフ
ァ層厚が不均一であっても、基板面内の大部分にわたっ
て良好な3族窒化物半導体が得られる。
【0045】斯かる構成の本実施の形態においては、バ
ッファ層2はAlN層2aとGaN層2bとを交互に4
周期積層した多層構造から構成している。したがって、
良好な表面平坦性及び良好な結晶性を有する3族窒化物
半導体が得られ、結晶欠陥等を低減した信頼性の高い3
族窒化物半導体を用いた半導体素子が得られると同時
に、前記半導体素子を再現性よく製造できる。
【0046】次に、バッファ層の最上層を構成する物質
について調べた。前述の〜の実施例ではいずれもG
aN層を最上層としていたが、比較のため、AlN層を
最上層とする層厚10.5nmのバッファ層(4層の
1.5nmのAlN層と3層の1.5nmのGaN層を
交互に積層)上に、GaN層を約3μm成長した試料を
作製した。このバッファ層では、バッファ層の最上層
を、アンドープGaN(a軸の格子定数0.316n
m)からなる下地層と格子定数の異なるAlN(a軸の
格子定数0.311nm)層から構成している。この試
料のGaN層の、XRC半値幅は350〜400秒であ
った。
【0047】一方、バッファ層の最上層をGaN層から
構成している前述のの実施例の層厚12nmのバッフ
ァ層(1.5nmのAlN層と1.5nmのGaN層を
4周期)上のGaN層のXRC半値幅は約300秒であ
り、50〜100秒半値幅が狭く、バッファ層の最上層
をGaN層とすることで結晶性が向上していることがわ
かる。
【0048】本実施の形態では、多層構造を有するバッ
ファ層2の最上層を、アンドープGaNからなる下地層
3と格子定数が等しいGaN層2bから構成している。
斯かる構成とすることで、さらに結晶欠陥等を低減した
信頼性の高い3族窒化物半導体を用いた半導体素子が得
られると同時に、前記半導体素子を再現性よく製造でき
る。
【0049】加えて、バッファ層を構成する各層の層厚
について調べた。比較のため、層厚8nmのバッファ層
(2nmのAlN層と2nmのGaN層を2周期)上
に、GaN層を約3μm成長した試料を作製した。この
試料のGaN層の表面の平坦性を調べたところ、ピット
が多数存在する等凹凸が顕著であった。一方、前述した
の実施例の層厚8nmのバッファ層(1nmのAlN
層と1nmのGaN層を4周期)上のGaN層は極めて
平坦であった。
【0050】前述したの実施例の層厚8nmのバッフ
ァ層(1nmのAlN層と1nmのGaN層を4周期)
では、多層構造が島状の層を含んでいる。斯かる構成と
することで、層厚が8nmと薄い場合においても、結晶
欠陥等を低減した信頼性の高い3族窒化物半導体を用い
た半導体素子が得られると同時に、前記半導体素子を再
現性よく製造できる。
【0051】この結果、LEDチップのp側パッド電極
10とn側電極11間に順方向電圧を印加することによ
り波長約460nmの発光が得られ、発光強度は従来の
AlNをバッファ層として用いたものに比して約20%
向上した。
【0052】したがって、前記3族窒化物半導体からな
るLEDチップの特性が高まるとともに、製造歩留りが
向上する。
【0053】なお、本実施の形態では、膜厚の等しいA
lNとGaNを交互に積層したが、AlNとGaNの膜
厚に差があっても同様の効果がある。
【0054】また、本実施の形態では、図2のようにL
EDチップの隅部の一ヶ所を方形状にn型コンタクト層
4の層途中までエッチングしてn側電極11を設置した
が、n側電極11を設置する位置は、例えばLEDチッ
プの辺部の中央の一ヶ所等いずれの位置でもよい。
【0055】加えて、本実施の形態では、LEDチップ
の周辺部の4辺をエッチング除去してn型コンタクト層
4を露出したが、周辺部の4辺全てをエッチングする必
要はなく、また周辺部のエッチングを省略してもよい。
【0056】以下、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して説明する。第1の実施の形態では、周期
的な多層構造を有するバッファ層を用いたが、本実施の
形態の半導体素子は、組成の徐々に異なる多層膜を有す
るバッファ層を用いたことを特徴とする。
【0057】図5、図6は、この発明の第2の実施の形
態を示し、図6はGaInNを発光層として用いた3族
窒化物半導体からなるLEDチップの上面平面図、図5
は図6のC−D縦断面図である。
【0058】図5において、(11−20)面を基板表
面とするサファイアからなる基板1上に層厚2.5nm
のAlN層202aと、層厚2.5nmのAl0.7Ga
0.3N層202b、層厚2.5nmのAl0.3Ga0.7
層202c、層厚2.5nmのGaN層202d、を順
次積層されてなる多層構造からなる総合計層厚10μm
のバッファ層2が形成されている。
【0059】多層構造からなるバッファ層2上には、ア
ンドープGaNからなる層厚1μmの下地層3、層厚5
μmのn型コンタクト層4、GaInNのMQWからな
る発光層5、層厚10nmの保護層6、層厚0.15μ
mのp型クラッド層7、層厚0.3μmのp型コンタク
ト層8が順に形成され、また、p型コンタクト層8上に
はp側透光性電極9とp側パッド電極10が、n型コン
タクト層4が露出したn側電極形成領域にはn側電極1
1が形成されている。
【0060】本実施例において、ノンドープGaNから
なる下地層3のXRC半値幅は約300秒であり、且つ
ノンドープGaNからなる下地層3の表面は平坦であっ
た。一方、比較例として、本実施例と層厚の等しい層厚
10nmの単層のAlNバッファ層の上に成長したGa
N層のXRC半値幅は図3に示すように約350秒であ
る。また、表1に示すように、層厚10nmの単層のG
aNバッファ層の上に成長したGaN層の表面平坦性は
劣悪である。本実施例において、比較例より良好な表面
平坦性及び良好な結晶性を有する3族窒化物半導体が得
られる。
【0061】本実施の形態では、バッファ層2はAlN
層202a(格子定数0.311nm)と、Al0.7
0.3N層202b(格子定数0.313nm)と、A
0.3Ga0.7N層202c(格子定数0.314nm)
と、GaN層202d(格子定数0.316nm)とで
積層された多層構造から構成している。ここで、バッフ
ァ層を構成する各層は、基板1側からGaNの下地層3
側へ、GaNの下地層3とバッファ層の各層を構成する
物質との格子定数差が小さくなる順序で積層されてい
る。斯かる構成とすることで、結晶欠陥等を低減した信
頼性の高い3族窒化物半導体を用いた半導体素子が得ら
れると同時に、前記半導体素子を再現性よく製造でき
る。
【0062】この結果、本実施の形態におけるLEDの
特性は第1の実施の形態とほぼ同様であり、特にバッフ
ァ層は周期的な多層構造でなくてもよく、従来の単層の
AlNバッファ層あるいは単層のGaNバッファ層を用
いた場合の発光強度に比して約40%発光強度が改善さ
れた。さらに、本実施の形態においても多層構造からな
るバッファ層32の層厚を3倍に増加しても特性の劣化
は認められず、LEDの製造歩留りが向上した。
【0063】また、本実施の形態においても、多層構造
を有するバッファ層2の最上層を、アンドープGaNか
らなる下地層3と格子定数が等しいGaN層202dか
ら構成している。斯かる構成とすることで、さらに結晶
欠陥等を低減した信頼性の高い3族窒化物半導体を用い
た半導体素子が得られると同時に、前記半導体素子を再
現性よく製造できる。
【0064】次に、上記図5、図6に示すLEDチップ
の各3族窒化物半導体層は、図1に示すLEDチップと
同様にMOVPE法によりサファイアからなる基板1上
に形成される。基板1を非単結晶成長温度、例えば60
0℃の成長温度に保持した状態にして、非単結晶のAl
N層202aと、Al0.7Ga0.3N層202bと、Al
0.3Ga0.7N層202cと、GaN層202dを順次成
長することにより、多層構造からなるバッファ層2を形
成する。
【0065】その後、基板1を例えば1150℃の成長
温度に保持した状態にして、下地層3、n型コンタクト
層4を成長させる。次に、基板1を例えば850℃の成
長温度に保持した状態にして、障壁層5a(6層)と井
戸層5b(5層)を交互に成長することによりMQWか
らなる発光層5を形成し、さらに保護層6を成長する。
最後に、基板1を例えば1150℃の成長温度に保持し
た状態にして、p型クラッド層7、p型コンタクト層8
を成長させる。
【0066】上記結晶成長後、RIBE法等により、p
型コンタクト層8からn型コンタクト層4の層途中まで
をエッチング除去して、図6のようにLEDチップの方
形状の隅部の一ヶ所と周辺部とから構成される、n型コ
ンタクト層4が露出したn側電極形成領域を形成する。
【0067】その後、p型コンタクト層8上のほぼ全面
にNi膜9a、Au膜9bを順次積層してp側透光性電
極9を、さらにp側透光性電極9上の一部にTi膜10
a、Au膜10bを順次積層してp側パッド電極10を
形成し、また、n型コンタクト層4の上記n側電極形成
領域上にAlからなるn側電極11を形成した後、50
0℃で熱処理する。このようにして図5、図6の構造の
LEDチップが作製される。
【0068】なお、本実施の形態では、組成の徐々に異
なる多層膜を有するバッファ層を用いて3族窒化物半導
体を形成したが、組成の連続的に変化するバッファ層を
用いてもよい。
【0069】加えて、第1の実施の形態においては、A
lN層2aとGaN層2bを交互に4周期積層した多層
構造からなるバッファ層2上に、3族窒化物半導体を成
長している。また、第2の実施の形態においては、Al
N層202aと、Al0.7Ga0.3N層202bと、Al
0.3Ga0.7N層202cと、GaN層202dを積層し
た多層構造からなるバッファ層2上に、3族窒化物半導
体を成長している。第1および第2の実施の形態バッフ
ァ層2は、組成の異なる複数の窒化物の層から構成され
ている。斯かる構成とすることで、結晶欠陥等を低減し
た信頼性の高い3族窒化物半導体を用いた半導体素子が
得られると同時に、前記半導体素子を再現性よく製造で
きる。
【0070】上記実施の形態1乃至2では、p側透光性
電極9の略中央部にp側パッド電極10を設置したが、
p側パッド電極10の設置位置はp側透光性電極9上で
あればいずれの位置にあってもよく、例えば、n側電極
11と反対側の隅部や辺部に設置してもよい。また、p
側パッド電極10とn側電極11の形状は、それぞれ
丸、方形、三角形等任意の形状でよい。さらにp側パッ
ド電極10とn側電極11は同一形状を有していてもよ
い。加えて、p側パッド電極10はp側透光性電極9上
に線状の補助電極を有していてもよい。また、p側電極
として、p側パッド電極10のみでもよい。例えば、図
7〜図25に示す電極配置、形状が考えられる。
【0071】なお、p側透光性電極9上にSi酸化物、
Si窒化物等の透光性の保護膜を設けてもよい。
【0072】図26は、この発明の第3の実施の形態を
示し、図26はGaInNを発光層として用いた3族窒
化物半導体からなる半導体レーザ素子(以下LDチップ
という)の縦断面図である。
【0073】図26において、n型(111)面を基板
表面とするSiからなる基板1上に例えば層厚2.5n
mのNドープn型のSiC層302aと、例えば層厚
2.5nmのSiドープn型のGaN層302bを交互
に例えば4周期積層した多層構造からなるバッファ層2
が形成されている。
【0074】多層構造からなるバッファ層2上には、順
次n型GaNからなる層厚0.5μmのn型下地層30
3、n型Al0.25Ga0.75Nからなる層厚0.5μmの
n型クラッド層304、活性層として層厚5nmのアン
ドープGaN障壁層5a(6層)と層厚5nmのアンド
ープGa0.85In0.15N井戸層5b(5層)とが交互に
積層されたMQWからなる発光層5、p型Al0.25Ga
0.75Nからなる層厚0.5μmのp型クラッド層7、p
型GaNからなる層厚50nmのp型コンタクト層8が
形成されている。さらに、p型コンタクト層8上には幅
約2μmのp型コンタクト層8に接合するp電極310
と、基板1の裏面にはn側電極11が形成されている。
【0075】比較のため、Siからなる基板1上に単層
の層厚20nmのSiC層からなるバッファ層あるいは
単層の層厚20nmのGaN層からなるバッファ層上
に、GaN層を約3μm成長した試料を作製した。この
試料においては、単結晶のGaN層を得ることはできな
かった。
【0076】ここで、本実施の形態では、バッファ層2
は層厚2.5nmのSiC層302aと、層厚2.5n
mのGaN層302bを交互に例えば4周期積層した多
層構造から構成され、多層構造は少なくとも1つの窒化
物の層を含むことを特徴とする。斯かる構成とすること
で、良好な表面平坦性及び良好な結晶性を有する3族窒
化物半導体が得られる。この結果、本実施の形態におい
て良好な特性を有するLDを作製できる。
【0077】次に、上記図26に示すLDチップの各3
族窒化物半導体層は、図1に示すLEDチップと同様に
MOVPE法によりSiからなる基板1上に形成され
る。基板1を非単結晶成長温度、例えば600℃の成長
温度に保持した状態にして、H 2からなるキャリアガ
ス、原料ガスとしてSiH4、C38、ドーパントガス
としてN2を用いて非単結晶のNドープn型のSiC層
302aと、H2及びN2からなるキャリアガス、原料ガ
スとしてNH3、TMGa、ドーパントガスとしてSi
4を用いて非単結晶のSiドープn型のGaN層30
2bを交互に4周期成長することにより、多層構造から
なるバッファ層2を形成する。
【0078】その後、基板1を例えば1150℃の成長
温度に保持した状態にして、n型下地層303、n型ク
ラッド層304を成長させる。次に、基板1を例えば8
50℃の成長温度に保持した状態にして、障壁層5a
(6層)と井戸層b(5層)を交互に成長することによ
りMQWからなる発光層5を成長する。最後に、基板1
を例えば1150℃の成長温度に保持した状態にして、
p型クラッド層7、p型コンタクト層8を成長させる。
【0079】その後、p型コンタクト層47上にストラ
イプ状のp側電極310を形成し、また、Siからなる
基板1の裏面にn側電極11を形成した後、500℃で
熱処理する。このようにして図26の構造のLDチップ
が作製される。
【0080】上記実施の形態1乃至3では、3族窒化物
半導体を用いたLED素子、LD素子について説明した
が、他の発光素子や、受光素子、電界効果トランジスタ
等の電子デバイスをはじめとする他の半導体素子へも応
用できる。
【0081】上記実施の形態1乃至3では、バッファ層
を構成する材料としてAlNとGaNおよびAlGaN
あるいはSiCを用いたが、BNやInN等の他の3族
窒化物半導体やこれらの混晶を用いてもよい。また、S
i、Ge、SiC、あるいはGaP、GaAs等の3−
5族化合物半導体や2−6族化合物半導体を用いてもよ
い。
【0082】また、上記実施の形態1乃至2では、基板
として(0001)面あるいは(11−20)面を基板
表面とするサファイアを用いたが、他の面方位のサファ
イア基板を用いてもよい。また、基板としてサファイ
ア、Si以外に、スピネル、SiC、GaP、GaAs
等を用いてもよい。
【0083】加えて、3族窒化物半導体の結晶構造とし
て、ウルツ鉱型であっても閃亜鉛鉱型構造であってもよ
い。
【0084】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明半導体素子お
よびその製造方法によれば、基板と3族窒化物半導体か
らなる能動素子領域との間に、多層構造を有するバッフ
ァ層を備えたことによって、性能を劣化させる原因とな
る結晶欠陥が少なく表面の平坦な信頼性の高い3族窒化
物半導体を用いた半導体素子を作製可能となると同時
に、前記半導体素子を再現性よく作製可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半導体素子に係わる第1実施の形態の縦
断面図である。
【図2】本発明半導体素子に係わる第1実施の形態の上
面平面図である。
【図3】X線ロッキングカーブ半値幅のバッファ層厚依
存性を示す図である。
【図4】本発明半導体素子に係わる第1実施の形態にお
ける他の実施例の縦断面図である。
【図5】本発明半導体素子に係わる第2実施の形態の縦
断面図である。
【図6】本発明半導体素子に係わる第2実施の形態の上
面平面図である。
【図7】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2実
施の形態の斜視図である。
【図8】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2実
施の形態の斜視図である。
【図9】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2実
施の形態の斜視図である。
【図10】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図11】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図12】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図13】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図14】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図15】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図16】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図17】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図18】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図19】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図20】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図21】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図22】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図23】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図24】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図25】本発明半導体素子に係わる第1あるいは第2
実施の形態の斜視図である。
【図26】本発明半導体素子に係わる第3実施の形態の
縦断面図である。
【符号の説明】 1…基板、2…バッファ層、2a…AlN層、2b…G
aN層、3…下地層、4…n型コンタクト層、5…発光
層、5a…障壁層、5b…井戸層、6…保護層、7…p
型クラッド層、8…p型コンタクト層、9…p側透光性
電極、10…p側パッド電極、11…n側電極、102
a…AlN層、102b…GaN層、202a…AlN
層、202b…Al0.7Ga0.3N層、202c…Al
0.3Ga0.7N層、202d…GaN層、302a…Si
C層、302b…GaN層、303…n型下地層、30
4…n型クラッド層、310…p電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 雅幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に3族窒化物半導体からなる能動
    素子領域を備えた半導体素子であって、該基板と該能動
    素子領域との間に、多層構造を有するバッファ層を備え
    たことを特徴とする半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記バッファ層が、島状の層を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記バッファ層の最上層は、該バッファ
    層を構成する各層のなかで、前記3族窒化物半導体に最
    も近い格子定数を有する物質からなる層であることを特
    徴とする請求項1、2のいずれかに記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記バッファ層を構成する各層は、前記
    基板側から前記3族窒化物半導体側へ、前記3族窒化物
    半導体と前記各層を構成する物質との格子定数差が小さ
    くなる順序で積層されていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記バッファ層は、少なくとも1つの窒
    化物の層を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記バッファ層は、組成の異なる複数の
    窒化物の層を含むことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記窒化物が、B、Al、Ga、Inか
    ら選択される1もしくは複数の元素の窒化物であること
    を特徴とする請求項5、6のいずれかに記載の半導体素
    子。
  8. 【請求項8】 基板上に3族窒化物半導体からなる能動
    素子領域を形成した半導体素子の製造方法において、該
    基板と該能動素子領域との間に多層構造を有するバッフ
    ァ層を、前記能動素子領域を形成する温度より低い温度
    で形成することを特徴とする半導体素子の製造方法。
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