JP2000310991A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JP2000310991A
JP2000310991A JP2000065949A JP2000065949A JP2000310991A JP 2000310991 A JP2000310991 A JP 2000310991A JP 2000065949 A JP2000065949 A JP 2000065949A JP 2000065949 A JP2000065949 A JP 2000065949A JP 2000310991 A JP2000310991 A JP 2000310991A
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music
karaoke
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storage medium
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Application number
JP2000065949A
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English (en)
Inventor
Masashi Tashiro
正志 田代
Yuji Senba
祐二 仙場
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のカラオケ装置を有効利用しながら楽音
合成型カラオケ装置への移行を安価に実現する。 【解決手段】 演奏曲を指定する演奏曲指定手段50
と、演奏曲を再生するための曲データを記憶する追記不
可能な第1の補助記憶媒体11と、演奏曲を再生するた
めの曲データを記憶する書換可能な第2の補助記憶媒体
22Cと、演奏曲指定手段50で指定された演奏曲に対
応した曲データが第1の補助記憶媒体11に記憶されて
いる場合には第1の補助記憶媒体11から曲データを読
み出して再生し、演奏曲指定手段50で指定された演奏
曲に対応した曲データが第1の補助記憶媒体11に記憶
されておらず且つ第2の補助記憶媒体22Cに記憶され
ている場合には第2の補助記憶媒体22Cから曲データ
を読み出して再生する再生手段24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音再生型カラオ
ケ装置と楽音合成型カラオケ装置を兼ね備えたカラオケ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】指定された演奏曲を再生し、マイクから
入力される音声を混合して出力する機能を有したカラオ
ケ装置は、スナック等の飲食店に限らず、カラオケボッ
クス、さらにバス等の移動体にも普及している。通常の
カラオケ装置は、演奏情報や画像情報を記憶した記憶系
と、演奏曲を再生し、これに歌い手の音声を混合する音
響系と、演奏曲に合わせて背景画像や歌詞画像を表示す
る映像系と、これら各系を制御する制御系とを全て備え
る楽音再生型が多い。これに対し、最近では、必要とす
る曲データをホスト局から通信回線を介して取り込む楽
音合成型カラオケ装置が出現している。この楽音合成型
カラオケ装置は、曲データに基づき楽音を生成する音源
を内蔵する。
【0003】楽音再生型のカラオケ装置は、記憶系に格
納されている演奏曲以外のリクエストに対して応えるこ
とはできないが、楽音合成型のカラオケ装置であれば、
ホスト局に格納されている多くの曲データの中から歌い
手のリクエストに応じた曲データを供給してもらうこと
ができるので、極端な例では、カラオケ装置側に1曲も
曲データがなくとも、歌い手からの全てのリクエストに
応えることが可能になる。完全楽音合成型カラオケ装置
は、その様な構成であるが、リクエストの都度ホスト局
にアクセスする通信料金と通信時間を削減するため、カ
ラオケ装置側に記憶装置を設け、ここにホスト局から取
り込んだ曲データを格納して再利用する半楽音合成型も
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれのケースにして
も、新たに楽音合成型カラオケ装置を導入するに際し、
既存の楽音再生型カラオケ装置の使用を完全に止めてし
まうことは、楽音合成型を供給する側、また設置する側
の両者に取って経済的側面から不利である。本発明は、
この様な点を改善し、既存の楽音再生型カラオケ装置を
有効利用しながら、楽音合成型カラオケ装置への移行を
安価にて実現するカラオケ装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラオケ
装置は、演奏曲を指定する演奏曲指定手段と、前記演奏
曲を再生するための曲データを記憶する追記不可能な第
1の補助記憶媒体と、前記演奏曲を再生するための曲デ
ータを記憶する書換可能な第2の補助記憶媒体と、前記
演奏曲指定手段で指定された演奏曲に対応した曲データ
が前記第1の補助記憶媒体に記憶されている場合には前
記第1の補助記憶媒体から前記曲データを読み出して再
生し、演奏曲指定手段で指定された演奏曲に対応した曲
データが前記第1の補助記憶媒体に記憶されておらず且
つ前記第2の補助記憶媒体に記憶されている場合には前
記第2の補助記憶媒体から前記曲データを読み出して再
生する再生手段とを備えてなることを特徴とする。
【0006】ここで、前記第2の補助記憶媒体は、例え
ば通信回線又はCD−ROMから供給される曲データを
記憶するハードディスク装置である。このハードディス
ク装置は、例えばキャッシュメモリとして用いられる。
また、前記第2の補助記憶媒体に記憶される曲データ
は、例えば歌詞情報と、この歌詞情報を表示させる際の
文字フォントを指定する文字フォント指定情報とを含む
ものである。
【0007】この発明によれば、1台のカラオケ装置
が、追記不可能な第1の補助記憶媒体と、書換可能な第
2の補助記憶媒体とを含み、歌い手の演奏曲指定に際
し、第1の補助記憶媒体から曲データを優先的に読み出
す制御を行って、第2の補助記憶媒体は、第1の補助記
憶媒体にない曲を演奏する場合に限り使用するようにし
ている。このため、既存の楽音再生型カラオケ装置を有
効利用しながら、楽音合成型カラオケ装置への移行を安
価に実現することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は、本発明に係る総合カラオケシ
ステム全体の外観図である。この図において、既存の楽
音再生型カラオケ装置10は、LDチェンジャシステム
11、モニタ(TV)12、ミキシングアンプ13、マ
イク14、スピーカ15を含んで構成される。本例のカ
ラオケ制御装置20は音源ユニットを内蔵した楽音合成
対応型であり、モニタ12およびミキシングアンプ13
と組み合わせることで楽音合成型カラオケ装置を構成し
ている。
【0009】このカラオケ制御装置20は統合型システ
ムコマンダと呼ばれ、これを楽音再生型カラオケ装置1
0に対し一部結合することにより、楽音合成/楽音再生
を含む全システムを統合して制御可能になる。30はカ
ラオケ制御装置20に対し通信回線40(例えば、高速
なISDN回線)を通して、要求された曲データを供給
するホスト局である。50は本システムに対し、演奏曲
指定等の指示を与えるリモコン(リモートコントロー
ラ)である。
【0010】楽音再生型カラオケ装置10は自己完結型
のシステムであり、LDチェンジャシステム11内に
は、演奏曲のオーディオ信号とその背景画像および歌詞
画像を多数格納した記憶媒体として複数枚のLD(レー
ザディスク)が収容され、更にこのLDから指定曲のオ
ーディオ出力AUDIOをミキシングアンプ13に出力
するとともに、ビデオ出力VIDEOをモニタ12に出
力する。ミキシングアンプ13はマイク14から入力さ
れる歌い手の歌唱音声を演奏曲に混合して出力し、スピ
ーカ15はこのミキシング信号を拡声出力する。この
時、モニタ12では曲に対応して記憶された画像情報、
即ち背景画像と歌詞画像を表示して歌い手の歌唱をガイ
ドする。
【0011】図2は、カラオケ制御装置20の内部構成
を詳細に示すブロック図である。このカラオケ制御装置
20は、楽音合成/楽音再生対応のコマンダ部21、楽
音合成用のファイルシステムユニット22、および多彩
な機能を有する演奏・表示ユニット23に大別される。
【0012】コマンダ部21は、リモコン50からの指
令信号を受信するリモコンレシーバ21Aと、本カラオ
ケ制御装置20の前面パネルに敷設されたキー入力部
(図1の24)からの指令信号を取り込むキー入力イン
ターフェース21Bと、リモコンレシーバ21Aまたは
キー入力インターフェース21Bからの入力に従い、曲
の演奏を制御する選曲・予約コントローラ21Cと、こ
の選曲・予約内容を表示する表示器21Dと、この表示
器21Dを駆動する表示器ドライバ21Eと、オーディ
オ(A)およびビジュアル(V)の入力および出力をそ
れぞれ選択するAV入出力セレクタ21Fと、LDチェ
ンジャシステム11内のLDチェンジャ11Aを制御す
るコントロール出力インターフェース21Gとを備え
る。
【0013】ファイルシステムユニット22は、選曲・
予約コントローラ21Cから選曲された曲の演奏指示を
受けるファイルコントローラ22Aと、ISDN回線4
0を介してホスト局30と交信するISDNコントロー
ラ22B(通信制御装置)と、ISDN回線40を通し
て取り込んだ曲データを格納する記憶装置22Cとを備
える。ファイルコントローラ22Aは、選曲・予約コン
トローラ21Cからの選曲・予約指示を受けると、先ず
記憶装置22C内に該当する曲の曲データが記憶されて
いるか否かをサーチする。そして、記憶されている場合
には、記憶装置22Cから該当する曲データを読み出
し、記憶されてない場合にはISDNコントローラ22
Bを制御してホスト局から該当する曲データを転送して
もらう。記憶装置22Cとしては、例えば、1曲当たり
10KB(Bはバイト)として、1000曲分の曲デー
タを格納できる100MBのHDD(ハードディスク)
を使用する。
【0014】演奏・表示ユニット23は、ファイルコン
トローラ22Aからの曲データを一時保持するデータバ
ッファ23Aと、この曲データに含まれるイベント情報
に従い楽音、画像、効果等の各種イベントを制御するマ
ルチメディアシーケンサ(MMS)23Bと、このシー
ケンサ23Bの制御のもとで演奏曲の楽音を形成する音
源プロセッサ23Cと、演奏曲に対応する背景画像や歌
詞画像を生成するビデオプロセッサ23Dと、このビデ
オプロセッサ23Dのビデオ出力をLDチェンジャ11
Aの背景画像LD(BGV−LD)から読み出された画
像(例えば、動画の背景画像)に重ねるビデオスーパー
インポーザ23Eとを備える。
【0015】コマンダ部21のAV入出力セレクタ21
Fは、オーディオに関しては、LDチェンジャ11Aか
らのオーディオ出力か音源プロセッサ23Cで合成され
た楽音のいずれかを選択して、ミキシングアンプ13へ
のオーディオ出力とする。また、画像に関しては、LD
チェンジャ11Aからの画像とビデオスーパーインポー
ザ23Eからの画像とを選択して、モニタ12へのビデ
オ出力とする。このAV入出力セレクタ21FとLDチ
ェンジャ11Aとの間を接続しなければ、カラオケ制御
装置20は楽音再生型カラオケ装置10とシステム的に
独立している。両者を結合関係におくのが、AV入出力
セレクタ21Fであり、またコントロール出力インター
フェース21Gである。
【0016】図1および図2の様な結合関係を持つ総合
カラオケシステムにおいて、リモコン50等からの選曲
指示を受けたコマンダ部21は、先ず、該当する曲がL
Dチェンジャ11Aに格納されているか否かを確認す
る。つまり、楽音再生型カラオケ装置10に第1優先順
位を与えて、そのソース(オーディオおよびビデオ)を
有効利用する。ここで、LDチェンジャ11Aに該当す
る曲の情報があれば、そのオーディオおよびビデオ出力
を使用してカラオケ演奏をする。
【0017】これに対し、LDチェンジャ11Aに該当
する曲のデータがないときは、ファイルコントローラ2
2Aに曲番号を転送し、楽音合成側の曲データを使用す
る。この場合も、直ちにホスト局30にアクセスするの
ではなく、先ず記憶装置22Cに該当する曲の曲データ
が記憶されているか否かを確認する。ここで、記憶装置
22Cに該当する曲のデータが記憶されている場合に
は、それを読み出して使用する。つまり、記憶装置22
Cからの曲データ読み出しに第2優先順位を与えてい
る。この記憶装置22Cにも該当する曲の曲データがな
いときは、ISDN回線を通してホスト局30から該当
する曲の曲データを転送してもらう。つまり、このホス
ト局からの曲データ取り込みを第3優先順位とする。記
憶装置22Cがない完全楽音合成型では、ホスト局から
のデータ取り込みが第2優先順位となる。
【0018】図3は、図1および図2に示したシステム
構成要素の中で主要な部分の関係を示す概念図である。
即ち、本発明に係るカラオケ制御装置20に含まれるマ
イコンボード25には、楽音合成系および楽音再生系を
制御できる機能が搭載されている。このマイコンボード
25は、リモコン50からの曲番号指定に対し、HDD
に記憶されたインデックスデータを参照し、楽音合成
系、即ち、通信回線40からの曲データを使用するか
(CD−ROM41を装備する場合はそのシーケンス音
源データを使用できる)、或いは楽音再生系、即ち、オ
ートチェンジャ11に搭載されている各種ソースLD/
CD/CDG/CDI/CD動画に収容されているデー
タを使用するか否かを判断し、その制御を行う。この実
施例では、記憶装置22Cおよびビデオプロセッサ23
Dは楽音合成系の標準装備であり、その他の制御部分が
マイコンボード25に集約される。このマイコンボード
25は、任意の機種に対応可能とするため、本体に対し
差し替え可能な機構により結合されるが、勿論、マイコ
ンボードの主要部分までも標準装備とし、特定の機種を
コントロールするプログラムROM(図示せず)の部分
だけを差し替え可能なように構成しても良い。
【0019】図4は、本発明に係る総合カラオケシステ
ムの機能を更に詳細に説明するためのシステム構成図で
ある。図1〜図3に示されていない部分について説明す
ると、次のようになる。61は、このカラオケシステム
全体の動作をプログラムROM23Bのもと制御・管理
するCPU(中央処理装置)である。62は、CPU6
1により、このカラオケシステムの動作を制御・管理す
るときに使用されるランダムアクセスメモリ(RAM)
である。63はこのシステム全体を結合するためのバス
(データ、アドレス)である。64は、外部にMIDI
(Musical Instrument Digital Interface)楽器42を
接続する場合のインターフェースである。65は、LD
チェンジャ11を制御するためのチェンジャコントロー
ラであり、複数の機種に対応できるよう取り替え可能な
構成になっている。
【0020】66は、マルチメディアシーケンサ23B
から出力されるADPCMデータをビット変換および周
波数変換して伸長するADPCMプロセッサである。6
7は、ADPCMプロセッサ66の出力を音程情報に従
い音高を制御するピッチシフタである。68は、ピッチ
シフタ67の出力および音源プロセッサ23Cの出力を
入力とするエフェクタミキサである。69は、マイク1
4の出力にエコー、エキサイタ等の音響効果を加えるマ
イクエフェクタである。70は、マイクエフェクタ69
の出力およびLDチェンジャ11のオーディオ出力に音
場効果を与えるオーディオDSP(音場創成器)であ
る。
【0021】71は、記憶装置22Cに対し、ISDN
回線40を使用せずに、大量の曲データをロードする場
合に使用するポータブル型のダウンロード機であり、例
えばこのシステムの楽音合成系を設置した初期の段階
で、設置業者が持ち込んでロードすることにより、設置
者側で長時間ISDN回線40を通してホスト局30と
交信しないで済むようにするものである。このダウンロ
ード機71の用法はこの他にも考えられる。
【0022】音源プロセッサ23Cは、曲データにより
駆動されて演奏曲の楽音信号を合成するいわゆるミュー
ジックシンセサイザであり、例えばMIDI信号に基づ
き楽音を合成する音源部と、それを制御する制御部とを
備えている。ビデオプロセッサ23Dは、演奏曲に対応
する歌詞等の文字情報および静止画、動画等の背景画像
情報を処理して表示用の画像信号を生成する。ここで
は、歌詞画像用のビデオプロセッサ23D1と、背景画
像用のビデオプロセッサ23D2を用いる例を示してい
る。LDチェンジャ11は、光ディスクに記録されたカ
ラオケ曲を演奏する場合、または映像情報のみを再生す
る場合に機能し、楽音合成系として使用する場合は音源
23Cで合成された伴奏演奏に同期して、所定のディス
クの所定のフレームの静止画または所定のフレームを起
点とする動画等からなる映像情報を再生する。ビデオセ
レクタ23Eは、この様な3種類の画像を1画面に合成
して出力する。
【0023】以下、動作を説明する。 (01)楽音再生/楽音合成制御 リモコン24またはフロントパネル50の操作により、
演奏曲が指定されると、CPU61は、記憶手段22C
に記憶されたインデックステーブルを参照し、第1順位
として先ずLDチェンジャ11内のLDに該当する曲の
データがあるか否かを確認し、あればその部分を再生す
る。このLDからのビデオ信号はビデオセレクタ23E
に入力してモニタ12に表示され、またオーディオ信号
はオーディオDSP70に入力してスピーカ15から出
力される。歌い手の歌唱音声はマイク14で電気信号に
変換され、マイクエフェクタ69を通してオーディオD
SP70に入力する。ミキサ13は演奏曲と歌唱音声と
を混合するので、スピーカ15からは両者が混合された
音響出力が生ずる。
【0024】指定曲がLDチェンジャ11内にないとき
は、CPU61は第2順位としてHDD装置22Cに保
有されている曲をサーチする。HDD装置22C内に該
当する曲があれば、その演奏曲の曲データを読出してR
AM62にロードし、この曲データに従って音源23C
で楽音が合成されカラオケの演奏を行う。この様な音源
カラオケの演奏は、シーケンサ23Bの制御のもとに行
われる。演奏曲に関しては、RAM62から読み出され
た曲データに従い、音源プロセッサ23Cにおいて逐次
楽音情報が生成され、ミキサエフェクタ68、オーディ
オDSP70、ミキサ13を介してスピーカ15から再
生される。
【0025】画像に関しては、同様にRAM62から読
み出された曲データをもとにシーケンサ23Bの指示に
従い、ビデオプロセッサ23D1,23D2において曲
の進行に合わせた歌詞画像および背景画像が生成され、
ビデオセレクタ23Cを介してモニタ12に表示され
る。LDチェンジャ11からの背景画像も使用する場合
は、これら3画像をビデオセレクタ23Eで合成して表
示する。モニタ12に表示される歌詞画像は、表示され
る歌詞の色が歌唱の進行に合わせて他の色の文字に変更
されるなどして、歌うべき個所が歌い手に容易に把握で
きるように指示される。したがって、歌い手はモニタ1
2に表示される歌詞画像を見ながらマイク14を持って
歌えばよい。
【0026】HDD装置22Cにも該当する曲データが
蓄積されていない場合は、第3順位としてCPU61は
ホスト局30からオンラインで該当する曲のデータを取
り込む制御をする。即ち、ISDN回線40を使用して
ホスト局30を呼び出し、応答したら曲番号を送り、対
応する曲データを転送してもらう。この曲データは再利
用する可能性があるので、HDD装置22Cに蓄積す
る。
【0027】(02)ホスト局からの転送データフォーマ
ット 音源カラオケ装置で使用されるカラオケ曲データのフォ
ーマットは、通常、図5(a)に示すように、曲ヘッダ
から始まり、これに時間情報とイベント情報を持つ歌詞
表示トラック、音源演奏トラック、ディジタル音声トラ
ック等の各トラックを順に記憶することで1曲分のデー
タを構成している。このフォーマットでホスト局からデ
ータ転送すると、カラオケ装置側では最後のディジタル
音声トラックまでロードしなければ演奏開始できないの
で、ユーザが曲指定してから実際に演奏開始されるまで
に相当な時間がかかる。
【0028】例えば、曲ヘッダの容量が15KB〜20
KB、歌詞表示トラックからディジタル音声トラックま
での全容量が100KBであるとすると、毎秒8KB転
送可能な高速ISDN回線を用いても、15秒程度の通
信時間を必要とする。実際には、これにホスト局の呼出
時間、或いはホスト局での選曲時間等のオーバーヘッド
が加わるので、全体では20秒程度必要になる。この待
ち時間は、ハードディスクから1曲を読み出すに必要な
時間(1〜2秒)と比べ、10倍以上の長さとなる。
【0029】そこで、転送データのフォーマットを図5
(b)の様に変更する。即ち、図5(a)のフォーマッ
トにおいて、歌詞表示トラックが時系列データA1,A
2,…ANの集合であり、同様に音源演奏トラックが時
系列データB1,B2,…BNの集合であり、更にディ
ジタル音声トラックが時系列データC1,C2,…CN
の集合である場合、同図(b)のフォーマットでは、各
トラックの第1データA1,B1,C1を集めて第1ト
ラックとし、また第2データA2,B2,C2を集めて
第2トラックとし、以下同様に、第NデータAN,B
N,CNをに集めて第Nトラックとする。
【0030】一例として、N=6とした場合、第1トラ
ック(約15KB)の転送は約2秒で完了する。曲ヘッ
ダの転送が約2秒であるから、第1トラックのロードま
でに4秒しか必要としない。これに、他のオーバーヘッ
ドを加えても、8秒程度で済む。しかも、この第1トラ
ックを受信したカラオケ装置は、その曲の歌詞表示、音
源演奏、ディジタル音声の全ての情報を一部ではあるが
入手したことになるので、カラオケ演奏を歌詞表示等の
イベントを伴いながら速やかに開始することができる。
試算によれば、例えば演奏時間3分の曲を6分割した第
1トラックだけで約30秒の演奏が可能である。
【0031】従って、第1トラックをロードしたら第1
トラックによる演奏を開始し、その間に第2トラック以
下をロードする。そして、第1トラックの演奏が終了し
たら第2トラックを演奏しながら、同時に残りのトラッ
クをロードするという処理を並行して行う。この様にす
れば、オンラインでありながら迅速に演奏を開始でき、
しかも途中で中断することなく、最後まで演奏すること
ができる。
【0032】歌詞表示トラック、音源演奏トラック、デ
ィジタル音声トラックの各データはMIDIの様にデー
タ量が少ない。これに対し、バックコーラスのようにデ
ータ量の多いデータを付加する場合がある。この様な場
合にデータ量を減らすため、図5(a)に示す例では、
11Kまたは22KHzのサンプリングレートで4ビッ
トに圧縮したADPCM(アダプティブ・デルタPC
M)データを最後のトラックに付加している。このAD
PCMトラックのデータサイズは数100KBに及ぶこ
とが予測され、これを全て転送しきるまでの時間ははる
かに長い。この様な場合に、同図(b)に示すように、
適度に区分されるADPCMデータD1,D2,…を第
1トラック、第2トラック…に分けて転送すれば、バッ
クコーラス付きの演奏曲でも迅速に演奏開始することが
できる。
【0033】(02-2)HDDへのダウンロード ISDN回線40を通してHDD22Cにダウンロード
する方法はいくつかある。第1は直ちにHDD22Cに
ロードする方法である。しかし、HDDはキャッシュと
して用いられるので、使用頻度の高い曲の曲データだけ
が蓄積されるようにしておく必要がある。そこで、ここ
では不要な曲データを極力蓄積しないようにする方法を
説明する。
【0034】即ち、図6に示すように、RAM62内に
いくつかのバッファを設定し、先ずCPU61によって
ISDN回線40から取り込んだデータをISDNダウ
ンロードバッファ62Aに保存し、これを演奏バッファ
62Bに書き込んで演奏する。演奏を開始して暫くする
と、その演奏曲が希望したものであるか否かが歌い手に
よって確認され、時として希望しない曲の演奏に対しキ
ャンセルを申し込むことがある。キャンセルされた曲は
間違えて指定された使用頻度の低い曲である場合が多
く、HDD22Cに蓄積する必要はないので、そのデー
タをHDD22Cに記憶せずに消去する。これに対し、
演奏開始から暫くしても(例えば、30秒経過しても)
キャンセルされない場合は、演奏曲が希望されたもので
あると判断できるので、その場合にはダウンロードバッ
ファ62AからHDDバッファ62Cにデータを移し
て、HDD22Cにそのデータを蓄積する。
【0035】(02-3)HDDからのデータ削除 図6は、HDD22Cに不要なデータを蓄積しないため
の手法であるが、キャンセルされた曲のデータであって
も例えばキャンセルマークを付してHDD22Cに蓄積
し、HDDの空き容量が少なくなったときに優先的に消
去できる対象にしておけば、その後同じ曲に対するリク
エストがあったときに、ホスト局にアクセスせずにHD
D22Cから直ちに供給できる可能性も残る。この方法
は、HDD22Cのデータ管理にデータの使用頻度と使
用時期を参照するのに加えて/代えて、キャンセルされ
たという優先消去条件を参照するものである。
【0036】(02-4)アレンジ指定式データ構造 図5のデータ構造は、一つの曲に対し1種類のデータだ
けを割り当てたものであるが、図7に示すデータ構造
は、一つの曲に対し複数種類のデータを対応付け、ユー
ザがこれを選択して使用できるようにしてある。例え
ば、歌詞トラック1には通常の日本語の歌詞データが含
まれており、歌詞トラック2にはその外国語の歌詞デー
タが、また歌詞トラック3には日本語の変え歌の歌詞デ
ータが含まれるという様に、である。演奏トラックや画
像トラックについても同様であり、それぞれアレンジさ
れた内容のデータが含まれる。曲ヘッダの一部には、こ
れらトラックの組み合わせを、単純なアレンジ番号で指
定できるテーブルがある。
【0037】図示の例では、アレンジNo.1は、歌詞
トラック1、演奏トラック1(実際には複数トラックに
なることが多い)、画像トラック1を組み合わせて使用
するアレンジ内容を示している。この様なデータ構造
は、それぞれのアレンジに対し独立した曲データを設定
する場合より、全体のデータ容量を削減することができ
(一部データを共用できる)、通信時間及び記憶容量の
削減に貢献する。また、同じ曲に関する複数種類のデー
タが関連づけられているので、データ管理がしやすいメ
リットもある。
【0038】データ構造がこの様になっていても、ユー
ザはアレンジ指定を意識する必要はない。即ち、通常の
カラオケの曲リスト表(本)の様に、例えば同じ曲の日
本語版と外国語版とが異なる曲番号で表示されていれ
ば、その曲番号を指定するだけで、上述したアレンジが
自動的に行われるからである。
【0039】(02-5)歌詞フォント指定 同じ歌詞のフォントだけを変えるアレンジをする場合、
フォント別の歌詞トラックを用意することはデータ量を
増大させる。この点を回避するために、ここでは、図8
に示すように、曲ヘッダの中、或いは歌詞トラックの中
に、フォントを指定するフォントIDを挿入しておき、
フォントIDが出現する毎に、その指定に従いフォント
を変更する方法を説明する。歌詞トラックは、歌詞画像
を表示させる文字コードを時系列に配列したものである
が、曲ヘッダにフォントIDがあればその内容に従い、
図4のHDD22Cに記憶されたフォントブロックをR
AM62に展開し、歌詞トラック中の文字コードに対応
した文字を用いて歌詞表示を開始し、途中で歌詞トラッ
クの中にフォントIDが挿入されていたら、その内容の
フォントに変更して(異なるフォントブロックをRAM
62に読み込んで)歌詞表示を続ける。
【0040】フォントデータは通常ROMに格納されて
いるが、上述のようにHDD22Cにもフォントを格納
し、これをRAM62に展開して使用するようにすれ
ば、ホスト局30からフォントの変更、追加が可能とな
り、カラオケ装置側にフォント用ROMを追加する必要
がない。このため、同一言語のフォントを変更するだけ
でなく、例えば、最初に日本語だけの歌詞でスタートし
た演奏曲に、その後、他の外国語の歌詞に変更したい場
合にも、このフォント指定機能を利用できる。即ち、ホ
スト局からの曲データに含まれるフォントIDを変更す
る一方、対応するフォントをHDD22CからRAM6
2に展開して使用すれば良い。
【0041】(03)マルチメディアシーケンサ マルチメディアシーケンサ23Bは、MIDIシーケン
サをベースとし、これに複数のタスクを同時に実行でき
るOS機能を持たせ、一つの曲データに含まれる複数ト
ラックのイベントをソフト的に同期してリアルタイムで
実行できるようにしたものである。イベントとは、カラ
オケ演奏に付随する広範囲の事象であり、演奏はもとよ
り、歌詞表示、背景表示、音響効果、外部機器制御等が
含まれる。
【0042】シーケンサ23Bには、CPU61によっ
てRAM62から読み出された曲データが入力される。
この曲データは、例えば図5に示したように、歌詞トラ
ックからディジタル音声トラックまでのMIDIデータ
と、最後に付加されたADPCMデータである。シーケ
ンサ23Bが、音源演奏用のMIDIデータを音源プロ
セッサ23Cに入力すると、そこで楽音情報に変換され
る。また、シーケンサ23BがADPCMデータをAD
プロセッサ66に出力すると、そこで圧縮前のデータに
伸長される。シーケンサ23Bは、各種のイベント情報
に従い、ADプロセッサ66の伸長タイミングをコント
ロールする。
【0043】通常のMIDIデータ1トラックの構成
は、図9に示すように、トップオブトラックTOTから
始まりエンドオブトラックEOTで終わるまでの間に、
イベントEVENTとデュレイション(待ち時間)Δt
が交互に配列されているので、シーケンサ23Bによる
処理は図中の矢印のように、循環しながら行われる(但
し、各イベントEVENTの内容は異なる)。
【0044】これに対し、図5のようにADPCMデー
タを付加したトラックの場合は、図10のように、MI
DIイベントの実行と並行してADPCMイベントが実
行される。ADPCMイベントを実行するタイミング
は、MIDIデータ内に記述されているので、両者はソ
フト的に同期して実行される。ADPCMイベントに含
まれる内容は、1)ADPCM音の番号、2)ピッチシ
フトの有効/無効フラグ、3)ボリューム、4)ピッチ
シフト量である。
【0045】ここで想定するADPCMデータは、演奏
曲中の波形データであり、圧縮してはいても依然として
MIDIデータに比べればデータ量が多い。しかし、バ
ックコーラスに限れば、1つの曲の中で同じバックコー
ラスを単に転調して繰り返すだけの部分もある。そこ
で、あらかじめ複数のバックコーラスに共用できる部分
を独立した複数のADPCMデータとして用意し、演奏
曲再生時にその曲に含まれるバックコーラス再生に必要
なADPCMデータを選択して合成する。この様にする
と、ホスト局からのデータ転送量が低下し、また記憶容
量も少なくて済む。1)のADPCM音の番号は、この
様な複数のADPCMデータの中から希望するものを選
択するためのものである。
【0046】同じADPCMデータをピッチを変更して
使用する場合は、どの程度音程をずらせば良いかを示す
必要がある。4)のピッチシフト量がこの変更量を示す
情報になる。ピッチシフトは図4のピッチシフタ67で
行われる。ピッチシフタ67はカラオケプロセッサ(K
P)と呼ばれるDSPを用いて構成され、部分的に音程
をずらす転調に限らず、ユーザの操作により1曲全てを
移調(トランスポーズ)する場合にも使用される。この
場合、ピッチシフトは、トランスポーズにさらに足し込
む形で行われる。
【0047】ADPCMデータはバックコーラスだけで
なく、効果音等の波形データにも使用される。2)のピ
ッチシフトの有効/無効は、ADPCMデータの中でピ
ッチシフトすると不自然になる効果音等のピッチシフト
を避けるためのもので、ユーザがトランスポーズの指定
を行っても、そのADPCMデータの再生に限ってはピ
ッチシフトは行われないようにするフラグである。ま
た、3)のボリュームは各イベント毎の音量を自動設定
するためのものである。
【0048】(04)汎用コーラス/フレーズコーラス 演奏曲のバックコーラスには、a)「わー」「らー」
「あー」のような子音に付随する母音を延ばした様な単
純な発音で、同じ曲の中で何回も繰り返されたり、或い
は複数の演奏曲で共通できるコーラス、例えば「わーわ
ーわー…」或いは「わっわっわっ…」のような汎用コー
ラスと、b)「ながさきー」の様にその演奏曲固有のフ
レーズコーラスとがある。音源カラオケ装置では、単純
な発音の組み合わせである汎用コーラスを楽音の1種と
して扱い、音源を用いて発音することが可能である。こ
の様にすると、バックコーラスのデータ量を削減するこ
とができるので、オンライン通信の時間を短縮したり、
記憶容量を削減することができる。
【0049】図11を参照して、具体的な説明をする。
1)汎用コーラスデータE1については、「わー」「ら
ー」「あー」のような発音の波形をあらかじめサンプリ
グしし、その波形データをライブラリとして音源側に記
憶させておく。2)フレーズコーラスデータE2につい
ては、その曲毎に録音した「ながさきー」のような発音
の波形データをHDD22C等に格納しておき、演奏デ
ータと同時にRAM62にロードする。3)フレーズコ
ーラスデータE2は、演奏データに含まれるフレーズタ
イミングデータE3に基づいて発音するように制御す
る。汎用コーラスデータE1については、MIDI等の
音源コントロールデータE4に基づいて発音するように
制御する。両者はセレクタ80によりどちらか一方が選
択され(場合によって両方同時に)発音される。このセ
レクタ80部分の機能はオア論理でも良い。4)いずれ
のコーラスデータE1,E2も、音源から発音される他
の楽曲データとミックスして出力される。
【0050】(05)ADPCMデータ圧縮 バックコーラスデータはデータ量が多い。そこで、ホス
ト局30側でこのバックコーラスデータを圧縮し、カラ
オケ装置側で伸長することを考える。圧縮方式は任意で
あるが、例えば、ADPCMを採用した場合、カラオケ
装置側では、これをADプロセッサ66で伸長する。こ
の場合、バックコーラスデータとしては、汎用コーラス
データを含めて扱っても良いが、ここではフレーズコー
ラスデータだけを考える。
【0051】ホスト局側では、フレーズコーラスデータ
をディジタルサンプリングした後、そのデータを圧縮す
る。この場合、周波数の圧縮は、元のデータに対しリサ
ンプリング処理をし、リサンプリングの周波数をファイ
ル(曲データ)のヘッダに記述しておく。また、ビット
数の圧縮はADPCM等の技法を用いて行い、その圧縮
情報を同じくヘッダに記述しておく。一例を上げると、
通常のコンパクトディスクのデータは44.1K、16
ビットのサンプリングレートであるが、これを例えば2
2.05K、4ビット、または11.025K、4ビッ
トのADPCMデータに圧縮する。
【0052】カラオケ装置側では、図12に示すよう
に、ADプロセッサ66のセレクタ66Aに入力した圧
縮データe2は、圧縮方法とリサンプリング周波数を記
述したデータ変換情報E6に従って伸長される。即ち、
変換情報E6に従ってビット数変換器66Bのうち1つ
が選択され、また周波数変換器66Cの変換周波数が決
定される。この様にして伸長されたフレーズデータE2
はミキサ13において他の発音とミックスされる。
【0053】この様な圧縮技術を用いると、オンライン
で転送するデータ量が削減され、またHDD22Cに記
憶する容量も少なくて済む。変換情報E6は1曲を通し
て同じものが適用されるように設定しても良い。この場
合、変換情報E6は図5の曲ヘッダの中に記述される。
この変換情報E6をフレーズ毎に設定することもでき
る。フレーズ毎に設定する場合には、ディジタル音声ト
ラック中の分割データ毎にヘッダを設定し、そのヘッダ
内に記述する。フレーズ毎に変換情報を設定すると、同
じ曲の中で部分的に圧縮率を変化させ、例えば、重要な
部分については、他の部分に比べて高いサンプリングレ
ートと多いビット数で圧縮する、というな自由度が生ま
れる。
【0054】(06)ピッチコントロール 図4の構成では、ADプロセッサ66の出力はピッチシ
フタ67に入力し、ここで音程情報に従い音高調整(ピ
ッチシフト)が行われる。音高調整には、曲の途中で一
部の音程を変える転調や、曲全体を一律にシフトする移
調(トランスポーズ)がある。ここでは、同じフレーズ
データE2をピッチを変えながら使用するバックコーラ
ス、例えば「ながさきー」という発音が、連続して音程
を上げながら繰り返されるようなバックコーラスを、ピ
ッチシフタ67で実現することを考える。
【0055】図13に示すように、外部から入力された
音程情報E5はピッチシフタ67と音源コントロールE
4に入力され、バックコーラスデータはピッチシフタ6
7で、楽音は音源コントロールE4において音高制御が
行われる。また、1曲の中で転調が生じた時など同じコ
ーラスフレーズで音程の異なったコーラスデータの場
合、音源コントロールからピッチシフタへ転調情報が送
られ、コーラスデータの音程が変更される。
【0056】(06-2)効果音のピッチシフト除外 ピッチシフタ67の入力には、バックコーラスデータだ
けでなく、効果音も含まれる。効果音がピッチシフトさ
れると、全くその音響効果が損なわれ、逆に違和感を生
ずるケースが多い。そこで、前述のピッチシフト有効/
無効のフラグを参照し、この効果音については、音程情
報E5が入力されても、同じ音程を保つようにする。
【0057】(06-3)コーラスデータの遅れ補償 コーラスデータは発音指示を受けてから、ミキサエフェ
クタ68に出力されるまでに前述のようなBit変換、
周波数変換、ピッチシフタを通るために遅れが生ずる。
例えば、仕様上、30ms±30msの遅れがあるとさ
れるピッチシフタを用いてリアルタイムの、特にMID
I音源側出力と同期した音響出力を得るためには、シー
ケンサにおけるコーラスデータの発音指示データを同時
に発音されるべき音源のデータより例えば30ms程度
先行させて記憶させておき、それを読み出すに当って、
先行して発音指示をADPCMプロセッサ66に出力
し、遅れを相殺するようにしている。
【0058】また、シーケンサ23Bは、ピッチシフタ
67のシフト量をコントロールしたり、さらにはマイク
エフェクタ69や音場創生器70を全て演奏曲の進行に
同期してコントロールする。図14は、この説明図であ
る。エフェクタミキサ68は、音源プロセッサ23Cの
出力(例えば、発音ch1はギター,ch2はピアノ,
ch3はバイオリン,…)とピッチシフタ67の出力
(ADPCMトラックに対応した伸長データ)を入力さ
れ、入力段のプログラマブルエフェクタ68Aでシーケ
ンサから出力される指定データに基づいて選択されたチ
ャンネルの信号が、エコー、イコライザ、リバーブ等の
音響効果を与える処理部68Bに入力してそれぞれの処
理を受ける。
【0059】エフェクタミキサ68の出力は、音場創成
器70に入力され、ここでシーケンサ23Bからのコン
トロール信号により、演奏に併せた音場制御を受ける。
音場創成器70は、入力信号を基準に遅延量及びレベル
の異なる複数の反射波をデジタル的に生成し、それらを
合成することで、あたかもコンサートホールやライブ会
場等で聞いているような音場の広がりを与えるプロセッ
サである。音場創成器70を用いる場合、スピーカ15
は複数システムである方が効果的で、例えば前後左右の
4スピーカに加え、前方中央、中央左右にもそれぞれス
ピーカを配置して、全体として6〜7スピーカシステム
を構成する
【0060】この音場創成器70には、必ずしもその必
要はないが、マイクエフェクタ69の出力も導入され
る。この場合マイクエフェクタ69はマイク14からの
入力に対しても、モノラルからステレオへの変換、エコ
ー、エキサイタ、ハーモナイザ、イコライザ等の音響効
果処理をする。シーケンサ23Bはマイクエフェクタ6
9に対してもコントロール信号を送り、その音響効果を
演奏に同期して制御する。シーケンサ23Bからのコン
トロール信号は、RAM62から読みだされたシーケン
スデータ内の1トラックとして構成される、音場制御
用、エフェクト制御、画像処理、照明処理、舞台制御等
の各コントロール信号であり、これらは演奏のデータと
同様にシーケンサ23Bで読み出され、楽音演奏と同期
して制御される。
【0061】(7)予約曲の情報表示 通常のカラオケ装置では、演奏曲の予約操作をしたと
き、モニタにはその曲の曲番号しか表示されない。この
ため、実際に演奏が開始されるまで、リクエストの誤り
に気がつかないことが多い。この点を改善するために、
図15に示すように、HDD22C内に表示情報辞書を
設定し、曲番号が指定されたら、その曲番号、曲名、作
曲者名、作詞者名、予約順位等をモニタ12に表示し、
表示された曲名から、また同じ曲名であれば歌手名、作
曲者名等から事前にリクエスト曲の確認ができるように
する。表示する箇所は、現在演奏中の曲へ障害とならな
いように、例えば、画面の右上等を選択する。
【0062】この様なリクエスト内容の確認は、楽音合
成型音源カラオケのように、ホスト局から曲データを取
り込む場合に、不要なアクセスを未然に回避する上で必
要である。また、LDカラオケであっても、選曲ミスは
良くあるので、これを回避するためにも有用である。
【0063】(8)自動トランスポーズ トランスポーズに関しては、ユーザが自分の歌い易い音
域を指定すると、カラオケ装置側で自動的に最適なトラ
ンスポーズ値を決定し、演奏を行うような自動化を行っ
ている。具体的には、カラオケ曲毎に最も出現頻度の高
い音域を曲データのヘッダ部等に記録しておき、ユーザ
が自分の声域の中央値または範囲(上限、下限)を指定
すると、カラオケ装置は、指定された声域の中央値、ま
たは範囲の中央値がカラオケ曲の音域の中央値と一致す
るようにトランスポーズ値をセットし、自動的に移調を
行う。
【0064】カラオケ曲の音域の中央値としては、例え
ば図16に示すように、音高毎の発音数、または発音数
と発音長の積の分布曲線を求め、その分布曲線を適当な
しきい値でスライスする事で得られる局部的音域の中間
値を使用する。この中央値情報は、曲データのヘッダの
中に含ませておく。カラオケ曲を歌い易くする自動トラ
ンスポーズには種々の方法があるが、この例のように曲
の音域の中央値を歌い手の声域の中央値に一致させると
いう方法は、その曲に最も高い頻度で現れる部分が歌い
易ければ、全体も歌い易くなるという考えに基づく。
【0065】適用するカラオケ装置が、音源カラオケ装
置である場合は、図17のように、曲データメモリ10
0(HDD22Cでよい)から曲音域の中央値を読み出
して使用する。101はCPU61で実行するプログラ
ムを格納したROMである。また、図18のように、C
DG/CDIの様なディジタル記憶媒体を使用するカラ
オケ装置では、CDG/CDI等のデバイス102に音
域データを書き込んでおき、それを曲番号で読み出して
使用する。更に、図19のように、LDのようにディジ
タルデータが読み出しできないカラオケ装置では、音域
データ記憶装置103を設け、これを利用する。この記
憶装置103は、HDD22Cの一部でよい。
【0066】(9)MIDI楽器接続 図4のカラオケシステムには、カラオケ演奏中に外部の
MIDI楽器42(例えば、パーカッション)から楽器
音や効果音等を発音できるように、MIDI楽器42を
接続する入力端子、即ちMIDIインターフェース64
を設けてある。このMIDIインターフェース64から
入力する外部MIDIデータはCPU61によって取り
込まれ、シーケンサ23Bに供給される。そして、外部
楽器専用の音源を設けずに、カラオケ用の音源の1チャ
ンネル(外部楽器用発音ch)を使用して楽器音等を発
生する。このために、カラオケ用の音源プロセッサ23
Cは全チャンネル、例えば16チャンネル(2系統あれ
ば32チャンネル)の内の1チャンネルを外部MIDI
楽器用に空けておくように予めカラオケ楽曲のデータを
作成しておく必要がある。或いは、CPUがインターフ
ェース64から受信した外部MIDIデータを音源に出
力する際、そのとき演奏データで使用されていないMI
DIチャンネルに強制的に切換えるようにしても良い。
【0067】(9-2)MIDIマージ MIDIデータは、ステータスバイトで始まり、これに
データバイトが続く8ビットのストリームデータである
ため、RAM62から読み出されたカラオケ演奏用のM
IDIデータに対し、インターフェース64から非同期
に入力した楽器用のMIDIデータが衝突すると、デー
タ破壊が生ずる。この点を回避するために、演奏用MI
DIデータが流れているときに、外部から楽器用のMI
DIデータが入力するときは、前者のデータバイトが終
了するまで後者の転送を遅らせる等して、両者の衝突を
避けるマージが必要になる。
【0068】(10)コード名表示 通常のカラオケ装置では、モニタに演奏中の曲の歌詞を
順番に表示するが、音程情報は表示しない。MIDI楽
器42を接続して演奏するユーザにとって、モニタ12
に例えばコード名が表示されると、楽器演奏(例えば、
ギター演奏)がし易くなる。このコード名表示を歌詞表
示に対応させて行うと、なおさら便利である。図20
(a)は、歌詞(「ほにゃら…」)に併せて、コード名
(C,F,G7…)をモニタ12に表示している例であ
る。同図(b)は同じ曲がトランスポーズされた場合、
自動的にシフト量(この例では、+1)に連動してコー
ド名をシフト(C#,F#,G7#…)して表示した例
である。
【0069】コード名表示の実現には、次のような方法
が考えられる。先ず、曲データのヘッダ部に次のような
「キー」を記録しておく。 (C,C#,Db,D,D#,Eb,E,...A#,Bb,B)+major/minor これをトランスポーズしたときのコード名の決定に使用
する(#系か他の系か)。音源カラオケでの歌詞の表示
データは「表示イベント」と「デュレイション(Duratio
n)」の繰り返しである。表示イベントは、表示座標x,
y、アトリビュート、表示文字列、表示時間、色変えタ
イミングを示し、デュレイションは、表示イベント間の
時間を示す。
【0070】表示する歌詞の文字列と表示座標、表示ア
トリビュート(色指定)で歌詞を表示させ、「色変えタ
イミング」に従って演奏に同期した歌詞の色変えを行
う。一方、歌詞を表示させてから「表示時間」が経過し
たら、その歌詞を消去する。デュレイションを挟まずに
表示イベントを連続して記述した場合は同時に表示す
る。
【0071】「表示文字列」には文字コード、ルビ文字
指定、文字間ピッチの指定が含まれる。文字コードにE
UCコードを使用する場合は、「表示文字列」は次のよ
うに表現される(0xXXは16進数を表す)。 文字コード 1バイト文字 :0xXX..0x7e 2バイト文字 :0xa0..0xf4(2バイト目は0xa0から0xff) 文字間スペース:0x01..0x1f ルビ :0xfe ルビを振られる文字列 0x00 ビ文字列 0x00
【0072】以上のデータ構造を拡張すると、次のよう
なデータ構造の和音コードの表示が可能になる。 第1バイト:和音コードID(0xFF) 第2バイト:キー bit 0..3:= 0:C 1:D 2:E 3:F 4:G 5:A 6:B bit 4..5:= 0: - 1:# 2:b bit 7 := 0:major 1:minor (例:C major =0xXX, Ab minor = 0xa5) 第3バイト:装飾記号 0:Major code(装飾記号なし) 1:7th 2:6th 3:Diminish 4:sus4 5:7th sus4 …
【0073】一例を挙げると、次のようになる。 C7 := 0xff,0x00,0x01 Am6 := 0xff,0xa5,0x02 F#m7 := 0xff,0x93,0x01 Dsus4 := 0xff,0x01,0x04
【0074】トランスポーズ指定がないときは、上記の
通りの表示を行うが、トランスポーズ指定がある場合は
次の3つの値から、表示するコード名を決定する。 a)和音コードデータの第2バイトのキーの値 b)トランスポーズの値 c)ヘッダに記録してある曲のキー
【0075】一例を挙げると、次のようになる。 曲のキー : C major 和音 : G トランスポーズ: +1 表示: G# 他の例としては、次のようになる。 曲のキー : A minor 和音 : G トランスポーズ: +1 表示: Ab
【0076】(10-2)マイナスワン演奏 演奏トラックで使用される音源のチャンネル毎に楽器名
(音色)を記憶しておく。例えば、チャンネル1はピア
ノ、チャンネル2はギター、…のようにである。そし
て、MIDI楽器42が接続され音色が指定されると、
その音色のデータを音源に送らない等して楽音演奏しな
いようにする。この様にすると、MIDI楽器42の演
奏者は、あたかもその演奏曲の一部パートを受け持つよ
うにして、楽器演奏を楽しむことができる。
【0077】(11)3重画像インポーズ モニタ12に表示する画像は、最大で3重にスーパーイ
ンポーズすることができる。図21を参照して一例を説
明すると、第1は、図4のLDチェンジャ11から出力
される動画の背景画像信号(外部映像信号)video
0である。第2は、コンピュータ画面生成装置302
(図4の23D1)から出力される静止画の背景画像信
号video1である。第3は、コンピュータ画面生成
装置303(図4の23D2)から出力される歌詞画像
信号video2である。2つの画面生成装置302,
303はビデオRAM(VRAM)を独立して持ち、信
号YS1,YS2によってイメージ空間の全ての点で透
明指定を行うことができるので、3画面を一部または全
部組み合わせて任意に合成することができる。
【0078】通常のカラオケ装置には、1)LD等に記
録された動画の背景画像にコンピュータで生成された歌
詞画像をスーパーインポーズする方式と、2)コンピュ
ータで生成された静止画の背景画像に同じくコンピュー
タで生成された歌詞画像をスーパーインポーズする方式
とがある。1)の方式では、LD等の記録媒体に制限が
ある場合、同じ背景画像を異なる演奏曲に使用すること
があり、おもしろみに欠けることもある。2)の方式
は、背景画像が静止画であるため、1)の方式より更に
画面表現が単調になる。これに対し、この発明のよう
に、動画の背景画像の上に、小面積の静止画像を重ねて
表示し、更にその上に歌詞画像を重ねて表示する様にす
れば、最大3重のスーパーインポーズ可能となり、少量
の動画情報しか用いなくとも画面表現が多彩なものとな
る。
【0079】画面生成装置302,303の出力vid
eo1,video2は、高速スイッチを用いた切替装
置306で合成される。307は切替装置306で必要
な切替信号を生成する切替信号生成装置である。切替装
置306の出力はスーパーインポーズ装置310(図4
の23E)で更に外部映像信号video0と合成され
る。311は高速スイッチを用いたスーパーインポーズ
装置310で必要な切替信号を生成する切替信号生成装
置である。このスーパーインポーズ装置310は、外
部、内部ともにそれぞれRGB,NTSCの組み合わせ
がある。
【0080】スーパーインポーズ装置310での合成に
は、切替装置306から出力されるRGB方式の内部映
像信号video1/2とNTSC方式で供給される外
部映像信号video0とを同期させる必要がある。3
08は外部映像信号の水平同期信号Hsyncを検出す
る外部水平同期検出部、309は外部映像信号の垂直同
期信号Vsyncを検出する外部垂直同期検出部、30
4は画面生成装置302の内部垂直同期信号Vsync
を検出する内部垂直同期検出部である。
【0081】外部と内部の同期に関しては、VCO(電
圧制御発振器)301と垂直同期合わせ装置305を含
むPLL(位相同期ループ)が用いられる。水平同期合
わせ装置305はこのPLLの位相検波器とループフィ
ルタを含むブロックである。内部の画面生成装置30
2,303相互の垂直同期と水平同期に関しては、画面
生成装置302から出力される同期信号Csyncを検
出する内部垂直同期検出部304からの垂直リセット信
号Vresetが用いられる。このリセット信号Vre
setを用いると、外部映像信号がなくとも内部2画像
の同期をとることができる。
【0082】(12)センタのファイルセイフ 楽音合成型カラオケシステムは、ホスト局側の機能が常
に保障されていなければ、信頼性に欠ける。通信系統の
信頼性を向上させるために、通常の通信制御装置(CC
U)を導入して多重化すると、システムコストが上昇す
る。
【0083】図22に示すセンタのファイルセイフ機構
は、センタ201(ホスト局)にアクセスするカラオケ
装置側の公衆回線網202とセンタ側の回線網203と
の間に設置する通信制御部204を複数組に分割し、カ
ラオケ側回線網202からはどの通信制御部204にも
代表番号でアクセスできるようにしておく。各通信制御
部204は通信制御用の通信サーバWS(ワークステー
ション)205とTA(ターミナルアダプタ)206の
電源系統を分離しておく。TA206はISDN回線用
のインターフェースI/Fとアナログ回線用のモデムm
odemを含み、ISDN I/FはスカGバスSCS
Iで通信サーバWS205に接続され、modemはR
S232Cケーブルで通信サーバWS205に接続され
る。
【0084】通信サーバWS205の上位には、DBサ
ーバWS(監視用WS)207が設けられている。この
DBサーバWS207は、例えばポーリングによって各
通信サーバWS205の正常/異常を監視し、異常を検
出したら、パワーコントローラ208に情報を送って、
故障した通信サーバWS204の配下にあるTA206
の電源をオフにさせる。この時、故障した通信サーバW
S204の電源は落とさない。これは、通信サーバWS
204に付随するHDD等への影響(クラッシュ)を避
けるためである。場合によっては、TA206が故障す
ることもある。この場合も、パワーコントローラ208
によってTA206の電源だけをオフにする。
【0085】複数ある通信制御部204の中の一部通信
制御部204のTA206の電源をオフにすると、公衆
回線網202からそのTA206に発信しようとして
も、レスポンスがないので、発信できない。代表回線方
式では、この様な場合、次の回線を自動的に選択してア
クセスするので、やがて正常に作動している通信制御部
204を通してセンタ201へのアクセスが可能にな
る。この方式の利点は、特殊な通信制御装置を必要とし
ない点、安価に回線の増設が可能である点、TAの電源
を落とすだけなのでWS側がクラッシュしない点であ
る。
【0086】この様な措置を講じない場合は、通信サー
バWS205が故障している通信制御部204のTA2
06に接続する可能性があり、その場合はいつまで経っ
ても通信サーバWS205からの応答はない。このた
め、カラオケ装置側では応答があるまで長時間無駄に待
つか、或いは、一旦電話を切ってかけ直す試みをすると
考えられる。これに対し、上述したようにTA206の
電源をオフにしておくことで、この様な無駄を未然に防
止することができる。
【0087】(13)ポータブルダウンロード機 図4のカラオケシステムのHDD22Cに例えば100
0曲分の曲データを一度にダウンロードする場合、IS
DN回線40を使用すると回線料金が高くなる。ポータ
ルブル(キャリアブル)ダウンロード機71はこのよう
な大量なデータのダウンロードを楽音再生で、従って安
価に実現するためのものである。図23は、このダウン
ロード機71を曲データのダウンロードが必要なカラオ
ケ装置設置店に運搬して、その記憶装置22C(ハード
ディスクHDDまたはミニディスクMD等)にロードし
ている様子を示している。ロード完了したダウンロード
機71は、次の店に運搬してダウンロードに使用する。
このダウンロード機71は、新規のデータをロードする
場合だけではなく、一定期間毎に全データを更新する場
合にも使用できる。
【0088】(14)移動体へのデータ更新 上述した可搬型のダウンロード機71は、前述したよう
なISDNの接続が困難な移動体へのダウンロードに使
用すると更に効果的である。図24は、バス401に音
源カラオケ装置402を搭載し、乗客の種類(外人客、
年輩客、女性客、男性客等)に応じて運行前にその日使
用する曲データをカラオケローダと呼ばれる過般型のダ
ウンロード機403(図4の71に相当)からカラオケ
装置402の記憶装置にダウンロードする例を示してい
る。ダウンロード機403は複数種類用意し、それぞれ
にファイルサーバ404から必要な曲データを定期的に
ローディングしておく。このファイルサーバ404に対
しては、ホスト局30からISDN回線40を介して必
要な全ての曲データが供給される。この様にすれば、回
線接続が困難、または通信速度の遅い移動体にも本発明
のシステムを導入できる。図25は、図24を機能ブロ
ック化して示したもので、ファイルサーバ404はバス
会社のサブホストとして示されている。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、既存
の楽音再生型カラオケ装置を有効利用しながら、楽音合
成型カラオケ装置への移行を安価にて実現するカラオケ
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した総合カラオケシステムの概
略構成図である。
【図2】 カラオケ制御装置のブロック図である。
【図3】 図1のシステムを機能的に示すブロック図で
ある。
【図4】 図1のシステムを詳細に示す構成図である。
【図5】 曲データのフォーマット例を示すデータ構造
図である。
【図6】 各種バッファの機能を示す説明図である。
【図7】 曲データのフォーマットの他の例を示すデー
タ構造図である。
【図8】 フォントIDの説明図である。
【図9】 MIDIイベントの実行態様を示す説明図で
ある。
【図10】 MIDIイベントと同期したADPCMイ
ベントの実行態様を示す説明図である。
【図11】 コーラスデータの一部を汎用的に音源から
発音する場合の構成図である。
【図12】 音源から発音できないフレーズコーラスデ
ータの圧縮/伸長の説明図である。
【図13】 ピッチシフトの説明図である。
【図14】 シーケンサによる多元制御の説明図であ
る。
【図15】 演奏曲情報の多元表示の説明図である。
【図16】 演奏曲の中央値決定法の説明図である。
【図17】 曲データの中央値記憶法の第1の例を示す
構成図である。
【図18】 曲データの中央値記憶法の第2の例を示す
構成図である。
【図19】 曲データの中央値記憶法の第3の例を示す
構成図である。
【図20】 コード名表示の説明図である。
【図21】 3重画像スーパーインポーズを可能とする
装置構成図である。
【図22】 センタファイルを多重化した通信システム
構成図である。
【図23】 楽音合成型の可搬型ダウンロード機の説明
図である。
【図24】 カラオケ装置を搭載した移動体へのダウン
ロードのシステム構成図である。
【図25】 図24を機能的に示すブロック図である。
【符号の説明】
10…楽音再生型カラオケ装置、11…LDチェンジャ
システム、12…モニタ、13…ミキシングアンプ、1
4…マイク、15…スピーカ、20…カラオケ制御装
置、21…コマンダ部、21A…リモコンレシーバ、2
1B…キー入力インターフェース、21C…選曲・予約
コントローラ、21D…表示器、21E…表示器ドライ
バ、21F…AV入出力セレクタ、21G…コントロー
ル出力インターフェース、22…ファイルシステムユニ
ット、22A…ファイルコントローラ、22B…ISD
Nコントローラ、22C…記憶装置、23…演奏・表示
ユニット、23A…データバッファ、23B…マルチメ
ディアシーケンサ(MMS)、23C…音源プロセッ
サ、23D…ビデオプロセッサ、23E…ビデオスーパ
ーインポーザ、25…マイコンボード、30…ホスト
局、40…通信回線、50…リモコン、61…CPU、
62…RAM、63…ISDNインターフェース、64
…MIDIインターフェース、65…チェンジャコント
ロール、66…ADPCMプロセッサ、67…ピッチシ
フタ、68…エフェクタミキサ、69…マイクエフェク
タ、70…音場創成器、71…ポータブルダウンロード
機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 19/02 501 G11B 19/02 501K 27/10 27/10 A 27/34 27/34 P

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏曲を指定する演奏曲指定手段と、 前記演奏曲を再生するための曲データを記憶する追記不
    可能な第1の補助記憶媒体と、 前記演奏曲を再生するための曲データを記憶する書換可
    能な第2の補助記憶媒体と、 前記演奏曲指定手段で指定された演奏曲に対応した曲デ
    ータが前記第1の補助記憶媒体に記憶されている場合に
    は前記第1の補助記憶媒体から前記曲データを読み出し
    て再生し、演奏曲指定手段で指定された演奏曲に対応し
    た曲データが前記第1の補助記憶媒体に記憶されておら
    ず且つ前記第2の補助記憶媒体に記憶されている場合に
    は前記第2の補助記憶媒体から前記曲データを読み出し
    て再生する再生手段とを備えてなることを特徴とするカ
    ラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の補助記憶媒体は、通信回線又
    はCD−ROMから供給される曲データを記憶するハー
    ドディスク装置であることを特徴とする請求項1記載の
    カラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記ハードディスク装置は、キャッシュ
    メモリとして用いられることを特徴とする請求項2記載
    のカラオケ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の補助記憶媒体に記憶される曲
    データは、歌詞情報と、この歌詞情報を表示させる際の
    文字フォントを指定する文字フォント指定情報とを含む
    ものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項記載のカラオケ装置。
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